209 :
偽者:02/05/18 20:13 ID:???
>>208より続く
「フネはな、あの子は自分の腹を傷めた子ではなかったが、それは痛ましい
ほど悲しんでな、自分にも責任を感じ、あの子の命日にはあの部屋に入り
遺書を読んでいたんだよ」
親父はこう一気に話した。そして親父を見ると泣いていた。これが俺の
失敗だった。こんなに一気に話させるではなかった。いつの間にか、
俺の心に隙間ができていた。俺はそんな自分を否定するかのように、
心の中でこう呟いた。だめだ、俺は復讐しなければならないのだ。
復讐しなければ、俺の人生は貫徹しない。だが、そんな俺の強情も
長くは続かなかった。
親父はさらに続けてこういった。
ワカメまだ〜?。
211 :
名無し募集中。。。:02/05/18 22:59 ID:h7OKEqLY
そろそろエロくなってきた頃ですか?
212 :
名無しさん?:02/05/19 00:15 ID:4LjgTw8Q
なんとなく、age!!
∧∧
( ・∀・)NISE!
ワレザー割男のほうが面白い。
215 :
偽物:02/05/19 02:33 ID:???
>>209より続く。
親父は言った。
「すまぬ。お前にも申し訳ないことをした。エイが死んだのを、ある部分
お前のせいにし、お前にはつらく当たってしまった。お前のせいではない
にもかかわらず。もう一度言おう、すまぬ。こう言っても許しては
くれんだろうがな」
「お前には必要以上に厳しくしてしまったし、何しろ暴力を振るってしまった。
親父としては、失格だろう。どうか許してくれ。ごめんよ」
もうダメだった。俺は自分の心とは裏腹に目から涙がこぼれ落ちていた。
心の中では未だ恨みを抱きつつも不思議なことに、体が反応してしまっていた。
生理現象、と言ってもいい。涙が止まらなかった。それと同時に、心の中の
憎しみや復讐心が、涙と共に身体から抜け落ちてくような、不思議な感覚を
覚えた。
親父よ、あなたはそんなに弱い存在だったのか。いや、攻めてる訳じゃない。
ただ、俺の親父像が崩れていく。ダメだ。もう、憎しみを抱けない。
俺は、俺は、何を憎んでいたのだろう、何を呪っていたのだろう。
そして、最終的に、何を望んでいたのだろう。
しばらく、このまま時が過ぎた。親父のすすり泣き、いやそれに加えれ俺の、
恥ずかしいがすすり泣き、またお袋、ワカメ、全員がうつむき泣いてきた。
なんとも奇妙な時間がたった。
そして、親父がさらに、俺に問いかけた。
「最初に、戻ろう、お前はあの日なぜあの部屋に入ったんだい?
そして、何をしていたんだい?別に責めてる訳じゃない、正直に
答えてくれないか?」
age
うん こ
218 :
偽物:02/05/19 19:57 ID:???
>>215より続く
まさか、家族の呪って黒ミサをしていたなんて言えない。俺はとっさにこう
答えた。
「兄さんが死んだときと同じ歳になって、急に兄さんのことが知りたくなった
んだよ。入ってはいけないとは思ったけど、あの部屋に入れば何か分かるかと
思って」
親父が答える。
「そうか、やっぱりそうか、いや、いいんだ、当たり前のことだ。そろそろ
俺もあいつの死に直面しなければいけない時が来たようだ」
219 :
偽物:02/05/19 20:57 ID:???
>>218より続く
どれから、家の中がかわり始めた。すぐにというわけじゃないが。
親父はしばらくは俺に暴力をふるい続けた。俺は殴られ痛みを感じながら、
ああ、この痛みは親父が俺の生みの母親、エイ母さんを失った痛みなのだ、
ああ、これは親父にとっての長男、ハマチ兄さんを自殺で失った痛みなのだ、
と感じるようになった。そう感じるようになってから、しばらくたって、
親父の暴力もおさまっていった。
結局、俺の復讐、つまり魔術は失敗したのだった。だが、今、こう思う。
これでよかったのだと。
(本編はこれで終了)
意味がわからん。
偽物ってななだろうね。
いや、無理矢理なオチを付けるよりは良かったと思う。
>>221 夢オチでいいじゃんボケ。
素人はすっこんでて
俺にかよ!
ワカメのことかーーーーーーーー!!!!
ほい、あげ。
age
ソニックブラストマンって
音速の突風男?
なんかねぇー
ソニックブラストマンってゲーセンにあるゲームだろ?
私はソニックブラストマン。
正義のパンチをうけてみろ!
あげ
じゃあsage
age
>>219より続く
【エピローグ】
あれから6年がたった。俺は頭は悪かったがそれなりに努力をし地方の国立
大学の3年生だった。学部は文学部でドイツ文学を専攻していた。あのとき
魔術書などを読んだことが意外にも役に立って、大学ではわりと成績は
いい方だった。
236 :
偽者:02/05/20 21:34 ID:???
237 :
偽者:02/05/20 21:49 ID:???
>>233より続く
【エピローグ】
その日の授業のテキストはあのドイツの文豪ゲーテの『ファウスト』だった。
『ファウスト』には前から興味があったので、その授業は楽しみだった。
あの俺が降臨させようとした悪魔メフィストフェレスが出てくるのだ。
そして、ちょうどその日は、ファウスト博士の前にメフィストフェレス
が登場するシーンからだった。
メフィストフェレスは犬として登場し、ここの場面で悪魔としての正体を
現し、ファウスト博士に「お前は何ものだ?」と詰問される。そして、
俺はこの部分の訳を当てられた。
238 :
偽者:02/05/20 21:58 ID:???
