Pen wrote a droll account of his doings in London, and the play, and the visit to the old Friars, and the brewery, and the party at Mr. Foker's, to his dearest mother, who was saying her prayers at home in the lonely house at Fairoaks, her heart full of love and tenderness unutterable for the boy...
420.(独立分詞構文:意味上の主語+前置詞句) S / stood / C, / M2. (文型:S V C)
cf. Her head / is / ((slightly→)) A((to one side)). (文型:S V A)
他の文献は書名を表記します。 (『PEU』は『Practical English Usage (3rd edition)』のことです)
【書式】 ( ):省略可能。[ ]:前の語句と入れ替え可能。 < >:名詞要素。{ }:形容詞要素。(( )):副詞要素。 S:主語。V:動詞。O:目的語。C:補語。A:付加語、義務的副詞。M2:副詞要素 s v x:文章の形をとる従属節(詳細な文型は説明文中に別記) to v x:to不定詞。for s' to v x:意味上の主語がついているto不定詞
421.(付帯状況を表す with構文:with+意味上の主語+現在分詞) S / came / A((into O)) / M2((with O)) and M2((with O C)). (文型:S V A) 【別訳】「花嫁が伏目がちに入場してきた。一同は花嫁の姿に釘付けだった」 (花嫁は奇抜な格好だったのかもしれませんし、驚くほど綺麗だったのかもしれません)
cf. Everyone / stares [is staring] / A((at the bride)). (文型:S V A)
「花嫁は...花嫁を見つめる皆と一緒に入場した」ではありませんね。 2つ目の with は、おなじみ「付帯状況のwith」です。 独立分詞構文に with がついたものと考えても良いでしょうし、 with を having ととらえ「having O C」と同列に考えても良いと思います (with のネクサス目的語、という言い方もされます。安藤 p.249)。 該当箇所: 「§242 独立分詞構文、[2] 〈with+独立分詞構文〉」 「§335 with、(1) 同伴・付加を表す、【7】 付帯状況」
【2】『OALD』の定義 現行版の『OALD』では、stare の定義は「to look at somebody/something for a long time」となっています。 そして、追加的に、同義語の比較として以下のような区別があると説明しています。 stare: to look at somebody/something for a long time, especially with surprise or fear, or because you are thinking gaze: (rather formal) to look steadily at somebody/something for a long time, especially with surprise or love, or because you are thinking
>>51 あとよくいるのが仮定法現在の文に、3単現のS付けると間違いというやつ。 非文にはならないよ。でも言ってることは違う。 It's regrettable that he say such a word. こっちは彼がいうことを思い浮かべて(仮定して)その行為自体遺憾だ。 It's regrettable that he says such a word. こっちは実際に言ってるから遺憾だ。
なお、important など両方のパターンで使えるものは、直説法、仮定法現在、should、いずれも可能です。 It is important that he gets the job. It is important that he get the job. It is important that he should get the job. (× It is important that he will get the job.) (『G3』importantの項 参照。イコールでつないじゃまずいと思うけど)
>>66 >ん?この例文の()はshouldと直説法の2つ可能というわけじゃなくshouldと仮定法現在の2つ可能という意味ですよね。 あ、それは勘違いですね。 should のない場合の walk は、仮定法現在(原形)ではなく、複数形主語の現在形です。 主観的な感情/判断なら should を使い、客観的に事実を述べるなら直説法を使うという区分です。 >>66さんの言ったことは、完全に should を使う場合の話ですね(should の説明として読むとすごくわかりやすいです)。
It is regrettable that few people should walk today... 交通機関の発達のために今では歩く人が少ないということを考えるだけで遺憾だ。 It is regrettable that few people walk today... (walk は現在形) 交通機関の発達のために今では歩く人が少ないという(ゆるぎない)事実に対しては遺憾だ。
It is regrettable that he should be absent from this meeting. (×...that he be absent) 本会議に彼が欠席する/欠席しているということを考えるだけで遺憾だ。 It is regrettable that he is absent from this meeting. 本会議に彼が欠席しているという(ゆるぎない)事実に対しては遺憾だ。
should を使う場合「事実」とは関係がない、という点は次の例などでよくわかります。 It is surprising that he should say so. Are you sure he really says so? 「§124 形容詞と that節、[2] 〈It is+形容詞+that 〜 (should) …〉 の構文、(1) 話し手の主観的・感情的判断を示す場合」
なお、動名詞で「意味上の主語」を明示しないのは以下の場合に限られます。 (1)「動名詞の意味上の主語」が「一般の人々」の場合 (2)「動名詞の意味上の主語」が「主文の主語」と一致する場合 (3)「動名詞の意味上の主語」が直前の「主文の目的語」と一致するなど、文脈上明らかな場合 この条件から外れると、「懸垂分詞」と同様、誤用とされますので注意しましょう。 × On entering the shop, flowers were given to each customer. ○ On entering the shop, each customer were given flowers.(『英文法のナビゲーター (上)』p.222) 該当箇所: 「§248 動名詞の意味上の主語」
435.(動名詞:動名詞を用いた慣用構文) There / is / no telling O. (文型:There V S)
how節は、M2((how far)) / S / may have progressed / M2((by O)) で、 S / may have progressed / M2((to the stage of developing a Doraemon)) /M2((by O)). (文型:S V) ってな形からの変形。
「There is no -ing」で「〜することはできない」の意味になります。 cf. It is [would be] impossible to tell <how far s v x>. (出口さんのサイトには「〜しても無駄だ」とありますが「There is no use (in) -ing」との勘違いでしょう) 該当箇所: 「§250 動名詞を用いた慣用構文、(2) 〈There is no 〜ing〉」
109番 I want to have this letter translated into English by tommorrow 明日までにこの手紙を英語に直してもらいたい。 104番 I would have somebody sweep this room clean 誰かにこの部屋をきれいにそうじしてもらいたい。
すいません、自分なりに調べたのですが解決しなかったので教えてもらえませんか?
伊藤先生が「日本語から英語を考えるとだめなのだよ」とビジュアルで言ってましたが 日本語で考えると意思のwouldと「〜したい」のwant to では一緒のように感じられます。なので日本語→英語で700選をやってるとたびたび間違えることが多いのですがこの二つの明確な違いはなんなのでしょうか
質問です。勝手口さんの、例文374の解説で 374.(to不定詞:形容詞的用法−主語) とありますが、「the first」が「come」の主語ではなく「he」が主語じゃないかと思います。 he come the firstを不定詞で名詞化して、wasの補語になっていると解釈してました。 詳しいヒトよろ
438.(関係代名詞:主格−制限用法、連鎖関係詞節) S {←who I thought v c} / proved to be / C. (文型:S V C)
who は関係代名詞(主格)で、先行詞は「the man」。 who節は、 I / thought / <(that) the man was c>. (文型:S V O) あるいは、気持ちとしては、 M2((I thought)) / the man / was / C. (文型:S V C) ってな形からの変形。
the first person to come という形だと、「to come」は「the first person」を修飾しています。 person がなくても同じことで、この「the first」は「最初の人/モノ」という名詞です。 なお、「to come」が「first」のみを修飾していると考えて(この場合は副詞的用法)、 「来るという点において最初の人」とする考え方もあるそうです。
「名詞+to不定詞」の一種として、 「the first to do」で「〜する最初の人」と憶えておくのも良いかもしれません。
439.(関係代名詞:主格−制限用法、連鎖関係詞節) Go / M2((first)) / A((to O {←who you are sure v o})). (文型:(S) V A)(命令文)
who は関係代名詞(主格)で、先行詞は「those」。 who節は、 You / are / sure / <(that) they will help o>. (文型:S V C A) あるいは、気持ちとしては、 M2((You are sure)) / they / will help / O. (文型:S V O) ってな形からの変形。
440.(関係代名詞:主格−制限用法、二重限定) Can / you / mention / < <O {←that s v}> {←who v c}>? (文型:S V O)(疑問文)
that は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「anyone」。 who は関係代名詞(主格)で、先行詞は「anyone that we know」。 that節、who節は、それぞれ、 We / know / the person. (文型:S V O) The person {←that we know} / is / ((as)) talented ((as he is)). (文型:S V C) ってな形からの変形。
186 It makes no diggerence to me whether those engaged in those activities call themseves Muslim,Christrian,Few or Hindu のところwhethe節のthoseはwho areの省略と考える必要があるのでしょうか、解説に書いてなかったのですいません。
>>105 すでに他の方が答えている通りですが、 would は、「意思」を婉曲的に表現するので、「希望」のニュアンスを表す場合があります。 (「〜するぞ!」→婉曲化→「できれば〜したいなぁ」、って感じです) 現在の英語では「would like to」や「would prefer」などが典型だと思いますが、 そういった「希望のwould」の一つとして、 「would have+O+原形不定詞」で「人/モノに〜してもらいたいと思う」という用法が昔あったようです。 (ロイヤルには「文語的」とあり、『G3』には「主に米」とあります。『江川 p.199』にも用例があります)
なので、「would have+O+原形不定詞」と「want to have+O+原形不定詞」であれば、 大きな差はないと考えて良いと思います。 (参考:「I would like to」と「I want to」であれば「I would like to」の方が丁寧) ただし、現在の英語では「would have+O+原形不定詞」だと「希望」の意図が伝わらないようです。 過去スレなどでは、例文104の代替案として以下の文が挙がっていました。 I'd [I would] like to have somebody sweep this room clean. I'd like someone to clean this room. I wish someone would clean up this room.
443.(関係代名詞:目的格−制限用法) M2((Through O)) / S / can learn / <O {←which s v}>. (文型:S V O)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「various things」。 which節は、 We / cannot ((actually)) see or hear / various things. (文型:S V O) ってな形からの変形。
該当箇所: 「§299 関係代名詞の人称・数・格、[2] 関係代名詞の格」 「§303 which の用法、[3] 目的格の which」
444.(関係代名詞:目的格−制限用法) S / is / <C {←which s v x}>. (文型:S V C)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「a letter of recommendation」。 which節は、 It / is / ((almost→)) impossible / <to ignore a letter of recommendation>. (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞) ってな形からの変形。 to不定詞のところは、ignore / O (文型:(S) V O)
>>152 結論としては、hard が入るのは、try の意味から考えて、おそらくもっとも自然な意味になるからだと言えます。 「絶対に必要」というわけではなく、まあ現在の英語で置き換えるなら hard が入るでしょ、 ってな感じで受け取っておいた方が良いと思います。
「Try as they may」は、「試みるというのであれば試みるがよい。だが...」といった意味になります。 これを標準的な譲歩節に書き換えるとすると、「程度」と「手段/過程」のどちらを対象とするか決めないといけません。 (1)程度(degree):どれほどの程度までがんばったとしても (2)手段/過程(way):どのような手段を用いてがんばったとしても/どのようなプロセスでがんばったとしても 「手段/過程」で良いと思うなら、「However they try,」でかまいません。 「程度」ととらえるなら「However 副詞 they try,」となり、適切な副詞を補います。 (「単独の however」と「however 形/副」の違いについては、例文134参照)
で、俺は(たぶん『700選』も)、「程度」の方がおさまりがいいな、だとすると入れるのは hard だな、 と考えたわけです。 もしかしたら、もうちょっと積極的な理由があるのかもしれませんが、 こういった書き換えは「公式」ではないので、あまりこだわることもないと思います。 むしろ、「単独の how(ever)」の意味の方が要注意ですね。
445.(関係代名詞:目的格−制限用法) There / is / S {←which s v x}. (文型:There V S)(there構文) (直訳風の【別訳】については、出口さんのサイト参照)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「(no) human disease」。 which節は、 Gene therapy / does not promise / <the possibility {to treat a human disease}>. (文型:S V O) ってな形からの変形。 to不定詞のところは、treat / O (文型:(S) V O)
なお、この例文では「possibility to do」が使われていますが、正式な用法とは言えないので、 「possibility of doing」を使うことをお薦めします。 たとえば、『Longman Exams Dictionary』は、「possibility to do something」を「common error」としており、 「possibility of doing something」にするべきだと説明しています。 また、『ウィズダム英和 第2版』には「possibility to do はまれ」とあります。 (ただし、『ジーニアス』には、書き換え可能ととれる記述があります)
It / is / possible / <to treat human disease>. (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞) という形から、派生名詞の「名詞+to不定詞」(例文377-378)のように感じられるのだと思いますが、 やはり避けた方が無難だと思います(実際には用例が多いので微妙ですけど)。
446.(関係代名詞:目的格−制限用法、連鎖関係詞節) Have / S / found / <O {←which s v x}>? (文型:S V O)(疑問文)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「the umbrella」。 which節は、 You / said / O<(that) s v o<the umbrella> m2>. (文型:S V O) あるいは、気持ちとしては、 M2((You said)) / you / had lost / the umbrella / M2((the other day)). (文型:S V O) ってな形からの変形。
連鎖関係詞節については、例文438参照。
頭の体操に、『英文解釈教室』(p.90)の例文をどうぞ。 Things we thought we wanted most intensely we realize we don't care about.
