アンダーグラウンドスモーキングゾーンカクタスガール
世界で一番人間らしいスレ。
2 :
ぬるい製人 ◆ZPcqJNuruI :04/04/26 21:39 ID:GpKFX2gG
オンドゥルスレかとおもっちゃったじゃないか
3くらい
うっひょーーーーーーーーーーー
死刑
さて、何から話そうか。
僕の知ってる中で一番人間らしい人間であり、
教科書には絶対載らない彼の話を。
忘れ去られた数千億の雫の一つであり、
一滴で海を朱に染まらせる、彼の物語を。
まだー?
めんどい。
僕「やぁやぁ、随分酔ってしまったよ」
若人「さぁ先人、今日こそは話してもらおう、いつも言葉尻に上がる彼の事を」
僕「焦りなさんな。そうさな、あれは今と同じ・・・
若人が焦り乱暴に一言を発した、老人がただ静かに死を待っていた、あの時代の事さ」
その頃、僕はまともな職にも就いておらず、
無頼の徒と言うには余りにもつまならない青春を過ごしている時だった。
ある春雨の夜、多少の酒に気分が良くなった僕は、ぶらりと表へ出た。
誘蛾灯に集まる虫のように、少しでも明るい所へ。
この抱えきらない時間を食いつぶしてくれる物を探して、
駅へブラブラ歩いている時だった。
この田舎町の事だ、多少騒がしくするだけで、静かな水面の様に広まる夜だった。
腰まで広がる長髪を、真っ赤に染めた、彼が立っていた。
それは美容院で染めた物じゃない。
ついさっき血でブリーチされた髪だった。
右手にはオルファのカッター。周りには5,6人の野次馬。
そして足元には髪を金色に染めた、ダボダボの服を着た男が、
身動きもせずにそこにいたのであった。
髪が重い。
彼と同じ位長髪だった僕は、
春雨の夜、そればかり気にしていた。
髪がまるで鎖の様だ。このまま一生この場所に立っている事になるかも知れない。
凄惨な光景を眺めながら、そんな馬鹿な事を考えていた。
周りは蜘蛛の子を叩いたような騒ぎだ。
その頃一級のニヒリストだった僕は、身動き一つせずに、
自分の髪の事と、彼の綺麗に真っ赤に染まった髪の事しか考えていなかった。
気がつくと、真っ赤な髪の彼が目の前に居た。
遠くから見ると気がつかなかったが、
厚ぼったい唇、まるでそこに存在しないような白い肌、
そして何より猫のような瞳。
彼は彼女だった。
「あんた気に入ったよ」
彼だと思った彼女は、自殺したくなるような田舎の春雨の真夜中に、
僕の手を曳いて駆け出したのだった。
僕はなんとなく、昔読んだジェイムズ・ティプトリーの
「すべての人再び生まるるをまつ」という短編を思い出しながら、
その手の為すがままに走っていった。
春雨の夜の田舎道を駆けていく、
二匹の蓬髪の獣。
彼女はなんだかハイになる薬でも飲んでるみたいに、
原始人の声色を真似た。
僕はそれに敬意を表して、インディアンの歌を歌った。
何にもないこの夜に、二匹の獣が駆けていく。
土人の歌を歌いながら、
自分たちの皮を少しずつ剥きながら。
目を閉じたまま走る二人の世界は徐々に変わって行った。
極彩色で、グロテスクな、健常な人なら目を逸らすような景色が、
僕らの脳髄いっぱいに広がっていた。
その時僕らは思いもしなかったが、その歪んだ妄想が、
この行き詰った世界を覆い尽くす様になる前兆が、なんとなくしていたのだった。
愛が無ければ人間らしくない
飽きた。
続きがあるとしたら今度泥酔した時。
16 :
爽南緑鳥:04/05/01 06:10 ID:???
ですねぇ ですねぇ
17 :
爽南緑鳥:04/05/01 06:14 ID:???
ってことで今日は寝ます
ヽ( ・∀・)ノ ●ウンコー
寝るなよ、まだ夜は長いぞ。
保守保守
落ちるだろ
アジカン?