フランス語検定も1級を所持していると言ったけど、それは30歳のときにそうだっただけで、
そのあとは僕はフランス語に対する興味を完全に失った。フランス語を見るのも嫌になった。
だから今では、ろくにしゃべれないし書けない。フランス語の文章も、どうしても読まないと仕方がない
とき以外には読まない。
ルーマニア語も、一時はその翻訳で金を稼いだけど、完全にやめたので、またもやこれも急激に
忘れていった。
中国語やアラビア語などの諸言語もそうだ。
英語は、とても好きだし、若い時からほとんど常に休みなく勉強し続け、洋書を読み続け、
英語の映画もたくさん見てきたし、英語の翻訳をし続けてきたので、英語だけは
(もちろん優秀な人たちに比べたらぜんぜんダメだけど)かなり自信がある。
というわけで、20か国語近く言語を勉強してきたとはいえ、今でもきちんと使えるのは英語だけで、
フランス語の方は読むだけならかなり読める程度。そしてそれ以外の言語はほとんどダメ。
とはいえ、以前に勉強したことのある言語は、ゆっくり考えれば思い出せる単語や表現も
潜在的に頭の中にあるので、比較言語学のような作業をするときには、とても
役だっている。というわけで、またもや一人語りですまんけど、俺がここで言いたかったのは、
20か国語近く勉強したと言ってしまったけど、それらすべてを今でも覚えているという意味では
ないということだ。