1 :
miki ◆LLUxQinvso :
隣の女は、デスクに散らばっている文書や、カーボン紙に印刷されたイラストの束を、
一枚一枚物色していた。まるで何者かに憑かれたかのような勢いで、手にとって凝視し、それを机に戻す。
「ないんです。さっき島野課長から渡された書類が」
女は顔を紅潮させて同じ動作を延々と繰り返す。
私はそ知らぬ顔で、マウスのポインタを画面の中心へ持っていき、
キーボードをパチパチと叩いた。
「どっかに落ちてんじゃないの。ゴミ箱の中とかさ」
女はその一言で急に手を止め、一瞬、涙で潤った眼で私の顔を睨みつけたかと思うと
バンと立ち上がり、オフィスの隅の赤いゴミ箱まで駆け寄った。
いい年をした男女が何十人と向かい合って座っていても、総勢見て見ぬふりである。
2 :
LOVE。ホテル色 ◆YEDv555/D2 :03/12/11 23:19 ID:R1zO/HTd
ゲンジュー
↓包茎マックス
糞スレ万歳
いやっ!臭い!なにこのスレ!
荒らさないでー(T_T)
8 :
LOVE。ホテル色 ◆YEDv555/D2 :03/12/11 23:27 ID:R1zO/HTd
お前等荒らすなよ!
>>1が困ってるだろ!
こういうスレを荒らす奴って構ってチャンだろw
神経疑うねw
汁ぬきおでんください
玉子たっぷりで
そこでソニータイマーの期限がくるわけですよ
つずく
当然私もその独りである。
先ほどの応答は話しかけられたから答えたまでであり、
端から気にかけてなどいない。
私には私の仕事があるんだ。
そう思うまでもなく、次々とキーをタイプしていく。
しかし、話しかけられてたこともあってか、
頭の片隅には先ほどの女のことが残っていた。
「見つかったのかな…」
手伝おうとまでは思わないにしても、
14 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:36 ID:C3zUK/xm
この原田百合子という後輩社員は、その顔立ちと要領の良さから男性上司からのウケがよく、入社一年目にして、社内のアイドル的となっていた。
小さなデザイン会社だから、完全な分業体制などなく、一つの仕事を複数人で持ちまわることもある。
それだけならいいのだが、この女は新人の癖をして、私の仕事に口を挟んでくるのだ。
ここはああしたほうがいいとか、このデザインは私が得意だから手伝いましょうとか、親切のつもりらしいのだが、私としては非常にうっとうしい。
それでも、陰湿ないじめで悦に浸る私のほうがずっと問題あり、には違いない。ありもしない噂を周囲に吹聴して孤立させたり、
社長との不倫現場を写真に撮ってゆすったりして退職に追い込んだのは何人か、そんなことももう覚えていない。
その顔立ちと要領の良さから男性上司からのウケがよく、
入社一年目にして、社内のアイドル的となっていた。
↑
この辺が既に3流
16 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:39 ID:C3zUK/xm
私の右斜め前の席で穏やかな表情で業務をこなしている丸顔の眼鏡面、当の島野課長も、
涙をポロポロこぼしながら、くしゃくしゃになった紙を伸ばしている女などには目もくれない。
大抵の男なんていうのは、ちょっと体の関係を利用するだけで女の言うことを聞くのだ。
この調子だと、女が辞める日もそう遠くはないだろう。
「あんたさー、私昨日言ったよね。今年の顧客のデータリスト作成して全部入力しとけって。終わってないじゃん」
ティッシュで顔を抑えながら、女は声にならない声をあげた。
「そんなの一日じゃ終わらないです.....」
「だったら勝手にすれば。職務怠慢でクビになっても知らないけどね」
17 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:41 ID:C3zUK/xm
この後、この女を除いた女子社員数人で昼食を取り、彼女の悪口を散々言った挙句、
面倒な仕事のほとんどを押し付け、退社時間までのんびりと過ごす。
これが私の日常風景なのである。
おそらく、私は性根が腐り果てている。自分でも十分なくらい認識しているけれど、
どうしようもない。私にそうさせているのは、
呪われた因果の鎖なのだ。その鎖は私の精神をがんじがらめに縛りつけ、
私の心をグニャリと捻じ曲げるのだ。私は悪魔に魅入られている。
18 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:44 ID:C3zUK/xm
「私もう帰るよ。朋乃ちゃんもほどほどにね」
私の半睡状態を促進するような、ゆったりと優しい声が響く。
チーンとレジの音がすると、真紀はガラリと戸を開けて建物を出ていった。
10月の夜の冷たい風が私の頬にぶつかり、カウンターに突っ伏していた私は、ふと顔を上げ、時計に目を遣る。
「もう12時だよ。真紀ちゃんも帰ったし。いくらなんでも飲みすぎじゃないの。
彼氏に振られて寂しいのはわかるけど」
「振られたんじゃなくて振ったのよ」
「どうして?」
「二股かけられてたから。あとお調子者でうざかったから」
「あんまり男をとっかえひっかえしないほうがいいんじゃないの」
男はそう言うと、しばらくじっと黙りこんで憐憫の眼差しを私に向けた。
おもしろくないね・・・
20 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:45 ID:C3zUK/xm
「さっさと酎ハイもってきなさいよ、健一」
私はジョッキを目の前の男に突き出した。この糊のきいた白衣を着て、背の高い角刈りの男は高校の同級生で、小さな居酒屋を経営している。
たまに何人かで集まって飲むのだが、節操を知らない私は大抵、
皆が帰った後も、体中にアルコールが回り、泥酔するまで粘るのである。
私が頬づえをつきながら、閉店まで延々と日頃の愚痴を垂れ流し、この男はそれに付き合わされる、というパターン。
21 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:47 ID:C3zUK/xm
それに対して健一が何一つ嫌な顔をしないのは、もともとの度量の大きさと、私の対する好意からだと思う。
当然、恋愛感情を露にしたことも過去に何度かある。高校時代に、真っ赤な顔で熱のこもった手紙を手渡しされたこともあるし、
この居酒屋がオープンしたとき、結婚を前提に付き合ってくれと、ストレートに告白されたりもした。
それでも、あたりさわりのない言葉でかわすような態度を続けられて、諦めもついたのだろう、
2年前に幼なじみで看護婦をやっていた女性と一緒になり、端から見れば幸せな生活を営んでいた。
「もう閉めるよ。帰ってゆっくり休みな。」
新手の荒らしですか???
23 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:49 ID:C3zUK/xm
そう言われて店を追い出された私は、おぼつかない足取りで、新宿の街を歩き出す。
夜風がびゅうと吹いて火照った体を冷やし、長い髪をさらりと揺らした。私は身震いして両腕でコートを掴み、体を丸めた。
この町はいつの時間も、人だかりでゴミゴミしている。既に12時を過ぎているというのに、駅前周辺はカップルが大声で談笑し、大勢の中年の男達が大声で何事かを叫んでいた。
草木の生える隙間もなく、ビルや店舗で埋め尽くされた空間に身を置いていると、時に吐き気を催すほどの閉塞感や倦怠感に襲われることがある。急に気分が重くなり、足を進めるのもだるくなり、思考も陰鬱になる。
そうすると、嫌なことを思い出してまた頭がもやもやしてきて、負の思考が循環していくのだ。
私はぼうっとしながら駅の改札をくぐる。体をふらつかせて階段に重い足を乗せる。ふと、忌まわしき過去の映像が頭をよぎる。
24 :
太公望 ◆FISHf/jCYs :03/12/11 23:49 ID:6SD4xwcK
22 :名無しさん? :03/12/11 23:47 ID:???
