105 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:39:34 0
>>2だけどなんだかんだ言って読んでるんだからしっかり書けよ
ばっくれるなよ
106 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:58:31 0
0.7.「…ぉらぁあッ!」
/13
ラッドは思い切りホウキを床に打ち付けた。かわされてしまった。
ホウキはバキッと激しい音を立てて折れ、先端部が離れた場所にカランと落ちた。
ラッドの攻撃をかわした獣は、ラッドの横をすり抜け、群集を背後から襲っている。
「くそっ、止めろ…!!」
ラッドは手に残ったホウキの柄の部分で殴りかかった。…と同時に、
獣は素早くそれをかわし、ラッドの後ろに回ったかと思うと、会館内へと戻って行った。
「はぁはぁ…、今のうちだ!みんな早く逃げるぞ!!」
「・・・だっ、ダメだ!外に同じのが何匹もいるぞ!!!」
誰かが叫んだ。ラッドは、思わず耳を疑った。
ラッドが慌てて会館の外へ飛び出すと、そこには先程の獣数十匹に襲われる、逃げ惑う人達の姿があった。
既に、もう何十人と構内に倒れ、助けを呼んでいるらしいうめき声が聞こえる。
ハッとして、ラッドは叫んだ。
「…ゴロー!おい、どこだ!ゴロー!!」
しかし、返事はない。他の人達の悲鳴と混乱の声だけが響いている。
ラッドは駐輪場に向かって走り出した。
…しばらくすると、ゴローの姿が見えた。
何やら、赤い道の上にベタ座りをし、肩を落とし下を向いている。
0.7.
/13 To Be Continue...
107 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 22:35:20 0
0.8.ラッドは、自分の背筋を何か冷たいものが通っていくように感じた。
/13
ラッドが近付くと、ゴローは体ごと道路に崩れ落ちた。
「・・・おぃ!聞こえるかゴロー!!もう大丈夫だぞ、オレが付いてる!」
「…ぁ ら、ラッドか…?・・・すまねぇやられちまった、情けねぇな、ハハッ…」
「うるせぇ喋ってんじゃねぇ!ちっと黙ってろ!! こっから抜け出すぞ!」
「・・・相変わらず・・だなラッド、でもさすがにこの…状・・況は厳し・・・いぜ・・」
ラッドが辺りを見回すと、いつの間にか獣が4匹、二人を取り囲み今にも襲いかかろうとしている。
「くっ、こいつら一体いつの間に…?!音もさせずに…狂ってやがる!」
「・・ぉ・・いラ・・・ッド、お前・・・逃・・げろ…」
ラッドは、ゴローのほうを見た。
「この緊急時に、お前も懲りねぇな。ギャグは時と場所を選べよ」
「・・・ぉ、お前だけなら・・・何とか一匹だけ・・・・・かわして逃げ…きれる・・・だろ」
「ぁあん?論外だな。なんとか二人で切り抜けるぞ!分かったか?」
「・・・。 ぉ・・前には・・・負ける・・・よ・・・ ハハッ・・・」
・・・そう言って、ゴローは眼を瞑った。
「・・・バカヤローが・・・ 寝てないでちったぁ手伝えよ。ふぅっしかし・・・・・・」
ラッドは呟きながら、ゴローを守るように身構えた。
「…グルルルル…」獣が、ジリジリと二人に迫ってくる。
「・・・いよいよ、やべぇな。」
0.8.
/13 To Be Continue...
108 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:05:06 0
0.9.『 ・・・この・・・剣を・・・ 』
/13
「・・・ぁん?」
ラッドがひるんだ瞬間、獣が一匹、飛び掛ってきた!
「…ギャァァアア!!」「・・・うおぉっ?!!」
次の瞬間、獣の体を何かが閃光のように貫いていた。
「アァァ・・・」「な、何だ?コイツ砂になってく・・・?!! それにこの・・・これは、何だ・・・??」
獣はその体を砂に変えて消え、そこには光輝く何かがあった。ラッドは、思わずそれを手に取った。
「な、なんだこりゃあ・・・ 剣??」ラッドの手には、光輝く剣があった。
すかさず、2匹目がラッドの背後から襲いかかる。
しかし、ラッドにはそれが遅く感じた。
「…なんだ?遅ぇぞ、てめぇ!」
ラッドが思い切り剣を横に振ると、大きな光の波動が残った獣3匹を一気になぎ払った。
「…ギャアアアァァァ…」「ぅおっ?! なんだこりゃ?!!危ねぇこの野郎!」
獣は、斬撃を受けた箇所から全身にかけ砂と化していき、かき消えた。
ラッドが手にした剣は、まだ光を失っていない。
「なんだ一体・・・この剣は? こいつらも・・・一体、何者なんだ??」
暗かった空は、気付けば真っ赤に染め上がっていた。
0.9.
