私の仮説を、いいましょう。すでにそのようなことは言っていますが。
頭がいい人は勉強するのが得意です。高学歴の人は勉強の努力をいといません。
そして、こういう人は、英語の点数ももちろんよく、書くことにも結構堪能です。
しかしそれがゆえに聞くことの最後のブレイクスルーができません。
具体的にいえば、映画やくだけたネイティブ同士の会話についていけません。
こういう人は、当然のように、自然に覚える、ネイティブの手順という考えを
徹底的に否定します。しかし、彼らは知らないのです。それだからこそ
リスニングは日本人にはできない、ネイティブ以外は無理だ、などと勝手に決め付けていることを。
原因は、彼らが下手に頭がいいために、知に働きすぎて、感覚で英語を習得する
という語学の原点を経験をできなくなってしまっていることです。
努力を唱える優秀な人に、京都大学の青谷さんがおられます。
彼は、アメリカで、英語になれるために3年もかかったそうです。
お気楽な語学留学生をのぞくと、おそろしいほどの進歩の遅さだと思います。
そのために彼は、いっそう、イマージョン式の勉強法を否定し学習を強調します。
その結果は・・・toeic満点、toefl満点などということを、売りにするようになるのです。
勉強の成果が、テストの点数という簡単な因果関係です。
本当にできる人は、どれだけ英語を使って人生を豊かにしているかが基準となるので、
テストの点数を経歴に掲げることなど想像すらできません。
青谷さんの場合は、英語は専門ではなく、道具に過ぎず、かつ映画を見たり、
そういうために必要なのではなく、論文を書いたり、読むことのために必要なわけで
合目的としては彼自身の勉強法としては、間違っていないでしょう。
そして彼が、同じような立場の人に英語を教える場合は非常に役立つ、ということはあるでしょう。
しかし、それは一般人にはまったく当てはまらない方法です。
あなたががんばって勉強すればするほど、聞き取りや日常会話は習得できなくなるでしょう。
青谷さんも、冠詞の使い方は、徹底的になれることで7年で感得したそうです。
これが正しい学び方です。彼が頭が悪ければ、英語自体もそのようにも習得できたのに・・・。
青谷氏、勝手に名前を出してすみません。