S.E.S.第0話『プロローグ』

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1名無しさん@明日があるさ
私達の住む世界とそう変わらない、
ある世界の話…



―ある夜、
ちいさな港町に住む平凡な少年フィルは、
不思議な声を耳にする。

…翌日。
突如として彼の通う学校は
何者かの襲撃を受ける。

「見えない敵」に対し、
フィルは突然授かった力、
『COLOR』を使い応戦する。

―一方その頃、
隣町にも異変が起こり始めていた。
晴れ渡っていた空が、赤黒く染まっていく…。

何かに導かれるように、
隣町へと駆け出すフィル。

『あなたはやがて、空の果てを目指す
長い旅に出なければならない―。』



―いま、大冒険の扉がひらく…!!
2名無しさん@明日があるさ:2008/06/25(水) 01:08:49 O
で?
3名無しさん@明日があるさ:2008/06/25(水) 01:22:45 0
キモオタ士ね
4名無しさん@明日があるさ:2008/06/25(水) 20:35:22 0
1000達まで1話は始まんないのか
5名無しさん@明日があるさ:2008/06/26(木) 00:58:16 O
★CASTステータス@

フィル 港町の少年
Lv 1
Exp. 0/100
Hp 18/18
Cp 0/ 0
ATK 3 DEF 2
SPD 5 CRT 0


※CRT:ColorResistant
6名無しさん@明日があるさ:2008/06/27(金) 01:44:13 O
★CAST図鑑@

フィル 14才 港町の少年


港町シーマストに住む、ごく平凡な少年。
本編の主人公。

両親と12才になる妹の4人暮らしで、
アルファリア市内では唯一の中学校に30分かけ徒歩で通っている。

ある夜、不思議な声を聞いたことをきっかけに、
やがて数奇な道を辿ることとなる、「運命の少年」。
7名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 16:10:21 O
AGE!!
みんな、続きを期待してファンレターを書こう!!!

ワッショイ!!(゜X゜)/ワッショイ!!!(^O^)/♪
8名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 17:54:47 O
キャスト2

汰中醒爾(たなか・せいじ)
スタンド名「ビューティフル・サンデー」

主人公のフィル・ジョースターのライバル。隣町の中学に通う34才の男。
ビューティフル・サンデーの歌声を浴びたものは瞬時にその年齢を変えられてしまう。
9名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 22:45:18 O
隣町へ着いたフィル・ジョースターは驚きの光景を目にする。
町を歩く人々の顔は普段通り。お店はすべて通常営業。事件や事故も一切ない平和な日常。ただひとつを除いては。

犬が吠えた。

驚きのけぞるジョースター。

「新手のスタンドか!?」

身構えるジョースター。
10名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 22:50:16 O
「COLOR(色の裁き)!!」
辺り一面が黄色に染まる。
「キャン!キャン!グルルル…」
恐れる犬。次の瞬間。

「ボコォォ!!!」

地面に横たわるフィル・ジョースター。
11名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 23:02:03 O
誰だお前w
星へ帰れ
12名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 23:02:44 O
「動物愛護法違反で逮捕する」

逮捕されるジョースター。取り調べ室へ入れられる。
「ゴゴゴゴゴゴ…」

部屋に近づいてくる巨漢の警官。

「ドドドドドド…」
13名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 23:11:40 O
「スタンド使い同士ひかれあうとはよく言ったものだ」
呟くジョースター。

突如部屋に立ち込める香り。それはジョースターの脳を刺激し、唾液を溢れさせる。
卵と揚げものの匂い。そこにプラスされる甘辛い和風の匂い。
「くっ…、これが奴のスタンドか…。」
14名無しさん@明日があるさ:2008/07/01(火) 23:26:28 O
「腹減ッテルカ?」

意識とは違う方向に手が動くことに恐怖するジョースター。

「このパワー…。このままではまずい。しかし!」

走り出すジョースター。

「パワーはすごいが近距離型のスタンドのはず!奴から離れてしまえばとりあえず攻撃を避けられるはず!」
15名無しさん@明日があるさ:2008/07/03(木) 08:26:36 O
よし、ジョジョヲタ氏ね
16名無しさん@明日があるさ:2008/07/03(木) 23:24:32 O
スタンド紹介

名前 ウィニング・ボウル (勝利のどんぶり)
本体 警官

パワー A スピード A
射程距離 C 成長性 B
特徴
おいしい。
17名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 09:45:08 0
ジョジョオタまじきもい、くたばれ
自己満は部ログでやれ
18名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 12:17:48 O
でもこのスレの最初の方はもっとキモいよな
19名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:02:17 0
最初の方がまだマシだろ