新手の荒らしですか???
23 :miki ◆LLUxQinvso :03/12/11 23:49 ID:C3zUK/xm
そう言われて店を追い出された私は、おぼつかない足取りで、新宿の街を歩き出す
ワラタ
荒らしじゃないよー。
真面目な小説ですですよ^^
陰嚢が痛い
はじまりは、私が10歳のときだったろうか。父の仕事の都合で転向してきた小学校では、生来の人見知りも手伝って、なかなか友達と馴染めずにいた。私の隣の席に座っていた少年。この子が私を助けてくれた。
彼は活発でよく気が利く子だったから、毎日毎日、気兼ねなく私に話し掛けてくれて、好きなテレビドラマや漫画の話をしたり、香水の香りがする文房具を貸してあげたりして、次第に仲良くなっていったのだと思う。
おそらく、私の初恋だったのだろう。私は頻繁に互いの家に遊びに行くようになっていたし、彼に会うのが楽しくて仕方がなかった。
だけど、そんな日常を切り裂くかのような彼の突然の死。学校の帰りに貨物運送トラックに跳ねられ、永久に帰らぬ人となった。
数日間、私は途方に暮れ泣きじゃくっていたけれど、周囲の励ましや慰めで、現実として受けとめ、やがてそのことも記憶から薄らいでいった。
皮肉なことに、話はそれだけでは終わらない。中学2年のとき私と付き合っていた男の子、バスケットボール部で、勉強もよくできる子だった。
私とは学校のクラスも塾も一緒だったので、宿題を教えてもらったりして仲良くなり、付き合い始めたのだ。
そのうち私も熱が入って毎日弁当を作って学校に持っていき、彼に食べさせたりしていたら、彼の母親にそれとなく苦情を言われたこともある。
よく映画やバスケットの試合を観に行ったりしていたと思う。その日まで、私は幸せだった。
彼は数ヶ月後、自ら首を吊って自殺してしまったのだ。母親が彼に遺体に泣きついる光景が鮮明に蘇る。
当時不良グループにかわかわれるようなこともあったから、それが原因かと思われたけど、
私の知る限りではいじめのようなものはなかった。家庭も十分に円満だったはずだ。結局真相はわからぬまま。
今夜も冷えますね
ご機嫌いかがですか?
似たようなことが続けばバカな私でも偶然ではないことに気付く。大学のサークルで知り合い、同棲した男も、最初の職場でできた恋人も、私が愛を注ごうとした男達は皆この世を去った。私は呪われているのだ。
神はいないが悪魔はいる、そう思い始めてから、私はどんな男と付き合うにしても、自分自身から一歩退いて
冷めた視点から、見下ろすことしかできなくなっていた。悪魔とはまさに私自身のことだろう。
私は電車の座席の窓から流れる夜景をぼんやりと見つめながら、思考を巡らした。この先、私は男を心から愛することはあるのだろうか。自分の運命の行く末を知ることはできないのだろうか。
私って一体何? どうして生まれてきたの?
>母親が彼に遺体に泣きついる
↑
の?
>当時不良グループにかわかわれるようなこともあったから
↑
ら?
私は手に収まっている郵便物の束を一瞥し、マンションの自室の鍵を開ける。
1通は、携帯電話会社の請求書、もう1通は百貨店のバーゲン案内、
そしてもう1通は、古い茶封筒に太く大きな墨字で、石川朋乃様 と書いてある。差出人は......
私は熱い浴槽に浸かりながら、先ほど祖父から届いた手紙の文面を反芻していた。
祖父は甲州地方の片田舎で、老夫婦二人で暮らしている。小さい頃は家族でよく遊びに行っていたが、
ここ数年はなかなか時間も取れないので、なんとなく疎遠になっていた。
黄ばんだ便箋には、早急に私のところへ赴け、と一行だけ書かれてあったのだ。
これでは何の用事なのかわからない。
昔からいい加減な人だったから、持病の腰痛がひどいとか、たまには孫の顔がみたいとか、
くだらない理由だろう。放っておこう。
すいません誤字があったら脳内補完して読んで下さいませ。
私はスポーツドリンクを飲み干し、プラスチックのカップを台所に放り投げた。
ペットボトルを冷蔵庫にしまうと、だるい足取りで寝室に向かう。明日は日曜だからゆっくり寝よう、そう思いながら私はノブに手をかけた。
ドアを開いた瞬間、私は目を疑った。
桜! 無数の桜の花びらが部屋中を舞っているのだ。その光景を見て呆然となり、思わず膝を地に着けた。
「......何これ?」
その無数の花弁郡は、まるで意思を持っているかのごとく、螺旋状に舞ったかと思えば、
時には直線を形成して帯となり、四方八方に旋廻した。
それらはやがて、一瞬空でぴたりと動きを止めたかと思うと、嵐のごとき勢いで、
その身を私の体にぶつけてきた。
「きゃああああ」
私は体中に吸いついてくる花びらを両手で懸命に振り払ったが、払っても払っても反転して飛びこんでくる。次から次へと顔に花弁を直撃されては、私は目も開けられず、ドスンとその場に倒れこんだ。
ツツツツツと花びらが体中に刺されていくのがわかる。
頭が朦朧としてきた。吸いこまれるような眠気。恐怖と快楽に身を包まれながら、徐々に私の意識は睡夢の底へと堕ちていった。
36 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/12 00:01 ID:RFOo7hlc
今日はここまで。続きをお楽しみに。
すみませんが落ちそうになったらどなたか上げといてくださるようお願いします。
回転はやすぎですここ。ではではおやすみなさい
乙
で、ラウンジで何やってんの?
