第一章 オッス!オラサイダー!!
第二章 召喚師リューナ登場!
第三章 悪魔の病院 オンテラ
第四章 アルプス冒険者のウソ
第五章 召喚獣タシロVSシヴァ
第六章 精霊剣ハフキポーンw
第七章 世界は私が守る!!
第八章 伝説なんて・・・
第九章 涙のKISS
第十章 ミスリルは奇跡を起こす
第十一章 最後の聖泉
第十二章 最後の御呪い(おまじない)
2
3 :
²:03/05/20 20:36 ID:???
ヽ( ・∀・)ノ ウンコー
そして死にましたとさ。めでたしめでたし。
第一章 オッス!オラサイダー!!
俺は裸だった。ある意味。
そしてお前は全裸だった。本気で。
俺は人を追いかけてた。
そして転んだのだ。痛い。
限界だと思った。
その時、私は神を見た。
膝を擦り剥いた様だ。
こんな俺にもアスファルトは手加減をしてくれはしない。
血が出てきた。いや……血か?これはもしかして血か!?
うん、血だね。血だよ。なんかしかも赤いし。俺も生きてるんだね。すごいよね。
目の前に、田代がいた
限界だと思った。
オールスターの日。
シーズン当初は思いもしなかったマウンドに登るその主役。
マスコミの非難。球場の罵声と声援。前代未聞の空気が球場を包む。
かつての女房、古田が構えた。
雑念を振り払うように振りかぶる。
始まる独特のリズムを持つピッチングフォーム。
往年の沢村賞投手の記憶が蘇る。
放たれる白球。第一球目はえぐるような変化球。
完全復活したシュートに球場が沸いた。
野球の神様というのはきっといるのだろう。
この結果を誰が予想できたろう。
正に「まさか」の出来事だった。
そのイニング、男は三者三振をやってのけた。
遠くから見守るかつての恩師野村。
苦虫を噛み潰したような中日球団職員。
ファンの意思を黙殺してきたマスコミ。
驚きのプロ野球ファン。
その時僕等は何かを見た。
僕等はガッツポーズでベンチに向かう男の頬を伝う一筋の光を見逃さなかった。
背中には背番号20。男の名は川崎憲次郎。
この年彼は前人未到の2度目のカムバック賞を獲得することになる。
http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/sposaloon/1052925716/l50
第十二章 最後の御呪い(おまじない)
そのとき宏は思った
もうこんな事は辞めよう、と。
ただ空しくなるばかりだ。俺の体もそう言っている。項垂れたまま起ち上がらない。
俺は叫んだ。
「起てぇーーーーー!勃つんだ!ジョーーーーーーー!!」
その時、ジョーに起こった異変に俺は唖然とするしかなかった。
ジョーの髪の毛が白くなっていく。
「う……嘘だ……なんで……?」
終了
17 :
ぽこにゃん【8日目】 ◆8wwUsyplVU :03/05/20 20:52 ID:pj1aWTN5
サイダーには夢がある!!
ケンタッキーフライドチキンを一人で10ピース食い尽くすという夢だ!!
しかし、5ピースあたりで吐き気がしてきて、
いつも10ピースを食べきる事ができない。
時間のたったケンタなど・・・ケンタではないというのに。
そんなわけで、サイダーにはどうしても召還師の力が必要だったのだ・・・
18 :
ぽこにゃん【8日目】 ◆8wwUsyplVU :03/05/20 21:02 ID:pj1aWTN5
召還師のメッカといえばご存知、精霊の国ズゴクの首都ガイアが有名で、
夢幻城には多くの召還師が勤めていると聞く。
しかし、サイダーの住む商業国家ゲルグからは、相当遠いし、
サイダーのような、貧乏人には、ガイアの土地に足を踏み入れる事すら困難だ。
やはり商業国家の中心地、ギヤンの街で召還師探しをするしかない。
幸いな事に、ここには人と金と物があふれている。
もしかしたら、優秀な召還師と出会えるかもしれない。
サイダーは冒険のしたくをした。
19 :
レイン:03/05/20 21:03 ID:???