ジョ○ョの熱っぷりがキモい
どんだけ書き込めば気が済むんだw
20名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:06:55 0
>>19に賛成
>>1の続きの方がまだ気になる
21名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:08:21 0
何を言っても…

無駄無駄無駄ァーッ!
22名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:10:41 O
>>1早く続き書けよ
23名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:10:44 0
なんなんだこのスレはw
ちょっと良スレwww
24名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:11:38 0
>>22
もしかして第0話あれ>>1で終わりだったんじゃないか
25名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:13:05 0
なんと言っても…

まだまだまだァーッ!!無駄ッッ!!!
26名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:15:25 0
キモいスレ気チ
(((゚Д゚)))ガクブル まだやってるよ…
27名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:19:41 O
>>24
とりあえず一話、二話読んでからこのスレの価値を決めたい
28名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 15:38:44 0
>>20
何気にヒドい
29名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 16:47:15 0
0.1.「夏休みも、今日で終わりかぁ…」
/17


宿題をなんとか済ませたフィルは、部屋で一人つぶやいた。

今日は8月31日月曜。
部屋の時計は、20時17分を指している。

ここはルヴァール共和国の片田舎、港町シーマスト。

港町と言っても、最近は漁獲量もめっきり減って、
町のほとんどの人は隣町のアルファリアへ出稼ぎに行ってる。

僕のお父さんも、アルファリアの市役所で『係長』をしている。
それなりの役職らしいけど、そういうことは僕にはよく分からない。

そんなこんなで昼間、早めに学校から戻ると
町にはほとんどお爺ちゃんやお婆ちゃんばっかりなんだ。

僕の家は4人家族。
お父さんと、お母さんと、
あと、生意気な妹もいる。

あ、犬のジョスターもいるから、正確には5人家族になるかな。
ジョスターはとても賢い、良い犬なんだ。

みんな、仲良しなんだよ。


0.1.
/17 To Be Continue...
30名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 16:52:32 0
第2話キターーーーーーーーーーーー(゚∀゚)-------------------/~~~|||
31名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 17:10:01 0
>>30 2話じゃなくて0.1話だろ
こういう進ませ方にするんだな
先は長いぞ、みんな長期戦に備えろーーーーーーー!
32名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 19:13:18 O
少しぉもしろくなってきたような

気がするだけか なんだ
33名無しさん@明日があるさ:2008/07/04(金) 19:46:57 O
なんか続きが気になってる俺がいる
34名無しさん@明日があるさ:2008/07/05(土) 10:15:07 O
続きを書けよ
35名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 07:35:51 O
0.2.
「…夢か。」

辺りを見回すジョースター。

自分が道の真ん中でうずくまっていたことを知る。

「…!!!」

目の前に立つ巨大な犬。
36名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 20:39:31 0
>>35
死ねよボケこのKY
社会のゴミカスが 黙ってネカフェでも逝って1日中ジョジョ読んでろ、クソ難民が
37名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 21:08:00 O
このスレの内訳

ジョジョ  3割
1の自昨自演  6割
一般人  1割
38名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 21:33:28 0
>>37
で お前はジョジョなんだな
お前の続編も期待してやるから早く書けよ
39名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 22:03:12 0
0.3.
「…?! ゆ、夢か。」

自分の部屋のベッドで、巨大な犬の幻を見た夢をみたジョースタ。
「疲れてるな、もう少し寝よう。」

しかしなんとそこに、急遽、巨体の女が…

「・・・!!!」
「ドレープ@始まるよ!あんた何してだい、ぁk★jふぇじぇをいくらえ!!!!」
「くっ…!!この体勢からではっ…」

ズボンを脱ぎ始めるジョースt。
40名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 22:11:19 0
0.4.
「無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーッッッ!!」

「なっ、なんだなんだこの感覚はぁっ?!手が勝手に…くっ!!」
「無駄だよ。あんたにはこの攻撃をかわせない」

「な、なにィッ!?ポーキーブロンドル!おいっ、ポーキーブロン!起きろ!!」
パンツをずり下ろし、巨体の女の目の前でしごき始めてしまうジョースt。

「あんたのスタンドを無効化した。もうあんたはあたいの操り人形さ。」
「くっ!そんなバカな・・ぁあっ!!なにぃっ!!」
突然、近寄ったと思うと、巨体の女はなんとジョースtのナニを・・・
41名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 22:14:07 0
0.5
「くっ、くそぉ・・力が・・排卵・・・・・」

