「松井レンタカー」
ふむ。普通の名称だ。
名前が普通だと怪しげな雰囲気の店も幾分かまともに思えるのは不思議なもんだ。
そう思いつつ俺達は思いきって店に入った。
「チリンチリ〜ン」
ドアに付けられた呼び鈴が鳴る。
内装は思ったより清潔で、暖色で彩られて落ち着く事が出来る。
だが店内には人の気配がない。何度かすいませんと呼んで見るが、誰も姿を現さない。
すると静まりかえったこの場を打破するべくいきなり女が叫んだ。
「とんだお笑いぐさだぜ!!!」
!?!?!?
何をこいつは言ってるんだ!?気でも狂ったのか!?
動揺する俺をよそ目に女は叫び続けている。
「いらっしゃい、ご用件はなんやろか?」
女の叫び声に気付いたのか?それとも合い言葉だったのか?
それは定かではないが、関西弁風の店主と思われる者が現れて内心ホッとした。
俺は車を借りたいと申し出る。
すると店主と思われる者が車種と料金表が書かれた紙を出した。
む・・料金は至って普通。他のチェーン店に比べて若干高いくらいだ。
ヤツらから逃げれれば良いと思った俺は、
一番安い料金の24時間6千円のタイプを選んだ。車種は軽乗用車だ。
じゃあこれ、と指す。
「あ、それね。安いよ。はい6千円ね」
困った事に財布を覗いたら4千円しかない。
仕方ないので女に借りようと、いくら持ってるか尋ねる。
141 :
殺助:02/01/06 09:47 ID:???
保守
143 :
殺助:02/01/06 23:00 ID:???
ほしゅほしゅ
144 :
:02/01/07 10:28 ID:???
「マァ失礼しちゃうわ。レディに財布の中身を訊くなんて!男ってホント野暮天ね!」
女の口調がなぜか昭和30年代のユーモア青春小説風である。
男はそのわけを小一時間かけて問い詰めたいような気もしたが、
なにしろ今は非常時である。一刻も早くここから逃げ出さねばならない。
「いいから、さっさと2千円出せよ」
男は語気強くそう言った。
しかし、女はバッグを握り締めたまま頑なに財布を出そうとはしない。
「だぁってえー、アタシ超ビンボーだしぃー、チョベリバのチャモロ語だしぃー」
どうやら今度はコギャル風らしい。だが用法がいい加減な上、ネタ的にも相当痛い。
男はそこでまたブチ切れそうになるのをグッとこらえながら、
女のバッグを強引に奪い取り、中を引っかき回して財布を探した。
すかさず女は吉本新喜劇風のツッコミを入れてきたようだったが、
関東人の男には通じない。
財布が見つかった。
男が中を覗き込むと、そこには…
染み付きTシャツ
染みが付いたTシャツと思われるものの切れっ端が入っていた。
この染み、良く見てみると赤い色が付いていたものを
一生懸命洗ったが完璧には落ちなかった、
淡い赤色の染み。
男にはそのように感じられた。
「それには触らないで!!」
女が荒々しく声を上げる。
男はビクッとして切れっ端を思わず落としてしまった。
男が切れっ端を拾い上げようとしゃがんだ。
切れっ端に目をやると今まで見ていたのとは逆の面、
つまり裏側が目に入った。
そこには何か文字のようなものが描かれている。
「返して!!」
正視する間も与えず、もの凄い勢いで女に奪い取られた。
異常なまでの嫌悪感を露わにした行動。
これまでの異常と思える行動とは明らかに違う。
女が落ち着くまでと俺はタバコに火をつけた。
俺は考えた、女には一体何があるのだろうか。
気になるな・・・
でも考えてもしょうがないか、さっぱり意味が分からないからな。
その切れっ端に書いてあった
「さゆり」って言葉が。
164 :
_:02/01/12 12:46 ID:???