38 :
▼-ω-。o〇海 ◆Kveoxyl9RE :03/12/12 00:11 ID:UH9MMqef
全員クビだ
創作小説板でやってください。削除依頼しときます。
40 :
名無しさん?:03/12/12 00:17 ID:8k0CmMzN
よく読んでないけど官能小説になるんならここで書いて
42 :
名無しさん?:03/12/12 00:30 ID:8k0CmMzN
んじゃ編集してやるよ。
登場人物に
俺(18才):スポーツだめ勉強イマイチ特技ひとつ(これくらい自分で考えろ)
その妹(15歳):兄にひそかな想い別に変な意味ではなくね!!←重要。でもそのうち変わる
クラスのマドンナ(17歳):俺は別にすきでもなんでもないがマドンナは異常に俺を嫌い
文学少女(18才):なんだかんだで俺に惚れる
男友達:アイズで言うところの寺谷
これを踏まえてもっかいストーリーを練り直せ。
あげておきますね
せめて一人称か三人称で統一しろや
全部読む気にならん
あげておきます
あげておきますね
49 :
太公望 ◆FISHf/jCYs :03/12/12 20:38 ID:EP8mW3Ub
「ネス!こんな所でいったい(オン・アース)何をしてるんだ!」
「あんたも馬鹿な質問をするもんだなぁ、だいたいここは地球(アース)じゃない、月(ムーン)だ」
「じゃあお前はここ(ムーン)で何をしてるんだ!いや、まずおまえがここに居るはずがない、これはなんかのまちがいだ!」
「いや、そんなことはない。おれがここにいるのはアメリカの第16代大統領がケンタッキー州の森の中にいるのと同じようなもんだ、おかしいようだがなにもおかしくないのさ。」
「何のことかよく分からない、とにかくおまえはここで何をしてるんだ!」
「生きてるのさ。」
「だけどそりゃー答えにならないぜ。」
「そんなことは分かってるさ。でもこれはピッタリだし、それ以外の言葉が見つからないね。」
「何のことかよく分からない」
「パイパイ悶絶! パイパイ悶絶!!」
銀色の髪の男が白昼の新宿を奇声を上げながら駆けてゆく。
道行く人々は実に嫌悪の目を向ける。
『…急がなくては、あの女の子が殺されてしまう!』
華奢で、しかし長身の男はその整った顔を全く変えずに奇声を上げる。
「ギュイーン山ちゃん、オナニー中毒!! ギュイーン山ちゃん、オナニー中毒!!」
駆ける、駆ける、駆ける。
男は渋谷のハチ公に跨り「東京特許許可局はどこですか!」と数回連呼した後に湯島天神へ向かい、
途中のアメ横で「ゾウを倒せるスタンガンをくださいな!」とスタンガンを万引き。
そして今、彼は神の社の前に立っている。
「ハァ…ハァ……ハァッ!」
男は呼吸を整えると湯島天神に向かい、叫んだ。
「折ったどーーーーーー!!!!!」
高々と上げられた右の拳は、痙攣からか高揚感からか、ワナワナと震えていた。
遠くで鳩が飛び立った。絵馬が風に揺れる。神主が警察へ通報する。
そんな周りの事を気にすることなく、男は社を睨み付けた。
「クックック、まさか、本当にやるとはな…。見上げた根性だよ、ラウンジの名無し君」
その男は、丁度、社の日陰から生えてきたかのように現れた。
黒いスーツに黒い髪、そして黒いコートがなにより、奇妙だ。
「貴様…、あの子は無事なんだろうな!」
銀髪が怒りに震える。
「クックック、さあ、ねぇ。今頃コテハンどもに喰われてるかもな、ハハ…!」
「貴様! 約束が違うぞ!!」
男――名無し――は黒コートに向かって駆けた。
しかし。
「君は、本当に学習しないな」
黒コートが右手を翳しただけで、彼の動きが止まった。
「私は彼女を預かるとは言ったがその身の安全までは保障してないんだよ」
Ω<終わりかよ!!
53 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 19:58 ID:hN+MAnO8
呼び鈴が鳴っている。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーンという、鼓膜に鈍くのしかかるような、嫌味ったらしい音が部屋中に響いた。
私は、自分がベッドの上に一人横たわっていることを知る。
花柄のカーテンの隙間から、真昼の白くて眩しい日差しが届いている。
いつもと異なることのない退屈な風景。私は頭を掻きむしりながら、昨晩の奇妙な体験を思い浮かべた。
平凡女の、何の変哲も無い殺風景な寝室に、突如現れ、華やかに乱舞していた桜の花びら達。
あれは何だったのだろう? 私めがけてびゅんと飛んできて、私の体に張りついて、それで
私は気を失った。そこまでははっきりと覚えている。でも今この部屋には、桃色の欠片一つない。
夢だったのだろうか。私は首をゆっくり横に振る。違う。あんなに生々しくてリアルな夢
なんてあるものか。それなら誰かのいたずら?
10月の肌寒い季節に、桜の花びらをつかってあんな奇術ができる人間なんているわけもない。
いたとしたら、それは狂人の妄想の中だろう。
おかしいのは、目の前の現実ではなくて、私自身なのかもしれない。
日々アルコールで体を酒漬けにしているから、脳の回路が壊れでもしたのだろうか。
私はそんなことをぐだぐだと考えていた。
54 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:02 ID:hN+MAnO8
呼び鈴はさっきからまだ鳴り続けている。うるさい。こんな非常識なことを平気でできる
厚顔無恥な人種を私は二つしか知らない。悪質な訪問セールス、それと私の彼氏だった男。
私はベッドを降り、ふらりと部屋を出る。重い目をこすりながら、寝巻きの姿のまま玄関に向かう。
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン 音は休まることがない。
いくらなんでも、しつこすぎる。
「はいはい、今開けるよ」
ドアを開け、目の前に立っている男を見て、私はふうとため息をついた。
長髪に安物サングラス、色黒でひょろりとした体。この間まで彼氏だった男。
「なんだいるんじゃん。いつまで寝てるんだよ。もう1時だぞ」
「やっぱり幸雄か。いるんじゃんじゃないわよ...... この非常識人間、不審人物、ろくでなし」
この男とは1年前に大学時代の友人が主催したコンパで知り合ったのだけど、
もともと腰の落ちつかない男で、若い女には見境いなしに声をかける。
パーティーの酒の席で、私を見るなりマシンガントークを連発してきたのをよく覚えている。
その頃、私も男がいなくて退屈だったから、なんとなく付き合い始めた。
私より2歳年上で、もう30近くになるというのにアルバイトを転々として、
気楽なフリーター生活を続けている。
「だってお前携帯着信拒否してるし。あがるぞ」
男は靴を脱いで玄関を通りぬけ、そそくさとリビングに行ってしまう。
こういう態度はまさしく傍若無人そのもの。出会ってから一貫してこういう感じ
の人だったから、私は別に驚きはしない。ただ飽きれかえるばかり。
幸雄は、赤い動物柄のクッションにドカッと腰をつけると、冷蔵庫から取り出した
スモークチーズの袋をテーブルに置き、テレビのリモコンを手に取る。
55 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:04 ID:hN+MAnO8
「あんた何しに来たのよ......」
私は、じっと男の背面に立って不満げに声を漏らした。幸雄は私の声を無視して、テレビの競馬中継に
熱い視線を放っていた。私は男に近づいて、チーズの袋を取り上げた。
「人の話きいてる? 何しに来たって言ってんの」
この男はアパートは借りていたが、付き合い始めてすぐに、ここの方が居心地がいいからと、頻繁に私のマンションに押しかけた。
私は半同棲生活を強要され、合鍵を作らされ、冷蔵庫の中身や、タンスにしまってある下着の場所まで知られて
しまうという有り様だった。私はそれに対して特に大きな文句は言わなかった。
洋食屋でバイトしていたから、たまにおいしい夕食を作って置いてくれることもあったし、
私が部屋が汚れていくのを放置すると、みかねて掃除をしてくれたりもしていた。
恋愛に冷めきっていた対して私でも、時に胸が張り裂けるような孤独感を、
少しでも癒してくれる存在を必要としていたのかもしれない。
それでも、たぶん私はこの男を愛してはいない。最初に出会った時も、
体中に電気が走ってときめいたなんていう感覚はないし、
抱かれているときも、真冬の氷河のように凍った自分が、そこにはいた。
何しろ、幸雄は病気一つすることなく、健康でピンピンしている。
今まで生きてきて、私が心から愛した男性は、例外なく、無惨な最後を迎えている。
私の肩の上には、巨大な鎌を携えた死神が、不気味な嘲笑を浮かべてたたずんでいるのだ。
56 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:06 ID:hN+MAnO8
幸雄は、サングラスを額のほうにずらし、顔をしかめて、後方を振り返った。
「彼氏が遊びに来ちゃ悪いのか? 寂しがってると思って来てやったのに」
「あなたと私はもうとっくに別れてるの。新しい女といちゃついてりゃいいじゃないの」
「おいおい、あの子はただの友達だって! 引越しの手伝いしてやったから、
ついでに飯でもってことで、タイ料理屋で食事してただけじゃん。
まさかお前がいるとは思わなかったけど」
私は左足のつま先を、男の背中に軽くぶつける。
「そのわりにはやけに親しそうだったじゃないの。
まあどっちでもいいけど、それみたらさっさと帰ってよね。永久に」
「冷たい奴だな。何で今日はそんな機嫌悪いの?」
「いろいろ大変なのよ。あんたには関係無し」
「まあ、もうすぐバイトだから帰るけど。っていうかお前着替えろよ。またくるよ。じゃあな」
「もう来なくていいわよ」
男はゆっくりと立ち上がり、ふらりと部屋を出ていった。
私は厚手のセーターに頭を通し、脱いだ寝巻きをベッドに投げ上げ、
片手で頭を抱えながら寝室を出た。ミッキーマウスのデザインの壁掛け時計は、もう3時を指していた。
外で子供達がはしゃいでいるのがきこえる。二日酔いなのか、頭がジンジンする。体がだるい。
今日もあの桜の花は、私の前に現れるのだろうか。
そして私は襲われるのだろうか。
私は、この先どうなるのだろう?
