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◆ [ BOINC ( Berkeley Open Infrastructure for Network Computing ) ] :
Why the BOINC public license has been modified / July 25, 2003
 http://boinc.berkeley.edu/legal.html

[ 日本語訳 ]

なぜ BOINC ( Berkeley Open Infrastructure for Network Computing ) のパブリックライセンスを変更するに至ったか
2003年7月25日

United Devices は主に企業イントラネット向けの分散コンピューティングソフトウェアを開発している企業で、
BOINC を設計したデビッド・アンダーソン博士は2000年から2002年まで United Devices に従事していた。* 訳注1

2003年4月、United Devices は、BOINC は United Devices の企業秘密を使用しており、United Devices にとって
企業競争上の脅威であると主張、デビッド・アンダーソンとBOINCの共同開発者を訴えた。
また、United Devices は BOINC の開発の中止、BOINC のソースコードを利用不可能にする旨の裁判所命令を求めた。

我々はこの訴訟には正当性が無いと確信しているが、その一方で裁判を続けるには多くの月日を要する。
おそらくこの間、BOINC ( そして SETI@Home の幾つかの部分 ) はその活動を麻痺させられるだろう。
そのため、我々は United Devices との示談による解決を行った。この示談は2003年7月15日に終了、調印に至った。
この解決策の一部として、我々は頒布されるBOINCのソースコードのパブリックライセンスを、
商用製品に BOINC のソースコードを使用することを禁止するよう変更することに同意した。
この制限は合意した日から18ヶ月間、あるいは United Devices が廃業するまで、有効になる。新しいパブリックライセンスはここ。* 訳注2

商用利用制限が効力を有する間、BOINC は Open Source Initiative が定義するところの「オープンソース」ではない。* 訳注3
そのため Sourceforge.net にてプロジェクトをホストすることが出来なくなった。ソースコードは BOINC のウェブサイトで利用可能。

豊富なアドバイスを与えてくれ、また、この期間中弁護士費用を支払ってくれたカリフォルニア大学に非常に感謝します。

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・ 訳注1 : CTO/最高技術責任者として。詳しくは
      [ Web Archive ] - http://web.archive.org/web/20011217183726/http://www.ud.com/company/management.htm
・ 訳注2 : 新しいパブリックライセンスへのリンク : http://boinc.berkeley.edu/license_1.0.txt
      商用利用制限については2章の Source Code License を参照。
・ 訳注3 : [ Open Source Initiative ] - The Open Source Definition : http://www.opensource.org/docs/definition_plain.html
      [ Open Source Group Japan ] - オープンソースの定義 : http://www.opensource.jp/osd/osd-japanese_plain.html
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