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名無しさん@お腹いっぱい。:
トリウム原発利点
一.トリウムを利用するが埋蔵量はウランの三倍で、遍在し独占されない。
二.固体でなく液体核燃料を使うため、重大事故は原理的に起きえない(暴走やメルト
ダウンの心配が無い)。
三.核燃料サイクルが柔軟で、特に、高速炉よりも遥かに早い核燃料増殖と
核廃棄物消滅が可能な「加速器熔融塩増殖施設」を実現できる。これと、
発電目的で構造単純なトリウム熔融塩炉を組み合わせ、経済的な発電・増殖・
核廃棄物処理を実現 させる。
四.小型化に適し、経済性高く世界展開が可能。
五.プルトニウムなどの重い元素を生成しないので、核拡散・核廃棄物問題は大きく
改善できる。
六.原型の実験炉は、米国で1965-69年の4年間無事故で運転され、基本的技術は
確立されている。
現在の原発路線からの切り替えは容易である。始末に困っている使用済み燃料を
フツ素化し、その熔融フツ化物塩燃料の中のプルトニウムを燃焼消滅させつつ、
次第に新核燃料サイクルに移行できる。基本技術は仏露チェコの努力で既に用意され、
難問の核廃棄物の核消滅処理にも最適である。
なぜこれが世に出なかったか?一つは核冷戦であるが、また基本技術が余りに優れ余り
に僅かな人員資金で、当時は最僻地のオークリッジ研究所のみで進められ、
事故がないので世に知られなかった。その後技術内容も拡充され、1983、90年に
ソ連、1987年に仏電力庁が共同研究を提案してきた。2002年にはOECD・
IAEAが共同推薦した。米露政府も認知している。