おしまい
すごい冒険だった。スライムとかいっぱいてすごかった。
ギヤンの街に着いた。召喚師はテレクラでゲットした。
待ち合わせ場所の噴水の前でキョロキョロしていると
向こうから来た汚いヒゲの男と目が合った。
「マミさんですか?」
「そうだ」
なんか酸っぱい匂いがした。
21 :
ぽこにゃん【8日目】 ◆8wwUsyplVU :03/05/20 21:15 ID:pj1aWTN5
サイダーの伝言メールはこんなカンジだった。
”マミで〜す♪今年14歳になったばかりの女の子。まだ誰とも付き合った事ないよ〜。
召還師の人が、スゴイ好みです♪連絡してネ♪”
ヒゲ男を吊るのは簡単だった。
さてさて、この女装が見破られなければいいが・・・
サイダーは、スネ毛を剃り、
フリフリの服で、身長175センチとよくひきしまった筋肉を誤魔化したつもりだが・・・
果たしてうまくいってるだろうか心配だった。
一般的に観て・・・これを女と・・・ましてや14歳になる女の子には、
とても見えるわけないのだが。
ぽこにゃんおもしれー劇ワラタよ
ヒゲ男はサイダーの身体をジロジロ眺め回した。無礼なヤツだ。
目を細め、眼鏡を上げたりさげたり、ちょっと遠くからひき気味で見てみたり。
ちょっとしつこい。こんなに見つめられたら不本意ながらドキドキしてくる。
いでたちの所為でサイダーは心がちょっと女性化しているのだ。
数十秒に及ぶ視姦の果てにヒゲが再度口を開いた。
「14歳のマミさん?」
「そうだよ」
サイダーが答えるか答えないかの内にヒゲ男はくるりと回れ右をして走り出していた。
24 :
ぽこにゃん【9日目→リセット】 ◆8wwUsyplVU :03/05/21 13:36 ID:HedAskn/
『はは〜ん、さては。
あのオヤジ、よくカップルがやる鬼ごっこをしたいんだな』
サイダーは勘違いした。
『こら〜。まて〜、こいつ〜♪』
女装した青年が、ヒゲオヤジを追いかけまわす。
よく解らない光景なのだが、都市の中心部で、
通行人から、商人、大道芸人など、さまざまな人間が入り組み、
ザワザワと騒々しい街並みでは、さほど目立つ事はない。
街角に入り込み、ヒゲオヤジは自分のミスに気付いた。
狭い路地で、行き止まりになっていたのだった。
『ウフフ〜♪つ〜かまえ〜た〜♪』
振り返ると、目の前にはヤツがいる。
形容するなら、”モンスター”の言葉がふさわしいだろう。
ヒゲのオヤジは、42年間守り通してきた、己の貞操が、
今まさに、この変態の手によって奪われようとしていると実感した。
オヤジ・ピンチ・・・
もうだめぽ・・・・・・その時、オヤジの脳内で何かが弾けた。
「とんがあぁぁ!!!」
いきなり獣のような雄たけびをあげて、オヤジはモンスターに踊りかかった。
殺らなきゃ犯られる。原始的な防衛本能であった。
「ふぁ!らあっ!うぇいぃ!」
目くらめっぽうに腕を振り回す。が、百戦錬磨のサイダーには当らない。
狭い路地をフリルの裾ひるがえし、紙一枚のところでかわしてゆく。
「ええい、この甘えん坊さんめっ」
必死なオヤジが愛しくなったサイダー。オヤジの大ぶり左フックをスウェーで
すかすと、勢い余ってよろけたオヤジの腹部に渾身の寸打を叩き込む。
「ふぐりっ・・・」
オヤジは白目をむき、地面に崩れ落ちた。
フリルのモンスターはニンマリ笑って、気絶してるヒゲオヤジを軽々と
肩に担ぎあげると、元来た路地を悠然と歩き出したのであった。
夕暮の迫った街角には、もうポツポツと灯りがともり始めていた。
今夜はごちそうだ。
27 :
◆YqGz/UDlGs :03/05/21 18:27 ID:Am+6OTdU
終わり
次回!!「召喚師リューナ登場!」
ギヤンの街でサイダーは一人の少女に出会う・・・
しかし少女を狙う4人の犬がぁぁ!