「バカだね。あたしの『バキュームヒル』にかかればこんなもんさ。
 さぁ、抵抗するのをお止め!!」
謎のスタンド使いの手によって、部屋にいるところを強襲されたジョースt。
彼の運命は…。
42名無しさん@明日があるさ:2008/07/06(日) 22:19:53 0
0.6
「どうしたんだい?身体がだらんとして、目もとろんとしてるじゃないか。」
「あ、ああぁ・・・・・・・。」
「んふふ・・・稀代の名スタンド使いと言われたあんたも、この程度かい。情けないねぇ」
「お、お前の目的は一体・・・ 」
「ふふ…さぁね。さぁ、そろそろフィニッシュの時間だ!」
「ぐぉっ?!! ぐわぁぁあああああああああああああああ!!!!!!」

悶絶するジョーシたー。あぁもうダメだ。このまま逝かされちゃうんだ。参ったネコリャ

すべてをあきらめかけた・・・・・・・・・・・・・・・・・・そのとき!


なんらかの光が端多々!!入った!!ようなネ。

はっけよーい・・・コテった!コテった!!
43名無しさん@明日があるさ:2008/07/07(月) 17:18:09 0
なんなんだよバカスレ
44名無しさん@明日があるさ:2008/07/07(月) 18:52:12 0
おいお前ら、続きが欲しいか、どうなんだよ。

欲しいのかーーーーーーーッ!!
45名無しさん@明日があるさ:2008/07/07(月) 22:40:24 0
分かったから早く続き書けよ
46名無しさん@明日があるさ:2008/07/07(月) 22:44:09 0
ジョジョはいいけど
ジョジョヲタってキモいよな
47名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 11:50:12 0
0.2.「お兄ちゃーん、ちょっといい?」
/17


「あぁ、開いてるよ。どうぞ。」
「ねぇ、最後の宿題が終わんないんだけどぉ…」
照れ笑いしながら、妹のフィリアが部屋に入ってきた。

「はいはい、またそれか。早くやっとかないからだろ。」
「あっひどーい、自分だってまだ済んでなかったクセしてさぁー。」
「で、なに… 算数か?」
「うーん、なんか問題文の意味がよく分かんなくって…」
「フィリアも少しは本とか読めよ?そういうので慣れとかないから、こういうとこで引っ掛かるんだぞ。」
「あはは…、だって活字がズラッと並んでると読む気しないんだって」

そう言いながら、フィリアは机の横にあるベッドに腰掛けた。
「まったく…」僕はそう言いながら、問題文を読み始めた。


0.2.
/17 To Be Continue...
48名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 11:51:28 0
0.3.「…ねぇ、お兄ちゃんはどっか行きたいなって思うことある?」
/17


「ん…」
僕は、問題の方に集中してたので、軽く相槌を打った。

「学校の図書館で読んだんだけど、昔、この国で大きな戦争があったんだって。」
「ふーん。聞いた事ないな」
「それでね、まだ小っちゃい子供とかも兵士として戦場に駆り出されて、多くの人が亡くなったって。」

僕は、問題文を読みきって、フィリアにどう説明しようか考えていた。
「大昔の話だろ?父さんや母さんが生まれるよりずっと前の。」
「うん、まぁそうなんだけどね。それと比べて今は平和だなぁ、って。」
「いいじゃないか。平和で穏やかなのに越したことはないだろ。退屈ってことか?」

そう言いながら僕はイスを少し後ろにさげ、算数のテキストを持って、フィリアの方へ向きを変えた。
「まぁそうだけど、少しは… あっ、分かった?」
「カンタンだよ。道のりと距離を切り分けて考えれば、あとは分数と少数の単純な計算で済むだろ。」
「あ、そっか。そこをごっちゃにしてたから、分からなかったんだ。少数と分数の関係が苦手なんだよね」

フィリアはそう言って、僕の返したテキストを眺めていた。
「ふんふん、了解。ちょっと、やってみるね。さんきゅー」
「はいはい、頑張れよ。」

納得したらしいフィリアは、自分の部屋にさっさと戻っていった。


0.3.
/17 To Be Continue...
49名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 11:55:44 0
キ、キターーーーーーーーーーー((゚Д゚)))/--------------!!

早く不思議な声聞こえないのかな、ソワソワ……
50名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 12:13:14 0
>>1
続きキボン
51名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 13:40:44 0
★CAST図鑑A

フィリア 12才 フィルの妹


リリールード家の長女であり、主人公フィルの妹。

勉強はそんなに得意ではないが、
その明るく気さくな性格から、友達が多い。

なんか意味ありげなCASTだが、これと言って再登場の予定はなし。
S.E.S.に穏やかな雰囲気を吹き込んでくれた。…はず
52名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 14:36:01 O
やっと続ききたか
早く続き書けよ
53名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 16:21:32 0
0.4.「ふぅっ、さて、と…。」
/17


僕は一息付きながら、さっきフィリアが言ったことを思い出していた。
どこかに行きたい?

