翠星石「すこやかにーのびやかにー」

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295花咲か名無しさん
庭であじさい植えてたら、真紅が遊びに来た。
真紅「何をしているの、あなたたち」
俺「え?あ、いらっしゃい」
翠星石「いらっしゃいです真紅ぅ。今この殺風景な庭にあじさい植えてるですよー。
     ちょっと時間かかるかもですぅ」
真紅「あじさい?まったく、せっかく来てあげたというのに、客人にお茶の一つも出さないなんて…」
俺「ごめんねー。て言うかちょっと手伝ってくれない?数が多いから結構大変で…」
真紅「嫌よ。服が泥で汚れてしまうもの。それに、私は入らない方が良いでしょう。
    そういうことは2人だけでなさいな。早く終わらせてちゃんとお茶を淹れるのよ、ヤスヒロ」
俺「早く終わらせて欲しいなら手伝ってくれても良いのに…」
翠星石「ヤスヒロー、こっち手伝いやがれですー」
俺「ああはいはい」

俺「やっと終わったよ。はい、お茶」
真紅「ありがとう、遅かったわね。それにしても突然あじさいを植えるだなんて。翠星石の発案かしら?」
翠星石「そうですぅ。もうすぐジトジトジメジメの季節ですからね。綺麗なあじさいでも見てないと落ち着いてられないですぅ」
真紅「そうね。これからの季節、毎日のように雨が降ると外に出るのも億劫になってしまうし、
    そういう時には、雨に映えるあじさいを見ながらゆっくりとお茶をいただくというのもいいかもしれないわね」
俺「(翠星石がいるとそんな優雅にしてられない気もするけど)」
真紅「それにあじさいは翠星石にぴったりの花かもしれないわね」
翠星石「へ?どういうことですか?」
真紅「ヤスヒロ、あじさいの花言葉を知っているかしら?」
俺「え?えーと、小学生の時に調べたなあ。確か…『移り気』…だったかなぁ。
  確かに気分屋の翠星石っぽいっちゃあぽいけど」
翠星石「な、なんだか、微妙すぎて返す言葉もないですぅ」