立てなくてもいいスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1どこまでも名無しさん
こんな事ばっか考えてて、マジ俺ヤバイわ…
2れもん:01/10/13 01:21 ID:???
自覚症状が・・・。
3どこまでも名無しさん:01/10/13 01:21 ID:???
がんばろう
4(・∀・)koko ◆E4k8XCCo :01/10/13 01:22 ID:???
どんなこと?
5どこまでも名無しさん:01/10/13 01:22 ID:???
>>4
A:笑えるスレッドのタイトルをよく考える
6どこまでも名無しさん:01/10/13 01:25 ID:???
よかったぁ…「(スレのタイトルは)やっぱつまんないや」って
思う自分がいた…
>>3ありがと、がんばる
7名無しさん@女好き ◆OnNNAEkM :01/10/13 01:33 ID:???
空気が 読めん・・・ここが ラウンジ か・・・
8名無しさん@ょぅι゛ょ好き:01/10/13 07:17 ID:???
>>7
・・・。
9名無しさん@女好き ◆OnNNAEkM :01/10/13 08:29 ID:???
>8
・・・ヽ(゜ω゜ )ぃょぅ
10BR:01/10/13 10:57 ID:???
飽和した転送量はある掲示板の1カテゴリに大混乱をもたらした。
真性厨房率は40パーセントを越え、
10万もの駄レスが板にあふれていた。
さらにこの年のFFDQ板の厨房・ドキュソ数は800人。
スレ荒らしによるコテハンの殉職者は120人に及んだ。

FFDQBR法とは深刻化する転送量の増加、卑劣な粘着荒らしの多発に業を煮やした
板住民の憤懣を解消し、困難を生き抜く強靭な生存能力を備えた職人の養成、
ひいては強いコテハンの復権を目指して公布された【新世紀2ch改革法】の通称である。
FFDQ板のコテハンの中から、行動できるスレの限られたPCのある部屋に移送、
1人ずつ煽り文句やブラクラ、様々なAAを支給し、最後の1人になるまで殺し合わせる。
制限時間は対象スレの全てが1000到達(1000に到達までに最後の一人が決まらない場合、
生存している全てのコテハンの着席している椅子が爆発する)するまで。
コテハンにはルールを破ると爆発するする特殊な椅子への着席が義務づけられる。
また期間中の対象者によるage荒らし、騙り、連続カキコなどの違反行為は
全てその罪を問わないものとする。
11BR:01/10/13 10:58 ID:???
,___    __  ________  _,     ____
| _,  |   / ., ..| |            | |  |    |  __|
| |/,/ / ./|  |  ̄|  | ̄ ̄ ̄|  | ̄’...|  |    |  |__
|  .<  ..|    ̄  .|   |  |      |  |   |  |    |  __|
| |\,\ |  | ̄|  |   |  |      |  |   |  |__..| |
|  ̄’ | |  |  |  |   |  |      |  |   |     | |   ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄’  ̄    ̄    ̄        ̄     ̄ ̄ ̄’  ̄ ̄ ̄’

         【バトル・ロワイアル in FFDQ板】

,___  _____  __  _    __  _,     ____
| _,  | |  __  .| |  | |  |   / ., ..| |  |    |  __|
| |/,/ |  |  |  | |  |,,_|  | / ,/|  | |  |    |  |__
|  .<  ..|  |  |  | |__,  | |    ̄  .| |  |    |  __|
| |\,\ |  |  |  | | ̄|_,,|  | |  | ̄|  | |  |__..| |
| |  | ,| .|   ̄~ ,,| |   ~ ,,| |  |  |  | |     | |   ̄ ̄|
 ̄    ̄’  ̄ ̄ ̄~    ̄ ̄ ̄~ . ̄~    ̄   ̄ ̄ ̄’  ̄ ̄ ̄’
ttp://homepage2.nifty.com/sanct-agnus/HP/diesirae[1].mid
12BR:01/10/13 10:59 ID:???


彼は鬱陶しい圧迫感を感じ、未だぼんやりとする思考回路のまま、目を覚ました。
頭がズキズキと痛む。
なぜか、眠りに落ちる前のことはまったく覚えていなかった。
ただ、嫌な予感だけは、目を覚ました直後から、ずっと感じ続けていた。
そして・・・・・・彼の、「名無し異端者」の予感は悪いときだけ良く当たるのが常だった。
異端者は、完全に我を取り戻すまでもなく、自分の体に起きている異変に気づいた。
体が動かなかった。
いや、動けなかったのだ。
何か、強力な拘束器でガッチリと椅子に固定され、無理やり座らされている。
首や足、そして腕は自由に動かせるのでそれほど苦痛ではないが、それでも息苦しかった。
異端者は、まったくわけがわからなかった。
なんだ、これは?
ここは・・・・・・・自分の部屋じゃない。
知らない場所だ。
なぜ、こんなところで縛られている????
彼は自分が閉じ込められている場所をぐるりと見回した。
真っ暗闇。広いのか狭いのかすらもわからない。
ただ、目の前に何か物体が置かれているのは何となく気配で分かった。
手で触れる位置だ。
異端者は、慎重に、その物体の方に手を伸ばした。
すると、突然目の前に閃光が走った。いや、光ったのは目の前の物体だ。
引き続いて物体は聞きなれた音を立てながらゆっくりと明かりをともし始めた。
異端者は静かに息を吐き、物体から手を離して、つぶやいた。
「これは・・・・・・・パソコンだ。」
13BR:01/10/13 10:59 ID:???
異端者は魅入られたように、パソコンのモニターに釘付けとなっていた。
体を電気椅子に固定された死刑囚よろしくまったく動けない状況にされている今、
他に何ができるというのだろう。
しばらくして、パソコンはある画面を映し出して作動を止めた。
その画面を見て異端者は、さらにわけのわからない、おかしいような、馬鹿げたような気持ちに襲われた。
なに・・・・・これ・・・・・・・??
デスクトップパソコンのモニターは異端者が見慣れたある画面を映し出していた。
【FF攻略の総合質問スレッドVol.18】
【女僧侶に萌えるスレッドぱあと4】
【雑談スレッド122 〜メイジキメラは遠くなりにけり〜 】
いちいち情報を脳に伝達して判断するまでもない。
分かりきったことだった。
それは巨大掲示板2ちゃんねるのFFDQ板であった。
こんな状況をあなたはどう思いますか?
僕にこれを笑えというのですか?
異端者の脳は混乱することすら馬鹿馬鹿しく思ったのが妙に冷静だった。
それは、三途の川が見えたとは言わないが、これまで結構なピンチに直面した経験なのかもしれない。
だが、これは・・・・・・・・・。
ピンチであることすら怪しかった。
何者かに暗室に閉じ込められ、体は椅子に拘束、そして目の前のパソコンにはFFDQ板。
僕、これだけが趣味じゃないんですけど・・・・・・。
ぼんやりと画面を眺めていた異端者はあるスレッドに気がつき、ハッと身を乗り出した。
そのスレッドはとても目立つように工夫され、一番上にあった。
【★★★★★★  拘束されている!!!誰かいないのか!!???  ★★★★★★】
14BR:01/10/13 11:00 ID:???
異端者はそのスレッドを見て、今まで感じたことがないような寒気を覚えた。
つまり、このスレッドの示すところはこうだ。
自分以外にも自分と同じ目にあっている人間がいる。
シンプル。
実にシンプルだ。
とにかくこのスレッドの中を見れば何かがわかるかもしれない。
幸い、(というか、恐らくはわざとそうされていたのだろうが)自分の腕は自由だし、
十分キーボードには手が届く。
発言内容を確かめ、場合によっては自分も書き込まなくては。
異端者がリロードボタンを押すと、拘束されている!!スレの発言数が55から59に増えた。
15BR:01/10/13 11:01 ID:???
1の書き込み。
 【1:59】【★★★★★★  拘束されている!!!誰かいないのか!!???  ★★★★★★】
 1 名前:名無し 2001/9/6 23:03
    今から書くことは嘘でもなんでもない!!!
    本当のことだ!!!
    今俺は拘束されている!!!
    わけのわからん真っ暗な部屋で椅子にくくりつけられている。
    目の前にはパソコンが置いてある。ここがどこかはわからん。
    ネットはこのFFDQ板以外にはつながらん!!
    嘘じゃない。本当だ。
    誰か、警察かどこかに連絡してくれ!!!!

・・・・・まさに電波な書き込みだった。
異端者も普段ならまったく相手にもしないようなスレッドだ。
いや、ひょっとしたら面白い内容なのかと思って少しは覗いてみるかもしれない。
だが、今、彼が置かれた状況は、彼に全く別の行動をとらせた。
真剣に、非常に真剣にその電波な1の発言を何度も何度も見た。
同じだ。
まったく自分の置かれた立場と同じだ。
というと、自分以外にもまったく同じ状況に晒されている人間がいるということだ。
異端者は体を硬直させながら2以下の書き込みに目を走らす。
2は1の書き込みから5分後、再び1により書き込まれていた。
このような類のスレッドが5分間も放置されるなんて、この板では昨今考えられないことだ。
それほどこの板は人が減ったのか・・・・・・?
16BR:01/10/13 11:02 ID:???
2の書き込み
 2 名前::名無しさん@女好き 2001/9/6 23:08
    なんで誰も反応してくれないんだよ!!
    1は俺だ!!少しは知っている奴がいるだろう!!
    ここのコテハンだよ。
    ネタじゃない!!冗談でこんなクソスレ俺が立てるか!!
    なぜかわからんが本当につかまってるんだ!!
    誰か反応してくれ!!お願いだ!!なんでもいいから誰か書き込んでくれ!!

異端者はひゅうっと息を吐いた。
知っている。
このコテハンは知っている。
それほど親しくはないが、同じFFDQ板では色々なところにちょくちょく見かける。
比較的最近のコテハンだ。
彼も捕まったのか・・・・・
だが・・・なぜ・・・・どうして・・・・・・・??
異端者は「僕も同じ状況だあっ!!!」って書き込みたい衝動をなんとか抑えて、
3以下の書き込みに目を走らせた。書き込みは59まである。まず状況を理解しなくては。
17BR:01/10/13 11:03 ID:???
3の書き込み
 3 名前::名無子 2001/9/6 23:10
    女好きさん?

3にはついに異端者も良く知る、名無子の書き込みが登場した。
短かったが、異端者にはなんとなく理解できた。
そうか、あの人も捕まったのか。
わけのわからない状況ながら、こういった勘には確信に近いものがあった。
実際、4以下の書き込みは異端者の推測が正しいことを実証していた。
4から26まで二人は不安げに、混乱しながらお互いの状況を確認しあっていた。
つまり、頭痛で目がさめたら暗室で椅子に縛り付けられており、目の前にはパソコンがあった。
それだけだった。
それだけを女好きと名無子は延々と繰り返して書き込み続けていた。
そして27には考える鳥が、32にはリディたんが(彼、或いは彼女は36でコテをばらした)
43には緑茶が44にはダースドラゴンの書き込みが現れた。
これは夢なの・・・・・?
異端者は最後の59の書き込み(緑茶がこの板のコテハンがのきなみ捕まっている可能性が高い
と発言している内容)を見終わったあと、そういう不思議な感覚にとらわれた。
だって意味が全然わからないじゃないですか?
こんなことして、誰に何のメリットがある?
ああ、そうか、誰かが自作自演してんでしょう。
いたいた、そういうの得意なコテハンが・・・・・・・。
とか考えてもやはり結局どうしても分からないことにぶつかってしまう。
自分が現にされている、この拘束は一体なんなのか???
異端者は再びリロードボタンを押した。
書き込みは59から150まで一気に増えた。
彼が読んでいた、僅か5分の間に。
18BR:01/10/13 11:04 ID:???
59から159までの書き込みは、まさに混乱の渦だった。
更に多くのコテハンが同じような状況を訴えていた。
うにゅう、ハートのクイーン、刺客信者、G・D・・・・・・・・
ともすれば1分間に30もの書き込みがなされ、全ての発言は波に流された。
不安と恐怖におののく者、比較的冷静なもの、怒りをぶちまけるもの、
そうすることによって気分を楽にしたいのかおちゃらけた書きこみをする者・・・・
すべては一瞬でログに流された。
異端者はそのログの波の中にエンシーの名を見つけた。
エンシーには悪いが、異端者は少しホッとした気がした。
この人が一緒なのも心強い。
この人たちと一緒に考えて解決策を見出せないものか。
だが今の状況では無理だ。
会話にならない。
だが、異端者も一応自分も捕まっている事実を伝える必要があると思い、
ただ、短く次のように書き込んだ。
「僕も捕まっちゃったみたい・・・・・・・・・・」
本当はもっと長く色々なことを書きたかったのだけど、今の状況では余り意味の無いことだ。
しばらくしてもう一度リロードした異端者はすでに245に達しているスレッドを眺めていたが、
あるコテハンだけが自分の書き込みに反応してくれていることに気がついた。
それは名無し龍だった。
 「>>212
  俺もだよ、異端者」
19BR:01/10/13 11:05 ID:???
異端者は嬉しさで飛び上がりたい気分だった。
この人も捕まったのか!
でも、この人なら何とかしてくれるかもしれない。
いつも冷静で、煽り嵐にもまったく動じる様子がなく、知識は豊富。
まったく頼りがいのあるコテハンだった。
異端者はもの凄いスピードで膨れ上がり続ける書きこみを書き分けながら、
名無し龍に対するレスを書き込んだ。
 「>>253
  一体、どうなっちゃったのかな、これ?
  僕もみんなと同じように捕まって閉じ込められているんだけど・・・」
名無し龍のレスはすばやく帰ってきた
 「>>290
  わからねぇな。わかることといえば捕まってるのはみんなここの板のコテハン、
  それも比較的優良な奴らばかりってとこか。嵐専門はいない。
  名無しで書き込んでいる奴もいるから・・・数は15人ってとこか?」
異端者は、さすが名無し龍のすばやい洞察力に感心しながら、
(けど・・・・なんで・・・・・・)と書き込もうとしてリロードを押した。
そのとき、突然わけのわからない書き込みが連続で目の前に現れた。
それだけですでに100のレス数を消費している。それもたった1分間にだ。
「荒らしかっ!?」
こんなときに・・・・異端者は思わず舌打ちをした。
誰だよ、本当に。
状況分かってるの??
だが、異端者はその書き込みの妙な異質な感じに気がついた。
そうだ、こんな時に荒らすとういうことは、普段とは違う、全く別の意味を持つのだ。
その書き込みの内容はまったく同じで次のように書かれていた。
 「はーい、おしゃべりをやめなさーい!!」
 「はーい、おしゃべりをやめなさーい!!」
 「はーい、おしゃべりをやめなさーい!!」
 「はーい、おしゃべりをやめなさーい!!」
20BR:01/10/13 11:06 ID:???
その異様な書き込みは連続投稿にもまったく引っかかる様子もなく、
またたく間に200以上のレスを消費した。
最初はその「荒らし」の間隙を縫うように他のコテハンの書き込みもされていたが、
400を超えるとやがて荒らしを除く他の書き込みがなくなった。
そうか。
こういう方法があったんだな。
みんなを冷静にする、とまではいかなくても少なくとも沈黙させることは出来る。
生まれて初めて役に立つ荒らしを見た。
ひょっとすると頭の切れる名無し龍さんあたりが・・・・・・
などと異端者は考えたが、それは正しくないことがじきに分かった。
荒らしは500レスの時点でピタリと止まった。
だが、誰も続いて書き込もうとするものはいない。
今ので多少なりとも冷静さを取り戻したか、それとも奇妙な荒らし屋の登場に度肝を抜かれたか。
いずれにせよ、スレッドに奇妙な静寂が訪れた。
しかしそれもつかのまのことだった。
荒らしの主が突然妙な調子で書きこみを始めたのだった。
彼はひろすけと名乗っていた。

