235 :
名無しさん?:
俺は猫な訳だが。
貴様ら人間はどうしようもなく変な生き物だと思う。
俺には世界一嫌いなものがある。
年に2〜3回、俺の奴隷がこれまでにない甘い声で近づいてきたかと思うと、
身体をがっちりと押さえられ、その場所に連れて行かれる。
俺は全身で暴れ、爪で引っかき、大声で叫ぶ。
しかし敵も慣れたもので、俺の渾身のパンチを笑顔でかわすんだ。ちくしょう。
そして俺は頭から尻尾の先までびしょ濡れにされ、臭い液体をかけられて
全身を擦られる。やめろよ、おい!それはギャクタイってヤツじゃぁないのか?!
やめろってば!顔はやめろって!!!俺を殺す気か?!
「キレイキレイにしましょぉねぇ〜〜」
ってなんだそりゃ?!俺は毎日自分でキレイにしてるじゃないか!!!
見ろ!こんなに細くなったじゃないか。情けない。こんな姿、彼女に見られたら死ぬ。
あっ!その熱い風を俺に向けるなって!!その音は苦手なんだよ!
見ろ、今度はフワフワになってしまった。また自分でキレイにしなきゃぁならない。
俺がこんなに嫌いなあれを、こいつは毎日欠かさない。馬鹿じゃないのか。
自分で舐めればいいだろう?!
今日は疲れた。いつもは優しいこいつだが、今日は敵だ。
敵なんだ。敵だけれど……
謝ったら許してやるよ。やっぱりこの場所だけは譲れねぇ。
ねぇ、早く腕の中で。眠らせてくれよ。
俺は猫な訳だが。
貴様ら人間に少しだけ興味がある。