>>215 日本人が英語の聞き取りが出来ない理由を考えてみる。
1.音素のひとつ一つが聞き取れない。
例 liceとriceの違い。
2.聞き取れていても、単語を知らない。
例 bog
3.聞いた単語を知っていても、思っている発音とかけ離れていて分からない。
例 orangutan (オレンガタン)=日本語のオラウータン
別例 When are you going to do this? (ウェナュガナドゥーディス)
4.発音も分かって単語も分かったが、文章として意味が分からない。
例 What is in it for you?
5.文章として、意味は分かるのだが、早すぎてついていけない。
例−挙げるまでも無い。
この5つの要素が全て解決しないと、満足のいく聞き取りは出来ない。
マジックリスニングのいう英語耳うんぬんが100%本当だとしても、このうちの
1番を解決するに過ぎない。ところが、1番目の問題は、12、3歳の臨界年齢
を過ぎたら向上する事は殆ど不可能ということが明らかになっている。さらに、
人間は、ネイティブでも100%聞こえている訳ではなく、聞こえない部分を文脈
から脳が補って聞いているという事も知られている。つまり、RとLの違いが聞
こえなくても、他の細かい子音や母音が聞き取れなくても実用上殆ど差し支
えないのだ。それよりも、2番から5番までの要素のがリスニング力の9割9分を
決定してしまうといっても過言で無い。マジックリスニングはそのどれにも
何の影響も及ぼさない。だから、殆ど見込みの無いし意味もない、聴力の向上
にお金と時間をつぎ込むよりも、他の能力を磨く方が、よっぽどリスニングの
向上に役立つのだが。