 501 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:26
    はーい、みんなー、静かにしろよー
    みんながくだらないことを書きまくったおかげで500もレス使っちゃったじゃないかー
    サーバー落ちちゃうぞー
    はいはい、みんなまだ書き込むなよー
    一人が書き込んだらまた混乱しちゃうからなー

501の書き込みはそこで終わっていた。
だが続いて書き込もうとする者は誰もいなかった。
みんな息を飲んでパチモンみたいな名の「ひろすけ」の書きこみを凝視していたのだ。
21BR:01/10/13 11:06 ID:???
その異様な書き込みは連続投稿にもまったく引っかかる様子もなく、
またたく間に200以上のレスを消費した。
最初はその「荒らし」の間隙を縫うように他のコテハンの書き込みもされていたが、
400を超えるとやがて荒らしを除く他の書き込みがなくなった。
そうか。
こういう方法があったんだな。
みんなを冷静にする、とまではいかなくても少なくとも沈黙させることは出来る。
不気味な静寂が支配する中、すぐにひろすけによる502の書き込みがあった。

 502 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:27
    はいはいー、みんなびっくりしましたかー
    でも怖がらなくていいんだぞー
    みんなの様子は先生、きっちりここからモニターで見ているからなー
    それにみんな一緒の状況なんだし、
    なんといってもみんなが好きなインターネットで繋がっていまーす
    みんなそばにいるのと一緒ですねー
    さてー、今から簡潔にみんなに状況を説明しまーす
    これからなー、みんなにちょっと煽りあいをしてもらいます

・・・・・・・ハァ??
なにいってるのかな、このシト。
わけのわからない語調で突然狂ったような書きこみを始めた「ひろすけ」に
異端者はあきれ返るだけだった。
煽りあいって・・・それがどしたの??
煽ってんのはあんたでしょ?お前わウィーグラフか。
異端者は「ひろすけ」を無視して書き込みを再開しようかと思った。
狂人がどうこの事件に関わっているにすれ、他の人たちが沈黙している今はチャンスだ。
みんなに順序良く書き込んでもらうように呼びかけよう・・・・
そのとき・・・・・503に新たな書き込みが現れた。
それは「ひろすけ」ではなく、ただの名無し、書き込みは
「ハァ?バカかお前。消えろ。ウザイよキティが」だった。
22BR:01/10/13 11:07 ID:???
異端者は503の書き込みには別段感情は抱かなかった。
こういう書き込みはよく目にしていたし、あえてレスをつけるとすれば、
「激しく同意!」であっただろうか。
だがすぐに現れた504の書き込みに、異端者は戦慄することになった。
いや、異端者より、503の名無しの方がもっと体を振るわせたことであろう。
504はひろすけの書き込みで、こういう者だった。

 「緑茶ー、喋るなっていっただろうがー
  先生煽ってどうするんだ−お前はー
  それになー、みんなを拉致ったのは先生たちなんだから、
  いくら名無しで書き込んでも正体バレバレなんだぞー
  もうなー、絶対喋るなよ、お前ら」

503はひろすけの言ったとおり、本当に緑茶の書き込みだったのだろうか。
504のひろすけの書き込みのあと、503の反応は消えた。
恐らく本当だったのだろう。
ならばこれからはまったくバカらしいことだが、このひろすけの発言は重要なものになってくる。
自分達を拉致り、このような状況におとしめたのは彼(ら?)である可能性がずっと高くなるのだから。
他の者達も同じ事を考えているようで続いて書き込むものはいなかった。
大体、状況はアホらしいようで極めて深刻だ。
命をこのとんでもないバカに握られている可能性だって低くはないのだ。
少なくともこの状況である限り。
異端者は次のひろすけの書きこみを待った。
23BR:01/10/13 11:08 ID:???
すぐにひろすけの書き込みは現れた。
 「簡潔な状況説明を続けまーす
  今からみなさんに煽りあいをしてもらうんですがー
  その場所は、ここFFDQ板でーす
  みんながずっと好きなとこだよなー
  なー、エンシー!
  これから24時間、いや最後の一人になるまで煽りあいをしてもらいまーす
  最後の一人っていうとこ、これ重要だぞー
  みなさん、椅子に体がくくりつけられていますねー
  それはみなさんの体温や、脳波を精密に読み取る機械でーす
  感情が高ぶったり悔しがったり、そして敗北感に打ちのめされたりする感情をよみとりまーす
  つまりですねー、今から煽りあいしてもらうんですがー
  徹底的に煽られて過度に悔しがったりすると・・・・・・・・
  機械が爆発してその人は木っ端微塵でーす!
  木っ端微塵になったらー、その人は負けでーす、
  G・Dー、お前、以前、煽り合いに勝ち負けはないって言ってたよなー
  なんでこんな虚しいことするのかってー
  喜べー、これは勝者がいる煽りあいでーす、煽りあいに負けたら死んじゃうからなー」

突拍子もない話だった。
とても信じられる話ではなかった。
いくら体が拘束されている異常な状況とはいえ、こんなバカなことが信じられるものか。
ふざけるな。異端者は拘束器から体を抜け出させようとガチャガチャやり始めた。
すると、自動リロードにでもなっているのだろうか。
すぐに506に新しいひろすけの書き込みが現れた。

 「おーい、だからって、慌ててそこから抜け出そうとするなよー
  先生言ってなかったけどなー、それ無理に外そうとしても、爆発するぞ」

異端者は体の動きを止めた。
24どこまでも名無しさん:01/10/13 15:10 ID:???
25BR:01/10/13 19:03 ID:???
拘束器は外そうとしても爆発する。
ひろすけのその書き込みは衝撃的ではあったが、十分考えられることであった。
異端者は動きを止め、再びモニターに現れるであろうひろすけの書きこみを待ったが、
おそらくネット回線の先では他の人たちも同じ行動をとっているであろうと思われた。
待つまでもなく、じきに新しい発言が現れた。

507 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:35
みんなー、わかったかー
少しくらいの衝撃ならどうってことないけど、
あんましその装置いじると爆発するから気をつけるんだぞー
よーし、それではー、これからー、細かいルールを説明しまーす
今から午前12時になったらー、みなさんはー、
この掲示板の中で自由に書き込みしてもらって結構でーす
いまー、この掲示板にはー、512のスレッドがありまーす
クソスレ良スレ、色々ありますけどもー
そのなかでみんなに戦ってもらうわけですがー
さっき説明したみたいにー、煽り合いで負けると装置が爆発して死にまーす
別に煽りで負けなくてもー、何かの拍子に精神が打ちのめされただけでも爆発するからなー
それでー、全部のスレッドが1000に達するとー、全員の装置が爆発しまーす
そのときは当然、勝者はなしでーす
それからー、8時間ごとにー、スレッドが半分になっていきまーす
だからー、時間が経つごとに段々居場所がなくなっていくわけですねー
もっとも昔に書き込みがされたものから消えていきますのでー、
古いスレッドから順に倉庫行きになるっていうことでーす
あと、もう一つー、重要なルールですがー、10分以上まったく書きこみをしなかった者はー、
やはり装置が爆発しまーす!
つまりー、疲れて寝ちゃっても死ぬってことでーす
でも大丈夫だよなー、みんなさっきまで、すやすや眠っていたものなー
26BR:01/10/13 19:04 ID:???
説明はまだ続きそうだったが507の書き込みはとりあえずそこで終わっていた。
異端者は実際、それを読みながらも気分が悪くなりそうだったが、
目を離すわけにはいかなかった。
異端者はリロードボタンを押し、次の書きこみを読もうとしたが、
現れた508の書き込みはひろすけのものではなかった。

508 名前:名無し 2001/9/6 23:37
おい、みんな、こいつの発言どう思う?
うさんくさくない?
冗談じゃないよな?

その発言を見た瞬間異端者の脳裏に嫌な予感が走った。
まずいぞ。
すると、目の前のパソコン上で、もの凄いスピードの自動リロードが行われ、

509 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:37
私語UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!
つってんだろうがあああああああああああああああああ!!!
このクソカス刺客信者あああああああああああ!!!!!!!!
回線切って首吊れヴォケッッ!!!!!!!!!

次の瞬間、異端者の体に凄まじい衝撃が走った。
27BR:01/10/13 19:05 ID:???
武闘家の正拳付きを会心の一撃で体中に食らったような(食らったことないけど)
そんな、今までに味わったことのないもの凄い衝撃だった。
元々それほど体が丈夫なほうでない異端者は危うく意識を失いかけるところ、
なんとか持ちこたえ、虚ろな目をモニターに向けると再び自動リロードでひろすけの書き込みが現れていた。

509 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:37
わはははははははは!
みんなごめんなー、びっくりしたかーー
いま、先生はー、みんなの体に、一瞬だけ高圧電流を流しましたー
でも大丈夫でーす
それくらいなら死にはしませーん
でもー、いまー刺客信者の体にはー、他のみんなに流したのより3倍強い電流が流れていまーす
どうだー、刺客信者ー、どんな気分だー?

異端者は身を起こし、慌ててリロードボタンを連打したが、しばらく何の書き込みもなかった。
そして、20回目くらいのリロードをしてようやく書き込みが現れた。

509 名前:名無し 2001/9/6 23:41
わkったらたsけて

何となく言いたいことは分かった。
これが普段なら、なんて陳腐な自作自演。
でも今は・・・刺客信者の置かれている状況が想像できた。
続けて510にひろすけの書き込みが現れる。
28BR:01/10/13 19:06 ID:???
510 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:42
はいはいはい。
みんなー、これから説明するからよく聞けー
刺客信者はー、もうすぐ死にまーす
ってゆうか、今死にましたー
電気ショックによる心臓停止でーす
最後にー、力を振り絞って命乞いをしたのはー、さすがでーす
さすがネタ職人刺客信者でーす
みんなも雑談スレばっかにいないで彼みたいにネタを書けよー
ごめんなー刺客信者ー、先生が煽っちゃ反則だよなー
まーこういう風にー先生はー、いつでもみんなを殺しちゃう事だってできるんだけどー
そういうのは先生嫌いだからやりませーん
だってみんなはみんなのやり方があるんだし、邪魔したくないのです
でもー、ルールを守らない人はー、やっぱり罰が与えられまーす

異端者は頭を抱えた。
そんなバカな・・・・・人が・・・・こんなとこで人が死ぬなんて・・・・・
ひろすけの言っていることはデタラメだ、なんて思わなかった。
先ほど、自分の体にも流れた電気ショックはそれほど強力だったのだ。
3倍?
何言ってるの、さっきのでも十分死にかけたよ・・・・・
刺客信者とはほとんど話をしたことはなかったが、それでもよく見るコテハンだった。
そうだ、古くからいるコテハンの一人だし、確かにネタスレで彼の姿を良く見かけた。
ショックの連続によってバクバクいいつづけていた心臓が少し収まると、
今度はこのひろすけに対する怒りがこみあげてきた。
なんだよ、こいつ。ナニモンなんだよ。狂ってるよ、絶対。
これ、ニュースになる、絶対。
ああ・・・もう2ちゃん、完全閉鎖だろうなあ・・・・
なんてことを考えていると次にひろすけの書き込みが現れた。
29BR:01/10/13 19:07 ID:???
511 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:44
はーい、これで一応説明は終わりましたー
それでは今から質問タイムでーす
とはいってもーもう12時まで時間がないのでー、手短に頼むなー
一人一個だけだぞー、12時が近づいたら打ち切るからなー
はいどうぞー

やっと支配者様からお許しが与えられました。
我々奴隷に自由な時間が与えられたのです。
ふざけるなバカ。こんなくだらないゲームに質問なんかないッ
いや、実際は色々と聞きたいことはあった。
だがこのキチガイのひろすけのいいなりになることが嫌だし、
それに他の誰かが同じことを質問する。異端者はそれを待つことにした。
案の定、早速二つの質問が。ハートのクイーンと、緑茶のものだった。

512 名前:ハートのクイーン 2001/9/6 23:45
ひろすけさん。
私は煽りなんかやったことないし、できないです。
だからゲームに参加できないです。できないんです。
513 名前:緑茶 2001/9/6 23:45
なんでこんなことをやる?意味は?目的は?

