初春宅
佐天「パーソナルリアリティかぁー。実はまだよくわかんないんだよねぇ。ねぇ初春もっかい教えて!」
初春「このまえ説明したばかりじゃないですか。うーん。なんていうんでしょう、思い込みとかー、妄想?みたいなものに近いかもしれませんね。」
佐天「妄想かー、中二病的な?」
初春「なんていうか、まあ、あながち間違いでもないですね…」
佐天「じゃあ白井さんはともかく御坂さんは妄想のスペシャリストってこと?レベル5はみんな頭おかしいの?」
2 :
弾正⊂(゚Д゚⊂⌒`つ少弼:2011/01/30(日) 19:42:52 0
なにここ
3 :
名無しさん@明日があるさ:2011/01/31(月) 04:02:15 0
7 :
名無しさん@明日があるさ:2011/02/19(土) 11:36:45 0
11 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/02(水) 23:23:11.20 0
>>10 ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
',i ,-三三三三三、 _,.ニ、ー-、!;: -‐二 ̄彡′
',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,'
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l /
/r‐'":::::::::| |ヾ /__. l /
_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. \ ⌒ヽ、,ノ /ヽ,_
" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | ___,. -、
',\\:::::::::::::::ヽ\ \ 、. ̄⌒" ̄/:::::| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
\\\;::::::::::::\\ `、.__  ̄´ ̄/::::::::::l | `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
`ー-二'‐┴┴、__/‐'‐´二ー'".ノ / _,. く / ゝ_/ ̄|
 ̄`ー─--─‐''" ̄ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
/ / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
/ / ゝニ--‐、‐ |
/ /‐<_ ヽ |ヽ
12 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/15(火) 16:58:17.84 O
ほす
13 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/17(木) 17:31:22.17 O
ほす
14 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/21(月) 03:50:19.96 0
ほす
15 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/21(月) 21:27:47.44 0
>>16 ___|二ニー-、、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
/rヽ三三三三三─‐-- 、;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
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',、、ヾ三三'" ̄ ̄ `ー‐" ヾ-'" .〉′
ヽ ヽヾ三,' :::..,. -‐- 、 _,,..-‐、、,'
`ー',ミミ ::.弋ラ''ー、 i'"ィ'之フ l
/:l lミミ ::::.. 二フ´ l ヽ、.ノ ,'
,.-‐フ:::::| |,ミ l /
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" l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ. \ _,_,.、〃 /l | ___,. -、
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ヽ \`ー-、::::::ヽ ヽ  ̄フフ::::::::::::::ノ ./ ,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
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/ /‐<_ ヽ |ヽ
16 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/25(金) 14:46:16.22 0
初春「そうですよー、白井さんはただの変態として、御坂さんはすごいんです。
携帯に登録されてるアドレスの数は片手で足りるのに、この前ファミレスで友達と遊びに行くからって先に帰りましたよね?
これってつまり妄想の中のお友達と遊びに行ってるってことですからそれはもう素晴らしい妄想力の持ち主なんですよ!」
佐天「」
初春「佐天さんも中ニ病になれば、能力が開花するかも知れませんよ〜」
佐天「ぜ..善処します」
初春「中ニ病になるには、それっぽいアニメや漫画が効果あるって言われてます。」
佐天「へぇ〜」
初春「たまたま私『HUNTER×HUNTER』全巻持ってるんで貸しましょうか?」
佐天「はんたぁはんた〜?」
......的な流れのスレなのだろうか?
17 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/25(金) 16:43:49.75 0
サテンサン!
19 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/25(金) 21:18:19.97 0
翌日
佐天「初春〜、昨日の夜『HUNTER×HUNTER』の1巻と2巻読んだんだけどさあ〜あれ、中ニ病漫画というより冒険活劇って感じじゃない?
7つの玉集めるとドラゴンが出てくるあの名作漫画みたいな.....」
初春「あれ〜?そうでした?(親からもらったまま読んだこともないなんて言えない....)」
佐天「そうだよ〜、あっでも試しに10巻パラ見してみたら何かよく分からない能力使ってるよね〜皆」
初春「そう!そうですよー。不思議な能力を使ってるんです。それを元に妄想してれば、パーソナルリアリティの発見につながるんじゃないでしょーか?」
佐天「そうなのかなぁ〜?」
初春「そうです!ちなみに佐天さんはどのキャラのどんな能力が気になりましたか?」
佐天「んーと、ネテロっておじいさんの百式観音って能力がインパクトあったよ。」
初春「百式....観音?あぁあれですね!何かイケてますよね!分かります。(本当は全く知りませんけど...)」
佐天「(イケてる?あれが?初春のセンスは分からないなぁ〜)..まっまああれ使えたら無敵っぽいよね」
初春「じゃあその百式観音って能力を妄想して頑張って下さい!私ジャッジメントの仕事があるのでこれで!じゃ!(古本屋に立ち読みしに行こ..)」
佐天「初春はちゃんとパンツ履いて頑張ってね〜、私は縞パンがいいと思うな〜」
初春「ちゃんと履いてますよ!,,,しかし何故縞パン?」
佐天「純白より現実味があり、かつ清純さを保つ、縞は一見肉感を減少させるようでいて形を浮き彫りにする....人類の文化の真髄だよ......」
初春「だめだ、こいつ重症だ...」
20 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/25(金) 21:21:18.27 0
その夜
佐天「なるほど〜、ネテロって人は山にこもって毎日一万回正拳突きをして百式観音の能力を手にいれたのか〜byウィキペディア」
佐天「残りの夏休みを使って山ごもりをするのも悪くないかも、そういうの一回やってみたかったし。」
彼女はこの夜密かに能力開発?の決意をしたのであった....
......的な流れで続いて良いのだろうか?
22 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/25(金) 22:59:08.78 0
かまわん続けてくれ
23 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 05:16:14.23 O
期待
mendokuse
25 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:30:42.88 0
どこかの山奥
佐天「えーと、地図によるとこっちかな〜?...にしても学園都市に外出を申請したらわざわざ修行場所を紹介してくれるなんてほんとラッ
キーだよね〜♪」
??「君が佐天涙子君だね?」
佐天「そうですけど、どなたですか?(びっくりした〜瞬間移動?)」
??「私の名前はドラコ=エイワスと言う。住職から君を迎えに行くよう言われてね。」
佐天「はあ、そうなんですか..(何この人?体がなんか光ってるような?)」
エイワス「どうしたのかね?」
佐天「あの..その〜エイワスさんの体が光ってるような気がするんですけど?」
26 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:33:55.51 0
エイワス「ああ、そんなことか...(説明したいがgcydgystがewrt聖mmgを引き起こしているとは言えんな..)」
佐天「あの〜..」
エイワス「ふむ、私が光っているのはこの修行場で鍛えたことによって気が高まっているからなのだよ。(適当なことを言ってごまかして
おこう..)」
佐天「へ、へぇ〜(この人もしかして重度の中ニ病?やはり能力を使えるようになるには中ニ病にならなきゃいけないの?)」
エイワス「(中ニ病って何なのだろうか?まあ勝手に納得してくれたようだが..)....それでは寺に案内しよう、ちなみに君の面倒は私が
見ることになっている。」
佐天「はい!これからよろしくお願いします!」
修行場の寺
住職「よく来なすったノ〜、この寺は来るものを拒まヌ。気のすむまで己を磨いてくださレ。」
佐天「はい!頑張ります!」
27 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:36:45.70 0
住職「うム、今日は遅いシ、飯食って寝なさイ。後、それト....豆食えっ!豆ぇ〜〜!!」
佐天「!?」
エイワス「(しまった!中ニ病について調べようと『ニコ動』なるものを見ていたら、感動しすぎて精神制御に影響が出てしまった!ニコ
動...恐ろしい文化だ、実に興味深い....)」
住職「失礼!何でもなイ。ではまた明日。」
佐天「あっはい、お世話になります。(何だったの?さっきの?)」
エイワス「君の部屋はこっちだ。」
28 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:38:57.49 0
二日目
佐天「はあ〜、昨日は何かよく眠れなかったなあ〜、悪夢見たし。(初春に延々と身体を落書きされる夢ってどうよ?)」
佐天「ま、そんなことより修行修行!!ちゃんと心の文字が印刷されたTシャツも着たし、準備はおk!」
佐天「昨日エイワスさんが巻ワラも用意してあるって言ってけどー.........あ!あったあった。何か丘?のてっぺんにある。まわりに無造
作に巨石が転がってるところがまた修行場って感じ出てる〜♪」
佐天「よし早速!いーち!にー!さんー!しー!.................百九十八、百九十九、に...百ぅ」バタン
佐天「ただ突くのがこんなに疲れるなんて〜、一万ってやっぱ無理なのかなぁ〜」
佐天「いや、初春にも必ず能力を手に入れて来ますってメール打って出てきたし、ここであきらめるわけには行かない!」
佐天「お寺のお坊さんたちも頑張って歌を歌ってるんだし、私だって!..........て、ん?歌!?」
お坊さんズ「もぉーりもぉりタカーシくぅんーかーらーだがマンドリルぅ〜♪...〜豆食え豆食えー! 壮絶なイ・ロ・ケ♪」
佐天「.........................聞かなかったことにしよう、そうしよう..」
佐天「気合を入れなおして!!、二百一!二百ニ!.............九百九十九、一千、ガハぁ、まだまだああ、1千一!1千ニ!.......」
29 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:42:39.39 0
その夜
佐天「アタたた....腕が痛くてご飯食べるのが辛いや...でも、私、一日で一万回正拳突きできたんだ〜、人間為せば為るんだよね。」
佐天「今日は一万回突くのに8時間ぐらいかかっちゃったけど、明日は7時間を目指そうっと。疲れたしもう寝よ。宿題は...まあそのうち
で良いよね♪」
時は流れて十日目
佐天「今日も寝起き悪いなあ〜。十日間連続で同じ悪夢ってすごくない?まあ身体の疲れは何故か取れてるんだけど....」
エイワス「やあ涙子君。調子はどうだい♪」
佐天「あ、エイワスさん。おはようございます。調子良いですよ〜。」
エイワス「.......それは良かった。」
30 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:47:49.76 0
佐天「ところで何かエイワスさんここ数日っていうか私が来たときからずっと機嫌良さそうですね。何か良いことあったんですか?」
エイワス「いやまあ人類普遍の原理を見出したってところかな、じつに興味深い。」
佐天「(エイワスさんは相変わらず中ニ病だな〜、私も見習わないと..)じゃあ私行ってきますね。後で宿題も教えてくださいよ」
エイワス「もちろん。(中ニ病は彼女が見習うべき性質とは思えんが..まあいい。こういう経験もじつに興味深い)」
エイワス「(しかし予想より術式の展開が遅いな...下準備は万全だし、そろそろ並のhgxtt天flbpなら『引っかかる』はずなのだが...まあ
良い。数日中には『引っかかる』だろう。)」
佐天「...九千九百九十八、九千九百九十九、一万!よし一時間三十八分三十二秒!また一秒世界を縮めた....。まだお天道さんも高い!」
佐天「しかし身体は鍛えられてるけど能力はまるで発現しないな〜、よく考えたら身体鍛えても妄想力ってあがらない気もしてきた。こん
なんでいいんだろうか。」バタン
お坊さんズ「この〜木なんの木♪木ィィィ原くゥゥゥゥゥン!エッエイ!♪...〜木ィィ原おまえはロ・リ・コ・ンだ!〜あっへへへっへ違
う違うーおっれが好きなのはぁお前♪〜....」
佐天「今日もお坊さんズは楽しそうだな〜。あの人たちみたいに意味不明になれば能力使えるのかな....。」
佐天「(いや、違う。中ニ病になるとかならないとかじゃなくて努力するかしないかだよ!努力しないなら幻想御手の時から何も変われな
いじゃない!)」
佐天「よし!明日からはただ突くだけじゃなく、自分の中でどう突くかのイメージを組み立てながら突いてみようっと!」
31 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:52:01.98 0
さらに時は過ぎ十七日目
エイワス「(しかし...遅い。もうとっくに『捕まって』も良いはずだ。彼女の『器』は完璧だ。問題があるとすれば魂の内面か...これは
私とて完全には理解できない。)」
佐天「...............」ビシビシビシビシビシビシ
佐天「...一万!っと〜、今日は〜♪四十二分二十八秒!...おかしいな〜、一つずつ昨日より丁寧に突いていったんだけど、昨日よりだい
ぶ早い。これってけっこうすごいんじゃ...もしやこれが私の能力?」
エイワス「(この十七日間彼女を見てきたが、彼女は純粋だ。純粋故にだまされ、純粋故に欲する。純粋は悪でもあり善でもある。まあ悪
や善なんて概念私は興味ないがね。しかし、そう考えるとさらに興味深い。それはまだ『釣れない』という事実に一見反するように見える
からな。)」
佐天「....能力..なわけないよね。(分かってる。こんな修行がパーソナルリアリティの発見の役に立たないことくらい。でも信じてる。
私はこの修行で能力を手に入れる。これは賭けだ、驚くほど分が悪い賭け。でもやる!.....やらなくて後悔したくない!!)」
32 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 20:55:33.74 0
佐天涙子は目を閉じた....集中できるように。
佐天涙子はイメージした....例の百式観音を。
佐天涙子は構えた.....イメージしたものを繰り出すように。
そして、佐天涙子は拳を突きだし....
『その賭け.....乗った』
佐天涙子が目を開いたとき、世界が変わっていた。
目の前の巻ワラは粉砕し、あたりの巨石は消え去っていた。
そして後ろには..........
33 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/26(土) 21:24:36.60 0
【次回予告】
エイワス「さあ始めよう」
佐天「御使堕し?」
一方通行「たァのしーなァかまーがァ、ぽぽぽぽ〜ン♪」
神裂「!!?」
34 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/31(木) 09:34:26.16 0
ツヅキマダ-?
35 :
名無しさん@明日があるさ:2011/03/31(木) 12:22:10.45 O
マダー?
37 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 21:52:40.39 0
佐天「嘘.........」
彼女の後ろには彼女が想像したとおりの手がたくさん生えている観音様が立っていた。
百式観音「√__________rfg」ヨッ
佐天「どうも.....(なんか片手?っていうか手一本挙げて挨拶してきた!!)」
エイワス「すーばらしい!!」
佐天「え!?エイワスさん?」
エイワス「君は私が見込んだ通りだよ!素晴らしい能力だ.....!!(まさかあのjcdf魔trwstfを『釣り上げる』とは.....)」
佐天「あ、はい。なんかよく分かりませんけど....できました。(自分が能力使ってるって実感が全くないんだけれど.....)」
エイワス「む、涙子君、身体は大丈夫かね?痛いところとかは?」
佐天「え?特にないですけど.....まあ疲れてはいますが...」
エイワス「それなら良いが..いきなり能力が開花して反動があるかも知れない。念のため今日は休みたまえ。(反動がない....だと!?そん
な馬鹿な.....まさかやつは自分から...実に興味深すぎるぅぅ!)」
38 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 21:55:04.25 0
佐天「エイワスさん。」
エイワス「何だね?」
佐天「さっき私が集中してるときなんか言いました?」
エイワス「いや何も言ってないが...」
佐天「そうですか...(さっきなんか聴こえたような気がするんだけど、気のせいかな?)」
百式観音「________mh」フッ
佐天「あ!観音様消えちゃった.....」
エイワス「大丈夫、彼は君の中にちゃんと在る。呼べばいつでも出てくるはずだ。」
佐天「なんでそんなこと分かるんですか?」
エイワス「ん...いや私はこう見えて超能力に関しては研究していてねぇ。だいたい分かるのだよ。(今の彼女に精神操作は通用しないし、
なんとか誤魔化そう。)」
佐天「へぇ〜そうなんですかぁ。じゃ私もう部屋戻ってますね、宿題終わらせないと...」ノシ
エイワス「ああ、頑張って...(彼女は少し人を信用しすぎる...まあそれが長所なのかも知れないが...)」
39 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 21:58:54.13 0
翌朝=十八日目=八月二十八日
一方通行「あァ?ここはどこでェすかァ?俺は確かに家で寝てたはずなンだがよォ....」テクテク
一方通行「!! くぁwせdrftgyふじこlp」バタン
エイワス「ふぅ、危ない危ない.....。(一方通行、学園都市が誇る第一位、流石に異常に気づいたか。だが御使堕しにしても何故中身まで
転移してきたのか、昨日の召喚の影響だろうか?)」
エイワス「(というより何故このタイミングで御使堕しなのだ。これも奴のプランの一部なのか?非合理的というかxghkivdft的だ...涙子
君が気づかぬよう細工をして置かねば....)」
佐天「おはようございまーす!」
百式観音「√______yiujsf早!」ヌラリ
エイワス「お..おはよう。(発現してる....だと!?)」
佐天「ああ、観音様朝起きたら出てたっていうか今朝は起こしてもらったんですよ。」
エイワス「何ぃ!?(馬鹿な....そうやすやすと使役されるはずが...まさか自分から....!?)」
40 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:00:53.03 0
佐天「それはもうびっくりしましたよ。目を開けたらこのデッカイぬらっとした顔があったから」
百式観音「_______hun」プイッ
佐天「あ..もしかして怒った?ごめーん。起こしてくれてホントありがとね〜」
百式観音「_________yyw」ニタリ
エイワス「(二人を見ているとまるで友人のようだ...信じられん...)....朝食が終わったら私がその能力の使い方について教えるからい
つもの場所に来なさい。」
佐天「あ、はい。分かりました。行こ、観音様。」
百式観音「__________hgi後sd」フッ
佐天「また消えちゃった...まあいっか。.........ってあれ?あの白い髪の人....あんな人いたっけ?」
エイワス「ああ、じつはだね......」カクカクシカジカ
41 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:02:53.04 0
佐天「御使堕し?」
エイワス「そう。そのせいで今朝急にね、あのような状態に...(嘘泣)」
一方通行「まーほォお〜の言葉でェ〜♪たァのしーなァかまーがァ、ぽぽぽぽ〜ン♪」
佐天「つまり人がいきなり瞬間移動させられて、その人は気が狂うって現象がとある能力者によって世界各地で起きてるってことですね?
分かりました。」
エイワス「まっまあ概ねそんな感じだ。(ふ...許せ、一方通行、貴様には精神操作が難しく、データを処理させ続けて封じこめるよりほか
なかったのだ....)」
佐天「かわいそうに.....」
エイワス「まあ明日には収まるだろう....学園都市も放ってはおかないからな」
佐天「...そうですか。じゃまた後で(どうせ私じゃ解決しようとしても無理なんだろな..)」
エイワス「ふむ。待ってるぞ。」
一方通行「この〜木なんの木♪木ィィィ原くゥゥゥゥゥン!エッエイ!♪...〜木ィィ原おまえはロ・リ・コ・ンだ!〜あっへへへっへ違
う違うーおっれが好きなのはぁお前♪〜」
42 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:05:45.34 0
その後
エイワス「さあ始めよう、まずはその『観音様』の制御についてだが....」
佐天「制御?そんなのする必要あるんですか?」
エイワス「それはもちろん、動かすにはそれ相応の方法が必要だ。」
佐天「でも観音様、私が何をして欲しいのか分かるみたいで、簡単に動いてくれますよ。」
エイワス「なん...だと!?(まさかもうパスがある!?)」
佐天「じゃやってみますね。百式観音...壱の掌!」
百式観音「√______brrh」ズゴゴゴーン
エイワス「」
佐天「よし!ネットで調べたのと全く同じ!そういや両手を合わせるのがどうのとかあったけど気にしない気にしない」
佐天「次!百式観音.....弐の掌!参の掌!肆の掌!!」
百式観音「√___hsed破hfr;gg\\%!!!!」ズギュギュドカドカシュパパパーン
佐天「うん...完璧!漫画に登場しない技も作っちゃったけどいいよね?」
43 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:07:39.77 0
エイワス「あれっ..?ひょっとして私必要ない......?」
佐天「.......ああ、そういえばエイワスさん(かわいそうだし何か聞いとこう)」
エイワス「なんだね?」
佐天「観音様がなんか言葉をしゃべってるみたいなんですけど...分かります?」
エイワス「ああ、そのことか。特に意味はないから、気に..」
百式観音「_________m」ギロリ
エイワス「...いやまあ彼なりに情報を言語で伝達しようとした結果みたいなんだが、人間には聞き取れないみたいだね。(私にもよく分か
らない)」
佐天「ふーん、まあそこはボディランゲージでどうにかなるでしょ。ね、観音様」
百式観音「√______bb」ビシッ
佐天「じゃ、後で使えるボディランゲージは教えとくとして、次いってみよう!」
百式観音「_______hygdrt了gtg」コクリ
エイワス「(想定外の現象が続く.....これもまたじつに興味深い..)」
44 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:09:32.52 0
その夜 某所
神裂「(全く...上条当麻、油断も隙もありませんね。あれほど入れるなと言っておいたのに.......)」ブツブツ
神裂「おや?あれ..は...」
彼女の目の前には、上半身裸でガチムチな男が二人、その二人の間に1歳ぐらいの赤ちゃんがベンチに座っていた。
おそらくガチムチは赤ちゃんの保護者なのだろう...赤ちゃんをあやそうとしているようだが、その表情は困惑に満ちていた。
神裂「どうかしましたか?(天草十字のモットーは救われぬものに救いの手を...見すごすわけにはいきません。たとえ生理的に無理な人で
も....)」
父親「ん?ああ神父さん助けてください。この子の様子が朝から変なんです。」
母親?「そうなのぉ〜昨日まであまり話さなかったのに、今朝から急に話すようになって....お願いしますわ!神父さん!!」ガシッ
神裂「そうなのですか...ちょっと診て見ましょう。何か分かるかもしれません。(うぅ、ムサ苦しい.....)」
夫妻から赤ちゃんを受け取る。話を聞く限り実際の年齢は1〜2歳ぐらいのようだ。
神裂「はぁい、たかいたか〜い〜♪」
赤ちゃん「たかいたかいすんじゃねぇよぉ(怒)」
神裂「!!?」
45 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:12:20.14 0
赤ちゃん?「テメぇなめてっとピーーをねじ切るぞゴラぁ!」アアン?
神裂「」
赤ちゃん「だんまりかよ..この落とくぁwせdrftgyふじこlp!!!」ガクン
神裂「は!?...土御門!」
土御門「なーに赤ちゃんに絡まれてんだにゃー。こういうのは寝かした方が無難だぜぃ。ああ両親の方も完全に落としてあるから心配ない
。あとは適当な精神操作の魔術でどうにかすればいい。」
神裂「土御門....とりあえずは礼を言っておきます。しかしこれは......」
土御門「ああ、なんかエラーがちらほらあるみたいだにゃー。」
神裂「エラー?」
46 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:15:53.65 0
土御門「御使堕しが不完全になされた部分があるらしく、精神が変なところに転移してる人がいる。当然周りの人は異常を察知する。これ以上続いたら...明日には終わらせないとヤバいんだにゃー。」
神裂「なるほど...。とにかく早急に術者を見つけねばなりませんね。土御門、探索術式に心当たりはありますか?」
土御門「それがあったらもうやってるにゃー。そういうねーちんはどうなんだにゃー?」
神裂「残念ながら...ですがよくよく考えてみれば、歪みの中心にいる上条当麻に近いものが術者である可能性が高いかと....」
土御門「確かに、その可能性が高い。じゃ俺はかみやんを周りを調べとくぜぃ。」
神裂「...お願いします。ではまた...(なぜでしょうか..こころなしか嫌な予感がします。)」
魔術師二人、この世界に新たな頭痛の種が舞い降りていることを、まだ知らない。
47 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/02(土) 22:23:30.59 0
【次回予告】 『御使堕し後編〜必殺九十九の掌〜』
佐天「私.....が?」
エイワス「大丈夫だ...問題ない。」
アレイスター「今日は淡いピンクのしましまかぁ.....」
土御門「どん引きだにゃー」ズサ
wktk中
50 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:03:49.80 0
8月29日
佐天「おっはようございますー!」
百式観音「sofensu早srh」
エイワス「........おはよう」
佐天「あれ?御使堕し、まだ終わってないみたいですね。」
一方通行「せェが〜いでェ〜いぢィばんおォひめさま”ァ〜♪」ゲフンゴホッ
佐天「声がもう枯れてるみたいですけど、大丈夫なんでしょうかね?あの人.....」
エイワス「大丈夫だ.......問題ない....と思う。今日までならなんとか....(許せ、一方通行!)」
佐天「それはそうと、修行は今日が最終日でしたね。一万回なんて30分で終わると思うんで、終わったらまた修行見てくれますか?」
エイワス「ああ、もちろん」
佐天「じゃあ後で〜」ダッ
エイワス「(しかし、彼女の身体能力は超回復促進の魔術効果による補正を考慮しても非常に高い......まさか.....)」
51 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:05:21.75 0
佐天「................」ズガズガズガズガ
佐天「...一万っと♪」
佐天「今日の記録は〜.....え?....19分57秒?....予想よりはるかに早い..これって一秒間に8回以上突いてることになるんじゃ..」
エイワス「終わったかね?」シュン
佐天「あ、エイワスさん!終わったんですけど、昨日よりもかなりタイムが早いんです。これって能力と関係あるんですか?」
エイワス「む......、そうだな、関係はあるといえばある。」
佐天「どういうことですか?」
エイワス「つまり副次的なものなのだよ、涙子君。たとえば涙子君の友人の超電磁砲は電撃使い、だが同時にさまざまな副次的な能力を有
している。たとえば、電撃に対する耐性、電波を用いたレーダー機能などだ。これらは能力を応用していく過程で得られた能力だ。君の場
合にも似たようなことが言えるのではないかね?(これは答えではないが、嘘でもない.....)」
佐天「なるほど、確かに一理ありますね。ってことは、百式観音の能力を極めれば私は超人になれるってことですか?(そんな漫画チック
なことあるわけ.....でも現に百式観音いるしありえるのかも....)」
52 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:06:30.46 0
エイワス「まあ楽しみにしていたまえ、その能力を使っているうちにわかってくるだろう。(彼女がこれからどうなるのか...この私でさえ
予想もつかない、なんと興味深いことか♪)」
佐天「はあ、まあとりあえず頑張ってみるしかないってことですね。今日もよろしくお願いします!」
エイワス「ふむ、では始めるとしよう。対象とパスはもう繋がっているね?」
佐天「昨日言ってた『自分の身体と同じ感じになる状態』ってやつですね?朝起きた時からもうなってます。」
エイワス「.......ならいい。今日は力を引き出す練習をしよう。」
佐天「力を引き出す?」
エイワス「そう。今の状態はおそらく無意識のうちに力を抑えてしまっているはずなのだ。故に意識して力を引きださねばならない。」
佐天「へぇ〜、どうやるんですか?」
エイワス「それを今から教える。君の場合精神を集中して蛇口をひねるようなイメージをすればうまくいくはずだ。」
佐天「じゃあやってみますね。」
53 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:07:56.38 0
数時間後
佐天「百式観音.....伍の掌!!」
百式観音「______ukyigryg!!!」ビュビューン
百式観音の百を越える腕を一斉に振ることで突風、竜巻、カマイタチが発生した。
佐天「どうですか?」
エイワス「うむ......すごいんじゃな〜い。(かの『ソロモンの指輪』があるといえども、これはありえん。悪魔が味方をしてると考えれ
ば別だが...)」
佐天「よし!........あれ?」
その時、突如としてあたりが暗くなり、空に魔法陣のようなものが出現したのだ。
佐天「これ...は」
エイワス「どうやら神の力が元の座標に戻ろうと、暴走し始めたようだな。」
佐天「神の力?」
54 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:09:28.74 0
エイワス「いや、こっちの話だ。それよりまずいな、この魔術が発動すると世界がめちゃめちゃになる。」
佐天「それってやばいんじゃ..(魔術?)」
エイワス「どうだろう、涙子君。この世界の危機を救う手伝いをしてみないかね?(どうせアレイスターがなんとかするとは思うが...)」
佐天「私......が?」
エイワス「そう、君だ。今の君なら十分に手伝えると思う。(こっちの方が興味深い。)」
佐天「なんで私?御坂さんや白井さんの方が力になれるんじゃないんですか?」
エイワス「この御使堕しによって彼女たちも正常な状態でない可能性が高い。よって動ける人は限られているのだよ。」
佐天「でも....私にそんな権利なんてないし.....(でも今の私....なら)」
55 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:10:33.82 0
エイワス「権利?世界を、自分が大切なものを救うのに、そんなものが必要なのかい?」
佐天「!」
エイワス「君もよく知ってるだろうが、自分の価値は自分で決めることができるはずだ。」
佐天「............」
佐天「観音様。この魔術?が発動すると世界がめちゃめちゃになるのは本当?」
百式観音「√_____」コクリ
佐天「.............わかりました。私、行きます。(私は...変われるはず!!)」
エイワス「ふむ、では私の能力でこの魔術の中心まで飛ばそう。覚悟はいいかね?(最終的にやつを判断材料にするとは.....)」
佐天「......はい。」
エイワス「(そういや魔術って言葉普通に使ってしまったが.......ま、いっか)」
56 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:12:08.79 0
同じ頃、どこかの海岸
神裂「天草式は多角宗教融合型、天使と渡り合うこともできる!..はぁ!!」キン
ミーシャ「______」ドドドドド
無数の氷の刃が神裂を襲う
神裂「くっ.....う、ぐはぁ!」ポタポタ
神裂「(正直このままではまずいですね。予想以上に天使の力が強大...あと2分持つかどうか...)」
その時、ふいに攻撃が止んだ
ミーシャ「!遠隔転移術式を確認。警戒。」
神裂「(何?)」
天使の真下に魔法陣が現れ、そして、閃光とともに人影が出現する
バシャーン!!
佐天「バシャーン....てここ海じゃん!! 何あの人いきなり人を海に落っことしてくれてんの?まあ足は余裕でつくけど....」ブツブツ
57 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:14:19.56 0
神裂「(誰?魔術で転移してきたところを見ると魔術使でしょうけど.....ただのJCにしか見えませんね。)」
ミーシャ「?..排除。」ドドドド
神裂「避けてください!(もしかすると御使堕しのエラーによって巻き込まれただけかもしれない、くっ、間に合いません!)」
佐天「は!観音様!!」
百式観音「√__dkhg!」バキーン
向ってきた氷の槍はいとも簡単に叩き割られた
佐天「いきなり攻撃とか心臓に悪いですよって、ん?これは.....水の操作能力?」
神裂「(あの観音菩薩のようなもの.....あれは使い魔などではない.....一体...)」
佐天「あのー、あなたがこの魔術を使ってるんですよね?やめてもらえませんかあ?」
ミーシャ「_却下」
佐天「ですよね〜(世界を破滅させようって人が説得に応じるわけないよね、やっぱり)」
58 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:15:28.17 0
神裂「一体あなたは何者なんですか?(天使相手に説得を試みるとは......)」
佐天「えーと、あなたはこの人を止める側の人であってますよね?」
神裂「ええ、まあ」
佐天「じゃああなたの味方です。」
神裂「しかし....その理y」
ミーシャ「脅威を排除する。」ドドドド
佐天「向こうは待っちゃくれない!!百式観音弐の掌全開!!」
百を越える手刀が数十の氷の槍をなぎはらう
神裂「す....ごい。(天使の力をいとも簡単に.....)」
59 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:17:09.85 0
佐天「あのー、お名前聞いてもいいですか?」
神裂「えっ!ああ、神裂です。」
佐天「じゃあ神裂さん。あの魔術を止めるにはどうすればいいんですか?」キーン
神裂「それは....術者を倒すか、あるいは魔術の発動条件をなくすかです。(普通は対抗術式で打ち消すが...相当の準備が必要。)」
佐天「発動条件?」
神裂「ええ、この場合、最も分かりやすいのは『夜』でしょう。というか私にもよくわかりません。」ギーン
佐天「う〜ん。(もしかしたら....)観音様、夜を昼にできる?(駄目もとで頼んでみよう)」
神裂「なっ...(そんなことできるわけが....)」
百式観音「____hsujOK」b グッ
佐天・神裂「(できるんかい!?)」
60 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:18:35.97 0
直後、百式観音を中心として大地に巨大な魔法陣が出現、あたりに赤い日差しがたちこめた。
神裂「二ー四ー六ーは...太陽が、八つ....」
佐天「すごい...朝日がたくさん...」
空の色が変わり、天使の魔法陣がかすみはじめる。
佐天「これで....魔術は止められますね」
神裂「こんなことが.....」ポカーン
ミーシャ「....行動を変更。排除を完了してから術式を完成させる。」
佐天「え?」
空に浮かぶ魔法陣が突如として消え、空に海から水が集まってくる。
神裂「くっ!これはまずいことになりました。」
61 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:20:04.26 0
佐天「何がですか?」
神裂「今まで術式を完成させるためにまわしていた力を我々を排除するために使おうとしているのです。」
佐天「はあ...」
二人が会話している間にも天使ミーシャ=クロイツェフの周りには無数の氷の槍がつくられている
神裂「ここはいったん退きましょう。あれをまともに相手するなど不可能です。」
佐天「いや.....私はやります。」
神裂「!? 正気ですか?あの槍ひとつひとつに神格の魔術が施されているんです。勝ち目はありません。」
佐天「じゃあ質問ですけど、逃げたら状況が変わるんですか?」
神裂「それ...は..」
62 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:22:14.85 0
佐天「逃げても変わらないなら、勝ち目がなくても何か変わるほうを私は選びます!」
神裂「くっ...分かりました。やりゃあいいんでしょやりゃあああ!!(こんなJC?に諭されるなんて....)」ガクガク
佐天「(いきなりキャラ崩壊?膝笑ってるし.....)....じゃあ行きます。観音様!!あれ行くよ!」
百式観音「√_______eosfgj!!」
ミーシャ「殲滅...開始」
佐天「全力...全開!!百式観音...九十九の掌!!!!!」
百式観音「sehuifj嗚呼!!!」ムン
ギャギャギャギャギャーン
神速で迫りくる氷の槍を、百式観音の百を越える手が伸び迎え撃つ。しかし迎え撃つ掌底は百やそこらではない。千を数えても足りず、万
を数えてもまだ足りぬ。その腕の数は......無限という言葉がふさわしい。
63 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:23:59.51 0
神裂「(これは....多重次元屈折現象!?)」
佐天「(くっ、どうして?.....背中、いや身体中が熱い....)」
神裂「(彼女の背中に魔法陣が.....見たことのないものだ..)」
佐天「観音様!いけええええぇぇぇぇぇぇー!!!」ジリジリ
百式観音「seyl喝uoft!!!!!」ヌゥルガアアア
二つの流星群の拮抗が破れる。数多の槍を天使の方へと押し込め....瞬間...
激しい閃光とともに爆発した。
神裂「危ない!」カキーン
爆発のため飛来した氷の破片が佐天に当たりそうになるのを防ぐ。
佐天「あ...ありがとうございます。」
神裂「どういたしまして...て、え?」
神裂が驚くのも無理はない、彼女がいると思っていた場所に彼女がおらず、いつの間にか自分の前方にいたのだから....
