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名無しさん@英語勉強中:
>音声認識は音素や音節レベルの認識ではありません。
オランダのCutlerという研究者は,単語の切り出しの手がかりとして音素や音節でなく
単語のストレス(強勢)に注目をしています。ストレスとは,語中のある音節が強く,高く,
長く,明瞭に発音されることを言います(いわゆるアクセントです)。
Cutlerは,英語話者がストレスのおかれた音節を検出して,それを単語の始まりとして
解釈しているという仮説を提唱しています。彼女の研究では,よく使われる英単語(内容語)の
実に約90%が,語頭にストレスがおかれた単語であるか,単音節の単語であることが
明らかになっています。このためストレスの有無(特に完全母音の有無)に注目をしていれば,
高い確率で単語の始まりを見つけることができるのです。英語話者は,そうしたことを
知っており,自覚しないままそれを単語の境界の手がかりとして使っているというわけです。
実際,Cutlerは,前者を小さな音量できかせると後者に聞き間違える事が多いと言っています。
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この2つのケースの場合には音素も音節レベルでも10%から20%しかマッチしません。