★英検面接問題、試験中「2ちゃんねる」に流出
・文部科学省所管の財団法人「日本英語検定協会」が今月20日に実施した英検の
2次試験(面接)のうち、2級の問題内容が試験時間内にインターネット上の掲示板
「2ちゃんねる」に流出していたことが、22日分かった。
2次試験は1人ずつ行われるため、流出後に面接に臨んだ受験生は、出題内容を
事前に知ることも可能だったことになる。事態を重視した同協会は、試験会場での
携帯電話使用を厳しく制限するなど再発防止策の検討を始めた。
20日の2次試験は全国約400会場で1級から3級の各級について行われた。
2級の試験が実施されたのは午後1時過ぎから午後3時半ごろまで。試験時間は
1人約7分で、受験生は英文とイラストが描かれた「問題カード」を黙読し、面接委員の
質問に答えた。
2級では、「オンライン面接」に関する問題カードと、「CDの不正コピー」に関する問題
カードの2種類が用意され、面接委員がこれを交互に使用した。ところが試験開始直後
の午後1時20分すぎから、「オンライン会議についてだった」「CDのコピーガードに
ついて」などと問題内容を示す書き込みが「2ちゃんねる」に相次ぎ、中には「ちゃんと
受ける人がばかみたいでやだ」と不快感を示した書き込みもあった。
同協会によると、受験生が試験会場に集合する時間は面接の時間帯に応じて、午後
1時と午後2時に分けていた。協会は、こうした時間差の解消や、会場での携帯電話
使用の制限などを検討するほか、他の級でも同様の流出がなかったかの確認を急ぐ。
また、「2ちゃんねる」の管理者に抗議する方針。
英検は文部科学省認定の技能審査制度の1つで、合格者には大学入試での優遇措置や
大学の単位認定なども行われている。2級は今回、約8万8000人が受験して約2万
8000人が2次試験に進んでいた。同協会は「全くの不正行為で試験妨害にもあたる。
極めて遺憾な事態だ」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000201-yom-soci