64 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:25:48.04 0
神裂「(私は確かに彼女の前に出て破片を迎え撃ったはず............)ずいぶん素早いのですね。(この子、聖人?)」
佐天「ま、まあそれなりに?(なんか前に飛ばなきゃならない衝動に襲われて飛んだだけなんだけど....)」
水蒸気の煙が晴れて、天使の姿があらわれる。
ミーシャ「魔力が著しく低下。行動を変更。離脱して術者を.....」
その時だった。海と反対側から光の玉があらわれ、東方へと飛んでゆく。
衝撃音が遅れてやってきたころ、天使の姿はかききえた。
佐天「?よく分からないんですけど一件落着ってことでしょうか?」
神裂「はい、御使堕しは完全に消されました。」フー
佐天「そうですか....観音様、お疲れ〜♪」
百式観音「_____um」シュン
神裂「(消えた.....!)」
百式観音が消え、八つの太陽もまた消える。
65 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:27:49.77 0
エイワス『おうい〜、よくやったな涙子君。』
佐天「あ、神裂さんちょっと待ってて下さい。」
佐天は目を閉じる。
佐天『やりましたよ〜エイワスさん!』
エイワス『うむ、ご苦労様。そろそろ君をこっちに戻そうと思うけど良いかな?』
佐天『あ、じゃあ一分後にお願いします。』
エイワス『了解』
佐天は神裂に向き直る
神裂「今のは遠隔念話術式ですか?」
66 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:30:42.22 0
佐天「エンカクネンワ術式?...よく分かりませんがたぶんそれです。で、神裂さん、私一分後に元の場所に戻りますんで....今日はどうも
ありがとうございました。」
神裂「いえ、お礼をしなければならないのはこちらの方です。この借りはいつかかならず.....あ!お名前聴かせて下さい!!」
佐天「佐天....佐天涙子です。」
神裂「それでは佐天殿....神のご加護がありますよう...(彼女にはもうすでにあるような気もしますが...)」
佐天「じゃ.....」
次の瞬間には来たときと同様、光を残して消えていた。
神裂「(彼女は一体何者なのでしょうか......ただものでないことは確かですね、身体も、そして心も...)」
彼女もまた後始末をするため、走り去っていく....
67 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:32:18.89 0
8月30日 第七学区のどこか
佐天「うーいーはーーるぅー♪」バサ
初春「佐天さん、何度やったら気がすm...て佐天さん!今までどこ行ってたんですか!?」
佐天「もちろん修行だよ〜。メールにも書いたじゃん。」
初春「でもこんな二十日間もなんて書いてませんでしたよ!(怒)」
佐天「ごめ〜ん。でも成果もあったし許して。クリームあんみつおごるから。」
初春「クリームあんみつなら仕方ありませんね。ん?成果!?佐天さん能力に目覚めたんですか!?」
佐天「へへー。ついにやったよ〜♪」
初春「で、どんな能力なんですか?やっぱり空力使い(エアロハンド)ですか?まさか第四波動?」
佐天「いやだな〜。忘れたの初春?私が何を目指して修行してたのか(第四波動って何だろ?)」
68 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:33:42.14 0
初春「えー、何でしたっけ?」
佐天「だーかーらぁ〜。ん?それよりその前に気づこうよ今初春のスカートをめくってるのは誰なのか...」
初春「え、そんなの......(あれ?佐天さん私の前にいる...じゃあ現在進行形でめくっているのは....)」
初春がギギギという効果音とともに後ろを向く
百式観音「______sfj初ratf」ヨッ
初春「」バタ
佐天「ちょっと初春、大丈夫!? スカートめくられたまま気絶するなんて.....て、あっ!ちゃんと縞パン履いてるじゃん♪」
百式観音「_____sfshp眼福jph」
69 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:35:47.88 0
同時刻 窓のないビル
アレイスター「今日は淡いピンクのしましまかあ.......」
土御門「どっドン引きだにゃー」ズサッ
アレイスター「なんだ土御門、いたのか」
土御門「まさか...アレイスターともあろうものが、『滞空回線』を使ってJCのパンツを覗きみているとは.......」
アレイスター「ふ、誤解しているようだから言っておくが、別に見たくて見ているわけじゃない。観察対象の趣味に付き合っているまでだ
。」
土御門「ああ、あの佐天涙子とかいうJCのことか。それで、彼女は貴様のプランに関係あるのか?」
アレイスター「関係あるといえばある、ないといえばない。そもそもお前に答える義理はない。」
70 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:37:20.31 0
土御門「まあそう答えると思っていたがな.....神裂から聞いたが、ありゃ人間の手に負える代物じゃない。過ぎたものは身を滅ぼすぞ。」
アレイスター「...忠告として受け取っておこう。(エイワスのやつめ、こんなに早くあれを露呈させてしまうとは......)」
土御門「で、感想はどうなんだにゃー?」
アレイスター「感想?」
土御門「仕方ないとはいえ、JCのパンツを見てしまったからには感想の一つや二つあってしかるべきだと思うにゃー。」
アレイスター「感想......か。一言で言うと『足りない』な。」
土御門「足りない?何が?」
71 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:39:11.35 0
アレイスター「彼女に足りないもの....それはぁ〜!情熱思想理念頭脳気品優雅さ敏感さ、そして何よりもおお!!色気が足りない!!!」
土御門「.......その嗜好は俺と真っ向から対立するにゃー..(あれ?パンツの話をしてたんじゃ....にしてもこんな熱いアレイスター初め
て見た.....あとでツイッターで呟いとくかにゃ〜..)」
アレイスター「ほう、おもしろい。ではお前の嗜好を聞かせてもらおうか。」
土御門「まず第一に妹、第二に妹、第三に(ry........................」
窓のないビルで.....実にくだらない論戦が続いていた................
アレイスター「(ふふ、詐天の留威子.......彼女こそ......XXX)」
72 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/11(月) 23:48:51.61 0
【次回予告】 『831〜その日、佐天涙子〜前編』
佐天「判決!死刑ィ!!」
アレイスター「何!?...一方通行が死んだだと!!」
上条「そのg(ry.......あれ?」
風斬「私....決めました。仏教徒になるって!」
次回は時間がかかると思われるのでよろ〜
星ゅ
続きこないかな
捕手
今週末ぐらいかな
78 :
名無しさん@明日があるさ:2011/04/28(木) 07:05:52.21 O
あげ
保守
80 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/02(月) 23:58:18.94 0
8月30日 夜 某所
佐天「はぁ〜、すっかり遅くなっちゃった。初春がクリームあんみつ食べたあとに、新しいクレープ屋行きたいなんて言いだした挙句ファ
ミレスで延々とグチを聞かされ、その上ジャッジメントの仕事の手伝いをさせられるなんて......不幸だ。」
佐天「(まあ連絡しなかったのは私が悪いんだけどさ、でも修行場は携帯が圏外だったんだからしょうがないよ....)」
佐天「嘘!?もう12時近いじゃん!.....とっとにかく早く帰ろっと......ん?向こうで誰か騒いでる......何だろ?」
同時刻 某所
一方通行「お゛い、お前その毛布取っ払っでh..ゲフンゴハっ(クソっ、のどがイテェ)」
一方通行「顔良く゛見せでmhい゛ろ.....」
打ち止め「ってまさか往来で女性に服を脱げというのはいささか大胆というか無茶というk」
バサああああっという音とともに服というか毛布を脱がす一方通行。目撃されたら性犯罪者以外の何者でもない。
そして今回は運が悪かった.......................一方通行乙b
81 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/02(月) 23:59:57.26 0
佐天「.......百式観音、壱の掌。」
百式観音「lretj9wpsf!!!!」
一方通行「(ん?何か来やがる....何だァ?)」ドゲシ
一方通行「グはああ!!!」ゴロゴロ
説明しよう、一方通行は普段外部からのあらゆる有害なものを反射しているので、後ろからなんか飛来して来ようが、基本無視しているの
である。
打ち止め「えっ?」
佐天「大丈夫ですか?(何この羞恥プレイ......かわいそすぎる。あの白い人.....許さん!)」
打ち止め「えーーとミサカは大丈夫なんだけどこの後あなたが大丈夫じゃないかもってミサカはミサカは逃げるよう促してみる!」
一方通行「いきなり何するンですghァァァゴホンゴフン(このクソアマ、どうやって俺の反射を.....)」
佐天「言いたいことはそれだけですか?....この変態!!」
一方通行「まだ何も゛言っth.....h..(畜生!声が出ねぇ!!)」
佐天「.......わかりました。じゃあ判決!死刑ィ!!」
82 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:01:20.93 0
一方通行「(ハッ、さっきは何故か攻撃を受けたがたまたまだろォ....返りうちにしてやらァ)」
打ち止め「別にわたしは大丈夫だからもうやめてってミサカはミサカは....」
佐天「天誅!!!」ダッ
打ち止め「(だめだコイツ話聞いてねぇ!)」
この時の佐天さんはこの日一日の疲れとストレス+怒りで若干ハイになっていたのだ、決して普段の精神状態ではないということをここに
書いておく。
一方通行「.......フン」ドシ
一方通行が地面を蹴っただけでコンクリにヒビが入り、無数のコンクリ片が佐天を襲う
佐天「観音様!」
百式観音「____」ムン
だが、彼女の隣にいる何かはそれをいとも簡単に払いのける
佐天「観音様!弐の掌!!」
そして百を越える抜き手が一方通行に迫る
83 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:02:44.48 0
一方通行「ちィ!!」
対する一方通行はそれを重力を利用したバックステップでかわす
一方通行「(何なンだあの仏像の化けモンは.....俺のベクトル操作がうまくいかねェ!)」
佐天「.....よし。観音様、あれやっちゃおう!」
百式観音「?」
佐天「さっき初春が教えてくれたやつ。.......百式観音....零の掌!」
百式観音「√___srw」コクリ
一方通行「(今度は何だァ?)」
次の瞬間、百式観音が一方通行の視界から掻き消えた.....
一方通行「!!」ガシガシガシガシガシ
そして刹那の後、背後から無数の腕にとらわれる一方通行
一方通行「チィ゛!(まずい....完全に動けねェ。この化けモン....衝撃を緩和するくらいはできるが反射すンのは無理だァ!)」
84 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:04:12.86 0
佐天「それで.....何か遺言はありますか?」
一方通行「(おいおいおいおい!!!マジでやべェぞこりゃ....このクソアマ完全にぶっとンでやがる。『学園都市最強が幼女陵辱中に死亡』
なンてのが明日の朝刊に載ったらシャレになンねェぞ!!!何とか説得しねェと!!)」
一方通行「.........g。(声がでねェーーーーーーーー!!)」アセアセ
佐天「はい。時間切れ〜、じゃやっちゃって観音様★」
一方通行「(こうなったら神様仏様〜.........って俺を殺そうとしてンのが仏様じゃねェかァーー!...ン?なんか頭の上が熱い.....)」
一方通行の頭上には口を開けて何やら何かヤバげなものを吐こうとしている百式観音。口の中が光輝いている....
一方通行「」ポカン
百式観音「__fiuf」ゲロゲロボシュー
一方通行「ァァッァァッァあっア゛−−−!!!!(人って死ぬとき走馬灯が見えンだなァ.......時が見えるぜェ....)」
85 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:05:21.66 0
同時刻 窓の無いビル
アレイスター「何!?一方通行が死んだ...だと!!」
研究員ω「はい。間違いありません。先ほど彼の脳内にあるナノマシンからのバイタル信号が途絶えました。ナノマシンが壊された可能性
も否定はできませんが、彼自身では壊せない位置にあり、他者によって壊されることも彼の実力から考えられません。先日の幻想殺しとの
戦いにおいても無事でしたし......」
アレイスター「ふむ..........いや私に少しこころあたりがある。目標666を滞空回線から映せ。」
研究員ω「はっ!」
研究員ωが機械を操作してアレイスターに見えるようディスプレイに映し出す
そこには.......倒れる一方通行を前にあたふたしている佐天涙子の姿が.....
研究員ω「えっ映像から一方通行のバイタルを確認しました!」
アレイスター「.....ふ。(さすがに、一方通行もあれには勝てない...か。だが.....もしかすると..)」
86 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:06:23.62 0
8月31日 朝 某病院
初春「全く、佐天さんは能力者になって早々問題を起こさないで下さいよ〜」
白井「本当ですの。命に別状なかったとはいえ、一歩間違えばあなた殺人者になっていましたのよ!注意してくださいな。」
佐天「すみませ〜ん。ついかっとなってしまって〜」エヘヘ
白井「で、初春、被害者の名前はなんでしたの?」
初春「え〜と....」
佐天「(完全に私加害者になってる....)」
初春「本名は割り出せませんでしたが、能力名その他は分かりました。能力名は『一方通行』、で................................」
白井「どうしましたの?」
初春「れ.....レベル5序列第一位の.....超能力者です......」
白井「」
87 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:07:34.48 0
佐天「ん?それって.......この学園都市で一番強いってことじゃないんですか?」
初春「そういうことに......なりますね。」
佐天「おお!だったら私能力身に着けたばっかだし、彼が起きたらなんか能力開発について教えてもらわないと〜♪」
白井「佐天さん......」
佐天「ん?」
白井「その学園都市最強をあなた昨日叩きのめしましたのよ......」
佐天「.......あ」
白井「気づくの遅いんですの!!!」
佐天「あははー、きっとあれですよ、深夜に幼女の服を脱がしてるとこ見られたから焦って実力だせなかったんですよ〜。ね?」
白井「だったら分かるんですが......」
初春「そうですよね〜、佐天さんが学園最強にイキナリ実力で勝つわけないですもん。」
88 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:08:36.33 0
とりあえず納得する三人、そこへ....
ドタドタドタ、バン
御坂「佐天さんが事件に巻き込まれたんですって!?」ハアハア
初春「あ、御坂さん」
白井「お姉さま、そんなに焦って来なくても.....」
佐天「そうですよ〜、大事には到らなかったんだし.....」
御坂「それでも、友達なんだから心配よ!....で、何があったの?」
佐天「それが......カクカクシカジカで」
御坂「へぇ〜、そんなことがあったのー。まあでも佐天さんの気持ちは十分分かるわ。私もその状況ならそうするし....」
白井「まあ情状酌量の余地は十分あり、たぶん佐天さんは罰せられないと思いますの。」
初春「でも...問題がふたつほどあるんです。」
御坂「問題?」
89 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:09:38.18 0
白井「そうですの。一つ目は、被害者のロリコンが......レベル5第一位の『一方通行』ですの。」
御坂「...................は?(今なんて?)」
佐天「そうなんですよ。第一位とは知らずに倒してしまいまして〜」
御坂「なっ何かの間違いでしょ!(私でも歯が立たなかったのに...)」
白井「いえ、間違いありませんの。バンクの情報と合致(ポジティブ)でしたし....」
初春「それで、レベル5であることが佐天さんに不利益になる可能性を心配しているんです。」
佐天「学園都市はそういうのあるじゃないですか......能力者絶対優遇....みたいな」
御坂「いや、そんなことないと思うわよ。特に犯罪とかに関しては....」
御坂「(........あの一方通行が.....佐天さんに....嘘でしょ....しかもロリコン..................まあロリコンはありえるか)」
初春「それで、2つ目が.....」
そこに、ドアが開き小さい人影が部屋へ飛び込んできて...
90 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:10:46.20 0
打ち止め「どっきゅ〜ん、てミサカはミサカは抱きついてみたり♪」
迷わず佐天涙子に抱きついた
佐天「あ、ミサカちゃん!よく眠れた?」
打ち止め「うん!もうぐっすりってミサカはミサカは体いっぱいに表現してみる!」
御坂「」
白井「.....この子ですの。路上で毛布一枚で保護されましたし、性犯罪の被害者であることは間違いないかと...」
初春「それに、私の情報網を駆使しても情報が洗い出せませんでしたし、何か裏事情があるのかもしれません。」
打ち止め「あ!お姉さまー!ってミサカはm...」
御坂「ストーップ!!ちょっと私この子と話があるんで借りるわね!!じゃ!!」ダッ
佐天「あっ、御坂さん..........行っちゃった....」
初春「御坂さんとあの子なんか関係があるんですかね?」
白井「さあ?でもなんかお姉さまと同じ匂いがしてるような......」
91 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 00:12:16.16 0
コンコンッ
初春「はい、どうぞ!」
カエル医「失礼するよ」
白井「あ、お医者様。被害者の方は目覚めましたの?」
カエル医「ああ、目が覚めたよ。記憶が喪失してないかと気が気じゃなかったが、問題ないようだね。」
佐天「記憶?」
カエル医「そうだ。頭頂部から足にかけて不可思議な力が働いた跡があったからね。一体どんな衝撃を与えたんだい?」
佐天「それは〜、うまく言葉にできないというか何と言うか〜(私にも分からない...)」
カエル医「まあこれからこんなことにならないように気をつけてね。」
佐天「はい、以後気をつけます.....」
カエル医「もしまた何かあったらココを頼るといい、生きていさえすれば僕が治す。」
佐天「ありがとうございます」
カエル医「もちろん、次がないのがベストだよ。じゃ彼は○○○号室にいるから会いにいくといい。ではまた」
92 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 09:59:02.20 0
初春「じゃ、行きましょうか」
prrrrrrrrrrrrr
白井「わたしですの。悪いけど先にいってて下さいな、佐天さん、初春」
佐天「じゃあ先行ってますね〜」
病院 ○○○号室
一方通行「(........俺、生きてンじゃねェか...確かに死んだと思ったンだがよォ....)」
一方通行「(....まあ、一万人も殺した俺が生きてても誰も喜ば............いや研究者どもは泣いて喜ぶだろォがなァ...)」
コンコンッ
一方通行「(誰だァ..)空いてンぞォー(..あ、のど治ってる)」
佐天・初春「失礼しまーす。」
一方通行「!!!(あンのクソアマは....)」
93 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:01:32.52 0
佐天「えーと、とりあえず...ごめんなさい!!」
一方通行「あァ?」
佐天「ついかっとなってしまって、そのー、とにかくすみませんでした!!」
初春「佐天さんそれ謝罪になってませんよ〜」
一方通行「.....まァ、この通り身体は特になんともねェし、大丈夫だ。頭上げてくれ。」
佐天「ふ〜、一方通行さんって見た目によらず良い人みたいですね....でも」
一方通行「でも?.....(おかしい、さっきのセリフ俺のキャラじゃねェ気がする)」
佐天「変態なのは許せません!!」ゴゴゴ
一方通行「.....いっいやあれは理由があったンだ...」タジタジ
佐天「へぇー、深夜に路上で幼女を丸裸にする理由ですか...ぜひ聞きたいですね」
一方通行「ぐゥ.....」
94 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:04:12.17 0
初春「まあまあ佐天さん。人それぞれ価値観は色々ですから、話たくない理由もあるでしょうし...(こんなところでアブノーマルな話題を出されたら正直困ります。」
佐天「初春がそういうなら...」
一方通行「.....」ホッ
佐天「でもこの人にはそれ相応の...」
バタン!!
白井「失礼しますの。たった今学園都市上層部がこの件に関して【一方通行及び佐天涙子は不問。ジャッジメント及びアンチスキルは両名ならびに保護された女子に対して不干渉とする】という決定をしましたわ。」
初春「それって......」
白井「つまり佐天さんとその人は無罪放免で私たちは干渉してはならない....今日一日はあなたも佐天さんと関わらないほうがよろしいと思いますの。」
佐天「でも....何故?」
白井「さあ?私に聞かれても、学園都市の上の方の意図はわかりませんの。」
95 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:05:40.66 0
初春「そんな....」
佐天「初春、元気だしなって!それに別に私が一方通行さんに干渉してもいいんでしょ?」
一方通行「!!」ギクゥ
初春「佐天さん、相手は学園都市が誇る第一位ですよ。昨日はまぐれだっただけです!!」
佐天「わかってるって、冗談だよ初春〜。そういうことなら私帰りますね〜」
一方通行「あ、おい!クソアマちょっと待て(名前ぐらい聞いておくか)」
佐天「クソアマ......だと!?」ギラリ
一方通行「ヒィ......」
一方通行の脳内イメージ
佐天「おい貴様...私の名を言ってみろ......」ギリギリ
一方通行「あ.....あg......(やべェ...知らねェ....もうだめだァ.....おしまいだァ...殺されるゥ)」
佐天「ククク、さあ、貴様の神に祈るがいい、天国に逝かせてくださいってなァ!!」ゴキャ
一方通行「ぎィやァァァァァァっァッァァあっぁ!!!!!!」
一方通行の脳内イメージ終了
96 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:08:33.02 0
佐天「一方通行さん。一方通行さん!聞いてますか!?」
一方通行「あ....ああ(なんだったンだ今の...これがトラウマってやつなのかァ.....)」
佐天「私の名前は佐天涙子、クソアマじゃありません!」
一方通行「わっわかった、佐天...いや佐天さァァァン!!」
佐天「うん!よろしい!!じゃ皆またね!(...にしても一方通行さん前にどっかで見たような.....)」
白井「それでは私はお姉さまにこのことを伝えてから支部に戻りますの、初春は先に行っててちょうだいな。」
初春「分かりました。あ、一方通行さんお大事に〜」パタン
一方通行「.............やっと行ったか。久しぶりに人と話して疲れたぜェ.....」
一方通行「(.......それにしてもあのクs、いや佐天さァァンは何もンなンだァ?....身体から妙な気が漏れてやがる...)」
一方通行「(...まァ考えても仕方ねェか。もう会うこともねェだろうし.......ン?あれ...は....)」
一方通行は窓から病院の駐車場を見ていた
一方通行「天井亜雄.....なぜココに?」
一方通行「.....あのガキか!(あのガキ十中八九実験に関係してやがる、あいつが狙ってもおかしくねェ!)」
一方通行「(俺もヤキがまわっちまったのかもなァ.....あンなガキのことが気になっちまうンだからよォ..)」
その後、○○○号室に見回りに来た看護婦は彼の姿を見なかった....
97 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:11:07.71 0
8月31日 昼すぎ 柵川中学女子寮
佐天「はあ、家に帰ったは良いけど暇だな〜。寝ようと思っても寝れないし、宿題はとっくに終わっちゃってるしトレーニングもしたし....」
佐天「やっぱ御坂さんとミサカちゃんのとこ行けば良かったかも.....」
ウオーンウオーンウオーン
佐天「ん?何この音?警報?(初めて聞いたけど変な音だな....とりあえずテレビつけてみよう)」
キャスター『現在学園都市に進入したテロリストは地下街に.........』
佐天「テロ!?この学園都市に?......」
キャスター『ジャッジメント、アンチスキルも総動員で.......』
佐天「初春.......大丈夫かな.....」
佐天「....................よし!(やっぱ見に行こ!気になるし、何より暇だし。)」ダッ
98 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:13:10.59 0
御坂「はあ〜、打ち止めとははぐれちゃうし、あのちっこいシスターもどっか行っちゃったし.....」
佐天「御坂さーん!」
御坂「あ、佐天さん!どうしてココに!外出控えるようにって警報出てたでしょ?」
佐天「え!そんなの出てたんですか?知りませんでしたよ〜」
御坂「...まあいいわ。で、どうしてココに来たの?」
佐天「いやまあ初春が心配になったんでつい。御坂さんは?ミサカちゃんと一緒じゃなかったんですか?」
御坂「あの子とはお昼の後、はぐれちゃって。探してたら黒子がなんかピンチだったんで助けて、それで....」
佐天「なるほど...そんなことが.....」
御坂「ていうか初春さんは絶対現場に出てないわ。彼女の戦場はPCの前でしょ?」
佐天「よく考えれば、確かにそうですね。」
ドドドーン ガラガラ
御坂「何の音?」
佐天「あっちみたいですね。見に行きましょう!」ダッ
御坂「あっ、佐天さんは危ないから.....て速っ!!」
99 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:15:07.74 0
同時刻 某所
風斬「逃げて!早く逃げて!! ここはまだ....危ないから...」
インデックス「ひょうか....」
エリス「ヴォーーーン」
エリスというなの黒いゴーレムはあらゆるものを吸い込んで再生する
いや再生というより成長と述べるべきか.....どんどん大きくなっていく
インデックス「ひゃう!!(ゴーレムが暴走してる....再生機能が制御できないのかも..)」
エリス「ヴォヴォーン!!」
インデックス「ひょうか!早く逃げよう!」
風斬「あなたは....早く逃げて!」
インデックス「あなたはって...........ひょうかはどうするの?」
風斬「私は...あのバケモノを止めないと..」
インデックス「無理だよ!あんなバケモノなんかと戦うなんて思っちゃ駄目だよ!!そんなことをしたら、ひょうかは.....!」
風斬「大丈夫...私も人間じゃ...ないから..」
インデックス「え?」
風斬「ごめんね...いままで...ずっと騙してて.....」
100 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:16:54.06 0
エリス「ヴォオーン!!!」ブン
インデックス「ひょうか!!」
風斬「ぐぅ......ぐぅぅぅ!...つっあああ!!!」ミシミシ
体長20mあってもおかしくないような巨体のパンチを風斬は受け止める
風斬「(バケモノと戦うのは同じ自分みたいなバケモノがしなくちゃ....でももう、あそこには戻れない..あの時間は、もう二度と帰って来ない!!)」
だが、そこへもう片方のゴーレムの手がのびる.....
風斬「(だからって...だからって...自分に初めて友達と言ってくれたインデックスさんを見捨てられるはずがない!!!)」
インデックス「ひょうか!!!」
佐天「百式観音....壱の掌」
ズガーン
風斬「え?」
風斬に向けられた拳は別の拳で粉砕されていた....
それはゴーレムとは対照的に黄金に輝いている
101 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:18:36.97 0
エリス「ヴォウーン」グハァ
ゴーレムは反動で後ろに倒れる
佐天「大丈夫ですか?」ザッ
風斬「えっ?あ、はい。(なにあの巨大な仏像.....)」
そう、彼女達の背後には巨大な仏像....もとい百式観音が立っていた
なんと巨大化したゴーレムより大きい
インデックス「あ、あなたは....」
エリス「ヴォヴぅーン!!」
佐天「....と、まずはあのバケモノをとめないと....百式観音弐の掌、連続斬撃!!」
百式観音「__ljifdctg!!!!!」ザンザンザンザン
エリス「ヴォガ..........」ピシピシ
百式観音の百を優に超える手刀がゴーレムをただの岩に変えてゆく....
ゴーレムの再生速度があってないようなものだ...岩は石に、石は砂に...砕かれていく
102 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 10:20:36.55 0
風斬「....すごい...(私もこんな力があったら...)」
インデックス「(!!...構成術式、基本理論不明、主要用途不明。ただし、制御術式は....遺失術式『ソロモンの指輪』と推測。言語系統はヘブライ。ということは、あの金ぴかの仏像は『悪魔』!!)」
佐天「ふぅ〜、もう終わったかな〜」
見ればもうすでに勝敗は決していた
ゴーレムは跡形もなく、残されたのはただの泥だけ....
佐天「っと、これで終わりであってますか?(....終わったかどうか私じゃ、分からない。ていうか止めるだけのつもりが完全に壊しちゃったし....)」
インデックス「...おそらく術式の核の部分ごと完全に消滅してる...終わりなんだよ...」
佐天「そっか。良かった〜(壊しても良いものだったんだ....)」
風斬「あの〜、ありがとうございました。」
佐天「あ、はい。えっとそのー、どういたしまして....(やばい!!私こういうシチュエーション慣れてないかも...)」
風斬「.........」
インデックス「...........(この人、なにもの?)」
佐天「...............えっと、お名前聞かせてもらっていいですか?」ァハハ
103 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 15:51:51.39 0
風斬「風斬氷華っていいます....」
インデックス「私はインデックスなんだよー」
佐天「私は佐天涙子です.......(何か話さないと..)...........そうそう風斬さんって強いんですね、あんなパンチを止めるなんて」
風斬「え!え〜とぉ....(あれ、見られちゃった....どうしよう...でもインデックスさんみたいに騙すのはよくないし....)」
風斬「わたし...実は人間じゃないんです....」
佐天「人間じゃ.....ない.....?」
風斬「この街の人たちが出す力場が集まってできた物理現象みたいなもの.....なんです。」
佐天「へぇ〜、すごいね。」
風斬「へ?すごい.....??」
佐天「いやそういうのって珍しいじゃないですか?」
風斬「珍しい.....そんだけ?」
佐天「ん?もしかして人間じゃないことを気にすると思いました?...私はそういうの特に気にしませんよ、現にこうして話しているじゃないですか。それに相棒だって人間じゃないし。ねぇ、観音様♪」
百式観音「_____egzacdly」b ビシ
104 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 15:57:40.48 0
風斬「(嘘......私が人間じゃないっていっても全く気にしない人がいるなんて....これは仏教パワー?仏教パうアーなの!?...)」
インデックス「そうだよ、ひょうか!...自分のことバケモノなんて思っちゃ駄目なんだよ!!...大事なのは自分がどう思ってるか思われて
るかなんだよ!! わたしはひょうかはバケモノなんかじゃないって分かってる! とーまもきっと同じ!!.......それにそこにいる観音様?
の方がひょうかよりう〜〜んとバケモノなんだよ!!」
風斬「!!」
百式観音「___fks」ムカァ
佐天「観音様落ち着いて!」
百式観音「.......」シュン
インデックス・風斬「(消えた!!!)」
インデックス「それにしてもるいこは何者なの?どこの魔術師?...(おそらく...『戸来六芒』)」
佐天「魔術師?(30歳まで童貞or処女だとなるっていうあれ?...いや違うか...)」
インデックス「魔術師...ううん、黒魔術師だね..だって現に...」
上条「おおーい!!!」
インデックス「あ!とーまー!!遅いんだよーー、もう終わっちゃったんだよー!!!」
105 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 16:00:16.94 0
上条「そんなこと言われましてもですね。上条さんは間違いなく全力で来ましたよ。....途中でガングロの魔術師とビリビリに邪魔されな
がらも全身全霊で.....」ハアハア
インデックス「ビリビリって短髪?」
御坂「こらー待ちなさいよ〜って、うわ〜派手にやったわね。」
佐天「あ、御坂さん。」
御坂「佐天さん、怪我なかった?大丈夫?」
佐天「大丈夫ですよー」
上条「この子ビリビリの知り合いか?」
御坂「ビリビリ言うな!...........知り合いじゃないわ....友達よ....佐天涙子さん。」
佐天「御坂さん.......」カンゲキ
上条「それにしてもゴーレムはどうしたんだ?術者が倒れたから止まったのか?」
インデックス「るいこがゴーレムごと術式を粉砕したんだよ。」
上条「へぇ〜、すごいんだな涙子って。ありがとな!」
佐天「どういたしまして.....(男の人にありがとうって言われた....//)」
御坂「(いきなり名前で呼んでもらえた.......だと!?)」
106 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 16:06:09.41 0
風斬「佐天さん!!」
佐天「はい?」
風斬「私.....決めました!...仏教徒になるって!!(そうすれば佐天さんみたいな人と仲良くなれるはず...)」
佐天「.............?」
上条「(一体風斬はどうしたんだ?)」
御坂「(ボケたんじゃない?)」
インデックス「(そう...これはひょうかじょーく...なんだよ)」
佐天「(つっこみたいけど、私大阪人じゃないしここはスルーしとこっと!)」
上条「まあ、とにかくだ。風斬もなんか涙子のおかげで壁を越えられたようだし友達にもなれたみたいだな。これからもよろしくな。」スッ
右手を差し出す上条...
佐天「あ、えっと....(なに?この気持ち.....)」アタフタ
上条「へっ、男と握手すんのが恥ずかしいっていうなら....その幻想をぶち壊す!!」ガシ
上条が佐天の手を握った瞬間.....
ピキーンというガラスが割れるような音がした.....
上条「えっ?」
佐天「痛ぅ!!」
右手を押さえる佐天......その右手には..............
107 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/03(火) 16:27:55.12 0
【次回予告】 『831〜その日、佐天涙子〜後編』
一方通行「佐天さァァァン!!!」
天井「私....実は日本神道なのだよ....」
打ち止め「一方通行、あなたのことは忘れないってミサカは(ry」
(作者「バイバイさるさん..........だと!?」)
五月中には更新したい...........ていうかこれ見てくれてる人いるのか?
108 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/04(水) 05:38:10.72 O
>>107 乙ですっ
自分は最初から見てますよ(>ω・)b
と言うかほぼ毎日スレをチェックしに来てますwww
見てるぞ、乙乙
保守
支援
ほ
114 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/23(月) 02:59:16.14 O
も
イイねェ!イイねェ!!さいッこォだよォ!!!
ほしゅ!
待ってるよー
ほ
しゅ
さて、もうすぐ五月も終わる訳だが…
しかし待つ!待ってるんだから!
120 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/30(月) 23:37:42.99 0
どうもこんばんは〜、作者だぞーい。
やはりというかなんというか5月中には無理だった....
書きたいのはやまやまなんだが、大学のレポートで忙しく.....
文句ならマクスウェルさんに言っとくれ。
マクスウェル方程式の意味がフゥーハハハ!(╬゚д゚)フーーーーーーーン!!!
なんでな....
もうしばらく待っとくれィ...
121 :
名無しさん@明日があるさ:2011/05/31(火) 05:59:25.78 0
べ、別に待ち焦がれてなんかないんだからね!
待ってるから頑張れ
>>120 マクスウェル方程式って電磁気学とかだっけ?
量子力学でも使ったかな...シュレなんちゃらの猫さんは本当にイミフだった
気長に待ってるぜー、レポートガンバ
ほしゅなんだよ!
まってるんだよ!
保守
保守
ほしゅー
128 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/10(金) 03:44:36.63 O
保守ですの
課題はやく終わるといーな…
いつまでも待つけどさ、保守!
保守
131 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 20:07:55.79 0
8月31日 某時刻 某研究所
一方通行「何だってこんなとこまで来ちまったんだァ............?」
一方通行「(昨日はひでェ目に合ったンだし、前の俺なら今頃ウサ晴らししてるはずなンだがよォ...)」
一方通行の目の前には巨大な研究施設....『実験』と深い関わりがある場所....
一方通行「(あのk.....佐天さァンに殺られたせいで頭がイカレちかったのかもなァ..........)」
そんなことを考えながら、立ち止まることなく中に入っていく一方通行...
一方通行「よォ.............」
芳川「あら、お帰りなさい。ドアは壊さなくても、君のIDはまだ90日ほど有効だから......」
一方通行「もう壊しちまったよ.....」
芳川「そ...........」
キタ??(゜∀゜)??!!
