いきなり壊滅かよ。
401 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 16:53 ID:ZZSs/avS
女はチョークで黒板に三角形を書きながら、
少人数の子供達に笑顔で振り向いた。
「さあて、さっき説明しましたね。
ここ天空都市リーフィアでは、代表といわれる皆に選ばれた個人が、
国を統治し、神法院という機関が立法と司法を扱います。
えーと、ではティアさん。全体のバランスを保つための、代表に対する反権力集団をなんといいますか?」
白いローブを着た赤い髪の少女目をとろんとさせて、肘を突いていた。
「う〜ん......わかりません...」
背の高い女教師は済ました顔で事務的に言葉を発した。
他の生徒達は呆れた様子で少女を観察している。
402 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 16:56 ID:ZZSs/avS
「はい、じゃティアさんは天空政治法全文を暗記してくること。
明日テストをします。じゃこれで終わり。次は実習だから外にでること」
鐘が鳴って、子供達は安堵のため息をつき、椅子や机の動く音が鳴り響いた。
ふと、少女の後ろから小さな声がきこえる。
「あーあ、かわいそうにな。リリ先生きびしいからな
俺にあたんなくてよかった。それよりさ、次の時間魔法実習だぜ?
練習してきたか?」
とがった黒髪の少年は、目を光らせて得意げにティアをからかう。
ティアは、しばらく沈黙して、ふうとまぶたを閉じる。
「ぜ〜んぜん」
白い蛍光灯をボーっとみつめて、少女は本をバサリと閉じた。
ヤク中か。
6月7日 土曜日 雨
1通の手紙が来ていた。
僕はとりあえずコーヒーを淹れるために
やかんに水をいれ、火にかけた。
湯が沸くと手際良くコーヒーを淹れる。
砂糖もミルクも要らない。
ブラックコーヒーを一口飲む。
口中に苦く香ばしい香りが広がった。
そして手紙を手に取る。
差出人は別れた彼女だった。
便箋2枚に渡って様々書かれていたが
要は会って話がしたいらしい。
嫌だった。
もう話す事などない。
その日は昨日から降り始めた雨も手伝って
一日中憂鬱な気分で過ごした。
6月8日 日曜日 雨
今日も雨だった。
また手紙が来ていた。
僕は昨日と同じようにコーヒーを淹れ、
その手紙を手に取った。
差出人はまた別れた彼女だった。
内容も昨日とさほど変わりはない。
僕は少し可笑しくなって、笑ってしまった。
電話でもなくメールでもなく手紙。
それがなにより彼女らしかったからだ。
しかし、彼女と会う気はない。
そしてこの手紙の返事を書くこともないだろう。
6月9日 月曜日 曇天
今日は雨が降ったり止んだり忙しない日だった。
3日連続手紙が来ていた。
差出人は勿論彼女。
いつもの手順でそれを手にする。
文面こそ違うが内容はまた同じだった。
いい加減憂鬱になってくる。
もう止めて欲しいと思う。
でもその旨を彼女に連絡するのもなんだかおかしな
話なのでやめることにした。
いずれ、来なくなるだろう。
6月10日 火曜日 雨
また雨だった。
梅雨だろうか。
そして彼女からの手紙もまた届いていた。
内容もまたほとんど同じだった。
ちょっと怖くなってきた。
何を考えているんだろうか。
最後に会った時、僕の思いは伝えた筈だ。