するとすぐにひろすけの書き込みが。

514 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:45
よーし、しばらく待てよー他の奴らー
今からレスするからなーレスが終わるまで待てよー
ルール、破るなよ

その下に書き込む人間は、誰一人、いなかった。
30BR:01/10/13 19:07 ID:???
しばらく待つと、ひろすけのレスが現れた。
異端者は最初から気づいていたが、このひろすけってやつ、レスが異常に早い。
キーボードを打つのが神業のように早いのかもしれない。

515 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:48
>ハートのクイーン
おー、クイーン、一番のりかー、その意気だぞー
レスが早いっていうのは煽り合いするときにかなり有利になるー
だけどー、お前の書き込みは質問じゃないなー
でも、一応、きちんと答えてやる
お前が煽りをやったことがあるかどうかなんて全然関係ないんだ
煽りはテクニックも必要だけどなー、存在自身が煽りってのもいるくらいだー
まー、煽りの才能っていうのは存在するんだ
やってみろ、意外とあるかもだ、快感になるかもしれんと、先生思うぞ
それからな、これ言い忘れたけど、みんなにはそれぞれ武器っていうか、
アイテムって言うか、色んな煽りの道具が支給されてるぞー
中身は人によって色々と違う
当たりもあれば、はずれもある
ここらで結構ハンデを埋められるかもしれないなー
だからクイーン、ガッツだー
死ぬ気でやれー、泣き言は、二度というな
そんなに弱気だと、ちょっとした煽りですぐに装置が反応して、ドカン!!!だぞ?
31BR:01/10/13 19:08 ID:???
516 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:50
>緑茶
これの意味と目的か
そんなこと聞くかー、お前、わからんのかー
お前達が悪いんだぞー
クソスレばっかり立てやがって
自治だあ?
ふざけてんじゃないですよー
そんなもんがどこにあるっていうんだー
先生達管理者が必死になって板をメンテしててもお前ら全然気にしてないじゃないかー
緑茶−、お前なー、自治コテ気取ってるみたいだけどー
クソスレいくつか削除依頼出しただけで板に貢献してる気になってんじゃねーぞー
クソスレばっか立てたりしてなー板荒らしまくってなー
あげくのはてにサーバーが落ちてー、復旧作業しているときになー
お前ら何バカみたいに更にクソスレ乱立してんだよヴォケッ
自分の首を自分で締めてることもわかんねーのかこのクソ厨房!!
djdjうぜーんだよ、みりゃわかるだろヴォケ
しかもなー、一生懸命板のために働いている削除人を煽る、けなす、お前らの脳は小学生以下だー
だから、お前らに好きなだけ煽りあい、荒らしあいさせてやるっていってるんだー
それが、FFDQBR法だー、通称だけどなー
緑茶ー、お前ここ長いから知ってるかと思ったけどなー、意外だよ先生
みんなー、飽きてるんだろー、だから命をかけたもっとスリリングな体験をさせてあげまーす
コレは先生達、管理者の好意でーす
さーて、質問にも答えたし、残り時間もわずかだー、他に質問がある奴はいないかー
32BR:01/10/13 19:09 ID:???
すぐに次の質問が現れた。

516 名前:aほ 2001/9/6 23:52
もしだけど最後の一人になったら死ななくてすむのですか

同時に517に先ほどと同じように他の質問を止めるひろすけの書き込みがあり、
電気ショックと刺客信者の死の効果は抜群、誰も余計な書き込みはしなかった。
そしてひろすけのレス

516 名前:ひろすけ 2001/9/6 23:54
>aほ
そうでーす。
生き残った人は家に帰れまーす
それから最高位キャップの特権を与えまーす
つまりこの板において気に入らないスレやレスをいくらでも削除できたり他にも色々とできるぞー
まあそんなことはおいといてだー
頑張ってこの煽りあいに生き残ることだ−
aほー、お前みたいなマジコテなのかネタコテなのか中途半端なやつでもなー
本気になったらすごい力を出せるってこと、先生知ってるからなー
よーし、そろそろ時間だ−
もう質問タイム終わりだぞー
まもなくゲームを始めまーす
ゲームになったら強制IDになるから気をつけろよー
このスレッドに限り、過去の書き込みもIDが現れまーす
だから今までにコテハンで書き込んだ奴は誰か分かってしまうから少し不利だけど
まー、そういうことは世の中色々ありまーす
それではー、ゲーム開始前に参加者の名簿を発表しまーす
みんな気をつけるようになー、こいつら、全員敵だからな
33BR:01/10/13 19:09 ID:???
異端者はこみ上げる吐き気を抑えながら全てのレスを読み、ゲームを理解した
狂ってるね、ホントに。
でも、バカだよ。煽りってのはさ、普通の状態で名無しがやるから効果あるんだよ
こんな異常な状態でさあ、煽りあいなさい、できっこないっての。
成り立たないっす。途中でひろすけとやらも考え直すに決まってる。
もし最後までやらされて、全員死ぬ事になっても、それはそれでバカらしいけど
馬鹿らしすぎて逆に笑えてくるよ。
こんなゲームを考え出した管理者達の間抜けさぶりがさ。
でも・・・・・名簿。
気になるな・・・・・誰が参加しているのかな?
今までに登場したコテハン以外にも結構参加しているのかな?
いや、させられているというべきか。
しばらくすると、参加者名簿が書き込まれた。
34BR:01/10/13 19:10 ID:???
519 名前:FFBR参加コテハン名簿  2001/9/6 23:56
(五十音順。敬称略)

1:aほ
2:異端者
3:うにゅう
4:エンシー
5:女好き
6:考える鳥
7:ゴゴ
8:刺客信者(死亡)
9:G・D
10:ダースドラゴン
11:名無し龍
12:名無子
13:ハートのクイーン
14:吹雪
15:ベアトリクス
16:らーく
17:リディたん
18:緑茶

以上、18名
35BR:01/10/13 19:11 ID:???
18名。一人死んでいるから17名か。
名無し龍が言ったとおり、比較的良性コテばかりだ。
ラムザは、デブキンが参加しているということも考えたが名簿に名前はなかった。
ロミオやODN、うんちくなんていう超古いコテハンの名もない。
あれ?ベアトリクスってなりきりコテじゃなかったっけ?
この人選どういう基準で選んでいるのかなぁ・・・・
まあそんなことはこの際置いといて、この中で自分とも親しく、頼りにできそうなのは・・・・
名無し龍さんとエンシー、それから、名無子に・・・・・
らーく??
らーくもやっぱり参加しているの?
異端者は腕を組んで少し考えた。
さっきの【拘束されている!】スレにらーくの名の書き込みはなかった。
・・・・なるほど、強制IDにされるって事態も予想できたのかもね。
そんなことを考えているうち、また自動リロードがされた。
520 名前:ひろすけ  2001/9/6 23:59
それではそろそろ時間だぞー
さてー、ではみなさん覚悟してくださいー
10分置きに書き込みしないとドカン!全てのスレッドのレスがうまってもドカン!
椅子の装置をいじくってもドカン!
勿論煽られまくったりして意気消沈してもドカン!!でーす
さーて、最初くらいは景気よく行こうかー
みんなの大好きなファンファーレでーす
あ、FF信者にはそうでもないかもしれないけどなー

異端者がそのレスの最後まで目をやるのと、ほぼ同時に聞きなれた音楽が流れてきた。
そう、ドラクエのオープニングの例のファンファーレである。
いつもはある種の懐かしさを覚えるそのメロディも今の異端者にとっては
鬱陶しい雑音に聞こえるだけだった。
うざ。
全然景気良くなかった。
36BR:01/10/13 19:12 ID:???
123 名前:名無しさん@LV2001 2001/9/6 01:25 IeraDdhH
a

名無子は深層に沈んでいた【FFDQキャラを有名人に例えてみよう!】スレッドに
そう書きこみをすると、虚ろな目をモニター画面に向けた。
彼女は、同スレで(上から480番目にあったこのスレは2で既出が指摘され、そのあとは荒れまくっていた)
ゲーム開始からただひたすら8分おきに(用心のため)、aとだけ書き込み続けていた。
aの文字の羅列・・・・・
彼女は憔悴しきっていた。
なぜ自分がこのような目に会わなければならないのか。
こんなくだらない掲示板のために命を危険にさらすことになるなんて・・・・
昨日は花の金曜日。
仕事帰りに友達と飲みに行って、あんまりお酒は飲めないけれどもとても楽しくて、
でも土曜には用事があったので早めに帰らなくてはならないと思い、
2次会には行かずに10時に引き上げた。
そして、そして、その帰り・・・・・
ああ!!そのあとは覚えていない!!
なんであの時、友達があんなに誘ってくれたのに2次会にいかなかったのか。
2次会に行っていればこんな目にはあわなかったに違いないのに。
でも、今さら後悔してもあとの祭り。
あたしの馬鹿。
こんな気色の悪い暗室で閉じ込められて、パソコンに無理やり座らされてこんな拷問を。
もし誰かが救出に来てくれたとしてもすっごく恥ずかしいシチュエーションッス。
でも誰か助けにきて!!!!
お母さん・・・・・・・・・・・・・
37BR:01/10/13 19:13 ID:???
酒は抜けたが3時間ほど前まで飲み会にいっていた名無子はそれだけ疲労も激しく、
ぼーっと画面を眺めていたが、ハッと我に帰った。
あっ、まずい、もう8分くらい経ってる!
何か書き込まなきゃ。
名無子は再び124にaとだけ書き込むと、ぼんやり画面を眺め始めた。
彼女は名前欄には名無子と書かず、名無しで書き込んでいた。
強制IDであり、また【拘束されている!!】スレにはコテハンで書き込んでいるので
その書き込みが名無子であるということはバレバレなのだが、それでもコテハンでは書き込みたくなかった。
彼女は、やはり参加しているコテハン全員を無条件に信用するということには抵抗があったのだ。
異端者や、エンシー、らーくなど、古くからいるコテハンにはかなりの信頼をおいていたが、
新しいコテハンたちとは、それほど親しくもなかったし、こういう状況でフレンドリーにはなれなかった。
彼女自身、こんなゲームは馬鹿らしいと思っていたし、他人を煽る気なんてさらさらなかったのだが、
自分は実は結構気が弱いし、万が一そういった連中の中に「やる気になっている」のがいるとして、
それに平然と立ち向かえる自信はなかったのだ。
でも、なんとか異端者やエンシーたちと連絡をとりたいという気持ちはあった。
今、ほんっとに眠たいし、疲れている。
このまま一人でぼーっとしていたら煽られる前に眠ってしまう。
このゲームではそれは確か死を意味したはず。
なんとかならないものか・・・・・
そう思いながらも名無子はまた8分ほど経過していることに気づき、
慌ててaの文字を書き込んで「書き込む」ボタンを押した。
すると、126の書き込みの前によく知っている、待ち望んでいたコテハンの一人の書き込みが現れた。
それは、異端者の書き込みだった。
38BR:01/10/13 19:14 ID:???
125 名前:名無し異端者 2001/9/6 01:38 8JJheak7
名無子さん、大丈夫?
適当に探していたらここで名無子さんを発見したよ。
もしいたら返事して

名無子は眠気がふっとんだような気がした。
ラッキー!
ついてる!異端者に出会えた!
それがいかほどの状況の好転だったのかは知る由もないが、
とにかく孤独に死の恐怖に怯えていた名無子にとってはそれは神の助けに思えた。
あ、早くレスしなくちゃ!
いないと思っていってしまう!

123 名前:名無子 2001/9/6 01:42 IeraDdhH
名無子です!!
異端者さん!!ここまで探しに来てくれたの???
うれしいよーーーーー
これなんなの?
これなんのゲームなの?
ひろすけって誰なの?
なんで縛られてるの?
死ぬって嘘だよね?
なんかの冗談だよね???
39BR:01/10/13 19:14 ID:???
名無子は異端者の訪れに多少我を忘れ、あらんかぎりの疑問をぶちまけた。
彼女は期待した。
 そうだよ、名無子たん、びっくりした?
 っていうか、ひょっとして結構本気にしてた?
 冗談に決まってるじゃん
 タチ悪いゲームだけどなぁ(w
きっとそういうレスが帰ってくるに違いない。異端者はきっと笑って・・・・
だが、残念ながら答えは期待したものとは別のものだった。

128 名前:名無し異端者 2001/9/6 01:45 8JJheak7
適当に誰かを探していたらここについたんだ。
深層にもぐってる人もいると思ってね。
あ、一番上の雑談スレでは女好きさんとダースドラゴンさんが喋ってる。
結構あの人たち豪快かもね。命知らずというか・・・・
で、このゲームで人が死ぬかどうかはなんともいえない・・・・
このゲーム、ゲームなんて言いたくないな、でも他に言い方がないから
このゲームについてはなんにも知らなかったし。
でも冗談じゃないというのはわかるよ。
名無子さんもやられたでしょ?あの電気ショック。
僕、もう少しで本当にあれで死ぬところだったから。
40BR:01/10/13 19:15 ID:???
名無子はいいようのない脱力に襲われた。
そうだ。
あの電気ショックは、確かにものすごかった。
あたしだってもう少しで気絶しそうになったもの。
それに拘束されているこの状況・・・・・・・冗談じゃないか。
それになにより異端者も本気でいるということは、その語調で分かった。
名無子さん・・・・
そうだよね、名無子たんなんてふざけた言い方、非常事態にはしないよね。
自分だっていつもと全然書き方が違うけれど。
・・・ああ・・・・・でもそんな・・・・・・・・・
それならあのひろすけの言っていたことは全部本当ってこと?
10分おきに書き込まなくても、煽り負けても、全部のスレが埋まっても、
そんなくだらないことで、この座り心地の悪い椅子が爆発して死んじゃうの?
バッカ、バッカ
ばからしいッス!!
シナリオ的に全然いけてないよ、こんなの。
設定も安直。
あたしなら買う気しないね。クソゲー決定!
名無子はあはは、と少し笑ったがすぐに真剣な表情に戻って異端者との会話を続けた。
とにかく今はなんとか仲間ができたんだ。
異端者なら信用はできる。
会ったことはないけど信用できる、と思う。
この人のたくさんの書きこみをみているから。
それにとにかく今は指を動かして目を覚ましていなくちゃ。
41BR:01/10/13 19:16 ID:???
これ以降、名無子と異端者の会話はチャット状態で続けられた。

「でも異端者さん、これいつまで続くんですかね?
 私には正気の沙汰とは思えないんですけど」
「僕もそう思うよ。でもいつまでもこんな馬鹿なことやっていられない。
 かといって、椅子の装置を外そうとしたら爆発するっていう話だし、
 このFFDQ板以外にはどこにも繋がらない。
 名無子さん、椅子の装置みたいな精密装置とかの知識あったりする?」
「残念ながらないです。異端者さんは?」
「僕もダメ。ま、生半可な知識もっていても外れるような代物使ってないだろうけど」
「異端者さん、名無し龍さんとからーくさんならどう?
 あの人たちならそういう知識とかもっているかも」
「うん、それに他の人たちにも協力してもらって力をあわせればなんとかなるよ。
 17人もいるんだし」
「そうですね。RPGの基本ッスね(w」

いくぶん気が楽になった名無子は最後に少し普段の調子で書き込んだが、
その直後に不安な別の気持ちにも襲われた。
雑談スレでは女好きとダースドラゴンがいるという。
それは他のコテハンも見ているに違いないのに誰一人加わろうとしない。
あたしを含めて。
なぜか。
それはやはりみんな多少なりとも疑心暗鬼に陥って、
下手にコテハンを晒して出て行くことを怖がっているからだ。
女好きとダースドラゴンの名は知っている。
でも昔からいるコテじゃない。
それにダースドラゴンって確か昔は誰彼なしに煽りまくっていたはず。
あたしも何度か不快感を抱いたこともある。
そんな人を、信用・・・・・・・・・できるの?
42BR:01/10/13 19:17 ID:???
それにコテを信用できるできない以前に、
公然と姿を表すということに抵抗をもつということもあるだろう。
なにしろちょっとした心の動揺で椅子は爆発するかもしれない。
そんなことを考えていた名無子はまた前の書き込みから8分以上経過していることに気づき、
慌てて a と書き込んだ。
もう、いやになるっ!!