447.(関係代名詞:目的格−制限用法、二重限定) Is / there / < <S {←(that) s v}> which s v>? (文型:There V S)(there構文、疑問文)
前半は、関係代名詞 that/which の省略で、先行詞は「anything」。 後半の which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「anyone you want」。 that節、which節は、それぞれ、 You / want / something. (文型:S V O) You / don't have / <something {←(that) you want}>. (文型:S V O) ってな形からの変形。
448.(関係代名詞:目的格−制限用法、前置詞+関係代名詞) S {←on <O {←on which s v}>} / is / ((still)) C. (文型:S V C)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「the seat」。 which節は、 You / are sitting / A((on the seat)). (文型:S V A) ってな形からの変形。
関係詞が前置詞の目的語になっている場合、通常、以下の形が可能です(江川 p.81)。 (上から順に、口語→文語) the seat you are sitting on the seat that you are sitting on the seat which you are sitting on the seat on which you are sitting (× the seat on that you are sitting) 該当箇所: 「§301 〈前置詞+関係代名詞〉」
451.(関係代名詞:目的格−非制限用法、前置詞+関係代名詞−前置詞が必ず前) S / is / C, {by means of which s v x}. (文型:S V C)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「the Internet」。 which節は、 We / can keep ((up)) / A((with <current events {←all over the world}> )) / M2((by means of the Internet)). (文型:S V A) ってな形からの変形。
452.(関係代名詞:所有格−制限用法) S / are looking / A((after <O {←whose parents v x}> )). (文型:S V A)
whose は関係代名詞(所有格)で、先行詞は「the children」。 whose節は、 The children's parents / are / employed / M2((in O)) / M2((during O)). (文型:S V C)(受動態) ってな形からの変形。
関係代名詞の所有格は、人/モノどちらにも whose が使えますが、フォーマルな書き言葉です。 with を使えそうなときは with を使った方が良いと思います(江川 p.75。『PEU』§496-[4])。 あるいは、2文に分けるという手もあります(安藤 p.185 参照)。 該当箇所: 「§299 関係代名詞の人称・数・格、[2] 関係代名詞の格」 「§302 who の用法、[2] whose〔所有格〕」 「§303 which の用法、[2] whose と of which〔所有格〕」 参考 「§61 所有格の形、[1] 所有格の作り方、(2) 複数名詞の所有格」
冠詞は扱うべきではないと思いますが、気になったのでググってみました。 "children whose parents are employed":27,300 件 "the children whose parents are employed":1 件 参考: 「§300 関係代名詞の2用法、[2]-(1) 制限用法の機能、[参考]先行詞と冠詞」 「§76 定冠詞の一般用法、[1] 「特定のもの」を表す用法、(4)-[注]限定修飾されても the がつかない場合」
453.(関係代名詞:所有格−制限用法) S {←whose roof s v m2} / is / C. (文型:S V C)
whose は関係代名詞(所有格)で、先行詞は「the house」。 whose節は、 You / see / the roof of the house [the house's roof] / M2((beyond O)). (文型:S V O) ってな形からの変形。
先行詞がモノの場合、所有格は、大きくわけて「whose 名詞」「the 名詞 of which」のパターンがあります。 (comment欄にあるように、of which が前に出る形もあります。安藤 pp.184-185 参照) 該当箇所: 「§303 which の用法、[2] whose と of which〔所有格〕」
455.(関係代名詞:「最上級...that...ever」) There / occurred / S {←that v c}. (文型:There V S)(there構文)
that は関係代名詞(主格)で、先行詞は「(the most terrible) earthquake」。 that節の文型構造は、 <that> / has ((ever)) been / recorded (文型:S V C)(受動態) (2文に分けると非文になるので、構造だけ示します)
先行詞に最上級など「特定の1つ」を表す修飾語がつく場合、that を使うことが多くなります (ただし、「who や which だとダメ」というわけではなく、とくに who はわりと使われます)。 この場合の関係詞節は対象範囲を示しており、「これまでに記録されている地震の中で、もっとも悲惨なもの」 といった感じで、ある種の「二重限定」になっています。 (『Forest 第4版』Ch.10-[4]「最上級を使った比較」 p.246 参照) 該当箇所: 「§304 that の用法、[3] that を比較的よく用いる場合」
なお、ever は「at any time」を表し、日本語で特定の訳語を当てはめてもあまり役に立ちません。 「数量に関する any」と「時/頻度に関する ever」を対応させて理解するのが良いと思います。 該当箇所: 「§140 時・頻度の副詞、[3] ever, once の用法、(1) ever、[注]〈最上級+that 〜 ever …〉と時制」 参考サイト: ttp://blog.livedoor.jp/eg_daw_jaw/archives/50397399.html
457.(関係代名詞:特殊な which−先行詞が文または文の一部) S / thought / O / C, // {which s v}. (文型:S V O C)
which は関係代名詞(主格)で、先行詞は「dull(愚鈍であるという性質/状態)」。 which節の文型構造は、 he / was not / <which> (文型:S V C)
非制限用法の which の先行詞は、品詞にこだわらず柔軟に考えて内容を把握しましょう。 この例文のように、関係代名詞が補語の場合、形容詞が先行詞になることもあります(江川 p.79)。 該当箇所: 「§303 which の用法、[4] 注意すべき which の用法、(1) 人の地位・職業・性格などを先行詞として補語になる場合」
458.(関係代名詞:特殊な which−関係形容詞) S / stayed / A((in O)) / M2((only a few months)), // {during which time s v x}. (文型:S V A)
which は関係形容詞で、先行詞は「前の文全体の内容」(または「a few months」)。 (「, during which time...」は「, and while I stayed in Japan,...」「, during the few months...」といった意味) which節の文型構造は、 M2((during which time)) / S / went / A((through O)) (文型:S V A)
非制限用法の which には後ろに名詞がつく形容詞的用法があり、「関係形容詞」と呼んだりします。 現在の英語では通常、「in which case」「at which point」など「前置詞+which+名詞」の形で使います。 読むときには、カンマを and に、which を the に置き換えてみるのも良いかもしれません。 該当箇所: 「§314 関係形容詞の種類と用法、(2) which の用法」
460.(関係代名詞:what−「what 主語 be動詞」) S / has made / O / C<what s v m2>. (文型:S V O C) 【直訳風】「おじは私を『今日の私』にした」
what節の文型構造は、 S / am / <what> / M2((today)) (文型:S V C)
what が関係詞節内で補語になってる「what 主語 be動詞」のパターンです(例文142、248、441参照)。 単語の意味だけでなく、時制や対比に基づいて内容を把握することが重要ですね。 例として、『英文法詳解』(p.185)の該当部分を挙げておきます。 what she was / what she used to be(昔の彼女) what he has(彼の財産) what he is(彼の人物) what it ought to be((結果が)理想どおり) what things are(現状) what language really is(言葉の本質) また、ロイヤルには次のような応用的な表現も載っています。 His parents made him what they wanted him to be.(彼の両親は彼を自分たちの希望通りの人間にした) (§305 what の用法、[1]-(2) 補語の場合)
462.(関係代名詞:what−慣用的表現) S / is / <what s v oc>. (文型:S V C) 【直訳風】「彼女は、私たちが『才女』と呼ぶような人だ」
what節の文型構造は、 We / call / <what> / a talented woman (文型:S V O C)
what is called / what we [you/they] call は、だいたい「いわゆる」に対応しますが、 安易に「熟語」として憶えてしまうと、副詞要素が入ったときに混乱することもあるので、 一度はしっかりと「S call O C」から理解しておきましょう。 また、機械的に「いわゆる」と訳すと微妙に変な日本語になることもあるので注意が必要です。 (訳語としては、下記に挙げた「まさに/これこそ」「〜ってやつ」などもオプションとして持っておくと良いと思います) 該当箇所: 「§305 what の用法、[2] what を含む慣用表現、(2) 〈what is called 〜〉,〈what we[you]call 〜〉」 参考例文: Just look at that mountain! That is what we call beautiful. (あの山を見てごらんよ。あれこそまさに「美しい」というものだ)(『G3』callの項) This bean dish is delicious. What is it? It's what we call 'natto.' (「この豆料理はおいしいね。何なんだい?」「これは納豆ってやつさ」)(『E-DIC』) That's what you call justice. (あなたの言う正義なんて、こんなものだ)(『英辞郎』)
なお、「いわゆる」を表す表現には「so-called」もありますが、 実際の「通称」でない場合は、軽蔑的なニュアンスで使われるので注意しましょう(とくに英)。 Western Countries belonging to the so-called Paris Club(通称として)(『ODE』) the opinion of a so-called "expert"(軽蔑的)(『OALD』)
463.(関係代名詞:what−慣用的表現) S / is / M2((to O)) / C<what s v a>. (文型:S V C) (バランスと語調のために補語部分が後置される)
what節の文型構造は、 Food / is / <what> / M2((to the body)) (文型:S V C)
「A is to B what C is to D.」という(受験英語では)有名な形ですね。 「What C is to D, A is to B.」という語順になることもあります。 また、同様の表現として「A is to B as C is to D.」「As C is to D, so A is to B.」もあります。 該当箇所: 「§305 what の用法、[2] what を含む慣用表現、(1) 〈A is to B what C is to D〉の形」
「A:B=C:D」のパラレルな関係を述べるわけですが、「A が主語」というのを必ず意識しましょう (そして、「C と D の関係」は、みんなが当然知ってること(=前提)です)。 この点を意識しないと文意を正確に読み取れません。 参考: 『誤訳の構造』(p.226)(江川 p.86 にも同じ例文があります) What the blueprint is to the builder the outline is to the writer. 誤訳(1):青写真が建築家に対する関係は、概要が著者に対するようなものだ。 誤訳(2):青写真と建築家の関係は、梗概と作家との関係と同じである。
464.(関係代名詞:what−関係形容詞) S / will give / O1 / O2<what money s v>. (文型:S V O O)
what節は、 She / has / some money. (文型:S V O) ってな形からの変形。
what にも後ろに名詞がつく形容詞的用法があります。 この場合、「すべて」(all the 名詞 that...)の意味を含みます(例文146参照)。 「what few 可算名詞複数形」「what little 不可算名詞」だと「少ないながらも全部」になります。 該当箇所: 「§314 関係形容詞の種類と用法、(1) what の用法」
ということで、この例文の where は、 (1)副詞節を導く接続詞、(2)「前置詞+先行詞」が「省略」された特殊な関係副詞、 の2通りの説明が可能です。
(1)接続詞としての説明: where節内は、S / found / O (文型:S V O)
(2)関係副詞としての説明: where は関係副詞で、先行詞は「省略(the place)」。 where節は、 S / found / the book / M2((at some place)). (文型:S V O) ってな形からの変形。 cf. Put it back to the place where you found it. (通常は「to the place」か「where」のどちらかを省略する)
該当箇所: 「§312 関係副詞の先行詞の省略、(2) where の場合、[注]〈前置詞+先行詞〉の省略」 「§292 時・場所の副詞節を導く接続詞、[2] 場所の副詞節を導く接続詞、[注]where(ever) の品詞」
前の方の as は擬似関係代名詞(主格)で、先行詞は「such women」。 as節は、 Women / have been / deceived / M2((by O)). (文型:S V C)(受動態) ってな形からの変形。 後ろの方の as は擬似関係代名詞(主格)で、先行詞は「such men」。 as節は、 Men / have been / betrayed / M2((by O)). (文型:S V C)(受動態) ってな形からの変形。
as は、such、as/so、sameと呼応して関係代名詞的に使われます(例文140参照)。 つまり、「such 名詞 as...」「as/so 形容詞 (冠詞) 名詞 as...」「the same 名詞 as...」といった形になります。 (「such 名詞 as...」はフォーマルな形のようです。例示の「such as」は普通に使います) 該当箇所: 「§309 疑似関係代名詞、[1] as の用法、(1) such,as,the same と相関的に用いられる場合」 「§95 such の用法、[2] 形容詞としての用法、(1) 〈such(+a)(+形容詞)+名詞〉 の語順で」
till の訳例: Her dance grew wilder and wilder till she fell to the ground exhausted. 踊りはだんだん激しくなり、とうとう彼女は疲れ切って地面に倒れてしまった。(江川 p.385) 彼女の踊りはますます激しくなり、ついには疲れきって地面に倒れた。(『英文翻訳術』p.253改)
475.(擬似関係代名詞:「比較+than」) S / should not have / <{more} money {←than v c}>. (文型:S V O)
than は擬似関係代名詞(主格)で、先行詞は「more money」。 than節は、 Some money / is / needed. (文型:S V C)(受動態) ってな形からの変形。
than は比較級と呼応して使われます(そりゃ、そうだ)。 で、「<比較級+名詞> than」のときなどは、than 以下が主語や目的語のない形になります。 別に「擬似関係代名詞」だとか意識しなくても大丈夫でしょう。 than以下の形によって、文法上、接続詞/前置詞/擬似関係代名詞に区分されるってだけのことです。 該当箇所: 「§309 疑似関係代名詞、[3] than の用法」
477.(擬似関係代名詞:as−形容詞節「先行詞 as it is」) S / are / content / A((with <O {←as s v}>)). (文型:S V C A)
as にも擬似関係代名詞の用法がありますが、 典型的なのは、例文235のように、主文(の一部)を先行詞とするものです。 例文477-483は、様態の接続詞(〜のように)の特殊な用法として説明されることもあります。
as は擬似関係代名詞(主格:主格補語)で、先行詞は「things」。 as節の文型構造は、 They [Things] / are / <as>. (文型:S V C)
「先行詞 as 代名詞 be動詞」のパターンです。 「what s be」(例文460)と似た感じで、単語一つ一つを訳しても内容はよくわかりません。 「A は○○という状態で存在しているが、その○○という状態にあるような A」=「あるがままの A」 といった感じです(よけいわかりにくい気もしますが...)。 「thing as they are」はよく使われる表現なので、憶えておいて損はないでしょう。 類例として「the facts as they are」「the situation as it is」といった表現があります。 該当箇所: 「§309 疑似関係代名詞、[1] as の用法、(2) 主節やその一部を先行詞とする場合」 「§297 その他の副詞節を導く接続詞、[2] 様態の副詞節を導く接続詞、(1) as, like」 「§297 その他の副詞節を導く接続詞、[4] 付言の副詞節を導く接続詞」
478.(擬似関係代名詞:as−形容詞節「先行詞 as it is called」) A / are / S, (=or <S' {←as s v x}>). (文型:S V A)(倒置)
as は擬似関係代名詞(主格:主格補語)で、先行詞は「forest kings」。 as節の文型構造は、 They [Forest kings / The famous big trees] / are / called / <as> (文型:S V C+主格補語)(S V O C の受動態) (they がどちらを指すかちょっと微妙です。「S'」に単数名詞がくることもあります)
例文462と似た表現で「いわゆる○○/通称○○」を表します(例文462の注意点も参照してください)。 「"通称" as they are called in Japanese」といった形もよく使われます。
481.(擬似関係代名詞:as−副詞節「as it stands」) S / will not sell / M2((as it stands)). (文型:S V)
例文477は形容詞節としての「as s be」でしたが、 「as s be」は副詞節で使われることもあります。 この場合の as は、「様態の副詞節を導く接続詞」という面が強くなりますが、 as節内の補語を兼ねるという意味でやっぱり関係代名詞っぽい、ということになります。 例文: Leave the matter as it is.(その問題をそのままにしておきなさい) (§297 その他の副詞節を導く接続詞、[2] 様態の副詞節を導く接続詞、(1) as, like)
そして、be動詞以外にも stand が使われることがあります(「S stand C」の用法を辞書で確認)。 ということで、「as it stands (now [at present])」は「現状では/現状のままで」を表します。 類例として「as things stand」「as the case stands」「as the matter stands」といった表現があります。
482.(擬似関係代名詞:as−副詞節「as it is」) M2, / S / would do / so. (文型:S V O[A]) M2, / S / can do / O. (文型:S V O)
第1文は、仮定法([条件節=仮定法過去]+[帰結節=仮定法過去])。 if節内は、S / were / rich (文型:S V C) do so については例文313参照。
例文477や例文481にもあったように、「as it is」は「あるがままの現状」という側面を取り上げます。 そして、「希望」を表す内容の直後に使うと、「希望と比較対照した現状」を表すことになります(通常は文頭)。 「but as it is」という形もありますが(江川 p.396)、but がなくても内容は逆接ですね。 (in fact や indeed なども同様です) 参考: 「§270 仮定法を含む慣用表現、[3]-[注]as it were / as it was」
483.(擬似関係代名詞:as−副詞節「as it were」) S / is, / (as it were), / C. (文型:S V C)
「as it were」だと、仮定法(叙想法)なので、「あるがままの現状」ではなく「話し手のたとえ話」になります。 「話し手にとっては、ある意味○○だ」という表現です(文中か文尾に挿入句として使用)。 なお、「as it were」はやや古い堅い表現らしく、 普通は「so to speak」(もっとくだけると「so to say」)を使うようです。 該当箇所: 「§270 仮定法を含む慣用表現、[3] as it were」
他にも as を使った定型表現はいろいろありますので、辞書や文法書でよく確認しておきましょう。 ・such as it is / such as they are(こんな程度だが/たいしたものではないけど) Here is dinner, such as it is.(たいしたものじゃないけど、夕食をどうぞ)(『E-DIC』) ・as such(そういうものとして/それ自体) ・as might have been expected(予想通りに/案の定)(『英文法詳解』p.349)
484.(副詞節を導く接続詞:as) M2((as s v o)), / S / give / O / A((to O)). (文型:S V O A)
as節内は、S / makes / progress (文型:S V O)
as は日本語にするといろいろな意味になりますが、基本的な意味として「同時性」を表すと理解しておきましょう。 一般的な傾向として以下の特徴があります。 ・as節の内容は「背景」とか「旧情報」(文の焦点にならない)。 ・as が「時」を表す場合、as節内の動詞は動作動詞。 (「As a child」は「子供の頃」を表しますが、「As I was a child」は通常「理由」を表します) 該当箇所: 「§292 時・場所の副詞節を導く接続詞、[1] 時の副詞節を導く接続詞、(3) as」
give place to O で「〜に場所/席を譲る。〜に取って代わられる」。 自分の意志に基づく場合にも、そうでない場合にも使います。
485.(副詞節を導く接続詞:before) S / ((always)) / plans / O / A((out)) / M2((carefully)) / M2((before s v o)). (文型:S V O A) 【別訳・直訳風】「彼は、実際に行動を起こす前に、いつも十分慎重に計画を練る」
486.(副詞節を導く接続詞:before) S / were / packed / A((to capacity)) / ((ten minutes→)) M2((before s v)). (文型:S V C A)(受動態)
before節内は、it [the train] / left (文型:S V)
「ten minutes」は副詞的目的格で、後ろの副詞節を修飾しています。 副詞的目的格が後ろの副詞要素/形容詞要素を修飾する場合、「程度」を表します。 (例文160、297、550、632などを参照) His wife lost her first child two months before it was to be born. (彼の妻は最初の子を予定日より2か月早く流産した)(§69-[2]-(2)) 参考: 「§66 副詞的目的格、(1) 時・回数を表す」
「to capacity」は「容量いっぱいまで」というなので、 「be packed/filled to capacity」は「ぎちぎちの満員」ってことですね。 容量超えちゃうときには「beyond capacity」です。
ever は「at any time」で、since節や単独の since(副詞)とセットでよく使います (ever については、例文455参照)。 参考: 「§140 時・頻度の副詞、[1] ago, before, since の用法、(2)-[注]ever since」
and の並列構造のところは、バランス的には、 the study {←of <the <Holocaust and genocide> >} となりますが(この場合、genocideを含めて固有名詞)、 genocide が小文字なので、 the study {←of < <the Holocaust> and <genocide> >} かもしれません(この場合、genocide は一般名詞)。 語用的/内容的にはどちらともとれそうです。
489.(副詞節を導く接続詞:until) S / drove / M2((through O)), / M2((until s v a)). (文型:S V)
until節内は、S / got / A((to O)) (文型:S V A)
「名詞 after 名詞」は反復や継続を表します。繰り返される名詞は無冠詞です。 なお、「名詞 after 名詞」が主語になるときは単数扱いです(構造上は、<名詞 {←after 名詞}>)。 該当箇所: 「§81 無冠詞と冠詞の省略、[2] 単数普通名詞に冠詞がつかない場合、(8) 2つの名詞が対句をなしている場合」 「§346 複合主語と動詞、[2] 前置詞を含む主語の場合、(2) 〈A after A〉」 参考: 「付録1 類例リスト、22. 《名詞が無冠詞で対句をなしている慣用句》、(2)〈名詞+前置詞+名詞〉」
「A until B」で B に焦点がある場合、「A and at last B」という感じで理解します。 「カンマの有無」ではなく文脈が重要です(例文271、281参照)。 カンマのない例文: Her dance grew wilder and wilder till she fell to the ground exhausted. 踊りはだんだん激しくなり、とうとう彼女は疲れ切って地面に倒れてしまった。(江川 p.385) 彼女の踊りはますます激しくなり、ついには疲れきって地面に倒れた。(『英文翻訳術』p.253改) 該当箇所: 「§292 時・場所の副詞節を導く接続詞、[1] 時の副詞節を導く接続詞、(7) until, till」
【誤】 「to capacity」は「容量いっぱいまで」という意味なので、 「be packed/filled to capacity」は「ぎちぎちの満員」ってことですね。 容量超えちゃうときには「beyond capacity」です。 【正】 「to capacity」は「容量に達するまで」という意味なので(to は到達点を表す)、 「be packed/filled to capacity」は「空きがない状態」を表します (客席なら「満員御礼」、電車ならいわゆる「満員電車」といった状況です)。 The hall was filled to capacity (= was completely full).(『OALD』) 容量超えちゃうときには「beyond capacity」です。
493.(副詞節を導く接続詞:because) S / was / dismissed / ((simply→)) M2((because s v x)). (文型:S V C)
because節内は、S / failed / to v m2 (文型:S V to do) to不定詞のところは、work / M2((...hard...)) (文型:(S) V) (as...as possible については、「§158 原級を用いた重要構文、(1) 〈as 〜 as one can〉」参照)
only/just/simply などは修飾する語/句/節の前に置きます(語の場合は述語動詞に引きつけられることもあります)。 「only/just/simply because...」はよく使われる形です。 (as/since/for の場合、「焦点」にならないので、こういった副詞はつきません) また、「partly because...」というのもよく使われますので一緒に憶えておきましょう。 He is thin partly because he doesn't eat enough. (彼がやせているのは、1つには十分食べないからだ)(§136-[1]-【7】) 該当箇所: 「§293 原因・理由の副詞節を導く接続詞、[1] because, since, as の用法、(1) because」 (【3】 because と for の違い、(b) because が導く節は前に only,just,simply などをつけることができる) 「§136 副詞の用法、[1] 修飾語として、【7】 副詞節を修飾する」 参考: 「§216 不定詞の否定形と分離不定詞、[2]-(1) 不定詞を修飾する副詞のふつうの位置」
496.(副詞節を導く接続詞:目的−「so that」) S / stayed / A((on)) / M2((so that s v c)). (文型:S V A)
that節内は、S / might not feel / C (文型:S V C)
「so that」や「in order that」(文語)は「目的」を表します。以下、ポイントを挙げておきます。 ・通常は、that節内で can などの助動詞を使います(may は文語)。 ・古い英語では that 単独で「目的」を表す用法がありましたが、現在ではほとんど使われません。 ・会話などくだけた表現では that のない「so...can...」がよく使われます。 ・主文で未来の意味が明らかな場合などは、that節内が「未来の代用の現在形」になることがあります(例文258参照)。 ・主文の主語と that節内の主語が一致する場合、that節よりも to不定詞を使うことが多いようです(例文12、381、394参照)。 該当箇所: 「§294 目的・結果の副詞節を導く接続詞、[1] 目的を表す副詞節を導く接続詞、(1) 〈so that〉,〈in order that〉, that」 参考: 「§199 may, might の用法、[1] may の用法、(5) 目的」 「§207 should の用法、(7) lest,for fear,so that で始まる節の中で」
502.(副詞節を導く接続詞:結果−「such that」) S / was / such // that // s v x. (文型:S V C)
that節内は、S / was / respected / M2((by O)) (文型:S V C)(受動態)
「such 名詞句 that...」の同類として、such を単独で使う「such that...」の形もあります。 かなりフォーマルな表現で、口語では「so...(that)」(comment欄)や「because of」を使った表現が好まれるようです。 cf. Because of his honesty, he was respected by everybody. なお、「Such was his honesty that...」というように倒置になることもあります(例文202参照)。 該当箇所: 「§294 目的・結果の副詞節を導く接続詞、[2] 結果を表す副詞節を導く接続詞、(1)-【2】-(c) 〈such that …〉」 「§95 such の用法、[1] 代名詞としての用法、(3) such を含む慣用的表現」
503.(副詞節を導く接続詞:譲歩−「形/副 as S V」) M2((形/副 as s v x)), / S / cannot live / A((upon O)). (文型:S V A)
as節内は、S / is / (important) / A((to <our {brain and cellular} health> )) (文型:S V C A)
as は、「形容詞/副詞 as 主語 動詞」の形で「譲歩」を表すことができます(文語)。 「(Being) as 形/副 as S V」という原級比較の分詞構文からできた表現だそうです。 以下、ポイントを挙げておきます。 ・though を使った「形/副 though S V」の形もある。ただし、米ではまれ。 ・米では「As 形/副 as S V」の形も使われる。 As cold as it was, we went out.(『PEU』§71) ・「形/副 as S V」は「理由」を表すこともあるので注意。 ・名詞でも「程度」の意味を含むものであれば、「名詞 as/though S V」の形が可能。 また、「形容詞+名詞 as/though S V」も可能。いずれも、名詞は無冠詞になる点に注意。 ・動詞が文頭にでる「V as S 助動詞」の形も「譲歩」を表す(例文324参照)。 該当箇所: 「§295 条件・譲歩の副詞節を導く接続詞、[2] 譲歩の副詞節を導く接続詞、(2) as」 「§378 文法上の慣習的倒置、[2] 条件節・譲歩節の中の倒置、(2) 譲歩節の中の倒置」
506.(副詞節を導く接続詞:譲歩−「whether...or」) It / is / C / <to v x>. (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞)
to不定詞のところは、chew / O, / (M2), / M2((before s v x)) (文型:(S) V O) before節内は、S / swallow / O / A((down)) (文型:S V O A)
譲歩の whether節は、挿入節になることもあります。 Change, whether positive or negative, can be stressful to many people.(『ジニ大』) 参考: 「§387 挿入語句、(2) 挿入節、【2】 if, what, whatever,〈whether A or B〉 を含む節」
507.(副詞節を導く複合関係詞:譲歩−「whoever」) M2((Whoever v a[o])), / S / is not / C. (文型:S V C)
511.(副詞節を導く複合関係詞:譲歩−複合関係詞節内の動詞の省略) S / wanted / O<to v o>, / M2((whatever s)). (文型:S V O)
cf. The consequences / are / something. (文型:S V C)
whatever節では、whatever が be動詞の補語になっている場合、be動詞を省略できます (『PEU』§625-[6]。『英文法詳解』p.189)。 また、「however+形容詞」の場合には、「代名詞+be動詞」を省略できます。 A grammar rule, however true (it is), is useless unless it can be understood. (『PEU』§625-[6])
『PEU』「§625 whoever, whatever etc、[5] whoever etc ... may」 "May" can be used to suggest ignorance or uncertainty. He's written a book on the philosopher Matilda Vidmi, whoever she may be. She's just written to me from Llandyfrdwy, wherever that may be.