しばらく経って、女が落ち着いたのを見計らって店を出た。
・・・・・・・・・・・・・・
気味の悪い謎の男から逃げるにしてもここがどこかサッパリ検討も付かない。
仕方が無いので適当に道を走らせてるが、一向に街の灯りが見えて来ない。
自分でも間抜けだとは思うが、あの時店主に聞かなかったのが随分悔やまれる。
戻りたくても戻る道すら分からない始末だ。
相変わらず女はうつむいたままで、声を掛けても返事が無い。
二人で居るのに孤独を感じた俺はラジオを付けた。
「ジジ・・保守・・ジジ・・議員・・」
森の中は電波の入りが弱く、途切れ途切れにしか聞こえて来ない。
だが今の孤独感にはそんなラジオでさえ有り難く感じてしまう。
何でこんな事になってしまったのか、
女と言う言葉に釣られてキャンプに来たのは良かったのだが、
その友達には待ち合わせの時間になってドタキャンされる始末だ。
現地集合の女の子達が待ってるからと強引に俺を向かわせたのだが、
嫌々行ってみたら、この変態女一人だけ。もう嫌になっちゃうよ。
話掛けても返事しないし、喋ったと思ったら聞いたこともない暗い歌を歌い出すし、
まともに会話すら出来て無いよ。変な動きするし・・もう嫌だー!!!!!!!
あ、あれ。気味悪い謎の男が現れた時は嫌になるの通り越してハッピーだったね。
頭の中で「アイアム ハッピー!ユア ムック!」とか電波な英語叫んでたね。これ、マジで。
「・・・大丈夫?」
ん?今何か聞こえた気がしたが。
「ねぇ、大丈夫・・?」
【!】 女が喋ったぞ!!しかも俺を気遣ってくれてるよ!!
「あ、ああ大丈夫。少し疲れてるんだ・・」
「運転疲れるよね・・少し休む?」
おい、こいつホントにさっきまで隣に居た変態女かよ・・
反復横飛びを正確に5分間実施して、
その後、ドラえもんの声で「ああ許すまじ原爆」を
歌いながら俺の胸ぐらをつかんで「やせたい人は食べなさい!」
と叫んでた頃とはまるで別人だぞぉ・・・どうなってんだよ一体・・
しかもちょっと綺麗くねぇ?可愛くねぇ?美味そじゃねぇ?ヤヴァくねぇ?
落ち着け俺!こいつは変態女なんだよ!!
そりゃ最初に見た時はヤリてぇとか放尿させてぇとか少し思ったさ。
でもな俺よ、こいつの変態的な言動を見ただろ?肌で感じただろ?
間違ってもこいつに恋心なんて抱いちゃ、俺の人生おしめーよ?
絶対この先不幸が待ち受けてるよ?よしなさいっ!よしなさいって!!ああ・・!!
「そうだな、少し休もうか」
「そうした方がいいよ」
「しかし車の中では危険だ、安全に休める場所ないかなぁ」
「そぉねぇ・・」
「あ、灯りが見えた。あそこに入って少し休もう」
「え・・う、うん・・そうだね」
こうして俺達は「ホテル峠」で休む事になった。つづく
がら空きの駐車場に車を止めた。
夜中12時にも関わらず人が入って無いとは些か不安ではあるが、
こんな森の中では訳ありの客しか来ないだろう。
ホテルの外観は古く、蔓草が建物を覆って不気味さを醸し出している。
中に入ると期待通りと言うべきか、木彫り熊の置物にピカソに似せたシュールな絵。
どれもこれも不安を煽る材料には十分過ぎる。入ったからには特殊なアトラクションとして楽しむ他は無いようだ。
支払いのシステムは今風の無人方式ではなく、カウンターで人と会う必要があるようだ。
呼び鈴を鳴らす。
「いらっしゃいませ」
リーゼント頭、色の薄いサングラス、鼻下に髭を蓄えるハッピを着たどう見ても怪しい男が出迎えてくれた。
「お二人様ですね、料金は後払いです。こちらへどうぞ」
ここは旅館か?ラブホテルでは無いのか?そんな疑問を抱きながら男に付いていく。
「ごゆっくり」
そう言うと男は去って行った。
「部屋は思ったより綺麗ね・・」
「そうだな。部屋まであれじゃ参るよ」
「ふふ」
「あはは」
緊張から解かれた安堵感からか、俺達は顔を合わせて微笑んだ。
「汗かいたからシャワー浴びる。さき浴びても良いよな?」
「あ、うんどうぞ。」
小さな脱衣所で服を脱いで熱めのシャワーを浴びる。
・・・・・・・・・・・・・・
「ねぇ・・」
しばらくしてから外から女の声がする。
一端シャワーを止める。
「何?どうしたの?」
「・・・・・・・・・・・・」
「何かあったの?」
次の瞬間、女は信じられない言葉を発した!!