「名無子さん、どうしたの?」
「いや、時間切れになりそうだったから」
「あ、なるほど。
 これ、うっとおしいよね。せめて30分間隔くらいにしてくれたらいいのに。
 でもそれじゃ寝ちゃうかな。
 あ、名無子さん、あのさ、ひろすけが言ってたでしょ?
 一人一人武器とかアイテムを支給するってさ。名無子さん、何持ってる?」
「異端者さんは?」

名無子はそう書き込んで、一瞬自己嫌悪に襲われた。
ああ!あたし、ひょっとして異端者さんまで警戒しているの?
今、なんか自分からそれを言うの、すごくいやだった。
異端者さんはあたしを信用してくれているというのに・・・・・
だが、異端者はそんなことはまったく気にしていないようで、
43BR:01/10/13 19:17 ID:???
「僕のはすっごくくだらないよ。コピペ一式。
1の母ですとか1の妹ですとか吉野家がどうたらこうたらとか。
テキストファイルに入っててたった10KB(w。こんなの、使えないよね」
「私のも使えないッスよ。なんかアスキーアートを作るツールみたい。
 これをどう使えば煽りに役立つって言うんですかね(w」
「なに考えてるんだろうね、これ配った人たちも」

最後に異端者がそう書きこみをして、「書き込む」ボタンを押したとき、
彼は何か違和感を感じた。
何かが違う。
その感じは名無子の方も感じていた。
トップ画面が、さっきみた感じと違うのだ。
異端者はもう一度リロードボタンを押してみた。
変わっている。
ずっと一番上に位置していた雑談スレがすでに20以下に下がっている。
間違いなかった。
異端者は名無子のいるスレに書き込んだ。

149 名前:名無し異端者 2001/9/6 02:04 8JJheak7
落ち着いてね、名無子さん。
ageあらしが出たよ
44BR:01/10/13 19:18 ID:???
名無子もage荒らしが登場したことに気づいた。
そして、少なからず気が動転した。
こんなときにage嵐!!??
なーーに考えてるのよ、バカ!!バカ!!バカーーーーーーッ!!
そして名無子はageられまくっている大量のスレッドの性質に気がつき、
ますます精神を高ぶらせて異端者のいるスレッドに書き込んだ。

150 名前:名無子 2001/9/6 02:08 IeraDdhH
信じられない!!!
なんなのこいつ!!!
こいつ、信じられないことしている!!
age嵐してるってだけでもバカなのに!!
こいつ、レス数の多い終了スレッド狙って上げまくってる!!
なにしてんのこいつ絶対頭狂ってるよ

名無子が怒り狂うのも無理はなかった。
ageられていたのは終了した雑談スレや、
すでに新スレ以降が終わったのに倉庫入りしていないネタスレなど、
とにかく800、900以上のレスが付いたスレッドばかりだった。
それらがageられているということはなにを意味するか。
8時間ごとに古いスレッドから半分ずつ倉庫行きになる。
つまり残りレスが少ないスレッドばかりにレスをつけていけば、それらが生き残ることなり、
自分達に残された時間を自分の手で削ることになるのだ。
このクソ嵐は自分のやっていることがわかっているのだろうか。
名無子は焦り、感情をたかぶらせ、混乱し、そして恐れた。
異端者もそういった事実には気づいていた。
だが名無子が思いのほか気を動転させているのでそちらの方が心配だった。
45BR:01/10/13 19:18 ID:???
「名無子たん、落ち着いて。怒ったらダメダメ(w
 冷静が(・∀・)イイ!!」
名無子の混乱を収めようとあえておちゃらけた書きこみをした異端者だったが
この場合逆効果だった。
なにしろ普段とは状況が違う。
命がかかっているかもしれないのだ。
普段バカな厨房が何を書こうとどのスレを荒らそうと別に気にもしない。
2ちゃんなんか単なる暇潰しだし、嵐なんか根暗のヒキに決まってる。
でも!!
あたしは立派に働いているし、友達もたくさんいる。
いっちゃなんだけど、顔も悪くないわ(多分のこの板では一番だと思う)
結婚はまだだけど彼氏もいるし、両親も優しくて素敵。
そのあたしが、よりによって、
こんなクソ板の!!
ゲームしか趣味がいないクソッタレヲタのおかげで!!
なんで死ななきゃならないのよ!!!
あたしの命を危険にさらすこの嵐こそ今すぐ死ぬべきなの!!!!
すっかり頭にきていた名無子は異端者の書き込みを見てもまったくレスする気になれなかった。
こいつは一体、誰なのか、このバカは誰なのか、名無子はageられた一つのスレッドを見、
そして愕然とした。
ageられたスレの名前欄に書き込まれていたのは、「名無子」だった。
46BR:01/10/13 19:19 ID:???
「騙り」
名無子は異端者のいるスレッドになんとかそれだけ書き込んだ。
異端者もそれを見つけ、ageられたスレを見るとあっと声を上げた。
確かにage嵐は名無しではなく、名無子の名が使われた。
騙りなのは間違いない。
さっきまで一緒に喋っていた名無子がそんなことをできるはずがないし、
第一、強制IDだ!!
名無子のIDと違う。
最初の【拘束されている!!!】スレに書き込まれた名無子のIDと照らし合わせれば
それが騙りである事は明白だった。
落ち着いて、名無子。
みんな分かっているから。
こんな嵐の手にやられちゃいけない。
だが・・・・名無子の精神は限界に来ていた。
すでに彼女の肉体は疲労の極限に達し、精神も疲れ果てていた。
それに追い討ちを加えるように、嵐が自分を騙ってage嵐発動。
ホント、手際がいいッスー
でも、あたしはやっていない、あたしじゃない。
あたしが死ぬとしてもあたしがこんな馬鹿げたことをやったって思われて死にたくない。
それに、なんであたしがターゲットにされたのか。
異端者やらーくじゃなくてなぜあたしが??
敵が多いコテハンはあたしより他にいるはずなのに。
名無子の目には涙があふれてきた。
名無子は最後の力を振り絞って書き込んだ。
「異端者、今のは騙りだよ。私じゃないよ、信じて」
47BR:01/10/13 19:20 ID:???
名無子の書き込みをみて、キーボードに向かう異端者の手が震えた。
当たり前じゃないか。
そんなこと当たり前だ。
分かってるよ、あんたがそんなことをする人じゃないってことは、
例えIDがなかったとしても100%信じる。
でも、今は名無子が不安がっている。
わかっている、信じているとちゃんと書き込んであげなくちゃ。
だが、手が震えてどうにもうまくキーボードが打てない。
チクショウ、こんな時に!!
なんでこんなときにたったそれだけが打てないんだ!!
異端者のレスを求めて名無子は狂ったようにリロードを繰り返していたが、まだ返事はない。
異端者はやはり自分を嵐だと疑っているのだろうか。
混乱した彼女の頭に強制IDについては何も思い浮かばなかった。
思い浮かんだとしても、異端者が嵐と名無子のIDが違うと察知しているかどうか、
名無子には知ることはできなかっただろう。
すると、突然、名無子の座っている椅子のどこかにあるランプが赤く点滅を始めた。
同時にビーッ!ビーッ!という大きな警告音。
ひやああっ!!
名無子の白い肌に汗がどっと噴出し始めた。
ば、爆発するっ!!
こ、こ、こ、こ、木っ端微塵!!
名無子は我を忘れて書き込んだ
「いたんしyさん!椅子からおtが成ってるの!!どうにかして!!」
異端者は
「信じてる」と書き込もうとしていたところだったが、その前のリロードによって現れた
名無子の書き込みを見て、それを消し、
「大丈夫!まだそれは警告音なだけだと思うから!
 落ち着いて。深呼吸して、落ち着けばきっと止まるから!!」
と書き込んだ。今度はきちんと書き込めた。
48BR:01/10/13 19:21 ID:???
ますます大きくなる音は名無子を錯乱状態へと追いやった。
来る。爆発が来る。
木っ端微塵になっちゃうんだわ、あたし。
あたしはオーディンに襲われたクレイラみたいに粉々にふっとばされちゃうんだ
でも、コンティニューはできないんだよね
彼女は更新ボタンを押し続け、そして異端者の書き込みをみた。

157 名前:名無し異端者 2001/9/6 02:15
何考えてんだ、age嵐が。氏ね。

IDはなかった。
だが今の名無子にそんなことに気づく余裕はなかった。
「異端者」によって書き込まれたその煽り文句に名無子の心臓がドクンと大きく脈打った。
確定的ッスね。
そうそう、こういうの一番効くんですよ。
煽りはシンプルに。基本ね。
装置は名無子の感情を読み取って、数秒後には答えを返すだろう。
あーあ、残念だなぁ・・・・
もう一度、暖かい部屋で梅酒飲みたかったなぁ・・・・・・
ごめんね、お母さん・・・・・・

異端者の書き込みから2秒後、名無子の収容されている暗室に爆音が響き渡った。
バトルロワイヤル、二人目の犠牲者は、古参コテ名無子。
ゲーム開始から僅か2時間と15分だった。
(残り16人)
49BR:01/10/13 19:21 ID:???
その爆発とほぼ同時に、全てのコテハンが向かうパソコンから誰もが知るメロディが流れてきた。
チャラララーラ、ラッチャラー♪
また今作品もこの音楽かよ。もう飽きたぜ。
FFのバトル終了音楽(勝利)っていつもこれだ。
悪趣味なそのメロディは名無子の死を意味していた。
異端者はある種の予感にとらわれながら、
【有名人に例えてみよう!】スレのリロードを行った。
ああ、なんてこった。
僕の騙りだ。僕の騙りが名無子にひどいことを言って・・・・・
掲示板では【拘束されている!!】スレッドが再びageられ、ひろすけの書き込みがあった。