いずれにせよ、ignorance を思いっきり誤訳してたので、例文507の説明を下記のように修正させてください。 【誤】 ・節内で「may」を使うのは文語で、現在では普通は使わない。 (ただし、話し手の無関心さや不確実さを表すときには、現在でも may を使うことがあります。『PEU』§625-[5]) 【正】 ・節内で「may」を使うのは文語で、現在の英語では通常は現在形を使う。 (例文507-510、512-515の譲歩節は、今の英語ならすべて現在形になります) (ただし、話し手にとって知らないことや不確実なことを示す場合には、現在でも may を使うことがあります。『PEU』§625-[5])
>>401 たしかに「無知」と「無関心」は関係ありますよね(と自分にもフォロー)。 may を使うかどうか、という点からは離れますが、下記のような記述もありました。 『PEU』にしたがえば、下記のような例では今でも may を使うことがある、ということなのでしょう (『実例英文法』では may を使った例文はありませんでした)。
『実例英文法』§85D whatever、whenever は話し手の無知または無関心を示すために使うことができる。 He lives in Wick, wherever that is. (I don't know where it is, and I'm not very interested.) (彼はウィックとか何とかいう所に住んでいる)[ウィックなんてどこにあるのか知らないし、どこでもいいけれど] He says he's a phrenologist, whatever that is. (I don't know what it is, and I'm not very interested.) (彼は骨相学者だとか何とか言っている)[骨相学者なんて何だかよく知らないし、何でもいいけれど]
>>414 just as...as で、「ちょうど同じ」ですね。 「ワンダフルさの度合い」がジャストでピッタリ一致している感じです。伝わらないかもしれませんが...
516.(副詞節を導く複合関係詞:譲歩−「however 形/副」) It / is not / C / <to v x>, / M2((however carefully)). (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞)
to不定詞のところは、read / O / M2((once ((←only)) )) (文型:(S) V O)
cf. ..., however carefully you read them. cf. You / read / great books / M2((so carefully)). (文型:S V O)
重複を避けるため、「主語+一般動詞」であっても省略することがあります(江口 p.493参照)。
517.(副詞節を導く接続詞的表現:譲歩−「for all」) M2((For all s v)), / S / ((still)) believe / A((in O)). (文型:S V A)
「for all 目的語」「for all that節」で「〜にもかかわらず/〜であるけれども」という譲歩を表すことがあります。 節をとるときには、that がない場合や、完全な節ではなく関係詞節のようになっている場合もあります。 辞書で用例を確認しておきましょう。 参考: 「§103 all と both の用法、[3] all を含む慣用表現」 「§389 複文と単文の転換、[3] 副詞節を含む複文と単文との転換、(4) 〈前置詞+名詞〉で作る副詞句を用いる 名詞表現」
518.(副詞節を導く接続詞的表現:「every time...」) M2((Every time s v o)), / S / find / O / C. (文型:S V O C)
「every time (that) s v x,」は、「〜するときはいつでも」を表します(例文491参照)。 副詞的目的格と関係副詞節を組み合わせたものが、接続詞のようになったもので、 特に口語では that を付けないほうが普通だと思います。 「the moment s v x,」「the first time s v x,」など同様の表現がたくさんあります。 (関係副詞の that や関係副詞の省略については、例文472参照) 該当箇所: 「§292 時・場所の副詞節を導く接続詞、[1] 時の副詞節を導く接続詞、(12) 〈every time〉,〈each time〉」
519.(副詞節を導く接続詞的表現:「now (that)...」) M2((Now (that) s v c)), / S / should seek / O / M2((for yourself)). (文型:S V O)
now that節内は、S / have come / C((of age)) (文型:S V C)
「be of age」で「成年である」、「come of age」で「成年に達する」を意味します。 参考: 「付録1 類例リスト、23. 《無冠詞の名詞を含んだ慣用句》」
「now (that) s v x,」は、「今はもう〜なのだから」を表します。 「時」を表す表現に、文脈上「理由」の意味が加わったものと言えます(江川 p.388) ただし、直接的理由ではなく背景要因を示し、since に近い働きをします(例文495参照)。 該当箇所: 「§293 原因・理由の副詞節を導く接続詞、[2] that, now that, seeing that の用法、(2) 〈now that〉」
for oneself は、「独力で」「自分のために」(例文132参照)。 該当箇所: 「§92 再帰代名詞、[2] 再帰代名詞の用法、(1) 再帰用法、【3】 前置詞の目的語になる」
名詞の mind は、「気持ち/意志」を表すときには「同格のto不定詞」をとることができます(例文380参照)。 「have a mind to do」で「〜してみる気がある」を表します。 また、「have a good/great mind to do / have half a mind to do」だと 「いっそ〜してやりたいぐらいだ(実際はやらないけど/まだ決心はついてないけど)」といった意味になります。 参考: 「付録1 類例リスト、19. 《不定冠詞を含む慣用表現》」
>>431 なぜそう思う? Nothing is so easy to slip into as self-centeredness.は Nothing is so easy to slip into.が基。 Nothing is so easy as self-centeredness to slip into.は Nothing is so easy as self-centeredness.が基。 意味が違ってくる。
523.(副詞節を導く接続詞的表現:「for fear (that)...」) S / couldn't ((innocently)) converse / A((with O)) / M2((at all)) / M2((for fear s v x)). (文型:S V A)
for fear that節内は、S / would ((suddenly)) appear and take / O / A((to task)) (文型:S V O A) (並列構造:would ((suddenly)) 【(1)appear】 and 【(2)take me to task】)
「for fear (that) s v x,」は、「〜となることを恐れて/〜しないように」を表します。 基本的に文語表現で、意味的には lest と似ていますが、節内の助動詞は should に限りません (ただし、仮定法現在を使うことはできません)。 will/would を使うと口語よりになるそうです(江川 p.390)。 該当箇所: 「§294 目的・結果の副詞節を導く接続詞、[1] 目的を表す副詞節を導く接続詞、(2) lest, 〈for fear (that)〉」
530.(副詞節を導く接続詞的表現:「in proportion as... / in proportion to...」) S / must be / ((seriously)) taken / A((into account)), / M2((in proportion as s v c)). (文型:S V C A)(受動態) S / must be / ((seriously)) taken / A((into account)), / M2((in proportion to O)). (文型:S V C A)(受動態)
cf. They / take / children's statements / into account. (文型:S V O A)
「in proportion as 文」「in proportion to/with O」は、「〜に比例して/につれて」を表します。
531.(副詞節を導く接続詞的表現:「as/so long as...」) S / shall want / A((for O)) / M2((as long as s v)). (文型:S V A)
副詞の long は「時間的に長く」という意味なので、 「as/so long as」は、「〜と同じだけの時間の間」という「時間的な限度」を表します。 例文531は、「私が生きている間は...」として理解できます。 (「as/so long as 具体的な時間」だと「〜もの長い間」というように「時間の長さ」が強調されます。例文355、542参照) 該当箇所: 「§297 その他の副詞節を導く接続詞、[1] 制限の副詞節を導く接続詞、【2】 〈as long as …〉」
「時間の長さ」が比喩的な意味になると、「時間的な限度」「同時性」から派生して、 「条件(〜でさえあれば=only if)」を表すようになります(例文187、532参照) (場合によっては「前提(〜であるから=since)」を表すこともあります)。 該当箇所: 「§295 条件・譲歩の副詞節を導く接続詞、[1] 条件の副詞節を導く接続詞、(4) 〈as long as〉,〈so long as〉」
話し手の意志を表す shall については、例文331、333参照。
532.(副詞節を導く接続詞的表現:「as/so long as...」) S / may eat / O / M2((so long as s v o)). (文型:S V O)
so long as節内は、S / don't eat / <too much>. (文型:S V O)
533.(副詞節を導く接続詞的表現:「as/so far as...」) M2((As far as s v)), / S / was to be / seen / {but O}. (文型:S V C)(受動態)
「as/so long as」が「時間的な限度」を表すのに対して、 「as/so far as」は「距離的な限度」を表します。 「距離的な限度」が比喩的な意味になると、「範囲の限度」「程度の限度」を表すようになります(例文534参照)。 該当箇所: 「§297 その他の副詞節を導く接続詞、[1] 制限の副詞節を導く接続詞、【1】 〈as [so] far as …〉...」
「be to」は、文が否定文で不定詞が受動態のとき、文脈上「不可能」の意味を含むことがあります(安藤 p.108)。 該当箇所: 「§221 〈seem to 〜〉 と 〈be to 〜〉、[2] 〈be to 〜〉、(4) 可能を表す (=can)」
but は、except の意味の前置詞(例文193、604-605参照)。 nobody/none/nothing/nowhere などの直後だと but の方がよく使われるようですが、 例文533のように離れて文の後ろにくる場合は、except の方がよく使われるそうです(『実例英文法』§95H)(例文18参照)。 「否定+but」は、否定を but で打ち消し(逆接)、but 以下を「肯定/真」として述べる、 という点を確認しておきましょう(例文476参照)。 「§342 その他の意味を表す前置詞、(3) 除外」 「§377 否定を表す慣用表現、[2] 注意すべき否定形の慣用表現、【5】 〈nothing but 〜〉」
1.At only 2 minutes walk from the Central Station, you will find a great collection of erotic art. 2.The clock on my new DVD recorder is often 10 minutes fast.It's hard to record all porn programs I want. 3.Having no oganism all the day, she seems too wired to sit still. 4.It is common for a woman of your age to be going through menopause and having "hot flashes" as an uncomfortable side effect of menopause. 5.She is getting hotter and hotter. I think she has a nice ass. She also has a cute face when it turns red.
6.Some men feel that sex without a rubber is more care-free, more pleasant and exciting but it will prove expensive in the end.
7.She came home tired and sad the other time. She got messed up at work. She was crying and I was holding her.We kissed.We did nothing more.
8.When you have snow.. you play in snow.. when you have sand.. you play in sand.. mud and mud.. I'd do this in a heart beat!!
9.I've had intercourse with the woman who was awaiting test results for all STDs. Now I have dull ache in upper thigh and lower abdomen for some reason. I must see a doctor.
539.(原級比較:「as...as any」) S / is / ((as)) C ((as <any {←s v}>)). (文型:S V C)
後ろの as のところは、<any {←(that) I have ((ever)) used}>
肯定文で使う単数扱いの any は、「どれでもいいから1つ」「どんな〜も」を表します。 「as...as any」は、「どれと比べてみても負けてない」ということで、内容的に最上級を表します。 該当箇所: 「§157 最上級⇔比較級⇔原級、[2] 最上級に近い意味を持つ原級比較構文」 参考: 「§102 some と any の用法、[1] some と any の一般用法、(3) any が「どんな〜も」を表す場合」
542.(原級比較:「as long as 時間」) M2, / S / waited / M2((as long as two hours)) / A((for O[s'] to v)). (文型:S V A)
「as long as 具体的な時間」は、「〜もの長い間」というように「時間の長さ」を強調します(例文355参照)。 ちなみに、「as much as 具体的な量 / as many as 具体的な数」も同じように「量/数の多さ」を強調します。
wait for O to do については、例文98参照。
543.(「the same...as」) S / say / <(that) s v x>. (文型:S V O) あるいは、気持ちとしては、 M2 / S / look / ((about)) {the same} C {as s[o]}. (文型:S V C)
「the same...as」の呼応です(例文474参照)。原級比較の類似表現ということでしょう。 該当箇所: 「§97 same の用法、[2] 〈the same 〜 as〉と〈the same 〜 that〉」 「§309 疑似関係代名詞、[1] as の用法、(1) such,as,the same と相関的に用いられる場合」
544.(原級比較:否定「not as/so...as」) S / is not / ((so)) C ((as s[o])), // (文型:S V C) but // M2 / S / is / ((much→)) cooler. (文型:S V C) (England を「英国」と訳すのはやめた方が良いと思います)
文が否定の内容をもつ場合、「so...as」を使うことができます。 現在では「not as..as」を使うことも多いと思いますが、 強調するときには「not so..as」を使う傾向があるようです(江川 p.169)。 該当箇所: 「§150 原級を用いた比較、[1] 原級比較の形式、(2) 否定形」 「§296 比較・比例の副詞節を導く接続詞、[1]-(2) 〈as 〜 as …〉,〈not as[so]〜 as …〉」
名詞の繰り返しを避ける「that of...」については、以下を参照(例文176、699参照)。 該当箇所: 「§94 that の注意すべき用法、[1] 名詞の繰り返しを避ける that」
545.(原級比較:否定「not as/so...as」) M2((Though s v o)), / S / am not / ((so)) C ((as s v)). (文型:S V C)
後ろの as 以下は、省略形になっています。 cf. I am not so unhappy as you think I am. cf. You think (that) I am unhappy.
