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名無しさん?:
年末、ある飲食店でスピリタスに引火した火が客に移り大やけど負うという痛ましい事件が起こったそうだ。これも96度というふざけたアルコール度数が引き起こした悲劇と言える。
真っ先に浮かんだのは、酔い潰れたスピリタス博士の顔。私はスピリタス博士がこの事件に対していかなる見解を示すのか知りたくなり、スピリタス博士の研究所に行くことにした。
いつも不真面目なスピリタス博士を糾弾して追い詰めたいと言う気持ちも正直あった。酔い潰れた善意の老人を糾弾するのは気が引けるが、既に人の生死がかかった問題である以上、多少きつくなってもやむを得まい。
いきまいてスピリタス博士の研究所を訪れると、門のところに見慣れぬガラスのオブジェがおいてある。何かと思って近づいて見てみると、スピリタスの空き瓶で作られた門松だった。しかも結構よくできている。博士が作ったのだろう。なんて暇な博士だ。