1 :
:
タランタタン! タランタタン! イエイ!
2 :
Loki ◆LokiqInI:02/05/09 10:52 ID:ENWuUTuQ
そうか
(o^-')b イエーイ!
ドッドッドッドッドッドッドッドッド
6 :
:02/05/09 10:54 ID:???
ボンボボボン! ボンボボボン! タランラタランラ! ウーウーウー!!!
サンバ サンバ サンバー サンバ サンバ サンバー ロートサーンーバー
ウオッ!ウオッ!ウオッ!ウオッ!
ひーひー! ふー!
ひーひー! ふー!
きばっていこー!
目が覚めちまった
あと2時間は寝ていられたのに
酷い話だ
(・∀・)カエセ!!
(・∀・)オレノネムリカエセ!!
とりあえずメシ買って来る
俺にはサンバは踊れそうに無いな
少なくとも今はまだ
(食事中)
外は雨だった
コンビニエンスストアでは
TLCの「WATERFALLS」が流れていた
懐かしい曲だ
(滝)
この曲が流行っていたころ
つきあっていた女の子がいた
もう何年も会っていないが
今朝、なぜか夢に現れた
十畳ほどの和室にはたくさんの人がいた
その中のひとりが
彼女だった
お互い知らないふりをする
皆に気付かれてはまずいから
やがて彼女は洗濯物を干すために
俺のすぐそばまで近付いて来た
眼が合った
そのまましばらく
ただお互いを見つめていた
ふと気が付くと
部屋には二人の他だれもいなくなっていた
しっかりと抱き合った
俺の下唇の真ん中あたりにそっと
親指でふれながら彼女は言った
「ここのカタチがすごく好きだったのね」
その親指を自分の下唇に持っていくと
彼女は続けてこう言った
「なんだか似てきちゃった」
それはいかにも彼女が言いそうな台詞だった
皆が戻ってくる気配がしたので
俺達は慌てて体を離すと
なんでもないふりをした
そこで目が覚めた
下半身をパンパンに張らしてな
朝立ちなんてずいぶんしてなかったのに
いったい何だっていうんだ
笑っちゃうよ
はっはっは
ハッハッハ
HAHAHA!!
いや可笑しくない
ぜんぜん可笑しくない
関係ないのだが
明日は祖母の法事だ
本当に関係なかったな
出勤の時、来たり
GOod
LuCk
おおスッドレよ
何故に貴方はスッドレなのか
再び貴方に会えるとは
嗄れ声の弁解が支配するこの世界で
続けてもいいのか?
せめてサンバが聴こえて来るまでは
お嫁
(・∀・)サンバ!!
脱走と追跡の
(・∀・)サンバ!!
↑流行らないだろうな
それはともかく
そいつは早朝にやって来る
眠っているのか起きているのか解らない
そんな瞬間のことだ
ひどく細い鉄製の棒の上で
両手を横に広げバランスを取る
右に落ちれば入眠
左に落ちれば覚醒
そのちょうど中間に存在する微妙な位置
それは睡眠行為のもっとも美味な部分
一度のスリープにつき
3gほどしか採れません
便宜上今からそれを
「覚眠」と呼ぶことにするが
この間、俺が「覚眠」状態にあった時のことだ
ウチの安アパートでは
特に静かな早朝など近所の音は筒抜けだ
上の部屋に住む若い男が
騒音を立て始めた
御期待に沿うようなモノではない
ぅうおぇぇぇげえええぇえっっっぷぅうううえええーーーージャジャージャジャー
ぅううううおえぇぇえぇカーッペッペッぇっぷおええーージャージャー
こんな感じだ
またか、と俺は思った
ちなみに「覚眠」の最中でも音声は認識する
ただ現実感が無いだけだ
本格的に眼が覚めた時には
その音を本当に聴いたのかどうかあやふやだ
だが、たぶん心が無防備になっているのだろう
もう寝るんじゃなかったの?