その時、少女はフトンたたきを振り、こう言った・・・
「召喚、シヴァ!!!」
28 :
名無しさん?:03/05/21 20:09 ID:ozzB1Pfp
不意に少女の足元の空間が歪んだ。そしてボワンと漫画のような擬音と煙。
煙の中からポトリと何かが地面に落ちた。懐かしい死にかけ人形だった。
「やだ!ふとん叩きとハエ叩き間違えちゃった!」
煙と音に一瞬ひるんだ犬達だったが、少女のその一言を合図に猛然と地を駆け、
少女に向かっていっせいに飛びかかった。
正午の中央広場は大勢の人で溢れかえり、少女を中心にぐるりと輪が形成されていた。
「げえ、こいつ犬に犯されてかんじてやがるぜ。」
「うわ、中田氏されてんじゃん…きったねえなあ。」
見物人の好奇の視線と、遠慮ない侮蔑の言葉が少女をさらに燃え上がらせる。
いつしか少女は叫び声をあげてよがっていた。
「見て!野良犬に犯される私をみてえええ!!」
見物人の輪に紛れて一部始終をうかがっていたサイダーは思った。
「変態だ。だが、許容範囲だ。いや、むしろ裏ストライクだ。」
突然隣の男が叫んだ。
「ハ……ハメハメハー!」
取り敢えず無視した。
サイダーの腹がギュルギュルと音を立てた。
「そういや、おなかが空いたな。」
今は飯時。ちょうど獣姦見物にも飽きてきたところだ。
あたりを見回すと、後ろにコンビニの看板を発見した。
サイダーは少女をほうっておいてコンビニに向かうことにした。
31 :
◆YqGz/UDlGs :03/05/22 17:50 ID:X1e64f9B
しかしそのコンビニには、強盗がいた!
強盗の名前は「御津肛門」といい、2人の「助様、核様」とか言う
本を持った3人だった。
サイダーは迷剣「雅戸」を振りかざし、言った。
「真空・ザ・月光剣!!!!!!!!!!」
雅戸は光り、剣を振りかざした瞬間、光が3人に飛んでいった。
助様と核様には当たったが、御津肛門には当たらなかった。そして肛門は
こう言った。
「フフフ・・・貴様も悪じゃのう・・・さあ・・・次はションベンじゃ・・・」
そして肛門はチ○コを出し、光らせた。その時、
「シヴァ!!!!出てこいやゴルァ!!」
その声を出したのは、さっきの少女だった。
少女は野良犬に犯されたあと、服を着てコンビニに向かった。
しかし入れなかったので警備係を殺そうとしたが、警備係がよけて
御津肛門に当たったのだ。
「ぐはぁぁぁぁ!!!」
そして肛門は逮捕された。少女はアヒャーといいながらどっかいった。
おわり(多分)
サイダーは、事件の終わったコンビニで買い物を再開した。
店内は、さっきの乱戦が嘘のように、いつもの平静を取り戻していた。
有線から流れる流行歌を口ずさみながら、カゴに弁当とお茶を放り込み、
レジへと歩を進める。
しかし、レジへ向かうサイダーの足取りは重かった。
サイダーはレジ恐怖症だった。
会計をし、弁当を温め、袋に詰めてもらっている間、
どんな顔をして待っていればいいのかわからないのだ。
何も突っ立っていればいいだけの話なのだが、それが出来ないのである。
何をしていても、何処か自分の挙動が嘘臭く不自然な感じがしてしまうのだ。
そして自分の意思とは裏腹に毎回キョドってしまうのだった。
自意識過剰。脳内で理想の自分が膨れ上がり、現実の自分と
比較して身動きが取れなくなる。
理屈は頭でわかっているのだが、自分ではどうしようもなかった。
だがしかし、レジを通過しなければ、この空腹は満たせない。
サイダーは意を決してカウンターにカゴを置いた。
「いらっしゃいませー♪ お弁当の方温めますかあ?」
「あ、お願いします」
レジ打ち係は女の子だった。
明るい声に平静を装って答え、何気なく胸のネームプレートの
[遠藤]の文字を確認する。
薄茶色のショートボブ。背丈の所為で幼く見えるが二十歳くらいだろうか。
結構かわいい。
(遠藤さんか・・・ あ、やばっ、今おっぱい見たと思われたんじゃないかな!?)
一気に汗がふきだした。
(やばい、やばい、やばいやばいやばい・・・)
余計な心配を誤魔化す為に、店内をキョロキョロと見渡すサイダー。
早速キョドり始めてしまった。
気分を落ち着かせようと、ぶらぶらさせていた手をポケットに突っ込んでみる、
が、案の定よけいに不自然な感じがする。
(ああああ、やばい、やばい、やばい、やばいやばいやばいやばいやばいやばい!!)