57 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:07 ID:hN+MAnO8
私が案じた通り、その日も、次の日も、さらにその翌日も、私が眠ろうとしてドアを開いた寝室に、
花の舞が現れて、私の全身を襲い、私は我を失い、目を覚ましたときにはそれらは跡形もなくすっかり消えているという、
不可思議な体験が続いた。確かに、今のところは殺されたということもない。
体のどこかに傷痕が残っているなんてこともない。
だけど、明らかに体が変調をきたしているように感じられる。朝起きたときは、必ず頭に亀裂が走るような
頭痛がするし、歩くたびに鉛のようなだるさが全身を襲う。
もちろんそれに伴って、精神状態も正常ではいられなくなり、
頭の中が、怒り、恐怖、憎悪といった負の感情で満たされていく。
しかも日を追うごとに、体の状態が酷くなっているような気がするのだ。
58 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:10 ID:hN+MAnO8
私は目の前の和風ハンバーグにドスっとフォークを突き刺し、切り取る。
欠片を口に運ぼうとして、ピタリと手を止め、一瞬沈黙し、溜息をつく。
小さな社内食堂で、3人の男女がテーブルを囲んでいた。
「石川君、元気無いじゃないの。どうした?」
横で茶をすすっている上司の島野課長が、不安げに私を見つめた。
「うん、最近なんか顔色悪いよ。寝不足かな」
こざっぱりとしたポニーテールで、眼の細い女。
ちらりとこちらを伺って怪訝そうな表情をする。
「なんか元気が出ないんです。よくわからないけど」
私の前に座っている西岡里美という人は、私の先輩で、入社したときからいろいろと仕事を教えてくれた。
基本的なPCの操作から細かな書類の書き方まで、丁寧に指導してもらい、かわいがってくれた。
プライベートでも、たまに一緒に服を買いに行ったり、
フランス料理を食べに行ったりするぐらいの仲だったのだが、
私がそこそこの仕事ができるようになり、男遊びや社内いじめに興じるようになると、
さすがに呆れたのか、どことなく私から離れていって、たまに社内で食事するぐらいになった。
この人は気がいいから直接口には出さないが、内心は私のことを鬼畜だと思っていたに違いない。
「仕事の能率もよくないみたいだし、まあ、なんていうか、
原田君に対する嫌がらせもしてないようだし。気分悪いなら医者行ったほうがいいよ」
男はそう言うと、テーブルの端の箱から爪楊枝を取り出して、口の中をいじり始めた。
59 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:11 ID:hN+MAnO8
確かにあの日以来、私は絵を書く作業に全く身が入らないし、隣の席で仕事をしている女にいじめもしていない。
原田百合子は、私に対する警戒心を顕にしているけれど、それでも淡々と作業をこなしている。
毎日毎日、桜の化け物に襲われているおかげで、体力も気力も完全に削がれてしまった。
日々の生活を正常に営もうとすること自体が、今の私にとっては苦痛でならないのだ。
新宿から吉祥寺まで、満員電車に揺られること30分。全身にけだるさを抱えたまま、
私はずっと自分の死について考えていた。私はたぶん、近いうちに死ぬ。
そんな確信に近い予感が、私の脳裏にこびりついて離れない。
体の調子は日に日に悪くなっていくし、どう頭の中で踏ん張っても、圧迫感や悲壮感が襲ってくる。
私は殺されるんだ。あの桜の花の化け物に。
60 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:14 ID:hN+MAnO8
私は重い足を引きずって、マンションの自室の前に立った。、
しばらく胸に手を当てて、荒い呼吸を押さえ、大きな吐息を発する。
何か気配がする。私は息を呑んで、ノブを握り、ひねって、扉を開いた。
私は中に入った瞬間、思わず両目を閉じ、両腕で顔を塞いだ。
うなりをあげる暴風。それに乗って土石流のごとく飛びこんでくる花びらのつぶて。
今までは寝る前に寝室を覗いたら桜の花が襲ってくるというパターンだった。
これは明らかに昨日までと違う。風の勢いも花の数も桁違いに大きい。
このままじゃ殺される! 逃げなきゃ!