ふだんの生活より音が強く精神に働きかけてくる
>>107 俺もそう望んでいるんだが、もう少しかかりそうだ
話を戻そう
彼はバスルームで嘔吐していた
実を言うとその音はこれまでに何度も聴いていたのだが
「覚眠」の真最中には初めてだった
全くノーガードの精神に
彼の苦しげなうめき声
不定期に挿まれる不吉な水を流す音
ぅうおぇぇぇげえええぇえっっっぷぅうううえええーーーージャジャージャジャー
ぅううううおえぇぇえぇカーッペッペッぇっぷおええーージャージャー
彼は「吐きダイエット」を実践しているのかもしれない
あるいは彼の部屋番号の集合ポストには
以前は彼の名前と共に女の子の名前も書いてあったのだが
何時の間にか彼一人の名前になっていたことと関係あるのかもしれない
よく解らない
個人的な付き合いは全く無いし
顔を合わせれば会釈をする程度の仲だ
とにかく彼が嘔吐する音は
無防備な俺の精神を直撃した
胸に鉄の塊を押し込まれたような感触
咽の奥に酸っぱい味が沸き上がる
彼はなおも吐き続けた
不確かな意識の中で
俺は完全にその音と同化していた
ぅうおぇぇぇげえええぇえっっっぷぅうううえええーーーージャジャージャジャー
ぅううううおえぇぇえぇカーッペッペッぇっぷおええーージャージャー
気が付くと俺は便器を抱え込み
その中に嘔吐していた
ここで一句
春眠の
夢やぶれたり
もらいゲロ
(・∀・)サンバ!!
(ノ▽ノ)キャッ 保守されている
>>142さんは恋人に「142は…優しすぎるから…(涙笑顔)」とよく言われる方
てな風に決めつけられると
少しムッとすることはないかい
以前かなり年上の知人と飲みに行った時だ
彼とは付き合いが長いのだが
ともかく二人でバーに行ったんだ
そこで俺は
ウィスキーを頼んだ
すると彼がこんなことを俺に言った
ヒゲとチョッキで武装した
山男のような口調で
「お前もついにウィスキーが美味い歳になったんだなぁ〜」
その場はさらっと流したが
よくよく考えてみるとどうよ
何決めつけてんのよ
失礼しちゃうワ
プンプン!!
優越感たっぷりに上から見下して
決めつけるような心理
「お前もついに○○○○○○○になったんだなぁ〜」
おそらくこの物言いが問題だ
まず【お前もついに】の部分
(勿論この俺はとっくにそういったステージに達しておるのだが)お前もついに
自らの経験値や大きさをアッピールする心理が含まれる
続いて【ウィスキーが美味い歳に】の部分
(まだまだサワーでもありがたがって飲むガキかと思えば)ウィスキーが美味い歳に
サワー = ガキ = 俺 ウィスキー = 大人 = 彼
などという傲慢な等式の存在を臭わせつつ
【なったんだなぁ〜】の部分に至っては
(今までは全くなっていなかったのだが)なったんだなぁ〜
と『俺(ウィスキー以前)』『俺(ウィスキー以後)』の勝手な分断を敢行
纏めるとこうなる
「勿論この俺はとっくにそういったステージに達しておるのだがお前もついにまだまだサワーでもありがたがって飲むガキかと思えばウィスキーが美味い歳に今までは全くなっていなかったのだがなったんだなぁ〜」
なんだこりゃ
お父さんかお前は
どうせならもっとエレガントに野性的に決めつけてくれ
「お前もついに金に行き詰まってスナック強盗を繰り返す歳になったんだなぁ〜」
とか
「お前もついに『博多ラーメン友の会の治外法権』と呼ばれるようになったんだなあ〜」
とか
「お前もついに両手両足をカックンカックンさせ舌をだしながらクエックエックエッと笑う歳になったんだなぁ〜」
とか
いやおそらく彼には何の悪気も無かったのだろう
ただ条件反射的に
ありがちな言い回しでもって
俺をからかったにすぎない
人だかりは常に『黒山』だし
スポーツ選手は常に『カモシカのような』足だ
条件反射的な言い回しは非常に便利だ
何も考える必要がない
だがあまり乱用すれば大きな落とし穴に嵌り
多くのものが手からこぼれ落ちていってしまうだろう
と言うような紋切り型の警句など実はどうでもよく
最早何が書きたかったのかも解らず
グダグダの内容を無理矢理〆る魔法の呪文を唱えよう
(・∀・)サンバ!!
づっぱ〜ん
保守
(ノ○ノ)キャッ まだ生きている
2度は圧縮があった筈だが・・・
実はここ数日
酷く体調を崩していた
52時間の禁煙と74時間の禁酒
書き込みは勿論のこと
サンバなんてもう厳禁
遥かなるブラジルの大地に想いをよせ
永遠のリズムに包まれたいと願いながら
こんな日々もいつか過ぎるさと
笑いあえるさ僕らのメモリーだから耐えた
シャワー状の大便DAYS
そういうことさ
test
・・・。
大体こんなモンだ
俺の午前2時なんて
それにしても凄腕の保守侍に眼を付けられたものだ
キッチリ2回
さり気なくageてるところがまた、いや
身長:六尺三寸
体重:145パウンド
特技:しいて言うなら「致命傷」
あだ名:「上下青」
そのくらい出来る男だと見る
この俺も枕を高くして
寝れるというものだ
明日まで生きていたら
もう少しマシな事を書こう
感謝
そして
(・∀・)サンバ!!
.
>>霊台方寸のパメラさん
Q0)「霊台方寸」は、なんてよむんでしょう。
Q1)「霊台方寸」「パメラ」は、それぞれ、どういう意味なんでしょう。
Q2)「霊台方寸のパメラ」の固定の由来をお知えてください。
(・∀・)サンバ!!
(ノдノ)キャッ 不死身かこのスレは
>>236 上下青っ…お前さんって奴はっ…流石だぜ!!
時代は戦国、圧縮放置の乱世、サバイバル風林火山!
眼にも止まらぬ早業で伝家の宝刀正宗を一振り!シャキーン!
「ククク…また詰まらんスレを保守してしまったか…。」
楊子をくわえて悠然と立ち去るお前さんの背に向って
俺扮する茶店の看板娘Aは渾身のシャウトを繰り出すしかないのさ。
「あの…もし…せめて…せめてお名前を!!!」
>>237 やあやあ!誰かと思えば「日だまりの精密機械」こと加護ちゃんじゃないか!!
キミと最後に会ったのがあの10年前アジスアベバに於ける白兵ゲリラ戦線以来だから
もう15年になるのか!相変わらずアレかい?ワイフのケツはデカいのかい?HA!HA!HA!
我らが戦友サラマンダー軍曹とは今でも年に1回はクリスマスカードのやり取りをする仲だが
アイツときたら、たまに電話すれば加護ちゃんの話ばかりさ。
「ミスター加護無くして今の俺は、無い。」
こいつがヤツの口癖だぜ!HA!HA!HA!
思いだすよなあ…灼熱の太陽の下まだ若かった俺達は自慢のUZIサブマシンガンで
あの糞現地住民共をメッタ撃ちの刑に……え?何?…ああすまんすまん、質問だったな!
> Q0)「霊台方寸」は、なんてよむんでしょう。
なんてよむか、と言うよりこれはひとつの状況、シチュエーションだと捉えてほしいのさ。
そう、男と女のね。長年あたためてきたアイデアがやっと実現した、って感じかな(笑)。
俺達なりにジャズを表現してみたっていうか…そうこいつはジャズだね、間違い無くさ!
> Q1)「霊台方寸」「パメラ」は、それぞれ、どういう意味なんでしょう。
いい質問、グッドクエスチョンさ。でも俺がここでその意味を話してしまいたくはないんだ。
キッズたちには自分で考えてそれぞれの意味を見つけて欲しいのさ。たとえそれが
間違っていようと構うもんか。そもそも正解なんて無い。ここで俺が何を話そうと
それは俺の一解釈であるってだけで…うん、アルバムはキッズたちのものなのさ!
でも少しだけヒントを出すとすれば…
「ひどい!子猫虐殺!それはそれとしてこの夏!アロマコスメで香りのおしゃれ!
キャンパスでの注目度200%UPの法則シークレット10箇条大公開!」
ってところかな。他のジャーナリストには一切話して無い。
加護ちゃんだから話すんだぜ!
> Q2)「霊台方寸のパメラ」の固定の由来をお知えてください。
それだ!それなんだよ、加護ちゃん!
そこを俺達は、今回のニューアルバムで一番キッズたちに伝えたいのさ!
世の中は、もはや取り返しのつかない酷い状況だ。なあ、感じるだろう?
バッドなバイブレーションに支配されてみんな自分ってものを見うしなっちまってるのさ。
俺達はそんな社会は信じない。出来ればキッズたちにもホンモノとニセモノを見分ける眼を
持って欲しい…そんな想いを込めてみたんだ。具体的に言うとニューアルバムの3曲目さ。
そう「栗風味☆社交令嬢」。あの曲に全てが書いてあるよ(笑)実はね…
この曲をファーストシングルで切ろうと思っているんだ。ああ解ってるよ、こいつは挑戦…。
それもかなりのリスクを背負ったビッグなチャレンジさ!でもね、今の日本の腐ったチャートが
このヘヴィーなメッセージソングにどういう反応を示すのか、そいつを見てみたい気がするんだ!
え?たとえコケたって構うもんか(笑)またライヴハウスで一からやり直すだけの話さ!
メンバー全員で決めた結果だよ。俺達の結束は万全さ。ガキの頃からの付き合いだからね。
よし、いいインタビューだったぜ、加護ちゃん!さあ、そろそろこんな取材なんて終わりにしてさ
バックステージに最高級のシャンパンが用意してあるから加護ちゃんも一杯やって行けよ!
え?遠慮するなよ〜。水臭いぜ〜。さあ行こう行こう…
【ここでセルフツッコミ入りま〜す】
と3行で終わるハナシなのにな
どうして俺はいつもこうなのか
あの娘にもよく言われたっけ
「話、長いよ。」
まあいいさ
さあ…みんな…笑顔で…御一緒に
空元気なら平積み状態さ
いくぜ!!!!!1!11
ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
(・∀・)サンバ!!
>>240-256 謝々。そっかー。
おれらが戦友サラマンダー軍曹に10年前に借りたまんがまだ1回もひらいてないまままだかえしてないんだよなあー。
ままま
まままま
マママ
ママママ
ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
>>256 ×??(・∀・)サンバ!!
○??(・∀・)マンボ??
(・∀・)サンバ!!
(ノ?。ノ)キャッ 今度こそ落ちると信じていた
加護ちゃん…なんて保守さ…神業だぜ…。
まさかまた…アレかい?例の…キノコ大如来様が…告げたと言うのかい?
パメラが危ないよ、って。行っておやり、ってさ…。
加護ちゃんは…加護ちゃんはいつだってそうさ!!
俺に本当の危険が迫った時に何処からともなく現れて
スルッ…と助けてくれるのさ。まるでレモンで割ったペリエでも飲むみたいにな…。
加護ちゃん、よく聞いてほしい。
オキニのピンクのスカーフちょっとどうかと思うけど
Gacktのモノマネ全然似てないよ、っていつも言いたかったけど
加護ちゃんはやっぱり最高さ。
そう…17年前のあの夜だってな…。
俺と加護ちゃんが初めて出会ったのは17年前だ。
アフリカ某小国で非道の限りを尽くしていた独裁者とその国家を転覆させるべく
多額の報酬で雇われた反政府側の傭兵として。
お互いその時点で充分すぎる位のキャリアと経験を持つ
言わば「プロ中のプロ」として、フリーの「人間兵器」社会では
それなりに有名だったが、不思議と一緒に仕事をしたことは無かった。
コンビを組む事になった俺と加護ちゃんは、来るべき本格的作戦実行に向けての
事前調査を任された。簡単に言えばメインターゲットであるクソッタレのファシスト野郎
つまりは国王のスケジュール、邸宅の見取り図、警備状況、果ては愛人の数まで俺達は
徹底的に洗った。
潜入前に入手していた情報通り、国王の軍隊は完璧な素人ばかりの
アマチュア集団にしか見えなかった。無理も無い。ついこの間まで
魚を売ったり郵便配達をしていた者が無理矢理銃を持たされているに
過ぎないのだ。よって仕事はイージーだった。いやイージー過ぎた。
思えばそれが俺の致命的なミスに繋がったのだ。
そんな国王軍にも一人だけ特A級の要注意人物がいた。
通称「パイン」と呼ばれる男で、元々は俺達と同じフリーの傭兵出身だ。
パインはフランス生まれの白人で根っからの殺し好きだった。銃も使うが
ナイフでの戦闘を最も得意とし、又愛した。首をかっ切って即死させた相手の
耳と陰部を持ち帰り、ホルマリン漬けにしてコレクションするのがご趣味の
ヘビみたいなツラをした正真正銘の変態野郎だった。
任務も終半となったある夜のことだ。
俺と加護ちゃんは国王邸裏の山林から最終的な警備チェックの為
24時間の完全監視を継続中だった。もうすぐ任務が終了する開放感からか
その夜は随分色々な事を語り合った。
「ボクとチームを組んだ人間でですねぇ、これまで死んだ者は一人もいないんですよぉ」
加護ちゃんは戦闘服を脱いだらとてもプロの傭兵には見えない無邪気な笑顔でそう言った。
命のスペアがあれば幾ら払ってでも確保しておきたいこの稼業を長く続けている人間にとって
それは驚異的というか、殆ど奇跡に近い話だった。実際、俺にしてもそれまでのミッションで
何人かの仲間を失ってきたし、避けられないことだ、と自らに言い聞かせても来た。
あの例えようもない虚脱感を味わったことがない加護ちゃんが俺はとても羨ましかった。
夜もすっかり更けてきた頃、俺達は交代で2時間ずつ仮眠を取る事にした。
コイントスで勝った加護ちゃんが5メートル程離れた岩陰に消えると
独り残された俺は国王邸の灯りをぼんやり眺めながら、地球の裏側にいる
恋人の事を考えた。もう直ぐ逢えるさ…そう…もう直ぐ…。
あまりにも任務が順調に行った為すっかり気が弛んでいたか、
それともあの夜に何か魔物でも潜んでいたのか今でも解らない。
あり得ない事だった。俺は完全に熟睡してしまったのだ。
ん?雨か、とまず感じたんだと思う。
寝ぼけ頭のまま水滴を感知した手の甲を見ると
それはドス黒く光っていた。
一気に眼が覚めたが遅過ぎた。
俺の前に、最高に手入れされたアーミーナイフの先端で
たった今までこの頬を薄く切りながら遊んでいたのであろう
パインが、無気味な笑顔で立っていた。
長年の実戦で培われた俺の頭脳が瞬時に弾き出した結論
それは俺の死だった。後悔してる暇すら無かった。
心の中で祈りの文句を手早く済ませると、俺はありったけの念を込めて
パインの視線を捉えた。
今からこいつを殺すということが解っている者と
今からこいつに殺されるということが解っている者
これまで自分でも幾度となく経験してきた歪んだ関係性。
その中で殺される側に出来る最後の非物理的な攻撃。
それは眼を閉じないことだ。少なくとも俺の経験上はそうだった。
自責の念、罪の意識、そういった心理とは全く関係がない話だ。
実際、殺しても飽き足らなかったような糞野郎ばかりだから。
しっかりとこちらを見て殺されていった連中。奴らは俺の中に
自分の一部のようなものを植え付けて死んでいった。
世界中の憎悪の最悪な部分だけを煮詰めたようなぶよぶよとした黒い塊。
俺はいつも「それ」と一緒に生きて行かざるを得なかった。
もっともこの真性の変態に効果が有るのかは甚だ疑問だが。
そこからは全てがスローモーションの様にゆっくりと感じられた。
心底から嬉しそうな顔をしたパインがナイフを持った右手を振り上げる。
俺は恐怖をぐっと飲み込んで奴の視線を捉える。糞ったれが。
この究極の快楽をもう少し味わっていたい、とばかりにパインは
もったいつけその手を下ろそうとしない。反吐がでるようなその眼つき。
極限まで張り詰めた緊張感。俺の中で既に時間の感覚は消失していた。
だから直ぐには気付かなかった。
パインの奴が右手を振り上げ胸糞悪い笑顔のまま
本当に静止してしまっていた事に。
始めは俺の頭がおかしくなったのかと思った。
ゆっくりと呼吸をしてみる。右手を軽く動かす。
続いて左手。右足。左足。間違い無い。
俺はまだ生きている。パインは相変わらずストップモーションのままだ。
時間が止まったのだ。
随分と長く感じられたが実際はほんの数秒の出来事だったのだと思う。
パインはがくっと膝をおると音を立てて地面に崩れ落ちた。
その後ろから現れたのはナイフを持った加護ちゃんだった。
ポケットから出した布でスッとパインの血を拭うと何事もなかったかの様に
あの日だまりみたいな笑顔でこう言った。
「だから言ったでしょ、ボクと組んだ人は死なないんですよ。」
===FIN===
てなことがあったという訳だ
間もなく午前5時
またやっちまった、って気分の俺が
最後の力でもって吐く一言それはもちろん
(・∀・)サンバ!!