133 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:40:30.63 0
一方通行「こんな部屋で一日中データに埋もれてンのが楽しいのかァ?」
芳川「楽しくはないわねぇ.....可能なら君の手も借りたいくらいだわ。」
一方通行「ハッ、よせよ。........なあ芳川、『妹達』の中に他のやつより大分ちっこくて、路上を毛布一枚で歩くような性癖があるやついるかァ?」
芳川「........................『打ち止め』ね。どこで見たの?」
一方通行「(やっぱりそういう性癖なのかァ.....)...........昨日の夜に路上で見た、それだけだ。で、あいつは一体何なンだ?」
134 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:42:16.21 0
芳川「君には説明していなかったわね。『打ち止め』と呼ばれる特別な個体のことを.............」
一方通行「あいつが......特別?」
芳川「ふふ、『あいつ』ねぇ...。そもそもあの子は実験のために作られたものではないの。」
一方通行「やつらは、俺に殺されるために作られたンじゃなかったのかよ。」
芳川「ええ。でもその実験は何通りの戦闘を行えば完了するのだったかしら?」
一方通行「2万ジャストだろォ?」
芳川「彼女のシリアルナンバーは20001号。」
一方通行「!!」
135 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:45:47.76 0
芳川「そ、あの子は実験のシナリオには必要ない個体。打ち止めはミサカネットワークの司令塔。そのためにあえて未完成な状態でとどめ
てある。実験終了後も秘密裏に預かっていたのだけれど、何者かがあの子の頭に不正なプログラムを上書きした。それを防ごうとした行為
がここからの逃亡。.......それが7日前のこと。」
芳川「こちらでつかんだウイルスの起動予想時間は今夜9月1日午前0時。もし起動が始まれば、ミサカネットワークを介して全妹達に感染、
暴走。そうなったら誰も止められないわ。」
一方通行「..............そのウイルスの中身は?」
芳川「おそらく、人間に対する無差別な攻撃。」
一方通行「........................ハッ、おもしれェ。犯人は戦争屋か軍事産業かァ?」
136 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:47:02.32 0
芳川「.........天井亜雄。欠陥電気計画の元研究員。彼以上に妹達の人格データに詳しいものはいない。」
一方通行「そいつならさっき見かけたぜ。」
芳川「何ですって!」
一方通行「それはそうと、あいつの頭ン中のウイルスはどうやって止める?」
芳川「それを今調べてるところよ。でもリミットまでに解決方法が見つからなければ..............」
一方通行「まさかあのガキを..............」
芳川「そう。処分するしかないわ。そうならないために努力はしてる。もちろん君にだって何かはできる。」
137 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:48:39.39 0
一方通行「ハッ! 俺は妹達を一万人ほどぶっ殺した張本人だぜ。そんな悪人に誰を救えって?」
芳川「それを仕向けたのは私達だったって答えさせてもらうわ。私達が妹達を使わなくても、レベル6に進化できる方法を見つけていれば、君は誰も殺さずに済んだのだから................」
一方通行「そんな一言だけでお前を信じて従えって?」
芳川「やりたくないなら強制はしない............。今君にできることはふたつ。ひとつは天井亜雄を捕らえてウイルスの仕組みを吐かせ、
事件を解決すること。そしてもうひとつは起動前のウイルスをかかえた打ち止めを保護して培養器の中にもどすこと。」
一方通行「............」
138 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:50:10.74 0
芳川「あなたは両方と面識があるみたいだし、説明はいらないわねぇ。それぞれのデータと資料よ。好きなほうを選びなさい。」
そう言って、両手にそれぞれの資料とデータを持ってみせる芳川
芳川「もっとも君は守るより壊すほうが得意でしょうけど.....。」
一方通行「( あのガキは第三位が連れていったみたいなこと病院で言ってやがったな。あの平和ボケしたやつじゃ打ち止めをもうさらわ
れちまってるかもなァ.....)」
一方通行「まあそうだろうなァ。どっちとりゃ良いかなンて誰でも分かンじゃねェか......」
そう言って手を伸ばす一方通行.....
少し後、歩道を走る一方通行の手には打ち止めのデータがあった..............
139 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:52:18.52 0
8月31日夜 柵川中学女子寮
佐天「はぁ、今日はいろんなことがあったな〜」
佐天「初春にも白井さんにも、御坂さんにさえ怒られたし.......」
佐天「(だって仕方ないじゃん。路上で痴漢に襲われてる女の子みたら助けなきゃだし、変な巨人が暴れてたら倒すでしょ....)」
佐天「(.......それにしても最後のあれは何だったんだろう。)」
140 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:54:53.06 0
―――佐天の回想
上条「そのg(ry!!!!」
ピキーーーン
上条「えっ?」
佐天「痛ぅ!」
右手を押さえる佐天、右手が一瞬輝いたように見え、血が数滴、地に落ちる
御坂「大丈夫!?佐天さん!!............アンタ!!佐天さんに何したの!?」
上条「何かを打ち消した.....?」
141 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 22:57:50.10 0
御坂「ちょっとアンタ!!」
インデックス「大丈夫、おそらく魔術刻印が再び刻まれただけなんだよ。」
上条「魔術刻印?」
佐天「?」
インデックス「そう。魔術師の中には魔術を発動させるのに、魔法陣に近いものを自分の体に刻み、無詠唱で発動させている人もいるんだ
よ。るいこのはその中でもとてつもなくヤバい部類、己の魂自体に刻み込むタイプ.....もし刻印がダメージを受けても、たとえ肉体が滅ん
だとしても再び刻まれるようにできてるんだよ。」
142 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 23:01:26.96 0
上条「なるほど」
佐天「(魔術.........刻印?)」
御坂「ちょっと!何の話!?」
上条「いやまあビリビリには分からないかな....。ごめんな涙子、気づかなくて。でもそれならそうと言ってくれればいいのに...」
佐天「えーと?......(そんなの初めて知ったよ....)」
ヒュン
白井「おねえさま〜。よくぞご無事で〜♪ガシイ って佐天さんもこんなとこで何してらっしゃいますの?」
143 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 23:03:54.74 0
御坂「ちょっと黒子!離れなさい!!」
白井「ん、もしやおねえさま。あれ、おねえさまが.....」
佐天が無茶苦茶にした瓦礫というかもはや泥の山を指差す
御坂「いや、違.....」
白井「もうじきアンチスキルも参ります。今のうちに早く、ほら、佐天さんも!」
佐天「え...」
ヒュン
―――――佐天の回想終わり
144 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 23:07:08.18 0
佐天「魔術......ねぇ(御使堕しの時はそういう能力名かと思ったけど....)」
佐天「(そういうのもやっぱりあるのかも。本家のおじいちゃんも『家の先祖にゃ魔法使いがいたんだぞーい★』とか言ってたし.....)」
佐天「(あとでメールしとこかな.....)」
佐天「ん?そういえば御坂さんミサカちゃんとはぐれたって言ってたよね。ジャッジメントに探してもらってるらしいけど、まだ見つかったって連絡ないし.......」
佐天「.................................................気になる。うん。よし、観音様!」
百式観音「_____」シュン
145 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/15(水) 23:09:54.49 0
佐天「ミサカちゃんの居場所分かったりしない?」
百式観音「______ho任gsf」bビシ
佐天「お願い、連れてって。」
百式観音「____了sof」コクン
ベランダから飛び立つ黄金の影......
後に噂され都市伝説となるのだが、それはまた別の話.....
キターーー!!!
待ってたよー!
おつおつ!
今回は次回予告ないのか?
来てたー!続き気になる、支援です!
149 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 18:55:54.41 0
8月31日 夜 某所
天井「くそ!!このままでは.......!」
車の中で癇癪を起こした子供のように悪態をつく天井
その隣の席には苦しそうにあえぐ打ち止めがいた....
天井「(頼む、あと少しでいい...)ウイルス発動までもってくれ゛!!」
バサッ
天井「!!」
150 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 18:57:46.45 0
カラスの羽音に驚く天井
安堵して息をつく間もなく足音が聞こえてくる....
天井「ひっ! いい゛!」
バックミラーには悪魔のような顔の一方通行が映る
急いで車にエンジンをかけ、バック。
一方通行を撥ねようとする....
だが、当然能力によって止められ、車の前の部分が大破する
151 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 18:59:31.30 0
一方通行「さーて、どうすっかなァ〜♪」
天井「ふぃ〜ふぃ〜!!」
一方通行「落ち着けよ中年、みっともないったらありゃしねェ」ガキン
天井「がはぁ」ガク
打ち止めに近寄る一方通行、携帯をとりだす
一方通行「芳川か?ああ、ガキなら保護したぜ。あ、おい!クソガキの顔に電極みてェのが付いてンぞ。」
芳川『おそらく妹達の身体検査用キットだわ。』
152 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:01:17.51 0
一方通行「BC稼動率ってのは?」
芳川『それは、脳細胞の稼働率ね。ブレイン・セルでBC。』
一方通行「脳細胞の稼働率?...........なあ、この機械を使ってウイルスを駆除できねェのか?こっからじゃ連れて帰るのに結構時間がかかるしよォ」
芳川『無理ね。書き込みをするには専用の培養器と学習装置が必要なの。』
携帯の向こうから往来の音がする
一方通行「ン?おい、お前今?」
153 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:03:02.76 0
芳川『わたしは今そちらに向けて運転中。君が研究所に引き返すよりは時間を短縮できると思ってね。』
一方通行「ウイルスコードの解析は終わってンのかァ?」
芳川『8割方、といったところかしら。午前0時までには間に合うわ。』
一方通行「.....ったく。.........ン?」
その時打ち止めに異変が起きる
打ち止め「...ミ...サ....ミサカは..カワミサミサミサミサミサミサosheshsdofs;os;irsof......」
154 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:05:04.82 0
一方通行「おい芳川、これはどォなってる?」
芳川『ちょっと黙って................................................................やはりそうなのね。」
一方通行「何だよ、何が起こってる?」
芳川『ウイルスコードよ。もう起動準備に入ってるんだわ。タイムリミットまでまだ4時間もあるのに....まさか。』
一方通行「クッ。」
車内にPCの音が響く...
155 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:07:18.76 0
芳川『聞きなさい、一方通行。嘆くのはまだ早いわ。君は手を打たなければならない。』
一方通行「手...........まだ手があンのか?」
芳川『ウイルスはミサカネットワーク上に配信される前に各妹達が絶対に逆らえない、上位命令文に変換される。それには約10分かかるわ。
もう分かってるわね。君にできることはただひとつ.............打ち止めの処分。その子を殺すことで世界を守るのよ。』
156 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:11:17.87 0
一方通行「クッ!....クソったれがァ......(いくら最強といっても、俺の能力は力の向きを変換するしか能がねェ。そう、使い道は人殺しばかりだ....
できることなンざ血液や生体電流を逆流.......!!.....さっき貰ったデータの中身はあのガキ打ち止めの感染前の人格データ....)」
一方通行「おい、脳内の生体電流を制御できりゃコイツの人格データをいじくることができるンじゃねェか?」
芳川『何を言って....まさか...君自身が学習装置の代わりをするというの!無理よ!!』
157 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 19:13:45.94 0
一方通行「できねェってことはねェだろ。反射が出来た以上、その先の操作ができても不思議じゃねェ!」
芳川『仮に君の力で打ち止めの脳を操ることができたとしても、完全にウイルスを駆除するなんて不可能よ。失敗すれば妹達だけでなく、
たくさんの犠牲者がでることになる。それを避けるためには打ち止めはあきらめるしかないの。』
携帯を投げ捨てる一方通行
一方通行「(....俺を誰だと思ってやがる。感染前のデータと照合して、余分なデータを全て消しちまえば良いだけだろォが!)」
一方通行「簡単なことだ.....行くぜェ」
打ち止めの額に手を当て、集中する一方通行
そばで意識を取り戻しつつある天井のことも気にかけずに...
wktk
みてるよー!
支援!
159 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:25:48.52 0
同時刻 ビルの上
佐天「ふぅ〜、なかなかスリル満点な空の旅だったね観音様(正直そこらへんの絶叫マシーンなんて目じゃない....)」
百式観音「_______sd」ニヤリ
佐天「(まあ私は大丈夫だけど、初春だったら絶対ちびってるな〜).......で、ミサカちゃんどこ?」
百式観音がビルの下の前部が破壊されている車を指差す
佐天「(え〜と、ん?あの白い人は一方通行さん。まさか彼が拉致った? あれ?もう一人いるみたい、白衣着てて、なんか黒いのを手に....え、.....拳銃?)」
佐天は頭が一瞬真っ白になった.....その真っ白の中に黒い拳銃だけが浮かんでいる
160 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:28:13.62 0
気づけば叫んでいた....
佐天「観音様!!私をあそこへ!!!」
次の瞬間には遠くにいたはずの二人が目の前にいて.....
銃口が光っていて.......
世界は色を失いながら止まっていて....
そして、ただひとつ動いてる黒いものに手を伸ばした......
ズガシジジジイ.....しゅうううう
ようやく............世界は動きだした....
161 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:34:26.25 0
一方通行は目の前で起こったことが信じられなかった
自分は天井に銃を向けられたが、演算をやめなかった
弾丸は確かに発射された。あの距離であれば、いくら天井でも当たる。
だが自分は無傷......それは何故か?
当然、弾丸を止めたものがあるからだ
だが、それは何だ? 防弾ガラスか鉄板か? それとも能力者のシールドか?
おかしい、目の前にはそんなものは見あたらない。
あるのは.........手だ。それも華奢そうな....
162 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:37:10.52 0
佐天「いたああああああい!!!!」
一方通行・天井「!!」ビクン
佐天「うわぁ、こりゃ完全に火傷してるよ〜」
そういって右手を開く佐天。....銃弾が一発、地に落ちる
一方通行「....佐天..........さァン....!?(銃弾を横からつかんだ!?)」
佐天「何?一方通行さん。」
一方通行「......どォしてここに?」
163 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:42:01.43 0
佐天「いやミサカちゃんが行方不明だっていうから心配になっちゃって..............って痛ぅ!本格的に痛くなってきた....観音様!」
百式観音「_____da」ドシン
佐天「右手冷やして〜」
百式観音「___ggu」ヒヤリ
佐天「ありがと〜」
天井「ふふほほ、どうやら私はもう死んでいるようだね。でっかい観音様が見えるよ〜」
一方通行「いや俺にも見えてンぞ.....」
164 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:46:48.25 0
天井「しかし妙だね。私....実は日本神道なのだよ。」
一方通行「あァ?」
天井「死出の旅路にはオオモノヌシ様が向かえに来てくださるはずなのだよ。観音様じゃなくてね。はひふへほほほ。」
一方通行「......お前はもう寝てろォ。」ガシ
天井「げふん」バタ
打ち止め「....コード000001to357081、不正な処理により上位命令文は中断されました。送信を停止し、検体番号20001号は再覚醒します。」
一方通行「どうやら成功したらしいな....」
そこへ一台の車がやってくる
165 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 21:53:15.64 0
芳川「一方通行!これはどういう状況なの?」
芳川の目は百式観音に釘付けになっていた....
一方通行「....打ち止めの方はなんとかなったみてェだ。で、天井に撃たれそうになったンだが、そこのk....佐天さァンのおかげで助かったってわけだァ...」
芳川「.........................そう。協力ありがとう佐天さん。珍しい能力ね。」
佐天「あ、はい。百式観音って能力で........」
一方通行「ン、そうだ芳川。佐天さァンが右手に怪我してる。打ち止めのついでに見てやってくれ。」
芳川「どんな怪我かしら?」
佐天「えっとたぶん火傷だけだと思います。」
そういって手を見せる佐天....
166 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/16(木) 22:01:07.19 0
芳川「...............見事に右掌が焼けてるわね。一体何したの?」
一方通行「素手で銃弾を横からつかみやがった....」
芳川「............(嘘...........よね。でも一方通行はこういうときに嘘つく子じゃないし.....)」
一方通行「たぶん車内に落ちてる弾の線条痕と天井の拳銃からの線条痕、一致しねェと思うぞ。」
芳川「まじ?」
佐天「.......にしても人間ってその気になれば銃弾つかめるんですね。びっくりしましたよ〜」
一方通行・芳川「「(つかめねェよ(ないわよ)(汗)!!!)」」
こうして日付は変わる......正史とは違った結末とともに......
佐天さんwwww
流石俺の佐天さんマジ佐天使
天井クンどんまい過ぎるwww
支援
今回はこれで終わりかな?
佐天さァんww
170 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 21:42:05.04 0
9月1日 朝9時すぎ 某研究所
佐天「..........う〜ん。ここは?(知らない天井だ......)」
あたりには書類やらダンボール箱やらが散乱している
寝ていたソファーが固かったせいか背中が痛い....
佐天「(...............ああ、そっか。昨日、ミサカちゃん助けに行って.....その後、車の中で寝ちゃったんだ.....)」
芳川「....ん?起きたのかしら?」
佐天「あ、おはようございます。えーと...?」
芳川「芳川よ。芳川桔梗。右手の具合はどうかしら?」
171 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 21:45:38.34 0
佐天「ちょっとヒリヒリしますけど、大丈夫です。それよりミサカちゃんは無事ですか?昨日具合悪そうだったんですけど.....」
芳川「打ち止めのことね..........彼女なら....」
バタン
打ち止め「やっほーってミサカはミサカは....」
佐天「ミサカちゃん」ダキッ
打ち止め「えっ?」
佐天「心配したんだよ。私も御坂さんも.....急にいなくなって熱出して....」
打ち止め「えーと、心配かけてごめんってミサカはミサカは誠心誠意謝ってみる。それとありがとうって......さっきミサカネットワーク
で記録を見たんだけど、あなたがいなかったら私も一方通行もただじゃすまなかったって.....ミサカはミサカは......ありがとう....」
佐天「ミサカちゃん.....(ミサカネットワークって何だろ?)」
172 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 21:51:50.56 0
そこへ一方通行が缶コーヒー片手に部屋に入ってくる
彼としては珍しくブラック(無糖)ではなく微糖である
一方通行「ったくクソガキ、勝手に出歩くンじゃねェ............心配すンだろォ」
芳川「あら、あの一方通行が甘くなったものね。」
一方通行「ハッ、せっかく助けてやったのに何かあったら後味が悪くなるってだけだァ!!」
芳川「ふふふ」
打ち止め「ねぇ、今日はお祝いにどこかへ遊びに行きたいなってミサカはミサカは提案してみる!」
一方通行「あァ?今日は大事をとって休まなきゃなンねェンじゃねェのか?」
173 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 21:58:31.16 0
芳川「その必要は無いわ。調整は昨日のうちにすんでるし....もともと脳を破壊するタイプのウイルスじゃなかったし、まあ多少消耗はし
たけど....外食や買い物に行くくらい問題ないんじゃないかしら。」
佐天「よーし、じゃあ私も行きます!」
芳川「佐天さん、学校はどうするの?」
佐天「学校はもう時間的に終わってます。始業式しかないんで.....。っと、学校に欠席の連絡しとかないと...あと初春にも.....」
佐天は携帯を片手に廊下へ向かう
一方通行「はァ、まあ行くのはかまわねェが、露出プレイだけはやめろよォ」
打ち止め「露出プレイ?」
一方通行「この前も、全裸に毛布一枚で歩いてたじゃねェか。(あれのせいでひでェ目にあったからなァ....)」
174 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:01:02.09 0
打ち止め「...........(もしもし、みんなちょっと聞きたいんだけど.....)」
――――――――ミサカネットワーク 接続開始 9/1 9:14:11.53
Misaka20001;一方通行が露出プレイがどうとか言ってるけど、どういう意味?
Misaka10032;露出プレイ(ろしゅつプレイ)とは、sei行為など本来人目を避けて行うべき行為を、あえて他者の目に触れる可能性のある場
所・環境で行うことを指すbyウィキペディア
Misaka20001;えーーーーー!
Misaka19090;なっなんですとー!
Misaka14444;あの性欲がなさそうな一方通行がそんなことを言うとは.....覚醒したかwww
Misaka10032;一方通行も溜まってるものがあるのでしょうww
Misaka20001;つまりどういうこと?
175 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:03:35.69 0
Misaka14444:つまり一方通行はきっと上位個体に露出プレイをさせたいのです。
Misaka19090:それは話が飛躍しすぎでは?
Misaka10032:確かに断定は出来ませんが.......一方通行はどういう状況でその言葉を?
Misaka20001:え、えーとねぇ〜
Misaka17600:ギラギラした目で口の端をつり上げながら『かまわねェ』『この前も.........全裸........てたじゃねェか』と言ってたぞ。
Misaka10032:キタ━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━!!! スネェェェク!!!
Misaka14444:スネーク(゚∀゚)キタコレ お前どこだよwww
Misaka19090:なんという仕事の早さww
Misaka20001:いやちょっt
176 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:27:19.07 0
Misaka18456:キィィーーーー!!!よくも上位個体を(怒)!こうしちゃおれん!!私もそちらへ向かう。スネーク!目標を外に出すんじゃないぞ!!
Misaka17600:了解だ大佐!任務を続行する!!
Misaka20001:だからそういうn
Misaka10032:ふっ、これでわが一方通行ロリコン説は完成します......急いでネットに拡散せねば...
Misaka19090:みんな、管理人(打ち止め)の話も聞いてあげようよ〜
Misaka20001:それで結局私はどうすればいいの(怒)!!
Misaka10039:今までROMってましたが.........................簡潔かつインテリジェントに話を総合すると...「一方通行がおもしろ
そうなネタを提供してくれそうだよ、総員第一種戦闘配置!!」てことですね。分かります。
Misaka20001:全然答えになってないの!ってミサカはミサカは...はい、終了!!!
――――――――ミサカネットワーク 接続終了 9/1 9:14:12.22
177 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:32:41.63 0
打ち止め「はぁはぁはぁ.....」
一方通行「?」
そこへ佐天が廊下から帰還...
佐天「(はぁ〜、また初春にクレープおごることになっちゃったよ〜。まあ確かに昨日の夜から音信不通で心配かけたけど〜)」イライラ
佐天「ん?ミサカちゃんどしたの?息あがってるけど....」
打ち止め「いやこの人が露出プレイがどうとか言うから....」
佐天「!!......一方通行さん.....」プツン
一方通行「ちょ、こンのクソガキ!なンてことを....」ゾクゾク
178 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:36:50.67 0
佐天「....少し.....頭つぶそうか.....」
百式観音「_____」シュイン
一方通行「あ、あァ....いやその.....(クソッ、言葉が出てこねェ!!)」ガクガク
一方通行「ら、打ち止めとォ...外にィ...露出して行きたいのかなァ??(俺何言ってやがるゥ!!)」
佐天「へぇ、そう。外でイキたいの〜。ふ〜ん」メラメラ
芳川「すごい勢いで墓穴を掘ってるわね。一方通行。」
一方通行「クッ....(にっ逃げるンだァ....殺されるゥ....)」ダッ
すごい勢いで出口へと向かう一方通行....そこへ.......
179 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:41:09.75 0
バサァァー
17600号「待たせたな!!」
一方通行「なっ!?」
散乱していたダンボールのひとつからミサカ17600号、通称スネークが現れた...
17600号「シッ!」バキ
一方通行「ぐへァ!?(打撃は反射設定にしてあるはず....なぜ?)」
ふっとんだ一方通行はそのまま百式観音の胸の中へ.....
百式観音「____fr」ガシ
17600号「こんなこともあろうかとCQCに加え、木原神拳もマスターしておいたんだ...とミサカはカロリーメイトが食べたいなぁ」
180 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:47:07.74 0
一方通行「カッ、離せ!!(やっぱりベクトル操作はおろか反射も完全には使えねェ!)」
佐天「百式観音....八十八の掌(やくものて)」
説明しよう、百式観音....八十八の掌とは、数え切れない腕でもって対象を圧しひねりつぶす、このss固有の必殺技である。
百式観音「____g」ヌン
一方通行「ひィ....ちょ、佐天さァァァァン!!!(いやコレまじ死ぬって!)」ギリギリ
打ち止め「なんか良く分からないけど.......一方通行、あなたのことは忘れないってミサカはミサカは追悼の意を....」
佐天「佐天誅ぅぅ!!!」
一方通行「ぎゃおおオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおン!!!」
181 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/17(金) 22:50:57.43 0
一方通行はこの日、二度目の死を迎えることになってしまった........
佐天「あれ?御坂さんなんでここに?」
17600号「私は御坂じゃあない、スネークだ,,,とミサカは主張します。」
佐天「?」
そして、出会うはずのない者が出会い......物語は...........
乙
この佐天さんならあのアックアでも勝てそうだな
2日連続とか激しく乙!
17600号強すぎww
おつ支援
185 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/18(土) 20:34:40.30 0
同日 同時刻 窓のないビル
アレイスター「全く、佐天涙子の動きは私のプランの想定をはるかに超えているよ.........これは君の遊戯なのかい?エイワス。」
エイワス「何をいっているんだね?私はここにいることそれ自体が遊戯、いや児戯なのだよ......」
アレイスター「ああ、そういえばそうだったな。まあせっかくの『再試行』だ。遊戯もまた一興........か。」
エイワス「それと涙子君が聖人の因子を持っていて、別座標の影響でそれが発現するなどは......運命としか思えんがね。」
アレイスター「運命なんぞ屁とも思っていない君から運命なんて言葉が聞けるとは........明日は豚カツが降るんじゃないかい?」
エイワス「実に興味深い、何故豚カツなんだね?」
アレイスター「..........この装置に入る前に最期に口にしたものだからね.....」
186 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/18(土) 20:37:22.42 0
エイワス「クク、貴様も所詮生き物ということか............。ところで、例の『羊達』の建造は、一万で本当に良いのかね.....?」
アレイスター「問題ない。佐天涙子を『器』としているのは堕天使ベリアル、いや悪魔ベリアルの方がしっくりくる。やつはソロモン72
柱の一角とはいえ、まるで力がない..................本当は千でこと足りる。」
エイワス「ふむ。ベリアル自身は自分が四大天使、ラファエル、ミカエル、ガブリエル、ウリエルより先にhosk存fhp神psel@によって作ら
れたと自称しているがな.........」
アレイスター「やつは人を騙すことに特化した悪魔だ.....。でまかせに決まっている。それとも君は知っているのか?」
エイワス「さすがに原初のことは私も知らない。A∴A∴は皆知らないに決まっている.......。」
アレイスター「まあ私としては、やつが何であろうとYYY°の座標変換が出来れば問題ないのでね。」
エイワス「.........(だが、やつがaegjokpfm達にaoklpvkk,jさせなかった理由が今でも不明、フフ、実に面白いじゃないか....)」
187 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/18(土) 20:43:00.64 0
エイワス「ところで、新学期のシステムスキャンがもうじきあるが、涙子君のレベルはどうするつもりだね?」
アレイスター「学校に通達し、システムスキャンはさせない。一時的にレベル2としておこう。不自然に思わないようにな。」
エイワス「だが、情報が漏れるのは時間の問題だな。それに、『戸来六芒』の動きもあるだろう........。」
アレイスター「ふ、『器』が生じてからもう何日も経つというのに何のリアクションもないのは確かに不気味ではある....」
エイワス「もっとも、どうあがいても並みの魔術師では涙子君には勝てないと思うがね.....」
アレイスター「彼女はプランの要だ、確実に生き残ってもらわねばならない........。そのためにわざわざAIMキャンセラーとA∴A∴
の万能章を付けさせ、この都市に来てもらったのだからな........。」
エイワス「..........................(しかし果たしてサイコロは君の掌にあるのかな........アレイスター?......)」ニヤリ
物語は裏でも............始まっている.....
188 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/18(土) 21:00:17.35 0
【次回予告】『激闘!スキルアウト〜逆襲の佐天〜』
佐天「これが....あの伝説の......闇より出でしカツ丼!!」
カエル医「倒すことは強さではないし、守ることもまた強さではないんだよ....」
青髪ピアス「ああ、『流れ』は大体把握した.....後は斬るだけだ。」
(エイワス「文字数制限→減らして多投稿→バイバイさるさんのコンボが作者に深刻な精神ダメージを....」)
189 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/18(土) 21:11:18.76 0
次回は6月中に更新したい....とか言いつつきっと7月中旬になると思われる...
にしても文字数制限が6月からシビアになってやがりますね〜......
だから今回から一話を何日かに分けて投稿してます。
...............てか文字数制限したらSS板過疎るよな
どおりで最近佐天さんの面白いSSに出会わないわけだぁ.....ハァ〜
うおおお、乙です
毎回楽しみにさせてもらってるぜ
乙おつ!
七月中旬か…遠いが楽しみにまってる
きてたのか!
つぎまで保守なんだぜ!
保守
ほしゅなんだよ
ほ
ほしゅしてみたりとミサカは(ry
197 :
名無しさん@明日があるさ:2011/06/30(木) 18:53:27.84 0
ほっしゅほっしゅ
ほしゅだァ
199 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/06(水) 17:47:31.83 0
最近はちょっと涼しくて過ごしやすいのでございます
最終書き込みから4日たったし保守してみる
超保守です!
202 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/15(金) 18:29:49.76 0
連休保守
203 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:10:08.54 0
9月8日 午後 某ファミレス
初春・白井・御坂「佐天さん能力開発おめでとーーー!」
佐天「ありがとうございます♪」
御坂「良かったね佐天さん!」
佐天「いやー、やっとこれで奨学金もらえるよ〜」
白井「でもあの一方通行を不意打ちとはいえ倒した能力がレベル2というのはちょっと意外ですの。」
佐天「なんか珍しい能力らしくて....とりあえずってことみたいなんですけどね。」
初春「それでも私のレベル1をこえてますよね佐天さん...」シュン
204 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:12:09.08 0
佐天「うっ初春独りで暗くならないでぇ!!」
御坂「そうよ。せっかくのお祝いなんだし..」
白井「それに初春には素晴らしいPC技術がありますの!」
佐天「ね、初春?」
初春「.......................デンジャラス納豆イチゴパフェ..」
佐天「デンジャラス納豆イチゴパフェ?......そんなパフェあるわけ......ありやがるwwww」
佐天「ていうか今日祝われて奢られるのってたぶん私だよね?うーいーはーるー?」ジトリ
初春「......そうですね。今日は佐天さんのパーティですしね!(でも.....なんか悔しいです...)」
205 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:15:21.49 0
白井「それにしても佐天さん、一体どんな修行をして能力開発しましたの?山に行ったということですが..」
佐天「えーと、毎日一万回正拳突きをしました。それとその修行場に行くまでの山道も片道8kmあったんで慣れてからは走ってました。
そうしてたら突然......(あれ、どうやって能力を手に入れたんだっけ?)」
御坂「突然?」
佐天「本当に突然............やってきたんです。」
白井「まあそうですわね。私もある日急にできるようになりましたし...」
佐天「うん。それで、エイワスさん....なんか専門家の方に制御を教わって、ついでに世界のk....なんでもないです。」ゲフンゲフン
初春「にしても偶然ですよね。そんな専門家の方が修行場にいらっしゃるっていうのも.....」
206 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:17:29.80 0
佐天「だよね....(....もしかして昨日、本家のおじいさんが言ってたことも....)」
御坂「それで佐天さん、今も続けてるの?」
佐天「んー今は、走り込みぐらいしかやってませんね。勉強もありますし....」
初春「佐天さん、本当に勉強してますー?」
佐天「してるしてる!(........学校の、ではないかもしれないけど)」
白井「ちなみにどれくらい走ってますの?」
佐天「第17学区の外周を10周ほど朝・晩と走ってますね。」
207 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:20:11.50 0
初春「またまた〜、佐天さんも見栄張っちゃって、第17学区は小さいといっても一周10km以上は軽々ありますよ!
朝・晩に百何十kmも走れるわけないじゃないですか、マラソン選手でもきっと半日かかりますよ。」
佐天「あはは....(あれ?私30分くらいでいつも走ってるんだけど....こころなしか私人間離れしてきたような気が..)」
ゆったりと時間が流れ、帰る時間となった....
佐天「あ、私帰る前にちょっとトイレ行ってくるね!」
初春「佐天さん、もっとオブラートな言い方で...」
208 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:22:58.20 0
御坂「別にいいんじゃない?私もトイレっと」
白井「おねえさままで.....」
9月8日 夕方 某ファミレスの女子トイレ
佐天「御坂さん、私になにか話があるんじゃないですか?」
御坂「うん、打ち止めのことなんだけど...」
佐天「打ち止め.....ミサカちゃんのことですね。ミサカちゃんが何か?」
御坂「この前のメールに書いてあったこと本当?」
209 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:27:25.55 0
佐天「本当ですよ。そうメール返したじゃないですか。」
御坂「なんでよりにもよって一方通行が打ち止めの保護役なわけ?」
佐天「えーと......(この前私が一方通行さんを半殺しにしちゃった後、運ばれた病院でミサカちゃんが彼を看病して、
気づいたら二人仲良くなってて、ミサカちゃんが『う〜ん。やっぱ守ってもらうのは男の人がいいかも!って
ミサカは(ry』っと言ったのが原因だとは御坂さんに言えない....)」
佐天「やっぱり一方通行さんがレベル5の第一位だからだと思いますよ。ミサカちゃんはミサカネットワークの
指令塔でテロリストとかには恰好な標的ですし....」
御坂「私だってレベル5よ!!それにあの子たちが生まれてきた原因でもあるんだし.....」
210 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:30:07.06 0
御坂はそう言って唇をかんだ....
佐天「御坂さん....」
御坂「どんな形であれDNAマップを提供したのは私.....。だから!!私がやらなくちゃいけないの!!!」
佐天「御坂さん!」
御坂「佐天さん、打ち止めが保護されてる場所知ってるんでしょ?教えて!!」
佐天「御坂さん!!」
佐天はそう叫んで、御坂の頭を両手でつかんで自分の方へと向ける
佐天「御坂さん、今御坂さんの目には、何が見えていますか?」
御坂「それはもちろんs...、..........ごめん。」
211 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:34:46.40 0
佐天「.......」
御坂「私.......また周りが見えてなかった....。独りで突っ走って....」
佐天「御坂さんは独りじゃないんです。誰かを頼っても良いんです。」
御坂「そうよね。でも、やっぱり...」
佐天「御坂さんが一方通行さんを信用できないのは........................分かります。でも、私は信用してみようと思います。
彼はきっと.........悪人じゃありません。」
御坂「へぇ〜......何で分かるの?」
佐天「おっ...女の勘ってやつです!(汗)」
212 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/18(月) 22:40:08.72 0
御坂「...ふ〜ん。」
佐天「(彼が悪人だったら、ミサカちゃんが懐くわけないし....それに私に対しても.........あんなことしたのにすぐ赦してくれたし.......。まあ多少ロリコンで危ないかもしれないけど.....)」
御坂「ま、いいわ。佐天さんを信じてみる。........私の親友が信じるものを私も信じる。」
佐天「御坂さん......//」
御坂と佐天が微妙な百合の気配を醸しつつ.....その日は解散となった...
しかし、その日は...まだ終わってなどいなかった....
