(`i、 ∩∩
ヽ/⌒( ゚ー゚) SARSに関しては濡れ衣ですぅ だけど害獣って
し'´ し'´'J いうのはホントですぅ
わたしは民家の天井で生まれましたが、お母さんは
野生のハクビシンでした 人間に巣をハケーンされてしまった
ので、その引越しの時 ひとりはぐれてしまったのです
その家の娘さんのともだちがケイコちゃんでした
ケイコちゃんはわたしを引き取って仔猫用のミルクで
わたしを育ててくれたんです ところがある日、役所の人が
噂を聞きつけて「山奥に返しますから、引き渡して下さい」
とやってきましたですぅ
ケイコちゃんが猛反発して役所の人は退散しましたが、
冬にならないうちに山へ返す事を約束させられました
ハクビシンは冬眠する動物なのですぅ そして野生のハクビシン
は農作物を食い荒らす動物なので、人間と一緒に暮らす訳には
いかないと ジョン・レノン似の役所の人は言いましたですぅ
(`i、 ∩∩
ヽ/⌒(T-T) ケイコちゃんは秋も深まったある日、人里離れた山奥に
し'´ し'´'J わたしを連れて行きましたですぅ わたしはケイコちゃんに
見てもらいたくて、得意げにカエデの木をスルスルと
登りました だけど登っているうちに面白くなって、
あっちの枝こっちの枝へと渡り歩いてしまったのですぅ
まさかこれがケイコちゃんとのお別れだとは夢にも
思いません 遠くでちいさくかいま見えたケイコちゃん
の目からは、白く光るものが止まることなく流れていた
ようでした