61 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:15 ID:hN+MAnO8
私は今ほど入った玄関のドアノブに手をかける。しかし、いくらひねって押す動作を繰り返しても、
扉が開くことは無かった。頬から汗と涙が交じり合い、零れ落ちた。
ふと、意思に反して体が動き始める。私は靴を脱いで、足を交互に前に突き出していた。
やめろ! と心の中で叫んでも、私の体の動きは止まらない。
風の勢いはとても強いのに、花の弾丸にも臆することなく
私の両足は、リズミカルな躍動を止めずに、体を力強く前に進めようとする。
何者かの呪いに支配されて、脳髄からの電気信号を遮る私の肉体。
かろうじて動く両手は、顔面を守るのに精一杯で、離すこともできない。
操り人形となった私は、寝室の手前まで着く。私は思わず怒号を上げた。
「一体誰よ! 出てきなさいよ!」
寝室のドアは既に全開だったが、、体が中へ押しこまれると、
にわかにバタンと音を響かせて閉じてしまった。ピタリと嵐が静まる。
視界に入ったのは、巨大な渦。部屋の中心を花弁の渦がまいているのだ。
ブオオオンという音を立てて、無数の花びらが高速で渦の周囲を旋廻し、上昇している。
私はぞくっと体を震わせて、とっさにコートのポケットから携帯電話を取り出した。
「助けて......」
62 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:17 ID:hN+MAnO8
私は思わずそう漏らして、あの男へ電波をつなげた。
ろくでなしで、お調子者の谷坂幸雄に。
機械を耳に当てようとした瞬間、渦の中心から桃色の閃光が放たれていた。
何かを思考する間もなく、それは私の右手を直撃し、私は反射的に物体を手から放す。
十分な硬度を維持した桜の花々によって、私の携帯電話は粉々に砕かれ、
煙を噴出し、それはもはや原型をとどめてはいなかった。
私は、ドアを背にして、ずるずるともたれかけ、腰を地に着けた。
私は涙で曇った視線を巨大な桜の渦に向けた。
すると、渦は徐々に速度を緩めて、中心に何かの幻影がぼんやりと映し出された。
それが何だったのかはっきりとはわからない。ただ、小さな子供が現れて、
にっこりと微笑んでいたような気がした。私がそれを認識しようとする前に、
渦はまた回転を速めた。渦は私に向けて、全身から先ほどの閃光、
無数の花弁の弾丸を放射してきたのだった。
63 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:21 ID:hN+MAnO8
それからどうなったのか、私には全く記憶が無い。
今、私は、寝室のベッドで仰向けになって天井を見つめている。
左腕には、厚い布の包帯が巻かれていた。
「何があったのか話してくれるよな?」
幸雄は心配そうに私の顔を覗きこんだ。
この男の話では、私からの携帯電話の通話がおかしな途切れ方をしたので、
何かあったのかと駆けつけてみたら、私は、意識を失ったまま裸で浴槽に浸かっていて、浴槽の水は血で染まっていたという。
しかも右手には剃刀がぎゅっと握られていたそうだ。
だけど、驚くべきことに、自分が自殺未遂をした記憶なんていうのは全く無いのだ。
私は救急車で病院に運ばれて、1週間入院し、今日退院してもなお、自分の寝室で休んでいる。
医者の話では傷がかなり深く、出血も多かったので、もう少し発見が遅ければ危なかったということらしい。
それでも、処置は無事に終わったし、きちんと栄養を取って何日か休めば、普通の生活が送れると言っていた。
体は普通に動くし、腕もそれほど痛くはないけど、やっぱり少しだるい。
ともかくも、私は助けを目の前の男に求めたのだ。
女友達でも居酒屋の店主でもなく、この谷坂幸雄という男に。
「桜の化け物が襲ってこなかった?」
「なんだそりゃ?」
64 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:23 ID:hN+MAnO8
私は、ここ数日の事の顛末を残らず吐き出した。もちろん常人には信じられる話ではあるまい。
精神病者の妄想だと思うことだろう。
それでも、身も心も疲れきっていた私は、幸男に告白せずにはいられなかった。
「今深夜の2時で、お前7時頃からここにずっと眠ってて、
なおかつ俺はずっとここにいたけど、そんなへんてこなもんは出てこなかったぞ」
「本当なのよ!」
幸雄は、ベッドの反対側の隅のソファーに腰を降ろして、両腕を組んだ。
「わかったわかった。まあ俺も知り合いに霊能力者みたいなのがいるからな。
信じないわけじゃないが、本当だとしてどうするか。除草剤でも撒いとくか」
「またバカなこと......」
私が声を発した瞬間、机の上の携帯電話が機械音を奏でる。
幸雄は机の前まで歩いていって、それを手にとると、私に向けてひょいと放り投げた。
どうして? 確かあの化け物に粉々にされたはずじゃ。。。
そう思いながら機械を耳をあてると、低くて乱暴な声が響いた。
65 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:25 ID:hN+MAnO8
「もしもし」
「おい、朋乃、わしじゃ」
「あら、おじいちゃんね。こんな夜中に何か用?」
「何か用じゃないだろ。お前は手紙を読んだのか?
今すぐ来いと書いてあっただろう。それとも盲目か貴様?」
「そんなんでわかるわけないでしょ。どうせくだらないことだと思って放っておいたのよ」
「手紙で詳細を書けるようなことではないのだ。では聞くが、
お前、身の周りで何か変わったことが起きなかったか?」
私は固唾を飲んで、数秒間沈黙した。
「......桜の花に襲われたって言ったら信じる?」
「やはり! 最近になって毎晩毎晩、
お前が桜吹雪に襲われる夢ばかり見るから、心配しとったのよ」
「やっぱり知ってるのね。これ、誰の仕業なのよ!」
「いくら待ってもお前が来ないから、ものぐさのわしは嫌々お前の母親に
連絡した。そしたら腕を切って入院していたとはな。
まあ生きていてよかった。では明日来なさい。もう動けるのだろう」
「そんなの無理に決まってるでしょ。会社からはしばらく休み貰ってるけど、
医者に安静にしろって言われてる......」
「馬鹿! 若いものがそれぐらいで死にゃあせんだろ。
重大な話だぞ。わかったな!」
私が言い終わらないうちに、祖父は烈火の如き剣幕で、
私を怒鳴りつけた。
「わかったわよ。ついでだからツレも一緒にね」
66 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:27 ID:hN+MAnO8
幸雄は、車をただっ広い砂利道の奥に入れると、エンジンを止め、ぼそりと呟いた。
「結構な田舎だな、ここは」
山々を彩る紅葉と、どこまでも連なる田んぼ、轟音を立てる渓流。
それが夕暮れの空と相まって、良いコントラストを醸し出している。
この甲府の山奥にはネオンも自動販売機もないが、
都会の暮らしに慣れ切っている私には随分と新鮮に映った。
私達は車を降り、道の奥に見える瓦葺きの家屋まで歩いていく。
私はガラリと戸を開け、だるい足を引きずって、中に入った。
玄関の脇には大きな水槽が置いてあり、
小さくて透明な熱帯魚が水中を跳ねまわっている。
「あら、いらっしゃい」
そう言うと、奥から老婆が穏やかな表情をして姿を現した。
「こりゃ珍しい、朋乃ちゃんじゃないの。素敵な殿方まで連れてきて。
さあおあがんなさい」
67 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:29 ID:hN+MAnO8
私達は靴を脱いで大きな段差に足を乗せた。
玄関の奥は広い座敷間に繋がっている。
座敷の中央にはコタツが敷いてあり、右奥を大きなテレビが占めている。
私は部屋の隅にドスンと荷物を置いた。
「ああ疲れた。なんかだるいし。ちょっと眠いな」
幸雄は座布団に腰を降ろすと、おもむろに足をコタツの中に伸ばした。
「おばあさん、このみかん貰ってもいいかな、あと飲むものください」
幸雄は返答を待つことなく、カゴに盛ってあったみかんを手に取った。
座敷間の奥はさらにダイニングルームに繋がっている。
祖母は、ちょっと待っててね、と呟くと、冷蔵庫の戸を開け、
清涼飲料水のパックを取り出した。
「あんたちょっとあつかましいわよ......」
私が侮蔑の眼差しを向けても、男は何の躊躇もすることなく、
リモコンでテレビのチャンネルをパチパチ変えている。
「そうかな。ま、いいじゃん」
68 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:30 ID:hN+MAnO8
祖母は、盆にカステラとリンゴジュースを注いだグラスを乗せて、それを
ゆっくりとコタツの上に置いた。
私は、祖母に土産の紙袋を手渡し、尋ねた。
「おじいちゃんは今いないの? あ、これはお土産ね。
ただのショートケーキだけどね」
幸雄は、ひょいと盆からグラスを取り上げ、口元に持っていった。
「あの人は、さっきキノコ狩りへ行ったんだけどねえ。
もうすぐ帰って来ると思いますよ」
祖父は石川幸三という名で、若い頃は山仕事で生計を立てていた。
だから、植物の名前なんかにわりと精通していて、
私も小さい頃にはよく山菜やキノコ狩りに連れられていった。
冗談だったとは思うが、毒のあるキノコなんかでも、ばあさんに食わせるからといって、平気で
カゴの中へ放ってしまって、後で祖母が本当にそれを食べてしまい困ったということもある。
「朋乃ちゃん、体は大丈夫なの?