彼女もそれでわかってくれたものと思っていた。
どうやら理解してもらえなかったようだ。
かと言って会う気はない。
今はただそっとしておいて欲しい。
相変わらず電波チックだな。この一方的なかんじ。
文は2年前から比べれば進歩してるが・・・
6月11日 水曜日 雨
毎日雨が降っている。
ざあざあと豪快に降るのではなくてしとしとと。
中途半端にだらだらと降っている。
まるで僕の心を映しているようだ。
手紙は今日も来ている。
とりあえず僕はコーヒーを淹れた。
そしてひと口ふた口、口に含んだ。
苦かった。
手紙は読まなかった。
6月12日 木曜日 雨
いい加減にして欲しい。
雨も手紙も。
コーヒーを淹れた。
僕はその日も何をするでもなくだらだらと過ごした。
僕がこうしている間にも世界の誰かは死に瀕していたり、
セックスをしたり、愛を語り合ったり、憎しみ合ったり、
新しい命が芽生えたり。
僕がいなくても世界は周る。
そう思うと余計に僕は無気力になっていった。
6月13日 金曜日 雨
13日の金曜日。
今日の雨はいつもと違って激しかった。
しかし、変わらず手紙は来ていた。
もう読まなくなっていた。
昨日のことを反省した。
自分のだらしなさを世界の所為にしてみても僕が突然
元気になるわけでもないし、精力的になるわけでもない。
ただ、誰かの所為にしたかっただけなのだ。
そうやって生きていくのはもうやめることにした。
6月14日 土曜日 晴れ
漸く晴れた。
今までの天気が嘘のような快晴だった。
そして手紙はこなくなった。
僕はなんだか気分までが晴れやかになった気がして
コーヒーを飲み干すと外に出掛けた。
外はまだ濡れていたけど朝の空気が気持ち良かった。
しかし、自分はこんな爽やかな朝には似合わないな
と思ってひとりで苦笑した。
6月21日 土曜日 晴れ
彼女からの手紙がぱたりとなくなってから1週間。
僕はいつものようにコーヒーを淹れた。
僕は何時からブラックを飲むようになったのだろうか。
前は砂糖とミルクを入れていた筈だ。
昔はブラックを飲むなんてただ大人ぶってるだけだと
思っていて、ブラックを飲んでいる人間を馬鹿にさえしていた。
しかし、今僕はブラックを飲んでいる。
決してブラックが好きなわけじゃない。
ただ気分がそうさせていたのか。
はてさて。
本当に僕はいつからブラックを飲むようになったのか。
考えてみるとわからないものだ。
ふと思って彼女から来た7通の手紙を読み返した。
やはり感じたことは同じだった。
もう会いたくない。
そう思って手紙をテーブルの上に放り投げた。
そしてしばらくそれを見つめていた。
おかしな事に気が付いた。
消印が無い。
すべての手紙に消印が無いのである。
今、気が付いた。
彼女は毎朝この家に手紙を出しに来ていたのだ。
僕は自分が嫌になった。
彼女の気持ちを蔑ろにしていた自分が嫌になった。
明日、彼女に会いに行こう。
そう決めた。
6月22日 日曜日 雨
朝から雨が降っていた。
僕はコーヒーを飲み終えると家を出た。
彼女の家までは1時間30分ほど。
電車に揺られながら彼女との思い出を振り返った。
そうしているうちに彼女の家に着いた。
インターホンを鳴らす。
返事がなかった。
何度も鳴らしたが返事はない。
悪いとは思ったが合鍵を使った。
そこには空き部屋があった。
彼女は出て行ってしまったらしい。
僕は諦めて家に帰った。
なんだこりゃ?