行きたくなくはない、…かな。 まぁ、
フィリアなんて小学校区外にすら出たことないんだから、そんな風に思うのも当然か。

いや、僕が小学校高学年の頃、家族みんなでキャンプに行ったじゃないか。
ジョスターが小川に飛び込んで、僕らもびしょ濡れになって、3人一緒に遊んだ。

…ああいうのをまたしたい、ってことかな?
ま、いっか。

―そんなことを考えながら、僕は翌日から始まる新学期の準備をしていた。

「フィルー?お風呂が冷めるから入っちゃいなさーい」
…1階から、お母さんの声が聞こえた。

「はーい、すぐ入りまーす」僕はすぐ答えた。

「あっ、お兄ちゃんずるーい。早く上がってよー?あたし髪洗うんだからー」
隣の部屋から、フィリアの声が聞こえた。

「はいはい、了解。」僕は、少し呆れたようにドアの方に向かって答えた。


0.4.
/17 To Be Continue...
54名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 16:42:44 0
0.5.「ふぅっ…」
/17


僕は、ため息を一つ付いた。

明日から、また学校か。
…別段、イヤだなってことはないけれど。

友達とは夏休みの間も会ってたから、特に久し振りってワケじゃないし、
勉強はまた始まるけど、体育大会や文化祭も近いから、楽しいこともあるし。

暑いのは終わって、涼しくなるし。
ま、いいか。

そんなことを考えながら、僕は明日の準備をささっと済ませ、
タンスから着替えを出していた。

「ワンワン!」
「んっ、ジョスター。何… わぁっ?!こらっ…」

ジョスターが部屋に入って来たと思うと、
僕の明日履く靴下をくわえてあっという間に下に降りてってしまった。

「あいつ…もう全く、そんなもん持ってってどうするんだよ??」
そのときだった。

『 ・・・ 選ばれし者よ ・・・ 』


0.5.
/17 To Be Continue...
55名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 18:00:42 O




      完
56名無しさん@明日があるさ:2008/07/08(火) 20:08:49 0
さぁ、続編期待のみんな、
張り切ってファンコールを出そう!!こーぜ!こーぜ!!
ワッショイ!!(゜X゜)/ワッショイ!!!(^O^)/♪
57名無しさん@明日があるさ:2008/07/12(土) 11:56:37 O
0.6.「選ばれし者よ…」
/17


僕は瞬間、全身の毛が逆立つような気配を感じた。
体は縮こまり、部屋の中を必死に見回す。
フィリアに何か確認しようとしたが、すぐに声が出ない。

『選ばれし者よ…』
「…ぇえっ?」やっと出た声がそれだった。

気付くと僕は、自分の部屋の真ん中に座り込み、視線は天井と窓際を往復していた。

『…恐れることはありません、よく聴きなさい。』
僕は黙っていた。

『あなたはやがて、空の果てを目指す長い旅に出ることになるでしょう』
僕はやっと立ち上がり、窓際に寄った。
周囲が妙に静かなことに気付いた。
さっきまではっきり聞こえていた波の音が、まったく聞こえて来ない。

『…これから往く路の先で、あなたは多くのことを後悔し、また幾度となく絶望を味わうでしょう。
 しかし忘れてはなりません。
 …本当のあなたと会える日もあることでしょう、楽しみにしています…』

…声は、聞こえなくなっていた。


0.6.
/17 To Be Continue...
58名無しさん@明日があるさ:2008/07/12(土) 11:58:47 O
早く続き書きやがれキタ━━(゚∀゚)━━!!
59名無しさん@明日があるさ:2008/07/12(土) 13:46:04 O
0.7.耳慣れた波音が聞こえる。
/17


僕は、しばらく放心していた。

何が起こったんだ?
夢でも見てたのか?
これから… 何が起こるっていうんだ?

色んな考えが、頭の中を巡っていた。

…しばらくして、下から母さんの声が聞こえた。

「フィルー?お風呂が冷めるから入っちゃいなさーい」
僕は、一気に現実に引き戻された。

「…あっごめん!すぐ降りるからー!」

まだ気にはなっていたが、あまり考えまいと思った。

その直後だった。

「あっ、お兄ちゃんずるーい。早くあがってよー?あたし髪洗うんだからー」

…僕は、異変に気付いた。


0.7.
/17 To Be Continue...
60名無しさん@明日があるさ:2008/07/13(日) 18:26:59 O
おもしろくなってきたなw
61名無しさん@明日があるさ:2008/07/13(日) 21:21:39 O