調子悪いなら布団しいてあげるから眠りなさいな。ごめんねうちの人が無理いうから」
「ちょっとだるいだけで、別に大丈夫よ」
私は、祖母の不安げな視線をよそに、ローカルの料亭紹介番組を眺めつつ、
カステラにフォークを突き刺して、口に運んだ。
確かに体はだるいし、多少の眩暈もする。
だけど、桜の渦が現れる数日前の、絶望的な身体状況に比べると、幾分マシになった感じもする。
ここには呪いは届いていない、ということなのだろうか?
69 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:34 ID:hN+MAnO8
大気をがんと揺らすような太くて大きな声が響いた。
「おーい、帰ったぞ」
老人は襖の戸を開けて、汚れた足元を畳に踏みつけた。
祖父は、体躯も小柄で、頭は禿げているが、足腰と肩幅はがっしりしている。
背に大きなカゴを背負い、靴下は土色に汚れ、白地の長袖シャツは、汗でびしょ濡れだった。
老人は眉間にしわを寄せて、私と幸雄に鋭い眼光を飛ばした。
「なんだ、来ておったのか。朝から待っていたのに夕方になっても来ないから
山菜とキノコを狩りに行ってしまったではないか。この男はなんだ?」
幸雄はサングラスをはずし、老人に微笑を放つと、軽々しく会釈した。
「彼氏ですよ」
老人は、座敷間とダイニングを隔てている廊下まで行き、左奥を歩いていく。
その先には階段があって、老夫婦の寝室や書斎に繋がっている。
「辛子だかなんだか知らんが、今日はいちゃついている余裕はないからな」
辛子といえば、祖父は、私が小さかったころ、サジ一杯に盛ったそれを食べさせたことがある。
以後しばらくは祖父の顔を見ると、即座に顔を赤くして泣き喚いていた。
いくら年を取っても悪戯心の抜けない人だから、私はあんな手紙が届いても放っておいたのだ。
でも、今の祖父の態度には、浮かれた雰囲気は感じられないし、
何しろ、祖父は私の身に起こる奇怪な出来事、それについて何かを握っているのだ。
70 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:36 ID:hN+MAnO8
私達は、夕食を終えると、二階の書斎に呼びつけられた。
襖をあけると、正座をした祖父が、畳にばらばらに散らばっている和紙を手に束ね、整理していた。
老人の背後には、大きな本棚が二つ連なっていて、ボロくて分厚い本がずらりと並んでいた。
「座れ」
私は、外布の破れかけた座布団に腰を降ろした。
祖父は和紙の束をトントンと畳にぶつけて、形を整える。
幸雄が腰を着けあぐらをかくと、それらを一瞥して声を漏らした。
「汚ねえ紙だな」
和紙は泥っぽく黄ばんでいて、所々に亀裂が入っていたり、穴が開いたりしていた。
表面には、滑らかな行書体で書かれた、小さくて細かい墨字郡。
「これは、ばあさまが晩年、子供だったわしに預けくださった回想の記録。
一度か二度読んで、長年、蔵に閉まっておいたのをずっと忘れていたのだが、
最近のへんてこな夢で、ふと思い出した。今になって読み返してみれば、何とも夢の内容と大きな関連性があるではないか。
しかもその夢が現実となっていたとは! そうだろう朋乃」
私は、とっさに老人から紙の束を取り上げた。
ここに何が書かれているというのだ。こんな崩し字は私は読めない。
この中にいるというのか、私を苦しめた桜の怪物が!
「返しなさい。読んでやるから」
私は赤く染まった顔をあげて、額の汗を拭うと、手を震わせて、和紙の束を差し出した。
老人は憮然とした表情で、それらをゆっくりと読み上げ始めた。
72 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/14 20:37 ID:hN+MAnO8
時は明治三十五年、私が八つのころだったか。
尋常小学校の遠足で、学校の裏手にある小さな山に登ろうということになった。
当時先生は一人しかいなくて、一年生から四年生が一つの教室に押し込められた。
その先生は、体が大きく、坊主頭で、何か悪さをすると竹の棒で頭を思いきり叩いたりする厳しい人であった。
先生の提案で、遠足の日は学校で点呼を取り、そこから二人一組で、頂上まで競争しようということになった。
頂上には、何十年か前に植樹された桜の木が一本だけ立っているので、
そこが目印に決まった。一緒に組まされたのは、深川藤吉という名前のやんちゃ坊主で、
私より一つ年上の子だった。
遠足の三日ほど前だったか、藤吉は、居残りが終わって、学校から家に帰ろうとする私を呼びとめた。
そして、山を探検して近道を見つけようと言い出した。
そんなに大きな山ではないから、上を目指して何時間か登っていけばすぐ頂上に着く。
私は、疲れるから嫌だと言った。
「俺一人でもいくぞ。お前は来なくてもいい」
そう言われると、私も心配になって、こっそり後ろをついていった。
じゃあさげます
藤吉は、山のふもとまで着くと、整備された山道に登らず、脇の傾斜の、
狭い木々の間に体を押し入れたのだ。私はびっくりして駆け出したけれど、
手に持っていた風呂敷が重たくて、小さな背中を見失わないようにするのが
精一杯だった。道になっていない木々の間を必死で通りぬけてみても、
そこが近道であるはずはなく、頂上に着くまでは、通常の倍ぐらいの時間がかかった。
途中の急な斜面で落ちそうになったり、わらじが脱げてしまったりしたので、
死の淵をさまよっていたような心地であった。
狭い木々から顔を出して、ゆるい傾斜の草地に身を乗り出し、
私は安堵の息をついた。日は暮れかけて、空は赤く焼けていた。
視界の奥には、確かに桜の木が一本立っていて、見事な花を咲かせていた。
キモいってキモいって
何自分の小説のために単独スレ立ててんだよ
頭大丈夫か?
一体どれだけ真面目に読んでくれる人がいると思ってるんだ?
ちゃんと読んでほしいと思うのなら
もっとちゃんとした場所にテキストファイルでまとめて貼れよ
と、いうことでとりあえず今まで真面目に呼んでた香具師は挙手しる!
ちなみに漏れは一行も読んでないので
面白いか面白くないかは分からないんだが‥‥
私は木の下に藤吉が立っているのを見つけて、ぜえぜえと息を切らせて駆け寄っていった。
藤吉は頬を赤くして虚ろな目で上を見上げ、ぼうっと桜の枝や花々を見つめていた。
「藤吉ちゃん!」
後ろから思いきり叫んでみたが、藤吉はうんともすんとも言わない。
私は地団太を踏んで、藤吉の視線を追ってみた。
すると摩訶不思議なことに、幹から伸びた大きな枝に、一人の少女が
腰を着けていたのである。体つきは十二か、十三ぐらいのそれで、
髪も瞳も眩しく煌くような桃色、透き通るような桜色の絹の服、すらりと細い足。
少女は、肩まで届いている長い髪を掻きあげて、にっこりと微笑んだ。
(この男の子、気に入ったわ)
不思議なことに、声が頭に直に響いてきた。
少女の体の周りを、桜の花びらがぐるぐると回って、彼女は姿を消してしまった。
ではまたり文庫に投稿するので続きはそちらで
79 :
ぽこにゃん:03/12/14 21:09 ID:Mtlp7gW3
この小説のあらすじ。
>>1-21 性悪女の主人公が、いつものごとく、新人の女の子をイビり倒して退社する。
いきつけの居酒屋の、経営者である健一君に愚痴りながら飲む。
ちなみに、健一君は、この主人公が好きだったらしい。
>>23-30 主人公の過去の回想。
過去、付き合った男が3人いて、みんな突然の死をむかえている事が判明。
>>32-59 付き合ってたけど別れた幸雄君というキャラがいる事が判明。
あと、毎晩、桜の花びらの幻覚を見るようになった主人公は、いつか桜の呪いに殺されるとおびえる日々をすごす。
>>60-70 とうとう、桜の呪いで、気付いたら、リスカしてた主人公。
その場に居合わせた元カレの幸雄君。
とうとつに、田舎のおじいちゃんからの電話がきて、桜の呪いの秘密を知ってるらしく、
主人公と幸雄君は田舎に行く事になった。
81 :
ぽこにゃん:03/12/14 21:17 ID:Mtlp7gW3
なんだ、他のスレ逝くのか。
つーか、叩かれる覚悟もないなら他者の目に晒すなよ・・・
どうせ書くなら面白いものを書いてくれ
>>82 そこで面白いの読めたから、もうお前用無し
ただ長いだけでつまんないのは(・∀・)カエレ!!
