被害者の鍵不明 徳山高専生殺害 '06/8/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608300073.html 周南市久米、徳山工業高等専門学校(高専)の研究室内で、
土木建築工学科五年中谷歩さん(20)=防府市伊佐江=の他殺体が見つかった事件で、
中谷さんが持っていた研究室の鍵がなくなっていることが
三十日、山口県警の捜査本部の調べで分かった。
捜査本部は約百人で、殺人容疑で逮捕状を取った
同高専生で同級の少年(19)=周南市=の行方を追うとともに、
二人の間に何らかのトラブルがなかったか調べている。
調べでは、少年は二十八日午前十時半から正午ごろにかけて、
専門科目棟二階の研究室内で、ひものようなもので中谷さんの首を絞め窒息死させた疑い。
少年は殺害後に鍵を奪い、研究室のドアを施錠。
自分のバイクで逃走したとみられている。
鍵は担当教員のほか、中谷さんら所属する学生五人全員が持っていた。
捜査本部は、少年が事件発覚を遅らせるため鍵を掛けて逃げたとみている。
担当教員は事件当日まで海外に出張中だった。
<中略>
待ち合わせの研究室は施錠されており、人の気配がなかった。
昼すぎになっても、携帯電話が不通のため、女子学生が職員らと校内を捜していたが、
午後三時ごろ、女性職員(26)が鍵を開け、中谷さんの遺体が見つかった。
捜査本部は中谷さんの交友関係や周辺の聞き込みなどから、
顔見知りによる犯行の可能性が高いと判断。
事件直後から行方が分からなくなっている少年が浮上した。