「neither A nor B」は、「A も B も〜ない」を表します(例文618、643参照)。 通常は「not (either) A or B」を使うことが多いと思います(例文136の解説参照)。 集合のベン図をイメージするなどして、論理関係を把握しておきましょう。 該当箇所: 「§105 either と neither の用法」 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(2) neither」
547.(原級比較:「否定主語+as/so...as」) There / is / S {←where s v x}. (文型:There V S)(there構文)
「否定主語+as/so...as」については、例文546参照。
where は関係副詞で、先行詞は「no other country」(例文468参照)。 where節は、 M2((In the country)) / books / (1) are / read / M2((by so many people)) // and // (2) can be / bought / M2((so cheaply)) // ((as in Japan)). ってな形からの変形。
cf. Books / are / read / M2((by many people)). (文型:S V C)(受動態) cf. Many people read books. (文型:S V O) cf. Books / can be / bought / M2((cheaply)). (文型:S V C)(受動態) cf. They can buy books cheaply. (文型:S V O)
「books」は、「are read」「can be bought」の共通の主語で(x(a+b)型)、 「as in Japan」は、「so many people」「so cheaply」の共通の呼応部分です((a+b)x型)。 該当箇所: 「§382 共通要素の省略と共通構文、[2] 共通構文、(1) (a+b)x の型/(2) x(a+b) の型」
>>564 Hadn't it been for Mr.Katte's commentaries, we would have never thought that we would try to start the "Selection 700". We appriciate you so much( ^ω^)
548.(原級比較:「not so much...as」) S / is not / ((so much)) C ((as c[o])). (文型:S V C)
「not so much A as B」のパターンで、「A じゃない。B だ」という表現です(例文142参照)。 文字通りにいえば「A の度合いは B の度合いほど多くない」ということですが、 「A を否定/訂正している」という点を意識しておいた方が良いでしょう。 「not A so much as B」の語順も可能です。 また、but を使った「not so much A but B」のパターンもあります。 cf. It's not so much that I don't want to go, but I just haven't got time.(『PEU』§542-[4]) 他にも、rather や 比較級を使った同意表現もおさえておきましょう。 該当箇所: 「§158 原級を用いた重要構文、(4) 〈not so much 〜 as …〉」
549.(原級比較:「not so much as / without so much as」) S / left / O / M2((without so much as O)). (文型:S V O)
without の目的語のところは、((so much as)) saying / O / A((to O)) (文型:(S) V O A) (「so much as」はまとまりとして考えておいた方が as 以下の品詞を間違えなくてすむと思います)
否定を意味する内容で「so much as」を使うと、 「そんなレベルにさえ達してない」という感じで even の意味が含まれます。 「without saying so much as good-by」の位置にくることもあります。 該当箇所: 「§158 原級を用いた重要構文、(4) 〈not so much 〜 as …〉、[注]〈not so much as 〜〉」
後半の文 shorter の後は、than以下が省略されています(江川 p.171)。 cf. He is three centimeters shorter (than I am).
なお、この例文の「than I am」は、「than me」「than I」としても一応文法的にはOKですが、 「than I」は堅苦しい用法で避けた方が良いようです(安藤 p.428/p.614)。 He is older than I am. (than 主格 be/do)(フォーマルな書き言葉) He is older than me. (than 目的格)(話し言葉では普通。書き言葉でも多い) He is older than I. (than 主格)(堅苦しいので避けた方が良い) 該当箇所: 「§152 比較級構文、[1] 優勢比較の構文、(2) than の後の省略形、[注]1. than me」
better がでたついでに、 like を修飾するのは「原級:much、比較級:better、最上級:best」という点もおさえておきましょう。 (例文は下記該当箇所より) I like bananas very much. I like bananas better than apples. I like bananas best. 該当箇所: 「§148 比較の不規則変化、[2] 注意すべき不規則変化、(2) much の変化」
than 以下は、省略形になっています(例文545参照)。 (実際の成功(過去の一時点)の前に予想していたので大過去が使われています) cf. It was more successful than we had expected it would be. cf. We had expected (that) it would be successful. 該当箇所: 「§152 比較級構文、[1] 優勢比較の構文、(2) than の後の省略形」
553.(比較級:「know better than to do」) S / knew / M2((better)) ((than to v x)). (文型:S V)
to不定詞のところは、smoke / O / M2((in her baby's presence)) (文型:(S) V O) (形容詞からの派生名詞については例文248参照)
「know better than to do」は、「〜するレベルなんかよりも良く知っている」ということで、 たとえば『OALD』では「to be sensible enough not to do something」と説明しています。 「〜するほどばかではない」といった訳語が有名ですね。成句として憶えておきましょう。 文脈上明らかな場合は「know better」だけになります(「know better than that」という形もあります)。 該当箇所: 「§159 比較級を用いた重要構文、(5) 〈know better than to 〜〉」
>He says he didn't do anything wrong, but I know better. この用法は知りませんでした。ありがとうございます。 この場合は「than to do」が省略されているというよりも 「(物事を)もっと良く知っている」ということからそのまま理解した方がよさそうですね。 (あえて補うなら「than to believe his words」といったところでしょうか) 『ランダムハウス』【know better】 (1) (…するほど)愚かではない((than to do))、分別をわきまえている: (2) 認めない、そうでないと分かっている;((軽蔑的)) (人より)多くのことを知っているつもりになる: He says he didn't do anything wrong, but I know better. (彼は何も悪いことをしていないと言っているが、私はそうは思わない。)
>know bestなんかになると1番レベルが高くなっちゃうわけw 基本的にはそういうことだと思ってます。 『E-DIC』【know best】「物事をどうすべきかいちばんよく知っている、自分のやり方がいちばんだと思う」 Our supervisor never asks for our opinions. He always thinks he knows best. (上司はぼくたちの意見をけっして求めない。彼はいつも物事をどうすべきか自分がいちばんよく知っていると思っているんだ) 『OALD』【know best】「to know what should be done, etc. better than other people」
>成句として覚えるのも大事だけど、どういう文構造でそういう意味になるのか >理解する方がよくないですか? 俺にとって「成句として覚える」というのは、「訳語を丸暗記する」ことではなく、 「一度は文法や由来を考察したうえで、その後は英語の並びを理屈ぬきに暗記する」ということです。 あくまで英語側だけの話です(「成句」と「訳し方の公式」は別です)。 「know more じゃなくて know better」「than doing じゃなくて than to do」 というのを憶えておいた方が、読む/書く/聞く/話すスピードが上がって実践的だろうと思います。
>to be sensible enough not to do somethingもenoughの理解が深まれば >訳は自ずと導き出せると思うが。 enough もそうですけど、俺は「be sensible」の理解が重要だと思っています。 「大人気ない」という訳語も「sensible」から導き出すものでしょう。
「all very well」は「まったく申し分がない/問題がない」といったことを表しますが、 皮肉や譲歩として使われることも多いようです。 Your proposal is all very well in theory, but in practice it will not pay. (『ODE』allの項)
555.(比較級:「less A than B」) S / is / ((less)) <to v x> ((than <to v x>)). (文型:S V C)
最初の to不定詞のところは、discover and catalog / O (文型:(S) V O) 後ろの to不定詞のところは、interpret and explain / O (文型:(S) V O) (どちらも (a+b)x型の共通目的語です。「§382 共通要素の省略と共通構文」参照)
「less A than B」は、「not so much A as B」(例文548)と同様、 「A の度合いは B の度合いほど多くない」ということですね(『英文法詳解』p.543)。 やはり、「A を否定/訂正している」という点を意識しておくと良いと思います。 参考: 「§152 比較級構文、[5] rather than の意味の more 〜 than 比較級構文」
>「比較」というのは、ある尺度におけるレベル/水準/度合いを比べることだと思います。 >「レベルとかの話」じゃなければ「比較」とはいったい何なのでしょう? 程度の話ですよ。レベルでもいいですが。 ただ >「know more じゃなくて know better」 というのを聞いていると、やはり比較対象を誤解されている気がします。 betterの原形はなんでしょうか? goodかwellですね。この場合はwellでしょう。 つまり(know) wellかどうかの物差し・基準において、程度なりレベルの差を語っているわけです。 know betterはその意味でも比較対象じゃありません。 1つは省略されています。 もう1つは出てますね。(than) to do まあこのプロトタイプの書き方が誤解を生んだのかもしれませんが、実際には引き合いに出される行為はあるわけです。 ex)to smoke a cigarette in her baby's presence
to smoke a cigaretteはどういうことでしょう。 「〜するレベルなんか」というように一般化した対象者がいて、その行為を行っていることを示していません。 to不定詞は、なんらかの抽象的な行為を指し示しているだけに過ぎないんじゃないでしょうか。 だからその行為をする"対象者のレベル"が問題ではなくて、 その"行為そのもの"が対象になります。
言いたいのは、赤ん坊の前で"なすべきことはわかっている"ということ。:know (what/how to do)
よく知っているかどうかの観点から:better
タバコを吸う行為が比較対象として引き合いに出されているわけです。:than to smoke a cigarette
引き合いに出されたものは、言いたいことの対象物と対比を成します。 つまり「なすべきでないこと/おかしなこと/ばかなこと」がto smoke a cigaretteであることも暗に示しているわけです。 そういうわけであの意訳になり、成句としてknow better than to doが(おかしな)〜をするほどバカじゃない(ちゃんとすべきことはわかっとる) ということになるわけです。
know A well enough to do B 論理内容:A のことを知っている度合いが、B という行為をするレベルに達している know A so well as to do B 論理内容:A のことを知っている度合いが、B という行為をするレベルに達している know A well enough not to do B 論理内容:A のことを知っている度合いが、B という行為をしないレベルに達している know A too well to do B 論理内容:A のことを知っている度合いが、B という行為をするレベルを超えている know A better than to do B 論理内容:A のことを知っている度合いが、B という行為をするレベルを超えている
556.(比較級:「than any (other)」) S / is / more changeable M2((in O)) ((than in O)). (文型:S V C)
中学英語でもおなじみ「比較級 than any (other) 単数名詞」のパターンです。 「(他の)どれと比べてみても、上回っている」ということで、内容的に最上級を表します(例文539参照)。 このパターンの other の扱いについて注意点を挙げておきます。 (1) 文脈上明らかな場合、other がつかないこともある 論理的には other が必要で、書く場合には other をつけた方が良いと思いますが、 実際にはついていない英文もあります。「other がないから非文」とは言えないようです。 [状況:私と彼は同じクラス]He is taller than any boy in my class.(本来なら「than any other boy」) cf. You're more stubborn than anybody I know. (『PEU』§139-[8]) (2) 「話題」として取り上げたものが than以下のグループに含まれていないなら other はつかない [状況:私と彼は別のクラス]He is taller than any boy in my class.(通常 other はつかない) This horse is cleverer than any dog. (『G3』thanの項) なお、主語が複数であれば「any other 複数名詞」になります(安藤 p.577)。 該当箇所: 「§157 最上級⇔比較級⇔原級、[1] 原級・比較級を用いて最上級の意味を表す形」 参考サイト: ttp://www.biseisha.co.jp/lab/lab1/05.html
He likes me better than she.と He likes me better than her. では比較対象が変わってくるように
than以下の形によって何と比較されているのかが比較対象がガラっと変わるわけです。 know better than to doの比較対象のカタチはto do:つまり不定詞です。 何か不特定の人物と自分との比較を問うているのなら thanの後には主格もしくは略式で目的格相当の人物を示すものがこなければおかしくなります。
>>636 えーっとですね、比較の基本原則がわかっていないわけではなく、 その基本原則を「know better than to do」には当てはめる気がしない、っていうだけなんです。 通常の比較の話であれば、>>636さんに完全に同意しますが、 「know better than to do」という成句に関しては、「俺にとって都合の良い解釈」で十分だと思いました。 >>636さんの説明だと俺は理解不能に陥ります。
>それと比べてthanは経路が違うように思います。 >用法名はあんまり興味ないですが、副詞的用法ではないのではないでしょうかね。 ここら辺について、俺の方が「間違っている」と証明してもらえると嬉しいのですが、 そうでなければ、「know better than to do」の説明はお互い妄想にすぎません。 各自で都合の良いように理解しておけばいい話でしょう。 妄想だけで議論を続けるのは疲れるし、「鯨」もでてきたことですので、この辺でまとめにして終わろうと思います。
【know better than to do の解釈に関するまとめ】 (1) to不定詞が省略されていると考え、to不定詞を補い、「厳格な比較」に沿う形にして理解する (2) 「be sensible enough not to do」と同様の意味内容ととらえ、尺度と参照点に基づき理解する
He says he didn't do anything wrong, but I know better. (1) but I know (what to say) better (than to say so). (なーんもまちがったことしてないよ、と言うよりも、言うべきことを)よく知っとるわい。 =そうは思いません。(そうは言わんだろ普通の暗意) (2) but I know (things/him) better (than to believe his words). でも、俺は物事/事情/あいつのことをよく知ってんだよね(あいつの言葉を鵜呑みにするような低いレベルじゃないよ) =そうは思いません/認めません/そうでないと分かっています。
558.(比較級:「no more...than」) S / have / ((no more)) <right {←to v x}> ((than {to v x})). (文型:S V O) 【前提】We do not have right to knock another down.
最初の to不定詞のところは、say / O / A((to O)) (文型:(S) V O A) 後ろの to不定詞のところは、knock / O / A((down)) (文型:(S) V O A) (どちらの不定詞も right の内容を説明する「同格の不定詞」です。例文380参照)
「鯨の公式」とか「鯨構文」と呼ばれているものですね。 形の上では、「than以下のものと程度の差を比べて上回っている部分がゼロだ」となりますが、 「程度の比較」は修辞的なもので、実質的には「真か偽か」の二択になっているという点が特徴的です。 (「形の上では程度を比較してるが、実質的には二択」というのは例文548、555なども同様です) 「no more A than B」の場合、B に「聞き手の知っている『偽』」をもってきて、 「A は『偽』ですよ。B が『偽』なのと同じですよ」という内容を伝えます。 B の部分はいろいろ省略されて語や句だけのことが多くなりますが、 【前提】として挙げたように、文に復元すると内容がわかりやすくなると思います。 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(1) 〈no more [less] 〜 than …〉 の型」
ただし、形が「no more A than B」だと常に「A は B が『偽』であるように『偽』だ」になる、 というわけではないので注意が必要です。 A と B が名詞や動詞であれば「鯨の公式」で確定しますが、程度を表す形容詞/副詞だと、 場合によっては、「通常の比較級」の枠内で文字通り「程度の差がゼロである」と言っているだけで、 「B が『偽』」という前提ではないこともあります。 機械的に「お、知ってるぞ、これって公式!楽勝♪」とやらずに、文脈をよく理解しましょう (江川 p.176。『英文法詳解』p.541。『思考力をみがく英文精読講義』pp.158-181)。 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(1) 〈no more [less] 〜 than …〉 の型、[参考]〈no more 〜 than …〉の解釈」
559.(比較級:「not...any more than」) S / are not to be / judged / M2((by O)) ((any more than s[o])). (文型:S V C)(受動態) 【前提】Individuals are not to be judged by their size.
「no」=「not...any」なので、 「no more A than B」=「not A any more than B」となります(「not any more A than B」も可)。 「not A any more than B」の方が口語的な表現だと言われます(例文136の解説参照)。 「not A any more than B」は強調の度合いが強いとする説明もあります(江川 p.177)。
【前提】We do not have right to knock another down. 僕は少なくとも We have no right to knock another down. We never have any rights to knock another down. だと思います。 It goes without saying we never have any rights to knock another down. とかね。
not moreA than Bが比較なのにno more A than Bとなっただけで >実質的には「真か偽か」の二択になっている のはnoの力、noがnotと違って積極的に否定しているrefuseしているからだと思います。 notは以下のような「ことではない」と消極的に叙述された内容ではないことだけを述べていますが noはもっと積極的でインパクトを持ったかたちで、全然違うよ、そういう理解は到底できない、全く逆だというように 叙述された内容と真逆の方向に評価を押し流す意味合いがあると思います。
ちょっと気になったのですが、誤記でしょうか? 139番の解説ですが ------------------------------------------------------------------------------------------- expect O of [out of / from] ○○ で、「Oに○○を(当然のこととして)期待する、当てにする」。 -------------------------------------------------------------------------------------------
とありますが、正しくは ------------------------------------------------------------------------------------------- expect O of [from]○○ で、「○○(人)にO(事柄)を期待する」 ------------------------------------------------------------------------------------------- ではないでしょうか? (つまり「人」と「事柄」が逆になってる)
except の「人」と「物」は完全に書き間違いですね。訂正した記憶もありません。ありがとうございます。 一応、「expect 物/事 out of 人」は『ジニ大』には載ってます。実際の用例もたくさんあるので、 自分から使うことはないだろうけど出会ってもびっくりしない、といった理解で良いのではないでしょうか。 【誤】 expect O of [out of / from] ○○ で、「Oに○○を(当然のこととして)期待する、当てにする」。 【正】 expect O of [out of / from] 人 で、「(人)に O(事柄)を(当然のこととして)期待する、当てにする」。 (「out of /」はお好みで削除してください)
ついでに、例文558の訂正です(限定詞がないとちょっと不適切でした)。 【誤】 【前提】We do not have right to knock another down. 【正】 【前提】We do not have the right to knock another down.