クスン
mikiが女なら不純な動機でちゃんと読んでやって批判もしてやる。
仲良くなってメアドも聞く。
89 :
ぽこにゃん ◆8wwUsyplVU :03/12/19 00:47 ID:PAVU4UVy
細かい所は抜きにして、単純にいけない部分を指摘すると、話に、オチとヤマと意味を持たせようという姿勢が見られないのがいけないです。
『ここで笑わせる!』とか『ここで共感を持たせる』とか、そういうった工夫が全然ないよね。
(まぁ、言うのは簡単で、それを上手くやれてる作品てのは少ないけど、
そういうのを心がけているかどうか、ってのくらいは解るよ)
おまけに、これまで作品をしっかりと完結まで持っていけていないわけで、そもそも、長編の物語を構成するには、まだ力量が足りていないと言えます。
今後も、同じように未完の長編を何万文字も書き連ねて行くよりも、1000文字程度の短編で、起承転結のしっかりした物語を1本書いてみるのをすすめます。
それから、初歩的な事を言うと、
「返しなさい。読んでやるから」
私は赤く染まった顔をあげて、額の汗を拭うと、手を震わせて、和紙の束を差し出した。
老人は憮然とした表情で、それらをゆっくりと読み上げ始めた。
↑
このように、セリフの後は1マスあけてから書きはじめましょう。
90 :
松村 ◆tkqqXyNHTg :03/12/19 00:54 ID:0AQUABXu
さsyがぽこさん!!
おいおいmikiさん可愛いじゃねーかよ辞めろよお前ら
暇そうにしてるわりには
何か始めようとしてる人の企画を潰すってとこを
ラウンジではよく見かける。
>>ぽこにゃんさん
なるほど、とても勉強になります。
師匠と呼ばせていただきます(冗談です)
確かに長編は難しいんですけど、この作品は意地でも完成させますよ。絶対にね。
別に読まないからそんなに気合入れなくていいよ
ていうか自分のためだけにスレを立てるような人間の書いたものを読む気がしない
そんなん言わんと、読んでくださいよ^^
スレ立ったとき暇つぶしに読んでたけど全然面白くないし
しかも読みづらい
あ、面白くないから読みづらいのかな?
前半は確かにつまらないね。
今クライマックスを書いてるんだけど、ここらへんは面白いよ。
でもなかなかオチが難しくてねー
自分でつまらないとわかってるなら何故直さない?
惰性で書いてるからだろう
妄想書き連ねるしかやることないんじゃね?
妄想でも見る側が面白いと感じられればそれでいいんだけどな・・・
まあ、完結させないことにはどう叩かれてもしょうがないかな。
でもこの作品は自信があるのですよ。感動はお約束します。お待ちください
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
/ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
______ /U ヽ___/ ヽ
| ____ / U :::::::::::U:\
| | // ___ \ ::::::::::::::|
| | | | | U :::::::::::::| なにこのスレ……
| | .|U | | ::::::U::::|
| | | ├―-┤ U.....:::::::::::::::::::/
| |____ ヽ .....:::::::::::::::::::::::<
└___/ ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::|
|\ | :::::::::::::::::::::::|
\ \ \___ ::::::
書く前から言い訳やら御託やら並べてちゃダメだべ
>>86を見習おうと思った。俺はどうもフォローが中途半端らしいから。
完結あげ
110 :
名無しさん?:03/12/20 17:11 ID:k2BLaGcA
話は変わるけど
うんこってなんで茶色なの??
胃とか腸とか茶色なん?
うんぽ
うーん・・・こ
意図課長はエロい色
夢オチがまずかったのかな?
115 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/20 23:26 ID:triXgWBR
読んでよおおお
>>114 あぁーオチ言っちゃった・・・
読んでないのに
自分でいうのもなんですが、
ストーリーが破綻気味なので謎解き的な読み方をすると面白いかもね
読まないからどーでもいいよ(´∀`)
120 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/21 04:53 ID:ppg87e3e
皆さんはカポーティという作家をご存知でしょうか?
私の書いた話は、彼の『夜の樹』という話から構想を得ているんですね。
ご一読あれ。
121 :
オルテガ:03/12/21 04:54 ID:0wTSz+T7
うわ!!まだ小説書いてたのか
あ?
カポネ??
だから手前で書いたやつを語るなっての
あのー、もしかして私嫌われてる?
あなた自身のことは何も知りませんが
あなたの書いた小説(?)が面白くないだけです
あ、途中までしか読んでませんけど
うん
;;
で、なんでラウンジでこんなことしようと思ったのか聞かせて欲しい
人が多いから
まぁまて。明日休みだからじっくり最初から最後まで読んだ後、
改めてこってりと評論してやる。楽しみにしとけな。
ありがと〜\(^o^)/
お 前 の 顔 文 字 が 気 に 入 ら な い
私は叩かれてもめげません^^
叩かれるのは原因があるからで・・・
心底めげてほしい
そしてもう2度とくだらないちんけな小説もどきなんかうpしないと
心から誓ってほしい
そして巣へ帰ってほしい
プロへの道は厳しいですね
わざとだろ、この
>>1のウザっぷりは。ラウンジでプロとか言われても笑うしかないしさ・・・
プ・・・ロ・・・!?
そうだな
笑っておくか・・・'`,、('∀`) '`,、
あげます
141 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/21 23:10 ID:+qErfmg3
>>1さん
読みました。まじで感動しています…
もっともっと1さんの文章よみたいです^^
おいお前ら!mikiさんの小説家になるという夢を打ち砕こうってか!
何もしないお前らより100倍ましだぜ!小説はましじゃないが
143 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/21 23:13 ID:+qErfmg3
てゆうか1さんを悪口いってるやつに限って
才能ないなwwwww
嫉妬はやめたまえ
↑何気にキツイね
145 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/22 00:02 ID:eo1cSvKR
>144
どうゆう意味ですか?
147 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/22 00:34 ID:eo1cSvKR
>146
まじ。群像新人賞はいけるんじゃ?
サイコメトラーが出てきて萎えました
149 :
130:03/12/22 10:06 ID:???
今、木を切っちまうとこまで読んだ。疲れるな、何か知らんけど。
150 :
130:03/12/22 10:08 ID:???