「お会計、787円になります」
金額を告げる店員の声に我にかえる。
「あ、ああ、はい・・」
小銭を取り出し、数える手が震える。
(落ち着け、落ち着け俺、無心だサイダー・・・!)
背後でクスクス笑う声が聞こえた。
後ろに並んでいた二人連れの女子高生だった。
サイダーは、それが自分の事をあざけ笑ったものだと確信した。
苦々しい気持ちで、小さく舌打ちする。
(こいつら・・・夜道であったら犯してやる・・・)
「あっ」
チャリン!チャリーーン!
よからぬ妄想をしていたおかげで、手元を見ていなかった。
サイダーの手から小銭がこぼれ、派手な音を立てて床に散らばった。
(うわ、うわ、うわああああああああああ!!!!111111!!1じゃ;dj
おpsあdsふぃうjfjfじゅfじゅfじゅfじゅあpdさdfjpさdfjpさdfさdf
それから後の事は、よく覚えていない。
引きつった笑顔で小銭を拾うのを手伝ってくれた店員に、
すみません、すみません、と針の飛んだレコードみたいに
何度も何度も謝っていたような。
そういえば、後ろにいた女子高生達も手伝ってくれたような気がする。
公園のベンチに座り、味のしない弁当を頬張りながらサイダーは、
明日病院へ行こう、と考えていた。
36 :
ぽこにゃん【0日目】:03/05/23 15:27 ID:nYJ28AIm
サイダーがそんな風に、自分の精神の病に落胆している時だった。
『何をそんな悲しそうな顔をしているの?』
フイに話しかけられた。顔を上げると、目の前に少女が立っている。
この子には見覚えがある。
犬に輪姦され、コンビニ強盗を殲滅した少女だ。
『君は・・・一体?』
『私は召喚師リューナ。趣味は他人の期待を裏切る事よ。』
夕焼けを背景に、少女の瞳からかもしだす不思議ちゃん系のオーラを見て、
サイダーは何だか素直に語れそうな気がした。
『あのさ、第一章でテイクアウトしたヒゲオヤジはどうなったのかなって・・・』
『振り返っちゃダメ。それは神にも解らないわ』
そう言って、リューナはサイダーの手をとり、
立ち上がらせた。
『行きましょう。アナタには少なくとも友達が2人いる・・・』
『それは?』
『愛と、勇気よ!!』
そんな少女を見て、サイダーは冷静に判断した。
この子も”病気”なんだな、と。
2人で病院に向かおう、オレ達には”お医者さん”の助けが必要だ・・・
NEXT→『第三章 悪魔の病院 オンテラ』
37 :
◆YqGz/UDlGs :03/05/23 19:54 ID:R41l/n17
第三章
近くにある「オンテラ精神病院」にいった2人。
その時、爪の鋭い猫娘がいた・・・
ちなみに猫娘というのは、頭のてっぺんから猫の生首がはえている娘の事を指している。
だがこの猫娘はひと味違う。
猫の頭のてっぺんに、娘の生首が生えているのである。
そして、当然の事ながら病んでいる。
猫アレルギーなのだ、彼女は。
猫娘のくしゃみ鼻水発疹攻撃に苦戦するサイダーとリューナ。
果たしてこの戦いの結果やいかに。
【悪魔の病院 オンテラ】
その病院は、通りの外れにひっそりと建っていた。
それは一見すれば、ちょっとこ洒落た民家にしか見えなかった。
「オンテラ心療内科」と、門の脇に看板がかかっていなければ、
誰もそこが病院だとは思わないだろう。
精神病院といえば、コンクリ鉄格子に断続的な叫び声という
イメージしかなかったサイダーは、その外観に少し安心して
リューナに尋ねた。
『あのさ、こういうとこって保険はきくの?
つか俺、予約とかしてないんだけど大丈夫?』
そもそもここへは、公園での邂逅の後、
サイダーの打診を聞いたリューナに
それなら私がいい病院を知っているから、と
半ば強引に、引っ張って連れてこられたのだった。
『心配ないわ!私、常連なんだから!顔パスよ!』
『ああ、そう、へー、ふーん・・・』
不思議系特有の全く要領を得ない返答を、軽く受け流しつつ
サイダーは病院の扉を開けた。
病院のドアを開けると、そこは雪国だった。
「そんな・・・確かに病院だったはずなのに・・・。」
鋭い刃物のような寒さと一面の銀世界を前に、
サイダーとリューナは途方にくれてしまった。
と、そのとき。
「にゃーん」
何処からともなく猫の鳴き声。
44 :
ぽこにゃん ◆8wwUsyplVU :03/05/25 00:39 ID:r/qmbsAU
聞き覚えがある、猫娘の声だ!
