英検1級取得者が自慢しながら

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81名無しさん@1周年
英検1級取得者が自慢しながら
1 :  :02/05/12 21:49
英語の勉強の仕方を教えるスレ。
誰か教えろよ、ゴラァ!

であるか。

了解。

ここでは英語が不得意な人のための英語再入門の方法を提案します。中学程度の
文法と語彙の知識は不完全にせよ、ある程度はあることを前提としています。も
ちろんこれが唯一の方法というわけではありませんので、皆さんの創意と工夫で
試行錯誤してみてください。

82名無しさん@1周年:02/06/08 21:19
(1)ラジオ英会話で耳と口の矯正をしよう:まずは一ヵ月でいいですから、
NHKのラジオ英会話(あるいはそれに類する教材)のテープとテキストを使って、
徹底的にディクテーションと暗唱をやってみましょう。ディクテーションとはテ
キストを見ずに書き取りをすることです。これで今まであなたが誤って覚えてい
た英語の音と正しい英語の音を入れ替えること(=耳の矯正)を行います。次に
暗唱です。これは活字を見ながらテキストを覚えるのではなく、テープから直接
覚えるようにしてください(=口の矯正)。一ヵ月続いたら、できれば三か月こ
れをやってみてください。この基礎訓練で耳と口の矯正をするだけでなく、日本
語訳を介さずに英語を聞き、話す回路を作り上げます。
83名無しさん@1周年:02/06/08 21:19
(2)Penguin Readersを一冊最大限活用しよう:Penguin Readers(あるい
はそれに類する、単語の易しい英語読本)をどれか一冊買ってください。選択の
ポイントは難易度と興味。自分にとって丁度よい(比較的スラスラ読める)難度
で、自分が心から読みたいと思う読本を選んでください。まずは一度、最初のペ
ージから最後のページまで読んで自信をつけてください。次に付属のテープを購
入します。最初はテープを聞きながら、そのテープが読んでいるテキストの箇所
を指でたどりながら読んで下さい(指し読み)。視線の移動をスムーズにするこ
とが目的です。次にテキストを開いたままテープに合わせながら唇を動かしてく
ださい。テープと同速度で読むことを目的とするのですが、この段階では声を出
さないで結構です。それに慣れたら今度はテキストを開いたまま、声を出してテ
ープに合わせて読んでください。これは結構難しいかもしれないので何度かやる
必要があるかもしれません。次には、テキストを閉じてテープを通して聞いてく
ださい。ずいぶん楽に聞けるようになっていると思います。最後にテキストを閉
じて、テープを聞きながらそれと同時にそのテープの英文をそのまま口頭再生し
てください。いわゆるシャドウイングです。これまたシンドイかもしれませんが、
基礎訓練ですから何度かトライしてみてください。
84名無しさん@1周年:02/06/08 21:21
これで耳と口の矯正に加えて、英語で考え、それを行動に移す回路の基本ができ
たと思います。後は他のPenguin Readersをどんどん多読して自信と実力をつ
けて下さい。もう(2)のような基礎訓練は必要ないと思います。

なお、上の練習方法はあくまでも一つのプランに過ぎません。自分の能力や気性
に合わせて、回数などは適宜自分にあったものにしてください。ただ、「今まで
の誤った英語音声の知識と発音を除去する」→「正しい英語音声の知識と発音を
マスターする」→「正しい英語音声の知識と発音を基にした多読をする」という
原則はきちんとご理解ください。初級者にとってのリーディングとは自分が頭の
中で作り出した音声を対象にしたリスニングとお考えください。リスニングはリ
ーディングにつながり、リーディングはスピーキングにつながり、スピーキング
はライティングにつながります。
85名無しさん@1周年:02/06/08 21:22
追記:こういったトレーニングを手軽に一冊の本でやりとげようと思ったら国弘
正雄/千田潤一『英会話・ぜったい・音読』、『英会話・ぜったい・音読 入門
編』『英会話・ぜったい・音読 挑戦編』(講談社、1200円)をお勧めします。
中学や高校の教科書から精選した英文テキストを付属のCDを使いながら徹底的に
音読するトレーニングブックで、トレーニングメニューが細かく指示され、かつ
進歩の記録を書く欄もあり、とても親切な本になっています。私としてはトレー
ニングの早い段階でディクテーションをすればとも思いますが、それは自分でご
判断ください。また音読筆写も省略しても私はかまわないと思います。音声によ
る英語回路の形成が最重要課題だからです。ともあれ自習用には非常に便利な本
です。
86名無しさん@1周年:02/06/08 21:26
面白い映画を字幕を隠して繰り返し見よう

私は大学院生の時に初めてビデオデッキを購入しました。その機械を使ってレン
タルビデオで映画をガンガン見ましたが、私の会話の表現力の多くはその映画視
聴から得られました。ポイントはいくつかあります。第一の大きなポイントは、
当然のことながら面白い映画を選ぶこと。後述しますように繰り返し見る必要が
ありますから、内容的に興味がある映画でないと駄目です。感情移入しながら見
ないと、英語表現も身につきません。また、英語力向上という観点からすると、
あまりに俗語ばかりが使われる暴力映画などはお勧めしません。第二の大きなポ
イントは、第一回目の視聴は字幕を見ながら視聴するものの、第二回目、第三回
目の視聴は、テレビ画面の下側に紙を貼るとか物を置くとかして、字幕を隠すこ
と。第一回目の視聴で得られた理解を基にした上で、字幕を隠して映画を見ると、
不思議なことに最初は聞こえなかった英語表現が少しずつ聞こえてきます。その
英語表現こそは、あなたの現在の英語力と興味関心にかなった、あなたにとって
最適の英語教材です。決して字幕を隠すことを怠ってはいけません。心理学実験
が明らかにしているように、字幕を見ると、私たちはその日本語を自動的に音に
変換してしまいます。その脳内で作られた日本語の音と、テレビから聞こえてく
る英語の音の両方に集中することは、初心者では無理です。さらに申しますと、
最近は「スクリーンプレイ」といった映画の台本が市販されています。原作がペ
ーパーバックで売られている映画もあります。よほど気に入った映画はそれらで
も楽しんだり、セルビデオを買ったりして自分の宝にしてください。映画のビデ
オはインターネット上のonline 書店amazon.com( http://amazon.com/ )で
一本17ドル前後で買えます。時には日本の映画館で上映中のものも、アメリカで
は既に発売してます。日本語字幕抜きで、英語字幕のキャプションがついていま
すので、お気に入りの映画を見るにはいいかもしれません。そもそもいい映画は
人生の宝となります。いい映画を繰り返し見ることであなたの英語力と人生を豊か
なものにしてください。