「英語が使える日本人」の育成のための行動計画

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590サーウィッ ◆CvSO3c570M
ハリポタを読んでいると、やはり、知らない単語の多さに辟易するかもしれません。
時に、それほど意味のある単語を知らない、ということで、読む障害になるかもしれません。
意やそれ自体推測することもできるかもしれないし、楽しめるものかもしれませんが。
以前、登場人物が驚いたときに、意味は大体同じでも、いろいろな表現が
とられていることを書いたのですが、ほかにも、同じようなことをいろいろな表現を使って
単調さを避けていると思われるものがあります。そういうのをまとめて、捕らえることが
できれば読みやすくなるかもしれません。
ハリポタの生き生きとした描写は、実際に動きを伴う動詞の、多様な使用によって
可能になっているように思います。同じ動作を言い換えたり、微妙な動きの違いを
言い分けたりして、読者に躍動感と、視覚的イメージを与えるのに寄与しています。

一番よく出てくるのが、「突っ走る」時の表現です。
これはもういろんな動詞や、表現の言い換えで表現されている動作です。
物語の中で、彼らは、いつも「突っ走って」いるからです。(笑)
最近買ったオックスフォードのシソーラスを見れば、面白いように同義語として整理されていていました。
わかるだけを列挙すると、基本的な"run"から始まって
dash, rush, speed, shoot, dart, race, pelt, bolt,
streak, hurtle, scurryなどがあります。sprintなどの名詞を使って表現したりもします。
その他、水が滴ったり、にじみ出たりする語彙は数多く出てきます。
あと、のたくり、体をよじる語彙もいろいろ出てきます。
それから煙や布が風をはらんで、巻き上がったり、波打ったりする語彙も豊かです。

それは、物語を躍動感を与えるとともに、子供向けということで語彙をふやしたり
定着させる目的もあるのかなと思います。
ハリポタを読むときの注意点、見所はいろいろあるかもしれませんが、
ちょっと動詞に注目してみたら面白いかもしれません。
もうひとつ動詞だけが、動きを表しているわけではないというように
私は考えるようになりました。品詞の違いなど、たまたまの並び順で(表現の重要度)
あり、動きはあらゆる品詞で表現されています。それを味わってください。
(例)The lock had clicked open.