英語の音声は音のストリーム 5

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813名無しさん@英語勉強中
正しいターゲット音はフォルマントの時間的変化が感じられる、
自然に連続的に変化する音のストリームです。発音し易い、連続的な音を
どう聞き取り易い音にするかが発音練習の目的です。発音のし易さと、
聞き易さは相反するものがありますから、そのバランスをどうとるかは
話者の意識次第です。私はどちらかと言えば発音のし易さを重視すべきだと
考えます。英語は覚えておかなければ話す事もできないからです。
下手な発音でも相手が何とか理解してもらえるなら、とりあえずの発音の
目的は達成できます。

音のストリームとは何かと定義すれば人間が言葉を発する場合に息が出始めて、
息が止まるまでを息のストリームと考えます。この音のストリームの中には
文法的にみればいろいろな構成要素が存在し、単語の場合もあれば、
フレーズの場合もあれば、文章の場合もあります。会話の場合、
英語では20や30単語が一つの音のストリームで話される場合も少なくありません。
"You can't reproduce the sound you can't hear."という、音声学者である
アルフレッド・トマティス博士の有名な言葉があるのですが、分かりやすく
意訳すると「聞き取れなければ、自分で喋れない。」というような意味です。
つまり、聞き取れない音の発音は無理なのです。ここで言う音とは音の
ストリームの特徴が重要な意味を持っています。聞き取れないと音の調整が
できないから喋れないのです。歌を歌って音痴になる人は正しい音が作れないのでなく、
音の判断が良くできないため、自分の出す音の調節方法を知らないのです。
英語でも発音が良くするためには、英語を良く聞く能力が必要になります。