     Fin

62名無しさん@明日があるさ:2008/07/14(月) 14:58:54 0
>>61
3行だカス
63名無しさん@明日があるさ:2008/07/14(月) 15:05:31 0
日本全国で今、
S.E.S.の続編を期待するみんな、
さぁ、ファンレターを出そう!!
ワッショイ!!(゜X゜)/ワッショイ!!!(^O^)/♪
64名無しさん@明日があるさ:2008/07/14(月) 15:06:36 0
>>63
3行だゴミクズ
氏ねよボケが ジョO゙ョかてめぇ
65名無しさん@明日があるさ:2008/07/14(月) 15:07:34 0
そういえばジョジョどこいったんだ

割と面白くてなにげに続編期待だったんだが
66名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 15:22:32 O
ジョジョヲタは秋葉オチしたらしいな
67名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 15:24:47 O
読者何人くらいいるんだ?

読んだ人は番号言ってけ、1!
68名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:20:38 O
2!

続きキボン 気になるトコでトメナイデ
69名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:24:08 O
なんか面白そうな雰囲気でてんなボケ
続き書けよ3
70名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:26:37 O
早く書けや4
71名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:27:43 O
キモォタ氏ね、とりあえずヨン
72名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:28:18 O
被ってんざねぇよ、6!
73名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:30:27 O
いま電車の中で女子高生サイコーパンチララッキー7!
74名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:32:21 O
氏ね妄想野郎
75名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 18:33:43 O
みんな仲良くやろうお(・ω・)/

ケンカは良くないお
76名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 19:17:49 0
>>62-75
自演乙w
77名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 21:15:30 0
なんでだ、なんでだーーッ!
78名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 21:16:28 0
ふっ、ふっ、ふっ、ふぅーっ。(汗
79名無しさん@明日があるさ:2008/07/15(火) 21:21:35 0
( ´ω`)忍法隠れ身の術お

|ω`)三 サッ
80名無しさん@明日があるさ:2008/07/16(水) 22:41:55 0
0.8.「お兄ちゃん?」
/17


何も返事できなかった僕を心配して、フィリアが顔を覗かせた。

「どしたの。そんなコワい顔して。」

「あ、いや・・・お前、なんともないか。」
「なんともない…ん、なんとも・・・なくはないけど。・・・何の話だったっけ?」
「ワンワン!」

ジョスターが、部屋に入ってきた。
「・・・あはっ、お兄ちゃんの靴下が欲しいんじゃない?」
僕は、無意識に靴下を持って上へ遠ざけた。

「ウゥ〜・・・」僕はそのとき、ハッとなった。

「フィリア、この後だ!この後だったんだ!」
「…え?」

僕がフィリアを制して、しばらく沈黙が流れた。だが、何も起きる気配はない。

「…ちょっとーあなた達なにしてるのー?どっちでもいいから、早く入んなさーい」
母さんの声だ。
「あっ。はーい!お兄ちゃん、あたし先入るかんねー。さっ降りよ、ジョスター。」

フィリアは、何も気にする風もなく、下へ降りていった。


0.8.
/17 To Be Continue...
81名無しさん@明日があるさ:2008/07/16(水) 22:55:49 O



              完


82名無しさん@明日があるさ:2008/07/16(水) 22:59:04 0
0.9.
/17


・・・時間は今、23時47分。
もうみんな、寝静まったみたいだ。

僕は、自分のベッドに寝転がっていた。

あれこれ考えてしまって、中々寝付けなかった。


…あれは、一体誰だったんだろう?

夢でもない。意識はその前後もはっきりしていた。
時間が止まっていた… そんなバカなこともある筈はない。

いや、止まっていたというより、むしろ…


・・・僕は、そこまで考えて、怖くなってやめた。

ケータイのアラームを7時にセットすると、
部屋の電気を消し、布団をかぶった。

開け放った窓からは月明かりと、
静かな波の音が聞こえていた。


0.9.
/17 To Be Continue...
83名無しさん@明日があるさ:2008/07/17(木) 11:12:20 O


     Fin


84名無しさん@明日があるさ:2008/07/17(木) 13:46:27 O
続き頼むぜ
85名無しさん@明日があるさ:2008/07/22(火) 22:32:26 0
0.1.「…ぁあん?論外だな。」
/13


ラッドは、間髪入れず答えた。

「でもなぁ・・・ラッド、今時こんなの集まんねぇって」
「ばかやろ、やる前から諦めてんじゃねぇよ。」

色鮮やかなポスターが、学内掲示板に貼り付けられている。

「ちょっと派手過ぎたかな?まぁこんぐらいやんねぇと、目立たねぇしな」
「派手過ぎたかな?じゃねぇって。また学長に呼ばれても知らねーからな」
そう言いながらゴローは、ポスターを丁寧に貼っている。
相変わらず、几帳面なやつだ。

