ニックベイカーに正義を!
http://www.justicefornickbaker.org/index_jp.html 2002年、32歳のイギリス人、料理人で1歳の男の子の父親である
ニック・ベーカー(Nick Baker)は、サッカー・ワールドカップに先立って日本にやってきた。
しかし成田空港で彼のトランクの二重底の中からエクスタシーピルとコカインが見つかってしまい、彼は逮捕された。
ニックは“Mr A"という旅仲間に騙されたと抗議したが、
日本の警察はMr Aを尋問せず、Mr Aはそのまま日本から立ち去った。
ニックは10ヶ月間、独房に拘置されたが、明らかに自白を拒否したことが原因である。
ニックが拘置されている間、幸運にもMr Aはベルギーで逮捕された。
3人のイギリス人を騙して麻薬を持ち込もうとした疑いである。
そしてこの3人のイギリス人は告訴されることなく、ベルギー当局から釈放された。
ニックの弁護士はベルギーでの事件を証拠として認めるよう裁判所に求めたが、
裁判所はそれを却下して欲しいと求める検察の要請の方を受け入れ、証拠として認めなかった。
ちなみに加登屋健治裁判長はこれまで10年間、被告人に無罪の判決を下したことはない。
そして2003年の6月、加登屋裁判長はニックに懲役14年の刑を宣告した。
その判断の最大のよりどころはニックがサインをさせられた供述書なのだが、
その供述書は日本語で書かれ、もちろんニックは日本語がわからない。
ニックは証言の翻訳が不正確であると抗議し、上訴したが、そのプロセスには1年がかかる。
ニックの家族とその支援者たちは、日本当局が自分達には世界の目が注がれていることを
しっかりと認識し、上級審では適切な証拠を取り上げ、ニックに尋問の機会を与え、
そしてそれによって正義が実現して欲しいという切なる願いからこのサイトを立ち上げた。