「私の対する好意」とか「花弁郡」とかいう細かい間違いは
いちいち指摘しない。それから、
「駅前周辺はカップルが大声で談笑し、大勢の中年の男達が大声で何事かを叫んでいた。」
とか、
「まるで意思を持っているかのごとく」「嵐のごとき勢いで」のように
あまり同じ言葉を重ねない方が良いとも言わない。
まぁ冗談はさておき…
151 :
130:03/12/22 10:12 ID:???
「日々アルコールで体を酒漬けにしているから」妙な言い回しだな。
「こんな非常識なことを平気でできる厚顔無恥な人種を私は二つしか知らない。」
平気でできる厚顔無恥な人間を私は二人しか知らない、とするべきだろ。
花びらが主人公を襲う、というのが恐ろしく出し抜け過ぎると思った。もうちょっとスムーズに
そういう方向へ流していけばよかったのにな。んで、彼氏(のようなもの)が帰った後に「今日も
あの桜の花は、私の前に現れるのだろうか。」と来るのは頂けない。何か語り手側が無理矢理桜を
強調しているようで萎える。
次の段落、「私が案じた通り、その日も、次の日も…」だから不可思議な展開を強引にやるのでは
なく、読者を読ませながらじわじわと引き込んでいって、違和感なく入り込めるようにしないとだめだ。
まず最初の異変から始まって、そこでいってる「その日も、次の日も…」の部分を詳細に書けばよかった
のに、どうしてそこで手抜きをするのか。
152 :
130:03/12/22 10:18 ID:???
「私はずっと自分の死について考えていた。私はたぶん、近いうちに死ぬ。」ここもまた強引過ぎる。
悪夢を見続けたら最初に考えることは何だ? 普通日常生活を省みたりするもんじゃないのか。いきなり
死、てどうよ。それに桜の夢を見る原因についても、一言たりとも主人公は考えてないな。いきなり死ぬ
だの、殺されるだの、不自然というか飛び過ぎだ。
「それは私の右手を直撃し、私は反射的に物体を手から放す。十分な硬度を維持した桜の花々によって、
私の携帯電話は粉々に砕かれ、煙を噴出し、それはもはや原型をとどめてはいなかった。」状況がよく
分からない。硬い花びらが右手に直撃したのか? で、右手は無傷で持ってた携帯電話だけが粉砕されて
煙を吐いたのか?
「左腕には、厚い布の包帯が巻かれていた。」腕じゃなくて手首だろ。左腕、って言われると肘より上の
部分だと思ってしまうぞ。
153 :
130:03/12/22 10:24 ID:???
病室からおじいちゃんの家へ、までの流れ、悪夢に加えて(記憶がないにしても)自殺未遂、にも関わら
ずにどんどん行動していく主人公強いな。とても悪夢くらいで死ぬだの殺されるだの言ってた人だとは思
えん。そこのところを除いては、ちょっとベタだが許容範囲内。
「私は地団太を踏んで、藤吉の視線を追ってみた。」
〔「地踏鞴(じたたら)」の転〕怒ったり悔しがったりして、激しく足を踏み鳴らすこと。
――踏(ふ)・む
腹を立てたり悔しがったりして、激しく地を踏むこと。じたたらを踏む。
「―・んで悔しがる」
何か違わねえか?
154 :
130:03/12/22 10:28 ID:???
疲れた
130さんのおかげで、読まなくてよかったと思いました。
乙。
一つも読まない
157 :
miki ◆LLUxQinvso :03/12/22 20:59 ID:r8PZuUJg
>>142さん ネタかもしれないけどありがとーございます
>>130さん 読んで頂いて感謝しています。
なるほど、語彙が不適切、なおかつ表現がくどい、展開が強引ということですね。
>まず最初の異変から始まって、そこでいってる「その日も、次の日も…」の部分を詳細に書けばよかった
のに、どうしてそこで手抜きをするのか。
マンネリになりそうだったので省略しちゃえ!ってことでやってしまいました。
まずかったようです。
>何か語り手側が無理矢理桜を
強調しているようで萎える。
その通りです。ちょっと不自然過ぎました。
前半は心情描写を入れ過ぎたかも?
>硬い花びらが右手に直撃したのか? で、右手は無傷で持ってた携帯電話だけが粉砕されて
煙を吐いたのか?
右手に持っている携帯電話に直撃です。
手は無傷という想定でした。ちょっと描写が足りませんでした。
んー、まだまだ未熟でございますね。
もっと勉強します。批評ありがとうございました
こんなことばっかやってると俺が官能小説連載しちゃうぞ!
159 :
暴君さん ◆ZSTOPiFDUM :03/12/22 21:08 ID:3oLjN4/V
右脳が萎え萎えです
161 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/22 22:01 ID:eo1cSvKR
130藻前何様だよwwwww
どのつら下げてえらそうにwww
あげあしとるならだれでもできんだよばか
163 :
暴君さん ◆ZSTOPiFDUM :03/12/22 22:05 ID:3oLjN4/V
CUBE2はまぁいいんじゃねーのってかんじ
ここで短編書こうと思うんだけどどうかな?
長いのだと読んでくれないし
165 :
130:03/12/23 00:26 ID:???
>>161 読者様だよw
>>164 あんた連載していたページでも添削受けてたよな?
言われたこととかちゃんと身に付けようとしたか?
指摘されたところに気を配って書くなら読んでみる。
>>130さん
はい、皆さんが書いてくださる批評や感想の内容はきちんと理解して、身につけるつもりで書いてます。
いろいろまずいところを指摘してもらって、勉強不足を痛感しています。
ではではがんばりますのでよろしく
167 :
ライ(超中世的細菌爆弾死):03/12/23 02:55 ID:oP8psVpQ
1さん煽りに負けないでがんばってくださいね^^
短編もよみたいです^^
それだけの姿勢があるんだったら
何も言わずにいきなり
>>1から黙々と小説うpするのはやめてほしい
作者が自分の感情(というより感情の持ち方のスタイルみたいなもの)を
女主人公の「私」に投影させすぎているように感じます。
そういう場合、女主人公に感情移入できないと
作者の文章全体に感情移入できなくなってしまいます。
文章自体に、その「感情の持ち方のスタイル」みたいなのが反映されてしまうからです。
それは個性や特徴でもありますが、
一方で、その自分特有の「感情の持ち方のスタイル」を自覚して、
なおかつうまく匙加減を効かせることができないと、
読者との距離を埋める方法が見つからないものです。
簡単に言うと、自分がどういう書き手かを客観的に知っておいたほうがいいと言うことです。
プロでもなかなか難しいことですが、頑張ってください。
170 :
130:
一応「幻樹の夢」、最後まで流し読みした。
何つうか、著者は自分の頭の中だけで納得して
読者に一切の説明を怠っていると思う。
勝手にホイホイ展開されても、読む側としては
置いてけぼり食らったような気になってきて、
最終的には、ハァ? 勝手にやっとれ という
気分になって読む気がしない。
日常生活を書いていた序盤から異常性を醸し出してくる
中盤への展開、この間の落差が激し過ぎると思う。不自然
だとも言うかもしれん。その落差を、著者は脳内の設定で
カバーしているんだろうが、読む側としてはついて行けない。
書くことだけに夢中になって、読ませることを配慮していないのでは?
不親切な著者だなと思われても仕方ないぞ。
あと序盤のいじめのシーン、あれは何だったのだ?