TAC元社員を過労死認定 会計士補習で長時間労働
資格取得支援事業大手のTAC(東京)の経理担当で、
昨年3月、急性虚血性心疾患のため35歳で亡くなった男性について、
東京労働局中央労働基準監督署が、長時間労働による過労死として
労災認定していたと代理人の川人博弁護士が7日明らかにした。
川人弁護士らによると、男性は入社直後の2009年11月、
公認会計士試験に合格。正式に会計士となるための実務補習を
週1回程度受けながら、休日出勤や徹夜の仕事をこなし、
多い時は月約125時間の時間外労働をした。
昨年3月、自宅で倒れ死亡。同12月、労災認定された。
川人弁護士は「TACは会計士の実務補習制度を熟知している
のに十分な配慮もせず、長時間労働を強いたことを重く受け止めるべきだ」
と話している。