172 :
ゲリラ:02/01/13 06:39 ID:???
どんこ・・
181 :
ゲリラ:02/01/16 10:32 ID:???
>>171 「ち、血が止まらないの!!」
一体何が起きたって言うんだ?
慌てて俺はシャワールームのドアを引き開けた。
「うわぁ!なんて格好してるんだよ!!」
ドアを開けるとそこには四つん這いになって尻をこちらに向ける女が居た。下半身は当然裸だ。
「血が・・どんどんこ・・ここから溢れてくるの・・どうしよっか?」
血が流れる膣を指で弄りながら俺に訴える。
「どうしよっか?じゃねーだろ!ただの生理だろ!!さっさとパンツ履けよ!!!」
「生理・・?何それ・・・?」
「だぁー!惚けてんじゃねえよ!!お前いくつだ!」
「13歳」
「真面目に答えろ!つーかパンツ履きなさい!!」
「いや、やっぱり真面目に答えてからパンツ履きなさい!!」
気が動転してるのか興奮してるのか、自分でも訳が分からない事を口走ってしまった。
182 :
ゲリラ:02/01/16 10:32 ID:???
「本当だよぉ・・中1だよぉ・・」
確かに童顔なのは認める。しかし、いくらなんでも13歳って事は無いだろう。
しかし嘘を言ってるマ○コ、いや顔には見えない。
「本当か・・?」
「嘘言ってないもーん」
「じゃあお兄さん信じる」
「わぁ嬉しい〜」
「さ、シャワーで綺麗にしなさい」
「1人じゃ洗えないもーん・・」
「まったく仕方無い子だなぁ。お兄さんが洗ってあげるよ」
「わーい」
自分の行動が信じられない、普段は至って紳士な俺がこんな・・こんな・・・
183 :
ゲリラ:02/01/16 10:36 ID:???
シャワールームにて洗いながら。
女「でもビックリしちゃったよぉ〜お漏らししたかと思っちゃった」
俺「生理って言うのは良いことなんだよ」
女「どういいのー?」
俺「生理は赤ちゃんを産む用意が出来たよ〜って合図なんだよ」
女「へぇ〜。じゃあ、あたし赤ちゃん産めるんだ〜?」
俺「うん、そうだね。でもまだ産むには少し早いかな?」
女「えー、じゃあどれくらい経ったらいいのー?」
俺「そうだなぁ、6億秒くらいかな?」
女「それってどのくらいか分からないよ〜何年?」
俺「20年くらい」
女「長いよ〜お兄ちゃんの子供早く欲しい〜」
俺「え!?じゃあ結婚してからだな。」
女「じゃあ、あたしが20歳になったらしようね」
俺「うん分かった。君の成人式の日に
>>43公園で待ってるよ」
赤い意図 外伝 -Fin-
184 :
ゲリラ:02/01/16 10:42 ID:???
とんでもない終わらせ方でスマン(ワラ
もう飽きまくってたから終わらせたかったのよ。
保守してくれる人にも悪いしね。
つーことで、俺のフリが悪いにも関わらず参加してくれた人、感謝です!
さて、女の視点からの「どんこ」どうすっかなぁ・・鬱
185 :
ゲリラ:02/01/16 10:48 ID:???
一応キーワードは全部入ってると思うけど、見落としあったらスマソン。
>>128は俺が
>>127に対しての感想レスだから入れなかった。
187 :
ゲリラ:02/01/17 19:00 ID:???
細川じゃないほうの踏み絵
ぎゃ