彼女に電話しようと思った。
だが止めた。
彼女が何も言わずに僕の前から去った。
それだけで十分だった。
そういうことなんだろう。
僕は家に帰ってまたコーヒーを淹れた。
2杯目のコーヒーはいやに苦かった。
- 終 -
418 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 17:20 ID:ZZSs/avS
その少年と少女は白い雲が広がる平地で、大きな釜の前に立たされていた。
子供達がボール蹴りをして笑い声を響かせていた。
釜からは白い気体が出ていた。
釜の横で、ブロンドの髪を左右に揺らしながら、女は話し始める。
「他の人達は課題をクリアしたので自由時間にしました。
残りはあなた達だけですね。
ティアさん、サンディさん。クラウドマテリアルの魔法をやってもらいます
やり方は前に説明した通りです。釜からでている気体を物質化して取り出してください。
地面にはこの魔法が使われています。ではサンディさんから」
女がそう言うと、少年は胸を張って前に出ていった。
釜もくもくと沸いてでる白い気体が天まで上昇している。
「だいじょうぶなの?」
ティアが心配そうに少年の背を見送った。
「まかせとけ。昨日の夜中に猛特訓済みだからな。
お前には悪いけど、俺も雲球蹴りに加えさせてもらうよ。」
少年は鼻息を鳴らし、目を輝かせてさっと気体に手を伸ばした。
女教師は厳しい顔で少年の右手を凝視している。
419 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 17:54 ID:ZZSs/avS
少年の掌にキラキラと透明な塊が輝いていた。
「できた! んじゃ先生バイバイ」
少年はさっと踵を返して、ボール蹴りの集団めがけて走り出した。
数歩進んだところで少年は体のバランスを崩し、顔を地にぶつけた。
足には雲でできた縄が絡まっていた。
女教師は笑みを浮かべて落ちついた声で少年に語りかける。
「これは凍らせただけではないですか。ただのアイシングです。
あなたは今日は居残り決定です。」
「あっちゃ〜。やっぱり...」
少女は手に顔を当てて少年に痛い視線を向けていた。
420 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 17:55 ID:ZZSs/avS
「さて、次はティアさんですね。それじゃ、やってください。」
少女は釜におそるおそる近づいてじっと気体を見つめる。
手を伸ばして白いもやに手を近づける。
数秒時が止まり、ティアはそっと手を引き、少し顔を歪ませて教師のほうへ顔を向けていた。
「あの、私、練習したんだけど、できそうにないから、その...」
女教師の勢いある声がティアの言葉を遮る。
釜は先ほどにもまして、もくもくと気体を噴出していた
「やれといったらやりなさい。やってみてだめならあなたも居残りです。
さあやりなさい。なんですか、急に泣きそうな顔をして。そんなことをしても...」
「せ、せんせい、あれ...」
少女ぺたんと腰をつけて、ガクガク震えながら女教師の左奥を指差していた。
空中に、巨大な黒いホールが現れて、ブウンと音を立てながら揺らめいていた。
421 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 18:21 ID:ZZSs/avS
「さて、偵察部隊をリーフィアに派遣させたわけであるが。」
大きな金属製テーブルを、国王を中心として8人の男女が取り囲み、気難しい表情を周囲に向けていた。
「そのことはくれぐれも内密にしてもらいたい。
ここに集まっているのはトップシークレットの人物だけだからな。」
国王は、汗を灰色の背広にぽたぽと垂らし、白い頭を掻いていた。
すると、薄い髪に丸い眼鏡をした背の低い男が、手を上げて発言した。
「首都の復興には多大な時間と費用がかかります。
我々をこのような状況に陥れた上の世界の輩どもにはやはり国民が一枚岩となって、
断固対抗する必要があると思われます。」
痩せ気味の、赤いブレザーを着た眉の厚い女性が、バンと立ちあがり、
男をギロリと睨んだ。
「戦争には断固反対です。争いは何も生み出しません。
こちらから歩み寄って、友好的に話し合えばわかりあえるはず。
みんなそう思いません?」
女は至高のカタルシスを得たような顔つきで、男達に語り掛けていた。
422 :
スーパーマカー ◆MacerDoDiE :03/03/28 18:28 ID:brtdTQlW
天空に住んでる奴は酸欠とかにならんのか?