/13 To Be Continue...
109 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:23:45 0
なんか不思議な展開になって… キターーー(゚Д゚;)---------!!
110 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:25:29 0
まるでゲームの世界だな
ヲタめ
111 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 00:11:40 0
ラッドみたいなキャラってどのゲームにもいるよな
112 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 00:24:25 0
113 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 22:21:16 0
0.10.「こいつら、どっから湧いてやがる?元を断たないとキリがねぇ…」
/13
辺りを見回すラッド。頭上には、赤黒く染まった空が、今にも落ちてきそうに広がっている。
―あの後、数刻が経った。
もう何匹倒したか分からない。倒れたゴローを守っての、たった一人の防戦が続いていた。
「ラッ・・ド・・・す・・げぇ・・・な、それ・・・。オレ・・にくれ・・・よ・・・」
「・・・バカヤロウ!分かったから喋らず黙ってろ!!それに…」ラッドの後ろから、獣が飛び掛かる。
振り向きざま、空に向かって振るったラッドの剣が、獣の体を引き裂く。
「結構疲れんだよ!次から次へと・・・さすがの俺でも、体力もたねぇ!!」
・・・辺りは、さらに暗くなっていた。
獣はどこからともなく現れ、ひっきり無しにラッド達に襲いかかってくる。
他の人達はどうなったか、誰か一人でも生き延びているだろうか、
いつまで自分もこうしていられるのか、これは悪い夢ではないのか・・・
・・・そのとき、ラッドの視線の先に、ふいに小さな人影が見えた。
「おぃ・・・!あぶね・・・」そう言い掛けたが、その人影は何も臆することなくこちらへ駆けて来る。
獣の攻撃がなぜか、当たっていない。・・・いや、正確には、『何か』に『弾かれて』いるようだ。
…ラッドの近くまで来たその少年は、まだ若い、どこにでもいる普通の少年だった。「お前、いったい・・・」ラッドはたずねた。
「僕はフィル、隣町シーマストから来ました。こいつらを倒すの、僕も手伝います」
0.10.
/13 To Be Continue...
114 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 22:05:56 0
・・・ごめん、さっきのちょっと
も1回やらして。
115 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 22:27:49 0
0.10(再).「こいつら、どっから湧いてやがる?元を断たないとキリがねぇ…」
/13
―あの後、数刻が経った。
もう何匹倒したか分からない。倒れたゴローを守っての、たった一人の防戦が続いていた。
ラッドの後ろから、獣が飛び掛かる。
「・・・んのゃろ・・・」
振り向きざま、空に向かって振るったラッドの剣が、獣の体を引き裂く。
「次から次へと・・・!さすがの俺でも、体力もたねぇっつぅんだよ!!」
・・・辺りは、さらに暗くなっていた。
獣はどこからともなく現れ、ひっきり無しにラッドを襲ってくる。
他の人達はどうなったか、誰か一人でも生き延びただろうか、
いつまで自分もこうしていられるか、これは悪い夢ではないのか・・・
そのときだった。
ラッドの視界に、小さな人影が写った。
「・・・ん?あれ人じゃ・・・?!おぃ…」
そう呼び掛けようとしたところで、その人影目掛けて、獣が飛び掛った。
・・・が、獣の攻撃は当たっていない・・・いや。正確には、何かに弾かれているようだ。
「な、なんだ?一体・・・何が起きてやがる??」
人影は、少しずつラッドとの距離を縮め、近付いて来る。
0.10.
/13 To Be Continue...
116 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:15:32 0
★CASTステータスB
ラッド Lv 7
大学生
Exp. 18/100
Hp: 23/28
Cp: 0/ 0
STR 11 SKL 5
SPD 7 LUC 8
CRT 0 DEF 9
攻撃 20 命中 106
回避 21
E ランドスケープ
剣★ 威力 9 命中 95
敵の相対速度を下げる不思議な剣
別名"光の剣" ラッド専用 回避+10
117 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:33:58 0
よし、次いってみよう!