521 名前:ひろすけ  2001/9/6 02:16
はーい、みんなー、注目ーーー
いまー、名無子が死にましたー
死因はなんともいえないけどー、今のage嵐が効いたんじゃないかなー
名無子が死んじゃったのでー、先生ちょっぴり悲しいけどー
やっぱりちょっぴりうれしいぞー
だってなー、みんながやる気になってくれたってことだからなー
それでー、これからこういうふうにー、死人が出るたびにこのスレで報告しまーす
だからみんなー、このスレには書き込まないほうがいいぞー
このスレが一杯になってもー、どっかのスレッドで報告してあげるけれどもー
みんなそれがどこなのか探すのめんどくさいだろー
わかったかー、じゃあ引き続きー、がんばれよー
50BR:01/10/13 19:22 ID:???
胸くそが悪くなるようなひろすけの書き込みを我慢して読んだあと、
異端者はがっくりとうなだれた。
・・・・・・・・やはり死んだのか・・・・・・
僕が手間取ったばかりに。
僕がきちんと信じているって書いてあげれば名無子は死なずに済んだのに。
ああ、僕が殺したも同然だ。
でも・・・・・・・・・・・あのage嵐は許せない。
その上、どこからこのスレをかぎつけたのか僕を騙って名無子に直接的な打撃を与えたあの騙り。
僕より一歩早くに書き込んで、恐らく名無子はそれだけを見て、
その下にあった本当の僕の書き込みは見れなかったに違いない。
だから僕に疑われ、煽られたと思って死んだんだ。
一体何者なのか。
異端者は偽異端者の書き込みをもう一度見直して目を見張った。
そんな・・・・・・・・そんなバカな・・・・・・・・
IDがないっ!
強制IDのはずなのに、なぜこいつはIDがないんだ???
どんな手を使った???
まさかこいつに支給された武器っていうのがIDを隠す武器なのだとしたら・・・・・
こいつは強敵になる。
だが、今はどうしようもない。
51BR:01/10/13 19:22 ID:???
一方、age嵐の方はIDを見事に晒していた。
ということは、age嵐と僕を騙った奴は別人ということか。
この事実も異端者にとってショックだった。
少なくとも二人がこの板で「やる気になっている」ということなのだから。
このIDは覚えておかなくちゃ。
異端者はage嵐のIDをテキストファイルに書きとめ、
まさかないだろうとは思いながらも【拘束されている!!!】スレでIDの照合を行った。
・・・・・・・いた。
age嵐と一致するIDの持ち主がそこでコテハンを晒していた。
どうして???
どうしてこの人がこんなことをやったのか、という思いもあるにはあったが、
それよりどうしてコテハンがばれているのに荒らしたりなんかしたのか。
よほどの覚悟があるということなのか。
だが、今は、とりあえず慎重に様子を見なくては。
名無子が死んだということは他のみんなも知っているはず。
ますます疑心暗鬼に陥っている可能性が大きい。
異端者は、そろそろ前の書き込みから9分が経過していることに気づき、
機械的に「a」と書き込んだ。
52BR:01/10/13 19:23 ID:???
あはははははははは!!
age嵐を中断させたaほはおかしくてしょうがなかった。
いささか狂喜をはらんだその瞳には名無子の死を告げるひろすけの書き込みが映っていた。
こうもうまくいくとは!!
age嵐を起こし、それをあるコテハンの責任にすることによって精神を破壊する。
そうなれば、(ひろすけの言ったことが本当だとすれば)俺の勝ちだ。
そして、事実、もくろみは見事に成功した。
FFの勝利音楽。なんと心地よいことか。
そうだ、俺はいま勇者で(いや、その設定ならDQか)、モンスターを倒しただけなんだ。
やらなきゃ死ぬ。
自分が生き残るためだ。仕方ないことだ。
それにはっきりいって殺したなんて自覚はないね。
別にナイフでぐっさりいったってわけじゃないんだから。
俺はネオ麦茶じゃあないんだからよ。
殺したのはこのクソいまいましい機械だよ。
それにしてもなんだ、このアホらしいゲームは。
何が煽りあいだよ、クソ。
俺はこの板で、ゲームの話がしたいだけだし(あとエロ画像とな)
別にヒキヲタでもなんでもねーよ。名無子あたり案外ヒキじゃねーの?
age嵐だって別によくやってるわけじゃない。
前にどっかのバカがやってるのを見てかなりむかついたの思い出しただけだよーん
aほは意識して罪の意識を感じないようにしているのかどうなのかは定かでないが、
ただそんなことを漠然と考えていた。
彼は支給された武器、ギコペ(いらねーよっ)に一瞥をくれるとフン、と鼻をならして
再びモニターを見た。
さて、次はどこのドイツをターゲットにしようか。
お、雑談スレに女好きとダースドラゴンがいやがるな。
慌ててやがる。
ちょっと覗いてきますか。
aほは雑談スレッドを開いた。
53BR:01/10/13 19:24 ID:???
【雑談スレッド122】には30分ほど前から女好きとダースドラゴンが居座っていた。
他のコテハン達がのきなみ深層スレッドに姿を隠してしまったというのに、
この二人だけはなぜか雑談スレッドで堂々と話し続けていた(しかもageながら!)
それは一つの方法だったのかもしれない。
とにかくこういった状況では冷静にならなくてはダメだ。
しかも焦りや動揺がそのまま死に直結するというのであれば尚更だ。
動揺がなければ死なない。
別に銃で撃たれる心配もないし、背後にナイフがちらつくわけでもない。
ビクビクしているほうが逆にやばいと二人が考えたとしてもおかしいことではなかった。
ダースドラゴンは元々は煽り系ともいえるコテハンだったが最近は丸くなったのか
雑談でも普通に話している。それは、彼を煽る名無しが減ったということでもあるのだが。
一方女好きのほうもこんなゲームは早々に終わりにしたかったので他のコテハン達に集まって欲しかった。
ま、集まりすぎてまたログが流れまくるチャット状態になってしまったらまずいが、
幸い、まともなコテハンばかりだし、スレを分けるなりなんなりすることは可能だろう。
ダースドラゴンとはそんな話もしていたのだが、彼らが考えるように、
すんなりとコテハン達は集まってくれなかった。
女好きは、なぜだ・・・・・・?という思いも強かった。
自分はある意味危険を晒して上に出てきているのに、他の奴らはなぜ隠れているのか?
ひょっとしたらすでにどこかのスレッドに集まって話し合いをしているのかもしれない。
深層スレッドを探すべきなのか。
そんなことを考えていた矢先、age嵐が起こり、そして、名無子が死んだ。
死因はひろすけの言っている通り、age嵐に自分の名が使われているということによるショックだったのだろう。
age嵐が名無子の仕業でないことはすぐに分かった。
ダースドラゴンは少し疑ったらしく、【拘束されている!!】で名無子のIDを調べてきたと言った。
結果はやはり違っていた、ということだ。
そして・・・・・age嵐犯人のコテハン名も教えてくれた。
54BR:01/10/13 19:24 ID:???
女好きはそれほどショックではなかった。むしろ冷静に考えられた。
aほのやつがねぇ。
あんまり知っている奴じゃあないけど、とにかく奴はやる気になっているということか。
だが、もうこの手は効かない。
いや、そうでもないかな、名無子ですらやられた。
実際やられてみると陳腐だと分かってはいても、もの凄いショックなのかも知れない。
なにしろ、騙りをやられるというのはかなりむかつく。
IDやキャップやIPで判別できるとしても、
自分以外の奴らが見分けてくれているとは限らないから。
そのあたりの心理をついているとしたら、なかなかのアイデアなのかもな(感心している場合じゃないが)
だが、女好きにはまだ合点がいかないことがあった。
名無子も別によく知っているわけじゃないけど、それでもそれ位で冷静を失うような人なのだろうか。
板から古くからいるって話だし、いつもは粘着なんかは軽くあしらっていたと思うが。
age嵐のほかに、何かもっと強力なパンチが彼女にとどめをさしたのじゃないか。
いずれにせよ、名無子はもう死んだ。
残念ながら数少ない女コテハンを守れなかったが(まったく俺のコテ名が泣くな)
age嵐の犯人は分かっている。
二度と食わないように気をつけて、あとは他のコテハンが来るのを待つだけだ。
そんなことを考えて女好きがリロードボタンを押すと、aほの書き込みが飛び込んできた。
55BR:01/10/13 19:25 ID:???
240 名前:aほ  2001/9/6 02:25 Ujdke330
大変なことになったな。
これ、ひょっとして本当に死んだりするのか?
正直、二人はどう思うよ?

その書き込みは、女好きの意表を完全についた。
おっといかん。さすがだ、こいつ。とんでもない行動をする。
今の動揺くらいで装置が反応するとは思えないが、とりあえず冷静にならなければ。
しかし、どういうレスを返すか困った。
嵐だとばれているのに、名無子の死因を作った犯人だと分かっているのにaほは平然と顔を出した。
どういうつもりなのか?
考えられるのは、やはりこうやって俺たちを惑わせ、ビビらせようとしているのだろう。
だが・・・・・そうはいくか。
とりあえず何か書き込まなくてはな。芸はないが、ま、様子見だ。
女好きは「わからん」とだけ書き込んだ。
aほはすぐにレスを返してくる。
「うーん、そうかあ。しかし冗談じゃないよな、こんな目に合わされてさ。
どっちにしろ終わったら記者会見とかされそうでかなりうざそうだ。」
ますます女好きは考え込んだ。
これは・・・・aほってやつは思ったより相当な悪党かもしれん。
まったく動揺の色が見えない。
人一人殺しておいて、なんだこの平然とした書き込みは。
自分の中に怒りの感情が芽生えてくるのに気づき、女好きは警戒した。
まずいな・・・・・奴のペースにはまっている。
いっそのこと、このスレッドから立ち去るか。
56BR:01/10/13 19:26 ID:???
aほの精神はある意味、誰よりも錯乱していたのかもしれない。
このような状況であるのにまったく怖いとか不安だとかいう気持ちが起こらない。
名無子の死に対する呵責の念もない。
女好きとダースドラゴンがなんだってんだ、俺に簡単に手玉に取られてるじゃないか。
笑えるな。
いや、藁えるよ、実際の話。
この調子じゃあこいつらも一瞬で葬れるなあ。
口だけかよ、おめーら。
二人で集まってゴチャゴチャ言ってても何もできねーじゃねーか。
見ろよ、この不安そうな女好きの書き込みを。
わははははははははは!!
このまま煽ってもいけそうだな。
さてと、このまま話ながら今度は女好きの名でage嵐でもやりますか。
会話はこのまましながら少しずつ追い詰めていってよ。
aほはもう何も怖いものがないといった感じだったが、
何気なく行ったリロードの後に衝撃的な書き込みが目に入った。

243 名前:ダースドラゴン  2001/9/6 02:32 IEo90kdl
>>242
ハァ?
お前名無子殺しといて何アホ面さらして登場してんだよ
まさかIDばれてるの気づいてねーの?
氏ねクソカス

これを見た直後から、aほの心臓の鼓動が異常なまでに早まりはじめた。
57BR:01/10/13 19:26 ID:???
そんなバカなッ!!!
aほの息遣いが荒くなった(ハァハァ・・・はエロ画像見たときだけにしてーよ!)
嘘だろ?
ID?
なんだよ、そりゃああっ
aほはすぐに自分の名前の横についている、無機質な記号に気が付いた。
おい!
おいおいおいおいおいおいおいっ!
これはなんだよ、これわあっ
Ujdke330ってどう読めばいいんだよ、クソッタレェッ!!
なんてミスだっ
なんてバカみたいなミスをっ
(あのクソいまいましい)強制IDはとっくになくなっていたと思っていたぞ。
メール欄に何か書き込めば消えると思い込んでいたっ!!
そうだ、俺は最初それが気になったんだ。
だから【拘束されている!!!】スレッドではIDが出ないことを確認してから
コテハンで書き込んだんだ。それが思い込みに繋がった、チクショウ!
ということは・・・・まずい、まずいぞ、俺がage嵐したってことも、
名無子を殺した(わかってるよ、俺が殺したんだろ?)ってことも俺の仕業ってことが
ばれちまっているっ!!
58BR:01/10/13 19:27 ID:???
予想外に自作自演がばれるということは相当なショックになる。
そして、243のあとにもダースドラゴンの過酷な煽り文句が続き、
それは効果的に弱っていたaほの精神の崩壊に追い討ちをかけた。
もうダメだ・・・・・もう他に方法を思いつかない。
2ちゃんでこんなドジを踏んでしまったときは、いつも寝て忘れたもんだ。
けど、今回はそれが出来ないんだな。
あー、クソッ!
なんか鳴り始めてるぞ、ヴォケッ!!
うるせーってんだ、クソッ!!
こんな装置がなんだってんだよ。
どうせ出来の悪い理系ヲタが暇に明かして作り上げたオモチャだろ?
何が爆発だよ。
この治安大国日本(ニッポンって読めよクソッタレ)で簡単に爆弾が作れてたまるか。
外せばいいんだろ、脱出してやるよ。
お前ら、ご苦労さん。
そのままビクビクしながら無意味な煽り合い続けてな。

aほの椅子の装置が爆発した原因が、装置が彼の精神に反応したものによるのか、
それとも脱出しようと装置をいじくったことによるものかは、もはやわからない。
だが、次の瞬間に流れたFFバトル勝利の音楽がaほの死を示していることは明白であった。
(残り15人)
59BR:01/10/13 19:29 ID:???
まったく面倒なことになったな。
よもやネットで、いや2ちゃんで命かけることになるとは。
しかし俺、最近この板に来てなかったのになんで選ばれたんだろうな。
ま、今となってはどうしようもないが。
上から大体100番目あたりに位置する、
【FFの奇妙な冒険】スレッドに書き込みを行うと、名無し龍は大きなため息をついた。
もう午前4時か。
この単調な作業にもいい加減嫌気がさしてくる。
だが、すでに3人もやられているみたいだし、何者かに監禁されたこの状況は事実だ。
俺が座っているこの椅子にとりつけられた装置に爆発物が仕掛けられているっても既に確認した。
暗がりの中、不自由な手と目で調べるのには骨が折れたが、装置がどういう仕組みなのかは大体分かった。
ま、それだけだがな。
自力で解除するのは・・・・・・・少なくともこの状況では不可能に近い。
おっと、そろそろ時間だ。
ええと、次は誰だっけか。
確かイルーゾォまでいったよな。
イルーゾォの次に死んだキャラ、ええと、誰だっけ?
ギアッチョはメローネのあとだし、ああ、あいつじゃねぇか。
俺の一番好きな、あいつだ。
名無し龍は手早く「プロシュート」と打つと「書き込む」ボタンを押した。
すると、彼の書き込みの一つ前に、よく知るコテハンの書き込みが現れた。
やっとかよ。
やっときたか。
別に待っていたわけじゃないが、ま、少し嬉しいかな。
60BR:01/10/13 19:29 ID:???
444 名前:エンシー  2001/9/6 04:07 JytP099e
名無し龍の兄貴。一人でJOJOキャラ知識の披露ですかい(w