だが、まず、オンテラ病院につく以前の、猫娘との戦闘結果について説明する必要がある。
決着をつけてやろうとリューナが、ハエ叩きを片手に、召喚獣シヴァを呼ぶ儀式に入る。
サイダーは猫娘を見て、こいつは猫に性欲を感じるのか、
それとも人に性欲を感じるのか、という事でついつい悩んでしまう。
猫娘は、鋭い爪を、詠唱中のリューナの首に突き立てようとする。
リューナは間一髪のところで、シヴァを召喚。
サイダーは、それとも同じような猫人間に性欲を感じるのだろうかと新たな悩みを抱く。
もしくは、人だろが猫だろうが猫人間だろうが、どれでも良いのでは無いかという考えにいたった時、
発狂しそうになった。
猫娘は、シヴァのブレスで上半身を吹き飛ばされる。その切断面は凍っていた。
リューナは、クルリと一回転して勝利の決めポーズをとる。
サイダーは、ようやく猫と人の精神は別々であるという事に気付き、
猫の方は猫を、娘の方は人間に性欲を感じるんだ!
という結論を導き出し、ホッと胸をなでおろす。
猫娘は、猫娘でなく、そこに残ったのはただの肉塊であった。
45 :
ぽこにゃん ◆8wwUsyplVU :03/05/25 00:42 ID:r/qmbsAU
リューナは辺りを見回した。
『おかしいわ・・・猫娘は殺したはず』
『解った♪リューナ・・・君が取り憑かれてるんだ。』
サイダーがリューナの背後を指差す。そこには猫娘の霊がいた。
『なんだ、じゃあ、猫娘は、化け猫娘って呼べばいいのかしら?』
『うん、そうだね。』
謎がとけたので、二人は安心した。
化け猫娘が何か、ドス黒く、禍々しい、恨めしげなオーラを発していたが、
二人はミジンも気付いた様子もなく、気を取り直してリューナは言った。
『さて、この白銀の世界のどこかにある診療所を探すわよ。』
46 :
名無しさん?:03/05/25 01:29 ID:rnSDd2dO
パウダースノー踏みしめ、診療所を目指し歩き出した二人。
だが、行けども行けども建物の影すら見えず、白銀の平原は永遠に続くようだった。
日もすっかり暮れてしまった。サイダーは疲れてきた。
「つかさあ、何処かってどういうこと?さっき常連って言ってなかったっけ?」
「週一で配置が変わるのよ」
「何だそれ。ほんとかよ?」
「ほんとにゃ」
「にゃ、じゃねーよ。」
化け猫を背負ってから、たまに猫言葉が入り混じるようになったリューナ。
おまけに目つきが鋭く変わり、道具袋をごそごそやったかと思うと、
ランプ用の油を取り出してベロベロ舐めたりしている。
でもサイダーはあまり気にしない。不思議ちゃんに比べれば化け猫憑きなど・・・。
47 :
◆YqGz/UDlGs :03/05/25 16:36 ID:uTr326vC
その時。
リューナが倒れた。するとリューナの背中から黒いオーラが・・・
そう、この猫娘は人に乗りつくのだ。
そんな事を忘れていたサイダー。サイダーは迷剣「雅戸」を取り出した。
「真空・ザ・月光剣!!!!!!!!!!」
雅戸は光り、剣を振りかざした瞬間、光は猫娘のオーラに飛んでいった。
オーラに当たった。しかしオーラは跳ね返した。
「ちっ・・・あたらねぇのかYO・・・」サイダーは呟く。
その時!道具袋の中からサイダーのお気に入りのペンが現れ、
光りだし、サイダーの体の中に入っていったのだ・・・!!