118 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:39:33 0
読んでクレ厨
感想キボン
119 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 00:29:24 0
☆☆☆騙された人専用テンプレ☆☆☆
【From】
【2ch歴】
【釣られた回数】
【釣られた時の餌】
【コメント】
120 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 10:38:52 0
なんだここは
121 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 12:52:43 0
0.10.「…こらっ!起きんか、リートルード!!」
/17
僕は、机の上で目を覚ました。
「新学期早々、居眠りとは感心せんなぁ。しっかり聞いとくんだぞ。」
「ご、ごめんなさい・・・」
僕は、自分の顔が赤くなっていくのが分かった。
隣の席から、レイが小声で声を掛ける。
「ごめんねフィル、いちおう僕も起こそうとしたんだけど。」
…昨晩は、結局ほとんど眠れなかった。
不思議な声、繰り返す時間…。
これから、何が起こるというのだろう。
僕は、何処へゆくというのだろう。
「どうしたの、フィル?朝からボーッとしてるよ。何かあったの?」
レイが、心配そうに僕のほうを見ている。
「あ、ごめんごめん。いや、昨日ちょっと色々あって…」
「ふぅん。それにしても、明日の実力テストがヤバいなぁ。フィルは勉強した?」
僕は、心ここに在らず、といった様子そのものだったと思う。
…今日の天気は快晴。教室の時計は、12時3分を指していた。
0.10.
/17 To Be Continue...
122 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 13:11:12 0
★CAST図鑑E
レイ 15才 フィルの幼馴染み
フィルの家の、3軒先の家に住む少年。
誕生日の関係でレイのほうが1つ年上だが、
フィルとは小さい頃から一緒によく遊んだ幼馴染みの仲。
人見知りをする性格で遠慮がちだが、優しい心を持った少年。
S.E.S.脇役の中では、ゴローに近いポジションだが、
雰囲気は全く相容れない別のものを持っている。…という設定。
123 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 18:38:20 0
0.11.「キャァアアアアーー!」
/17
昼休みの穏やかな時間は、一瞬にして消え去った。
僕は、レイと顔を見合わせた。
「な、なんだ?!今の…?」
「…1階からだ!行ってみよう、フィル!」
教室の外に出ると、悲鳴を聞いた隣のクラスのトモが、同じ様に教室から飛び出して来た。
「フィル!今の下からか?行ってみようぜ!!」
3人は、様子を見に行こうとする他の生徒達に揉まれながら、1階を目指した。
「…ぉいっ!誰か先生を呼んで… 早く保健室へ!」
「今の、確か7組のバカムラの声だぜ!てことは…」
トモは階段を一番に駆け下り、角を曲がって廊下に入った。
僕も、トモのすぐ後ろに続く。
「わっ、ちょっと待ってよ二人共…」レイが、遅れて7組の教室に入ってきた。
教室内には、女子生徒がひとり床に倒れ、隣ではもう1人の女子生徒が、震えている。
「バカムラ!何があったんだ?!」
「おぅ、トモ!それがなんか… メグちゃんがいきなり、左肩を何かに掴まれたように後ろへ吹っ飛んだらしくって、
今、血がどんどん出てきてやべぇんだよ!!どの先生か早く呼んで来てくれ!!」
そのとき、廊下のほうからまた悲鳴が聞こえた。
0.11.
/17 To Be Continue...
124 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 18:57:52 0
0.12.「うぁぁぁああああ!」
/17
「?!! なんだ今度は?!」トモが、廊下のほうへ視線をやり、身構えた。
「フィル!危ないよ、気を付けて…」レイは僕の心配をしている。
僕は廊下へ飛び出し、悲鳴の聞こえたほうを見た。
「…ぐぁぁあああ、痛ぇ!なんだチクショォオオオー!!」
同じように肩を押さえ、血を流しながら男子生徒が倒れている。
「なっ、なんだ?!! 何かが・・・いる!!」
フィルは、直感的にそう口走った。
「…なっ!!なんだこれは、おぃ!大丈夫か!!しっかりしろ!!」
騒ぎを聞き付けた先生がやって来た。先生のあんなに驚いた顔は、見た事が無い。
「…ギャァァアアアアア!」
駄目だ、また悲鳴が聞こえる。今度は下足場のほうから…
…そう思ったとき、フィルは、不思議と一瞬、自分の体が温かくなったように感じた。
「…??? なんだ?今の…。」
そのときだった。
『 ・・・ フィル… 聞こえますね? 行きなさい… あなたが止めるのです ・・・ 』
「…なっ、昨日の…!! 一体これは…」
その瞬間、フィルは自分の中に何か大きな鼓動が波打つのを感じた。
0.12.