「・・・お?ぉい、ゴローとラッドだぜ。またくだらねぇことやってんぞ。」
そこに、グレイグ達がやってきた。

「チッ、面倒なヤツが来たぜ、おいラッド。」
「いいよ、ほっとけあんな奴」
「おいおーい、そんな言い方はねーだろ。大変そうだから励ましてやってるだけだろ。」

…今日も、つまらない流れだ、ラッドはそう感じていた。
天気は快晴。太陽は、ラッド達のちょうど真上から照り付けていた。


0.1
/13 To Be Continue...
86名無しさん@明日があるさ:2008/07/22(火) 22:51:50 0
★CAST図鑑B

ラッド 20才 町の大学生


学園都市アルファリアに下宿しながら大学へ通う、ハタチの青年。
バンドが好きで、隙あらば構内ジャックのストリートライブを狙う。
高校時代は剣道でインターハイ出場という経歴を持ち、腕っぷしは強い。
負けん気が強く、畏れることを知らないが、心優しい男。
ゴローとは、中学時代からの親友。
87名無しさん@明日があるさ:2008/07/22(火) 22:55:55 0
★CAST図鑑C

ゴロー 20才 ラッドの親友


ラッドの組むバンド『Spool EquipmentS』のドラム担当。
ラッドとは中学の頃からの幼馴染み。

おそらく、大方の予想通りの脇役。期待を裏切らない男。
他に設定事項は特にない、普通の元気な若者です。
88名無しさん@明日があるさ:2008/07/22(火) 23:23:04 0
0.2.「へっ、嫌味な奴だぜ。誰のせいでこんなことしてると思ってやがる」
/13


ラッドは、軽くあしらうようにそう言った。

「だからお前と話すのはくだらねぇんだ。方向性が違うって何度言わせんだ。」
「…聞いちゃいねぇよ、それでわざわざステージを独占する言い訳したつもりかよ」
ゴローも、食って掛かっている。

「…グレイグ、早く行こうぜ。スタジオの時間に遅れちまう」
「…ぁあ、だな。 ― まぁお前ら、頑張れよ。」

「・・・いいからゴロー、ほっとけ。さっ続きやるぞ。早くやんねぇと、日が暮れちまう。」
歪んだゴローの顔も少し解けたらしい。
「ぁあ、そうだな。」

グレイグ達が中庭の向こうへ歩いていくのを尻目に、ラッドとゴローは、また別の掲示板を探していた。

「・・・あー、それにしても暑くないか?もう…」
ゴローはそう言いながら、手を休めてケータイのカレンダーを見ている。
ラッドはそれを、ピンを片手に覗き込んでいた。

「・・・おぉ、そういや・・・ 今日からもう9月だったんだな。学祭まであとひと月か・・・」

休みにも関わらず、キャンパスには多くの学生の姿が見える。
教員と4年の研究生グループが、食堂のある大学会館から何やら話しながら出てくるのも見える。


0.2.
/13 To be Continue...
89名無しさん@明日があるさ:2008/07/22(火) 23:26:27 0
キタね、そうキタか

フィル編の続きが気になるな
90名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 00:32:20 0
★CASTステータスA

ラッド 隣町の青年
Lv 4
Exp. 0/100
Hp 25/25
Cp 0/ 0
ATK 9 DEF 7
SPD 6 CRT 0
91名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 12:12:50 O
1から読んだが続きが気になってるオレ

続きキボン
92名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 22:17:22 0
続きヲクレ
93名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 23:03:56 0
0.3.「ん?なんだあれ」
/13


ラッドは、食堂のほうを見ていた。

「なんか、やたら若い連中がいるな。なんかあったのか?」
「まぁ・・・やたら若いだろうな、ありゃどう見ても高校生だろ。」
ゴローが、呆れたように答えた。

「今日はオープンキャンパスなんだってよ。」
「ははぁ、なるほどな。道理で休みなのに色んなサークル連中の顔が見えると思ったぜ。」
「オレは、むしろお前が知ってて今日ポスター貼ってんのかと思ってたけどな。買い被り過ぎたか」
「あん?なんか言ったか?」

その時ふとラッドは、辺りがやけに暗くなっていることに気付いた。
さっきまで晴れ渡っていた空を、黒い雲が覆ってきている。

「・・・なんだなんだ、ひと雨くんのか。ついさっきまで晴れてたのになぁ。」
「いや、今日は雨の予報なんて出てなかったぜ。変な天気だな・・・そろそろ引き揚げようぜ」

ゴローはそう言うと、さっさと残りのポスターを貼ってしまった。「おい急げよ、こりゃひと雨くるぜ」
「あぁ・・・。 」
ラッドは軽く相槌を打ちながら、妙な胸騒ぎを覚えていた。

なんだ?この変な胸のざわめきみたいなのは・・・?

