●●●学生時代の珍事録(6)●●●

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皆さんも聞き覚えがあると思います。「ピンポンパンポーン」とチャイム鳴らして、
「下校の時間になりました。忘れ物のないように下校しましょう」…これがいわゆる定時放送です。
僕の小学校では、朝や放課後の定時放送は児童が行うことになってました。

事件が起こったのは僕が小学5年生の時。
午前の授業が終わり
仲のいい友達と机をくっつけて、わいわい喋りながら給食を楽しんでいました。
そのうち、お昼の放送が始まりました。
「こんにちは。○×小学校放送委員会です…」
間延びした委員長(男子)の声が聞こえます。
普段BGM代わりの学校放送、もちろん誰も聞いていません。
しかし、今日は様子が違いました。
普段なら持ち寄られたCDをかけたり、先生のお話が流れたりするはずだったのですが。
「6月11日、お昼の放送を始めえぶおうえええぇぇ!!」
何の前触れもなくスピーカーから聞こえてきたのは、大音量の嫌ボイス!
騒がしかった教室中が、一瞬のうちに静まり返りました。誰もが「え? 何が起こったの?」という表情で。
一瞬の静寂のあと、スピーカーから、
「うわぁ、ゲロ吐きやがった! 吐きやがった! うわー!」という男子児童の声。
続けてスピーカーから聞こえてきたのは「キャー!」「汚えー!」「くさーい!」という他の放送委員の悲鳴。
それに煽られたかのようにもう一度、
「おうぅええええええええぇ!」と二発目の直下型ボム。
今度は声とともに「びたびたびたっ!」という液体の嫌な落下音まで聞こえる始末。
もう給食どころではありません。あちこちの教室から女子児童の絶叫が。
スピーカーからは相変わらずゲロ中継生ライブがオンエア中。
そのうち「バカ! 切れ! 電源切れ!」という先生の絶叫と同時にぶつりと放送が切られました。
しかし、いったん火がついた教室内のパニックが収拾するわけがなく。
辺りは蒼くなった男子と泣き出す女子、そしてもらいゲロの嵐。
僕の教室だけでも4人吐き、そのうち3人は早退しました。
その後、やっぱりゲロの影響で放送機材が壊れたらしく、
僕が卒業するまで学校放送が流れることはありませんでした。