/17 To Be Continue...
125 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 19:14:31 0
0.13.「フィル!一体何が起こってるの?!!早く逃げようよ、ねぇフィルったら!!」
/17
教室から出て来たレイが、僕にしがみつくように叫ぶ。
僕は、何か…不思議な使命感に追われていた。
「行かなくちゃ…」
「…え?」
僕は、レイの手を振り払い、下足場のほうへ駆け出した。
「…おぃ、どうした?!!」
「あっトモ!フィルを…、フィルを止めて!早く…!!」
下足場は、驚くほど静まりかえっていた。
1年生が一人、真っ赤に染まった素板の上に倒れている。「くそっ…!!」
僕は、耳を澄ました。
「 …なにか …いる…!」
次の瞬間、何かに激しく突撃されたような衝撃が走った。
「…!!」
僕は、無言ですぐに体勢を立て直し、周囲を見回した。
すぐ、僕は気付いた。
「?!! 血が… 浮いてる?!」
何もない空中から、血が出て、床に滴り落ちている。
しかし、フィルは次の瞬間、確かに聴いた。
「グルルル・・・」
0.13.
/17 To Be Continue...
126 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 20:00:58 0
0.14.「お前か…?!!みんなをやったのは!!」
/17
注意してよく見ると、血が出ているそれは、牙が付いており、何かの口のようだ。
「…ァゥヴァアアア!!」
口は、僕の喉笛目掛けて噛み付いて来たが、僕も意識せず、何かがそれを瞬間的に弾いた。
「ァォオン!グルル…」
跳ね飛ばされた"見えない何か"は、先程とは違い、不安めいたうなり声でフィルの方を睨み付けている。
「な、なんだ?さっき助かったのも、これのお陰か…?!何か見えない壁みたいのが僕を…」
次の瞬間、"見えない何か"は、僕めがけて再び飛び掛ってきた!
「!! このっ…」
僕は引き下がりそうな気持ちを踏み留まり、タイミングを合わせ思い切り拳を前に振った。
ボフン!と不思議な音がしたかと思うと、何か白い靄のようなモノを纏い、"見えない何か"が後ろに吹っ飛んだ。
「な、なんだ?!!今の… それにコイツ、砂…?!」
ぶつかった壁にはヒビが入り、"見えない何か"はササーッと砂を落としているように見える。
身構えたが、もう何も襲ってくる気配は無い。うなり声も、聞こえては来ない。
フィルには、目前に広がる光景を到底理解など出来なかった。
ハッとなってフィルは、すぐさま倒れている1年生徒の元へ駆け寄った。
喉元に指を当てたが、既に息が無いようだった。
「そ…、そんな…。」
フィルは、愕然と肩を落とした。
0.14.
/17 To Be Continue...
127 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:20:39 0
0.15.「…おーぃ、フィルー!無事かー?!!」
/17
トモが、下足場に入って来た。
「向こうから、見えてたぞ。すげぇな、お前!!どうやって倒したんだよ、今?!!」
僕は、ただ下足場の素板の上に力無く座り、そこにある亡骸から目を背けられなかった。
「・・・。お前のせいじゃ、ねぇぞ。フィル・・・」
「・・・初めて・・・」「・・・ぅん?」
僕とトモが話し始めると、後ろからレイもやって来た。
「初めて・・・ 人が死んでるのを見た。」
「・・・あぁ、俺もだよ。」「…えっ、死んじゃったの?!そのコ…」
レイが、柱の影に隠れ、震えている。
「あいつは… 一体… 」僕がそう言い掛けたときだった。
「な、なぁに、あれ・・・」
レイが指した方向の先には、赤黒く染まり、今にも落ちてきそうな空があった。
「なんじゃ、ありゃあ・・・。校内の騒動で気付かなかったな、いつからだ」
僕は無言のまま立ち上がり、下足場から外に出た。
「…フィル?! どこに行くんだい?危ないよ!!」
レイの問い掛けに、僕は答えた。
「…分からない。でも、何故か僕が…行かないといけないような気がするんだ。…ごめん!!」
僕は、赤黒く染まった空の下を目指し、駆け出していた・・・。
0.15.
/17 To Be Continue...