名無し龍はフッと笑うと、文章を入力して書き込むボタンを押す。
「意外と遅かったな。エンシーならすぐにここに来ると思ったが」
「ま、ここにいるのはすぐに気づいていたけどね。
 ちょっと色々考えていたんだ。
 名無子がやられたの知ってるだろ?
 俺、あれでちょっと動揺してさ、このゲームが一体どういうものなのか調べたくなった。
 それで過去の雑談スレとかそれっぽいスレとか徹底的に読んでたんだ。
 この時間まで」
「それで、収穫は?」
「恥ずかしいんだけど、手がかりになるのはまったくなかった。
 それでどうしようもなくて最後の頼みの綱、名無し龍のところへ来たんだよ」
「俺が、最後の頼みの綱?」
「正直、だと思ってたー。
 けど、残念だなあ、まさか名無し龍までどうすることもできなくて
 ジョジョキャラ列挙しているだけだったなんて(w
 俺は、今頃あんたがこのゲームから抜け出す名案を考え付いている頃だと思って期待してたのに(w」
「だから俺なんかに期待すんなって。
 俺の知識が多いとか何とか言ってる奴はなんかの幻想抱いているだけだ。
 ま、コテハンに対する幻想だな。もっといえばコテハンに与えられた役割分担ってとこか。
 俺は知識があって兄貴分、エンシーは面倒見がよくてとてもいい人、異端者は人なつっこい、
 逆もいえる。いずれにせよ、それはこの板の誰かが作り上げた幻想だよ。
 そういう役割分担を与えておけば、雑談してるだけでもそれなりに楽しめるだろ?
 ま、RPG的ともいえるけどな。
 ま、俺はそういう決め付けに嫌気がさしてこの板を離れた・・・・・はずだったんだがな。
 それでもたまにちょくちょく顔出していたから目をつけられたんだろうな。」
「俺なんか、この半年くらい、ちょくちょくも顔出してないのに選ばれたよ・・・・
 ハァ・・・・最悪だ。」
61BR:01/10/13 19:30 ID:???
この二人はともに板のコテハンの中ではかなりの古参だった。
そして、最近はほとんどまともに姿を表していないという点でも共通する。
二人は掲示板での会話以外でも、メールをやりとりするなど、比較的仲がよかった。
名無し龍にとって、エンシーは(あくまでもネット上においてだが)腹をわって話せる
数少ないコテハンの一人だった。
「期待にそえなくて悪かったな、エンシー。
 というわけで、俺も何もできずに逃げ惑う羊の群れの中の一頭ってわけだ。
 けどな・・・・・俺、このゲームについては、以前聞いたことがある」
「マジっすか?」
「マジだ。聞いたときはほんのつまらないデマだと思ったよ。
 なんたってここは2ちゃんだ。今思えばよく調べておけばと後悔しているが。」
「どういうことを聞いたの?」
「知ってると思うが、俺はここの他にも結構いくつか板を掛け持ちしてんだよ。
 で、たまにいく神話板の雑談スレで一度だけその話題で盛り上がったことがあったんだが、
 少し前にな、モー娘板で、突然常連のコテハン全員が忽然と姿を消したことがあったんだと。
 で、神話板にもモー娘板のコテハンが来ていたりするのだが、確かにそいつもいなくなっていた。
 これ、聞いたときは確かに少し寒気を感じたよ。
 この話題が出たときに、結構同調する奴らがいたからな。
 でもま、最後はうやむやになってしまったが。
 モー娘板でコテハンやっていたってやつも出てきたし、なんだちゃんといるじゃないか、
 ってことになってな。
 でも、今思えば、あれはこのゲームのことだったのかもしれないな。
 モー娘板のコテハンもさ、俺たちみたいにさらわれてこのゲームをさせられたんだよ。
 そしてそいつらも、名無子や刺客信者と同じように死んだんだ。
 だから俺、このゲームで人が実際に殺されるってことには全く疑いを抱いていないよ。」
62BR:01/10/13 19:30 ID:???
OH!
BAD NEWS!!
カメオ君、願いをかなえてくれるというのなら、これが夢であってほしいだっ!
エンシーは名無し龍が伝えたニュースに少なからずショックを受けながら天を仰いだ。
自分が監禁されているのを知ったときも、
刺客信者の死と同時に電気ショックを受けたときも、
名無子やaほの死を知らされたときも、俺は少しだけ期待していたのさ。
これがつまらない冗談で、頃合を見計らって
パンパカパーン、だまされましたね、エンシーさん!!
さてさて、名無し龍さんたちお仲間も待ちくたびれていますよ!
向こうでパーティの準備ができています!
・・・・・・・けど、そんな期待も名無し龍の書き込みが完全に破壊してしまった。
何が一番ショックだったかって?
それはね、そのモー娘板の噂は、俺も一度耳にしたことがあったことだよ!!
よし、嘘じゃないことは分かった。
じゃあこれからどうするんだ?
幸い、名無し龍は謙遜してはいるものの、知識豊富であることに違いはない。
自分だってまったくの無能であるつもりはない。
力をあわせれば、きっと活路は開けるはずだ。
エンシーは気を取り直し、書き込んだ。
「状況は分かった。俺も全てを受け入れるよ。
でもそれはひろすけの思うがままになるってことじゃあないよな?」
そして、次の名無し龍の書き込みは、やっとエンシーが期待したものと同じだった。
「当たり前だ。」
63BR:01/10/13 19:31 ID:???
エンシーは名無し龍のレスを見て、多少元気を取り戻した。
これだよな、名無し龍のいいところは。
取り乱さない。
彼のポリシーってのがきちんとあって、どんな苦境に置かれても曲げない。
YesYesYes!!
実際、お前は大した奴だよ。
エンシーは書き込んだ。
「こうしていても始まらない。
 とりあえずこのゲームに参加することなく、俺たちが無事生き延びれる方法を考えてみよう。
 1.このクソッタレの椅子を自力で破壊する。
 ま、爆発しないようになんとかプログラムを解除して脱出する。
 2.外部の人間に連絡をとって助けにきてもらう。
 パソコンでネットには繋がっているわけだから、可能じゃないか?
 他のサーバーに接続できないのは恐らくブロックされているのだろうけど、
 それを解除できれば・・・・・
 3.助けはこない。現実は非常である。」
その4分後に、名無し龍の書き込み。
「1は、すでに一度曲がりなりにもやってみたよ。
 このクソ椅子の装置の形状から推測するに、俺たちのいたるところにくっついている回線、
 よほど強く引っ張らないと外れないように俺たちに「接続」されているが、
 どうやらこいつが俺たちの脳波や体温、あと心臓の鼓動なんかも読み取っているのかもな。
 で、回線が切断されたりして、そのいずれかからの信号が途絶えてもドカーンだ。
 爆薬は・・・・配線の流れからみるに多分椅子の下にセットしてある。
 いじくるのはちょっと無理だな。
 結論。椅子の装置を解除して脱出するのは不可能である。
 仮に、俺が中途半端な知識(多少こういった機械をいじくったことはある)を駆使して、
 安全に回線を切断し、無事に脱出しおおせとしても(確率は0.1%ってとこか)、
 ここはどこだ?
 俺の縄張りじゃない。
 暗闇から現れた死刑執行人にズドンと撃たれてこの世からオサラバってとこだろうな」
64BR:01/10/13 19:32 ID:???
「じゃあ2は?」
「そっちは、ますます現実的じゃない。
 エンシーのいうとおり、ここは外部から完全に遮断された場所だ。
 他のどのサーバーにも繋がらない。
 プログラムで禁止されていうのならまだいい。
 俺は無理だが、誰かそういうのに詳しい奴がいたら解除できるかもしれないからな。
 だが俺はそれも無理だと思う。
 恐らく、物理的に外部との接続が遮断されているんだ。
 わかりやすくいうとここに19台のパソコンがあります。
 一つはひろすけであとの18台は俺たちだ。
 外部とのつながりは何もない。
 ま、ひろすけのパソコンをハッキングしてこのゲームのシステムをダウンさせるなり
 もし外と繋がっているのなら、そこから外部とのコンタクトを図るなりすることも
 やってみる価値は、まぁ、バレたら即処刑だろうが、十分あると思うが、
 どのみち、俺には無理だ。その手の知識は皆無に等しい。」
じゃあ、やはり答えは「3」なのか・・・・・・
エンシーは、名無し龍の意見に何も言うことはできなかった。
その通りだ。
このような仕掛けを作るあたり、相手はよほどの専門的技術を持った人間が関わっているということだ。
爆弾にしろ、PCにしろ。
自分や名無し龍がいくら多少の知識をもっていたとしても、
その程度で相手の縄張りから逃げ出せるようには作られていないだろう。
そんな甘い奴らだとは思えない。
じゃあ、俺たちはこのままむざむざと死を待つか、或いは煽り合いの末に果てるか・・・・
そのいずれしか選ぶことはできないのか・・・・・?
ん?
待てよ?
他に、生き延びる方法が・・・・ないわけでもない・・・・・・・
65BR:01/10/13 19:32 ID:???
エンシーはふとひらめいたアイデアを書き込もうとして、更新すると、
次のような名無し龍の書き込みが現れたので驚いた。

464 名前:名無し龍  2001/9/6 04:52 DPd6531J
だが、他に生き延びる方法が、ないわけでもないぜ

ほう、ジョセフ・ジョースターできましたか。
先読みとはさすがだね。
それならあえて書き込むことはない。
「名無し龍。俺も今、ちょっとしたアイデアを思いついたんだ。
 ほんのつまらないことだけどね。
 やってみる価値はあると思うな。」
「そうか、奇遇だな。
 同じアイデアかどうかはわからんが、今は黙っておこう。
 なにしろここは・・・・・・
 ま、とりあえずこの場は別れて時期を待つ。
 それまでに下らないことで命を落とすようなことにならないように気をつけろよ。」
「了解。名無し龍の兄貴もそれまで元気でね。」

二人は「FFの奇妙な冒険」スレッドから姿を消した。
本当につまらない、ちょっとしたアイデア、それだけが彼らの希望だった。
だが希望があるとないとでは大違いだ。
それに成功するかしないかなんて時の運だ。
エンシーは最下層スレッドにもぐり、考えを整理しながら時期を待つことにした。
66BR:01/10/13 19:33 ID:???
ゲーム開始より6時間が経過した頃、深層の
【ト・ン・ベ・リ】という意味不明のスレッドでは、
ハートのクイーンと女好きがいたが、ハートのクイーンの方はすっかり打ちひしがれていた。
彼女は仕事帰りに拉致されて、暗室に監禁されているということに気づいた時点で、
これが決して冗談なんかじゃなく、命に関わる事件に巻き込まれているのだということを
確信していた。
だから刺客信者、名無子、aほの相次ぐ訃報も全く疑ってはいない。
そして名無子を殺したのがaほの行ったage嵐であるということを知ってからは
ますます恐怖に怯え、人間不信に陥っていた。
いや・・・
いや・・・・・・
いやだっ
早く家に帰してっ
あたしがなんで、こんなことに・・・・・・・
眠たいし、お腹も減った・・・・
寒いのと暑いのが交互に来る。
吐き気もする。
彼女は普段は意外と気丈に見られうる女性だったが、
この状況下においては忍耐もヘッタクレもなかった。
煽りなんかしたくないし、できない。
他のコテハンの人たちはどうかしらないけれど、とにかく自分はそう。
絶対にやらない。
でも逃げ出すこともできない。
じゃあこのままこうして深いところにある見つかりにくそうなスレッドに隠れていればいい。
それも本当は苦痛なんだけど、でも、ああっ、ひどいルール!!
10分以内に書き込まないと死ぬんでしょ?
仕方ないから、それだけはやるわ。
この、信用できそうな女好きさんとずっと喋ってる・・・・・・・
67BR:01/10/13 19:34 ID:???
うーん、どうしたものか・・・・・
女好きはその責任感において(そしてハンドルにかけて)
この不安げなハートのクイーンが深層で一人寂しがっているのを発見したときから
守ってやろう、元気付けてやろうと決意したのだが、なかなか思い通りにはいかなかった。
当初はダースドラゴンと共に雑談スレで他のコテハンが来ないか待っていた。
そしてやって来たのはaほだった。
彼は愚かなミスをして自爆し、最後はダースドラゴンに煽られて死んだ。
完全な自業自得だ。
だが、一方、煽りが殺人に繋がるというこの世界のルールを知っておきながら、
あえてそれを実行したダースドラゴンに対しても薄気味悪い感じを覚えた。
やはりこいつは・・・・最後まで信用できる男ではないのか?
いざとなれば、俺に食って掛かるかもしれない。
女好きは、頃合をみて、雑談スレを抜け、ダースドラゴンと離れた。
そして深層スレをさまよううち、ハートのクイーンを見つけて合流したのだった。
なにしろ人殺しが横行するこの恐ろしい空間に女が一人で泣いている。
女好きのハンドルを掲げている以上、見過ごせるわけがないじゃないか。
第一、俺は本当に女が好きだ。
野郎と話しているより女と喋っているほうが楽しいに決まっている。
ここにいるのは同人女ばかりだって?
関係ねーな。
だが・・・・このハートのクイーンはいつになったら元気を出してくれるのか。
彼女はこの1時間ずっと自分の不安を書き込み続けている。
俺はそれをなだめるために出来る限りの書き込みをした。
だが彼女は一向に不安を解消できないようだ。
ああ、これじゃあ俺まで鬱になってくる。
どうすりゃいいのか・・・・・。
68BR:01/10/13 19:34 ID:???
そんな女好きの心配をよそに、ハートのクイーンの不安は高まるばかりで
女好きには答えようのない書き込みを浴びせ掛けた続けた。
「みんなこの殺し合いをやる気になっているんでしょ・・・・
 だってそうでしょ?名無子さんも殺されたんだし、
 殺したaほさんだってダースドラゴンさんに殺されたんでしょ?」
(そうだろうけど肯定したら泣き叫ぶだろうな・・・・・)
「寒い。眠い。本当に眠ってしまいそうです。このまま死んじゃえば楽なのかも」
(だからそういうこと書くなって。本当に死んでしまうぞ。)
「女好きさん、ここから出る方法、思いついた?」
(またその質問か・・・・・。思いつかないよ。あんたへレスするのに必死だ)
女好きはいささかうんざりしてきた。
このままじゃこっちの精神が先にやられちまう。
それにまずいぜ、こんなことしてちゃ。
本当に事態を打破する余裕がなくなってくる。
こうしているまにも俺は確実に疲れてきているし、あと2時間もすればスレッドは半分になる。
全部のスレッドが埋まるのはまあ計算できないが、48時間もあれば十分だろう。
それまで俺が生き残っていればの話だが・・・・・
69BR:01/10/13 19:35 ID:???
とにかくこんなことをいつまでもしていられない。
なんとかハートのクイーンを元気付けたいところだ。
今、巧妙な煽りが現れてみろ、俺もハートのクイーンも簡単にやられちまうだろう。
それほどこの1時間で俺たちは疲労してしまった。
さてと。
もう一度、かよわい女王様の嘆きの書き込みでも見てみますか。
そして御忠言申し上げよう。
世間知らずな女王様、いつまでもメソメソしておられても何もよくなりませんよ。
ほら、勇気を出して、現実に立ち向かってみてはいかが?
なに、何も心配ございません。
あなた様には、忠実なる女性の僕、この女好きがついているのですから。
女好きが更新ボタンを押すと、
そのスレッドにハートのクイーンとは別のコテハンがやってきていることに気づいた。
ははは。
さすが、俺だねぇ。
また女だよ。
G・Dが来た。
70BR:01/10/13 19:36 ID:???
129 名前:G・D  2001/9/6 06:12 6adk085T
ハートのクイーンさん、女好きさん、さまよっていて、
やっと見つけました。
ここにいて、いいですか?

