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SINCE031009:
というわけで、9月はほとんど「The Belgariad」の月でありました。
「The Belgariad」五部作 (David Eddings)
Book1: 「Pawn of Prophecy」
Book2: 「Queen of Sorcery」
Book3: 「Magician's Gambit」
Book4: 「Castle of Wizardry」
Book5: 「Enchanters' End Game」
各本のタイトルはチェスのゲームを連想させるようにつけられています。
この世界にはこの世の始めから二つの「予言」があり、両者は最後の結末を除いて
基本的に同じことを言っています。最後にどちらの「予言」が成就するかでその後の
世界の運命が決定されます。それはあたかも、「予言」という名の二人のプレイヤーが
チェスをするようなもので、個人個人の運命もすべてはチェックに到る為に必要な
move(チェスで駒を動かすこと)なのです。
Book1のタイトル「Pawn of Prophecy」とは、主人公ガリオンのことであり、
他のすべての登場人物のことでもあるのだと思います。
全体的なストーリーは「指輪物語」を踏襲するもので、「予言」の設定以外にはあまり
オリジナリティーを感じませんでした。非常に無難にまとまっているのですが、伏線の
張り方が「伏せてねえ!」なので、常に先の展開が読めてしまい、続きがどうなるか
ワクワクしながらページをめくる快感を味わうことは出来ませんでした。ちょっと残念。
ですが、キャラクター同志の掛け合いは面白いです。特に主人公のおばさんは最強です。
ワシはヒロインに萌えました。小生意気でわがままなお姫さまですがそこがイイ。
しかも長命な一族の血を引いてるので成長が遅く16歳でも「つるぺた」。ツルペタ(・∀・)イイ!!
そして、そんな彼女が精神的に成長してゆく姿には、萌えじゃなく燃えましたね。
体の成長の方はまだですが、これから主人公が(自主規制)
一方、主人公ガリオンは極めて「Pawn of Prophecy」的な為、成長しても運命に流されて
いるだけに見えてしまい気の毒かも。がんがれガリオン。
ちなみに、「The Belgariad」以降も続篇があるのですが、すでにきちんと纏まってるし
あまり読む気にならないなあ…。