第3回 2ちゃんねる全板人気トーナメント

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299山野野衾 ◆jBrGNc9rBQ
園芸板さん、お知らせありがとうございました。
ジョゼフィーヌというと、薔薇ですね。
我が国では後鳥羽院が菊を愛玩されたとか、紀貫之の娘が父の愛した梅の木
が移されるのを惜しんで歌を詠んだとか、藤原道長の娘の彰子が奈良にあっ
た桜の木を京都に移すように命じたところ、興福寺の下級僧侶が反乱を起こ
して止めさせたなどの話が思い浮かびます。

我が国では「あはれ」が重視されましたから、花を盗んだ者が花に見合う価値
のあるいい歌を詠むか殺されるかの選択をつきつけられたという話も平安〜
江戸初期にはしばしば聞かれました。

謡曲『鉢の木』は有名ですが、我が国では宝石があまり重視されなかった代わ
りに、茶器や生きた花に「美」を見出したようです。

多分ご存知だと思われますが、江戸時代には紫陽花や朝顔の新品種が次々に
生み出され、現存しない品種が数多くあります。
椿も人気がありましたが、面白いことにこちらは花よりも葉の文様で特色を
競ったそうですよ。枝を切って盗み出すほどの情熱が注がれました。
諸大名も家ごとに名品種の獲得にやっきになっていたということです。
300山野野衾 ◆jBrGNc9rBQ :2008/04/27(日) 20:52:15 ID:LW+3QPvf
それと、ポスターの「あと850g」と「理想の鉢」には惹かれました。
日本画と同じで、美を求めて限られた条件下で工夫を重ねて苦心する心境が、
一枚の絵に見事に表現されています。
きっと、全ての板の蒐集家に共感をもたらすことでしょう。
301花咲か名無しさん:2008/04/27(日) 21:32:32 ID:qyXOs2fH
>>299
ジョゼフィーヌはバラ以外にもいろいろと手を出していたようですね。
多数の育種に貢献もしましたけど、バラの流通を禁じて、
珍しい品種は独占してたところが流石はジョゼフィーヌ様w

ここまでいかなくても、昔は今と違って娯楽が少ないですから、
植物の価値は現代とはぜんぜん違ったんでしょうね。
江戸時代ものの時代劇や時代小説にはお花畑係なんてのも
よく出てきますし。もちろん薬草も多かったでしょうけど。

江戸時代の古典園芸で今も地味に続いてるのって
エビネとイワヒバが主流なような…。
アジサイはプラントハンターが外国に持ち出して、それからは
ハイドランジアが主流な感じがするし、ナデシコも少なくなりましたね。
アサガオは種子で更新するしかないので、廃れるのも仕方なかったかという
気がします。途中戦争を挟みますからねぇ。

ポスターはけっこう赤裸々なんですよwご笑納くださいw
302山野野衾 ◆jBrGNc9rBQ :2008/04/27(日) 21:53:04 ID:LW+3QPvf
>珍しい品種は独占してたところが流石はジョゼフィーヌ様w
まあ、これは珍しくもありませんね。愛好家と権力者の常です。
人の業というもの、よく共通して見られます。
遺憾ですが、これもコレクションの醍醐味でしょうか。
秘蔵されているからこそ、挑戦する価値があると。

>お花畑係
お花畑組とか、お花畑奉行という役職がありましたね。

>もちろん薬草も多かったでしょうけど。
京都に臨済宗系の花園大学というものがありますが、花園というのは昔寺院
の薬草園があった所につく地名であることが多いそうです。

>途中戦争を挟みますからねぇ。
アクアリウムさんのネタを勝手に借用しておくと、オオサカランチュウとい
う金魚は、戦時中に絶滅していますね。
愛好家が美を競って秘蔵していたが、戦後焼け野原で探してみたらもうだれ
も飼っていなかったという幻の品種。復元はされていますが。

>ポスターはけっこう赤裸々なんですよwご笑納くださいw
歴史的な版画や書籍に関しては、当板にも同病者は多いようです。
同病相哀れみ、而して笑う、といったところでしょうか。