>>740 プーさんは素晴らしいよ。洋書屋が貼るシールではプーさんは初心者向けに
なっているけど、実際にはかなり難しいよ。プーさんは児童書と思われて
いるけれど、あの本はA.A.ミルンが嫁さん(いとこ)のために書いた本だよ。
ラブレターみたいな本だよ。だから、初めて読んだときはこっぱずかしかった。
でも、すぐにすばらしさがわかった。Winnie-the-Pooh の献辞は To Her という
ポエムだからね。ミルンとロビンが『彼女』にこの本をプレゼントする詩だよ。
プーがミルンのために書かれたという通説は間違っているよ。英語でプーを
読んだ事があればそんなのはすぐにわかる事なんだけど、残念ながら岩波少年文庫の
石井桃子訳は献辞を載せていないんだよね。だから、邦訳でしかプーを読んでいないと
プーはクリストファー・ロビンのために書かれた説に騙されてしまうかもしれないな。
(ちなみに、クリストファーという名はキリスト伝説に出てくるね。渡し場の人足の
クリストファーという大男が老人を担いで川を渡ろうとしたら川の途中で老人が
めっさ重くなって、ようやく向こう岸に着いたら老人は実はキリストだったという
話がある。豆ね。)