ラッドの顔からは、次第に余裕が消えていっていた。


0.3.
/13 To Be Continue...
94名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 23:25:27 0
0.4.「おい、ちょっと・・・暗過ぎないか?」
/13


駐輪場に小走りで向かいながら、ラッドはゴローに言った。

「暗いよ、だから通り雨か夕立か、そのへんの何かなんだろ。」
「いや、それにしても・・・ ただの通り雨にしちゃあ… 」

そのときだった。

突然、女性の悲鳴が聞こえた。

「 ?!! ・・・おいっ、今の聞こえたかゴロー」
「あぁ!大学会館のほうだ、行ってみよう!」

2人は元来た道を引き返し、大学会館のほうへ走り始めた。
ゴローよりは足の速いラッドが若干、先行する。

「おいラッド!気を付けろよ、さっきの声・・・なんか普通じゃなかったぞ!」
「ゴロー、110番しとけ! お前いつでも逃げれるようあんま近付くな!」
「無理すんな!何か・・・やべぇぞ!!」

ラッドは、急ぎ大学会館に向かいながら、何か武器になるような物を無意識に探していた。

「…事件です!イルベリア大学で!!さっき女性の悲鳴が・・・」
少し離れた後ろの方から、息を切らしながら喋るゴローの声が聞こえる。


0.4.
/13 To Be Continue...
95名無しさん@明日があるさ:2008/07/23(水) 23:45:36 0
0.5.「キャアアァァァーーーー!!」
/13


また、女性の大きな悲鳴が聞こえた。

「くっ・・・」

大学会館の前には、既にたくさんの人だかりが出来ていた。
ラッドはそれをかき分け、中へと進み入った。

しかしそこには、信じられない光景が広がっていた。

「 ?!! あ、あれは・・・ 獣?!」

口の周りを赤く染めた、三つ目の獣。
その側には、高校生の女の子と中年女性が、真っ赤な床の上に倒れている。

高校生のほうは、既にピクリとも動かない。

「グルルル・・・」
三つ目獣は、こちらの群集に白い眼を向けた。

「!! おぃ!やべぇぞ、皆逃げろ!早く!!」
ラッドが叫ぶのと同時に、その場に集まっていた学生や教員は、一斉に逃げ出した。

ラッドは出口へ向かいながら、自然と近くにあった掃除用のホウキを手に取っていた。


0.5.
/13 To Be Continue...
96名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 00:17:36 0
0.6.「 ウッ、うわぁぁあああ!!」
/13


逃げ惑う人の声が聞こえる。
一斉に出口へ数十人が走り出したために、もみくちゃになって転び倒れている人もいる。
逃げ出したためか、獣が恐ろしいスピードで後ろから迫ってくる。
出口は我先に逃げようとする人々で混雑し、すぐには抜けることが出来そうにない。

ラッドはその場で向きを変え、凄まじいスピードで走り迫ってくる獣との距離を瞬時に測った。
脚を固定し、すんでのところで、手にしたホウキを思い切り横に振った。
「・・・おらぁっ!」

ブゥン!と風を大きく切る音がロビーに響き渡る。
当たりはしなかったが、三つ目の獣は少しひるんで足を止めた。
姿勢を低くしてラッドのほうを睨み、攻撃のスキを伺っている。

背後の逃げ惑う人達の声が大きく、獣のうなり声はほとんど聞こえない。
ラッドはホウキを構え、摺り足で微妙に位置を変えながら行く手を塞ぐ。
「…ぁんだてめぇはぁっ!一体どこから・・・」

獣が喰って掛かるように、ラッドを威嚇する。
ラッドの、ホウキを握る手に力が入る。
しかし、いつの間にかラッドの手の平は汗だくになり、思うように力を込められない。

「・・・っっそ! この化け物野郎が!!」
ラッドは攻撃を繰り出す格好をしつつ、獣を近寄らせないよう威嚇する。
「グルルルル・・・ ァ゙ウゥ!ァア゙!!」


0.6.
/13 To Be Continue...
97名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 00:55:27 0
姉さん、事件です!

