1 :
○○○○○:
○o○○○○○
↓ほんとに2とるきあんのかおめー?やる気がないんならやめちまえ!
お題期待age!!!
まーおっちょこちょい
カービィデラツクス
で決まりかな
おーでっかい○○○
9 :
◆8TWDraX00w :04/02/17 21:38 ID:hOhjmOrF
あーんぅぽぽぽぽぽ
正解はこちら↓
ゆめ
トースャカメテタン
この小説はすべてフィクションです。
実際の人物、団体、2chなどにはまったく関係ありません。
超大型匿名掲示板群…2ちゃんねる。通称2ch。
インターネットの片隅において、これほどの異色と存在感を持っているサイトは、おそらく無いだろう。
何千とも何万ともいえる『スレッド』にお題が提起され、それに対して2chの住人は『レスポンス』を返す。
ときには馬事罵声を。
ときには「巧い!」と思うようなネタを。
ときには真面目な人生相談を。
ときには匿名を利用した社会への疑問を。
2chの住人は常に現実と2chを分離して考える。
分離できない者は、『厨房(中坊)』などといわれ、ののしられる。
それがルールで、それが倫理で、それが秩序だ。
彼らの全てにはネタを書く義務があり、権利がある。
彼らの全てには情報の真偽を疑い、判断する義務と権利がある。
西村博之―――彼の手によって生み出されたこの2ちゃんねるという掲示板群は、独立した世界としてその存在を確固としていた。
200X年。4月。 2chにおいて、新たな謎を生み出す事件となる、そのときだった。
200X年 4月。
私はいつものように会社から帰宅すると、寒くなってきた夜空を眺めた。
電子レンジから熱燗が私を呼んだところでベランダの戸を閉め、リビングに腰掛けるとお猪口を手に、私は再び夜空を眺めた。
帰路からずっと思っていたのだが、なにやら空の色がおかしい。
日本の迷信ではこういうときは、不思議なことが起こるそうだ。
随分とばかばかしいが、人間はその中に信憑性を感じてしまうから、これがおかしい。
どうも薄紫がかった空は、私が二十と五歳生きてきた中で始めてみる雲行きだった。
携帯電話でメールをしていた友人も、この空はなんだか分からないという。
熱燗が喉を通る感覚が、体をじわっと温める。
ほぅ、と息をついて、それからさらに思想をめぐらせて見る。
何度見ても、不思議な空だ。
何かオーラのようなものを感じる空からは、今にもオーロラの雨が降ってきそうだ
コピペ貼る奴はインキンタムシ
―――なんて、私は詩人か何かか。
自嘲しながら、つまみの枝豆を口に放り込んだ。
香ばしい塩味が口の中いっぱいに広がり、熱燗で欲していた塩分に、私の中枢神経も満足をしているようだった。
そのまま熱燗をもういっぱいやると、そこで熱燗がもう終わってしまったことに気づいた。
なんだ、つまらない。と思いながらも、量的には後輩と飲んだ分で調度くらいだと自重して、私は席を立った。
酔いはあまりまわってこない。飲み屋では後輩が泥のようになっていたが、私はほろ酔い程度だった。今もそれは変わらない。
冷たい廊下にひたひたとはだしをすわせ、寂しい独身一軒家を歩く。
随分と実業家として頑張った私は、高校以来未だに相手がいない。寂しいものだ。
おかげでこうして、一軒家が「買える」財政状況になっているのだが。
とにかく、私は寝室へと向かった。
寝室の妙に重たい扉を開けると、パソコンが目に飛び込んできた。
ペンティアム2.4G搭載。グラフィックカードは64M。メモリは1024kb。私の自慢の自作PC。
ネットゲームなんてお手の物で、フォトショップなんて3秒で起動する。
春のボーナスを全部コレにつぎ込んだのだから、愛着はあるに決まっている。
私はその自作パソコンの起動スイッチを指で軽く押して、ベッドに飛び込んだ。
ウィーン…とCPUファンの音が心地よく耳に飛び込んでくる。
もうかれこれ10年ちかく、パソコンと共に暮らしてきた。
あまりたいしたことはできないが、基本操作くらいなら会社のOLにだって負けない。
キーボードのタイピングも社内随一だ。
私は最近減ってきた腹筋を使って上半身を起こし、ぼぅ、とパソコンのほうを見た。
画面はすでに、アイコンを表示していた。
もう二、三秒で使用可能だろう。