213 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/19(火) 19:20:48.85 0
9月8日 夕方 学園都市第七学区付近某所
佐天「うーいーはーるー?」
初春「何ですか佐天さん?」
佐天「ちゃんとパンツはいてるかぁ?」
初春「はいてますよ!!、ていうか何ですかいきなり....」
佐天「いやー、ここで言っとかないともう言えない気がして...............」
初春「佐天さん?」
佐天「......今日のパンツは何色かなぁ〜〜〜♪」バサア
初春「ひゃああああああ!!」
214 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/19(火) 19:22:49.48 0
佐天「お♪今日は青の縞パンかぁ.......そういや初春、私芳川さんっていう人と『縞パン推進布教会』っての作ったんだけど入らない?」
初春「いきなり何するんですかあ!!ここ歩道の真ん中ですよ!まだ夕方で人いるんですよ!ていうか芳川って誰それ?おいしいんですか?NEETですか?」
佐天「う、初春なんか混乱してない?大丈夫?」
初春「大丈夫でず↓問題ないですぁ↑」
佐天「なんかこころなしか訛ってるような...........もう出会って半年近いんだからさ慣れようよ〜」
初春「慣れませんよ!ていうか慣れたくありません!!そもそも....」
215 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/19(火) 19:25:14.19 0
佐天「ん!?」
初春「どうしました?佐天さん?」
佐天「今誰かの叫び声が聞こえたような.....」
初春「叫び声?」
佐天「やっぱりしてる........初春、こっち!」ダッ
初春「え、ちょ、佐天さん!こんな時間に路地裏に行くと.......って足速ぁ!!」
佐天「ぐずぐずしてると置いてくよ〜↓〜↓」(←ドップラー効果)
初春「ちょっと待ってくださいよ佐天さん!!(佐天さんはジャッジメントの私が守らないと...)」ダッ
時は逢魔の時間、路地裏を二人が駆けていく音は果たして.....
幕開けの合図なのだろうか....それとも....
216 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/19(火) 20:59:17.70 0
9月8日 同時刻 学園都市第七学区某路地裏
スキルアウトA「ぐひひひ......」
スキルアウトB「俺らついてんじゃね〜の?こんなところに上物が三人も転がってるなんて...」
女子F・G「ひぅ....」
女子H「........」
後ろ手で携帯を操作する女子H......だが、
女子H「きゃっ」バン
何者かに叩き壊される
スキルアウトC「おい、AとB、相手の携帯には注意しとけって言っただろ!」
217 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/19(火) 21:01:27.67 0
スキルアウトA・B「すみません」
スキルアウトC「それよりもうすぐターゲットが近くの道を通るはずだ......そいつらは.....ん?」
スキルアウトA「どうしました?」
スキルアウトC「ターゲットがこっちにわざわざ向かってきている....。まあいい、おまえらターゲットが来るまでは好きにしとけ。」
スキルアウトB「へへ、そうこなくっちゃリーダー」
女子F・G・H「ひg......」
この時のスキルアウトCの判断は普通は正しい....
だが彼は気づかなかった、PDAの地図上でターゲットが500mを10秒足らずで動いていたことを.......
218 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 04:37:16.81 0
更新キタワァ━(n‘∀‘)η━!!!!
219 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 11:46:46.30 0
side佐天&初春
佐天「と〜うちゃ〜く」キキー
初春「..................................」
佐天「ういはるー?(初春が走るの遅いから脇に抱えて走ってきたんだけど.....大丈夫かな?)」ユサユサ
初春「はっ!......ここは?(佐天さんにつかまれてから記憶がない.......)」クラクラ
佐天「大体この辺から叫び声が聞こえたんだけど..........」
初春「空耳じゃないんですか?」
佐天「そんなはずは.................シ!」
佐天は口の前に指を立て初春に注意を促す
初春「?..............!!、なにか聞こえますね。」
220 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 11:48:51.89 0
二人は路地裏を進んでいき、開けた場所の手前で立ち止まる.....
そこにはまるでどこかの小説の中にあるような状況が横たわっていた
女子高校生だろうか?女性が三人今にも泣き出しそうな顔で地べたに座りこんでいる
その彼女たちを舐めるように見てるガラが悪そうな男が二人....
男二人から少し離れたところに男がもう一人、鼻にピアスをした茶髪の男がいた。
また、こちらからそう遠くないところにも男が二人いる、見張りだろうか?
なんにせよ、マジでレイ○する五秒前であることは佐天と初春の目にも明らかだった....
佐天「初春!」
221 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 11:54:33.15 0
初春「すでにジャッジメントに連絡しました!ここから離れましょう佐天さん!」
佐天「でも....それじゃ間に合わないんじゃ......」
初春「遅くとも3分後には確実に来れるみたいです。私たちは引きましょう!」
佐天「..............」
初春「私たちにできることはもうやりました。これ以上の被害を防ぐためにはこれがベストです。確かに今私が
出て行ってジャッジメントが来ることをだしに彼らを脅して助けることはできるかもしれません。でも私には彼
らを止める術はありません。逃がしてしまうでしょう。そうしたら彼らがまた同じことをして、被害者を増やし
てしまいます。だから、応援を待って一気に制圧するのがベストなんです。」
222 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:02:30.54 0
佐天「初春.................それはベストじゃないよね?」
初春「えっ?(佐天さんって英語の比較級なんて分かりましたっけ?)」
佐天「きっと初春も心の中では分かってる........それはただのベターで、自分の判断に対する言い訳.....。
本当のベストは今彼女たちを助けて、犯人も捕まえる...........そうに決まってる。」
初春「ですからそれは....(おお〜佐天さん勉強してるって本当だったんだ.....)」
佐天「初春、私はあきらめないし、逃げない。そのための力もある......初春、スタンガンちょっと貸して!」
初春「佐天さん!!(いつのまにスタンガンを!?)」
佐天は飛び出していた、初春の制止の声を聞かずに......
223 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:05:26.77 0
佐天「(百式観音は危険すぎるから使えない........とりあえずこのスタンガンで)」
スキルアウトD「げぇ!!」ビリ
スキルアウトE「どうsひgg!!」バリ
佐天は見張り二人を反撃する暇も与えずスタンガンで気絶させる.....
スキルアウトA「あぁぁん!このアマなにしてくれちゃってんの〜!!」
スキルアウトB「おおぅ、デザートがわざわざ来てくれたのぜ、いいね〜」
AとBはそう言って近づこうとする
スキルアウトC「待て.....」
スキルアウトA「あぁ?」
スキルアウトC「今回のターゲットだ、写真見てなかったのか?」
224 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:07:36.01 0
スキルアウトB「..........」
スキルアウトたちの表情がガラリと変わった.....油断なく構えている
佐天「....ジャッジメントがもうすぐ来ます。おとなしく彼女たちを渡して下さい(...ターゲット?)」
スキルアウトA・B「?」
スキルアウトC「........まさかそのためにわざわざ狩られに来たのか、佐天涙子?」
佐天「(私の名前を知ってる!?)」
そこへ佐天が見知った影が駆けてくる
初春「ジャッジメントです!!あなたたちの逃走経路はもう完全に確保されています。おとなしくしてください
!(この際嘘でもなんでも使って佐天さんと脱出しないと....)」
225 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:11:37.69 0
佐天「うっ初春!?」
スキルアウトC「は、嘘も大概にしろ。偶然の状況で呼んだジャッジメントが偶然知り合いってことは普通ねぇだろ!」
初春「くっ........!(どうすれば.....)」ダラダラ
佐天「................(どうやって手加減しよう....)」ダラダラ
スキルアウトC「そっちの長い髪の嬢ちゃんは強化系の能力者みたいだが、こっちには『策』がある。」
Cは懐からリモコンを取り出し、近くに無造作に置いてあったボストンバッグに向けてボタンを押した..
初春「まさか!ぐぅ.......」
初春が耳を押さえてその場に崩れ落ちる、見れば向こうの女子のうち二人も耳を押さえている...
佐天「初春大丈夫?.........これは、...キャパシティダウン!?」
226 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:21:36.21 0
スキルアウトC「そう....キャパシティダウン、能力者の能力を阻害することができる........。?!?...あんた、何で平気そうなんだ?聞こえてるはずだろ......???」
困惑するスキルアウトC.....
それに対し佐天は冷静に状況を把握しようとする
佐天「...........ターゲットってなんですか?(やはり私は『能力者』じゃない......か)」
スキルアウトC「ん?ああ、俺たちスキルアウトに依頼が来てね....佐天涙子、君を殺せってな」
佐天「!?(........私が.....いや私を......殺せ.......???)」
スキルアウトC「というわけでおとなしく殺されてくれ......A、B!」
戸惑いながらも指示を飛ばすC....
佐天「(この人たちは私を殺すため.............私のせいで彼女たちは.......初春も)」
スキルアウトA・B「うおおお!」
227 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:26:05.82 0
佐天「うああああああああああああああああああああ!」
佐天は分けもわからずに右足で先に向かってきたAを蹴る.....
だが、次に彼女が知覚したときに目の前の敵はいなかった
かわりに左のビルの2階の壁に彼はめり込んでいた。.........蹴った感触がなかった
スキルアウトB「ひぃ、化物め、来るなぁ!!」
Bは言葉とは裏腹にナイフを取り出して佐天に向かってくる
佐天「(落ち着け、私。こういうときは.....)」
佐天の脳裏に最近図書館やネットで勉強している格闘術の知識が蘇ってくる....
佐天「(相手に対する体の面積を減らし、最速で脳を揺らしてKOする!!)」
動画で見たとおりに懐に潜り込み、頭をつかんで膝蹴りを顎にくらわした.....ムエタイでいうカウロイである
嫌な音を立ててBは崩れ......手足がゴキブリのような動きをしていた....
228 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 12:31:40.78 0
スキルアウトC「お前は一体なんなんだよ......ちくしょう! ついてねぇ、なんだってこんな.....」
佐天「...............(倒さなきゃ....手加減しなきゃ....倒さなきゃ、倒さなきゃ....)」
スキルアウトC「(早く病院につれてかねぇとAとBが危ねぇ....ここは退くか)」
スキルアウトC「おい....お前の言うことをきく....だから...」
そこまで言ってCは気づく、目の前の少女の目に自分がまるで映ってないことに....
ちなみにキャパシティダウンはつけっぱなしである
スキルアウトC「ちぃ、仕方ねぇ!俺だけでなんとかするしか...(許せ、A&B....)」
Cは一瞬で後ろに跳んで、置いてあったギターケースを開け、機関銃を取り出し構える....だが...
スキルアウトC「なっ!?」
Cは恐怖した....機関銃を構えたときにはすぐ目の前に少女がいて、銃口が90度曲がっていたのだから....
どこのホラー映画ですか?.....
229 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 13:25:49.91 0
佐天「(.....えーと急所はあそことあそことあそこだから.....)」
スキルアウトC「.........(あ〜あ、終わっちまったなぁ〜)」ガク
Cはあまりの恐怖と諦念に言葉が出ない中.....
スキルアウトC「(結局俺は何がしたかったんだろうな......)」
そんなことを考えていた
佐天「しっ.....(急所以外のところを連打!)」ドドドド
スキルアウトC「..........?」
Cには一瞬何が起こったのか分からなかった....
が、刹那の後....
スキルアウトC「ぼごg....がヴぁhhええええ...」ダバ
佐天「えっ?」
230 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 13:30:03.55 0
肌にかかる液体に、ここでやっと目の前の男を『見る』佐天...
彼女にしてみれば、今まで自分を落ち着かせようとただ思考に没頭していた感覚であったから....
スキルアウトC「...............かh」バタ
倒れる男.....男の頭を中心として赤い円ができあがっていく....
佐天「ひぃ........(嘘.....殴っちゃいけないところは殴ってないのに...)」
女子H「ばっ化物......」ボソ
反射的に声のする方を見る...
そこにはまるで親の敵を見るような女性の顔があった....
顔を目の前の倒れている男に戻す....現実を理解する.........
231 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 13:33:06.47 0
佐天「いやあああああああああああああああああああああああ!!」
彼女の声に呼応するが如く、放置されていたボストンバッグもといキャパシティダウンが爆音とともに破壊される
白井「..........ジャッジメントですの...」シュン
白井「佐天さん、あなたを、本件の重要参考人として拘束します.......」
夜の闇が迫る中、少女の慟哭が響いていた....
232 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 16:20:53.94 0
同時刻 某ビルの屋上
一人の長身の男が高いビルの上から下界を眺めながら携帯で通話している.....
青い髪を持ち、ピアスをつけている,,,,
青髪ピアス「あれが『器』.......。確かに厄介だ。」
男の声は非常に低く、さらに抑揚も全くなく、非常に聞き取り難い....
青髪ピアス「ん、ああ『流れ』は大体把握した.....後は斬るだけだ。」
青髪ピアス「...............俺の念能力は変化系だ。原罪の薄れたやつにも十分通用するだろう、...........後は頼んだ....」ボソ
通話を終了し、携帯をしまう青髪.....
そこへ再び携帯に電話がかかってくる、相手の名前は上条当麻だ...
青髪ピアス「ああ〜、かみや〜ん♪どない?元気してる?」
佐天とスキルアウトが闘った場所から2kmほど離れた場所である
233 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 20:43:30.00 0
9月8日 夜 ジャッジメント第一七七支部
佐天「.......................」
初春「佐天さん......」
固法「佐天さん....」
佐天「................................................」
白井「佐天さん..........。............け」
佐天さん「?」
白井「吐け、吐くんです、吐くんですの!!」
佐天「............だーかーらー、さっきから知りませんって言ってるじゃないですか〜!」
白井「そんなことはありません。初春の言葉を信じるなら、あなたは何か犯人と会話をしたあとに、犯行に及ん
だはずですの!」
234 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 20:45:51.11 0
初春「白井さん、佐天さんは罪に問われないので『犯行』じゃありません。正当防衛です。」
白井「分かってますの。それで犯人たちが何故あの場所にいたのかをあなたは知ってるはずですの!初春がキャ
パシティダウンの効果をうけてるとき鼻ピアスのスキルアウトと話をしていたのは初春が見てますし、その話の
後、あなたが急に様子が変わってスキルアウトを一方的に倒したのも見られていますの!」
固法「ちょっと白井さん?佐天さんは今日とんでもない事件にあったんだから、あんまり事件のことを深く思い
出させるようなことは......」
初春「たぶん大丈夫ですよ、固法先輩。佐天さんはこう見えて鋼鉄のメンタルを持ってますから、あの程度3時
間も経てば問題ありません。」
白井「.....と初春は申しておりますが?」
235 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 20:50:15.00 0
佐天「ひどっ、初春ひどっ!私はこう見えて思春期真っただ中のかよわい乙女だよ!!」
初春「本当にかよわい人はそんな自己主張しません。」キッパリ
佐天「うう.....もう、話してあげないんだからぁ(泣)」
白井「...........こうなったら秘密兵器を使いますの!」ダン
そう言って机の下からどんぶりをとり出す白井.....
佐天「こっこれは......あの伝説の.....尋問名物『闇より出でしカツ丼』!!」
白井「佐天さんはいろいろあってまだ食べてませんでしたし....。.............吐いたら食わしてさしあげますの!」
佐天「なんだか言い方がグロイような........」
白井「とーにーかーく、何を隠そうとなさってるか知りませんが正直に話してくださいまし!.........きっと私たちなら力になれますの!!」
236 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:00:15.58 0
初春「そうですよ!佐天さんの能力のこととかも含めてこっちは疑問だらけなんですから.......!!」
佐天「(初春たちには悪いけど.....まきこむわけにはいかない......!!)」
佐天「も〜、初春も白井さんも〜。私があんなスキルアウトの人と関係あるわけないじゃないですかぁ〜、ていうか........」
prrrrrrrrrrrrrrrrrr
第一七七支部の電話が鳴った....
固法「はいもしもし、はい、........居ますよ、......ええ、.....分かりました。伝えておきます...」ガシャ
固法「佐天さん、あなたが倒したスキルアウトの手術が終わって、命に別状はなかっt...」
佐天「私!お見舞いに行ってきます!!」ダッ
初春「こんな時間に!?.....ちょっと待t、今一応調書取りの最中なんですよ!」
一目散に入り口へと向かう佐天...
237 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:02:42.53 0
白井「........................カツ丼はどうしますの?」
後ろ歩きでテーブルまで戻り、カツ丼をガシっとつかみ....
再び入り口にダッシュする佐天...
何故か、追うものはいなかった...
佐天が去ったあと、微妙な沈黙が場を支配する...
口を一番に開いたのは....
白井「佐天さんは思ったよりは元気そうでしたわね...」
初春「そうですね、『あえて普通に接して落ち込ませない大作戦』は有効でしたね。でも..........」
白井「ええ、間違いなく何か隠してますの。そして、キャパシティダウンを受けても平気な能力.......。」
238 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:05:33.02 0
初春「あれは、佐天さんの純粋な力とは考えられませんか?」
白井「初春、......どこの世界に機関銃の銃口を90度曲げることのできる女子中学生がいまして?」
初春「ですよねー......(あのとき私は...........何もできなかった...)」
固法「それに、最後の受け答えも気になるわ。」
初春「最後の?」
固法「『スキルアウトと関係あるわけない』............。私たちはスキルアウトの目的について何か知らない
かと尋ねていたはず、この答えはおかしくないかしら?」
白井「確かに、関係を訊いたわけじゃありませんのに、この答えは.........(なんらかの関わりが...?)」
239 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:09:12.88 0
初春「私はネットでスキルアウトの『仕事』について信用できるデータをあらってみます!」ザッ
固法「ええ、おねがい。無理はしないようにね。」
初春「はい!...................あれ?」
白井「どうしましたの?」
初春「佐天さん、カツ丼だけ持って行っててお箸忘れてる......」
白井・固法「あ.....」
side佐天
佐天「箸がない...............だと!?」
240 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:13:33.59 0
佐天「..........箸がないカツ丼なんて......そんなの、.......目玉がない目玉焼きと一緒じゃない!!」シュパ
怒りに任せてカツ丼を曇り空へオーバースローで放り投げる佐天......
すごい無責任な残飯処理法である...
脱力感に襲われ、その場に座りこむ佐天....
佐天「(私、何やってんだろ......独りで抱え込んで.......笑っちゃうよね。御坂さんにはああ言ったのに.....)」
佐天「(私は..........命を狙われてる。きっと大変なことが起きる.......。怖い、やっぱり怖い、でも初春を、白井さんを、
皆を、巻き込みたくない......。皆にはさっきみたいに普通に、穏やかに生きていてほしいから......。)」
佐天「(苦しい......。胸が苦しい......、なんでか分からないけど肌の下をかきむしりたくなる.......。)」
佐天「(どうしよう初春.......。.........私どうすればいい?......御坂さん...............。)」
歩道の脇に体育座りで俯いてしまう佐天......そこへ
241 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/20(水) 21:18:10.49 0
百式観音「............」シュン
佐天「観音様?」
百式観音「........gi行foik」
佐天「え......何?、前?、前に行こうって、言ってるの?」
百式観音「.........gij」グイ
佐天の手をひき、優しく立ち上がらせる百式観音....
佐天「そっか、そうだね。前を見ないと......。今は行くところがあったんだよね.........」
ゆっくりと歩き始める佐天、百式観音は歩く佐天の後ろ姿を見てから....、姿を隠した......
この日、空は今にも雨が降り出しそうな曇天だったが、学園都市の天気予報では、もうすぐ晴れることになっている
242 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 19:01:14.49 0
9月8日 夜 某カエル医がいる病院
佐天「先生、あのスキルアウトの人たちは本当に大丈夫なんですか!、障害とか残ってますか?、それから...」
カエル医「ちょっと待つんだね。順に説明するからね。」
佐天「.....はい」
カエル医「まず見張りをしていたDとEは、ただ感電して気絶しただから問題ない。次に体格の良いAだけど、
彼の場合両腕に鋼鉄製の手甲をしていて咄嗟にガードしたみたいでね、重症には到らなかった。
まあ手甲は粉砕していて両腕は骨折、あばらにヒビが入って背中を打撲してはいたがね。全く......、
一体どんな衝撃を受けたらこうなるのか.........。」
佐天「すみません......。」
243 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 19:07:05.82 0
カエル医「そして、痩せ型長身のBだけど、彼は顎を粉砕骨折、軽い脳挫傷を起こしているね。幸い脳障害は起こらない程度ではあるけれども.....。
それとこれは僕の推測だけれど、この打撃を受けたとき、頭を固定していなかったら首が360度回ってしまってただろうね..........。」
佐天「(......それって....!?)」ゾク
カエル医「最後に茶髪で鼻にピアスをしているCなんだけど...........。............詳細を聞くかね?」
佐天「!!........................................聞きます。」
カエル医「ふむ、彼は間違いなく致命傷は受けていなかったんだ。彼の脳、心臓、肺、全身の骨、全身の筋肉、肝臓、腎臓、胃、には全くといっていいほど傷がなかった。
だけど...........、残る部分......が、ミンチのように細切れになっていたんだね。おそらく僕でも運ばれてくるのがもう二分遅ければ助けられなかっただろうね。」
佐天「.......................」
一瞬で青ざめる佐天
244 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 19:11:25.00 0
カエル医「どんな突き方をしたのかは分からないが、こんな破壊の仕方は瞬きほどの時間に数方向から衝撃を与え
でもしないと無理だろうね。レベル4の身体強化能力者でも難しいと思うよ......」
佐天「それで、.........................彼は治るんですか?」
カエル医「生き続けられるという点では治ると言えるが、元の生活ができるかと言えば治らないね。たぶん学園都市の技術を
もってしても二度と固形食は食べられないと思うよ。あとスキルアウトみたいな高い強度の運動はもうできないと考えたほうがいいね。」
佐天「嘘............」ガク
佐天は人一人の人生を歪めてしまった事実に震えていた......
今ここで逃げ出しそうになるのを必死に抑える...
カエル医「君の顔を見るかぎり現実はちゃんと見れているようだから仔細は訊かないとして、これだけは訊いておきたい.....。」
佐天は俯いていた顔を必死に上げてカエル医を見る...
245 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 19:13:00.95 0
カエル医「君は自分に力があったから闘ったのかい?それとも闘う理由があったから闘ったのかい?」
一瞬、佐天は何を問われたか分からなかった...
しばらく意味を咀嚼する..........
.........脳裏に無能力者の頃、震える足をごまかして能力者に立ち向かったときのことが思い出された.....
そして、はっきりとカエル医の目を見て答える...
佐天「闘う理由があったからです。」
カエル医「まあ第一段階は分かってるといったところか......。それでその理由はなんだね?」
佐天「襲われていた人たち、それと自分といた友人を守るためです!」
カエル医「なるほど.....。『悪く』はない答えだ。だけど、倒すことが強さでないように、守ることもまた強さではないんだよ....」
246 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 19:15:46.84 0
佐天「?........それはどういう??」
カエル医「君は君だけの強さを見つけること......。それができれば良いね。」
そう言ってカエル医は去ろうとする....
佐天「あ、あの......!」
カエル医「なんだね?」
佐天「Cさんの本名教えてもらえませんか?」
カエル医「んー、ま、どうせここで教えなくても調べてしまうだろうし教えようか.....。彼の名前は浜面仕上。」
佐天「浜面......仕上?(変わった、名前......)」
247 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 22:24:24.68 0
同日 同時刻 窓のないビル
???「スキルアウトとの戦闘はオリジナルの圧勝.....、『戸来六芒』とオリジナルの接触は今日はありませ
んでした。しかし、『戸来六芒』のものとおぼしき魔術の痕跡を発見。追跡しましたが、うまく撒かれました..
........と地団駄を踏んでk.....サーセン。」ゲフンゲフン
アレイスター「報告ご苦労........。体の調子は問題ないかね?」
???「大丈夫だ、問題ない」ドヤァ
アレイスター「そうか。ふむ、今回の件もプランの想定内だ。(ただ一つをのぞいては、........だがね。)」
アレイスター「(『(前試行』において無能力者ながらレベル5を打ち倒したイレギュラー、浜面仕上が一ヶ月
も早くリタイアしてしまうとは.......。だがまあプランにさほど影響はない、代用すれば良いだけだ。)」
???「それで、我々はこれからどう動けばよいのでしょうか?」
アレイスター「佐天涙子には確実に10月の末まで生き残ってもらわねばならない......。そう簡単にやつが死
ぬとも思えんが、念には念をいれておこう。」
248 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 22:25:39.83 0
???「ということは我々が.......?」
アレイスター「いや、君たちは9月中に存在を知られては困るんでな。暗部の組織を使うことにする。フフ、逆
に足を引っ張るかもしれんがな.......。」
???「はぁ.......ということは我々の大半は10月まで待機ということですか?」
アレイスター「そうなるな。まあ君らはすでに世界中に散らばっているし、窮屈な思いをするのは君と他数個体
だけだろう。そして、君らの今月の仕事はこの物語が外宇宙から観測されていると仮定したとき、その観測者の
興味を引くことにある。分かるかね?」
???「なるほど、わからん」
アレイスター「」
???「..........失礼しました。」ゲフンゲフン
アレイスター「(さっきから気になっていたが、こいつの話し方、................エイワスの仕業か?)」
249 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 22:27:21.41 0
9月8日 夜 学園都市外部の某所
インデックス「ひゃああああああああああ!!!」
上条「どうした!インデックス!?」ダッ
ステイル「敵襲か!?」ザッ
オルソラ奪還に備えていた上条たちに緊張が走る....
インデックス「うほほ〜いなんだよ〜♪」
上条・ステイル「?」
上条「お〜い、どうしたんだー?インデックス?」
インデックスに走り寄る二人.......
インデックス「空から豚カツが降ってきたんだよ〜!!」ムシャムシャ
上条・ステイル「...............」
運命の歯車は狂いながらも......こうして今この時を回っている........
あと余談だが、丼ぶりの方は...............この地球を回っているのかもしれない.....
250 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 22:41:08.65 0
【次回予告】 『魂と............魂。』
青髪ピアス「俺にはもう俺はいない.......」
絹旗「これは.......、超予想外なことになりましたね......」
佐天「これが、.........私の強さだああああああああああ!!!」
大体これでこのSSの三分の一、次回も来月中旬更新かな.......?
251 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/21(木) 23:27:06.12 0
お疲れ様、今回も楽しませてもらった
徐々に投稿日とSS本編の日付が近づいてるねw
全て書き上げるまでは健康に気を付けて暮らしてくださいね。
保守
255 :
名無しさん@明日があるさ:2011/07/29(金) 21:07:41.29 0
保守だって言ってるんだよ
おお!いらっしゃってたのか
超長文おつです!
次回もきたい支援
257 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/03(水) 20:39:25.81 0
いいぜ、略、スレを保守する!
保守っすよ
保守するのである
うわ、来てらしたか
ほしゅ!
261 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/17(水) 22:16:24.15 0
9月13日 朝 学園都市外周道路
9月とはいえ蒸し暑い朝の学園都市の外周道路.....
眠い目をこすりながら運転手たちは、学園都市の外部からの物資を運んでいる......
外周道路に申し訳程度にある歩道部分を、何かが高速で通りすぎても気のせいと決め付けてしまうだろう.....
だが彼女、佐天涙子は確かにそこを走っていた..................................亜音速で........
佐天「ハ、ハ、ハ、ハ、」
佐天「(私は今...........何のために走っているんだろう?)」
佐天「(能力を得るため...........だったよね、はじめは........。でも、今は..............?)」
佐天「(...................................今は走ろう)」
262 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/17(水) 22:18:36.65 0
強く地面をこするようにしてスピードを上げる佐天.....
そこへ......
????「根性あるかあああああああああああああああ!!!」
後ろから猛スピードでやってきて佐天に並走する男.......
大日本帝国の旗みたいなシャツを着て、ハチマキを巻いている.....
佐天「あ、軍覇くん」
削板「相変わらず浮かない顔してんな〜、もっと根性出せよおおお!」
佐天「毎日思うんだけど、朝の挨拶は普通『おはよう』だと思うな〜」
削板「う、お、おはよう!」
佐天「はい、よくできました!」
削板「..............にしても涙子は走るのここ数日で速くなったな〜。会ったころはマジで遅かったよな!」
佐天「はは、まあおかげさまでね。軍覇くんには負けるけど.....。」
263 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/17(水) 22:22:48.25 0
スキルアウトの一件があった次の日の朝、何かを忘れるように一心不乱に走っていたところへ、『もっと根性出せよおおおおお!』と叫びながらこの男、削板軍覇がやってきたのだ。
最初は何この怪しい人?と警戒していた佐天だったが、言動の面白さからしだいに打ち解け、速く走るコツ等を教わったりしながら今に到る....。
削板「そんなのは根性の差だ。根性があればなんでも出来る!涙子はあるのに出してないだけだぞ!」
佐天「そうかなぁ〜?」
削板「そうだ。何を悩んでるのかは知らないが、走る道が決まってないと根性は出ないんだ!」
佐天「え〜、私ちゃんと真っ直ぐ走ってるつもりだけどなぁ」
削板「そういう意味じゃなくでなあ...........。まあ何か困ってることがあれば俺に言え!根性貸してやる!」
後ろ頭をかきつつ、あらぬ方を見てぶっきらぼうに言う削板。
もちろんこの会話がなされている間、ふたりは高速で走っている....
264 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/17(水) 22:24:31.37 0
佐天「..........うん。ありがとう。」
削板「お、おう。じゃ、俺、さき行くぞ.....」
削板は急加速し、去っていく.....あたりに爆音が残して..........
佐天「相変わらず、軍覇くんの走りは速いなぁ〜、ソニックブームがあんな簡単に......」
佐天「(.......................私が走る道.......かぁ.....)」
彼女の目には朝日が、やけに眩しく感じられた......
更新きてたー(゚∀゚)毎回楽しませてもらってます
266 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:38:58.96 0
9月13日 朝 柵川中学
佐天「初春、おはよー」
初春「おはようございます、佐天さん」
佐天「あ、愛ちゃんもおはよー」
絹旗「おはようございます...........」ダラー
佐天「ん?愛ちゃんどうしたの?疲れてるじゃん?」
絹旗「朝から超色々あったんですよ..........うぅ、目が.....」グター
初春「PCのやりすぎですか?そういうときは、手を目にあててると意外に治りますよー」
絹旗「ありがとうございます.....」
佐天「そういや愛ちゃん学校慣れたー?」
267 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:41:47.83 0
絹旗「教室の場所は初日に超覚えましたし、授業は超簡単なので超問題ないです。」
初春「絹旗さん、言葉使いのわりに頭良いですもんねー」
絹旗「..........」イラッ
絹旗「(............なぜ私がこんなところに.......)」ハァ
ーーーー絹旗の回想ーーーーー
麦野「きーぬーはーた〜」
絹旗「何ですか....?」
麦野「この任務よろしく!」バン
絹旗「えーと、要人のボディガードですか.................ってこれマジですか?」
麦野「マ・ジ」
絹旗「9月30日まで24時間警護、ただし本人には知られないようにって超難しいというか超面倒です!」
268 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:46:12.73 0
麦野「うん、そうだね」
絹旗「なぜこんな仕事が『アイテム』に来るんですか!どっかの下部組織で超十分じゃないですか!」
麦野「うん、そうだね」
絹旗「だいたいこの『佐天涙子』って異能力者は..............って聞いてますか?」
麦野「.................重要度。」
絹旗「重要度は.....................!?.......」
麦野「私たちに選択の余地なんてないの、分かった?」
絹旗「麦野たちはどうするんですか?」
麦野「私とフレンダはこれも今日出たスキルアウト関連の仕事の方に行くわ。こっちもけっこう重要度高いしね。滝壷は、言うまでもなく『あれ』で無理だわ。」
絹旗「超不本意ですが、了解しました。」
ーーーー絹旗の回想終わりーーーー
269 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:49:33.65 0
絹旗「(........で、実際は超面倒な上超難しい仕事だったっていう.............。.......てかなんなんですか、この超不思議超人は!朝っぱらから学園都市何周してるんですか!)」
絹旗「(監視カメラ見まくって超高速移動物体を見続けるこっちの身にもなってくださいよ!第七位が実質見守ってるみたいだし明日からサボっていいですか?いいですよね?)」
佐天「おーい、愛ちゃーん、大丈夫?」
絹旗「だいじょぶです.....」
佐天「そうそう愛ちゃん、今度『steindo gate:印度咖喱のだーじりん』見に行こうよ〜」
絹旗「いいですねー!でも『攻強皇国機甲〜AC〜』も見に行きましょうよ!監督がラヴ影さんで超評判良いらしいです。(.......唯一良かったことは、佐天さんが意外にB級、C級映画を超知ってて話が合うことですかね.....)」
270 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:53:02.24 0
佐天「ええー、もうACの時代は終わったと思うな〜」
絹旗「いいや、そんなことはですねー.....」
初春「....?」
ちなみに、佐天が絹旗のことを『愛ちゃん』と呼ぶのは、転校初日9月9日に佐天が下の名前からモアイなるニックネームを編み出し、
『モアイちゃん』と呼んだのを絹旗が「モアイって言うな〜」と怒りだし、佐天式強引かつ不毛な問答を繰り返すうちに定着したようである。
そして、どういう手段を使ったのか絹旗はしっかり佐天の後ろの席を確保している。
9月13日 夕刻 柵川中学
佐天「初春ー、放課後どっか行く〜?」
271 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/18(木) 22:55:49.17 0
初春「すみません、佐天さん。ジャッジメントの仕事がありまして......」
佐天「そっか.........。じゃ仕方ないね、無理はしないんだぞー!」
初春「それはこっちのセリフです。佐天さんまた厄介ごとに首つっこまないで下さいね!」
佐天「おーけーおーけ〜」
絹旗「佐天さん一緒に帰りませんかー?」
佐天「あ、愛ちゃん。じゃ帰りますかぁ。またね、初春ー」
初春「はい、また明日。絹旗さんも....」
絹旗「また明日です。」
日常によくある別れの言葉.......
なぜかこのとき初春は、職務を放棄して追いたい気持ちになったのだが......
それを理性で押さえつけ、自分を必要としているパートナーのために急いだ.....
272 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:04:34.31 0
9月13日 夜
――――ー―――――――――ミサカネットワークチャットモード
Misaka10032「それでは、ここまでの情報を整理します....とミサカは不特定多数の個体に問いかけます。現状、
『ツリーダイヤグラム』の復元が可能な残骸(レムナント)は、学園都市にあるものだけ、それを狙う外部組織の名は、
『科学結社』、それで間違いありませんね?.....とミサカ10032号は再度確認します。」
Misaka10044「間違いありません.....とミサカ10044号は肯定します。」
Misaka10744「しかし、10032号、そちらは全個体の中でも、特に肉体のダメージが大きく、治療に専念すべきでは?.....とミサカ10744号は懸念を表明します。」
Misaka10032「かまいません.....とミサカ10032号は即答します。ツリーダイヤグラムの復元だけは、絶対に阻止しなければならない.....とミサカ10032号はあの少年と少女の顔を思い出しながら、決意を新たにします。」
Misaka14458「了解。あなたに一任します...とミサカ14458号は首を縦にふります。」
273 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:06:50.19 0
Misaka17600「しかし、一体誰をどう動かすのか?とミサカ17600号はたずねてみます.....」
Misaka10551「それならミサカに良い考えがある....とミサカ10551号は佐天涙子宅前から提案します。」
Misaka17600「なるほど、良いセンスだ...とミサカ17600号は賛同します。」
Misaka10032「どういうことですか?...とミサカ10032号は疑問を投げかけます。」
Misaka20001「ミサカも分からな〜いってミサカはミサカは説明を求めてみる。」
Misaka19002「つまり、『実験』に関わりがあって今動ける人物を半強制的に動かすつもりなのでしょう....とミサカ19002号は推測します。」
Misaka10551「その通り...とミサカ10551号は肯定しつつ突撃します。」
―――――――――――-――――――
274 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:10:17.97 0
同時刻 柵川中学寮
ピンポーン♪
佐天「は〜い、って蓬莱ちゃんじゃん! 何?また夕食食べに来たの?」
10551号「その呼び方はどうにかして下さい....とミサカは懇願します。」
佐天「え?だって551って言ったら蓬莱でしょ?」
10551号「............。とにかく今日は大事な頼みがあって来ました、ミサカたちのピンチを助けて下さい!....とミサカは本題を切り出します。」
275 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:15:24.72 0
9月13日 夜 某ビルの某レストラン
荒れ果てたレストランの中、二人の女性の姿が見える....
