中高生の宿題に答えるスレ 3学期 lesson 1
倫理観の発達していない年少の児童は、
何の罪悪感も無く虫や小動物を殺すことがあり、
また些細なことで暴力を振るう傾向の人間も少なからず存在する。
こうした暴力性はサディズム的ではあるが、
性的嗜好としてのサディズムとは、意味や内容が異なる。
言葉の一般化にともない、本来の用法から逸脱している傾向があるが、
サディズムは基本的に他人を虐待して喜ぶ性質一般を指す言葉ではなく、
他人を虐待することによって性的興奮を覚える性的嗜好のみを指す。
嫌いな相手を叩きのめすことで爽快感を覚えるのは加虐性向(性格)だが、
その際に性的興奮もしくは性的快感を覚えていればサディズム
(より正確には「性的サディズム」)であるといえる。
ただある種類のサディズムは変態性欲、
性的倒錯に規定されるため、
このことにより言葉のニュアンスに差別性が存在するのは事実である。
また、世間一般で、サディストは異常性欲者であるという偏見も存在する。
しかし、性的嗜好における正常と異常を区別する判断基準は難しい問題で、
軽々しく決めつけることは望ましくない
(参照:正常と異常、性における健康)。
サディストがその性的嗜好を満たそうとするとき、
それが相手に対して強制的に威嚇や暴力を行うのではなく、
合意の上での行為である場合は
相手がどのような意識で行為を受け入れているかで区別が生じる。
人間関係の一環としての「性」を通じての交際の場合、許容できる範囲で、
サディズムの人の要求に応えているが、
積極的に加虐を受けることに快感などを感じない人の場合と、
それに対し、加虐を受けることで、
自身も性的興奮や性的快感を覚える人の場合がある。
後者の場合は、性的嗜好の別のタイプであるマゾヒズム
(性的マゾヒズム)との人であるということになる。
サディズムの人とマゾヒズムの人のカップルの場合は、
性的嗜好において求めるものが、内容と方向が違っても、
性的加虐と性的被虐で、相互に補完し合えるので、
ある意味理想的だとも言える。
また、相手がマゾヒズムの人でなくとも、売春などの場合では、
娼婦・男娼がマゾヒストを演じることがある。
こうして、「SM」という概念が成立する。
サディズムである人間が同時にマゾヒズムであるケースがあり、
このような場合、サディズム」・「マゾヒズム」を合わせ
「サドマゾヒズム」と呼ぶ。
二つの名称の由来となったサド侯爵とマゾッホも、
この両方の性的嗜好を備えていたとされる。
しかし、ある種のサディズムもしくはマゾヒズムの性癖を持つ人間が
必ずサドマゾヒズムなのかというと、
必ずしもそうとはいえない。
「サディズムとマゾヒズムは表裏一体である」という主張があるが
一概には言えず、区別する必要がある。
暴力的な行為を行ないながら性的な快楽が得られるか、
という点についてはランナーズ・ハイなどと呼ばれる
脳内麻薬物質の作用をもとに説明することも可能である。
ただし、SM行為とされる鞭打ちや緊縛は重労働であり、
それらの疲労や興奮から「ハイ」になることも指摘できる。
そのため「単なる暴力」であっても「快楽」を得ている
と受け取ることも可能なため、
サディズムと暴力とが違うものであると認識されにくい
要因の一つにもなっている。
BDSM一般に言えることであるが、
サディズムにおいてもマゾヒズムにおいても、
心理的な補償や、カタルシスの効果が背景に多く存在する。
発達課程におけるインプリンティングや学習、
文化的・社会的な自己の存在主張(現存在の意味充足)
などの実存的なプロセスもあり、
人間における自由と束縛をめぐる心理複合の所産とも言える。
通常サディズム、サディストともに「S」などと略す
(かつては「S」は「レズビアン」を指す隠語だったので
単体で使うようになったのは近年からである)。
対義語はマゾヒズム・マゾヒスト(M)。
極端にサディスト的な性格の人間(またはそのような振る舞いや考え)
を表現する「ドS」という俗語が