128 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:52:26 0
★CAST図鑑F
トモ 14才 フィルの友達
自分にとっても案外、予想外のキャラだったので、あまり語りたくはない。
フィルの中1の時のクラスメイト。2年に上がる時のクラス替えで、離れ離れに。
ちなみにレイは1年時もフィルと同クラスだったので、レイともそれなりには仲良し。
背の低い小柄な、熱血サッカー部員。
筆者の大学時代のゼミ仲間がモデル。
129 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:55:48 0
★CAST図鑑F
バカムラ(本名 タカムラ) 14才 トモの友達
フィル、トモ、レイの、中1時のクラスメイト。
かつてのクラスではムードメーカー的存在だった。
バスケ部所属。
メグちゃんとは、別にどーこー言う程の仲ではない。
130 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:56:37 0
あっ間違えた・・・
F ⇒ G ね
131 :
名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 22:14:42 0
★CASTステータスC
フィル Lv 2
選ばれし者
Exp. 0/100
Hp: 19/19
Cp: 5/ 7
STR 3 SKL 5
SPD 6 LUC 6
CRT 5 DEF 3
攻撃 11 命中 119
回避 19
E クラウドパレット
空★ 威力 6 命中 110
雲を変幻自在に操る
フィル専用 回避+10
132 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 12:14:49 0
0.16.僕は、隣町の大学構内へと入った。
/17
既にあれから数十分、走りっぱなしだ。さすがに少し疲れてきた。
空はさらに暗くなってきている。僕は、その中心部を目指していた。
学園通りの坂には、何人もの学生が血まみれで倒れている。
「ハァ、ハァ…。くそっ、ここにも…。僕がもう少し早く来れてたら…!!」
坂を上りきり、大学の看板前で息をきらしているときだった。
「…ギャァァアア!!」
「…?!! ロータリーの方からだ!行ってみよう!!」
僕は、大学会館横の角を曲がると、何かの群れを見付けた。
獣のような生き物数匹に囲まれているが、その中心部には人影が見える!!
「…くっ!この距離… 間に合うか?!」
僕は、全速力で駆け出した。こんなに本気で走るのは、1学期の体育の授業以来だ。
フィルは瞬間、すぐ側の殺気を感じ取った。脚を踏み留まり、拳を構えるフィル。
「…っの、これでも… くらえっ!!」
振り向きざま放ったフィルの拳は、白い霧を纏い獣を吹き飛ばした。
「グルルルゥ… ギャアアァウ!」「…まただ。砂になってく…」
気が付けば、目の前に、大きな光り輝く剣を持った大学生が立っていた。
0.16.
/17 To Be Continue...
133 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 12:49:31 0
0.11.「お前、一体・・・」
/13
ラッドの問い掛けに、少年は口を開いた。
「フィルと言います。隣町も、ここと同じ獣に襲われて…。あなたは?」
「俺はラッドってんだ。ここの学生だが… それにしてもお前、面白い特技持ってんな。まぁ…オレも他人のこと言えねぇが。」
「…さっき、学校が襲われたとき急に使えるようになって… この力が無かったら、ここまで来れてないです。」
「不思議なもんだな。オレもついさっきだ、この剣が急に降ってきてな。それより・・・」
ラッドは、上空を見上げた。
「僕も、あの赤黒い空に胸騒ぎを感じて、ここまで来たんです。あれは一体…」
「さぁな、分かんねぇ。限り無く怪しいこた違いねぇんだが・・・」
そのときだった。
「! ラッドさん、あれ…!!」
「!! なんだありゃぁ、空が…開いてく…?!!」
赤黒く染まった空の一部がきれ、大きな口のように開いていく。
「なっ、なんだ!おぃ!何か壁や道路が歪んでんぞ!!!」
「!ラッドさん!!ダメだ… なにか強い引力が… 吸い込まれる!!」
「ぁん?!!あの空のガマ口か!!!ぉいやべぇぞ、足が地面から… うおぉぉっ?!!」
フィルとラッドの体は宙に浮き上がり、大きく開いた空の穴へ、急激に吸い寄せられていく。
「!! なっ、なんだあれ!地面が捻れて… グニャグニャになって… た、高い!落ちるよっラッドさん!!」
「だからさっきからゆってんだろーが!ていうか… ぅぉおおおっ何とかしろお前!」
「ムッ、ムリだよ!そんな… わああぁぁぁっ!」
二人は上空高く舞い上げられ、赤黒く染まった空の口の闇へと、消えた…。
0.11.
/13 To Be Continue...