「§377 否定を表す慣用表現、[2] 注意すべき否定形の慣用表現、【13】-[参考]〈no more [〜er] than …〉」 ------------------------------------------------- 〈no more 〜 than …〉構文は,2音節以下の形容詞の場合でも用いられるので,次の文の間には意味の差があるという。[CEU] Tom is no younger than Jack (is). (トムはジャックより決して若くない) * 単なる比較で,二人が若いのか年をとっているのかはわからない。 Tom is no more young than Jack (is). (トムはジャック同様若くない)〔二人とも若くない〕 * 引き合いに出しているジャックが若くないという含みがある。 -------------------------------------------------
「no 比較級 than」は「as 反対の意味の原級 as」の同等の意味をもつことがある、 というように、ざっくりと理解するのも悪くないでしょう(『英文法詳解』p.537)。 no more than=as few/little as(=only) no less than=as much as [as many as] (no less than は「量」だけでなく「数」にも使われます) no fewer than=as many as、no worse than=as good as no greater than=as small as、no smaller than=as great as (「as...as 具体的な数字」については例文542も参照) 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(3) 〈no more than〉 の型、【1】〈no more than A〉」
なお、than以下に数詞を伴わない場合もあります。 Compared with the whole universe, the earth is no more than a little star. (宇宙全体に比較すると、地球は小さな星にすぎない)(江川 p.175)
561.(比較級:「no less than」) S / had / {no less than} <100 dollars>. (文型:S V O) あるいは、S / had / <no less> ((than <100 dollars>)). (文型:S V O)
「no more than」とは逆に、「100ドルという基準を下回る部分がゼロ」、 下回っててもいいのに下回ってない、おお、結構あるじゃん、といった感じで、 「多さ」が強調されます。 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(3) 〈no more than〉 の型、【2】〈no less than A〉」
なお、数詞を伴わない「no less than」は、「程度を下回る部分がゼロ」というのを比喩的に表すので、 「〜も同然/ほかならない/まさしく」といったニュアンスをもつことがあります。 It is no less than robbery.(それはどろぼう行為も同然だ)(『英文法詳解』p.542) His invitation was no less than an order.(彼の誘いは命令にほかならなかった)(『G3』lessの項) He was no less a personage than the king.(彼こそは、ほかならぬ国王その人であった)(『英文法詳解』p.542) It was the Deputy Chairman, no less.(それはまさに副会長その人であった)(『ランダムハウス』lessの項)
Tom is no youngerはyoungERという判断にとんでもないと言ってるのに対して Tom is no youngはyoungという判断にとんでもないと言っています。
He was no more surprised than I. 普通はどちらも驚かないということでしょうが、 文脈によっては驚き方に大差がなかったなる可能性もあります。 Mark has no more books than I do. これはmanyの比較級としてのmoreなので比べていますね。 何も持ってないならno booksですし。大差がないことを言っています。
562.(比較級:「not less than」) S / contains / {not less than} <fifty thousand words>. (文型:S V O) あるいは、S / contains / <not less> ((than <fifty thousand words>)). (文型:S V O)
「5万語を基準としたとき、『その基準より少ない』ではない」ということで、 「少なくとも5万語」「5万語以上」を表します(実際に何語載っているのかはわかりません)。 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(4) 〈not more than〉 の型」
「not more than」もあわせて理解しておきましょう。 This dictionary contains not more than fifty thousand words. (文型:S V O) (この辞書にはせいぜい5万語しか載ってない) 「5万語を基準としたとき、『その基準より多い』ではない」ということで、 「多くて5万語」「5万語以下」を表します(実際に何語載っているのかはわかりません)。
内容的に「not more than=at most」「not less than=at least」という関係になることもおさえておきましょう。
563.(比較級:「no less...than」) S / is / ((no less)) necessary / A((to O)) / ((than s[o])). (文型:S V C A) 【前提】Study is necessary to children.
「鯨の公式」の逆パターンです(例文558参照)。 形の上では、「than以下の基準と程度の差を比べて下回っている部分がゼロだ」となりますが、 やはり「程度の比較」は修辞的なもので、実質的には「真か偽か」の二択になっています。 「no less A than B」の場合、B に「聞き手の知っている『真』」をもってきて、 「A は『真』ですよ。B が『真』なのと同じですよ」という内容を伝えます。 該当箇所: 「§160 no more than 型の構文、(1) 〈no more [less] 〜 than ...〉 の型、【2】〈A is no less B than C is D.〉」
頭の体操に、Harold J. Laski『The Rise of Liberalism』(1936)より類例を挙げておきます。 (入試問題にもなったそうです。『誤訳の構造』p.182参照) What, then, is the liberalism we have here to discuss? It is not easy to describe, much less to define, for it is hardly less a habit of mind than a body of doctrine.
564.(比較級:「rather than」) S / should be / judged / M2((by O)) ((rather than by O)). (文型:S V C)(受動態)
rather は、18世紀頃まであった rathe(早く)の比較級だったそうです。 現在では「程度の比較」を表す副詞として使われますね。 用法やニュアンスなどわりとやっかいなので、辞書でよく確認しておきましょう。
「A rather than B / rather A than B」は、「B よりも A の方が程度が上」ということですが、 このパターンも二択として考えた方がわかりやすいです(例文142、548、555参照)。 『OALD』でも「instead of」だと説明しています。 なので、訳語も「B というよりもむしろ A」よりも「B ではなく A」の方が適切なことが多いです。 (例文564も、「人の価値は社会的地位で判断するべきではない」という意味/前提が含まれているように思います) 参考: 「§152 比較級構文、[5] rather than の意味の more 〜 than 比較級構文」 「§158 原級を用いた重要構文、(4) 〈not so much 〜 as …〉」
なお、「A rather than B / rather A than B」の A と B は「文法的に対等」(並列構造)というのが原則ですが、 A が to不定詞の場合、B に原形不定詞や動名詞がくることもあります(『PEU』§491-[1])。
565.(比較級:「would rather...than」) S / would ((rather)) be / poor ((than v x)). (文型:S V C)
than以下のところは、make / O / M2((by O)) (文型:(S) V O)
この would は、意志を表す助動詞 will の丁寧/たとえ話バージョンで「控えめな意志」「願望」を表します。 なので、「would rather A (than B)」は、「(B するんじゃなくて/B するんだったら)A をしたい」という意味になります。 元々は「had rather」だったそうで、米語では「had rather」も使われるようです。 どちらにせよ、実際の会話では省略形の「'd rather」が普通です。 該当箇所: 「§205 would の用法、(10) would を用いた慣用表現、【3】〈would rather 〜 (than …)〉」 「§230 原形不定詞を用いた慣用構文、(2) 〈would rather [had rather]+原形不定詞〉」 「§270 仮定法を含む慣用表現、[4] would rather 〜, had better 〜、(1) 〈〜would rather (than …)〉」 参考: 「§213 to不定詞と原形不定詞、[3] to不定詞と原形不定詞の両方が可能な場合、(3) than の後で」
(1) It was the most lovely flower in the garden. (2) It was a most lovely flower. (1) は普通の最上級。 (2) は比較の対象がないので、絶対最上級、most の意味は very と同じ。 (1) The flowers are most beautiful at this time of the year. (2) I've wanted one of these for the longest time. (1) は普通の最上級で、(2) は絶対最上級。 (1) は「いまが見頃」、(2) は「ずっと欲しかった」と、 ぴったりの日本語がみつかるが、いつもそううまくいく とは限らない。 先日、ある本を訳していたら、次のようなチャプ ターの書き出しにぶつかって、目の前が真っ暗になっ た。 For the most important year of the most important part of his life to this point, いかにも英語らしい表現だが、これに相当する日本 語がはたしてあるのだろうか。真っ先に頭に浮かんだ のは、秋山真之が草した日本海海戦の命令文「皇国の 興廃この一戦にあり」だった。 Mount Fuji is the highest mountain in Japan. これはもう、文部大臣賞受賞・青少年教育連盟推薦 の最上級と言うべきか。「日本一」と訳さないと、非 国民と呼ばれて石を投げられる。しかし、ごく普通の 英語を読んでいると、この手の最上級は案外少ない。 Kazu, the most popular footballer in J Leage, あるテレビ局の人気調査ではラモスが一位になった ことがあるし、オールスター戦のファン投票では2年 続けて最高得票は井原だった。しかし、日本語の「い ちばん」はそんなに厳密に使うわけではないので、 「客観的数値基準」がなくても、その貫祿さえあれば 「いちばん」でも構わない。
しかし、わたしの乏しい読書からいうと、学校で習ったほど、英米人が強い気持ちで最上級を使ってい るとは、どうしても思えない。「いい女」というだけでは、なんか物足りないので、 「いーい女」とすこし力を入れてみせる。その程度の最上級が多いような気がしてならない。 いつものように、サイデンステッカーの“ The Sound of The Mountain"から最上級を拾いだし、川端の 『山の音』とくらべてみる。 A most unpleasing expression, thought Shingo. いやな目つきだと信吾は思った。
The Indian girls were the most beautiful. インドの娘さんたちがきれいだった。
I suppose she's about the most important after the chief cutter. They think very highly of her. 裁断の主任の次くらいですか、お店でも大事にされて。
The best thing would be to put an end to it as soon as possible. そういうことは、あたなたちのためにも、早くやめなければいけませんね。
His asperity struck Shingo as most odd. 信吾は魚屋の口調がひどく意外で、
they had been the clearest image in his mind when hewoke. 目がさめた時、ざるそばの姿がいちばんはっきり頭にあった。
Fusako did not know this most famous of poems. 房子はこの人口に膾炙する歌を知らない‥‥
It was a most ordinary bowl, なんでもない茶碗だが、
Watching her drink as if it were the world's most delicious water, Shingo thought to himself that this year too spring had come. いかにもうまそうに水を飲む女の子に、信吾は今年も春が来たのを感じた。
No one paid the slightest attention to the tow of them, 誰も二人を見ようとしなかった。
Now that Kikuko had said so, that seemed a most likely possibility. そう菊子に言われると、そうかもしれないと思って、
上の例文をみて、私の言うことも`a most likelypossibility'と思ってくださる方がひとりでもいれば、 わたしは心は人生最大の喜びにうちふるえることでしょう。
Fusako did not know this most famous of poems. 房子はこの人口に膾炙する歌を知らない‥‥
It was a most ordinary bowl, なんでもない茶碗だが、
Watching her drink as if it were the world's most delicious water, Shingo thought to himself that this year too spring had come. いかにもうまそうに水を飲む女の子に、信吾は今年も春が来たのを感じた。
No one paid the slightest attention to the tow of them, 誰も二人を見ようとしなかった。
Now that Kikuko had said so, that seemed a most likely possibility. そう菊子に言われると、そうかもしれないと思って、
上の例文をみて、私の言うことも`a most likelypossibility'と思ってくださる方がひとりでもいれば、 わたしは心は人生最大の喜びにうちふるえることでしょう。
566.(比較級:「no sooner...than」) ((No sooner)) / had / S / entered / O // (文型:S V O) than / S / noticed / O. (文型:S V O)
否定語を文頭に出しているので倒置になっています(例文196-200参照)。 (倒置するのは相当にフォーマルな文体だと思います) cf. I had no sooner entered the room than...
「no sooner...than」は、「than以下と比べて早い部分がゼロ」ということで、 2つの事柄が間をおかずに連続して起こったことを表します。 比較表現というよりも接続詞表現として理解しておいた方が便利でしょう。 「hardly/scarcely/barely...when/before」と同様の内容です(例文271参照)。 いずれも文語的で、「as soon as」などを使う方が普通だと思います。 cf. As soon as I entered the room, I noticed... (as soon as では過去完了にならない点に注意しましょう。安藤 p.151。江川 p.245) 該当箇所: 「§292 時・場所の副詞節を導く接続詞、[1] 時の副詞節を導く接続詞、(10)-【2】〈no sooner 〜 than …〉」 「§377 否定を表す慣用表現、[2] 注意すべき否定形の慣用表現、【14】〈no sooner A than B〉」
「not only A but (also) B」を使うときはしっかりと並列構造を意識しましょう。 × the smell not only of tobacco but gas 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(5) 〈not only A but (also) B〉」 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(3) 〈not only A but (also) B〉」
"no" soon"er"なので「それ以上」すぐある話なんかない、全く「お門違い」だということを主文の方で示しています。 この文がすでに何かと何かの比較しようと意図で使われているわけでないのは >cf. I had no sooner entered the room than... cf.I had entered the room no sooner than... 副詞soonの位置をみれば明らかです。soonは話し手が主観的に何か言おうとする意味合いで使われているわけです。 cf.He will be here soon.He will soon be here.
そして「それ以上すぐの話なんかあるわきゃねぇだろ」と主文の方が前置きになっています。 それにつられて本来ただの補足・引合いに出された方の話(I noticed the smell)の方に話の本旨になります。
as soon asで書かれるときに >cf. As soon as I entered the room, I noticed... と文の主従が入れ替わってることに注意。 あと感触の部分で言えばas soon asの文は平たい表現で、no sooner thanの方がそうやって啖呵を斬って前置きしてるように 感情が乗ります。感情が乗るから倒置されるわけですね。
>>688 >勝手さんは数字上の話が好きなようで結果+−0で説明しようとしてますけど >その説明では状況をうまく頭で思い浮かべられないんじゃないでしょうか? 「than以下と比べて早い部分がゼロ」というのはあくまで形の話で、 「比較表現というよりも接続詞表現として理解しておいた方が便利でしょう」が俺の考えです。 >>688さんの説明がよくわかってないので何とも言えませんが、おそらく大きな差はないのだろうと思います。 (役割として比較級の前の no と例文550の two years とを区別していないのは確かですが)
いずれにせよ、誤解を招く書き方だったので例文566の説明を以下のように修正させてください(該当行をそのまま削除)。 文体や倒置の効果については各自が文法書や「英語の海」で検討してみてください。 【誤】 否定語を文頭に出しているので倒置になっています(例文196-200参照)。 (倒置するのは相当にフォーマルな文体だと思います) cf. I had no sooner entered the room than... 【正】 否定語を文頭に出しているので倒置になっています(例文196-200参照)。 cf. I had no sooner entered the room than...
569.(比較級:比喩的な「more than」) S / ((more than)) justified / O. (文型:S V O) 【直訳風】「その少年は、彼らが少年に対して抱いた高い評価を正しいと証明する以上のことをやった」
目的語のところは、<the {favorable} opinion {←(that) they formed of him} > cf. They / had formed / a favorable opinion / of him. (文型:S V O A) (「form [have/get] a 形容詞 opinion of ○○」で、「○○について(形)だと思う」。of は「〜に関して」)
「more than」は、than以下に数詞を伴わない場合、比喩的な意味で使われます。 「than以下を基準としたとき、それを上回っている」という論理関係をとらえて適切に内容を把握しましょう。 「その表現では不十分でとても言い表せていない」という意味を含んでいます。 more than を extremely と考えるのも悪くないと思います。 参考: 「§377 否定を表す慣用表現、[1] 否定語句を用いない否定表現、(2)-【11】〈more than 〜〉(〜できない)」
「比較級 than usual」は、「いつもより」を表す便利な表現です。 とくに成句として扱う必要もないかもしれませんが、比較対象の品詞を考え始めると面倒なので成句としておきます。 (例文570の場合、内容的に対応しているのは「usual」(形容詞)と「this year」(副詞要素)ですよね) 文脈上明らかな場合は、「usual」に対応するものが表面上ないこともあります。 He left home later than usual.(彼はいつもより遅く家を出た)(「§149-[2]-(2)-【1】」)
571.(比較級:「比較級+and+比較級」) M2((With O)), / S / is becoming / C{smaller and smaller}. (文型:S V C)
同一の比較級を and でつなげた「比較級+and+比較級」は、程度が継続して変化していることを表します。 more/most型の形容詞/副詞の場合、「more and more 形/副」になります。 We're going more and more slowly. (『PEU』§139-[4]) She became more and more beautiful as she grew up.(大きくなるにつれて彼女は美しくなっていった)(『E-DIC』) 該当箇所: 「§159 比較級を用いた重要構文、(3) 〈比較級+and+比較級〉」
572.(比較級:「肯定的内容, much/still more...」) S / has / O<a right {←to enjoy O}>, / M2((much [still] more <(a right to enjoy) O> )). (文型:S V O)
「肯定的内容, much/still more A」は、 肯定的内容を述べた後、A の方がもっと程度が上だ(=もっと「肯定」だ)、と追加する表現です。 ただし、現在ではまったくといって良いほど使わないそうです。 (1970年代までは英英辞書にも載っていたそうですが、現行の英英辞書には載っていません。江川 p.177) 現在の英語で同様の内容を表すには、「not to mention」や「to say nothing of」などを使います(例文390参照)。 cf. S has a right to enjoy his liberty, not to mention his life. cf. S has a right to enjoy his liberty, to say nothing of his life. 参考: 「§159 比較級を用いた重要構文、(4) 〈much[still / even]less 〜〉」
「日本人が much less の反意語として作った」といった噂もあるようなので、 一応、James Johnston Pettigrew という人が書いた実例を挙げておきます(1847年のものです) a sojourn of two years and a half in a place like this, is enough to ruin a saint much more a mortal. ttp://docsouth.unc.edu/unc/unc06-103/unc06-103.html
574.(比較級:「the 比較級, the 比較級」) O<The more> / S / learn, // M2((the more)) / S / realize / O<(that) s v>. (文型:S V O // S V O) M2((The more)) / S / realize / O<(that) s v>, // <the more> / I / want / O<to v x>. (文型:S V O // S V O) (最後の <the more> は、to learn の目的語と考えます)
cf. I / learn / <more>. (文型:S V O) cf. I / realize / M2((more)) / <(that) I don't know>. (文型:S V O) cf. I / want / <to learn more>. (文型:S V O)
おなじみ「the 比較級 A, the 比較級 B」のパターンです(江川 p.175)。 前の the がある「程度」を示し、後ろの the が「その程度だけ/その分だけ」と受ける形で、 「A すればするほど、ますます B する」という呼応関係を表します。 一応、前の the が関係副詞、後ろの the が指示副詞で、前半が従属節、後半が主節になります。 (例文577-579の the も、「その程度だけ/その分だけ」を表す指示副詞の the です) 該当箇所: 「§152 比較級構文、[3] 比較級と the、(2) 〈the+比較級〉」 「§159 比較級を用いた重要構文、(1) 〈the+比較級,the+比較級〉」 「§78 定冠詞の特別用法、[4] 定冠詞の副詞的用法」
このパターンで英語を書くときには、語の結びつきに注意しましょう。 (『ライティングのための英文法』p.97) × The more it is expensive, the more I want it. ○ The more expensive it is, the more I want it. × The more you get homework, the less you have time to play with your friends. ○ The more homework you get, the less time you have to play with your friends.