片方は椅子などの家具に埋もれており、もう片方はケースに腰かけて怪しげな笑みを浮かべている....
結標「ねぇ、白井さん。オリジナルと遺伝子レベルで寸分違わず、全く同じ能力開発を受けたというのに、クローンたちは
どうしてオリジナルと同じレベルになれないのかしら.....。これって、脳の構造以外の何かが関わってるってことでしょ?
それを突き止めれば、人間以外でも能力を扱えるってことにならない?人間と同等か、それ以上の頭脳、案外身近なところにあるかもしれないわよ?」
白井「何を.......言ってますの?..........!!....まさか機械に能力が宿るとでも?」
白井は残骸が入ったケースに目を向けた...
結標「フフ、機械は所詮機械.....でも予測はできる。あらゆる現象を完全に再現する.....究極のシュミレートマシン
があればね!.........私は全ての可能性に問いかける、人間の代わりに超能力が扱える個体は存在するか否かを......。
例えば、イルカは海のヒューマンと呼ばれ、蟻の社会には厳格な規律と秩序がある。超能力は人間の特権なんかじゃないとする..
......ならば何故人間でなくてはならないのか.....。私は.....それを知りたい.......。そのために私は、この残骸から新しい『ツリーダイヤグラム』を作りあげるの!!」
276 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:19:55.10 0
白井「あなたはそのために、外部の組織と......」
結標「えぇ、いくら価値ある残骸を手に入れても、私一人では修復できないわ。だから技術と知識、そして目的を持つ集団が必要だった。
........白井さん、あなたはどんな気分がした?初めてその能力を手に入れたとき.......。正直、私は恐ろしかったわ、こんな力が
この手にあることが何より怖かった.....。人じゃなくても.........私じゃなくてもいいのなら、何故私はこんな力を持っているの?...
..一緒にいたあの子たちも私と同じ悩みを抱えているのよ.....。皆、自分の能力を呪い、答えを求め続けていた.....。だから、
私に協力し、盾となることさえ厭わなかったの....。あなたにだってあるでしょう?自分の能力を使って、誰かを傷つけてしまったことが....。
私には分かる、あなたは私によく似てるもの...。どう?白井さん。ともに真実を知る気があるなら、私は、よろこんであなたを招待するわ....」
白井「お断りですわ.....」
結標「!?」
白井「そんな自分に酔ったセリフで、この白井黒子を丸めこめるとでも思っていますの?....流石は悪党、言うことが小さいですわね。」
277 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:23:34.54 0
結標「分からないの!?私たち、能力者なんて怪物にならずにすんだかも知れないのよ!こんな危険な.....」
白井「馬鹿馬鹿しい!能力なんてどこまで言ってもただの能力....、力をどう使うのかは......自分次第。そんなあたりまえのことに気づかないなんて馬鹿ですのあなたは!!」
白井は渾身の力をもって自らの身にのしかかるものを押しのける.....
白井「力が怖い?傷つけるから欲しくない?......笑わせないで下さいな。力があろうとなかろうと、あなたが人を傷つける人間
であることに変わりはありませんの!......結局あなたの言い草は、自分は特別で周りは平凡だっていう、見下し精神丸出しの汚い逃げでしかありませんわ!!」
そう言って近くにあったスタンドを手にとる白井.....
白井「今からその腐った根性を叩き直してさしあげますわ!」
結標「い.....嫌...、...来ないで.....!」
278 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:25:54.83 0
白井「ぁああああああ!」
結標へと疾走する白井....
咄嗟にピストルを発砲する結標.....
弾丸は白井に命中し、赤い血が................................舞うことはなかった。
白井「!!??」
白井は自分がいつのまにか静止していること.......隣に誰か立っていることにに気づく
結標「!!!!!」
一方通行「何なンですかァー?この三下ァな上にいけ好かねェ奴はァ〜」
白井「あなたは!」
結標「ぁ......一方通行.....」
一方通行「全く、佐天さァンの脅迫という名の説得.......いや説得という名の脅迫つった方が良いかァ.......で来てみればァ........。」
279 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:28:57.41 0
結標「レールガンですら歯が立たないっていう学園都市最強のレベル5!?無理よ....あんなのにまともに....」
一方通行「ごちゃごちゃうるせェぞ三下ァ!」
一方通行は己の右手から弾丸を放り投げる....
そこで初めて白井は自分の腹部に一方通行の手が置かれていたことに気づく....
結標「ひィ......」
一方通行「さっきから黙って聞いてりゃァ.....」
白井「(聞いてたんですの.......)」
一方通行「てめェの哀れな妄想を、てめェの都合で押し付けてンじゃねェぞ!」
一方通行は落ちていたテーブルを結標に向けて蹴りつける.....とてつもない速度で....
なんとかケースとともに窓の外へテレポートする結標......
280 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:31:54.47 0
一方通行は一瞬で窓際まで移動し、窓に手を触れる....
すると窓ガラスは全てが残らず割れ、ある方向へ殺到する....
一方通行「てめェの闇はてめェで一生抱えてろォ.....」
結標「くっ....」
結標は再度テレポートしようとするが.....
結標「うごぇ.....、.....きゃあああ!」
トラウマでテレポートできずにガラスをもろにくらってしまった...
そこへ背中から竜巻を生やした一方通行が文字通り飛んでくる..
一方通行「誰かに...........地獄の底から手ェ出してんじゃねェ!!」
衝撃音とともにケースが中身もろとも破壊される.....一方通行の拳で.......
結標「ぁぁ........」
一方通行「悪りィが、こっから先は一方通行だァ...、.......クズはクズらしく.....元の居場所へ引き返しやがれェ!!」
再度一方通行の拳が炸裂する......今度は結標の顔面に.....
結標「ぐふぇ!」
結標は向かいのビルの壁面に叩きつけられ、一階の日よけに落下した.....
281 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/19(金) 19:33:22.93 0
一方通行はそのまま地面にゆっくりと地面に降り立ち、今殴った相手を確認することもなく去ろうとするが...
御坂「一方通行!」
一方通行「あァ?第三位か.....」チッ
御坂「一体どういう風の吹き回し?」
一方通行「.......さァな。」
御坂「...........」
その場を去る一方通行......
御坂「(これは私たちを一応助けてくれた.....てことなのよね......?)」
一方通行「(チィ、どうにも第三位に会うと、後味が悪りィ.....どうしてだァ?)」
一方通行「(........つーか手ェ痛ェ............佐天さァンのマネなんかするンじゃなかったぜェ.........)」
残骸(レムナント)をめぐる事件はこれで終わる.......
だが、夜はその黒さをこころなしか増している......
282 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/20(土) 23:15:45.91 0
9月13日 夜 柵川中学寮
佐天「一方通行さん、ちゃんと行ったかなぁ?......まああれだけ言ったんだから行ったよね、きっと。」
佐天「はぁ、私も行きたかったなぁ〜。でもなんか私が行くとまずいみたいなこと言ってたしなぁ〜。」
piropirorin♪
佐天「あ、初春からメールだ......。.......................!!!?...........................」
顔色を変えて初春に電話をかける佐天........
コール音が鳴り終わる....
佐天「もしもし!初春!初春!!」
283 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/20(土) 23:17:35.91 0
???『...........メールの通り初春飾利は預かった....。彼女のことを思うなら誰にも知らせず示した所へ来い.........。』プツッ
電話に初春は出ず、かわりに聞こえたのは野太く抑揚のない低い声の男だった....
佐天「................くっ...(これって、私のせいだよね....。私のせいで初春は..........)」
佐天「....................................」ダッ
数秒の逡巡の後、部屋を飛び出し駆け出す佐天.......
彼女の姿はものの1秒で夜の闇へと溶けていく.....
そしてその数秒後、佐天の部屋の一つ下の部屋のドアが勢い良く開かれる....
絹旗「ちぃ、間に合いませんでしたか.....」
彼女もまた携帯端末を見ながら夜の闇へと消えていった.....
284 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:41:58.63 0
9月13日 夜 某ビルの屋上
昼間の暑さが嘘のような涼しい風が吹いているビルの屋上....
ズシィーーンという何か重いものが落下したような音が響きわたる...
佐天「初春は........、どこですか.....?」
それは佐天涙子、彼女が隣のビルから飛び移った音だった....
佐天「どこ....?」
目の前の人影に問いかける....
髪の色は青く、つけているピアスが目立つ.....
佐天が飛来してきても全く動揺していない....
青髪ピアス「初春?誰それ?知らへんわ〜」
佐天「とぼけないで下さい!....(ん?この声電話の声と違うような.....別人?.....いやでもこの場所は合ってる....)」
青髪ピアス「.........まあとりあえず自己紹介からはじめへん?僕は魔術結社『戸来六芒』第三位、秦貫主物理(はたほろぬし もどろい)。といっても誰も僕の名前読めへんから青ピでいいで〜。」
285 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:44:17.90 0
佐天「佐天涙子.......(やっぱり......秦貫主か)」
青髪ピアス「いやぁ、いきなり魔法名名乗られたらどうしようかと思ってたわ〜。にしても流石1800年ぶりの『器』は持ってる『念』が違うなぁ。1km先からでも感じるで〜」
佐天「念?」
青髪ピアス「う〜ん、十字教的に言うと天使の力(テレズマ)やな〜。この力を身に宿し、契約することにより能力を得る......これが『戸来六芒』の魔術....。」
佐天「それで、初春は?」
青髪ピアス「えらい急ぐなぁ〜、...............彼女はここにはおらへんよ。」
佐天「な!?」
青髪ピアス「わざわざ攫わんでも、目標はこうしてノコノコやって来とるしな....。細工は魔術でどうにでもなる......。」
佐天「そんな.......嘘でしょ.....!」
絹旗「いいえ、嘘ではありません!」ハァハァ
佐天が声のした方を向くとそこには息を切らせている絹旗がいた.....
ちょうど佐天から見て左の方向に.....
286 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:47:05.33 0
佐天「愛.......ちゃん....?...........まさか愛ちゃんも......!」
絹旗「違います。これを見てください!」
そう言って自分の右腕を見せる絹旗.......そこには......
佐天「ジャッジ.......メント!?」
そう、彼女の右腕にはジャッジメントの腕章があった.....
絹旗「佐天さんを命を狙っている者がいるという情報から、超秘密裏に捜査してたんですよ。確認したところ初春飾利は、今現在もジャッジメント177支部にいます。(腕章持ってきて超正解でしたね....)」
青髪ピアス「流石は暗部組織『アイテム』の構成員、絹旗最愛やな〜.......」
絹旗「!?」
佐天「アイテム?」
絹旗「.........質問には後でいくらでも答えます。とりあえず今、私は佐天さんの味方、......信じてください。」
絹旗の言葉は懇願するような感じであったが.....
佐天「うん、信じる......。」
287 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:49:20.09 0
絹旗「やけに超あっさり信じますね.....」
佐天「だって愛ちゃんは友達だもん.....。」
絹旗「...............(友......達....?)」
絹旗にとってその言葉は、......今まで感じたことのない響きを持っていた....
青髪ピアス「良い場面に水をさすようやけど〜、............『源泉』のプロファイル完了........。練。」
突如として青髪の声のトーンが低くなる....
両方の目が大きく開かれ、赤く不気味な光を発し始める...
青髪ピアス「......はじめに、イレギュラーの排除.......」ボソ
何の予備動作もなく、彼の右腕から炎が放射される.....................絹旗に向けて......
佐天「愛ちゃん!!(今からじゃ割ってはいれない!)」
絹旗「超大丈夫です!私の窒素装甲ならこの程度の炎....................ギrッ!?」
能力で炎を自分の直前で留めていた絹旗だったが、突然奇声を発して倒れ伏す.....
よく見ると絹旗の周りで放電現象が発生していた.....
288 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:52:31.92 0
佐天「愛ちゃん........!?」
絹旗へ駆け寄ろうとする佐天...
絹旗「だrいじょ....ブでs。敵.....をg....(炎の中に雷を隠された......!?)」ゲハッ
それを視線と呂律の回らない言葉で制する絹旗.....
青髪ピアス「.....象も死ぬほどの電圧をかけたはず.....、....窒素装甲か......」
興奮している佐天は気づかなかったが、あたりにわずかなアンモニア臭が立ち込めていた....
佐天「炎と.......雷....!?(デュアルスキル?....いや魔術師なら関係ないか...)」
絹旗「(これは............超予想外なことになりましたね。助けを呼ぼうにも体が......、携帯も壊れたでしょうし.....。)」
青髪ピアス「....イレギュラーは戦闘不能と判断.......つぎに、目標の殺害.......」ボソ
そして間髪入れずに、佐天へ雷を飛ばしながら近づく青髪.....
佐天「くっ..........」
意識を集中する......、周りの時がゆったり流れるように見える
そのスローモーションの中を佐天は丁寧に雷を避けていく....
289 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:54:27.71 0
対する青髪は右手に炎を纏わせて突っ込んでくる....、それを.....
佐天「百式観音.....壱の掌!」
黄金の手が叩きつぶした......................と誰もがそう見えたはずだ。
佐天「速い!?」
佐天とその高速移動を為した本人を除いては......
青髪は刹那のうちに貯水タンクの上に移動していた.......
青髪ピアス「......やはり具現化系、.......予想通り一筋縄では行かない、ならば.......」
青髪はその手をゆっくりとある方向へ向ける.....
その方向には絹旗が横たわっていた.....
佐天「愛ちゃん!!」
絹旗「来ちゃ駄目です!(敵の誘いに乗っては.....!)」
なんとか呂律が回る程度に回復した絹旗が叫ぶ...!
佐天「観音様!」
百式観音「......了tsg」ヌゥ
百式観音が絹旗に向かって放たれた炎雷を止める.....
290 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 22:57:47.54 0
青髪はその隙に絹旗に近づくが......
佐天「はぁああ!」ギィィン
佐天の猛烈な蹴りの前に立ち止まる.....
また、蹴りにより発生したソニックブームが青髪を後退させる....
百式観音「....rshy!」ムン
さらに青髪へ百式観音の拳が迫る.....
それをまともにくらい、吹っ飛ぶ青髪....
だが、そのとき佐天は見逃していたのだ........、絹旗の首に絡みつくなにかを.......
絹旗「..........ガッ!?」
ある程度青髪が離れたとき、急になにかで引っ張られたかのごとく青髪の方へ引きづられる絹旗....
百式観音「.........!?」ダッ
佐天「駄目!観音様!(なにか首に絡まってる.......。あれは、......ヨーヨー?)」
絹旗を掴もうとする百式観音を止める佐天.....
ほどなく絹旗は青髪の前までいってしまう...
青髪ピアス「窒素装甲さえなければ、首を切断できたのになぁ〜。でも、これは防げへんやろ?」
口調と声のトーンを戻して語る青髪、体から放電の火花を散らしている......
291 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:02:10.03 0
佐天「愛ちゃん!!」
すさまじい速さで青髪からのびる糸を断ち切らんと疾走する佐天....
その目はただ絹旗に向けられていた.....
だから気づかない、死角から迫るもうひとつの凶器に.....
佐天「!?」
疾走中、右腕に違和感を感じ、右腕を上げる.....
瞬間、右の下腕から血が噴出した.......!
佐天「!!(目に血が......!)」
次の瞬間、何かが折れたような嫌な音が右腕から聞こえ、激痛が佐天を襲う....
佐天「あああああああああああああああああ!!」
彼女には一体何が起きたのか分からなかった......
絹旗「佐天さん!!(私の体が.......体が動けば......佐天さんは........)」
青髪ピアス「肉の上からじゃ無理そうやったから、肉を切った上で骨を断たせてもらったでー♪」
そう言って、いつのまにか佐天の目の前に移動していた青髪はふたつのヨーヨーを手元にもどす...
ひとつは当然絹旗の首から.....、もう一つは佐天の右腕からである...
292 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:20:18.86 0
佐天「うぅ..........」
佐天はなんとか目を開いて、自分の腕を見る...
肉が裂け、骨が見えており、その骨も見るも無残に折れている...
正直、つながっているのが奇蹟の状態.....
なにかヤバイ物質が脳から出ているのか痛みは少なく、体の感覚がおかしい....
佐天「なんで.......?」
青髪ピアス「ん?」
佐天「一体なんのためにこんなことを.....?」
青髪ピアス「んー、命令されたから以上の理由はあらへんわー。...........じゃ逆に聞くけど、なんのために君はこんなところでこんなことになってんのん?」
佐天「?」
青髪ピアス「鈍いなー。どうして自分が殺されなきゃいけない立場になったか考えたことはあらへんの?」
佐天「それは.......」
青髪ピアス「『ソロモンの指輪』も召喚に必要な魔力も君個人で用意できるような代物やない。全部どこかの誰かさんの意志によるもの.......。君の意志にはまるで関係あらへん.......。」
佐天「でも、それは......。(私が........力を望んだから.....?)」
293 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:24:09.44 0
青髪ピアス「自分の意志も少しはあるって?いやいやそんなことはない....。何故なら君はこの学園都市に来た時点でこうなることは決まっていたんやから.....。」
絹旗「!!....、佐天さん、その人の言葉に耳をかしては駄目です!」
佐天「どういう....こと?」
絹旗「佐天さん!!」
今の佐天に絹旗の言葉は届いていない.....
青髪ピアス「なんや気づいてなかったんかいな〜、君の頭についてるヘアピン型の特殊なAIMジャマーとお守りという名の精神固定の魔術礼装.......。」
佐天「え........!?」
青髪ピアス「ふたつともおそらく学園都市の手の者が用意したもの......。その科学と魔術の二重の守りで.....、君はパーソナルリアリティーを持つことができへんかった.......。」
青髪ピアス「つまり君には最初から能力者になる道はなく、こうなることが決められていた........。これでもまだ自分の意志でここに生きているなんて言うんかいな?」
佐天「そんなの...........違う......!!」
294 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:27:51.81 0
青髪ピアス「違わへん、君は空っぽや.....。自分で決めた道やない道を走っていても気づかへんくらいに空っぽや。そんな空っぽの『器』のために傷つく人がいる............、この間のスキルアウトとかな」
佐天「ぐっ..........(確かに私はいろいろ知らなさすぎた.........でも........)」
青髪ピアス「そら、そんな空っぽは消えた方が良いと思わへんか?周りの信じてくれる人を巻き込むだけ巻き込んで.........君は実は空っぽの抜け殻でした、ていう〜.......」
佐天「..........(初春、御坂さん、白井さん............)」
青髪ピアス「そやな、君を倒した後、君の友人達の記憶いじっといてあげるわ。君のことを思い出して傷つかないように.......。もっとも、僕はそっち系は不慣れなんで頭おかしくなるかもしれへんけど......」
佐天「..........るに...」
無事な左拳を強く握りしめる....
青髪ピアス「ん?」
佐天「私の友達に、......手を出すなあああああああああああああああ!!!」
295 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:30:42.49 0
百式観音「――――ohae」ガシ
いつのまにか移動していた百式観音が青髪を後ろから羽交い絞めにする....
佐天「かぁああああああ!!」
青髪に向けて文字通り音速の突きを放とうとする佐天......
青髪ピアス「そうやって.....また人を傷つけるんか?」
佐天「!!(この突きをまともにくらったら......)」
..........青髪の言葉に途中で突きを止めてしまった刹那...
青髪ピアス「かっ!!」
青髪の口が光って.....
佐天「?.........................ぅげh!!」ドバァ
地面に血液が滝のように流れる....
296 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/21(日) 23:32:22.81 0
絹旗「佐天さん!?(今のは......、電磁砲!?......口の中にあらかじめ仕込んでいた.....!?)」
佐天「ぇ...........?(なんで胸に穴が........)」ズシャ
操り人形の糸が切れたかのように倒れる佐天....
同時に百式観音も消えてしまう.....
そして、彼女は.........数回の痙攣の後、動かなくなる.....
青髪ピアス「終了。...............さいごに、死亡の確認と逃走.............。」ボソ
声は低く抑揚のないものに戻る...
目の前の佐天の腕にふれ、瞳を覗きこむ.....
青髪ピアス「目標の死亡を確認.....。これより逃走....」
絹旗「超待ちやがれです!」
青髪が振り向くとそこには、なんとか立っているという状態の絹旗がいた....
青髪ピアス「...........」
なん…だと…?
そして乙です
299 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:22:42.55 0
絹旗「アイデンティティの破壊からの刷り込み、挑発からの隠し玉.......、してやられましたね。」
青髪ピアス「.........敵の能力と戦闘の方法『流れ』と敵の魂と心の動き『源泉』を理解し、それを絶つ....。秦貫主流暗殺術の基本.........。」
絹旗「なるほど、そんな分けわかンねェ方法を使ってやがったってわけですかァ......」
青髪ピアス「目標が死亡した以上、我々に戦う理由はないはず.........。それに......能力が無ければ立つことも不可能、移動も困難と推測される........」
絹旗「(こっちの体の状態はお見通しってことですかァ.....)」
絹旗「でも、そちらに無くともこっちには闘う理由は十分にあります!...............友達を目の前で殺されて黙ってその場を去るようなやつには友達なんて彼女は言わなかったはずですよ!!」
青髪ピアス「..........彼女は先ほどの話通り空っぽのはずだが.......?」
絹旗「勝手に人を独りで判断してるンじゃァないですよ!人ってのが何なのか誰にも判断できないから人なンですよ!
ってェか、さっきの話心理戦のための作り話じゃなくて本当にそう思ってンですか!アホですかあなたはァ?」
絹旗「もしたとえ彼女の中身が空っぽだったとしても周りの私たち.......初春さんや超電磁砲、白井さんにシスターズに第七位に一方通行.....
.....彼らが認める限り彼女はそこに確かにあるンです!そんな簡単な学園都市の子供なら誰でも分かりそうなことが分からないンですか?」
300 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:25:21.89 0
青髪ピアス「...............このまま逃亡のための時間を浪費するのは問題。だが放置するのも問題。」
絹旗「無視ですか?」
青髪ピアス「完全な沈黙状態............死亡状態へ.........」
青髪は強く地面を蹴って絹旗へと走りだし....
途中で両手を前に突き出し、火炎を放射する....
絹旗「く......(このままじゃまた雷に....)」
痺れが取れぬ体でなんとか横へと飛び出す絹旗.......
だが.....
絹旗「ちィ.....!」
彼女の右腕にヨーヨーが絡みつく.....
青髪は、絹旗がどちらに飛び出てもいいように両側にヨーヨーを配置していたのだ......
絹旗はまた為す術なく引きずられると同時に...
絹旗「あァァァァrrrp!!」
容赦ない電圧に襲われる......
301 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:28:03.37 0
絹旗「.......げは」ドシャ
ヨーヨーが戻され、地面を転がる....
たどりついたのは佐天が倒れ伏すところだった....
青髪ピアス「...おかしい....、さっきよりもはるかに強い電圧を加えたはず......」
絹旗「ハッ、窒素装甲に導電性の高い部分と低い部分を作ってアース代わりにしたンですよ......」
強気に話す絹旗だが、彼女の右腕は真黒で見る影もない......。
もはや能力を使用して立つ気力も残っていないであろう......
青髪ピアス「..........やられるのは分かっていたはず........何故だ?」
絹旗「.....元々この任務の重要性から失敗すれば、学園都市の超深い所で使い捨てられるのは目に見えてましたし、なによりここで逃げるなんて選択肢、私の頭のなかに全くなかったてェわけですよ!」
青髪ピアス「........理解不能.........、損得感情の不具合か?」
絹旗「人間そんな1と0みたいなもので表せる代物じゃァないンです!」
青髪ピアス「........君はここで終わる........怖くはないのか?」
絹旗「超怖いに決まってンじゃないですかァ!でも佐天さンはもっと怖かったはずです。周りのものが見えなくなって、分からなくなって...........、
それでも逃げなかった......。だから私も逃げないンです!」
302 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:32:32.68 0
青髪ピアス「.......なるほど、『源泉』は利他的感情、罪悪感か............。足手まといとなったことによる..........」
絹旗「!?」
青髪ピアス「.....君がいなければ彼女は助かったかもしれない...........」
絹旗「」
絹旗「(......確かに、私が来て、いいように敵の道具にされて......何の役にも立たなくて........)」
青髪ピアス「.........」
青髪は強く地面を蹴って絹旗へと迫る.....
絹旗「.....ごめんなさい佐天さん......、私、超邪魔でしたね.............ごめんなさい......」
青髪は拳に炎を纏わせ、勢いよく振りかぶる.......
絹旗は窒素装甲も纏わず......迫り来る衝撃に目をつぶる.....
絹旗「...........................................................?」
だが、衝撃はいつまで経ってもやって来ない.......
青髪ピアス「」
目を開く絹旗.........
303 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:40:03.89 0
絹旗「!!」
青髪の炎を纏った拳は止められていた.......
絹旗が止めたわけでも......青髪が自分で止めたわけでもなく.....
佐天涙子、彼女の肉が裂け、骨が見えている右腕によって......
佐天「全然邪魔なんかじゃないよ........愛ちゃん。」
絹旗「佐天..........さん?(嘘..........)」
佐天「愛ちゃんの言葉......、ちゃんと聞こえてた.........。私のことを思ってくれて、認めてくれてる。」
佐天「それだけで十分.......。私はそれだけで、.............ここを、この道を、走っていける........。」
絹旗「佐天さん........。」
青髪ピアス「そんな.......馬鹿な......、......確かに心臓に穴を開けたはず...........生きれるはずは.......」
佐天「現に生きているんだから、考えても無駄でしょ!」
彼女の右腕の裂けている部分が淡く光る液体で覆われ................再生する。
同時に青髪の拳の炎が佐天の掌に吸い込まれるが如く消滅する........。
304 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:43:54.00 0
青髪ピアス「!?」
絹旗「..........い、一体いつのまにそんな能力を.......!?」
ちなみに、胸の穴はとっくに塞がっており、血のついた服だけが先ほどの事実を証明している.....
佐天「さあ?」
絹旗「さあって.........あれですか?佐天さんは超サ○ヤ人か何かですか........(もういろいろありすぎてなにがなんだか......)」
青髪ピアス「くっ.........」ダッ
青髪は佐天から距離をとる......
佐天「確かに私は、青ピさんが言うように自分がどこから来てどこに行くのかまるで分からずに走っているのかもしれません、でもその道が『私の道』になるんです!してみせます!」
青髪ピアス「............(この状況は想定にない........どうする?)」
佐天「私には、私を信じてくれる、助けてくれる、頼ってくれる人がいる.......。もし私の今走っている道が間違っているというなら、きっとその道を変えてくれる.....、
........だから、私はこの道を堂々と走ることができる!!」
305 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/22(月) 23:47:25.01 0
青髪ピアス「....他力本願.......。」
佐天「人は一人では生きてはいけない.......誰かに頼って頼られて生きている.....。今このときも、私は誰かに支えられて生きているんです!」
青髪ピアス「.........。...........心理戦はもはや不可能......、実力で突破する.......!」
青髪は二つのヨーヨーを佐天に向けてけしかける...
佐天「私は、自分の意志で、ただひたすら走り続ける!!.....これが、........私の、強さだあああああああああああああ!!!」
佐天は高速で空中を変幻自在に動くヨーヨーをしっかりと目で捉え.....
両手で二つともをつかみ取り、そして..........握りつぶした。
さらに佐天は一瞬で音速の壁を越え....
今まさに火炎を吐き出そうとする青髪の口に.........手で蓋をする.....
.......だけにとどまらず上顎をつかんでそのまま隣のビルの壁面に音速で叩きつけた.....
削板さんに興奮してたら佐天さんが死んで生きかえって一体なにが起こってるんだ…
とりあえずいつも乙!
307 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/25(木) 18:54:13.45 0
激突により生じた煙が晴れたとき......そこにはビルに腰掛けるようにめりこみ巨大なクレーターの中心にいる青髪と、彼の正面に立っている佐天の姿があった......
青髪ピアス「..............何故殺さない?」
佐天「ん?」
青髪ピアス「........今俺の意識は3秒ほど途切れた、軽く殺せたはず...........」
佐天「私は人殺しになるつもりありませんから......。それに聞きたいこともあるし......。」
青髪ピアス「..................」
佐天「さっき青ピさん、私を殺す理由はただ命令されたから、と言いましたよね?.......そこに自分の意志はないんじゃないですか?」
絹旗「ほんとですよ!佐天さんのこと言えた立場じゃないじゃないですか!」
青髪ピアス「..............俺にはもう俺はいない.......。.....この念能力は、悪魔と契約して手にするもの.........その契約はリスクが高ければ高いほど、得られる能力は強くなる..........だから....」
佐天「.................」
青髪ピアス「....俺は俺を捨てた.........。」
308 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/25(木) 18:56:36.34 0
佐天「...............じゃあ今、自分のことを俺って言っているのは誰なの?」
青髪ピアス「それは空っぽの抜け殻にすぎない......ただ結社の繁栄のためだけにある.........」
佐天「へぇ〜、でもあなたはちゃんといますよ。私が保証します。」
青髪ピアス「.......理解不能.......、私は空っぽだと........」
佐天「空っぽだっていいじゃないですか。その『空っぽ』は確かにそこにある......」
佐天「それに、人ってのは元々『空っぽ』なんです。さっき死んだときにやっと気づきました。私たちは何も分かっていないところから始まり、何も分からないところに終わるんです。」
青髪ピアス「ふ、..........ぬかしおる。」
絹旗「?、どういうことですか?」
佐天「えーと、私も実はよく分からないんだけどー.....!!」
その時だった......
佐天と青髪の間の床が.......音もなく粉砕したのだ.....
309 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/25(木) 19:01:05.41 0
青髪ピアス「.................」
普通は物を破壊すれば、なにかしらかの音が発生する.....
だがこの時は、まるでそこに物があったのが幻であるかのように崩れていった......
後には、長方形の穴だけが残る.....
????「邪魔するぜ....」
その消え去った床の穴から人影が飛び出してくる.....
青髪ピアス「.......東儀(とうぎ)か....。」
東儀「......やはりお前では無理だったか....。まあいい、この計画はおじゃんになった....大神のじじいに見つかっちまったぜ...」
青髪ピアス「そうか.....。」
東儀と呼ばれた男は、佐天たちの方へ向き直る
東儀「貴様が『器』か......。なるほどデカいな、こりゃ解体しがいがありそうだ。.......っと時間がないので失礼。」シュン
佐天「ちょ....」
佐天が呼び止める暇を与えず、東儀は青髪とともに掻き消えた.....
310 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/25(木) 19:04:25.60 0
佐天「..................」
絹旗「逃げられましたね....」
佐天「またたぶん会うことになるのかな........、...と、それより愛ちゃんその腕大丈夫!?」
絹旗に駆け寄る佐天....
絹旗「超大丈夫ですよ......、命には別状ありません.......」
佐天「そんな今にも倒れそうな表情で言っても説得力ないよ!...........よいしょっと!」
絹旗「佐天さん!?(こっ、これって......)」
佐天は絹旗の足と背中に手を回して抱き上げている....
いわゆる『お姫様抱っこ』である....
佐天「知り合いの医者のいる病院まですぐ行くからね〜♪」
絹旗「すぐ行くって......まさか......(このまま夜空へフライアウェイですか!?)」
佐天「じゃ逝こうか〜★」ダッ
絹旗「ちょっ、佐天s....て、ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」
絹旗「や....やめ....、下ろしてくぁwせdrftgyふじこlp!!!!!」
少女の絶叫が夜空に響きわたった.....
311 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/25(木) 19:17:38.19 0
【次回予告】『佐天さんの大覇星祭』
佐天「えーと、まあちょっとやりすぎたかな.....?」
ステイル「君の登場は心臓に悪すぎる......」
姫神「それと........便座カバー.....」
作者「前回重すぎたし今回軽すぎてもいいよね☆」
..........できるだけ早く書くようにはするが9月中旬....かな?
...後、登場人物の説明を2、3日後に投下予定....
乙!
次回は2、3日後か
待ってるよー
きてたか!
謎がおおいwww
次も期待してる、おつ
登場人物の説明たすかる
今回も乙でした
315 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:11:46.81 0
大覇星祭直前(9月17日)の各人物の説明etc
・佐天涙子
......この物語の主人公。この一ヶ月で人生が180度変わった。能力『百式観音』を持っている。公式にはレベル2ということになっているが、断じてただの異能ですむレベルではなく、まだまだ未知の部分も多い。
9月13日の青髪との戦いで死んでいた時に自身の中で何かあったようだが詳細は不明。『ただ今この道を自分の意志で走る』ことを己のモットーとしている。魔術サイドに関しても9月13日以前に知っていた。
人間関係については各人物の説明を参照。
・初春飾利
......佐天涙子の親友。レベル1のジャッジメント。謎の能力を手にした佐天のことを心配している。だが、スキルアウトの一件の時、
上層部から『この件に関して公私を問わず詮索を禁止する』という命令を受けたため、佐天と能力に関する話ができずにいる。
また、スキルアウトの一件から自己効力感を失いかけており、佐天のために自分は何ができるのかについて最近自問自答している。
316 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:15:55.95 0
・御坂美琴
......佐天涙子の親友。常盤台のエース、レベル5『超電磁砲』。元々佐天の家にこっそりお菓子を作りに行くなど佐天と仲が良かったが、
8月31日の一件で『妹達』の存在が佐天にバレたことにより、ますます密接な関係となっている。しばしば寮を抜け出して佐天宅へ行くのだが、何故か寮監にバレることが多々ある。
上条との関係はほぼ原作通りである。
・白井黒子
......佐天涙子の友人。レベル4の『空間移動』能力者。ジャッジメント。初春と同じく佐天を心配しているが、
彼女よりも御坂のことが気になっている。最近『一方通行の方が上条よりもお姉さまにふさわしい』と御坂に言ったことにより御坂との関係が悪化している。
・絹旗最愛
......佐天涙子の友人であり戦友。レベル4の『窒素装甲』能力者。暗部組織『アイテム』構成員。青髪の一件で自分が暗部組織にいることを佐天に打ち明ける。
佐天にはアイテムの麦野や滝壷、フレンダ以上に本心を晒している。最近は佐天を24時間監視することを諦め、危機に陥ったらGPS付き携帯を破壊するよう言って仕事をサボっている。
佐天と放課後映画を見に行くことが多い。
317 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:20:38.48 0
・麦野沈利
......佐天涙子の知人。レベル5『原子崩し』の能力者。暗部組織『アイテム』リーダー。絹旗の見舞いに病院を訪れたとき佐天と知り合い、
絹旗が手も足も出ない相手を倒したという佐天に興味を持つ。佐天の謎の話術によって、今度、絹旗と佐天と3人でお茶しに行くという約束をさせられてしまった。
・風斬氷華
......佐天涙子の友人。その正体はAIM拡散力場の集合体。だが、佐天はそんなことをまるで気にせず、
街で時々見かけたときも普通に話しかけている。傍から見れば立体映像に話しかける怪しい人ではあるが.....。
最近佐天と話しているためなのかは分からないが存在が安定してきている。
・インデックス
......佐天涙子の友人、というよりペット?10万3000冊の魔導書を記憶しているシスター。佐天宅に良く飯を食べにくる。
流石に上条宅のもやし料理とかでは腹が減るようだ。魔術の話も佐天とよくする。佐天はインデックスにセーラー服を着せて写真を撮りたい衝動に
何故か毎回襲われているのだが、衝動に負けると大事な一線を踏み越えてしまいそうなので抑えている。
御坂と鉢合わせすると毎回上条のことで口論になるが、これは佐天宅では適用されない。理由はあえて書かない。
318 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:23:32.55 0
・打ち止め
......佐天涙子の友人、いや妹(佐天談)?『妹達』の司令塔であるシリアルナンバー20001号。佐天が溺愛し、打ち止めも相当佐天に懐いており、佐天宅にもよく遊びに来る。
保護者である一方通行も『佐天さァンとこじゃァ仕方ねェ』である。インデックスと仲が良い。
・佐天と特に仲が良いミサカ
......17600号、10551号、19090号、18456号と特に仲が良い。17600号は本SS以外の他のSSにもよく出てくる有名なミサカ、通称スネーク。佐天宅付近の偵察が今の任務?