なにがじゃ
どうするのじゃ
やめるのじゃ
たすけるのじゃ
いやじゃ
やめ
やめろ
やーーーーーーー
なにがじゃ
>>422 魔法のおかげでアレがあんな感じになって大丈夫なんだろ。
腰抜かして尿を漏らした少女の続きはどうなったんだよ
「my brother」
これは僕の兄(miki ◆LLUxQinvso )の話です。
僕の兄は現在高校2年、僕は中学2年です。
兄は極度のロリコンです。
テレビでモームスを見るとばばぁの集団め、とあざ笑っています。
おじゃ魔女どれみが大好きらしいです。
そんなある日、兄の部屋の前で僕はとんでもないものを見つけてしまいました。
それは・・・おそらく小学低学年ぐらいの少女のものであろう赤い靴です、片方だけが廊下にぽつんと落ちていました。
通報しる
429 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/28 23:14 ID:ZZSs/avS
「・・・・・・」
僕は急に血の気が引きました。
自分の右にある、兄の部屋の扉・・・・・・中からどす黒い何かが感じられるのです。
僕はおそるおそる、兄の部屋の扉に手をかけました。
「おい、何やってる?」
「うぇ」
意味不明のうめきとともに僕は扉から瞬時に離れました。
横にはいつもと変わらない気持ち悪い笑顔の兄が立っていました。
僕は何でもないよと答えて、慌てて自分の部屋に戻りました。
その赤い靴はしっかりポケットに入っています。
それを出して、眺めてみました。
兄がいくらロリコンだからって靴なんか買うのでしょうか?
まさか・・・・・・その辺を歩いていた・・・・・・
僕は考えるのを止めて、ベットに寝転がりました。
「あぁどうでもいいや、明日考えよう・・・・・・」
そして、僕は夢の世界へと旅立ちました。
自分の連載小説を披露するスレはここですか?
>>427、430、431は自分です、名前入れ忘れました。
とりあえずズボン履こう。
キーボードを叩く音がカタカタと鳴り響いている。
部屋の中を見渡すと、アニメのキャラや美少女ゲームのポスターが壁一面張られていた。
一番目立つのは天井で微笑んでいる女性が一人いるポスターだ。
この部屋の主はそんな部屋で暮らしている。
彼はいつものように口を半開きにし、笑っているのか笑っていないのか微妙な表情でディスプレイと対面していた。
それは、他人から見た場合おそろしいと思える表情だった。
彼はディスプレイに映る自分を見たことはないのだろうか、、、
彼の名は、、いやハンドルネームのほうがイメージしやすいだろう。
高句麗
それが彼のハンドルネームだ。
彼はネット上ではとても紳士に振舞っていた。
女性と思われる人からも今度合わないかと言う誘いも何回もあった。
しかし断った、会えるわけがない。
でも、ついに彼自身が犯したミスによってあわなければならない事になってしまったのだ。
次の日、朝食卓で会う兄はいたって普通でした。
いつもどおりにおはスタを見て、ふうふう言いながら、学校へ行きました。
僕はサッカー部に入っているので、帰宅部の兄より帰りが遅いです。
しかも兄は大体、部屋に引きこもってるので、中々部屋に入れません。
風呂も深夜に入るので、流石に僕も起きてられませんし。
そんなこんなで一週間経ちました。
特に周囲でも少女失踪の噂はなかったので、僕も少し安堵していました。
そして、今日は僕はテストだったので学校が早く終わりました。
心なし早足で家に向かいます。
「ただいま」
と軽く母に挨拶してから二階に上がります。
自分の部屋にカバンを放り投げると、兄の部屋の前に立ちます。
いざ開けるとなるとドキドキします。
高鳴る胸の鼓動を抑えながら、僕はドアノブに手をかけました・・・・・・
ガタ
「え?」
兄の部屋には鍵が閉まってました。
こんな時間に鍵閉めて、一体何を考えているのでしょうか?
それでも僕は諦めませんでした。
無理やりこじ開けようと頑張ったんですが開きません。
441 :
miki ◆LLUxQinvso :03/03/29 15:42 ID:Nsx7pthi
こういう荒らしは嫌いだよ
もう終わる、もう終わるとか言っていつまでもいるんじゃねぇよ
言われんでも書きますよ。
いや、書くな
>>441 トリップついてないのを
>>1だと思ってるやつなんていないからさ。
続けてくださいよ
ほ
mikiめ・・・飽きたな!
ミキティアイシテル