いらっしゃい、お姫様。
ここにあなたの席をご用意しておりますよ。
さあさ、楽になさってください。
女好きは苦笑した。
女二人が俺を頼ってるのか。
出来すぎだよ。
それとも、普段から女コテに優しく接してきた効果が現れたか?
ま、これもいいかもな。
ちょいと想像力が必要だが、悪くないシチュエーションだ。
クイーンにとっても女が来たというのはやはり心強いんじゃないのか?
この三人でいりゃ、たとえ敵が来ても、そう簡単にはやられんだろう。
クイーンは大学生だ、基本的に頭はいいはずだ(強引かい?)。
G・Dは・・・・ええと、そうだ、確かどっかの会社に勤めていた。
社会経験豊富ってことだろう。
ああ、こういうあったな、うん、エルムドアとレディとセリア。
はは。バカらしい。
だが、悪くないな。
女好きも、悪くは、ない。
71BR:01/10/13 19:36 ID:???
女好きは、勿論G・Dに対して歓迎する書き込みをした。
あなたが来るのを待っていました。
俺たち三人、力を合わせようではないか。
確かに一部、やる気になっているバカはいるみたいだ。
だが、心配しないで、ご婦人方。
注意さえしていれば絶対に撃退できる。
それより考えよう、このゲームをどうやって終わらせることができるか。
手分けして異端者や名無し龍を探すって言うのはどうだ?
女好きはやってきたばかりで不安げなG・Dに対しても気を使い、
何とか二人に冷静さを取り戻させようと努力した。
その功あってか、ハートのクイーンは先ほどのような不安な心情の吐露の連続をストップさせたし、
G・Dの方ももはや抵抗なく、時には余裕すら見せながら書き込めるようになっていた。
「この10分ごとに書き込まなきゃならないってルールが一番つらいですね・・・」
G・Dがそう書き込むと、女好きが答える。
「確かにね。でもこれ、考えようによってはプラスになるかも。
 これがなかったらみんな完全に眠っちゃってゲームにはならないけど
 解決もできずに俺たち死んでしまうかもしれないだろ?
 何事もプラスに考えたほうがいいよ、特にこういうときは。」
続いてG・Dのレス。
「強いね、女好きさんは。でもうっかり油断しちゃダメですよ(w」
うん。いい感じだ。
クイーンは少し静かになってしまったが、冷静さを取り戻したということだろう。
そろそろ話を切り出すか・・・・・。
俺たちで、ここから脱出する名案がないか一緒に考えようって。
女好きがそう書き込みしようとしたときに現れたG・Dのレスは、
女好きにとって、非常に重要なものに思われ、彼はモニターを凝視した。
72BR:01/10/13 19:37 ID:???
138 名前:G・D  2001/9/6 06:40 6adk085T
女好きさん、ハートのクイーンさん、本当に信用していい?

・・・・・・ええ、いいですけど別に。
G・Dは一体、何を言わんとしているのだろうか。
彼女は何か知っているのだろうか?
俺たちを信用していいか?って聞くってことはつまりだな、
もし俺たちが信頼するに値しない場合、教えられないほど重要な情報を持っているってわけだ。
彼女がこの6時間と40分、どこで、誰と、何をしていたのかはまったくしらない。
どこかで聞いた、或いは見つけたアイデア、情報、を持っているのか。
俺たちに会ってすぐにそれを言わなかったというのは責められまい。
今話そうかどうか躊躇しているというのも別に構わない。
だってすでに死人が出ているんだ、他人をすぐに信用できないのは当たり前。
むしろここまで用心したあなたの賢さに敬意を表する!
女好きは書き込んだ。
「俺が信用できるかどうか、それは君が決めてくれ。
 でもこのハートのクイーンさんは絶対に信用できるし、俺も信用している。
 そして、G・Dさん、俺はあんたを信用しているよ。」
いよいよ、俺の、器量と運が試されるときが来た。
この板で、優良コテとしてやってきた。
何より、女コテには出来るだけ優しく、G・D!
お前が粘着につきまとわれて困っている時にも確か俺は優しく声をかけたはずだ。
これでお前が俺を信じられないというのなら、ま、そのときは俺の負けだ。
潔く諦めようじゃないか。
俺の運はもう尽きていたのさ。
俺はそこまでの男だってことだし、お前もそこまでの女。
パーティは解散だ。
さて、お前は果たして、俺を信じられるのか?
73BR:01/10/13 19:38 ID:???
140 名前:G・D  2001/9/6 06:43 6adk085T
ありがとう、女好きさん。
それに、ごめんなさい。疑ったりして恥ずかしいです。
私も、あなた方をどんなことがあっても信じます。

よし!!!
よしよしよしよしよしよしよしっ!!!!
それでいいG・D!!!!
よく信じた!!
それでこそ俺の女だ(女っだっつったら女なんだよっ!!)
女好きは自分の運の勝利(ああ、この勝利の女神に僥倖あれかし!)を心から祝福し、
そして140の書き込みの続きに目を走らせた。
一体なんだ、この女(もはや自分の女だがなにか?)が知っている重要な情報とは?
恐らく決定的に重要な、このゲームの行方を決定付けるような情報を知っているに違いないっ!

「このパソコンって、他のところには繋がらないよね?
 ヤフーにメールボックス持ってるからひょっとしてと思って繋いでみたけどダメだった。
 でも私、何とか外部と連絡とりたかったんです。
 それでね、12時から徹底的に深層スレッドの外部リンクあさってひたすら繋ごうと努力したんです。
 でもダメだった。
 どこに繋ごうとしてもダメ・・・・・・だったんです。
 このリンク↓を見つけるまでは、ですけど。」
G・Dが示した矢印の先にはあるリンクのアドレスが示されていた。
74BR:01/10/13 19:38 ID:???
そのアドレスの下にはもうちょいG・Dの書き込みが。
「私、この先に行けた時はすごく嬉しかった。
 脱出口が見つかったみたいで。
 でもその先に書いてあることの意味がわからなくて、断念したんです。
 それから、こうして、信用できる人に意味を調べてもらおうと探してたんです。
 大したものじゃないかもしれないけど、ひょっとして重要かもしれないと思って。」
女好きは目をつぶった。
大したものじゃないって?
ひょっとして重要じゃないか?
おいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!
ひょっとしてどころじゃねえよっ!!
重要も重要、大重要だよっ!!
いいか、よく考えてみろ?
この完全に外部から遮断されたネット(クローズドだよ)においてだな、
この板以外の場所に繋がるっていうこと自体が異常なんだよ!!
それがどういう意味を示しているかわかるかベイビー?
まさにこのゲームの根幹に関わりかねない、
それこそ勝敗、勝利者を決定付ける重要なポイントなんだよっ
でかしたハニー!
よし、俺が見てきてやる。
見てきて何が何でもその謎とやらを解いてやる。
その謎がっ!
このゲームで生き残れる最も重要なヒントなんだっ
心配するな、謎が分かったら、お前達にも教えてやるよ。
生き残れるの者が、二人以上いていい場合は、な。
75BR:01/10/13 19:39 ID:???
女好きがアドレスをクリックすると同時にもう一つ、ウインドウが開いた。
よし、確かに繋がった。
人間良いことはしておくもんだ。
女好きがワクワクして新しく開いたウインドウに注意を払っていると、
何か奇妙な感じがした。
ん・・・・・?
なんだ・・・・・・?
まさかフリーーーーーズじゃないだろうなあ。
お、動いたな・・・・・
けど・・・・・これは・・・・・・・・
新たなウインドウが開いていた。
一つ、また一つと。
必要のないウインドウだった。
開くだけに作られたウインドウの群れだった。
画面狭しと羽ばたく無邪気な天使の群れだった。
またたくまに女好きのPCは操作不能となり、まったく反応しなくなった。
その間にも画面いっぱいに飛び交う天使の群れ。群れ。群れ。
はははは・・・
やられたか・・・・・
やられたよ・・・・・・・・・・・・・・・・あのクソ女っ!!!!
ブラクラなんぞ仕掛けやがってっ!!!!
76BR:01/10/13 19:39 ID:???
慌てて女好きは強制終了処理を行った。
ダメだ、強制終了も出来ない。
電源を落とすしかない。
女好きは電源を切る。
そしてすぐに電源を入れる。
PCは牛のような緩慢な動きでノタノタと立ち上がり始めた。
いいよ、PC自体は大したダメージじゃない。
さっきのはチンケなブラクラだ。
修復できる。
修復は、簡単だ。
だが。
さっき、俺が書き込んでから何分立った?
5分か?6分か?
クソッ、どう考えても9分近くは経過しているじゃねえかっ!!!
このクソ遅いパソコンが元通り立ち上がって板に繋がるまであと1分かかる?
1分?2分?
どう考えても間にあわねぇ・・・・・・
77BR:01/10/13 19:40 ID:???
10分置きに書き込むルールの話・・・・・
G・Dの奴・・・・あの話していたときにすでに俺をハめる気でいたんだチクショウ!!
クソッ、まだかよ、修復はまだおわらねぇのか!
やっと終わったが、まだ立ち上がってねぇっ
ああっ、警告音が鳴り始めやがった・・・・・
ダメだ、時間がない、まだパソコンは立ち上がり終わってない・・・・・・
あーあ、女に取り囲まれた時点で俺の運はすでに尽きていたってオチかよ
くっだらない!!
G・Dのクソはあれでなかなか大した女じゃねぇか、俺をはめるなんざよ。
クイーンの奴も可愛かったぜ。
だが、気をつけるんだな、少しはずるさも身に付けなきゃ、この世は渡っていけないぜ。
ま、最後になかなかいい女二人と出会ったことは本望ってとこにしとくかな。
だが、心配なのは、あの二人が、これからお互いを傷つけあうような真似をしないかってことだ。
なんてたって、二人とも、俺の大事なハニーなんだからな・・・・・

警告音が最大になってからすぐに、女好きの椅子が木っ端微塵にふっとび、
彼自身の体も、粉々に砕け散った。
同時に、やっと立ち上がりを完了したパソコンも衝撃を受けて吹っ飛び、
その部屋には、動くものがなにもなくなっていた・・・・・・・・
(残り14人)
78BR:01/10/13 19:41 ID:???
G・Dは女好きとハートのクイーンが自分の仕掛けた罠にはまったことを確信していた。
今頃、あの人たちは、大慌てでパソコンを立ち上げているんだろうなぁ・・・・・
それとも、もう、死んだかな?
 チャッチャラッチャー、チャッチャラー♪
暗室に響く、もはやお馴染みとなったメロディ。
ゲームに敗れたコテハンが退場(この世からも、ね)したことを示すメロディ。
あーーーーーーーーー
あたし、ついに、人殺しになっちゃった・・・・・・
うーん、でも実感わかないなぁ・・・・・だって会ったことも、見たこともないのよ?
それで人殺しって言われてもねぇ・・・・・
G・Dは、自分に支給された僅か1KBのテキストファイルをぼんやりと見つめた。
そう・・・こいつが悪いのよ。
これがなきゃ、あたしだって、このゲームに参加しようだなんて、思わなかった。
あたしはごく普通のOLです。
昨日だって普通に働いて、普通に帰宅して、普通にご飯を食べて、
ちょっと欲しい雑誌があったので、夜遅くまで開いているいつもの本屋に立ち寄ったんだよね。
えーと、記憶はそこで途切れています。
SPURを買えたのか、買う前にやられたのか、それも覚えてないけど、
とにかく気が付いたらここにいた。
目の前に、パソコンがあって、椅子に座らされてた。
最初は状況の把握がきちんとできなくて、書き込むことすらできなかったけど、
そのうち、ひろすけって言う奴がでてきて(全ての元凶!)ルールの説明をした。
煽り合いをしてもらいます、ですって。
そりゃ言ったよ、あたしは。
煽りに勝ち負けはないってさ。
でも、それは、だから煽りなんてやることが虚しいってことを言っただけ。
白黒つけたいって意味じゃないよ。
大体、あたしは煽りには弱いんだから。
79BR:01/10/13 19:41 ID:???
ちょっとしたことですぐに怒るし、氏ねとか書かれるだけでも未だにムカッとくる。
だからゲームに乗るつもりなんかなかったんだよ。
でもね、でも、名無子さんや、刺客信者さん、それからaほさんだって死んだんだよね?
誰かにやられてさ。
つまり、もうゲームから降りることはできなくなったってことでしょ?
それに、あたしには、強力な武器がある。
ブラウザークラッシャーが仕掛けられている、三つのアドレス。
説明には、効果は最初に誰かが引っかかってから30分ってある。
だから、ほとんど、あたし専用の武器ってこと。
なんて心強い、強力な武器。
言ってみれば、グリンガムの鞭ってとこかしらね(ところでグリンガムってなに?)
レベル1の勇者でも、これを使えば、キメラの群れくらいなら瞬殺。
事実、もう二人のコテハンをやったわけだし。
あの二人、板の中じゃ、結構知っているコテハンだった。
良かった。仲良くしていて。
仲良くしてなきゃ、だまされなかったかもしれないから。
JERRY、あたしの考え方、間違ってますか?
80BR:01/10/13 19:42 ID:???
523 名前:ひろすけ  2001/9/6 06:48
みんなー、元気かー
みんなに悲しいお知らせがありまーす
いまー、女好き君がー、爆死しましたー
10分以上、書き込みをしなかったためでーす
みんなも気をつけろよー、ルール、忘れるなよー