10551号は偶然佐天宅近くの研究所に配属していたため、打ち止めを救われた礼を言いに来て佐天に餌付けされてしまった。
19090号は、料理が出来ないと女として生きていけないのでは?という恐怖心から、ミサカネットワークで噂になっていた佐天に弟子入りすべくやって来た。
18456号も他のSSに出てくるミサカ。彼女は打ち止めをストーカーしていて佐天宅に忍びこんだところを佐天に見つかり(以下略)である。
・一方通行
......佐天涙子が天敵(笑)。学園都市最強のレベル5第一位。佐天に対する恐怖はもはやトラウマレベル。だが、彼女に対してあまり悪感情は抱いていない。
色々あったが結局原作通り黄泉川の家に住んでいる。佐天にボコられたためか性格はだいぶ丸くなっている。しかし、光は光、闇は闇という心の壁は厚く、光からの好意を拒むところは原作通りである。
319 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:30:16.03 0
・削板軍覇
......佐天涙子の友人。レベル5第七位の『原石』。超人的な身体能力を持ち、ギャグみたいな能力を有する。
人生に悩み、力を持て余していた佐天に適切?なアドバイスを与えた。あらゆる事象に『根性』を持ち出す。
彼がこれからどう物語に関わってくるのかは作者ですら予想ができない。
・浜面仕上
......佐天涙子の友人、というか罪の象徴。元スキルアウト。佐天にスキルアウトとしては再起不能なほどの傷を負わされた。
だが、浜面本人はこれを機会に足を洗って新しく色々やり直そう思っており、佐天に対して恨み等の悪感情は一切なく、逆に佐天に謝罪し、佐天のこれからを心配している。
冥土返しの病院にいまだ入院しており、2日に一度は佐天が見舞いに来る。絹旗と病室が隣になったことで佐天を通じ、絹旗や麦野と知り合う。
・上条当麻
......佐天涙子の知人。『幻想殺し』を持つ無能力者。実は夏休み最後の日から佐天と接点がない。
佐天の上条に対する認識が『御坂さんの彼氏』であることも関係が疎な一因。ほぼ原作通りに動いている。
佐天宅にインデックスの飯のお礼をしに行こうと思っているが、多忙&不幸でなかなか行けずにいる。
320 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:39:22.09 0
・エイワス
......佐天涙子の師匠的な存在。『ドラゴン』と呼ばれる謎の存在で、佐天に並々ならぬ興味を抱いている。普段どこで何をしているのかは不明、
.....ではあるがおそらく発展的な日本文化の研究という名のアニメ鑑賞でもしているのだと推察される。アレイスターに知識を必要な分だけ与えるが、アレイスターの味方であるかは定かではない。
・アレイスター=クロウリー
......学園都市総括理事長。その正体は魔術勢力に討たれたはずの大魔術師。『プラン』の要である佐天を一応保護してはいる。
彼にとってこの物語の世界は『再試行』であるらしく、『前回』があったのかもしれない。原作よりか幾分心に余裕がある設定。
・『羊達』(アザゼル)
......『プラン』の要である何か。これをアレイスターは一万用意するらしい。単価は310万円。
321 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/29(月) 23:45:40.77 0
・大神神三郎(おおがみ じんざぶろう)
......魔術結社『戸来六芒』第一位。結社を束ねる『導主代』。念能力は不明。400年ほど前から彼の名前はこの『導主代』にあり、
一体何年生きているのか分からない。佐天を殺そうとは考えていないようだ。
・東儀視機(とうぎ しき)
......魔術結社『戸来六芒』第二位。赤い髪と青い目が特徴的な男。念能力は不明だが、念能力が主な攻撃手段ではないらしい。
青髪に佐天殺害を命じた張本人。その目的等はまだ分からないが、性格はかなり残忍なものと推測される。
・秦貫主物理(はたほろぬし もどろい)
......魔術結社『戸来六芒』第三位。青い髪にピアスが特徴的な長身の男。通称青髪ピアス。
このピアスには特殊な術式が組み込んであり、学園都市のカリキュラムで超能力を得ることはない。
念能力は『炎雷変換』、炎、雷、魔力を相互に変換することができるが、同時に二つの変換ができない、つまり炎と雷は同時に出せないという欠点を持つ。
この欠点を、青髪は体中に細工を施すことでカバーしている。念能力を得る悪魔との契約の代償として魂が磨耗してしまっているが、
佐天にそれでも確かに存在すると言われ、納得し始めている自分を発見する。
322 :
名無しさん@明日があるさ:2011/08/30(火) 00:10:50.06 0
・佐天鏡司(さてん きょうじ)
......佐天の曽祖父の兄(97)。本編で何度か仄めかせてある佐天本家のおじいさんである。彼から佐天涙子は、佐天家が400年前、
『戸来六芒』から出奔した大神の子と東儀の娘の作った家であることを知る。魔術サイドに関しても彼から基本的なことは教わった。
魔術サイドに関わってしまった涙子のことをひどく心配しており、「自分が若ければ駆けつけたのにぃ〜」とメールで何回も涙子に送っている。
彼が現在佐天家で唯一魔術について知っている存在であり、他の家族に涙子のことは漏らさず、涙子にも漏らすなと言っている。
・その他佐天と関わりある人物
......芳川桔梗とは『縞パン推進布教会』を立ち上げた仲である。彼女と佐天は週末チャットでパンツ談義をしている。
重福省帆との手紙のやりとりはまだ続いている。このご時世に手紙でやりとりしている理由が『だって重福さんって殺人的な長さのメールを何度も送ってきそうじゃないですか』(佐天談)ということを重福は知らない。
神裂火織とは音信不通となっているが、神裂は佐天の事情について深く理解しており、いつか御使堕しの時の恩を返したいと考えている。
・作者
......言わずと知れたこの物語の作者。ちなみに
>>1ではなく
>>16である。たまに台本形式のSS書いてみたいな〜と思いながらネットサーフィンをしてたらこの板へ流れ着いた。
佐天魔改造SS、ティアナ魔改造SS、千雨魔改造SSをこよなく愛している。最近キャラクターが作者の予想外な動きをして困る.....。
後、2ちゃんの一文の文字数制限にはいらいらしている。
以上人物の説明でした〜♪
ちょっと見ない間に壮大な事になっててワロタwww
佐天さんのじぃちゃん可愛いww
乙
佐天さんがモテモテ過ぎて超俺得
色々整理できたぜ、乙!
そういや
>>1じゃないんだよな、書いてるのw
まとめ乙です、解りやすい
ミサカとか打ち止めとか削板さんとか麦のんとかの絡みが見たいです先生!
とりあえずおつー
保守
ほしゅー
保守してみたり
保守なんだよ
ほほ
ほし
333 :
名無しさん@明日があるさ:2011/09/18(日) 11:24:14.54 0
作者だが、リアルに風邪で一週間寝込んだので少し遅れる.....。
また暑くなったからゆっくり休んで元気になってください
保守などしたりける
保守思想
保守
保守
339 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:17:43.95 0
作者です。PCの調子が悪く....いつデータ飛んでもおかしくないので、できてるとこまで載せます。
340 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:19:37.00 0
9月19日 朝 大覇星祭第171ブロック開会式会場付近
佐天「うーいーは〜〜るぅー!」バサァ
初春「ひゃう!」
勢い良くめくれ上がるスカートを押さえる初春....
佐天「今日は淡い紫の縞パンかぁ........て趣味悪!」
初春「別にいいじゃないですか........て佐天さん!!何度言ったら分かるんですか!人の多いところでスカートめくるのやめて下さい!!」
佐天「じゃあ人の少ないとこだったらいいの?」
初春「よくありません!そもそも何でスカートをめくる必要があるんですか!?」
佐天「それはー......うん!それが私のライフワークだから!」キリ
341 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:21:14.28 0
初春「....................佐天さんライフワークの意味分かって言ってます?」
佐天「いやなんとなくライフワークって言葉がカッコよかったからつい........」ハハハ
(注)ライフワークとは、生涯の仕事、一生を捧げる仕事、天職のことです。
初春「そうだろうと思いました......(佐天さん、この間のスキルアウトの件の後一時期落ち込んでましたが、元気になって良かった......)」
佐天「そういや私たちって今日出場する競技とかなかったよね?」
初春「なに言ってるんですか、佐天さん。一昨日のこと忘れたんですか?」
佐天「一昨日?」
初春「私がジャッジメントの仕事で先に帰ろうとして......」
佐天「あぁ!」
342 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:23:24.03 0
――――――――回想 9月17日―――――――
佐天「あれ?この初春の机の下に落ちているの明日提出の数学のプリントじゃ.....」
絹旗「佐天さん、早く『マルコメ三ダースの伝説』を見に行きましょうよ〜」セカセカ
佐天「ちょっと待って愛ちゃん。えーと、初春は.......................いた!まずい、校門を通過する!」
絹旗「ちょ佐天さん......窓に手をかけて一体....」
佐天「せい!」
絹旗「(ここ3階!......それより佐天さんスカート履いてるの超忘れてません!?)」
だが絹旗の心配は杞憂に終わる......なぜなら佐天は『飛び降りた』のではなく『跳び降りた』からである。
つまり..........スカートがめくれることを許さず、下から見上げる暇も与えなかったと言うことだ.....
初春「今日は......とりあえずあれを白井さんに押し付けて〜それから〜....」
佐天「うーいー↑↑」(←ドップラー効果)
初春「ん?」
佐天「は〜〜↑」
初春「(この声は.........)」
佐天「るぅぅ!!」キキィー
343 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:24:55.78 0
初春の後方で急ブレーキをかけた佐天により風圧が発生し.......
初春「ふぅああ!」バサァ
.......当然スカートがめくれる。
佐天「あ、ごめん初春。今のはわざとじゃないからね。」
初春「何でいつもは謝らないでわざとじゃないとき謝るんですか......。」ハァ
佐天「まあまあ。はいコレ!」
初春「あ、数学のプリント.................て、しわくちゃじゃないですか!」
佐天「ごめん、跳んできたときにそうなっちゃった。」テヘペロ
初春「もう〜.......」
ドドドドドド
佐天「(後ろから足音?)」
????「みぃ〜つけたぁ!!」キキー
佐天が振り向くとそこにはピンク色のサングラスをした謎の男が......
目はサングラスに隠れて見えないが、佐天ははっきりと自分を見ていると確信できた.....
344 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:29:42.89 0
佐天「...........どちらさまですか?(また、刺客?)」
????「.........この世の理はすなわち速さだと思いませんか、物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使えます、
遅いことなら誰でも出来る、20年かければバカでも傑作小説が書ける!有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です、
つまり速さこそ有能なのが、文化の基本法則!そして俺の持論です!!」
佐天「(いきなりなにか語り出したよ........)」
????「ここからが本題ですが、今度の大覇星祭の中学対抗リレーにおいてその速さを優勝することで示し、
我が校が有能なことを学園都市に証明します!そのためのメンバーを今集めているんです!......OH!私の名前は『柵川男子A』です〜、
ここではそういう仕様に(ry。ところでお嬢さんの名前は?」
佐天「...........佐天涙子です。(私の名前を知らないってことは刺客じゃないのかな?)」
柵川男子A「それでですね、そのリレーのアンカーにあなたになってもらいたいんですよ!さきほどのものすごい速さの走り!
う〜ん、感動しました!!あなたみたいに走れる人はこの学園都市を回ってもまずいないでしょう!..............もちろん、
どうしても嫌というなら仕方ありませんが......どうですか?させんさん?」
佐天「さてんです。」
345 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:32:08.32 0
柵川男子A「あぁー、すみません。私、人の名前を覚えるのが苦手なもので........。で、どうですか?」
佐天「えー、まあ別に出るのはかまいませんが、どn........」
柵川男子A「ありがとうございますー!そうと決まれば早速登録してきます!時間は有効に使わねばなりません。
では9月19日朝9時50分に第十七競技場の指定集合場所へ来てください!じゃあアディオ〜ス!」ダッ
柵川男子Aは、佐天以外の目には止まらぬ速さで去っていった....
佐天「ちょ........」
初春「行っちゃいましたね.......」
――――――回想終わりー―――――――――
佐天「.......っで私はアンカーで出なくちゃいけない......と。そういやそうだったねー☆」
346 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:36:37.15 0
初春「そうだったねー☆、じゃありませんよ。大丈夫なんですか?佐天さん。」
佐天「...............何が?」
初春「何がって........リレーですよリレー!同時に数十ヶ所で行われて学園都市中学校最速を決める行事なんです!
さらに柵川中学が出る競技場には常盤台も出ていて、実質そこで優勝が決まるって言われてるんですよ!」
佐天「大丈夫だよ初春〜、私ここ一ヶ月毎朝ランニング欠かしてないし、実はけっこう足速いからね〜」
初春「単にちょっと速いっていうのじゃ駄目なんですよ佐天さん!常盤台なんて全員が全員レベル4だっていう話ですし.......」
佐天「はいはい、分かったってば初春〜......(まあこれが何かの罠でも流石に競技場で手は出せないでしょ......)」
初春「じゃあ私そろそろジャッジメントの見回りに行きますけど.......無理しないで下さいね。」
佐天「うん、初春もね。じゃまた後で!」
初春「はい、また後でお茶しましょう!」
佐天「(そういや朝から愛ちゃん見てないな......『仕事』かな?)」
347 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:41:02.65 0
9月19日 朝 大覇星祭第十七競技場内
佐天「えーと、柵川の選手控え室は.............」
辺りを見渡しながら通路を歩く佐天.......そこへ.....
????「おや?佐天さんじゃありませんこと?」
佐天「あ!婚后さんじゃないですか!お久しぶりです!」
婚后「べっ別にかしこまらなくてもよろしくてよ。私と貴方の仲じゃなくて?」
佐天「まあそうなんですけど.......。で、婚后さんは何故ここに?やっぱり出るんですか?」
婚后「よくぞ聞いてくれましたわ。私、今回常盤台のアンカーを務めさせてもらう...............
...........『エアロハンド』の婚后光子です!(き............決まりましたわ!)」ドヤ
佐天「まあ名前も能力名も私はもう知ってるんですが..........アンカーですか....。」
婚后「ええ、メンバーには私より速い人もいるのですけれど........、私が走ると私に....恐れをなしてバトンを渡す相手も逃げていってしまうので........」ホホホ
348 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/09(日) 23:45:43.25 0
佐天「(....素直に簡単に止まれないって言えばいいのに.......、あ、そうか、止まるためには逆噴射しなくちゃいけないわけで........)」
婚后「それはそうと、佐天さんはどうしてこちらへ?もしかして私の応援に?」
佐天「.........実は私もこのリレーに出るんですよー。それで控え室を探してたんです。」
婚后「そうだったんですの......。大変ですわね、佐天さんも。(確か佐天さんってレベル0であったような...)」
佐天「まあそういうことで急いでますんで、じゃ.....(なんか誤解されてる気がするけど....まあいっか)」ダッ
婚后「えっと..........」
友達の少ない婚后は情報も少ない.....
その後、頼りになりそうもない婚后を放置して、勘を頼りに佐天は楽々目的地にたどり着いたのだった.....
349 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/10(月) 00:12:23.15 0
同日 朝 第十七競技場内トラック
第十七競技場のトラックにはその日に走る学校の生徒が集結していた....
佐天「で、ホントに大丈夫なんですか?私たち一回も集まって練習してませんけど......。」
柵川男子A「大丈夫です〜。問題ありません。リレーの1番目〜3番目は陸上部の方で慣れてますから。4番目
の俺がそれをあなたにつなげて、あなたはただ400m全力で走れば良いだけですから。」
佐天「まあそれならなんとか.............でもあの人達やる気なさそうですよ。」
そう言って佐天は陸上部だというメンバーを見る......
ガラの悪そうなオッサンが3人やる気なさそうに地面に座り込んでいる..................てオッサン!?
佐天「あのー.......どうみてもオッサンにしか見えないんですが...........」
柵川男子A「んー学園都市はどこでも留年有りですから少しばかり年齢が高いかもしれませんねぇ〜」ニヤリ
佐天の視線にそのうちの一人が気が付き、立ち上がる......
柵川男子B「あぁ?なんだぁこのアマは?こんなのがアンカーなのか?えぇ?!」
350 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/10(月) 00:15:15.39 0
佐天「.......そうですけど?(で.....デカ!絶対2m超えてるでしょ!)」
柵川男子B「ふん!馬鹿らしい、こんなとこ賭けに負けなきゃゼッテェ来なかったしな...........帰らせてもらう!」
柵川男子Bはそう言って後ろを向き、立ち去ろうとする...
柵川男子A「ちょっと待てよ、どこ行くんだ?」
柵川男子B「帰るって言ってんだろ!こんなお遊びにゃ付き合ってらんねぇんだよ!」
柵川男子A「................何がお遊びだって?」
柵川男子B「肝心のアンカーがこんなガキで勝てるわけねぇだろ!」
柵川男子A「おいおい何言ってんだ、能力に容姿は関係ない........学園都市の常識だろ?」
柵川男子B「能力だけの問題じゃねぇ、競技ってのは。精神的なタフさと肉体の頑丈さが問われる.......こんなガキにはねぇだろ。」
佐天「(ガキ........だと!?、..........いやまあ確かにガキだよね私)」
柵川男子A「どちらも十分にあると思うがな............ねぇ、させんさん?」
佐天「さてんです!」
351 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/10(月) 00:17:20.00 0
柵川男子A「あぁ!すみません〜、やはり名前覚えるの苦手なもので〜」
佐天「全く.......(ん?何でこの人が私が頑丈って知ってるのかな?)」
柵川男子B「............」パキ
柵川男子Bは無言で腕を組み、首を鳴らした....
それを見た陸上部の一人が....
柵川男子C「おい、B!」
声を上げ....
柵川男子B「シッ.......!」
柵川男子Bは佐天に殴りかかった........!
バギャギャグキョ..............誰も聞いたことがないような音が辺りに響きわたる.......
当然音源は..........................柵川男子Bの腕からである
柵川男子B「な.........がぁ!......」
柵川男子Bは激痛にうずくまる....
佐天「あ.......(まずぅ、反射的に受け止めちゃったよ〜)」
そう......佐天は何気なく右手で柵川男子Bの拳を受け止めたのだ....
352 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/10(月) 00:19:42.72 0
佐天「だ.......大丈夫ですか?」
柵川男子A「いきなり殴りかかってくるやつの心配はしなくていいですよ。.......さて、時間も無いし、手荒に行くぞ!」
柵川男子Aは変な方向を向いている柵川男子Bの腕を取って強引にねじり元に戻す.....
柵川男子B「げぽるぱぅ!!」
柵川男子A「ん〜、腕はただの脱臼で骨は何とか折れてない........拳の方は折れてるかも知れないが......」
柵川男子B「........礼は言わんぞ。(.....しかし指の骨は確実に折れてるな....鉄より固く強化してあった
はず.......しかも演算する暇もない不意打ちだというのに.....)」
柵川男子B「おい......、お前........確か.....させんと言ったか....」
佐天「さてんです!(アンタもか!)」
柵川男子B「さーせん。」
柵川男子A「.................」
佐天「..................(もしかして今のギャグ?)」
353 :
名無しさん@明日があるさ:2011/10/10(月) 00:22:15.24 0
柵川男子B「.........認めよう。お前は強い、肉体的にも精神的にも......いきなり殴りかかったのに全く動揺してねぇ......」
佐天「(あ、スルーしちゃうんだ.....)」
柵川男子B「ひょっとすると.......いけるかもしんねぇ.........C、D!!」
今まで状況を唖然と見ていたCとDに声をかけるB.....
柵川男子B「この勝負勝ちに行く.......全力で行くぞ!!」
柵川男子C「おいおい、普段熱意のねの字も感じないBが燃えるなんて........」
柵川男子D「明日は、空からシャケでも降るんじゃないか......」
佐天「(....酷い言われようだ)」
こうして柵川中学のJC+怪しい人+オッサン×3は団結した......
佐天「ところでBさんってレベルはいくつなんですか?」
柵川男子B「ん、そういやもう5年も調べてないな、5年前はレベル3だったが.....」
佐天「ご.....五年......ッ!?」
柵川男子B「留年3回目ぐらいから学校行ってねぇ..........大吾先生元気にしてっかな.....」
佐天「.................」
ふぇqf
保守....
きてらしたんですか!
体調の方は大丈夫でしょうか
風邪は完治しました?
柵川男子Aのキャラが濃いので既存キャラかと思いましたwww
続き待ってますね!
>>1もPCも体調に気をつけろよー
次回佐天さん大活躍期待おつ!
補修〜
保酒
保守
361 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:36:29.23 0
同日 同時刻 第十七競技場観客席
御坂「(.......はぁ、........何で私アイツとあんな約束したのよ.........。)」
今まさにリレーが始まろうとしている競技場の観客席で、御坂は先ほどの上条との会話を思い出していた....
何故口論になったのかは覚えてないが、どちらの学校が勝つか賭けをして「負けた方が勝った方の言うことを何でもきく」という約束をしてしまったのだ。
御坂「(絶対常盤台が勝つに決まってるのに.............そんなの、賭けにならないじゃない........)」
御坂が微妙に自己嫌悪に陥ってるところへ.......
???「あれ?御坂様ではありませんか?」
御坂「あ、湾内さん。.......久しぶり。」
湾内「どうされたんですか?気分が優れないように見えますけれど.....」
御坂「え、そう?(私、そんなに顔に出てるの!?)」
362 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:39:29.01 0
湾内「ええ、何か深刻そうな................もしや恋のお悩みでしょうか?」
御坂「いや、そんなわけ......ないじゃな〜い?これはちょっと疲れてるだけよ!」
湾内「(この感じは..............黒ですわ)」
アナウンス『ピンポンパンポーン、まもなく競技開始時刻となります。出場者は所定の位置へ......(ry』
御坂「そろそろ始まるみたいよ、湾内さんは........婚后さんの応援?」
湾内「ええ、三週間前から毎日メールで誘われてまして。御坂様は?」
御坂「私も応援、涙子の......」
湾内「涙子と言いますと佐天様のことですか?」
御坂「そうだけど......?」
湾内「(御坂様........もしかして......!!.....これは、ありですわ♪)」ヌフフ
御坂「(な......なんか湾内さんが笑いだした......!?)」
363 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:51:05.10 0
司会『はい、時間になりました。学園都市中学対抗リレーの司会を務めますランニング田中です。このリレーは400×5の2000mリレーを
同温、同湿度、同圧、同濃度、同重力下で数十ヶ所の競技場において同時に行うものです。今年も学園都市ほぼ全ての中学校が出場しております。
もちろん能力の使用はOKなのですが、絶対守らなくてはいけないルールが3つあります。一つ目、不連続存在の絶対禁止、テレポートを使ってはいけません。
二つ目、他コースへの侵入は絶対禁止、体の表面積の1%、皆の掌ぐらいの広さですね、これがはみ出した時点で失格となります。
三つ目は、能力を使った他走者の妨害の絶対禁止、精神干渉系、光干渉系能力等は一切使用してはなりません。これは事故を防止する上で(ry』
司会『さて説明は以上です。では第一走者は出走位置について下さい。.......おや?何かトラブルが起こっているようです。あれは.......常盤台でしょうか?』
御坂「え?何?どうしたの?」
湾内「どうも誰か来てないみたいですわ........、.......あ」
364 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:53:57.43 0
司会『今情報が入りました。常盤台のアンカーがまだ到着していないようです。えー、規定では二分以内に来ない場合常盤台は失格となります。』
御坂「ちょ.....、それじゃ常盤台の大事な大事なポイントがっ.........」
湾内「そうですわね。このリレーには毎年常盤台が獲得するポイントの大体五分の一がかかっておりますわね。」
御坂「常盤台のアンカーって婚后さんでしょ!なんで湾内さん一緒に来てあげなかったの!?」
湾内「それは...........頼まれませんでしたし...」
御坂「...............」
司会『えぇ!?はい、分かりました。えっと常盤台のアンカーが見つかりました。どうやら間違って柵川中学のところに居たようです?...
...まあしかし規定により遅刻と見なされ常盤台は20ポイントの減点となり、競技開始となります。』
御坂「良かったぁ〜〜.......」ホッ
湾内「でも何で柵川中学のところに?」
365 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:56:28.18 0
スターター「On your mark......Ready?.....GO!!!」ピッ
スターターの掛声とともにトラック全体の色が赤茶色から緑色に変わり、走路境界が立体的に可視化される....
御坂「あ、この競技場は光合図だったのね。」
湾内「ええ、まだ音合図の競技場の方が多いのですけれど、光の方が誤差は少ないですから......」
御坂「でも順位とかはマイクロチップのタイムで決めるから問題なくない?」
湾内「競技中に順位が分かりやすいからでしょうか?」
司会『一周目、当然一位は常盤台!7秒37、二位は......なんと柵川中学8秒55!!』
御坂「おお、柵川頑張ってるみたい.....(なんか私にはオッサンが走ってるように見えるんだけど、.....動体視力の検査したほうがいいかしら....)
司会『二周目、三周目と来て、常盤台が21秒05でトップ....!柵川は失速し四位.....いぃ?』
御坂「まあそうな....ぇ?」
司会『おおお、柵川第四走者はやぃ.......んん????』
ドゴオオオオオオン
366 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 22:58:53.59 0
司会の言葉の途中で会場に轟音が響きわたる......
司会『えっと.......ピーンピーン......あ、常盤台失格です。であの音は、はぁ!?』
湾内「あれ?、ドームの天井にあんな穴空いておりましたかしら......それにコースにも焼けたような跡が」
御坂「そ....それより常盤台が失格ってどういうこと...!!?」
司会『えーー、常盤台は走路侵入で失格です。第一位は..............柵川中学!?30秒44で、た....大会新記録です.......。』
競技場全体「ざわ..................ザワザワアァァァァァ!!?」
御坂・湾内「.......................エエエエェェェ!?」
司会『今全ての走者が走り終えました.......。ちょ....ちょっと審議に入ります。』
湾内「一体何が.......」
御坂「ってあれ?そういえば涙子はいつ............走ったの!?」
御坂・湾内「..............」
競技場全体「......................」
367 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 23:01:07.36 0
司会『.......審議が終了しました。常盤台中学はアンカーの婚后選手がゴール直前に止まろうとしたのか空気を逆噴射、制御に失敗し隣のコースに侵入.....失格と決定しました。』
御坂「そ.....そんな.....」
司会『ゴール直前に婚后さんの背後で発生したソニックブームに関して走者妨害ではないかと議論になりましたが、データを洗いなおした結果、
常盤台アンカーには競技用ピストル程度の音しか行っていないことが分かりこの結論となりました。』
湾内「ソニックブーム.......?」
司会『そして、皆さんお気づきのあのドームの穴ですが、あれは.......。百聞は一見に如かずです、ウルトラハイスピードカメラの映像をご覧下さい。』
大きなモニターに映像が映し出される.....
司会『柵川の第四走者が400Mを4秒で走り、アンカーにバトンを渡しました。ここで柵川のアンカーと常盤台のアンカーのタイム差は7秒弱......。ですが....』
映像はものすごいスローモーションでほとんどの走者は止まっているかのように見える....
その中でゆっくりと動く柵川男子Aが佐天にバトンを渡し......
そして.......時は動きだす.....
368 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 23:07:36.85 0
映像の中の佐天は、まわりのスローモーションを無視するが如く普通に走りだし、直後彼女のまわりにソニックブームが発生、
ゴール直前で止まっている婚后を悠々抜かし、さらに加速、ボルトも真っ青なスピードでコースを走っていく.......
司会『ちなみに、この映像は100分の1倍速です。』
競技場全体「...............」
佐天はあっという間に一周回り、まだゴール直前で右往左往している婚后を抜かしゴール.....
司会『このようにたとえ常盤台が失格じゃなくても0.24秒ほど柵川が勝っていました。そして、』
映像の佐天はゴール直後足を地面に擦るようにして止まろうとするが......
地面が赤く光るだけで減速する気配がない....
仕方なく佐天は周りを見渡し、跳躍......ハードル越えのポーズでドームの天井を蹴破り外へと跳んでいった.....
司会『.....つまり、トラックの耐熱性がなさすぎて十分に運動エネルギーを減衰できなかったため仕方なく彼女はドームの天井を蹴破っていったというわけです。....
...しかし、信じられない走りです。タイムは0秒17で削板軍覇が出したという世界記録0秒11に迫る記録です!!』
369 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 23:10:31.55 0
競技場全体「...................ォオオオオオオオオオオオオオ!!」
静まりかえっていた競技場に歓声が沸く.........
湾内「佐天様があんなにすごい方だったとは.....」
御坂「.......私が一番びっくりよ......(超人的とは聞いていたけど、これほどなんて...)」
司会『それで、肝心の彼女の安否ですが....、今連絡が入りました。
「たった今着陸した。自分は無事。助けはいらない。疲れたから友人とお茶して帰る」だそうです。いや無事でなによりです。....................。』
司会『.........とっとにかくこの競技場の一位は柵川中学で、....お、集計結果出ました!おめでとうございます。やはり柵川中学が学園都市NO.1で優勝です!!』
競技場全体「オオオォォ!」パチパチ
御坂「ん、司会の人もう少し涙子に言及してもよかったのにね....」
湾内「そうですわね........」
370 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 23:18:35.59 0
御坂「..........................ん?常盤台負けた!!?」
湾内「ええ........(何を今さら.....?)」
御坂「0ポイント、いや、−20ポイントの獲得?」
湾内「残念ながらそうなりますわね.....」
御坂「oh..........(まずい.....このままじゃ.....)」orz
湾内「御坂様?」
御坂「.......こうしちゃいれないわ。」スクッ
御坂「借り物競争で優勝してくる。それじゃあね、湾内さん。」ダッ
湾内「あ....そんなに焦ると......」
御坂「おっとと.......」
御坂は人にぶつかりそうになりながらも、素早く人ごみに消えていった.....
371 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/07(月) 23:25:09.53 0
同時刻 某ビルの屋上
佐天「.......えーと、まあちょっとやりすぎたかな」ハハハ
佐天のいるビルの屋上には佐天を中心とした半径5mのクレーターができていた......
佐天「でもあの場合ああするしかなかったよね?観音様?」
百式観音「-_=sdgok!」コクリ
佐天「(皆の必死の走りを見て熱くなっちゃって.........。気づいたら全力で走っちゃってた........。)」
佐天「..............よし!過ぎたことは気にしない!!初春の見回りが終わるまで時間あるし、せっかくの大覇星祭なんだから色々見に行こうっと.......」
佐天は屋上から降りる階段へと歩き出すが.....
佐天「ん?」
何かに気づいたのか顔を上げる....
佐天「なんか今私の名前がこの近くで呼ばれたような.........」
佐天「(ちょっと行ってみますか........)」
瞬きほどの時間の後......佐天の姿はそのビルの、どこにもなかった.......
キテター
乙です!楽しく読ませて貰ってます。
おかえり!!
今月もお疲れ様です
いつも楽しませてくださりありがとうございます!
ほしゅ
375 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/22(火) 23:51:48.96 0
同時刻 学園都市某所
物陰で三人の男が話し込んでいる.......
赤髪の神父、金髪のグラサン、トゲトゲ頭の(ry.......
頭部を見ただけ分かるように、ステイル、土御門、上条の三人である.....
ステイル「今の学園都市は、一般来場客を招くために警備を甘くしているだろう?」
土御門「その隙をついて、この中に魔術師たちが侵入してるってわけだぜぃ。」
ステイル「現在確認しているのは二人.......ローマ正教のリドヴィア=ロレンツェッティ、そいつが雇った運び屋のオリアナ=トムソン。」
上条「運び屋?」
土御門「奴らはこの街で、教会に伝わる霊装の取引を行おうとしている。」
上条「何でこんなところで?学園都市ってオカルトから一番縁のないところだろ?」
土御門「だからこそ....だにゃー。学園都市側と魔術側、お互いに手を出しにくい場所なんだぜぃ、ここは。」
376 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/22(火) 23:54:00.85 0
ステイル「動けるのは、学園都市にやってきた君の.....『知り合い』だけってことさ」
上条「じゃあ神裂は?あいつ確か聖人とかって......」
ステイル「神裂は........使えない。今回は特にね....。何しろ取引される霊装が霊装だ....。」
上条「?どういう意味だよ?」
土御門「かみやん、その霊装の名はスタブソード......あらゆる聖人を一撃で即死させるものらしいにゃ....」
上条「そうか....。でもそんなヤバイ代物ならインデックスに協力を仰げば.......」
ステイル「駄目だ、今回の件ではあの子は使えない.........僕が許さない.....。」
土御門「ああ、事件の現場に近づけさせることも、事件に関する情報を伝えることもやっちゃいけないぜぃ」
上条「なんで?」
ステイル「それは彼女の身にn......」ング
土御門「何かが起こるならあの子が中心.....て外の魔術師たちのサーチが集中してるからにゃー。もしあの子が動けば、気づいた魔術師たちが一斉に押し寄せてくるって寸法さ....」
土御門がステイルを遮って説明する....
377 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/22(火) 23:57:42.63 0
上条「つまり、インデックスに何も気づかせずに何とかしなきゃいけないってことか....。他に頼りになりそうな、............涙子ちゃんとかは?インデックスが言うには千年に一人の逸材だって.....」
ステイル「いや、神裂から聞いているが彼女は......」
佐天「呼びました?」
ステイル・土御門・上条「!!!!!!!!!!!!!!!!」
ステイルや土御門はプロの魔術師、話しこんでいても周囲を警戒している....