>>237より続く
【エピローグ】
「お前は何ものだ?」に対するメフィストフェレスの答えはこうだった。
「常に悪を欲しながらにして、しかも善を為す力の一部」
俺がこの部分を読み上げた瞬間だった。俺が家族を復讐しようとしていた
あの出来事の全てが走馬灯のように脳裏をよぎった。そして衝撃が俺を
おそった。俺はその後自働機械のように、訳文を読み上げていたが、
心はその当時をさまよっていた。そうか、そうだったのか。やっとあの出来事の
意味が分かった。
239 :
偽者:02/05/20 22:07 ID:???
>>238より続く
【エピローグ】
「常に悪を欲しながらにして、しかも善を為す力の一部」
この言葉が全てを物語っていた。もしかしたら、メフィストフェレスは
本当に降臨していたのかもしれない。いや、まさかそんなことはあるまい。
しかし一つだけ確実に言えることは、俺があれだけ家族を憎み、あの部屋に
入ってあの黒ミサをしていなければ、親父とは和解しなかったろうし、
今でも家族を怨み続けていたであろう、ということだ。
【メフィストフェレスの降臨:完】
30点。
オチをつけるなら伏線を張ろうな。
あやの残したものは、乱雑に散らばった、いろいろな人に残ったお前の断片。
それを拾い集めて、あやを構築しなおすのが今の僕にできること。
時々、あらゆる所に飛び散った破片を集めることに、疲れることがある。
あまりにそれは、気の遠くなるような根気のいる作業のようだから。
飛び散って、逝ってしまったお前は、あまりに複雑でとりとめもなく、粉々。
集めても、集めてもどこかが何か足りない。
その足りなさは、たぶん、僕の補えない欠損部分と似ている。
あやについてのいろいろな打ち合わせや関係者の調整等で疲れて、
関係者であったことだとはいえ疲れることには変わりない。
ぐっすり休んだ翌朝はやはり疲れもとれ気持ちのいいものである。
ただ少し、長い旅に出かけたい。
どこかの遠い南の島がいい。
何も忘れてしまう、とまった時間の南の島がいい。
思えば僕は、「あや」でなく本名の彼女を好きだった。
彼女が死んで、彼女の本名を呼ぶものはネットにはいない。
その中で、僕も徐々に彼女の本名を忘れていく。
彼女と過ごした本質的な時間を忘れていく。
それでいいのかもしれない。
少しずつ忘れていくことは、どうにも悔しいけれど……
いつかすべての本質が忘れられて、
どうしようもなく「あや」だけが残ったのなら
それはそれでいいのかもしれないという気もする。
あやが死んでから、トランキライザーの強めのを服薬していたのだが、
しばらく飲まずにいた。そのせいもあるのだろうが、
昨日の夕方には、非常にまいった。
喪失感と悲しみとで涙が止まらなくなった。
正直なところ、あとを追えたらどんなにいいだろうとさえ思ってしまった。
あまりの身を切るような哀しみ。
だから、強いトランキライザーを多く飲んで眠った。
眠りは深く、あやの夢さえ見なかった。
245 :
偽者:02/05/21 01:53 ID:???
>>240 そうかな、伏線はいっぱい張ったつもりだけど。
30点か、仕方ないね。不満だけど。次回があったら、もっと頑張るよ。
で、誰かほかに書くやついる?
247 :
愚者:02/05/21 03:27 ID:???
【牛の首】
ある町の大地主には後継ぎとなる長男が居ましたが、長男はしかるべき年齢になっても外へ出ようとせず
家で引きこもって人形遊びばかりしているような若者でした。少し知恵が遅れていたのかもしれません。
そんな様子なので、名家にも関わらず嫁も来ない。女中にまでバカにされ虐待を受ける毎日の中
若者は人間の女を心底憎むようになりました。
そんな彼を家の者は心配していましたが、ある日、若者が晴れ晴れとした顔で両親の前に出て言いました。
「ぜひ嫁にしたい女がいる」と。
誰彼構わず嫁にできるわけもないのですが、今まで廃人同然だった長男のいつにない意思のこもった目に
両親は一縷の期待を持ち、その女を連れてくることを承知しました。
248 :
愚者:02/05/21 03:28 ID:???
しかし、彼が、連れてきたのは…優しい黒い目をした、一頭の牝牛だったのです…。
家人は、皆恐れおののきました。獣姦などというおぞましい罪が他に知れたらどうなることか。
「ざけんなゴルァ!!」ともともとキレやすかったお父さんは息子と牝牛を首ちょんばしました。
249 :
愚者:02/05/21 03:28 ID:???
そして次の日その町の住民は
朝に目覚めてから変な物を見ました。
なんと町の上空を牛の生首が飛んでいるのです。
そして、その牛は突然 炎を吐き出し、
町を燃やし尽くした上で
最後に自爆してから辺り一面を破壊しました。
◇終わり◇
この小説ってさ、サザエ関係のじゃないとダメなの?
何でもええでしょ。
偽者のは無理矢理サザエにしちゃったから微妙なんだよね
age
メフィストセレスとかマニアックなところがいかんと思う。
一般人は読む気しなくなったぞ
255 :
偽者:02/05/21 23:44 ID:???
>>254 あー、そうか。そうかもしれない。ただ閃いちゃったことは書かず
にはいられなくて。
もっと、解説を書けば良かったけど、持久力が足りなくてね。
age
257 :
名無しさん?:02/05/21 23:51 ID:ni8C.ot6
(part12")
ワカメーーーーーーーー!!!!
俺は叫んだ。
咽喉から血が出るかと思われるほど叫んだ。
ワカメは
「キックザカンクルー!」
と、さもKITTYのごとく喚いた。
俺はその時確信した。
『ヤッテよし。』
俺は雄たけびを上げながらワカメに突っ込んで行った。
age