私はそのまま手を使わずにベッドから下り、パソコンデスクに付いてきた椅子へと尻をダイブさせた。
早速、マウスを操作した。カーソルはどこか外国のサイトからダウンロードしていたシュール系の矢印で統一されている。
私はそのカーソルを移動させ、あるアイコンの位置でダブルクリックした。
『2chブラウザ』。2chを見るためには必携のソフトウェアである。
通常のインターネット・ブラウザを使うと異様なまでに2chに負荷をかけてしまう。
だからこのソフトが存在するのだそうだ。
私は単純に、使いやすいから使っているのだが。
私の実業が出世した理由を挙げるとすれば、それは私の努力、周囲の環境。そして2chの存在が大きいだろう。
私が2chの存在を知ったのは創設当初で、あのころは随分と初々しかった。
閉鎖騒ぎなどを乗り越えて今の環境になってからは、私はほぼ毎日2chだった。
2chは大きく階層に区切られている。「ラウンジ」「未来技術」「オカルト」「家庭用ゲーム」などなど。
私は「ラウンジ」をクリックし、『スレ一覧』を表示させた。
掲示板は「板」という階層の下に、『スレ』という階層がある。
さまざまなスレこそが、2chの情報の根源ともいえるものだった。
丁度このとき、4月23日午前1時を回った。
スレ一覧を見てみると、早速私の興味――ニーズに答えるものがあった。
3 名無しさん?(以下略)
2?
4 名無しさん?(以下略)
5くらい?
5 名無しさん?(以下略)
>>3 、4
( ´. _ゝ`)プッ
どうやら2ちゃんねらーもこの話題には随分と食いつくようだ。
とにかくこれについての情報を集めるために、スレを『流し読み』する。
やはり天文学的見地、気象学的見地、科学的見地どれをとってもありえない空なのだそうだ。
カルト的見地では災いの吉兆だとか。災いなのに吉兆ってなんだ、と苦笑してしまったが。
予想通り、2chらしい適度なネタと共に鋭いレスが返されている。
550くらいまでレスを読むと、私はひとりのコテハンが現れたのを見つけた。
コテハン――固定ハンドルネーム。呼んで字の如く、匿名掲示板において匿名性を無視し、ハンドルネームを名乗る者である。
空気のようにまったく意識されない輩もあれば、とんでもなく濃い電波を放つ輩もいる。
コテハンはいまや2chの一つの文化だった。
そんな中、私の目を引いたのはその文章だった。
588 櫻崎 結子[sage] 投稿日: 0x/04/23 01:10 ID:koi30kf
この紫は私の思念。
あなたがたは見るでしょう。
今から20分後。赤色の雷が落ちます。
そこから私の最後のショーの始まりです。
皆さん、お楽しみに。
いつもの2ch特有の電波レスだと思った。
でも、なぜか知らないが私の興味をそそった。
2chの住人たちも、なぜかこの後このレスに食いつきまくっている。
ネタをネタと見抜けない人にインターネット掲示板を使うことは難しいのだが、皆なぜかネタをネタだと思えていない。
失笑してしまうような食いつきから、心理学的な喰い付きまで。
私は食い入るように一レス一レスを見て、ついに全てを読みきった。
が、「リロード」ボタンを押すと、すでに300近いレスがついていた。
私はそれを流し読みし、時計に目をやった。
深夜1時19分。
―――まさか、あるわけないよな……。
思いながらも、私は窓を勢いよく開けた―――時計の針が動く音がした。
「…嘘……だろ」
全天が赤く輝き、かすかに見える地平線に稲妻が走った。
そして、爆音。
それが、コテハン櫻崎結子の存在を知る、ファーストコンタクトだった。
でも当時の私は、まだ彼女がなにであるかを、知るはずも無かった。
知らなければ良かったと後悔するまで、そう時間がかからないのだが……。
200x年 4月23日。私はこの日を一生忘れない。
あの時の妙な予感が全ての始まりだったことを
そして櫻崎結子の呪いを―――
続きません
ぷ
続きが気になって眠れません
縦読みはどこ?
28 :
名無しさん?:04/02/17 21:56 ID:Pgs1aS7b
なにこれ。
インキンタムシ
30 :
名無しさん?:04/02/18 21:22 ID:FUB6fwB9
うわあああああああ
31 :
名無しさん?: