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49ああそうさ暇人だよ
━━━━『税について』━━━━━

ぜい【税】
[もと、「みつぎもの」の意]
税金。
「法人−がかかる/−負担が増す/−収・−額・−率・−関・−込み・−抜き
 ・国−・地方−・免−・減−・脱−」

…………
現代人が一日に一度は耳にしているであろう言葉、「税」。
その中に隠された、ちょっとした、
かつなかなかに趣のあるエピソードが含まれている事をを知っている人は
いったいどの程度いるだろうか。


近代的な税という概念が初めて生まれたのは、西暦103年のことである。
日本から海を越えた遙か西のある都市で
政治に携わる仕事に就いていたユダヤ人の一人に、
ヘフシバ(Hephzibah)という若者がいた。
彼は熱烈なキリスト信仰者であったが、それゆえか、
当時まだ比較的新しい出来事であった「キリストの死」をいまだうまく実感できず、
満足に仕事に精を出すこともできず、悶々とした日々を過ごしていた。
50ああそうさ暇人だよ:02/03/17 22:31 ID:VI6c3fDs
ある日、彼は一つの決断をした。
内面的なものでもあり、
また実際に法律としてもほぼそのままの内容で採用されることとなったそれは、

一.『キリストの死は民衆の私的財産の放出によって償われる』
一.『キリスト教徒である私は、民衆から私的財産を強制的に没収する権力と義務がある』
一.『集まった財産は、国を造るために使われるようにする』

というものである。
最後の「国を造るために使われるようにする」というのは
一見キリストの死を償うという目的からかけ離れているように思えるが、
それはヘフシバ曰く、
「生前キリストから、私が最も目指すべきは『国の発展』である、との言葉をいただいた」
からであるとのという言い伝えがあるが、
…真偽のほどは定かではない。
51ああそうさ暇人だよ:02/03/17 22:32 ID:VI6c3fDs
さて、この「ヘフシバが生み出した税」の概念は後に日本に伝わることとなったのだが、その際、このエピソードも同時に伝えられたのである。
なぜこのような、ある意味では"胡散臭い"話がその当時まで残っていたかというと、
実は「ヘブライの税」が法律化され文献として残される時、
ヘブライはこの自らのエピソードを5回も繰り返して記載したのである。
自分の生み出したものをとにかく詳細に後世に伝えたいと思ったからであろうか、
ともかくこの印象深い記載の様によって、このエピソードは
随分と長い間、存在し続けたわけである。

日本にヘフシバの税、そしてこのエピソードが伝わったとき
日本に似たような税の概念が無かったわけではない。
しかし、それは「ゼイ」という呼び名では無かった。
(当時の呼び名に関しては諸説あり、またそれらがほぼ同等の信頼性を)
(保ち続けたまま硬直状態が続いているので、ここではあえて例を挙げることはしない)
エピソードを直接聞いた日本人、その名を
『吾作』という。
…そう、はじめに聞いたのは、異国人が偶然通りすがりに出会った農民だったのである。彼はそのエピソードに強い興味を覚え、
これを領主へと伝えた。するとこの領主がまた物好きで、好奇心から、
「農民から徴収する作物」の名称をエピソードにちなんだものに変更してしまったのだ。それが
     「ゼイ」
である。
これが次第に全国へと広まり、現代の「税」にいたるわけである。
52ああそうさ暇人だよ:02/03/17 22:32 ID:VI6c3fDs
さて、なぜエピソードを聞いた領主は「ゼイ」と名付けたのだろうか。
エピソードで、ヘフシバが税の概念を生み出すのに最も影響を与えたのは
言うまでもなく、キリストである。
当時、例の領主が治める地域では、キリストは「イエズ=キリスト」で通っていた、
そこで領主はイエスという語に着目し
これを音的に逆に読んだのである。
「iez」→「zei」
……もうおわかりになっただろうか。
これが「税」という言葉に隠されたエピソードである。


我々の身近で使われる語に思いも寄らない逸話が隠されていることは
よくあることであるが、こうして一つの言葉について
いろいろと調査を加え謎を解いた気分になると、
現代が故人の偉業によって形成ものであることを改めて実感してしまうのである。


〜終わり〜