>>191 違いを作る(←直訳)
コロンビア生まれのヘクター・シエラはレポーター(報道記者)の一団と、彼の組織「国
境なき芸術家たち(AWB)」について語っている。一人の記者が尋ねる「AWBとは正確
には何なのですか」シエラは少し考えて、それからこう言う「国境なき芸術家たちとは、
日本の文化を世界中の子供たちに教える一人のコロンビア人の男です…」
国境なき芸術家たちの物語は1990年代の半ばの東京で始まる。当時、シエラは日本大
学の映画学部の院生だった。学生として彼はコソボを訪れた。そこでの戦争についての映
画を作りたかったのだ。戦争はシエラをとても悲しませた。彼は人々、とりわけその地
域の子供たちを助けたいと思った。
シエラは日本戻り、国境なき芸術家たちを始めた。彼は芸術を使って、コソボの子供たち
に幸せを持って行ってあげたい(bring)と思った。数ヵ月後、シエラはクレヨンと折り紙
と絵の具を持ってコソボに戻った。彼は子供たちと一緒に活動を始めた。
>>192 それ以来、国境なき芸術家たちはチェチェンやアフガニスタンなどを含む、他の問題のある地
域に行っている。どの場所でも、シエラは子供たちと二つの主なプロジェクト活動――お
絵かきと折り紙――をする。絵を描くことで子供たちは希望と恐怖を表現する。折り紙で
子供たちは自分のおもちゃを作ることが出来る。
シエラはこのプロジェクトを楽しい物にしたいと考える。しかしまた、彼は子供たちに他
の文化も学んで欲しいと願う。このことが世界平和への最初の一歩になると彼は信じている。