134 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:00:39 0
0.17.「フィルと言います。隣町も、ここと同じ獣に襲われて…。あなたは?」
/17
「俺はラッドってんだ。ここの学生だが… それにしてもお前、面白い特技持ってんな。まぁ…オレも他人のこと言えねぇが。」
「…さっき、学校が襲われたとき急に使えるようになって…」
僕はふと、学校に残してきたレイのことが気になった。
「…この力が無かったら、ここまで来れてないです。」
「…不思議なもんだな。オレもついさっきだ、この剣が急に降ってきてな。それより・・・」
僕は、彼の視線に合わせて、赤黒く染まった空を見上げた。
「…僕も、あの赤黒い空に胸騒ぎを感じて、ここまで来たんです。あれは一体…?」
「さぁな、分かんねぇ。限り無く怪しいこた違いねぇんだが・・・」
「! ラッドさん、あれ…!!」僕は、声を張り上げた。
「!! なんだありゃぁ、空が…開いてく…?!!」
真っ暗に空を覆った雲が切れ、口のように開いていく。
「なっ、なんだ!おぃ!何か壁や道路が歪んでんぞ!!!」
「!ラッドさん!!ダメだ… なにか強い引力が… 吸い込まれる!!」
「ぁん?!!あの空のガマ口か!!!ぉいやべぇぞ、足が地面から… うおぉぉっ?!!」
僕の脚はフッと地面を離れ、雲の切れめに向かって、周囲の色んな物も巻き込み引き寄せられていく。
「!! なっ、なんだあれ!地面が捻れて… グニャグニャになって… た、高い!落ちるよっラッドさん!!」
「だからさっきからゆってんだろーが!ていうか… ぅぉおおおっ何とかしろお前!」
「ムッ、ムリだよ!そんな… わああぁぁぁっ!」
一瞬の出来事だった。僕は、あっという間に、暗闇の中へ吸い込まれてしまった。
0.17.
/17 To Be Continue...
135 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:12:36 0
0.12.
/13
―突然、現れた"空の切れ目"に、為す術も無く吸い込まれてしまったフィルとラッド。
何の変哲も無い、普通の1日だと思った。
また、退屈な1日が始まり、終わってくんだろうと思った。
気付けば昼が来て、友達と一緒に昼食を採り、
気付けば夕方になっていて、不思議な寂しさに駆られながら、家路に就く。
そうなるはずだった。
僕らは、何処へ向かうのか?
これから、何が起きるのか?
…そう、昨日も同じことを考えていた。でも、事は起きてしまった。夢ではない。
どうなるんだろう、これから…
どう、するんだろう、これから…。
―僕らは静寂の闇の中、静かな波の音を、確かに聴いた。
『 ・・・。 ここは・・・?』
0.12.
/13 To Be Continue...
136 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:45:09 0
0.13.『次回予告』
/13
―フィルは遂に、冒険の舞台「スカイガーデン」へ!!!
「記憶の海」に囲まれたスカイガーデンの最南端「静けさの浜辺」でフィルは一人、目を覚ます。
『 スカイガーデンへようこそ・・・ 』
彼を出迎えたのは、不思議な服装を纏う、まだ幼い少女。
フィルは、ラッドの事を問い質すが、自分一人だけが、浜辺に流れ着いたことを知る。
そして彼女は、フィルに驚きの事実を告げる・・・!!
記憶の海、エデンの園、白の遺跡・・・
まだ見ぬ未知の世界で、フィルを待ち受けるものは一体何なのか?
フィルの住む元の世界は、一体どこへ行ってしまったのか??
そしてラッドは・・・。
『 ・・・今は耐え、偏ることなく経験を積みなさい。それがあなたの今の「務め」なのです・・・。 』
― S.E.S第1話『冒険の舞台スカイガーデンへ…』
…乞うご期待!!
0.13.
/13 Continue To Episode-1.
137 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/02(土) 16:23:14 0
第1話スレまだかな
ワクワク(゚∀゚ )♪
138 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 01:11:12 0
ファンレター
1通目
139 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 01:11:58 0
続きキボン
じゃあ…
あっ間違えた…
じゃあファレタ2通目
ネット小説専門板ってあるのか?
145 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/05(火) 00:13:14 0
早く第1話をクレ
まだかなまだかな〜
学研の、オバチャンまだかな〜♪
感想キボン
148 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/17(日) 20:49:33 0
次が来るお!|´ω`)
|ω`)
149 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/20(水) 22:28:34 0
来るお!
こいよ早く
150 :
名無しさん@明日があるさ:2008/08/21(木) 00:52:01 0
次が来たお! |´ω`)
|ω`)
SESって何の略だ?
何気な名作age
ゲーム化期待
期待age