7 :
花咲か名無しさん:
<<葉が食害されている。糞があるが虫の姿が見えない。>>
[犯人]
ヨトウムシ類・ネキリムシ(カブラヤガ幼虫)。
どちらも小さいうちは緑色の小さなイモムシで普通に葉について食害するが
たいした量ではなく、この時期の被害はあまりない。しかし放置して大きく
なると昼間は土の中に潜んで隠れており、夜になると出てきて食害するよう
なる。この時期の食害量はかなり大きく洒落にならない。特にネキリムシは
株を根元から茎ごと切断して切り倒し、葉を切り取って地中に引きずり込ん
で食べるという習性があり、被害は甚大。放置すると1匹のネキリムシで一晩
に何株もの苗が折られて壊滅するなんてこともある。
土にもぐるようなったイモムシは体色が変化する。ヨトウムシは明るい茶色
で体に両側に紋のような模様が連なる。ネキリムシは模様のようなものは無
くて色は黒か多少赤みを帯びた黒褐色。
[駆除・予防方法]
(発生初期の弱齢幼虫)
1.テデトール
2.農薬使用
この時期の幼虫ならトアローフロアブル(推奨)・モスピラン・オルトラン
・スミオチンなど大抵のものは効く。使用方法を守って適切に。
(昼間は土に潜むようになった中齢以降の幼虫)
1.テデトール
夜に懐中電灯もって見回り。昼に被害の発生している株元の土を掘ってみる。
2.農薬使用
この時期の幼虫にはもうオルトランとかモスピランは効かない。誘引して、
食わせて駆除するタイプのデナポンベイトが有効
(おまけ)完全無農薬派のあなた
花や野菜を植える場所に前もってバンカープランツとしてクローバーを植え
ておく。クローバーにはネキリムシやヨトウムシ最大の天敵のゴミムシが集
まる。またクローバーも土を肥やし緑肥になるマメ科植物なので、害虫駆除
と土の改良の一石二鳥という面も。
8 :
花咲か名無しさん:2008/09/08(月) 14:02:50 ID:baFpL9MR
<<葉が食害されている。光る後がついている>>
[犯人]
ナメクジ・カタツムリ
雨天時は昼にも活動するが、原則として奴らの活動は夜が中心。
[駆除・予防方法]
1.トラップで捕殺・忌避
トラップにはいろいろあるが一番一般的なのがビールを使用したもの。
ただし、ビールは誘引の効果はあるがそれ自体が毒なわけではないので捕殺
手段は別に用意する。銅を使って忌避するというのもあるが、正確には金属
銅ではなく銅イオンが有効。したがって銅線や銅板を使用するなんてことす
るよりボルドー液まいたほうがよっぽど早い。
2.農薬使用
各種誘引剤(商品多数)を夕方に撒き誘引して食べさせる。
9 :
花咲か名無しさん:2008/09/08(月) 14:04:33 ID:baFpL9MR
<<葉が綺麗な丸型に切り抜かれている 虫の姿は見えない>>
[犯人]
ハキリバチ。
切り取った葉を持ち帰り、巣の材料にする。
[駆除・予防方法]
植物に大きな被害は与えないし、本来は花に来て受粉を助けてくれる益虫だし、
葉をすばやく綺麗に丸く切り取る様子は眺めてて拍手をしたくなるような職人芸
なのでこれくらいのお茶目は勘弁してあげましょうや。
ダメ? あんさん、肝っ玉小さいなぁ
仕方ないなぁ 不要なCDとかアブラムシ除けに使われるアルミのテープみたいな
光るものを避ける習性があるよ。わざわざハキリバチのために使うのはどうかと
思うけどスミオチンとかを定期的に散布という手もある。
<<葉に不規則な穴、しばしば網目状になる 虫の姿は見えない>>
[犯人]
コガネムシ類の成虫
夜間飛来し、食害する。
ライトアップや庭園灯など夜間照明のあたる植物でおきやすい。
ブドウ科、マメ科、キク科などでとくに多い
[駆除・予防方法]
電灯があたっているなら、その状態を変えないかぎり飛来するので、
電灯を消すか植物を移動する。同じ条件でカミキリムシや蛾の被害も多発しやすい。
薬剤による防除は一時しのぎにしかならならず、弊害も多いので避けたほうが良いが、
残効があり、忌避作用のある合成ピレスロイド系(トレボンなど)、ネライストキシン系(パダンSGなど)