漫画の台詞やバラエティ番組などで用いられている。対義語は「ドM」。
性的嗜好(せいてきしこう、英語:Sexual Preference)とは、
人間の性的行動において、対象や目的について、
その人固有の特徴のある方向性や様式を意味する。
すなわち、対象や行動目標において特定の好みや拘りが存在する場合、
何らかの性的嗜好を持つと表現できる。
ただし、対象の性別についての方向性に関しては特に性的指向と呼び、
通常は性的嗜好には含めず分けて扱う。
例えば、性的行動は一人でも成立するが、
その場合、性的な空想に耽って性的興奮を楽しむとか、
また自慰などを行うとき、
男性なら特定の女性アイドルと抱き合いまた性交しているイメージ
を想い浮かべるとか、
あるいは女性なら花の咲く苑でロマンティックな情景を想像する
などの形で、嗜好が具体性を持つ。
特定の相手に対しては、異性愛の男性だと、
大きな乳房の女性がいいとか、いや小振りな胸が好きである
とかで嗜好がある。異性愛の女性だと、
筋骨逞しい野性的な男が力強く抱きしめてくれるのが望ましい
という人もいれば、体つきも言葉も優美な男性が良いという人もいる。
このような性的嗜好は、ごく自然なものであるが、
もっと細部に拘りがある人も存在し、
赤いハイヒールをはいたミニスカートの女性を見ると性的に興奮する男性もいれば、
軍服とか、警察官の制服を着た男性を見ると、
魅惑されるという女性もいる。
同性愛の男女だと、
ボブヘアの小柄な少女が好みだというレズビアンの女性もいれば、
スキンヘッドのバイクに乗った男に抱かれたいというゲイの男性もいる。
性的嗜好は、一人での想像の場面でも、
あるいは実際に相手と性的交際を結んでいる場面でも、
様々なものがありえる。
何を想像するか、特定の人物を想像したり、
特定の場面やシチュエーションを想像することが、好ましい場合もある。
一人の想像でも、相手がいる場合でも、
対象の姿や身体の特徴、衣服や装身具の種類、話し方や身振り、動作、
更に、場面の香りや色や雰囲気、照明の光や、椅子とか寝台、
マットレスとか、色々な家具や道具などに好みのあることがある。
もっとも普通に男女が性的行為を行う場合でも、
前戯をゆっくりと楽しむ者もいれば、
いきなり行為に移るのが好きだという人もいる。
どういう色の下着を男女ともに着用しているか、女性の下着だと、
レース装飾の過剰なエロティックなものがあり、
そのような下着を見るだけで射精してしまうという男性も存在する。
性的行為に移っても、性交の体位に好みがあることがある。
ある女性は、仰向けになった男性と女性上位で交わるのが好きだ
というのもあれば、女性をドッグスタイルで、
背面から交わるのが快楽だという男性もいる。
SM的要素が入るのが好みだという人もいる。
イギリス人は18世紀、19世紀頃には、教育の厳格さで有名であり、
子供を鞭打って躾をしたが、その結果、当時のイギリスの男女は成人した後、
性的行為において、相手を鞭で打ったり、
自分が鞭で打たれたりすることが嗜好である人が多数いた。
日本では、男性向けポルノ雑誌には、
ときとして縄で縛られた全裸の女性の絵や写真が掲載されていることがあり、
縛り方にも実に多様な種類があり、
緊縛師などという女性を縄で縛る技術が卓越した者も存在する。
このような嗜好は、ボンデージあるいは縛り・緊縛などと云われ、
欧米でも珍しいことではない。
女装すると興奮する男性もおり、男女ともに、
相手の排尿の情景を見ると興奮するという人もいる。
バイブレータや張り形などの道具を使うのが好きだという男女もいる。
バナナを局部に挿入するのが好きだという女性もいれば、
張り形を使って女性に肛門を犯してもらうのが好きだという男性もいる。
どのような行為や仕草や、特徴や状況が性的な興奮を引き起こしたり、
魅惑させたりするか、想像を絶して多様なものが個々人である。
金粉を肌に塗った女性の裸体を見て興奮する者もいれば、
肌に塗るというのは同じでも、自己や他者の糞便を全身に塗りたくって、
恍惚となる者もいる。