科学的に英会話を学ぼう

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613名無しさん@英語勉強中
■言語習得の臨界期とは
言語習得には臨界期があると言われています。
三省堂提供「大辞林 第二版」国語辞典 では次のように定義しています。
【臨界期】とは発達過程において、その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。
つまり一般的な日本語の臨界期とは”限界の時期”を意味するのであって習得可能な期間を含んでいません。

■critical periodの意味
英語のcritical periodは”臨界”と言うよりは、言語が習得できる”重要な注意すべき期間”の意味の方が強いのです。そしてその期間が過ぎると、言語を習得する
のが大変になる期間が必ずきます。この“critical” の意味としては“危険”と言う意味ではなく“重大”とか“重要”とかの意味合いで使われています。

日本の臨界期の定義では言語の習得に適した時期と、言語習得が難しくなる時期も含まれて解釈される場合も多いようです。

■言語の臨界期の問題
言語習得の臨界期とはそれを過ぎると言語獲得がより難しくなり、より成功が難しくなる期間を意味します。
しかし、アヒルの“刷り込”みの学習の場合には学習できる期間が短く、学習可能な期間がすぎると、すぐに困難になります。学習するための貴重で重要な時期が
過ぎると即、学習が不可能となります。
つまり、学習に重要な時期はそのまま臨界期とも言えます。

■人間の言語習得期間は長い
しかし、人間の場合には言語習得には10年以上の年月が掛かりますので、言語習得に適した時期があり、その後に、ある時期を経過すると言語習得が難しくなる時期が
それに続くと考えた方が納得いきます。
そしてその両方を臨界期と呼ぶのではなく、後に続くある時期を経過すると言語習得が難しくなる時期を臨界期と呼ぶのが自然だと思っています。
その意味での臨界期は、人間場合には10才から13才くらいまでが臨界期と考えられます。