だが、彼らでさえ佐天の登場は対処不能であったようだ.....
よって最初に驚愕から復帰したのは上条だった....
上条「あ、ああ。ちょっと頼みたいことがあって.......」
佐天「頼みたいこと......?」
土御門「駄目だ。彼女は神裂と同じ理由で使えない......。」
上条「へ?」
ステイル「彼女も聖人ってことさ.....」
佐天「えええええ!!?」
上条「ええええ!!....てなんで涙子ちゃんも驚いてんの!?」
378 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/22(火) 23:59:38.74 0
土御門「本人はどうやら気づいてなかったみたいだけど、その体からあふれる馬鹿みたいなテレズマを見れば一目瞭然だにゃ〜」
佐天「はぁ.......(前もそんなこと言われたような....)」
ステイル「それに、暗がりに入らないと分からないくらいだけど、うっすら体全体も光っているよ.....」
佐天「ああ、それで最近夜寝るとき部屋が微妙に明るい気がしてたんだぁ〜....」ナットク
上条「なんか凄い次元が違う話をしてるような気がするけど、.....つまり涙子ちゃんは無理ってことだな?」
土御門「ああ、飛んできてくれたところ悪いけど、涙子ちゃんはこの話に関わらないでほしいにゃ〜」
佐天「まあ別にちょっと気になったから覗きに来ただけですし、邪魔ならこれで失礼しま〜す」シュン
ステイル「!!.....消えた?」
土御門「瞬間移動か........(どんな術式を使っているのか.....俺らには一生分からないだろうぜぃ....)」
佐天が消えた後には、まだ微妙に暖かい初秋の風が吹いていた......
379 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/23(水) 00:06:05.95 0
9月19日 昼ごろ 学園都市某所
佐天「初春遅いなぁ〜、(何かあったのかな?)」
佐天は初春との待ち合わせ場所で待っていた......
佐天「何か連絡は.......て、そういやこの携帯の番号初春知らないじゃん!」
そう、佐天が今持っているのは絹旗から貰った高性能GPS付きリストバンド型携帯電話である...
競技中に抜け出した佐天は当然いつも使っている携帯は持っていない......
佐天「(ん〜、初春の携帯にかけようにも初春の携帯、知らない番号は自動で拒否されちゃうし.....)」
佐天「(............心配だ。)仕方ない、観音様。」
百式観音「_____」シュン
百式観音の出現にも周囲の人たちは少し驚くだけで通りすぎていく....
佐天「初春は無事か分かる?」
百式観音「.................__eswufkOK」オーケー
佐天「そう、なら良かった.........。」
380 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/23(水) 00:11:22.75 0
????「あまりむやみに人前でそれを出すのはやめた方が良いと言っておいたはずだがな.......」
突然の後ろからの声に振り返る佐天.......
佐天「あ、エイワスさん、お久しぶりです。」
エイワス「その異常さに気づく人がいるかもしれない.....」
佐天「それはあなたにも言えるんじゃ.............て何してんですか?」
エイワス「これかね?これは同人誌の即売だよ。ちょっと見てみるかい?」
佐天「はぁ......................!!............これエイワスさんが?」パラパラ
エイワス「うむ、発展的日本文化の研究としてね。実に興味深い文化だよ。で、どうかね?」
佐天「ん、んん〜、..............................一方×上条はないんじゃないでしょうか............。」
エイワス「お、涙子君はカプとか分かるのか.......、で、何が駄目なのかね?」
佐天「だって一方通行さんって怖そうに見えるけど実は気弱だし、第一すごくヘタレじゃないですか?上条×一方の方がまだ現実的ですよ。」
エイワス「...........................なるほど。確かにそういう見方もできるか.......。流石涙子君だ。」
佐天「............ていうか何故こんな身近な人たちの同人誌書いてるんですか!?」
381 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/23(水) 00:15:37.62 0
エイワス「なに、観察しやすい者の方がより良い作品が書けると思ったからだよ.........。」
佐天「んでこっちの方は.....................................................。ぇ......エイワスさん.....」
佐天の声は微妙に震えている......
エイワス「どうしたのかな?ジャンダーフリーを考えてGLの方も書いてみたのだが......傑作だろう?」
佐天「よりにもよって何故、.....................私と御坂さん.....なんでしょうかァ??」
エイワス「それはだね、.......なぜか分からないがティンと来たのだよ!これが人間のいう天から降りてくるってやつかと感動したよ、なにせ私は人間の形態をとっているとはい.....」
佐天「魔が差したというやつですね?分かります。.............それでまさか誰か買っていったなんてことはないですよね?」
エイワス「何を言ってるんだね?即売なんだから誰か買っていくに決まっているだろう?さっきも常盤台の子が一人で12部も...........................................どうしたのかね?涙子君!?」
佐天「百式観音九十九の掌!!」
百式観音「_____ihsuefj!!!!!」ズダダダダダ
エイワスの即売の屋台を金の濁流が包む.....
382 :
名無しさん@明日があるさ:2011/11/23(水) 00:22:10.89 0
エイワス「危ないな。せっかくの屋台が粉々だよ。本はギリギリ避難できたが......。」シュン
佐天「言いたいことはそれだけですか........」
ここでようやく佐天が激昂してることに気づくエイワス......
エイワス「ま、待ちたまえ.......後4分15秒で初春君が到着だぞ、事件を起こしたらジャッジメントとして.......」
佐天「大丈夫です〜。4分は人一匹をつぶす時間としては短すぎます〜。」
エイワス「は、話が通じていない!?......ふむ、仕方ない、ここは逃げるとし...........なん、だと!?」
見ればエイワスの周りを百式観音の手が取り囲み、なにやら空間が歪んでいるように見える.....
エイワス「私のiuyw間gefkを無理矢理開けられなくするとは........しかも実に面白い方法だ.......。」
佐天「知りませんよiuyw間gefkなんかぁ!!」
エイワス「(涙子君.......声にノイズ入ってるぞ......)」
結局、初春が到着するまで戦闘はつづき....
エイワスが戦闘の後始末をすること、売った本を回収することで収まったのだった......
余談だがエイワスの同人誌の出来は、出版されたなら十万部は売れる代物だったという....
うぉおぉい更新きてるぅぅうう・・・
いつも楽しく読ませていただいております
待ってたぜい
いつも乙です
待ってたよー!
いつも乙
佐天さんの超進化についていけねぇ…
エイワス作の御坂×佐天さんの同人誌読みたいんだけどどこに売ってますか
いちもつ!
>>386虚数学区で見かけましたよ^^
保守
ほ
はひふへほしゅ
391 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 14:59:06.12 0
9月19日 午後 学園都市某路上
大覇星祭で人通りの多い道を初春と佐天が歩いていた......
どうやら二人で寮に帰るようである......
初春「全く........佐天さんは目を離すとすぐに厄介事を起こすんですから!」
佐天「まあまあ初春〜。怪我人も出なかったし何も.....壊れなかったし........」
初春「私見ましたからね!しっかりあたりが荒野になってましたから!............なぜか一瞬で元通りになってましたけど.........」
佐天「そ......それはきっと見間違いだよ、見間違い!ジャッジメントの仕事で疲れてるんじゃない?」
初春「確かに今日は御坂さんが荒れてたせいで白井さんが発狂したりして大変でしたが.........」
佐天「えーと白井さんが御坂さんに車イスでつっこんで、スルッとかわされて木に衝突した挙句電撃で気絶させられそのまま放置みたいな話だったよね?」
初春「ええ、その後目を覚ました白井さんは.........なんというかこの世に絶望した感じで神を呪い続けてました.........」
佐天「初春も大変だったね〜.......、てか何で御坂さんそんなに荒れてたんだろ?」
初春「どうも借り物競争でゴール直前で転んでしまって一位になれなかったらしいです。」
392 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:05:33.72 0
佐天「そんなことで?.........まあ確かに一位と二位じゃポイントに5倍くらい差があるけど........」
初春「ですよね、そんな些細なこと、いつもの御坂さんなら笑って片付けそうですし........」
佐天「.........(ひょっとして上条さんと何かあった??........あるいは.....)」ウーン
初春「佐天さん?どうかしました?」
佐天「ぇ......いや、何でもない、良からぬことなんて全然考えてないよ!」
初春「誰もそんなこと聞いて....」
佐天「!!」スタッ
急に顔色を変え、あたりを警戒する佐天......
初春「佐天.......さん?(佐天さんのこの感じ.....前もどこかで......)」
佐天「(これは、......大量の................血の匂い。.......一体何が.......!?)」
佐天「................初春、ちょっと私急用ができたから行ってくるね〜。先帰ってて。」ザッ
393 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:08:00.56 0
初春「佐天さん!?ちょっと待ってください!」
早足で先を歩く佐天を追いかける初春.....
角を曲がり路地裏に入る佐天.....
初春も当然その路地裏に入るが........
初春「!?」
そこに佐天の姿は見当たらなかった.......
同時刻 某公園付近
リドヴィアとオリアナの取引する物品がスタブソードではなく、突き刺した土地をローマ正教の支配下に置く使徒十字(クローチェディピエトロ)
であることが分かり、学園都市を守るため上条たちはオリアナを追う.....
上条「こっから一番近い乗り継ぎポイントは、北に300mの自律バスの停留所だ。」
ステイル「(300か...................ん?あの人だかりは何だ?)」
見れば公園の入り口に人だかりが出来ていた......
394 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:10:33.02 0
ステイル「この匂いは.......(血か.....?)」
公園の中へと向かう上条とステイル.......
人をかきわけて進むと、そこには.........
上条「こ.....小萌先生!!」
月詠「か....上条ちゃん.....!」
上条「小萌先生、一体何が..................ッ!!」
返り血を浴びた小萌先生のそばの血だまりに、姫神秋沙が倒れていた......
姫神は見ただけでは生きているのか分からないぐらいだった.....
上条「小萌先生......一体ここで何が!?」
月詠「女の人とぶつかったんです。その人急に怖い顔したと思ったらいきなり........」
ステイル「オリアナか......」
上条「何であいつが......姫神を襲う理由なんか......」
395 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:12:16.55 0
ステイル「あれだよ.....」
ステイルは姫神の胸元を指差す.......そこには十字架のペンダントがあった....
ステイル「あの歩く教会という霊装は特別なものなんだ。この子を禁書目録クラスの魔術師だと受け取り、追っ手だと判断したんだろう.......」
上条「......間違えた.........姫神のことをこんなにして、その理由が間違えただけってのか....!」
ステイルは懐からルーンが書かれたカードを取り出し......
ステイル「T-P-I-M-I-M-S-P-F-T(これよりこの場は我が陰所と化す)」
人払いのルーンが効果を発揮し、あたりにいた人は立ち去っていく......
ステイル「救急車は呼んだよね?公園の入り口で待っているように。.......ここでは見つけてもらえない...」
ステイルは小萌先生にそう言い残し立ち去ろうとするが......
上条「待てよ!!」
ステイル「何だ?」
上条「俺たちのせいで巻き込まれたんだ!このまま放っておけるかよ!!」
396 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:16:35.22 0
ステイル「なら君に何が出来る?」
上条「ぇ....?...................ぐ!」
ステイルは上条の頭をつかみ、姫神に向かせる...
ステイル「調子に乗るなよ素人が!この傷ついた少女のためにできることは何もない!今僕たちにできるのはオリアナを追うことだけだ。」
上条「く......」
ステイル「誰かを守るつもりがあるなら拳を握れ。君の右手には幻想を殺す力しかない。幻想を守る力なんてどこにあるっていうんだ!」
上条「くそったれが......!」ドシ
上条がやるせない気持ちで血だまりを殴り、ステイルが踵を返したその時だった.......
佐天「それは違うと思います。」
上条・ステイル「っ!!!!!!!!」
佐天涙子が上条とステイルの間にいつのまにか立っていた.......
397 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:19:24.15 0
ステイル「君か.....。全く........君の登場は心臓に悪すぎる......」
今度はステイルも驚きから脱却するのは早かった
佐天「この人のために出来ることが何もないなんて、やってもみないで何故分かるんですか?」
ステイル「僕も、......そこの上条当麻も人を癒す力は持ち合わせていないからだ。」
佐天「本当にそうですか?」
ステイル「...............何が言いたいんだ?」
佐天「自分たちの力ではできないからってあきらめちゃ駄目だと思うんです。えと、この前友達と見に行ったB級映画でも言ってました.....『足りないものは他所から持ってくればいいだけだ』って。」
ステイル「.....!!」
上条「そうか!俺たちじゃできなくても、他の誰かなら........!」
ステイル「...........いや、この街の住人を下手に巻き込むわけにはいかない。」
上条「ステイル!お前!!」
398 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:23:50.11 0
ステイル「.........面倒事は避けたかったが仕方ない。そこらへんの警備員を操って、
上条当麻がいつも世話になってる医者のところへ迅速に僕が連れていく。上条!お前はオリアナを追え!!」
上条「ステイル.......お前......、ああ、分かった!」
佐天「まあ、その必要はないと思います。」
上条・ステイル「は?」
突然の言葉に戸惑う二人......
佐天は答えるかわりに姫神へと近づき、姫神の胸へ手をのせる......
同時にあたりの空気が一変する.....
ステイル「な......これは!?.......離れろ上条!」グイ
上条「っとと、どういうことだ?」
ステイル「見てわからないか?君が近くにいると成功する確率が下がる......」
上条「成功??...............な!?」
見れば姫神に手をのせる佐天の体が昼間でも分かるくらいに光っている.....
399 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:34:05.24 0
佐天「(大丈夫........自分の体が治せたんだから..........他の人も絶対大丈夫.......)」
佐天が触れている部分がしだいに不自然に膨らんで光り始める......
上条「あれは.........?」
ステイル「何の準備も必要としない天使クラスの魔術..........見るのは初めてだ........。」
月詠「.........」
小萌先生はその光景に、インデックスを助けたときに現れた天使を幻視した.......
魔術儀式をしようと拾い集めた缶や小石のことなどすっかり忘れて.......
だが、佐天はその時.............テンパっていた........
佐天「(ぐぅ........再生しようとしてみたはいいものの、どうすれば悪いとこを治せるのかが分からない..........どうしよう!)」
佐天「(今さらできなかったとは言えないし.........くぅぅ〜〜).....lkijslk巡euf。(............!!?)」
佐天「(観音様?..............lkijslk巡euf??)」
400 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:40:36.51 0
佐天「..................やってみますか!」
佐天は、姫神の胸に出来た光輝く不自然な膨らみを.......握りつぶした......
上条「な......何やって....!」
傍から見れば傷ついた姫神をさらに傷つけるように思える行動に上条が声をあげるが.........
ステイル「.....よくみろ。」
ステイルの言葉に姫神の体を注視する上条.....
よく見ると、姫神の体の血管に沿って光が移動し、体全体にしみこんでいく.....
ステイル「しかし素晴らしくデタラメな治療だよ。癒すところを限定せずに全身を癒すとは.......。」
上条「それって涙子ちゃんの治療がうまくないってことか?」
ステイル「いや、逆だ。.......あれなら死者でも生き返るだろうね....。」
上条「し....死者!?」
401 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:42:25.41 0
二人が会話している間に姫神を覆っていた光は無くなり、あたりの空気が元に戻る.........
佐天「ふぅ〜.........どうにか出来たみたい......」
姫神の服をめくり、傷がなくなっていることを確認する佐天....
姫神「ん..............」
姫神は意識が戻ったのか声を漏らす....
上条「姫神ッ!」ダッ
上条が心配そうに姫神の傍に駆け寄る....
上条「姫神、大丈夫か!?」
月詠「姫神ちゃん!」
佐天「まあ、直感的にはうまくいったから大丈夫だと思うんですけど......」
姫神「......t....................ぃ.........ッ.....!」
上条「姫神!まだどこか痛むのか!?」
姫神は何かを言おうとしているようだ.......
402 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:45:08.38 0
姫神「......................と.......」
月詠「と?」
姫神「......とい..........」
佐天「問い?」
姫神「れっ......」
上条・佐天・月詠「...........トイレ?」
ステイル「おそらく急激な体の再生によって、全身の細胞と神経が活発化しているため、臓器も過剰反応してしまってるんだろう....」
佐天「え、そんなことが!?」
上条「姫神、お腹のほかに痛むところはないか?」
姫神「のど.............水.............」
上条「水だな、分かった持ってくる!涙子ちゃん悪いけど姫神をトイレに連れていってくれ!」
佐天「あ、はい分かりました。(..........上条さんってこういうとき頼りになりそうな顔してるなー)」
403 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:48:09.74 0
姫神「あ......それと便座カバー..............私のカバンのサイドポケットに入ってる.....」
佐天「はい?」
月詠「姫神ちゃんはどこでも必ず自分の便座カバーを使うのですよー。向こうのベンチに...........って速いですね.......」
佐天の手の中にはすでに姫神のカバンがあった.....
佐天「うわぁ........本当に便座カバー入ってたよ..........。御坂さんのカバンに短パンが5枚入ってたとき以来の驚きだわぁ.........」
姫神「ぐ.............」
佐天「そうだ、早くトイレに連れていかないと.....!」
佐天は軽々と姫神を両手で持ち上げる......
佐天「もうすぐだから我慢して......」
姫神「痛ッ......まずい、肛門を通過する..........。」
佐天「おおおおおおおお!」ダッ
佐天は走った.....
404 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:51:19.29 0
〜〜〜〜〜〜〜閑話休題〜〜〜〜〜〜〜〜
その後、いろいろあってトイレから戻ってきたとき姫神は自分で歩けるほどに回復していた.....
月詠「本当に大丈夫なんですか?姫神ちゃん?」
姫神「うん......もうなんともないみたい......」
ステイル「念のため病院で検査してもらうことだね...........急速な回復で問題が起きている箇所がどこかにあるかもしれない......」
上条「姫神が無事で本当に良かったよ..........。」
佐天「それで...........」
上条たちが佐天の方を向くと.......
佐天「どうしてこんなことが起きたのか説明はしてもらえるんですよね?」
佐天は素晴らしい0円スマイルを浮かべていた......
上条「............(....なんだこの威圧感は!?)」
ステイル「..........仕方ない、彼女には事情を話そう......着いてこい。行くぞ、上条当麻!」
405 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:54:17.88 0
上条「ちょ、ステイル!?」
月詠「ちょっと待ってください!!!」
小萌先生がその小さい体からは考えられないほどの声を張り上げる。
姫神「小萌先生.......?」
月詠「先生には、魔術がどうのとかオカルトチックなことは分からないですけど、上条ちゃんたちが危険なことを今からしようとしてることはよく分かるのですよ!」
上条「先生......」
月詠「先生には、.......先生として止めなければならない義務があるのです〜!」
小萌先生は今にも泣き出しそうな感じだった......
佐天「先生.......、おかしいと思いませんか?」
月詠「佐天.....ちゃん.....?」
佐天「普通、危ないことを自ら進んでやろうとする人なんていないと思いません?」
月詠「.............」
佐天「それでもその道を進む人には、その道をどうしても進まなければならない理由があると思うんです。人には何がなんでも
やらなくちゃいけないことがある........。先生にもあるんじゃないですか?先生だけの道が.........。」
406 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:56:18.82 0
月詠「....................................分かったのです。自分の意志で決めたことなら、先生はとやかく言わないのです。........でも...」
姫神「でも!......必ず帰ってきてね、上条くん。」
上条「姫神?」
小萌先生の言葉を遮って姫神が話す....
姫神「必ず帰ってきて........い....一緒に...........その........ナイトパレードを見て欲しぃ......///」
上条「姫神.......................分かった。必ず帰ってくるから一緒にナイトパレードを見よう!」
姫神「...../////」
姫神は慣れない自己主張をしたせいか顔が真っ赤だ......
佐天「ひゅ〜ひゅ〜、青春だね〜.........♪」
ステイル「なぜ君は枯れた中年みたいな発言をしているんだ........」
407 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 15:58:13.40 0
上条「じゃあな姫神、小萌先生。」
月詠「はい、気をつけてなのです。上条ちゃんも佐天ちゃんも神父さんも.........」
姫神「約束.........守ってね。上条くん..........。」
上条「ああ!」
ステイル「行くよ。ここで30分も時間を潰してしまった。」
上条「でも何か分かったんだろ?」
ステイル「..............なぜそう思う?」
上条「でなきゃ姫神が落ち着くまでステイルが悠長に待ってるわけないだろ?」
ステイル「上条にしては良い推理だ。...............土御門から連絡があった。奴は当ても無く逃走してるわけではないらしい。」
佐天「奴って.......オリアナって人のことですか?」
ステイル「なぜ君が......!?.........まあいい、歩きながら話そう。」
傾き始めた太陽が照らす三人の背中には...........30分前にはない余裕が感じられた.......
408 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:18:51.95 0
9月19日 第23学区実験空港 日没前
物陰から空を見上げる人影があった........
上条、ステイル、土御門の三人だ....
彼らは『使徒十字』が星を使って発動することを突き止め、ここにやってきたのだ....
土御門「ここの警備の基本は空だ。なんせ隠れる場所なんてほとんどないからにゃ〜。」
上条「じゃあ、オリアナはどうやって空港に?」
土御門「とっくに自分の『速記原典』でどうにかしてるはずだにゃー」
オリアナは、『速記原典』という自作の簡易魔導書を用いて多種多様な魔術を使うことができるのだ.....
ステイル「土御門、僕たちは時間が惜しい。」
土御門「にゃ〜、あれを使うんだよ。」
土御門が今まさに着陸しようとしている飛行機を指差す....
土御門「ここは一般の空港も近い。旅客機や実験機などで空は混雑してるんだにゃー。空中衝突を避けるために監視用の機体の巡回ルートが
そこそこ変わるんだぜぃ〜。死角に潜り込めば、たぶんなんとかなるはずにゃー。」
上条「それで土御門.........、やっぱ涙子ちゃんは呼んじゃ駄目なのか?すっごいついて来たがってたけど.......。」
409 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:23:11.34 0
土御門「ああ、上からの命令でな。彼女を連れてくることも、ついてくるよう働きかけることもしては駄目だ。」
そう.......あの後、事情はステイルから聞けた佐天だが、土御門と合流したときに土御門から学園都市上層部の決定を聞かされ、
しぶしぶ引き下がり寮に戻ったのだった.......
ステイル「僕もこの街で動くことを黙認されている身としては一応従わなくちゃいけなくてね。」
上条「そうか.......確かに彼女はこの件には元々無関係だしな.........。」
そのとき、一際大きい航空機が上条たちの真上を通りすぎる......
土御門「今だ.......!」
土御門の声で上条たちは物陰から走りだす.......
向かう先は学園都市内で唯一『使徒十字』が使えるというポイント...........
土御門「(だが、はたして本当に佐天涙子は無関係だったのかな、上やん?........あのアレイスターのプランの要...........この事件そのものがプランの一部かもしれない......)」
そんなことを考えて走っているうちに遠くに人影が見えてくる.....
目の前のフェンスに手をかけて......
上条「待て!土御門......!」
土御門「何だ、上やん?.............グぅあ!!」ビリ
410 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:25:18.51 0
フェンスに電気のようなものが走り、倒れる土御門......
見れば何かが書かれた紙がフェンスに貼ってある....
上条「土御門!大丈夫か!?土御門!」
土御門「行け.......上やん....。そのページ(紙)を破壊して.......二人で行け........」
上条「お前はどうするんだよ!?」
ステイル「上条当麻!.........どうやら向こうは待ってくれないみたいだ.....。」
フェンスの向こうから、メモ張のページという簡易魔導書を口にくわえて準備万端といったオリアナが歩いてくる......
上条「くそ........!」ダッ
上条がその右手でフェンスにかかった防衛術式を破壊.......
上条とステイルがフェンスの向こう側へ降りたとき.......見計らったかのようにオリアナの魔術が二人を襲う.....
上条「く.......」ピキーン
上条がその右手で無効化しにかかるが.....
上条「なに.....!?」
411 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:28:34.19 0
その魔術は消滅した瞬間に復活しているのか無効化しきれなかった......
ステイル「この手に炎を.......その形は剣.............その役は断罪!!」
ステイルの炎がオリアナの魔術とぶつかり、相殺される......
オリアナ「あの聖人、神裂火織はやっぱり来ないのね。となると、そちらは三人だけってことかしら?」ビーン
オリアナを中心に何か波のようなものが広がる......
ステイル「結界だ。あらゆる通信を切断したな........。」
上条「(これで、涙子ちゃんに連絡はもうできなくなっちまったな.......)」
ステイルが走りながら炎をオリアナに飛ばす.......だが、それをオリアナは水の塊を作りだし防御......
逆にステイルを水の塊に閉じ込める........
上条「ステイル!!」
オリアナ「.......フ」タタタ
上条がステイルに気を取られている間にオリアナが上条に接近......
上条「ガハッ.......!」ドシ
上条は蹴り飛ばされる.....
412 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:31:51.12 0
オリアナ「あらら〜、片手間で満足させられるほど、お姉さんは感じやすくないわよ。」
ステイル「くわぁぁぁ!」
なんとか水の塊から脱したステイルがオリアナに仕掛けるも......
オリアナ「はぁ!」ドシィ
ステイル「ぐわっは.....!」ドシャ
見事に返り討ちに合い、倒れふす.......
オリアナ「相変わらず腰が砕けるのが早いわねぇ〜」
上条「お前は......ここで止める.....。使徒十字(クローチェディピエトロ)も使わせない。」
上条が立ち上がる.....
上条「お前が学園都市をめちゃくちゃにして、大覇星祭を台無しにするってんなら必ずここで止めてやる!」
オリアナ「使徒十字は、科学と魔術の壁を取り去り、世界中の人々を幸せに導くかもしれないのよ.....」
413 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:36:01.00 0
上条「幸せ.........いいな、それ。なんとなくそれがいい言葉だってのは分かる。でもな、俺にとって困るのはてめえが今ここで使徒十字を使って、
大覇星祭を潰しちまうことなんだよ!どれだけの人がこの大覇星祭を大切に思っているか.........。どんなご立派な宗教で見を固めたところで、
その思いを奪う権利なんててめえにあるはずがないだろうが!」
オリアナ「その程度の感情論で、お姉さんが揺らぐと思ってるの?それくらいで傷つくようなら、最初から動いてないわよ。」
佐天「それで.........」
オリアナ「!!!!!!!!!」バッ
ジャージ姿の佐天がまるではじめからそこにいたかのように、オリアナの後ろに立っていた......
佐天「そうやって動いた結果、無関係な人が傷ついたとしても、本当に少しも傷つかないんですか?」
オリアナ「く.........!」
上条「.......涙子ちゃん。どうやって.......?」
佐天「二度あることは三度あるんですよ、上条さん。」
オリアナ「(彼女は一体何者......?........いや、あれは一体何......!?........まさか、あの金髪が言っていた学園都市最高の隠し玉か!?)」
414 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:55:12.86 0
オリアナの『追跡封じ』としての勘が告げていた.......もう逃げられない........もう終わりだと.........
佐天「私いつもこの時間は学園都市の外周を走ってるんですよ。で、た〜またまここで上条さんが闘ってるのを見かけてですね........」
オリアナ「(こうなったら一か八か...........対神裂用に用意してた魔術を使うしか..........!)」バッ
上条「!!.....涙子ちゃん!」
オリアナが動くのを感じた上条が警戒を促す.......
オリアナ「わが身に宿りし全ての才能に告げる......その全霊を開放し、目の前の敵を討て!!」カラン
オリアナは持っていた全てのページを使用し、魔術を発動する......
その魔術の向かう先は.......
上条「ステイル!」
未だ倒れふしているステイルに向けてだった.......
佐天「よっと.......」
佐天は何の躊躇いもなく、その魔術の射線上に立つ.....
上条「涙子ちゃん!!」
ちょうど上条の無効化が間に合わない位置にステイルがいた......
オリアナは身動きが取れないステイルを狙うことで、佐天に魔術を確実に当てるつもりなのだ....
415 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 17:58:06.35 0
オリアナの放った魔術の球は始め黒と白が混ざり合った......陰陽の太極図のようであったが
次の瞬間には黒い球と白い球に別れ、黒い方は地を進み、白い方は宙を進んだ....
黒い方が白い方より一足早く佐天に届き...................彼女の足に絡みついた......
佐天「...........!」
白い方は幾千の矢に分裂し、佐天の周りを360度取り囲み...............彼女に向かって殺到した......
ドドドドドドドズズズズズズズーーーーン
轟音とともに砂煙が上がる......
上条「.............」
上条はあまりにも死の確信が強すぎたためか言葉を発せないでいる.....
オリアナ「黒の式はパウロの鎖、白の式は浄化の雨をアレンジしたもの........たとえ聖人であったとしても原罪がわずかに残る限り致命的よ〜...........ぐ....」クラ
オリアナは全魔力を使い尽くしたためか少しふらついている.....
そして.........煙が晴れる......
416 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:04:02.56 0
そこには見るも無残な佐天涙子の姿が......
佐天「あぁ、せっかくのジャージがボロボロだよ〜、..........今月3着目なのに......」
.......あるわけがなかった......
上条「.........涙子ちゃん.....?」
オリアナ「そんな................」ガク
オリアナは、ジャージがところどころ破れてはいるものの無傷な佐天を見て、力なく膝をつく......
佐天「どうしました?上条さん、そんな幽霊でも見るような顔をして............と、安全ピン持ってなかったけ」
佐天はジャージのポケットをゴソゴソと探りはじめた.....
上条「いや............あの攻撃でどうやって無傷だったのかと.........」
ステイル「あれは当然の結果だ、上条当麻.......」
上条「ステイル!」
倒れていたステイルがなんとか立ち上がる......
417 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:09:17.63 0
ステイル「魔術とは魔力を用いて、天の理を地に適用するもの...........だが、もし地に天の理があったなら.......それは雲散霧消してしまう.........」
佐天「なるほど.......」
上条「?どういうことだ??」
ステイル「君にも分かるように説明するとだね......」
オリアナ「嘘よ!!!」
ステイルの説明は、絶叫しながら立ち上がるオリアナに遮られる
オリアナ「嘘嘘嘘嘘!絶対に嘘!....御使堕しでもないのに地上にそんな天使の力が存在するはずないわ、お姉さんはだまされない!」ダッ
オリアナは目の前で無防備にジャージのポケットに手を突っ込む佐天に向かって駆けはじめたその時.......
........ビューンという奇妙な音がした......
オリアナ「!!........がはっ!(一体何.........が......!?)」
オリアナが突如体をくの字に曲げ、腹部を押さえて倒れ伏す......
どうやら気絶してしまったようだ......
上条「今、何が起こったんだ..........??」
佐天「(ちゃんと手加減できたみたいね.......)」
418 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:14:34.59 0
何が起こったのかを簡潔に説明するならば、単純に佐天は目の前の空気を叩いただけである....
気体はとんでもない圧力の前では固体と同じようにふるまうのだ......
そして、オリアナが倒れると同時に急激に佐天が光りはじめた........
いや、.......今急に光りはじめたというわけではない......
ステイル「(く、.........日没か.......!)上条!、オリアナを叩き起こして使徒十字の場所を吐かすぞ!この近くにあるはずだ!!」
上条「分かった!」
????『心配する必要はないかと.......もうすぐ全てが終わりますので.......』
一同「!!!」
突如見知らぬ女の声が響きわたる......
オリアナを介して通信術式を使っているようだ.....
ステイル「.......リドヴィアか....」
リドヴィア『まもなく使徒十字はその効果を発動し、学園都市は我々ローマ正教の下に改変されます。』
上条「俺たちみたいな邪魔者はみんなここで排除するってのか!」
リドヴィア『我々はそちらの傷をも慈しみ、治してみせると告げているだけで........もちろんそれがローマ正教にとって有益だと判断できればですが.........』
上条「なんだと......!」
419 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:17:28.20 0
ステイル「まともに取り合うな上条当麻。リドヴィアはこの近くにいるはずだ。霊装もそこに......」
リドヴィア『誤解なきよう告げておきますが、使徒十字は学園都市にはありませんので.......』
ステイル「何.......!?」
佐天「じゃあ私そろそろちょっと走りに行ってきますね〜。.......観音様」ボソ
百式観音「...............了asli」シュン
佐天は百式観音を出現させ、その大きな手に飛び乗る.....
ステイルは気がついたようだが、上条とリドヴィアは夢中になっていて気づいていなかった.....
リドヴィア『使徒十字によって作りだされたローマ教皇預は、最盛期には四万七千平方km.........学園都市の外から放ったとしても余裕で街の全域をカバーできるかと......』
上条「(............てことはオリアナは囮か.....!)」
リドヴィア『彼女が撃破されてしまったことは残念ですが、それすらも使徒十字は.....』
ステイル「あ〜、リドヴィア=ロレンツェッティ......」
リドヴィア『何でしょうか?』
上条たちの後ろでは、百式観音が.............................投擲体勢に入っていた.........
420 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:22:28.09 0
ステイル「今すぐそこを離れたほうがいい.......」
リドヴィア『何を言い出すかと思えば、ミサイル程度防げる術式などは........』
百式観音は大きく振りかぶって.................佐天を投げた〜〜............
あたりにソニックブームに伴う爆音が発生する......
ステイル「防御は無理だ、避けろ!」
リドヴィア『...........そんな言ヴァぁぇ』プッ
通信は途切れた.......
上条「今の音は!?何がどうなった........!?」
ステイル「どうやら学園都市は守られたみたいだね.......。」
バン!ズザザザ〜〜〜
バックトゥーザフューチャーのデロリアン号のような音と軌跡を残して佐天が上条たちの前に現れた....
佐天「えーと、ちょっとその辺を走ってたら拾ったんですけどこれって使徒十字ですよね?」
佐天の手にはもはや原型を留めていない使徒十字が.....
ステイル「ああ、それで間違いない。ひょっとしてそれが落ちてた近くに人がいなかったかな?」
佐天「はい、南の方にすごい勢いで飛んでいきましたよ。結界張ってたみたいなんで無事なんじゃないでしょうか?」
421 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:28:07.45 0
ステイル「なるほど、分かった。手配しておこう。いろいろとすまないね、佐天涙子くん。」
佐天「いや〜、私はこの件については何もしてませんよ〜。ステイルさん。」
上条「?.......なんでこうなったのかはよく分からねぇけど、一件落着ってことだよな?」
上条の言葉が終わらないうちに、夜空に花火が打ち上がり出す............ナイトパレードのはじまりだ。
佐天「あ、上条さん姫神さんとの約束守らないと!」
上条「そういえばっ!...............でもここからじゃけっこう時間が......」
佐天「仕方ありません、ステイルさん、土御門さん、上条さん借りていきますね〜♪」
ステイル「あ、ああ。」
土御門「どうぞ持ってってくださいにゃ〜」
上条「って土御門!いつの間に!?」
土御門「さっきからいたにゃー。気配を消してずっと助けに入る隙をうかがってたんだぜぃ。」
佐天「じゃ行きますね、上条さん。」
佐天は上条を担ぐ.................片手で.........
422 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 18:33:29.71 0
上条「ちょ、涙子ちゃん!?この体勢は男として...........て、まさか!!」
上条は次の瞬間、日常生活では考えられないGを感じ、............自分たちが空中にいることに気づく....