サイダーはなぜか言った。
「魔法剣・ファイア!!」
なぜか剣が燃え、その炎が猫娘のオーラにかかる。
オーラは燃え、消えた。
48 :
名無しさん?:03/05/26 03:20 ID:sRSP3N+i
「やったわねサイダー。すごい技持ってるじゃないの。」
大技の反動で倒れたサイダーを抱き起こし、雪を払う。
「うん・・・でも、今のは俺の力じゃないよ・・・。」
サイダーはペンをまじまじと見つめて言った。
「じっちゃんの形見がオラを助けてくれたんだ・・・ありがとう、じっちゃん!」
四つ星印のペンを握りしめ、サイダーは空に向かって敬礼した。
「サイダーのおじいちゃま、ありがとう!」
リューナも一緒になって手を振る。
『ええ子じゃ。ええ子じゃ。フォッフォッフォッフォッ。』
遠い空の彼方で、じっちゃんが笑ったような気がした。
49 :
ぽこにゃん ◆8wwUsyplVU :03/05/26 09:23 ID:U8Zn13qr
そんな、ちょっと良い話があったのだが、
その後は、いけどもいけども、雪原ばかり。
じょじょに体力を奪われていくのを感じた2人は、
遭難した時に、何故か都合よく存在する洞穴で休憩する事にした。
なんとか一息ついたが、状況はあまりよくなかった。
『リューナ、寒くないか?』
『寒いし・・・それに、なんだか眠いわ』
『バカ、寝たら死ぬぞ。』
『・・・うん・・・そうね・・・』
それでも、ウトウトするリューナを観て、
サイダーは何やらよそよそしい態度になった。
『うん、まぁなんだ、明かりのランプはあるものの、
燃やすものもないし、このままだと、凍死しちゃいそうで、
それはやっぱり困るわけで・・・やっぱり、その、
こういう状況だったら・・・・しかたないと思うんだけど・・・』
チラチラと、リューナを見て、落ち着きがないサイダーだが、
ついに意を決したように、サイダーはハッキリと言った
『や ら な い か ?』
しばしの沈黙の後、リューナが気だるそうに言った。
「やるって・・・何を?」
「いや・・・・やるっていったら、アレ・・しかないじゃないか。」
予想外の返しに、とまどって、言葉に詰まる。
「アレって何?」
「男女がこの状況下でやるアレって言ったら・・・
アレだよ・・・わかるでしょ?」
「わかんない・・・眠い・・・・・。」
「あーもう!だから!・・・セックス!まぐわい!交尾!受粉!?を!
や・ら・な・い・か!?やろうぜ!?僕ら?やるべきだ!!」
言ってから、しまったと思った。
いくら何でも、もう少し、言い方があるというものだ。
暗い洞窟に、気まずい空気が流れる。
だが、リューナの返事は、意外なものだった。
「んー・・・いいけど、本番は別料金ね。」
「ええ!?お金取るの?」
「バカね。最後までいったら余計に体力を消耗しちゃうじゃないの。」
リューナは笑った。
「ああ、そうか・・・そりゃ、そうだよね。アハハ。」
つられて、不自然に笑い返す。
―――― さすがに、犬を相手にするほど、経験豊富な女は違う
すっかり、リューナのペースに乗せられているサイダーだった。
「では、よろしくお手合わせ願います。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
二人は向き合って、洞窟の地面に手を付き、深々と礼を交わした。
「それじゃ・・・・・・・きて♪」
「りゅ、りゅ、りゅ〜〜なちゃ〜〜〜ん♪」
電光石火で衣服を脱ぎ捨て、縦縞トランクス一枚になった
サイダーが、空中を平泳ぎしてリューナに突撃する。
「イヤ〜〜ン♥」
嫌がっているのか喜んでるのか、よくわからない声をあげて
身をくねらせるリューナ。
飛び上がったサイダーの体が、放物線の頂点に達し、
その下のパラダイスへ向かって 今まさに自由落下しようとしていた、
その時だった。
「うるせーぞ!バカップル共がっ!!」
突然、洞窟全体をビリビリ震わせるような大声が鳴り響いた。
52 :
山崎渉:03/05/28 09:59 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
53 :
山崎渉:03/05/28 10:37 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
54 :
山崎渉:03/05/28 15:24 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
55 :
山崎渉:03/05/28 16:45 ID:???
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
そいつは下はデニムのスカート、上はハワイシャツ、なんか不良っぽい
髪型と顔をしており、靴ははいていない――――男の姿だった。
続くAGE
58 :
◆YqGz/UDlGs :03/05/31 13:47 ID:VW4L+EJV
このスレ、ひといなくなりますたね・・・
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ^^ )< これからも僕を応援して下さいね(^^)。
( ) \________________
| | |
(__)_) 山崎モナー
60 :
◆YqGz/UDlGs :
おながい
あがって