577.(比較級:「(all) the 比較級 for/because」) S / is / ((all)) the more interesting / M2((for O)). (文型:S V C)
cf. It / ((closely)) resembles / our earth. (文型:S V O) 文→名詞句のポイント:主語→所有格、動詞→名詞、副詞→形容詞、目的語→to句
「その程度だけ/その分だけ○○」を表す「the 比較級」は、 for句/because of句/because節で「その程度だけ/その分だけ」の理由/前提を表すことがよくあります(例文578-9も同様)。 all は「the 比較級」を強調する副詞で、 「ますます、なおさら」(文脈によっては「かえって」)くらいに考えておくと良いと思います(『英文解釈教室』p.261)。 該当箇所: 「§159 比較級を用いた重要構文、(2) 〈the+比較級+because [for] 〜〉」 「§103 all と both の用法、[2] all の特別用法、(1) 副詞用法」
なお、if節が「その程度だけ/その分だけ」の条件/前提を表すこともあります。 下記の例文の場合、「その程度だけ/その分だけ」の前提となるのは for句ではなく if節ですね。 If we plant early, it will be all the better for our garden. (早く植えればそれだけ私たちの庭は良くなるだろう)(「§78-[4]」)
578.(比較級:「not...the less for/because」) S / do not love / O / M2((the less)) / M2((for O)). (文型:S V O) 【直訳風】「彼には欠点があるが、だからといって『その分だけ彼を愛する度合いが下がる』ということはない」
「否定+劣勢比較」と「否定+理由」というかなりやっかいな組み合わせですね。誤読しないように気をつけましょう。 この not は文全体にかかるので、「【B だから A だ】ではない」=「B だからといって A なわけではない」が骨格になります。 (「否定+理由」については、例文170、471、494参照) ということで、「for以下の理由で彼を愛する度合いがその分だけ下がる」を否定しているわけです。 「none the less (for句/because節)」や「nevertheless」も同じ理屈です。 cf. I love him none the less for his faults. / I do not love him any the less for his faults. cf. He has faults. Nevertheless, I love him. 参考: 「§159 比較級を用いた重要構文、(2) 〈the+比較級+because [for] 〜〉、[注]〈none the+比較級+for 〜〉」 「§106 no と none の用法、[2] none の用法、(2) 副詞用法、【1】〈none the+比較級+(for [because] …)〉」 「§106 no と none の用法、[2] none の用法、(3) none を含む慣用表現」
似た形で、Anna Sewell の 『Black Beauty(黒馬物語)』(1877)の次のフレーズが有名みたいです(the はないですけど)。 (ここでの them/they は「God's creatures」つまり「動物たち」を指します) we call them dumb animals, and so they are, for they cannot tell us how they feel, but they do not suffer less because they have no words.
580.(最上級:「最上級+that節」) S / is / <the {most difficult} day> {←(that) s v x}. (文型:S V C) 【直訳風】「今日は、私が東京へ来てから私が体験した中で最も困難な日です」
I have had...のところは、関係代名詞 that の省略で、先行詞は「the most difficult day」。 I / have had / some difficult days / M2((since s v a)). (文型:S V O) ってな形からの変形。 since節内は、S / came / A((up)) A'((to O)) (文型:S V A)
最上級を表す構文では、「何の中で一番なのか」を示す「比較の基盤」として of や in をよく使いますが (of と in の使い分けについては文法書で確認してください)、 関係詞節(that節)を使うこともあります(安藤 p.564参照)。 該当箇所: 「§155 最上級を用いた基本構文、[1]-(2)「〜する[である]ところの一番…」〈最上級+that節〉」 「§304 that の用法、[3] that を比較的よく用いる場合、(1) 先行詞が最上級の形容詞...などによって修飾されている場合」
581.(最上級:「最上級+in 時間」) S / expected / <(that) s v x>, // (文型:S V O) but // S / hear / <that s v x>. (文型:S V O)
expected の目的語のところは、S / would have / O<a {warm} January> (文型:S V O) hear の目的語のところは、S / is / the coldest ((in twenty years)) (文型:S V C) (【直訳風】「この冬は、ここ20年間で最も寒い」)
「最上級+in 時間」の形は、「この(時間)の中で最も〜」という意味で、 日本語の「(時間)ぶり」を英語で表すときに便利な表現です。 「for the first time in years(数年ぶりに、久しぶりに)」のような 「for the first time in 時間」もあわせて憶えておくと便利だと思います。 該当箇所: 「§331 in、(3) 時間的に「〜内」を表す」
英文31 against反対違反⇔for We're against war.戦争反対。 It is 〜 to do:itが仮主語でもいいけどitを敢えて訳さずにやっても良し。 交通違反だよ→赤信号で渡るのは。
英文32 underの支配下に置くとか影響下にあるというような意味合いを含んでいるから。 そのbuildingが建設中ってことは、まだ出来てなくてそこで授業があるわけでもない 学校に関係のない土建屋さんがいっぱいいてそこらへんで工事してる。 つまり建設って用途の影響下(支配下に)ある状態だって事。 under discussion under arrest
on the hillside:丘の側面のラインにon(接してる)から丘の中腹に、atじゃない。 in the north of 〜:方角の示す方向の一体に含まれるどこかだからここではin。〜の北に
英文33 behind schedule:時刻表の時間に送れて→時間に遅れて behindには時間を指してより送れるという意味もある。 behind timeも同義。 Tokyo is 4 hours behind us."ここ"より4時間遅い(時差だ)。 behindはもちろん後ろ、背後の意味もあるが上記の時間的に遅いだけじゃなく進歩が遅い時も使う。 I'm behind him in English.英語の上達が遅い。
destination:目的地 destinateは運命づける、前もって定める意味の動詞 be destined for:〜の予定である、〜行きです(普通はforだけ)。
on time 定刻どおりに、時間通りに。onの接点のニュアンスでその時刻キッカリということ。 in time (時間までに)間に合って。inの対象内に包含されてるニュアンスから。間に合ったかどうかの視点。 behind time 時間に遅れて at the time 〜:〜する時に by the time 〜:〜するまでに for the time being/for a(some) time:しばらくの間 for time to time :from A to B でAとBが同一の名詞の場合 AからAへ、Aごとにという説明が自分の辞書に載ってる。 この場合上の説明の後者を適用すればtimeごとに→(ある一定の)時間ごとに→時折・時々と
英文34 put〜in:〜を何らかの中に入れる putはどこかに置く位置させる意味の動詞で、最後によく前置詞副詞をとる 結局のところどのように置いたかを表現するものから発展したものばかり。 put away(aside):脇へ配置する→片付ける put back:もとの場所に配置する→戻す put by(away):すぐ近くに/脇に置いておく→蓄える put down:手を下ろす、下に置く、書き記す(紙の上にペンを置くわけだから) put off:一旦分離しておく→延期する put on:接した状態で配置する→着る履くかぶる put on:onの状態に配置する→電気を付ける put out:電気を消す、外に出す(外に置くから)、公にする(外部に配置するから) put through:通した状態に配置する→電話を繋ぐ、ヒモを通す put together:一緒に置く→集める come out:焦点のある部分にやってきてそこからoutする→出てくる
自販:vending machine
out of order:順番が狂う、調子が狂う
英文35 be on good term with〜 termはいろいろ意味があるけど、ここでは交際の関係、親しい関係 onは、termを支えているというニュアンス。 based on depend on live on つまり、良い関係で存在しているということ。 withは、対象を示す。対象と対面で向かい合っている感じ。 satisfied with fall in love with rely upon/on このonも支えるon。〜を支えに/基にして信頼しているということ。 元はEverybody relies upon his word. wordは言葉だけど、言動の意味でも使う。
英文37 if you like(to do):あなたが〜するのが好きなら→〜したいなら→よろしければ go on 〜:旅行などにいく〜をはじめる。 onはいくつか選択肢の中で選んだものの接点を示す。 on Mondayとかも、月曜から日曜までの7つの選択肢から1つを抽出するからon。 今から何をするかいろんな選択肢の中でpicnicを選んでそれにいくからgo on a picnic go on a trip /visit/hike/journey/tour/voyage/vacation/dietもそう。
stay at home atは点、場所。地図上にいろんなpointがあってその点上のものをさす。 stay homeでもいいけど、atがなければうち⇔外の関係(⇔stay out)。atがあれば学校、遊び場などいろんな場所の中のhome。
as for me for meでも私にとってはだけどasがあればその限りという限定の意味合いが出てくる。 asは同じ重なりを示す。比較でレベルが同じことを示すことがあるけど、裏返せばそれ以上はいかないと限定の意味合いになる。 この場合は、家で本読んだほうがいいんだけど、相手はピクニックに行きたがってるんだし、 相手を気遣って自分に限ったことだけどと付け加えてる。
you canは〜できますよ→してもいいですよ。you mayも同じ訳語になるけどmayだと自分が権限を持って許可してる感じで高飛車。
英文41 get off:降りる。getは何か力がかかって何らかの状態になる/すること。offは離れた状態 cf.get on:バスに乗る get in:タクシーとか車に乗り込む。 get down:これも降りるだけど下に降りる意味で、車なんかから降りてはなれる意味ではない。 get out of:get inの反対。タクシーから降りる。
stopは、バス停(bus stop)。
take a bus to the airport:takeは自分のところに取り入れる動き。ここではバス(をつかまえて)乗ること。 toは着点を示す。
on account of :accountは預金口座や得意先、記述、弁明などいろんな意味があるが、ここでは理由・根拠の事。 on account ofは、〜の根拠に基づいて(on)ということ。 否定評価文on all accountsすべての根拠にもとづいても→どんな見方をしても on no accountどんな理由でも/があっても on this accountこんなわけで
canはbe able toと違ってやり方を知っているニュアンスで主に使われるが、物語などでの単純過去の用法では できたかできないかbe able toとほぼ同じ意味になる。
英文45 It's hard/to find a place [to eat] where/ you can keep your overcoat on. むずいなぁ→どっか場所をみつけるの→どっか食べる場所ね→(どこって君が)コートを着たまま to eat・where節ともにa placeにかかる。 itは仮主語だけど敢えて難しく考えなくて何か後で説明させると思っていればいい。 このonはくっつく、身に付けるのon。 canは英文37参照。
It was difficult /for me/ to make out むずかった→私としてはね→理解するのがね。 [for me to make out]でネクサス(意味上の主語述語)と捉えてもいい。 ちなみにこのforはdifficultと評価されるものがどこ/誰を対象に評価してるかを示している。 kindとか自分の性質の評価をする場合はof。
make out: outはその対象が今ある地点から何かの境を出て対象にとっての「外」に出ること。 話し手の視点は対象と同じ内にあったり(だから外に出る/消える)、外にあったり(だから出現する/出て来る)様々。 この場合は、隠れてたものが姿をあらわす、出現する出て来る意味のout 対象に力を加えてoutの状態にする(make)→思いを巡らせて言われた事、考えなどをoutの状態にする→わかる(understand) 同じ分かるにwork out・figure outなどある。 I couldn't figure out what he had said. make outは他にも、 頭を使って隠れた情報をoutする→解読する、判読する(distinguish) 力を加えて自分の言いたいことをoutする→主張する(claim) 力を注いでその証明をoutする→結論に達する,証明する。
what S is saying/said 主節の時制に引っ張られて過去形や過去完了になることは置いておいて、 少し難しいが、what S is sayingは若干肯定的にとられているのに対して what S saidは否定的にとっている。 英文46は、どちらかというと相手に対して肯定的だけど、話している内容はどうも理解できなかった という事を語調を和らげて言っているのに対して(can't→difficult) 上のfigure outの文は意見の対立している相手の言ってる事がどうしても納得いかなかったということ。
英文47 put out これは明かり・光をout(話者視点:内)の状態にしろ(置け)ってことで、明かりを消す、火を消すということ。 他にもそいつををout(話者視点:内)の状態にする(置く)ってことで追い出す 作品などをout(話者視点:外)の状態にする→公にする、出版する 売り物をout(話者視点:外)の状態にする→生産する。料理を提供する。 今から着る服を(話者視点:外)の状態にする→出す、用意する。
英文48 come to:〜に至る。comeは焦点の当たるところへ向かってくる動き。to以下が焦点の当たるcomeの終着点を示す。 そのcomeの状況をnearで示している。近くということはそこまでまだ到ってないということ。
run over:車で轢く、轢かれた対象の上を覆い被さるように(over)スルスルっと行ってしまったんだね。
to being run over to run(過去分詞) overでもいいけどrun-run-runなので注意。この例文は親切にbeingをつけてくれたが検索ヒットは 少なかった。to run(過去分詞) overもありえるので文脈とtoの使われる意味合いを考えて読解する事。
英文49 catch up with catch捕まえるupは完全にの意味。英文43参照。 完全に捕まえて対象と至近距離で向かい合ってる(with)ニュアンス。withは英文35参照。
このinは、ある範囲内の事を対象としていることを示す。 cf.interested in biology生物学というカテゴリーの範囲のことに興味のある状態 speak in English英語という語学カテゴリーの中(American/British Englishetc...)の言葉で話す
英文50 do away with:何らかの行動を行って(do)、〜に対して(with)離れた状態(away)にする。 〜を取り除く、廃止する。 cf.do with〜:〜に対して何らかの行動を取る→処理する、扱う。 do without〜:〜と対しないで、何らかの行動を取る→〜なしで済ませる。 do for〜:何らかの行動をとって〜のためになる→役に立つ What have you done with camera? カメラに対して何をした(それで今どうなってる?)→カメラどこに置いた? 現在完了を感じろ。
英文51 look down on:見下す(despise)。look downだけなら下に目をやる事を指すだけだが、onによって目の威圧感が加わり 見下す目となる。 ⇔look up to(respect) ちなみにlookは目を動かす動きなので自動詞。look atはat示すの場所に目をやる事。 look forは探し物に向かって(for)目をやるから、探す求める。
the secretaries (who[m]) she had worked with →She had worked with the secretaries. 過去完了。一緒にずっと働いていた状態(完了形)は過去の事。今は別々。
英文52 look forward to:〜に対して(to)先の事に目がいっている→期待する(expect)、待ち焦がれる このtoは何らかの事象に向き合う意味合いで使われるtoなので一般的には動名詞が続く。 the day when I can seeお会いできる日。例え会う日が決まっていても会うことが確定してるとは当人が捉えずに、 謙遜でお会いできる事があるならcan。 お会いする可能性がある、その日→お会いできる日 for the first time in five years5年の間で初めて→5年ぶり(例文29参照) ここでforじゃなくてin 5 yearsなのは、端から端まできっちり5年間の中でどうだという話ではなく 5年という言葉の示す範囲の中でという意味、多少の誤差が許される表現。
>>771 【誤】 be on good term with〜 【正】 be on good terms with〜 例文140参照。
【誤】 元はEverybody relies upon his word. 【正】 元はEverybody relies upon him.
>>778 >to being run over >to run(過去分詞) overでもいいけどrun-run-runなので注意。この例文は親切にbeingをつけてくれたが検索ヒットは >少なかった。to run(過去分詞) overもありえるので文脈とtoの使われる意味合いを考えて読解する事。 ここのところ、to の後になぜ過去分詞がくるのかよくわかりませんでした。
584.(否定主語、全体否定の「not...all」) S / can satisfy / O. (文型:S V O) S / makes / O / C. (文型:S V O C)
amount は、「a (形) amount of 不可算名詞」「(形) amounts of 不可算名詞」といった形で、 限定詞的に不可算名詞を修飾します。 Japan needs a great amount of petroleum.(日本は大量の石油が必要だ)(§126-[2]-(2)) 該当箇所: 「§43 物質名詞、[1] 物質名詞の用法、(2) ある限定された量」 「§126 many と much、[2] much の用法、(2) much に代わる表現」 参考: 「§126 many と much、[1] many の用法、(2) many に代わる表現」
辞書や文法書でも同様の指摘があります(江川 p.65 参照)。 『G3/G4』allの項[語法・部分否定]: 一般に集合的な意味を否定する時は全否定になる。 All the money in the world can't make her happy.(世界中の金をもってしても彼女を幸せにできない) 『ウィズダム』allの項[allと否定]: not...all や all...not でも特に all が全体をまとめてさすような場合は全否定になることがある。
ただし、「not all」を文頭で使った全体否定の例文は探せませんでした。 また、『ランダムハウス』は、「all...not」の場合だけに当てはまる話だととれる記述をしています。 結局、例文584は、前の文との関係で not が文頭に移動した特殊なケースだと考えられます。
『ランダムハウス』allの項[語法]: All the boys did not leave. のように not が all の後ろにきて離れている場合は、 現代英語では完全否定になることが多い。特に all が総括的意味を表すときは完全否定になる。 All the police in town could not find the lost child. (町中の警官を総動員したが、その迷子を発見できなかった)
なお、『英文法詳解』(p.129)にも、not...all の語順で全体否定、という例が挙げられています。 He did not turn up all the three months I was there.(彼は、私がそこにいた3カ月間ずっと顔を見せなかった) これは all句が否定の作用域から外れているからだと思います(all句を文頭に移動できる)。
586.(準否定語) It / seems / <that s v o>. (文型:It V that...)
that節内は、S / have come to realize / <how precious s v>. (文型:S V O) (come to do については、例文22、264参照) how節は、how precious / S / ((really)) / is で、 S / ((really)) / is / {so precious} (文型:S V C) ってな形からの変形。
people は「s」はつかないけど「数」を表す集合名詞なので、little ではなく few ですね。 該当箇所: 「§372 強い否定と弱い否定、[3] 弱い否定、(2) few, little」 「§127 (a) few と (a) little」 参考: 「§41 集合名詞、[1] 可算名詞として用いられる集合名詞、(2) 常に複数扱いの集合名詞」
なお、few は a だけじゃなく the や所有格がつくこともあります。 その場合は、a がつくときと同様、肯定的な意味になります(『英文法詳解』p.486。例文55、469参照)。
589.(否定形の慣用表現:「no longer」) ((Since s v x)), / S / should be / responsible / A((for <what s v>)). (文型:S V C A)
since節内は、S / are / ((no longer)) / C (文型:S V C) cf. You are not a child any longer.