・・・・・え?
これだけ?
そ、そんなバカな・・・・・・
G・Dは目を疑った。
女好きが死んだということに疑問はない(あたしが殺したんだから当然ね)
でも、死んだのは、彼だけじゃないでしょう??
あんた、もう一人、いるでしょう?
あれ以来、ハートのクイーンの書き込みもないもの。
彼女もブラクラに引っかかって、パソコンがぶっとんだはず。
だが、G・Dが、待てども待てどもひろすけの書き込みは現れなかった。
畜生。
あの女、入らなかったんだ・・・・・
あたしを信用しなかったんだ・・・・・・・・!
あたしは信用したって言ってるのに、なんてうたぐり深い女なのっ!?
クソッ!!!
もうあいつはこのスレに10分以上、書き込みをしていない。
ってことは、ってことは・・・・・・・・・・!
感づきやがった!!
あの女、逃げやがった!!!!!!
G・Dは血走った目で近くにあったスレッドを次々に開き始めた。
今逃げられてあたしのやったことをバラされたら武器の意味がなくなる・・・・
ハートのクイーンはどこにも見つからなかった。
G・Dは歯軋りをしながらも、諦めざるを得なくなった。
81BR:01/10/13 19:42 ID:???
打ち捨てられた深層スレッド【FFDQで詩を作ってみよう!その3】が
未だ倉庫行きにならずに残っているということに、ゴゴは不思議に思っていた。
かつては毎夜のように詩会が開かれ、賑わっていたスレッド。
彼自身は、実はそれほど投稿していなかったのだが、
それでも通称「詩スレ」は好きだったし、ここに書き込まれる素晴らしい詩を見るのが楽しみだった。
よくレベルが低いといわれるFFDQ板だったが、このスレを見る限り、
まったくそんなことはないな、とゴゴは思っていた。
作品は量、質ともに、かなりのレベルを誇っていると感じていた。
だが、そんな「詩スレ」も世の中の常には勝てず、次第に飽きられ、忘れられ、
ついには打ち捨てられるにいたっていた。
だが、倉庫入りにはなっていない。最後に詩が投稿されたのはおよそ2ヶ月前。
それなのにこのスレッドが生き残っていたのには理由があった。
誰かが、定期的にsageで書き込み続けていたからだ。
保全sageというやつだった。誰がそれをやっていたのかは、すぐにわかった。
このゲームが始まって、ゴゴは暫く名無しで放浪したあと(彼のIDはバレていなかった)
このスレッドを見つけて、ここに居座ることに決めたのだ。
自分にふさわしいスレッドだから、ってわけじゃない。
こんな 気分の悪い ゲームの中 一番落ち着ける場所と思ったから ここに 決めたんだ
82BR:01/10/13 19:43 ID:???
だが、「詩スレ」には先客がいた。
そいつはリディたんと名乗り、(ああ たまに 見るな)
こんな状況であるというのに、おちゃらけた口調でゴゴに話しかけてきた。
「いらっしゃい、名無しさん!ひょっとして、ゴゴたん?」
隠す必要はなかった。
なぜなら 俺は このゲームに 参加するつもりは ないのだから
しかし、リディたんがなぜ自分だと分かったのか、それはやはり気になった。
ゴゴがリディたんにそれを尋ねると
リディたんは何を言ってるの?という感じで(まあ 俺は そういう感じを 受けたんだ)
「ゴゴたんが詩人なのは有名じゃないですか(w
 あたしもね、このスレッド好きなんです。自分では作れないんだけどねー」
詩人 か・・・・・
ゴゴは、モニターに現れたリディたんの書き込みを見ると、久しぶりに笑った。
それは、本当にかすかな微笑みであったけれども
83BR:01/10/13 19:44 ID:???
俺が、この板に来て、もう1年近くが たつ
ここはひろすけの言うとおり、秩序も常識もない無法地帯だと思う
人間に野放しの自由を与えればどうなるか
その答えを、この板は示しているのかも知れない
誰かが賞賛すれば、もう一人が貶める
誰かが主張すれば、他の誰かが否定し、煽る
ここに多くの人間が集まるのなら、多種多様の意見が存在し、衝突するのはわかる
だが、多くの人たちは、人を煽るために煽り、何かを貶めるために、貶めている
それが、FF・DQ板だ
素晴らしい人類のユートピア
自由を愛する者達のための、実験場
それが、この、無秩序と低俗が支配する煉獄だ
この詩スレで、つい先ほどまで美しい文章を綴っていたかと思えば、
1分後には雑談で、落ち度のない人間を笑いものにし、また口汚く罵る
これがこの世の掃き溜めでなくて、なんであろう
神ならぬ管理者がこのていたらくを見咎め、罰を下そうとしても
それに何の不思議がある
現にこれほどの状況に陥って尚、無理矢理にとはいいつつ
ゲームに参加している者たちは、あたかも水を得た魚のごとく、
浅ましくも、嬉々として、煽り合いに興じ、いつも通りの醜態をさらしているではないか
すでに4人が死んでいる
彼らは単なる敗者であるだけで、犠牲者ではない
コテハンに、いや、かりにも人であるならば、人に
優良、劣悪の区別はなく、
そこには常に顧みることなく生き延びようとする本能と、
刺激を求め続けてついには死をも求める愚かしさがあるだけだ

詩スレの過去ログを眺めながら、ゴゴは、そんなことを考えていた。
84BR:01/10/13 19:45 ID:???
それならば、果たして自分はどうなのか?
中途半端な正義で、無法な書き込みに注意をしたことはあるけれど
実際、いかなる煽りにもいかなる嵐にも、心を動かされたことはなかったのか
煽りに対して煽りで返す誘惑に、
自分の意に添わぬ書き込みを消し去ってしまいたい誘惑に負けたことはかつて、ないのか
答えは勿論ノーだ、俺だって、同じだ
この板にいる以上、煽りや嵐となんら変わることはない
それが、できなかっただけだ
しなかっただけだ

「ゴゴたん、ここで何してたの?」
ゴゴは、リディたんの書き込みを見て、我に帰った。
さて、そろそろ10分近くになるから書き込みをしなくては
「このスレの 書き込みを 見ていた」
そう、もう一度見ておきたかったんだ
「フーン、こんなときでも詩を見てるなんて、ゴゴたんは本当に詩が好きなんだね」
そうじゃない
何も出来ないから、ただ黙って詩を見ていただけだ
「ゴゴたん、これからどうするの?」
どうすることもできないさ
俺に何か出来れば、とっくにしている
ここから逃げ出す名案も思いつかないし、誰を助けることもできない。
だけど、確かなことは一つある
こんなゲームに、俺は乗らない
これは臆病だからじゃない
単純明快な理由だ
ゴゴは、書き込んだ。
「俺は 人殺しは したくない 人に 殺されたくも ない
 だから そろそろ 回線切って 寝るよ 」
85BR:01/10/13 19:45 ID:???
その言葉の意味は、リディたんでなくともすぐに分かることだった。
「ゴゴたん!!諦めたら、ダメだよ!!
 ここから助かる方法だって、いつか見つかるはずだって!」
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない
だけど、今はそんなことは関係ないんだ
この人殺しゲーム(まさか誰もそんな風には思っていないのか?)に
これ以上、関与するのが嫌なだけだ
「リディたん あんたは このまま頑張って 行けるとこまで いけ
 俺は疲れたから 抜けるだけだ
 もう少し 頑張れるのなら リディたんの いうとおり
 助かる見込みも 出てくることだろうよ 」
「ちょっと待ちなって!
 別に10分おきに書き込むだけなら大丈夫でしょう?
 このスレにはもう誰も来ないよ、ここでじっとしてたらいいんだよ!」
いや、あんたが来たんなら他の誰かも来るだろう
安全な場所なんて、どこにもないんだよ
「リディたん あんたの 無事を祈るよ それじゃ さようなら

 ねじれた 世界に 住んでいた
 むりだと 分かっていたのに 良くしようと
 ただ 顔をそむけるだけの自分は いやだった
 いまと なっては 過去の ことだが
 なじめなかったな 最後まで 」

ゴゴはそれだけ書き込むと、静かに回線を切り、パソコンの電源を落とした。
部屋は完全に暗闇に閉ざされ、己の心臓の鼓動だけが妙に大きく聞こえ始め、
椅子から鳴り出していた警告音も、彼の耳には入らなかった。
(残り13人)
86BR:01/10/13 19:46 ID:???
ひろすけの宣告を待つまでもなく、ゴゴが自ら死を選んだということは
リディたんにとっては疑いようのない事実になっていた。
ゴゴの性格を詳しく知っているわけではないが、
あの真面目な(リディたんは実に簡潔にそう理解していた)ゴゴが、
くだらないゲームへの参加を拒み、
一か八かこのゲームが冗談であるという可能性に賭けたというのは十分考えられることだ。
(まさか死を覚悟してまでゲームを抜けるとはさすがに思えなかったが)
じゃあこれから自分はどうしよう?
先ほど、自分自身がゴゴに投げかけた問いが、今度は自分自身に帰ってきた。
とにかく、ゴゴは死んだ(残念だけど、このゲームは冗談じゃないと思う)。
じゃあ自分も同じように死ぬべきなのか。
確かにゴゴが言ってたように、これは単なる人殺しゲーム。
そんな中に参加させられていると思うだけでも吐き気がするのに、
積極的に参加していこうなんてとても思えない。
自分は非常に疲れているし(ゴゴがいなくなって更に欝だし)
もうそんな元気もない。
でも、でも、やっぱり自分に、自ら死を選ぶようなそんな勇気はとてもない!
この気色の悪い椅子をいじくったら、爆発が起こって、死ぬと聞いてる。
そんな、滅茶苦茶痛そうなこと、絶対に嫌!!
リディたんはこのスレッドにいたらますます気が滅入りそうな気がしてたので、
とりあえずトップに戻り、ひろすけの書き込みがあがってくるのを待つことにした。
ゴゴが死んだなんて改めて見たくはないのだけど、
やっぱり確認しなければ気が治まらない。
リディたんがトップに画面を戻すと同時に、
例の縁起でもない死亡者報告スレッド【拘束されている!!!】が浮上していた。
87BR:01/10/13 19:47 ID:???
524 名前:ひろすけ 2001/9/6 7:42
はーい、みんなー
さきほど、参加者が一人、死んでしまいましたー
それはー、ゴゴでーす!
これで残りは13人になったわけだけどもー、
このあたりで少し休憩を取りたいと思いまーす
4時間の休憩をあげるからー
みんなその間によく寝ておいたほうがいいぞー
じゃあ板のメンテナンスもあるから、
みんな今すぐパソコンの電源を切って休息しろー
4時間経ったら目覚まし鳴らして知らせてやるから心配するなよー
それじゃ、全員休憩ーーーー

これこそが地獄に仏っていうのだろうか・・・・・いや、ちょっと違うかな?
とにかく、ゴゴの死の悲しみも吹っ飛ぶほどの安息感!
なんて素晴らしいことなのか、4時間も休憩が与えられるなんて!!
リディたんに張り詰めていた緊張感がフッと解けた。
ああ、これでやっと休める。
この7時間というもの、とにかく自分はひたすら10分が経過するまでに
無意味な書き込みをし続けてきたのだ。
それはなんという重圧であっただろうか。
気が狂わなかったのは奇跡と言っていい。
4時間後、どうなっているかは分からない。
でも、この間に、とにかく体力を回復させなければ。
ゴゴたんもまったく運が悪い。
もう少し粘れば疲れを癒せたものを。
リディたんは、ひろすけの言いつけどおりパソコンを切り(だってあいつは絶対者だよ?)
体全身の緊張を解いた。
まさに、今までに味わったことのない至福の一瞬だった。
88BR:01/10/13 19:47 ID:???
それはまさしく、至福の「一瞬」には違いなかった。
なぜなら、次の瞬間、電源を切ったはずのパソコンから
お馴染み、コテハンの死を知らせるメロディが鳴ってきたからだ。
リディたんは慌てて起き上がり、確認する。
PCの電源は切れている。
どうやら、音源のスピーカーはPC本体とは直結しておらず、
独立してメロディを鳴らしているようだった。
スピーカーには別にスイッチがあった。
危ない、危ない、こっちも切っておかなくては。
リディたんはスピーカーの電源もオフにした。
なんてたって、あの絶対者であるひろすけは、気分次第で参加者を殺すこともある。
そう、あいつのいい付けを聞かなかった刺客信者のように。
だから用心してこっちも切っておくに越したことはない。
リディたんはそう考えてまた思い直した。
待てよ?
確か、4時間が経ったら目覚ましを鳴らすって言っていた・・・・
ということは、スピーカーの方は電源を切るべきではないのかも。
切っていたら起きれずにその場でTHE・ENDってことにもなりうる。
でも、もし別の方法でひろすけが起こそうと考えていたとしたら・・・・・
ど、ど、ど、どっちなの???
まずい、どっちにすればいいのか分からない!!
言いつけを守らずにひろすけに逆らっているなんて見なされたら・・・・・・・爆破される!!
そして、次の瞬間、リディたんは自分の口から心臓が飛び出る思いがした。
89BR:01/10/13 19:48 ID:???
椅子から、警告音が鳴り始めている!!
ち、違う!!
あなたに逆らうつもりなんて、毛頭ないんです!!
やっぱりスピーカーの電源は切っとかなくちゃダメなんですね。
はい、言うとおりにしましたよっ
だが、警告音は止むどころか、ますます大きく鳴り始めた。
そんな・・・・・・
逆らうつもりなんてないのに・・・・・・・
警告音が途絶えると同時に、
リディたんの体には最初に味わった電気ショックとは比べ物にならないほどの衝撃が走ったが
不思議に痛みは感じず、恐怖を味わう暇もなかった。
だが薄れ行く意識の中、リディたんは最後まで答えを知りたがっていた。
スピーカーの電源は入れておくべきだったのか、切っておくべきだったのか、ということを。
それはあらゆる意味で、まったく無意味な問いではあったのだが。
(残り12人)
90BR:01/10/13 19:48 ID:???
【拘束されている!!!】スレッドにおいて524のあとに立て続けに二つの書き込みがなされた。

525 名前:ひろすけ(本物) 2001/9/6 7:44
>524
うらー!!
先生を騙るんじゃないぞーーーー!!
それにいい加減なことを言うんじゃないー
このゲームには休憩なんかありませーん!
生死を賭けたゲームには、一時の安息もありえないんだぞーー
甘い考えでいる奴は死んじゃうぞーー
わかったかー、みんなー、
わかったら、そのままゲーム続行だー
あー、それからー、あと15分とちょっとでスレッドが半分になるからなー
あと、ゴゴが死んだって言うのだけは本当だからなー

526 名前:ひろすけ(本物) 2001/9/6 7:47
はーい、どうやら甘い考えでいた人が約一名いたようでーす!
リディたん、残念ながら戦線離脱でーす
みなさん、たちの悪い騙りが出現しているみたいだから気をつけろよー
ちょっと注意を払えば、本物かどうかはすぐにわかるはずだぞー
91どこまでも名無しさん:01/10/14 00:38 ID:???
92どこまでも名無しさん:01/10/14 08:11 ID:???
game.2ch.net/ff/
93eggAttack:01/10/14 08:24 ID:???
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
みにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろみにふろ
94どこまでも名無しさん:01/10/14 12:16 ID:???
そして あたし は ここ に いる
95どこまでも名無しさん
願いは 届かない