中高生の英語の宿題・質問に答えるスレlesson208

このエントリーをはてなブックマークに追加
552名無しさん@英語勉強中
>>550
postage and shipping costs

postage も shipping も、ここでは同じような意味だと思っていい。両方とも単体で
ちゃんと「送料」という意味だと書いてあるよね。じゃあ、なぜわざわざこのように
よく似た意味の単語を二つも並べないと気が済まないのか?

それは、大昔からの風習が現代にも残っているのだ。いつからか知らないけど、ええっと、たぶん
11世紀くらいからだと思う。11世紀から14世紀くらいにかけて、イギリスは、今の
フランス北部のノルマンディーという国に占領されていた。フランス語をしゃべる
ノルマンディーの貴族たちから偉そうに指図され続けていた。

そこで、大量のフランス語が流入した。本来の英語(アングロサクソン語とか古英語と呼ばれる)
と(昔の)フランス語とがごっちゃになり、みんなわけがわからなくて困った。
そんなとき、フランス語由来の言葉と英語由来の言葉とを並べて表記する
風習が定着した。

そういう風習が、現代でも、特に法律文書の中で強く
残っている。契約書なんかを読むと、同じような意味の単語を二つどころか
5つくらい並べる。よく似た単語をいくつも並べることによって、どれか
一つか二つ、意味の分かりにくい言葉があっても、他の単語さえ理解できれば
人はその意味が理解できる。「ははあ、一つ目の単語の意味がこれこれこうだから、
二つ目の単語の意味はそれと似たようなもんだな」と理解するわけだ。
553名無しさん@英語勉強中:2014/06/15(日) 05:14:41.37 ID:2jY/BrUw
>>552 の補足
postage and shipping costs

ここでは、postage がフランス語由来、
shipping が大昔からの土着の英語から由来した単語。
大昔と同じように、現代でもおそらく、英語があまり得意ではない
フランス人がこれを読んで、英語由来の shipping の意味が
わからなくても、postage の意味は彼らによくわかるから、
この4つの連語の全体の意味がわかる。

一方、フランス語由来の言葉が不得意なゲルマン系の人
(つまりノルウェイ、スウェーデン、デンマーク、オランダ、オーストリアなどの人)
も、postage の意味が仮にわからなくても、shipping はよくわかるはず。
shipping という単語は、彼らの母国語の単語によく似ているはずだからだ。