副詞の long は「時間的に長く」という意味を表します。 なので「no longer」は、「これまではそうだったのかもしれないが、今後は1秒たりともそんな状態は続かない」という感じで、 「(これまでと違って今では/これ以上)もう〜ない」を表します。 「no longer」であれば、ひとまとまりの副詞要素として「中位(be 動詞/助動詞の後、一般動詞の前)」に置くのが普通で、 「not...any longer」であれば、「any longer」を文尾に置きます。 該当箇所: 「§377 否定を表す慣用表現、[2] 注意すべき否定形の慣用表現、【1】〈no longer〉=〈not 〜 any longer〉」
なお、「no longer」と似た否定語句に「no more」がありますね。一応、使い分けの基準はこんな感じです。 ・no longer:「時間」に関する否定。中位に置く。 ・no more:「数量/程度/回数」に関する否定。文尾に置く(なので、通常は not...any more の方が好まれる)。 ただし、「not...any more」は「no longer / not...any more」と同じ意味を表すこともあります。 He no longer lives here.(『OALD』longの項) She doesn't live here any more.(『OALD』any more/anymoreの項)
590.(否定形の慣用表現:語句否定「not a few」) S / think / <that s v x>. (文型:S V O)
that節内は、S / are / superior / A((to O)) (文型:S V C A) to の目的語のところは、<ones {←made ((in O))}> (ones=articles)
「not a few/little」の not は「a few/little」を否定する語否定なので、 「not a few/little」は「少なくない=多い」になります。 該当箇所: 「§374 文否定と語否定」 「§127 (a) few と (a) little、[3] few, little を含む慣用表現、(3) not a few [little]」
なお、口語では「quite a few/little」も似た意味で使われますが、 こちらは「(思ったよりも)かなり多い」といった感じで、実際に「多い」とは限りません。 参考: 「§127 (a) few と (a) little、[3] few, little を含む慣用表現、(2) quite a few [little]」
superior はラテン語由来の比較級形容詞なので、than ではなく to を使います。 該当箇所: 「§153 ラテン語からきた形容詞の比較級構文」
ones は、前に出た「可算名詞の複数形」を繰り返すのを避けるために使われ、必ず修飾語が必要です。 ただし、例文590のような「総称用法だけど後置修飾で限定されて下位区分を表す場合」は those の方が普通だと思います。 該当箇所: 「§94 that の注意すべき用法、[1] 名詞の繰り返しを避ける that、[参考]総称を表す場合の that [those] と one [ones]」 「§98 one の用法、[1] 名詞の代用語としての one、[Q&A 42] the one(s) = that [those] と考えてよいか?」
592.(否定形の慣用表現:否定の強調「not...in the least」) S / was ((not in the least)) / surprised, // (文型:S V C)(受動態) for // S / had ((fully)) expected / <((as)) much>. (文型:S V O)
「in the (very) least」も否定を強調します。 「not...in the least」は、「not...at all」よりもフォーマルで、主に個人的な感情/感覚に関して使います(『PEU』§318-[7]) 否定の強調としては、他に「not...by any means = by no means」あたりが有名どころでしょうか(例文492)。 該当箇所: 「§372 強い否定と弱い否定、[2] 強い否定、(6) 否定を強める慣用表現」 「§386 強意語句による強調、[4] 否定の意味の強調」
as much は、前に具体的な数字があれば「それと同じ量/程度」を表し(例文115参照)、 具体的な数字がない場合でも、前の文の内容を受けて 「その内容と同じ程度のこと/それくらいのこと/それと同じこと」を表します。 「as much as 【前の文の内容】」という原級比較で、後半部分がない形ですね。
594.(否定節の代用の not:再叙否定「, not (even) if...」) S / don't love / O, // not / M2((even if s v o)). (文型:S V O)
「否定節の代用の not」の一種で、「, not if...」などの形で否定文を追加する用法があります。 「再叙否定」と呼ばれるそうです(安藤 p.666)。 I wouldn't let you touch me, not if I was starving. (あなたに体をさわらせたりしないわ。たとい飢え死にしたって)(安藤 p.666) 前の発言を受けて返答する場合にもよく使われます。 "Isn't it a dangerous job?" "Not if you know what you're doing." 「それは危険な仕事じゃないの?」「要領をつかんでいれば,そんなことないさ」(『E-DIC』) Not if I can help it.(『E-DIC』) (1) it が自分の行為の場合:(できるなら)そんなことはしない/したくない、真っ平だ、ごめんだ (2) it が自分以外の行為の場合:(できるなら)そんなことはさせない/そうはいかない
なお、「, not even...」の形も再叙否定でよく使われます。 There was no money, not even coins.(お金はなかった。小銭さえなかった)(安藤 p.666) I have not much of life for myself, not even the hours I should like to devote to my wife and child. (『英文解釈教室』p.99。出典は Albert Schweitzer『Out of My Life and Thought』(1933年)のようです)
595.(部分否定:「not...all」) S / are / published / M2((every day)), // (文型:S V C)(受動態) but // S / are / C. (文型:S V C)
数量/程度/頻度を表す語が「否定の焦点」になっている場合、 「その数量/程度/頻度すべてに当てはまるとは限らない」という部分否定になります (「否定の作用域」は文全体なので、語句否定ではなく文否定です)。 たとえば、I don't like her very much. は、 「『I like her very much』ではない」(It is not that I like her very much.) という文否定で、否定の焦点が very much にあります。 「『とても好きだ』ではない」ということなので「あまり好きではない」という内容になります(江川 p.163 参照)。 例文595の場合、 「『出版される本はすべて良い本だ』ではない」(It is not that all of them are good books.) ということなので「すべてが良書だとは限らない」という内容になります。 該当箇所: 「§375 全体否定と部分否定」
597.(部分否定:「not...always」) M2((Though s v x)), / S / is not / M2((always)) / ((easily)) acquired. (文型:S V C)(受動態)
though節内は、S / is / necessary / A((for O)) (文型:S V C A)
cf. It is not that common sense is always easily acquired.
598.(部分否定:「not...necessarily」) S / do not / M2((necessarily)) / go / A((together)). (文型:S V A)
cf. It is not that theory and practice necessarily go together.
特に説明することもないので、部分否定のちょっと複雑な例を挙げておきます。 It is not every one that wears a human form, that can claim to be a man, in the full sense of that term. (『誤訳の構造』p.190)
また、文否定と語句否定の違いについては、次の例などが有名です(倒置が起こるのは文否定の場合)。 In no clothes does Mary look attractive. (Mary doesn't look attractive in any clothes.) In no clothes, Mary looks attractive. (If Mary wears no clothes, she looks attractive.) (『言語学の専門家が教える新しい英文法』p.26)
599.(二重否定) There / are / S {←which s v x}. (文型:There V S)(there構文)
which は関係代名詞(目的格)で、先行詞は「(very few) noted places (in the world)」。 which節は、 My father / has not ((yet)) visited / <some noted places {in the world}>. (文型:S V O) ってな形からの変形。
602.(二重否定:「not...without doing」) S / cannot read / O / M2((without v-ing x)). (文型:S V O)
without 目的語(動名詞)のところは、being / ((so much)) the better / M2((for O)) (文型:(S) V C) (「the 比較級 for」については、例文577参照) (「so much」は、all と同様、「the 比較級」の強調として使います。『英文法詳解』p.540)
「not...without doing」は、「(doing)することなしに〜することはなない」という二重否定です。 前から「肯定」で訳せば「〜すれば必ず(doing)する」といった感じになります。 参考: 「§250 動名詞を用いた慣用構文、(6) never … without 〜ing」 「§377 否定を表す慣用表現、[2] 注意すべき否定形の慣用表現、【2】〈never … without 〜ing〉」
例文600と例文602に関して、 「§297-[3]-(2)-[注]〈否定語+but that〉の書き換え」に載っている書き換え例を挙げておきます。 下に行くほど普通の表現だそうです。 I never pass my old house but I think of my childhood. I never pass my old house without thinking of my childhood. Whenever I pass my old house, I think of my childhood.
「fail to do」は、「〜しない/できない」の意味をもつので、 「not fail to do」は「〜しないことはない」という一種の二重否定になります。 「cannot fail to do」は「〜しないという可能性はない」ということで「(可能性の面で)必ず〜する」を意味します。 (例文317参照。fail to do については、例文24、377、493も参照) 該当箇所: 「§377 否定を表す慣用表現、[1] 否定語句を用いない否定表現、(2)-【3】〈fail to 〜〉」
なお、「決して」とか「必ず」とか、訳語だけで安易に憶えていると、comment欄のようなミスをします。 (間違った英語だとあえて断言しておきます) never は、「not の強調」ではなく、「頻度に関してゼロ」(not+ever)を意味します(「一度も〜ない」)。 なので、「never fail to do」は「一度たりとも〜しないことがない」という意味になります。 つまり、複数回行うことが前提で、always を裏から表現したものといえます。 数量に関する all/any/no、頻度に関する always/ever/never などを対応させて理解しておくと良いと思います。 「Don't fail to come tomorrow.」であれば、文法的には正しい文となります。 (『ここがおかしい 日本人の英文法』pp.127-131 参照) 参考: 「§372 強い否定と弱い否定、[2] 強い否定、(1) never」
なお、「除外の but」には、「next but one」「last but two」といった表現もあります(主に英)。 Jackie lives next door but one. (= two houses from me) (『PEU』§116-[1]) 該当箇所: 「§161 最上級を用いた構文、(3) 数詞とともに用いる最上級の慣用表現、【2】 〈the last but one〉 の型」
1.Never means at "no" time in the past or future. 2.Never means not in "any circumstances". (Collins)
never http://www.etymonline.com/index.php?term=never O.E. nafre, compound of ne "not, no" (from PIE base *ne- "no, not;" see un-) + afre "ever." Early used as an emphatic form of not (as still in never mind);
>never は、「not の強調」ではなく、 >Early used as an emphatic form of not (as still in never mind);
>>840 まぁ、どんな本でも「間違い」はあるものだと思っておいた方が良いでしょうね。 こないだ読んだ『英文の読み方』でも、 A good friend of mine, who is 19 years old, got married with her boy friend last month.(p.88) という例文があってびっくりしました。
【誤】 never は、「not の強調」ではなく、「頻度に関してゼロ」(not+ever)を意味します(「一度も〜ない」)。 【正】 never を単なる「not の強調」として使うのはわりと限られた用法で、 never は通常「頻度に関してゼロ」(not+ever)を意味します(「一度も〜ない」)。
ちなみに、現在の英語で「not の強調」として使うのは、次のケースのようです。 (1) Never mind! などの慣用句、(2) 会話表現で驚きなどの感情をこめるとき(主に英)、 (3) 「never a 名詞」(文語)、(4) 「never the 比較級」(nevertheless はこの用法に由来するのでしょう)
>>843 多分この話なんだろうね。ミントンの引用。 ttp://www.hfc-south.com/17kanro/128.html >「必ず6時に起こしてください」→(X)Never fail to wake me up at six. >ある特定の場面で行われる一回だけの行為を表すのにnever fail to/ without failを使うことはできない(alwaysやneverももちろんこのような使い方はできない)。
確かにNever fail to come tommorrowニ度と明日来ることを怠ることがないように??? 若干おかしいかな。使われる場面は多分何回も明日来て下さいといって来てくれなかった人に対してだろうね。 ミントンが言うように来ないことにうんざり来てるんだろう。 「必ず」という訳語一辺倒になるのと同じように、命令が全部ダメってことじゃないと思う。
ミントンがうんざり感を感じているのも never fail to doが〜するのを怠ることは1度たりとも(絶対に)ないという言い回しからなんだろうね。 このneverは、頻度がないだけじゃなくて、そこに強意が加わっていますよね。
>>856 Never fail to...の命令文が間違いだ、と言っているわけではありません。 「頻度」に関して使うのではあれば、もちろん問題ありません。 引用されたサイトはまさに「頻度」に関して使われていますよね(They come with frequency って言ってますし)。 「always があてはまる状況か」というのが学習者にとって有益な基準だと思います。
607.(否定語句を用いない否定表現:「the last 名詞 to do」) S / should be / <the last persons {←on earth}> {←to v x}. (文型:S V C)
to不定詞のところは、approve / A((of <the use of O for O>)) (文型:(S) V A) cf. They / use / atomic energy / M2((for warlike purposes)). (文型:S V O)
「the last ○○ to不定詞 / the last ○○ 関係詞節」は、「〜する最後の○○」ということで(例文374参照)、 「最も〜することのない○○」を意味することがあります。一種の修辞的表現ですね。 該当箇所: 「§377 否定を表す慣用表現、[1] 否定語句を用いない否定表現、(2)-【5】 〈the last+名詞+to不定詞[関係代名詞節]〉」 「§161 最上級を用いた構文、(4) その他の最上級を含む重要慣用表現、【2】 〈the last+名詞+to不定詞〉」
2つの中から一方について述べ続いてもう一方について述べる場合は「one...the other」の呼応が基本ですね。 「残った方」は特定できるので定冠詞のついた the other になります。 両方を特定する意識が強ければ「the one...the other」になることがあり(例文610参照)、 また、単なる列挙として述べる場合は「one...one」になることもあります(『英文法詳解』p.145)。 該当箇所: 「§99 other と another の用法、[1] other と another の基本的な用法、(1) other」 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(1)-【1】 one … the other」
610.(不定代名詞の呼応:「the one...the other」) S / may prove to be / C. (文型:S V C)
すでに2つの事柄について具体的に述べているときなど、 両者を特定して述べる場合には、「the one...the other」になることがあります。 There is a big difference between old English and modern English, but the one has developed gradually out of the other. (§99-[2]-(2)-【1】) 例文610の場合、前の部分から読むとわかりやすいかもしれません。 出典は、Arthur Conan Doyle「The Adventure of the Musgrave Ritual」『Memoirs of Sherlock Holmes』(1894年)でした。 "At least," said I, "it gives us another mystery, and one which is even more interesting than the first. It may be that the solution of the one may prove to be the solution of the other." 参考: 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(2)-【1】 the one … the other」
611.(対句表現:「on (the) one hand...on the other hand」) M2((On (the) one hand)) / S / have to work; // (文型:S V) M2((On the other hand)) / S / have / O {←to v}. (文型:S V O)
「on (the) one hand...on the other hand」は、2つの事柄を対比させる対句表現です。 ポイントは次のとおり。 ・2つの事柄は対照的であっても矛盾していない。別の側面を述べているだけで両方とも「真」。 (「on the contrary」との違いを確認しておきましょう。『PEU』§144-[1]) ・「on (the) one hand」はないこともある。 (on the other hand しかないときでも、何と何を対比させているのか意識する必要があります) ・「on (the) one hand」がある場合は、「on the other」のこともある。 該当箇所: 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(1)-【5】 on the one hand 〜 on the other (hand) …」 「付録1 類例リスト、20. 《定冠詞を含む慣用表現》」
612.(対句表現:「the former...the latter」) S / is / ((as)) C ((as s[o])), // (文型:S V C) but // S / are / apt / to v x. (文型:S V C to do)
to不定詞のところは、value / O // and // despise / O (文型:(S) V O and V O)
「the former」と「the latter」は、「前者」と「後者」を表す対句表現です。 2つのうちの「前者」と「後者」は特定できるので、定冠詞がつきます。 「the+形容詞」で単数名詞になる特殊な成句で、定冠詞とセットにしてそのまま憶えた方が良いでしょう。 参考: 「§149 比較級・最上級が2つある場合、[2] 注意すべき用法、(2) late の比較変化の用法」 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(2)-【1】 the one ... the other」
613.(対句表現:「A is one thing, B is another」) It / is / <one thing> / <to v o>; // (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞) it / is / <((quite)) another (thing)> / <to v o m2>. (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がto不定詞)
「A is one thing, (and) B is another (thing)」は、 「A がある1つの事柄、B が A とは別の1つの事柄」ということで、「A と B は別物だ」という内容を表します。 形の決まった対句表現なので、接続詞なしでカンマでつなぐこともあります。 該当箇所: 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(2)-【3】 A is one thing, B is another」
614.(不定代名詞の呼応:「some...others」) S / are / called / SC, // (文型:S V C+主格補語)(S V O C の受動態) and // S / (are) / (called) / SC. (文型:S V C+主格補語)(S V O C の受動態) (comment欄の説明は「欠けている要素」が不十分です。注意しましょう)
例文12の入口さんの解説にならうと、「some - others」「some - the others」は次のような関係になります。 (全部で数が6の場合を想定します) ・some - others 「☆☆★★△△」「☆☆★★△▲」 ☆☆:some、★★:others (☆にも★にも当てはまらない部分がまだある) ・some - the others 「☆☆★★★★」 ☆☆:some、★★★★:the others (全要素が、☆か★か、どちらかに必ず当てはまる) 該当箇所: 「§99 other と another の用法、[2] 他の語との対応と慣用表現、(1)-【5】 some 〜 others …」
615.(相関接続:等位接続「both A and B」) S / is / ((both)) (1)C and (2)C. (文型:S V C)