佐天「百式観音で運んでも良かったんですが、目立ちますからね、あれ。」
上条「ひぃ........ふ、不幸だぁぁあああーーー!!!」
不幸な男の悲鳴も、花火の音に掻き消されて聞こえない......
ステイル「上条当麻................強く生きるんだよ...........」
赤い髪の神父は、花火を見上げながらタバコに火をつけた.......
ステイル「(この花火の量ではどのみち星を魔法陣に組み込む使徒十字は使えなかった..........。アレイスターめ.......。)」
土御門「(これで、これがプランの一部であることは確定だな。だが、どこにプランの要素があったのか見当もつかない.........)」
花火が打ち上がる空とは対照的に、二人の心のうちは暗い....
423 :
名無しさん@明日があるさ:2011/12/04(日) 19:02:11.61 0
【次回予告】『能力者達の宴〜千本桜〜』
麦野「シャァァァァアアアアアアキィェェェェェエエエエエエエエエエエ!!!!」
食蜂「ちょっとぉ〜、私はICBMじゃないのよぉ〜」
寮監「どうやら私の出番のようだな........」
.......更新が遅くて申し訳ないです。
今回は予想以上に長くなってしまってモチベを維持できなかった模様.....
実は脳内ではすでにアックア戦までいってるんですw
次回は頑張って早く......更新できたらいいなぁww
うまくいけば年内更新ですかな?
おつおつ!ゆっくりで全然構わないよ
未だかつてこんなに最強な佐天さんが居ただろうかいやいない
アックア好きな俺としては期待せざるおえない
そうそう、ゆっくりで構わんよ
そんなに気にしなさんな
いつも乙!
面白いなあ…
保守
ほしゅなんだよ
気長にまっとりやす
いつもおつー
保守
ほ
補修でーす
あけおめ保守
あけおめことよろ!
ほしゅなんだよ
ほしゅしゅ
ほ
ここって結構人多いんだな
ほしゅなんだよ
ほしゅ〜
ほ
保守
ほしゅなんだよ
保守
保守
446 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 22:57:20.72 0
9月26日 某時刻 大気圏外SSTO(単段式宇宙輸送機)内部
青い地球の周りを学園都市製のSSTOが回っている.......
操縦室には5人の男女が乗っていた.......
管制室『こちら管制室、5分以上の遅れが生じているが何か問題が発生したのか?』
機長「いや.........、特に問題はない。....................約6分遅れで23学区に着陸する。」
管制室『了解。残骸(レムナント)に当たらぬよう気をつけて着陸しろ。』プツッ
機長「................................これで良かったのかな?」
ガチャリと音をたてて機長の頭の後ろにあるものが取り払われる......
テロリストA「ああ、上出来だ。そのまま学園都市を通過、地球をもう2周してシベリアに着陸だ。」
そう、この宇宙船はテロリストにジャックされていた........
447 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 22:58:44.37 0
機長「全く、警備の薄い真空格納庫に隠れるとは君たちは無茶をするものだ。」
テロリストA「そうでもしないと学園都市の船には潜りこめなかったのでね。」
機長「狙いは、あの軍事部品か?」
テロリストB「部品?、あれが?、ははは、冗談きついぜオッサンwww」
テロリストA「黙ってろB.......。......まあ特別に教えよう、機長さん。どうせ二度と学園都市に帰ることもないだろうしな。
あれはこの世で最強のシールドジェネレータさ、全てを遮断する結界、あの『窓のないビル』でさえ区切れる。」
機長「............」
テロリストC「それはそうとA、向こう側の受け入れの根回しはちゃんとしてあるんでしょうねぇ?」
テロリストA「ふん、抜かりはない。相変わらず君は不機嫌そうだな。そうか、学園都市は君の育った場所だったな、行けなくて残念か?」
テロリストC「特に良い思い出もないし、はっきり言ってどうでもいいわ。」
448 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:01:24.10 0
テロリストA「君の家族も居るんじゃないのか?」
テロリストC「さあ?風の噂じゃけっこうな数の妹たちがいるらしいけど?」
テロリストB「へぇ、君の両親はやり手なんだなぁ〜、てことは〜君もけっこうなビッ...ぐぇうぇうぉ!」ピリ
テロリストC「.............」
Bが突如痙攣しはじめる.......
見れば、Cの右腕の人差し指がBの首筋に当たっている........
テロリストA「やめろC、任務に支障をきたす。」
テロリストC「失神するほどの威力じゃないわ。一分もすれば話せるようになるでしょ.......」
テロリストA「それでも......「ピーピーピー」..........なんだ?」
突如注意を促す計器の音が鳴り響く......
副機長「レーダーで小物体の接近を確認。この程度の大きさなら..............って速い!速すぎます!!」
449 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:09:55.09 0
機長「後、何秒だ!?」
副機長「あと5秒!モニター出ます!!」
モニターに向かってくる小物体が拡大されて映し出される.......
一同「...................................................丼ぶり?」
機長「か........回避ぃ!」
機長が操縦かんに力を込めるが時すでに遅し.....
ドドドーン
船内に轟音が響く.......
呆気に取られていた時間が仇となった.......
テロリストA「状況は!?」
機長「この船は小隕石との衝突にも耐えるように設計されている。並みの衝撃では.........」
副機長「た.........耐熱タイル一部破損!!!なおも破損継続中!!」
450 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:18:52.65 0
機長「そんな馬鹿な........!!ただの丼ぶりが船体表面の防御スクリーンを突破できるはずが......」
副機長「あれはおそらく耐熱・耐圧・耐衝撃性能に優れ、核爆発にも耐えると言われた『世死ノ夜』の丼ぶりです。この前CMで見ました!」
テロリストC「何その無駄な性能!!........ってそれより何故そんなものが大気圏外に!?」
テロリストA「で、着陸に問題は?」
機長「.....................今すぐ着陸しなければおそらく..........大気圏突入時に船体が空中分解してしまう......。」
ガチャリ........拳銃が機長の頭に突きつけられる.....
テロリストA「本当だろうな?」
副機長「本当です!コンピュータの計算結果見ますか?」
テロリストA「出せ。」
モニターにグラフが表示される............。
機長「見ての通り..........5分後には生還確率は50%を切る.......。」
451 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:30:26.26 0
テロリストA「ぐぬ......。C、どう思う?」
テロリストC「コンピュータが壊れてない限り信用できるわ。彼らが妙な細工をしてる様子はなかったし........」
機長「で、どうするのかな?私は君の指示どおりにするしかない状況なのだが........。」
機長が両手を挙げながら言う........
テロリストA「(このグラフによると、シベリアに降りるには14%という分が悪い賭けになる........。しかもブツが無事な確率はもっと低いだろう........。)」
テロリストA「300人の同志達の命には代えられん......。降りよう、学園都市へ......。」
テロリストC「な!ちょっと正気!?別に学園都市じゃなくても降りれるとこならどこでもいいじゃない、何故敵の本拠地へ?」
テロリストA「ふ、他のどこに降りると言うんだ?例えば成田空港に降りたとしてその後どうする?ブツを運べる航空機なぞ学園都市にしかない。日本中を探しても見つからないだろう。」
テロリストC「...................」
テロリストA「機長、降下を開始しろ。」
452 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:37:05.02 0
機長「了解。」
急激に降下し始めた機体の中では慣性力が人工重力を相殺し、体が浮きはじめる......
テロリストB「まあCは一時的にでも里帰りできて良かったんじゃね〜の?で、さっきの話だけど......」
副機長「大気圏突入30秒前、体を固定して下さい。」
テロリストB「今度お兄さんに君の壮絶テ...ギィ........」ガハッ
テロリストC「お気遣いありがとうB、お礼に体を人体構造上ありえない方向に固定してあげるわ☆」
Bの腕をありえない方向に捻じ曲げるC........
テロリストB「ひぃ.......重力がないのにどうやっ.........ギブギブーー!!」
副機長「.............体を固定して下さい。」
SSTOは学園都市へと落ちていく..........
もちろんこの事象はアレイスターのプランにはない........
453 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:47:53.95 0
9月26日 昼すぎ 学園都市第四学区某喫茶店
麦野「..........................」
佐天「................美味しいですね、この紅茶。」
麦野「.......そうね。」
佐天「....................(なんか話しづらい....。)」
佐天涙子は某喫茶店でレベル5第四位麦野沈利とお茶を飲んでいた........タイマンで........。
本当は絹旗も来る予定だったのだが、直前に仕事が入りドタキャンされてしまったのである........。
佐天「えと.........、お仕事最近どうですか?」
麦野「.......仕事?大変に決まってるでしょうが!ただでさえアンタのお守りで忙しいのに、よく分からない実験で滝壷はとられちゃうし..........。
ああ〜〜もう飲まなきゃやってらんない、ここビール置いてないの?」
454 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:52:03.19 0
佐天「ここ喫茶店ですよ、てか昼間.......(仕事の話題はやめたほうがいいみたい.....)」
麦野「おお、この『キングを超えたエンペラーサーモン福神漬け』ってうまそうじゃない!ちょっと、そこのウエイトレスー!」
嬉々としてその料理を注文する麦野
ウエイトレス「まことに申し訳ありません。ただ今そちらの商品は売り切れとなっております。」
麦野「なん.......だと......。............じゃあビー....」
ウエイトレス「当店では完全下校時刻までアルコール類は出さない決まりとなっております。」
麦野「ですよねー」
ガクリとうなだれる麦野.......
455 :
名無しさん@明日があるさ:2012/02/29(水) 23:56:22.78 0
佐天「む、麦野さん、サーモンなら隣の海鮮丼のお店でも食べられますし........」
麦野「もう駄目、生きる気力をなくした.........。」バタッ
テーブルに突っ伏す麦野......
佐天「え〜、そんな簡単に生きる気力なくしてどうするんですか........」
麦野「.....................................」
佐天「.................................えと」
佐天「(..........仕方ない。応援を呼ぶか...........。)」
自分の携帯へと手を伸ばす........
来てたぁああ!期待!
457 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:29:06.07 0
同時刻 黄泉川宅
ピロリロリン♪ピロリロリン♪
一方通行「ン?」
携帯を見て立ち上がり、またすぐ座ってテレビに目を向ける一方通行.......
打ち止め「誰から?ってミサカはミサカは興味津々!」
一方通行「佐天さァンからだァ.............お茶に誘った相手が自分じゃ手に負えないから来いって話みてェだ。」
打ち止め「行かないの?」
一方通行「俺が行ったって役に立たねェだろォ.................自分で言うのもなンだが俺はコミュニケーションは苦手だからなァ........」
打ち止め「.............行ってきたら?ってミサカはミサカは勧めてみる。」
一方通行「あァ?」
458 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:30:51.65 0
打ち止め「涙子お姉ちゃんの友達ならたぶんミサカよりもずっと大人だし、そういう人と話しているのを『妹達』に見せつければ、例の噂も.........」
一方通行「噂?」
打ち止め「ミサカネットワークでね、一方通行はロリコン、アクセロリータ略してセロリーって言われてて、スネーク(17600号)によれば、街中でも言われてるって............」
一方通行「ンな噂聞いたことねェよ、............『妹達(シスターズ)』が俺のこと嫌ってるだけだろ........。」
打ち止め「..........そんなことないよってミサカはミサカは間違いを正してみる.....。」
一方通行「あァ!?この大悪人に好かれる要素なンてかけらもねェだろォがよおォォ!!だいたい....」
打ち止め「.............ひゅ」
声を荒げる一方通行に怯える打ち止め.....
459 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:33:38.87 0
一方通行「........................。」
一方通行は打ち止めに背を向け、玄関へと歩いていく.....
打ち止め「どこ行くの?」
一方通行「あァ?佐天さァンのところに決まってンだろォ...........。」
打ち止めを一瞥して外へと出る......
一方通行「(俺が他人に好かれるわけねェ..........てか好かれたら困ンだよ......。)」
一方通行「(それはそうと、なんか俺がセロリーとか呼ばれてるって言ってたな。まあデタラメだろォなァ...........この学園都市第一位をそンなふうに呼べるやつがいるわけ.........。)」
数分後 学園都市第四学区某喫茶店
佐天「あ、セロリー!」
一方通行「ずてーン」ズサー
460 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:40:16.72 0
佐天「どうしたんですか?何もないところで急に転んだりして.......。」
一方通行「これはベクトルを利用した高度なズッコケだァ......。てか何なンですかァ?その呼び方はァ........。(まァ佐天さァンなら呼べるよなァ........)」
佐天「何って............最近友人たちの間で流行ってる一方通行さんの愛称ですけど、駄目ですか?」
一方通行「いや駄目ってかァ何というか.........」
麦野「てか何でセロリー?」
佐天「あ、麦野さん復活した。」
一方通行「何?、落ち込んでるっての第四位のことですかァ?」
佐天「えと、セロリーっていうのは、アクセラレータはロリコン、だからアクセロリータ、それを縮めて........」
麦野「それでセロリーwwwwww?、超ウケるwwwwwwwwwwww」
461 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:46:44.57 0
一方通行「.....................俺はロリコンじゃねェ!」キリッ
麦野「wwwwwwww急に真顔になってロリコンじゃないってwwwwwwww、ダメwwwお腹痛いwwwwwwww」
一方通行「.........................」
佐天「ま、まあ何はともあれ麦野さんが元気になって良かった、一方通行さんGJ!」
一方通行「ふン.............(まあ今日のところは佐天さァンに利用されてやンよ)」
シャララーン........
来客の音が聞こえる.......
佐天「あ!御坂さーん、こっちこっち〜」
一方通行「何だよ、第三位も呼ンでたのかァ..........」
462 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:50:21.45 0
御坂は佐天たちを見つけて、少し顔をしかめた後ツカツカとやってきて席に座る......
ちなみに佐天たちの席はU字ソファになっているためまだまだ席に余裕がある
御坂「ちょっと涙子、セロリーがここにいるのはまだ分かるけど、なんで第四位がいるわけ?」
一方通行「はァ?何で第三位まで俺のことセロリーなンて言ってくれちゃってるンですかァ?」
佐天「えと、それは私の能力の事情で麦野さんたちのグループに保護されてるんです。それで個人的にもお付き合いしたいなーって思ってそれで.........」
御坂「ふーん。まあ涙子の能力ってわりと規格外だしね。」
一方通行「無視ですかァ...........」
御坂「で、その第四位は.............」
麦野「wwwwwwアクセロリータでwwwwwwwwwwwセロリーwwwwwwwwワロタwwwww」ゲラゲラ
麦野はテーブルに突っ伏して肩を震わしはじめた........
463 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:54:22.75 0
佐天「まあ一方通行さんの仇名がツボにはまったみたいで、.........さっきまでは落ち込んでたんですよ」
御坂「へぇ...............(第四位もこんなふうに爆笑するのね......)」
一方通行「.............................」
佐天「それはそうと御坂さん、白井さんが心配してましたよ、夜あんまり寝れてないみたいだって........」
御坂「それは..............。」
佐天「何か悩み事があるんだったら協力しますよ。」
御坂「.............実は、大覇星祭でどちらの学校が勝つか賭けをしてて.......」
佐天「何を賭けたんですか?」
御坂「................自分を一日自由にできる権利......。」
佐天「」
一方通行「..............まさか相手は.....!」
464 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/04(日) 23:57:45.26 0
御坂「そう、当麻とその賭けをして負けちゃった.............」
一方通行「三下ァァァァァァッァ!!(うらやかし.....いやけしからン!)」
佐天「でも、御坂さんは上条さんのこと好きなんだから別にかまわないんじゃ.........」
御坂「それでも色々不安なのよ.......。」
佐天「インちゃんや姫神さんの話だと、上条さんは超絶朴念神で草食系男子ならぬ僧職系男子、あらゆるフラグをぶち壊すヘタレ
.......らしいですから、そんな心配するようなことは起こらないと思いますけど........」
御坂「それが心配なのよ!」
佐天「え?」
御坂「何も起こらなさそうってのが逆に......」
佐天「はぁ......」
一方通行「(女ってのは難しい生き物なンだなァ........)」
御坂の話が延延と続くかに思えたそのとき......
シャララーン........
来客の音が聞こえる.......
きてたぁ、、、いつもお疲れ様です
hoshu
467 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:13:22.61 0
削板「おーーっす!涙子、呼んだか?」
佐天「お〜〜っす!軍覇くん、意外と遅かったね。」
削板は来客の音が聞こえたときにはすでに佐天の隣に座っていた......
席順はU字の左から御坂、佐天、削板、麦野、一方通行である
削板「いや、ついさっきまで小笠原にいたからな、根性で走って帰ってきたんだぞ。」
佐天「小笠原って..........。走ってくる途中で船とか轢いてないよね.......?」
削板「ん.......そういや途中でいかだに乗ったシスター?を見かけた気がするが、気のせいだろ。太平洋の真ん中にシスターがいるわけない。」
佐天「..................................(汗)」
御坂「てかアンタ誰よ?」
一方通行「久しぶりだなァ、第七位さンよォ.......」
御坂「第七位!?」
468 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:18:17.99 0
削板「おお、セロリーじゃないか。相変わらず根性ない身体してんな!」
一方通行「第七位.............お前もかァ!!」ガクッ
御坂「涙子ってレベル5の知り合い多いのね.......」
削板「お、超電磁砲じゃないか。涙子から色々聞いてる。よろしくな!」
ためらいなく握手を求める削板.....
御坂「あ、よろしく....。」
御坂も迫力に押され、それに応える....
佐天「ヒューヒュー、軍覇くん積極的ぃー!」
削板「な.....!?いや、俺は..................違...........じゃなくて、る、涙.......」ボソ
佐天「どしたの軍覇くん?」
削板「な、何でもない!何でもないぞ!!そ、それより涙子は大覇星祭の俺の選手宣誓見たか?」
469 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:25:13.68 0
佐天「選手宣誓..........?、あぁ、見てないごめ〜ん。先生の話が長すぎで集中してなくて..................何か爆発?してたのはかろうじて覚えてるんだけど..........。」
削板「そうか、残念だな。けっこうアドリブがうまく決まったと思ったんだけどな..........。」
御坂「」ズコー
佐天「ど、どうしたんですか御坂さん?歩いても.....いや立ってすらないのに転んだりして.........。」
御坂「人生で初めて心からコケたわよ。第七位、削板君だったかしら、アンタねぇ.......あれは全くうまく決まってないわよ!いや大惨事だったわ、運営委員が涙目で後始末してたじゃない!」
削板「あれは根性でどうにかなるレベルだし、見てる方に大覇星祭に対する根性がよく伝わったと思う」キリッ
御坂「.......(駄目だこの根性馬鹿.......早くなんとかしないと............)」
そう御坂が思ったそのとき.....
店先からキキィィィーというブレーキ音がし......
シャララーン........
来客の音が聞こえる.......
470 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:42:05.21 0
入ってきたのは金髪長身の少女..........
スタスタとまっすぐ佐天たちのところへやってくる.....
その少女は常盤台の制服を着ていた........
???「ようやく見つけたわよぉ、削板ぁ〜」
削板「誰?」
御坂「し、食蜂さん!?」
食蜂「あらぁ御坂さん、どうしてこんな俗な店にぃ?」
御坂「.......あら、私がここにいて何か問題があるのかしら?」
食蜂「..........まあ貴方のことはとりあえず置いといてぇ......。削板クンはついこの間一緒に選手宣誓をした人を忘れたのかなぁ?」
佐天「(御坂さんと食蜂さん仲悪そう...........でも食蜂さん御坂さんの隣に座ったしそうでもないのかなぁ?)」
削板「ああ!あのときの!すっかり忘れてたぞ!なにせ大覇星祭の期間中俺ずっと修行してたからな!」
食蜂「........................なんで期間中に修行してるわけぇ?」
471 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:45:49.34 0
削板「俺にとっては大会は自分との闘い以外の意味はないからな、特に興味はない..........」
一方通行「まあ実際運動種目の最高記録はほぼ全部コイツが持ってるからなァ......。でも今回佐天さァンに何種目か塗り替えられたぜェ............」
削板「なん..........だと!?」
佐天「あ、確かに何種目か最高記録がどうとか言われてました........」
食蜂「さ、佐天ってあの『学園都市第0位』のぉ!?」
佐天「.......何それ?」
御坂「涙子のメチャクチャな大覇星祭での活躍ぶりが色々と噂になってるのよ.......。初春さんとかから聞てない?」
佐天「初春はまあ期間中忙しかったみたいで.......あんまり.....」
一方通行「さっき第五位が言ったやつ以外にも『柵川の第六天魔王』とか『バ、馬鹿な!確かに直撃したはずだ!』、『下着見阿修羅』なンてのもあるぜェ.......」
佐天「くっ.......、『下着見阿修羅』は否定できない.......」
一方通行「(否定できないンかい!!)」
472 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:51:49.37 0
削板「そうか、涙子がそんなに力をつけていたとは...........俺も根性をさらに強化しなくては...........」
食蜂「(噂の佐天がこんなに人脈を持ってるなんて..............どうにか私の陣営に取り入れられないかしらぁ..........そうすれば芋づる式に..........)」
心の中で突っ込みを入れている一方通行を尻目に考えに耽る二人......
削板「ん?そういや食蜂は俺に何か用があったんじゃないのか??」
食蜂「え?......えぇ、選手宣誓の時の文句の一つでもと思ったのだけどぉ、まあ私は寛大だから許してあげるわぁ。それよりさっきから気になってるのだけどぉ............」
削板「何だ?」
食蜂「そこに突っ伏して妙な唸り声をあげているのは................ナニ?」
食蜂が向かいの謎の物っt.........麦野を指さす
削板「俺もさっきから気になってたんだが、誰だそれ?」
麦野「wwwwwwセロリwwwwwwwwアスパラwwwwwwwセロリロリンwwwwwwww」ドゥヒヒフフ
佐天「えっと.......」
473 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 20:55:10.62 0
一方通行「おい第四位ィ、もう笑いだしてから十五分は経ってンぞォ.........。カップラーメン5個作る気かァ!?」
佐天「しかもなんか笑うとこ違ってきてるし...........。ああもう麦野さん!そろそろ正気に戻ってください〜!」
削板「何だ、原子崩し(メルトダウナー)だったのか。.......笑い方が過呼吸っぽくなってるが大丈夫か?」
食蜂「(なっ何で第四位までいるのぉ!?何ココ?学園都市の戦力があまりにも集中しすぎて.....。)」
シャララーン........
来客の音が聞こえる.......
空気が変わった.......
そう感じずにはいられないなにかが来た.........
麦野も笑うのも止めて顔をあげる........
???「お〜、マジでそろってやがるww」
やってきた人物は佐天たちの席の前に来るなりそうつぶやいた........
474 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 21:01:30.83 0
佐天「(.......誰?)」
一方通行「これはこれはァ.................垣根くゥゥゥゥンじゃねェかァ。ノコノコ何しに来やがった?」
垣根「久しいな..........アk........じゃなくてセロリー。後、麦野もいつか以来だな。」
一方通行「なンでわざわざ言いなおしやがンだァ!?そンなに死にてェなら今すぐブっ殺してやンよ!」
麦野「第二位......垣根帝督、なぜここに?..............」
食蜂「(だ、第二位ぃ!?)」
垣根「俺がここにいるのは仕事だからだ。学園都市のレベル5が一箇所に集中してるから見てこいってやつさ。」
麦野「.........アンタが来てさらに密度が上がったんだけどね」
垣根「たまたま近くにいただけだ。まあこんなレベル5が一同に会する機会なんて普通ないし、俺も混ぜろよ」
そういって垣根は席に座る.......
U字ソファの席順は、食蜂、御坂、佐天、削板、麦野、一方通行、垣根である.......
475 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 22:51:25.23 0
一方通行「垣根くゥゥゥン?!、俺の隣に座るとは良い度胸だなァ?あァン?」
垣根「お、君は大覇星祭で活躍してるっていう佐天涙子ちゃんだな?俺は垣根帝督だ、宜しく。」
佐天「あ、どうもはじめまして。(.....もしかして私有名人?)」
垣根「大覇星祭なんてお遊びに出ただけでもこの学園都市では結構目立つからな」
一方通行「...............無視かァ.......?」
御坂「えーと、未元物質(ダークマター)の垣根帝督でいいのよね?」
垣根「ああ、そうだぜ。超電磁砲(レールガン)の御坂美琴。」
御坂「噂に違わず、.........チャラそうね(こいつが......学園都市第二位.......)」
垣根「(イラッ).......ほめ言葉として受け取っておこう。これでも身だしなみには気をつけていてね」
一方通行「..........いいもン.....。こうなったら垣根くゥンの素敵に愉快な仇名でも考えてやるもン........」ボソ
テーブルにのの字を書き出す一方通行.......
476 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 22:55:59.28 0
佐天「あ、一方通行さんがいじけた........!(ちょ....ちょっとキャラ崩壊が激しくない?)」
垣根「大丈夫大丈夫。こいつは昔から無視されるのに弱いんだ。まだなんかブツブツ言ってるうちは問題ない。本当に怒ったら、無言になるはずだ。」
佐天「垣根さん、一方通行さんのことよく知ってるんですね。」
食蜂「(垣根×一方通行...........アリねぇ......)」ジュル
余談だが、食蜂のPCにはエイワス製腐○子向け同人ゲームのデータが100GBは入っている.....
エイワスは同人誌と同時にゲーム製作にも乗り出していたのである.......
垣根「で、俺の仇名は決まったのか?」
一方通行「お.....おォ、クソったれなてめェにピッタリなやつができたぜェ................。これからてめェは『ていとくン』だァ!
もちろン朝のニュースをジャックしてテロップに『レベル5垣根帝督の愛称は【ていとくン】に決定しました』って流してやンよォ........!!」
垣根「別にいいぜ、どのチャンネルだ?録画する。」
一方通行「ハ、今さらやめてくれって言っても遅ェ...............................て今何つったァ!?」
垣根「別にかまわないぜ、『ていとくン』なんて幼稚園の頃から呼ばれてるしな。今さらだ。」
477 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:03:31.91 0
一方通行「(クっ...........そういや俺には絶望的にネーミングセンスがねェことを忘れてたぜェ.....!俺の仇名聞いたときに爆笑してた麦野は雑誌開いて完全に無視してやがるし.......)」
垣根「普通に使って違和感ないしな......。たとえば.........」
垣根は周りを見わたし、削板に呼びかける.....
垣根「お〜い、軍覇っち根性足りてるかー?」
削板「おお!ていとくン、今日も良い根性だああ!」
垣根「.........みたいにな。」
一方通行「おめェら仲良かったンだな.......」
削板「いや、初対面だ。」
一方通行「..................もうつっこまねェぞ....。(つっこみキャラが定着しちまうからなァ......)」
佐天「と、とりあえず軍覇くん、食蜂さんと垣根さん.......」
一方通行「ていとくンだァ.....!」
478 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:09:22.36 0
佐天「て、ていとくンは何か頼まないんですか?(それ続行するんだ..............てか早速つっこんでますよww)」
垣根「そうだな、せっかく仕事で女の子とお茶できるんだし俺がおごるぜ」
佐天「うわ〜、流石第二位〜、イケメン〜〜!(これは良いサイフになりそう.......!)」
削板「(しまった、おごるという手があったあああ!)」orz
食蜂「あ、わたしぃこのアレクサンドリアキャビアパフェとコピル・アークってコーヒーねぇ〜」
一方通行「.................俺はそろそろ帰らせてもらうぜェ。(.....なンか疲れたァ)」
一方通行は立ち上がる.....
垣根「どこ行くんだ?」
一方通行「聞いてなかったのかァ、家だよ家!」
垣根「かわいいロリっ子のいるところの間違いじゃないのか、セロリー?」ククク
一方通行「................てめェ.......。」ギラリ
場のムードが急激に険悪なものとなり.....
肌を刺すような空気を感じる......
店にいる客のざわめきもこころなしか小さくなる......
479 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:20:08.56 0
食蜂「(ちょ、ちょっと待ってぇ、今ここで始められたら私やばくなくな〜い(汗))」ヒィ
削板「(ここは俺が根性でなんとか皆を守って、根性見せねーと......)」
流れる一触即発の空気..........................それを破ったのは.......
一方通行・垣根「げふ!」
...........突如、二人の頭上に現れた金色の拳だった.......
一方通行「ちょ何しやがるンですか佐天さァン!?」
佐天「.........」ギロリ
一方通行「」←蘇るトラウマ
佐天「ケンカするなら何もない宇宙空間ででもやって下さい。迷惑です。」
垣根「.............そうだな。ちょっとからかいすぎた。すまんな、一方通行。(おかしい、俺の体表にはある一定速度以上のものを秒速1cmにする未元物質を付加していたはず........)」
一方通行「ああ..........(涙目)」ガクガク
へなへなと席に座る一方通行.......
食蜂「(さ、佐天さんかっこいい.........///...)」
御坂「(なんか見てて一方通行が哀れに思えてきたわ........)」
480 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:22:44.55 0
テロリテロリテンテンテンピーン♪テロリテロリテンテンテンピーン♪
不意にそんな音が聞こえてきた
削板「なんだ?」
垣根「これは緊急警報放送だな」
アナウンス「落下物警報。第4、第7、第11、第17、第23学区にいる人はただちに屋内に避難して下さい。繰り返します.........」
麦野「避難区域から考えると、たぶん宇宙関係ね。」
佐天「ま、これでどちらにしろ帰れませんね、一方通行さん。」
一方通行「........そォだな....。(もう疲れたァ.......)」
食蜂「あ、すみません。このゴールドニードルズって紅茶も追加してくださいねぇ〜」
垣根「.............頼むから代金を6ケタにはしてくれるなよ」
それからしばらく、この能力者の頂点にいるものたちの会談は続くのだった........
481 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:34:48.55 0
9月26日 午後3時ごろ 学園都市第四学区某喫茶店
ミンミンミラクルミ○ルンルン♪ミンミンミラクルミ○ルンルン♪
意外と弾んでいた話を強制的に中断したのは、一本の着メロだった......
垣根「もしもし?」
御坂「(今着メロ、アニソンじゃない?)」ヒソ
佐天「(もしかしてオタクなんですかね?)」ヒソ
垣根「何.....!?そうか、で、どうしろと?俺一人では無理だと思うが.........。..........何ぃ!?それは可能なのか?う、おう了解した。交渉してみよう。」カチャ
佐天「何かあったんですか?」
垣根「ああ、第23学区でテロが発生した。犯行声明も出ている、『科学の子EX』ってやつらで人質をとって高飛び用の超大型旅客機を要求し、強力なシールドを使っての立てこもりだそうだ。」
一方通行「なンだァその某巨匠の漫画の主人公に余計なものをとっつけたみてェなやつらは?」
482 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:38:10.46 0
垣根「しかもその人質の中に統括理事会のお偉いさんがいるらしい。で、俺になんとかしろって言ってきたんが............。」
麦野「.............まさか私たちを使う気?」
垣根「........そのまさかだ。謝礼は一人3億円まで出すと言ってる。」
佐天「さ、3億円!?」
御坂「まあ妥当な金額ね.......。(..........統括理事の命が掛かってるにしては少なめだけど.......)」
垣根「別に無理強いはしないが、俺の能力だけじゃ、シールドを無効化してるうちに人死にが出てしまうだろう。」
佐天「.........垣根s」
一方通行「ていとくンだァ!」
佐天「...............垣根さん。本当に動かせる能力者が不足してるんですか?貴方の組織『スクール』とかは?それと『ジャッジメント』にもけっこう使える人はいると思いますよ。」
一方通行「(佐天さァァンにスルーされたァァォァ!?)」orz
483 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:43:21.99 0
垣根「......!!..............ああ、『スクール』の人員は今ちょっと学園都市の外部で任務中でね。それと、この事件はどうやら学園都市としては隠したい事件らしく、
『ジャッジメント』『アンチスキル』は動かせないようだ。(佐天涙子..............やはり只のJCではなさそうだ.........。)」
佐天「そうですか.........。じゃあ協力します。」
御坂「ちょ!ちょっと涙子危険よ!?」
佐天「分かってますよ御坂さん。当然身の危険はあると思います。」
一方通行「佐天さァン、一応念のために訊いとくがァ金のためじゃねェよなァ?」
佐天「そ........それは、もちろん.........お金は欲しくなくもなくないですが...........(汗)」ハハハ
佐天は笑みを消して、一方通行に言う.......
佐天「そこに私の道があるからです。正しい、.........少なくとも間違いでないと思う。だから行きます。」
一方通行「.......そうか、なら俺は何も言わねェよ。」
佐天「一方通行さんも来てくれますよね?」
一方通行「いや俺は......」
484 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:48:19.99 0
佐天「来てくれますよネ?」ニッコリ
一方通行「.................分かったァ」ゾク
削板「それなら俺も良い根性を涙子に見せねーとな!」
御坂「もちろん私も行くわよ!(涙子が心配だし........)」
食蜂「う、え、わ、私も行ってあげてもぉ〜良いわよぉ〜(ここで抜けたらなんか私空気読めないみたいじゃなぃ..........それに佐天さんに恩を売っておいた方が良さそうだしぃ)」
佐天「皆ありがと〜」
麦野「私はパ〜ス..........................て佐天が行くなら私も行かなきゃダメだったあああああ!!!」
(注)麦野は9月末まで佐天保護の命令を受けてます。
垣根「..........じゃ、全員参加ってことで、すぐに出発するぞ。(この集団、佐天を中心とした妙な結束があるな..........)」
麦野「あーもう、行くならさっさと行って終わらせる!」ガチャ
代金を黒いカードで支払う垣根を尻目に店の扉を開ける麦野........
485 :
名無しさん@明日があるさ:2012/03/20(火) 23:57:56.47 0
ドボドボドボドボドドドド.........
突然の妙な音.............
それに気づいた佐天たちが見たものは.......
麦野「...............ぶ」
頭がピンク色の何かに覆われた麦野だった.......
麦野は震える手でそれを払いのけ、手にとって眺める.....
佐天「.................」
誰もがその非現実的出来事に言葉を失っていた.......
麦野「し.........」
麦野はその生臭い空気を思いきり吸い込み..........
麦野「シャァァァァアアアアアアキィェェェェェエエエエエエエエエエエ!!!!」
鮭だった、もちろん生。
そう、落下物とはSSTOが運んでいた表向きの荷物...........ノルウェー産のサーモン.....
それが、目の前の通りを覆いつくしているのである........
街路樹はまるで、季節外れの桜が狂い咲いているようにも見えた。
シャァァァァアアアアアアキィェェェェェエエエエエエエエエエエ!!!!www
保守
もう続きはないんでやんすか?
ほしゅ
ほ
491 :
名無しさん@明日があるさ:2012/04/23(月) 23:35:38.96 0
どうも、作者です。
最近ssを書く時間の減少に反比例して書きたい作品の数が増えてしまい、
このssを更新できるか正直分かりません。
そこで、このssをss投稿サイト「Arcadia」に移転しようと思います。
今まで保守してくれてありがとうございました。
しばらく経ってふと思い出したときに「佐天 百式」とググってみて下さい。
更新されているかもしれません。
492 :
名無しさん@明日があるさ:
かぁ