国民の知らない間にお蔵入り 「郵貯・簡保の不良資産」 堀内光雄
http://www.mfi.or.jp/horiuchi/horiuchi_24_bkno1.htm 郵政民営化の騒ぎにまぎれ、国の特殊法人がつくった不良資産の使途や金額が
明らかにされないままお蔵入りしてしまいそうである。
いままで国民が郵便局に預けてきた郵便貯金と簡易保険のお金は、
大蔵省(現財務省)の資金運用部に預託され、ここから特殊法人に貸付けられてきた。
その総額は200兆円にのぼり、しかもその中には膨大な不良資産も含まれている。
「半分は不良債権化している」という推計(「選択」)もある。
平成11年12月、行政改革の一環として、時の大蔵大臣と郵政大臣との話し合いにより預託金制度は廃止され、
郵貯と簡保の資金は全額大蔵省の発行する財投債などの国債に切り替えられることになった。
国民が郵便局に預けたお金は、大蔵省が肩代わりして全額返してくれるわけで、
「めでたし」「めでたし」である。
しかし、ほんとうに「めでたい」ことなのだろうか?