おなじみ、「A も B も」を表す「both A and B」です。 原則として A と B には文法上対等のものがくる、という点を確認しておきましょう。 ただし、対等といっても「Both 完全な文 and 完全な文」という使い方はできません(『PEU』§111)。 該当箇所: 「§288 接続詞の種類、[2] 形態上の分類、(3) 相関接続詞」 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(4) 〈both A and B〉」
616.(相関接続:等位接続「at once A and B」) S / is / ((at once)) <the (1){longest→} and (2){best known→} railway> {←in the world}. (文型:S V C)
「at once A and B」は、「A でもあり、同時に B でもある」ということで、 「both A and B」と同様の意味を表します。 フォーマルな表現ですが、書き言葉ではわりと使われてると思います。 「both A and B」の類似表現としては「A and B alike」などもあります。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(4) 〈both A and B〉、[注]「AもBも」の他の表現」
617.(相関接続:等位接続「either A or B」) It / is / apt / to v x / M2((when s v x)). (文型:S V C to do)(非人称のit:天候)
to不定詞のところは、get / ((either)) (1)C or (2)C (文型:(S) V C) when節内は、S / are / A((in O)) (文型:S V A)
おなじみ、「A か B か」を表す「either A or B」です。 「either A or B」は「Either 完全な文(,) or 完全な文」という形が可能です(江川 p.378)。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[2] 選択を示す等位接続詞、(2) 〈either A or B〉」 「§105 either と neither の用法、[2] either, neither の副詞用法と接続詞用法、(3) 〈either … or 〜〉〈neither … nor 〜〉」 参考: 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(2) 〈(either) A or B〉と〈neither A nor B〉」
618.(相関接続:等位接続「neither A nor B」) M2 / it / was / ((neither)) (1)C nor (2)C. (文型:S V C)(非人称のit:天候) It / was / <an {ideal} day ((for O))>. (文型:S V C)(非人称のit:時間/曜日) 【直訳風】「昨日は暑すぎもせず寒すぎもせず...」
「neither A nor B」は、「A も B も〜ない」を表します(例文545、643参照)。 「neither A nor B」は「Neither 完全な文 nor 完全な文」という使い方はできません(『PEU』§373)。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(2) neither」 「§105 either と neither の用法、[2] either, neither の副詞用法と接続詞用法、(3) 〈either … or 〜〉〈neither … nor 〜〉」 参考: 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(2) 〈(either) A or B〉と〈neither A nor B〉」
620.(相関接続:等位接続「what with A and (what with / with) B」) M2((What with (1)O and (2)O)), / S / has fallen / C / M2((at last)). (文型:S V C)
「what with A and (what with / with) B」の what は、something の意味の副詞的用法に由来するらしく、 意味としては「to some extent」を表します。 あ、例文619の partly と同じだ!(江川 p.86。安藤 p.551) 2つの例文を並べることで、安易に「慣用句」として片付けずにしっかりと理解できるわけですね。ん〜深い。 で、この with は、「同伴/随伴」から派生し「理由」を表しています(「〜があるので/〜のせいで」)。 (with の後にネクサスがくることもあります) また、「what by A and (what by / by) B」のこともあります(『英文法詳解』p.186)。 該当箇所: 「§305 what の用法、[2] what を含む慣用表現、(4) 〈What with A and (what with)B〉」
621.(相関接続:譲歩「it is true...but」) 【前半】 It / is / true / <that s v x>, // (文型:S V C)(形式主語のit:真主語がthat節) あるいは、気持ちとしては、 M2((It is true)) / (that) / S / is / C, // (文型:文副詞+(目印)+S V C) 【後半】 but // S / am / afraid / <(that) s v x>. (文型:S V C A) あるいは、気持ちとしては、 but // M2((I am afraid)) / S / will be / hard / to v x. (文型:文副詞+S V C to do)
師曰く、「It is true that...とあったら、あとに but を探せ」(『ビジュアル英文解釈 PART 1』p.238)。 「It is true...but」は、「たしかに○○だね。でも△△だよ」というように、 相手の主張/一般論/枝葉末節などを一応認めつつも自説を主張する、という譲歩の呼応関係です。 ・たしかに○○だね(「真」だけど、取るに足らないことだと左へ受け流す) ・でも△△だよ(こっちの方がはるかに重要だと主張) 訳せばなんとなく訳せちゃうんですが、しっかりと論理関係を把握できるかどうかが、 内容の理解に大きく影響します(英語でも日本語でも)。英作文でも重要ですね。 it is true、indeed(例文622)の他にも、to be sure、of course、certainly などさまざまな表現があり、 呼応を受ける側も but や however だけでなく、still、even so、all the same などがあります(『PEU』§157-[5])。 意外と見逃しやすいのが「may/might...but」の呼応関係です。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[3] 対立を表す等位接続詞、【3】 〈It is true 〜,but …〉」 参考: 「§387 挿入語句、(3) 文・節全体を目的語とする I think, I suppose, it is true など」 「§199 may, might の用法、[1] may の用法、(2) 推量」 「§199 may, might の用法、[2] might の用法、(4) 譲歩」
後半の「it...practice」のところは、「文の主語」=「to不定詞の意味上の目的語」となる特殊な形で、 「tough構文」と呼ばれたりします(例文433参照)。基本的に「It is 形 to do 元の主語」の形に書き換えが可能です。 cf. Your idea is hard to put into practice. cf. It is hard to put your idea into practice. (形式主語のit:真主語がto不定詞) to不定詞のところは、put / your idea / A((into practice)) (文型:(S) V O A) 該当箇所: 「§122 形容詞と to不定詞構文、(2) 「〜するのが難しい」型」 「§219 to不定詞の副詞用法、[2] 形容詞・副詞を修飾する用法、(1) 形容詞を補う、【2】 easy,difficult などを限定するもの」
622.(相関接続:譲歩「indeed...but」) M2 / S / is / C, // (文型:S V C) but // S / is / lacking / A((in O)). (文型:S V C A)
「indeed...but」は、「it is true...but」の堅い表現と考えておけば良いと思います。 ただし、indeed には、前の文を受けて情報を追加する使い方もあるので注意が必要です。 辞書で用法をよく確認しておきましょう(例文534の用法も重要です)。 The American speaks Japanese very well, indeed he is bilingual. (そのアメリカ人は日本語が大変うまい、いやそれどころか2か国語を自由に話せる)(『ジニ大』indeedの項)
623.(相関接続:対立「not A but B」) S / rented / O, / not M2((because s v x)), / but M2((because s v x)). (文型:S V O)
最初のbecause節内は、S / are / pleased / A((with O)) (文型:S V C A) 後ろのbecause節内は、S / was / A((near O)) (文型:S V A)
「not A but B」は、「A ではなく B だ」という対立の呼応関係を表します。 この not は述語動詞に引きつけられることもあるので注意しましょう(江川 p.157。例文185、461参照)。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[3] 対立を表す等位接続詞、【2】 〈not A but B〉」 参考: 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(5) 〈not A but B〉」
624.(相関接続:対立「(It is) not that...but that...」) (It) / (is) / Not / <that s v x>, / but <that s v x>. (文型:S V A)(形式主語のit:真主語がthat節) あるいは、 (It) / (is) Not / <that s v x>, / but <that s v x>. (文型:S V C)(itは前文の内容) あるいは、気持ちとしては、 Not / (that) / S / dislike / O, // (文型:文副詞+(目印)+S V O) but / (that) / S / have / <no time {←to do it}>. (文型:(目印)+S V O)
「It is not that... / Not that...」は、「〜ということじゃない/というわけじゃない」という文否定を表す表現です。 「it は前文の内容を指す」と考える方が適切かもしれませんが、 そもそも it is がつかないことも多いので、文型を考えるよりも形に慣れておいた方が良いでしょう。 『英文解釈考』(p.137)は、「not because...but because... の because の代わりに that を使うことがある」と説明した上で、 「I do not say this because... / It is not the fact that... / One must not suppose that...」 という『OED』の「Not that...」の定義を載せています。 該当箇所: 「§293 原因・理由の副詞節を導く接続詞、[2]-(1) that、【1】 〈(It is) not that …〉」
625.(相関接続:等位接続「not only A but (also) B」) S / is / C / not only M2((in O)), / but M2. (文型:S V C)
「not only A but (also) B」は、「A だけでなく B もまた」という追加の呼応関係を表します(例文566参照)。 わりとフォーマルな表現です(『PEU』§383)。 only 以外にも、merely、simply などを使うこともあります(江川 p.376)。 該当箇所: 「§289 等位接続詞、[1] 連結を示す等位接続詞、(5) 〈not only A but (also) B〉」 参考: 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(3) 〈not only A but (also) B〉」
626.(相関接続:比例「A is to B as C is to D.」「As..., so...」) A[C]((As s / are / m2((to o)) )), / M2((so)) / are / S / M2((to O)). (文型:S V A[C])(主文は倒置) あるいは、 M2((As s / are / m2((to o)) )), / A[C]((so)) / are / S / M2((to O)). (文型:S V A[C])(主文は倒置) (考え方は、出口さんのサイトの説明も参照してください)
「A is to B as C is to D.」は、「A is to B what C is to D.」(例文463)と同様、 「A:B=C:D」のパラレルな関係を表します(読解上の注意点は例文463の解説を参照)。 Reading is to the mind what food is to the body. (§305-[2]-(1)) Reading is to the mind as food is to the body. (『G3』asの項)
一方、様態や比例を表す as節を前置した場合、フォーマルな文体では、主文に so をつけて呼応を示すことがあります。 As rust eats iron, so care eats the heart. (さびが鉄を腐食するように、心労は心をむしばむ)(安藤 p.614) そして so がついた場合、so に引きずられて倒置になることがあります。 As you sow, so shall you reap. ([ことわざ]自業自得、因果応報)
ということで、例文626は次のような展開を経てできあがります(どの形も正しい形です)。 「A is to B as C is to D.」 「As C is to D, A is to B.」(as節を前置) 「As C is to D, so A is to B.」(as を受ける目印として so が登場) 「As C is to D, so is A to B.」(so に引きずられて、主文が倒置)
on の基本イメージは、面や線への「接触」です(『前置詞』p.96)。 時間に関して言えば、ある種の「期間」を前提とした「特定の折との接触」を表します(安藤 p.639)。 1週間/1カ月/1年などを前提とした「日」に関するもの、と理解しておくと良いでしょう(『前置詞』p.143)。 それに対し、at は「単なる時の一点」、in は「幅のある期間」といった感じになります。 なお、時間の on と in では、「in the morning」と「on the morning of May 5」の使い分けも重要です。 単に「午前に」という場合には、1日という長さにおける午前なので幅が感じられるが、 「5月5日の朝に」になると、1カ月/1年という長さにおける特定の日の午前になるので、幅が感じられないのでしょう。 10 cm のうちの 5 cm なら幅が感じられるけど、10 m のうちの 5 cm だともう幅は感じられない、 といった感じで、前提となる「単位」が変わるのだと思います。 該当箇所: 「§333 on、【4】 日・時」 「§331 in、(3) 時間的に「〜内」を表す、【1】 時(期間)」 「§336 時を表す前置詞、(1) at,on,in」
of の基本イメージは、「分離/起源」です。 そこから派生していろいろな「関係」を表しますが、「所有/帰属」はわかりやすいですよね。 該当箇所: 「§332 of、(2) 所有格に相当する用法」
628.(till:時間・継続) S / stayed / A((with O)) / M2((till O)). (文型:S V A)
with は、もともとは「対抗」という方向を表していましたが、 しだいに「同伴」や「付加」としての使い方が広まっていったそうです。 ということで、基本イメージは「つながり」と「向かい合う方向/関係」です(『前置詞』p.86)。 「プラスの関係」という理解も有効でしょう(江川 p.427)。 「stay with 人」は、「(人)の家に泊まる」の他にも、 「Stay with me a minute.」(もうちょっとだけ話を聞いて)といった使い方もあります。 参考: 「§335 with、(1) 同伴・付加を表す、【1】 同伴・随伴」
629.(by:時間・期限) M2((When s v)), / S / told / O1 / O2<that s v x>. (文型:S V O O)
when節内は、S / was leaving (文型:S V) (出口さんのサイトでは「未来の予定」としていますが、普通に「進行中で未完了の動作」で良いと思います)
that節内は、S / would come ((again)) / M2((by O)) (文型:S V)
by は、もともと「近接」を表す言葉で、しだいに「手段」や「基準」を表すようになったそうです。 ということで、基本イメージは「〜のそばに」「〜によって」の2つと考えておくのが良いと思います (『前置詞』p.53 参照)。 なお、「〜のそばに」の場合、near とは違い何らかの接点を必ずもつのが特徴です。 We live near the sea. (本人の感覚なので、実際は5キロとか離れてるかもしれない) We live by the sea. (海が見えるくらい近い)(安藤 p.637) 時間に関して by を使うと、「〜のそばに」から派生して、「時間的限度/期限」を表します (「〜までに/〜までには」)。 該当箇所: 「§328 by、(4) 時間的限度を表す場合」 「§336 時を表す前置詞、(3) until [till],by, before」
634.(over:空間位置、toward:運動の方向、at:度合い) <The plane {←we were aboard}> / was flying / M2((over O)) / M2((toward O)) / M2((at O)). (文型:S V)
主語のところは、関係代名詞 that/which(前置詞の目的格)の省略で、先行詞は「the plane」。 We / were / A((aboard the plane)). (文型:S V A) ってな形からの変形。
over の基本イメージは、「対象の上部を通過する『⌒』の動き」です(『前置詞』p.16)。 「越える」「覆う」「またぐ」などをイメージするとわかりやすいと思います。 該当箇所: 「§337 場所を表す前置詞、(2) on, above, over, up」
toward は、対象へ向かう「運動の方向」を表します。 to だと「到着点」という意味が含まれますが、toward にはそれがなく純粋に「方向」だけを表します。 該当箇所: 「§337 場所を表す前置詞、(6) to,for,toward(s)」
at の基本イメージは「点」です(『前置詞』p.47)。 そして「変動するもののある一点の状態」を表す用法から、価格や速度などの度合い/割合を表す用法が派生します。 また、「a 測定基準 of 具体的数量」という形に慣れておきましょう。 文脈上、「高度」だと明らかであれば、「a height of」が付かないこともあります。 at (a distance of) two miles (2マイル離れたところに)(『リーダーズ』atの項) 該当箇所: 「§327 at、(2) ある時点での状態を表す、【4】 速度・価格・割合」 「§342 その他の意味を表す前置詞、(5) 単位・程度・度合」 参考: 「§345 部分・数量などを表す語句がつく場合、(4) 紛らわしい〈a □ of X〉の形の場合」
635.(to:方向/到着点、on:近接) Take / the first turning / A((to the right)) // (文型:(S) V O A)(命令文) and // go / A((straight)) / ((on)), /// (文型:(S) V A)(命令文) and /// S / will find / O / M2((on O)). (文型:S V O) (「命令文+and (助動詞)」については、例文317参照)
to の基本イメージは、「方向/到達点」です(『前置詞』p.113)。 なお、グーグルの検索結果では、 (1) take the first turn to the right、(2) turn right at the first corner (3) take the first turning to the right、(4) turn to the right at the first corner の順でした。 該当箇所: 「§334 to、(1) 方向および到達点を示す」 「§337 場所を表す前置詞、(6) to,for,toward(s)」
「on your left」の on は、「接触」から派生した「近接」を表します。 面や線を前提とした「〜側(on...side)」といった感覚でよく使われると思います。 (on the other hand とかもそうでしょうね。例文611参照) また、near や by よりも「くっついてる感」があると思います。 該当箇所: 「§333 on、【3】 近接」
641.(前置詞+that節:in that) S / differ / A((from O)) / M2((in that s v x)). (文型:S V A)
that節内は、S / can / (1)think and (2)speak (文型:S V)
in と「除外」の前置詞に限り、that節を前置詞の目的語にすることができます。 (「除外」の前置詞とは、except、but、besides など)(例文222の see to it that も参照) in that は「〜ということにおいて/という点において」を表し、文脈によっては「理由」を表します。 該当箇所: 「§319 前置詞の目的語、(6) 名詞節、【3】 that節」 「§291 名詞節を導く接続詞、[1] that の用法、(4) that節が前置詞の目的語の場合」
642.(前置詞+関係詞節) S / take / a walk / M2((every day)) / M2((except when s v)). (文型:S V O)
according to は、次のような意味を表します。 ・依拠:「(第三者の話/文献/資料など)によれば」(通例文頭で使う) (通常、自分の意見には使えず「× according to me」は誤用とされます(「○ in my opinion」)。『PEU』§8) ・基準:「(計画/約束/判断など)に従って」 ・比例:「(数量/程度)に応じて」(例文529参照) 該当箇所: 「§318 前置詞の種類、(2) 群前置詞」 「§323 群前置詞、(1) 2語から成る群前置詞」 「§244 慣用的な分詞構文、[参考]分詞構文由来の接続詞と前置詞」
「neither A nor B」については、例文618参照。 なお、「neither A nor B」を主語に使う場合、B にあわせるのが原則ですが、 ややインフォーマルな表現では複数扱いにすることもあります(『PEU』§373)。 該当箇所: 「§346 複合主語と動詞、[1] 2つの主語が接続詞で結ばれている場合、(2) 〈(either) A or B〉と〈neither A nor B〉」
644.(群前置詞:as for) M2((As for O)), / S / was not / <a bad one> / M2((in itself)). (文型:S V C) (a bad one=a bad schema。例文332、471、590、596参照)
as for の目的語のところは、関係代名詞 that/which(目的格)の省略で、先行詞は「the schema」。 I / had / a scheme / M2((in my head)). (文型:S V O) ってな形からの変形。
as for は、「〜について言えば、〜は」といった意味で、通例文頭で使い「話題/主題」を提示します(例文37参照)。 「象は鼻が長い」「ぼくはうなぎだ」「夏はやっぱりビールだね〜」の「は」に近い感じだと思います。 たとえば、英語学者の中島文雄は「象は鼻が長い」の「直訳」を 「As for elephants, their trunks are long.」としています(『日本語の構造』p.106)。 例文656の with regard to も同じ機能でちょっと堅い表現です。 該当箇所: 「§318 前置詞の種類、(2) 群前置詞」 「§323 群前置詞、(1) 2語から成る群前置詞」
「in itself / in themselves」は、「それ自体の範囲内においては」ということから、 「(他の事柄から切り離した)それ自体では、もともとの性質では、本来」といった意味を表します。 該当箇所: 「§92 再帰代名詞、[2]-(1) 再帰用法、【3】 前置詞の目的語になる、[b] by [for, in, of] oneself」
出典は、Robert Louis Stevenson『Treasure Island(宝島)』(1883年)でした。