寝オチ
98名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 01:05:08 0
おもろいなお前
続き早くくれよ
99名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 01:07:47 0
ちょっとアニメで観てみたい小説No.1
100名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 01:08:56 0
>>99
ちょっとかよw
100ゲッツ!!
101名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 01:15:06 0
ちょっとアニメで観てみたい官能小説No.1
102名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 01:24:16 0
読者のみんな、ありがとう。作者のあにまるです。

みんなの率直な感想をもっと聴きたいわ。
読まれた方は、何でも良いので感想を書き込んでやってください。
読んだことない方は、是非一度、読んでみてやってください。

よろしくお願いします。
S.E.S.の今後の展開にも、是非ご期待を!!
103名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:28:04 0
★CAST図鑑D

グレイグ 20才 ラッドのライバル


かつてラッドと共にバンド活動をしていた元メンバー。

音楽に対する意見の違いで、1年前にSpool EquipmentSを脱退。
以来、何かとラッドの邪魔をしてくる。

今は別バンドのメインボーカル。イイ声らしい。
S.E.S本編では、完全な脇役。
…まぁ、今のところは。
104名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:29:48 0
よしキタ!
続き描け
105名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:39:34 0
>>2だけどなんだかんだ言って読んでるんだからしっかり書けよ
ばっくれるなよ
106名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 21:58:31 0
0.7.「…ぉらぁあッ!」
/13


ラッドは思い切りホウキを床に打ち付けた。かわされてしまった。
ホウキはバキッと激しい音を立てて折れ、先端部が離れた場所にカランと落ちた。

ラッドの攻撃をかわした獣は、ラッドの横をすり抜け、群集を背後から襲っている。
「くそっ、止めろ…!!」
ラッドは手に残ったホウキの柄の部分で殴りかかった。…と同時に、
獣は素早くそれをかわし、ラッドの後ろに回ったかと思うと、会館内へと戻って行った。

「はぁはぁ…、今のうちだ!みんな早く逃げるぞ!!」
「・・・だっ、ダメだ!外に同じのが何匹もいるぞ!!!」
誰かが叫んだ。ラッドは、思わず耳を疑った。

ラッドが慌てて会館の外へ飛び出すと、そこには先程の獣数十匹に襲われる、逃げ惑う人達の姿があった。
既に、もう何十人と構内に倒れ、助けを呼んでいるらしいうめき声が聞こえる。

ハッとして、ラッドは叫んだ。
「…ゴロー!おい、どこだ!ゴロー!!」

しかし、返事はない。他の人達の悲鳴と混乱の声だけが響いている。
ラッドは駐輪場に向かって走り出した。

…しばらくすると、ゴローの姿が見えた。
何やら、赤い道の上にベタ座りをし、肩を落とし下を向いている。


0.7.
/13 To Be Continue...
107名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 22:35:20 0
0.8.ラッドは、自分の背筋を何か冷たいものが通っていくように感じた。
/13


ラッドが近付くと、ゴローは体ごと道路に崩れ落ちた。
「・・・おぃ!聞こえるかゴロー!!もう大丈夫だぞ、オレが付いてる!」
「…ぁ ら、ラッドか…?・・・すまねぇやられちまった、情けねぇな、ハハッ…」
「うるせぇ喋ってんじゃねぇ!ちっと黙ってろ!! こっから抜け出すぞ!」
「・・・相変わらず・・だなラッド、でもさすがにこの…状・・況は厳し・・・いぜ・・」

ラッドが辺りを見回すと、いつの間にか獣が4匹、二人を取り囲み今にも襲いかかろうとしている。
「くっ、こいつら一体いつの間に…?!音もさせずに…狂ってやがる!」
「・・ぉ・・いラ・・・ッド、お前・・・逃・・げろ…」

ラッドは、ゴローのほうを見た。
「この緊急時に、お前も懲りねぇな。ギャグは時と場所を選べよ」
「・・・ぉ、お前だけなら・・・何とか一匹だけ・・・・・かわして逃げ…きれる・・・だろ」
「ぁあん?論外だな。なんとか二人で切り抜けるぞ!分かったか?」

「・・・。 ぉ・・前には・・・負ける・・・よ・・・  ハハッ・・・」

・・・そう言って、ゴローは眼を瞑った。

「・・・バカヤローが・・・ 寝てないでちったぁ手伝えよ。ふぅっしかし・・・・・・」
ラッドは呟きながら、ゴローを守るように身構えた。
「…グルルルル…」獣が、ジリジリと二人に迫ってくる。

「・・・いよいよ、やべぇな。」


0.8.
/13 To Be Continue...
108名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:05:06 0
0.9.『 ・・・この・・・剣を・・・ 』
/13


「・・・ぁん?」
ラッドがひるんだ瞬間、獣が一匹、飛び掛ってきた!

「…ギャァァアア!!」「・・・うおぉっ?!!」
次の瞬間、獣の体を何かが閃光のように貫いていた。

「アァァ・・・」「な、何だ?コイツ砂になってく・・・?!! それにこの・・・これは、何だ・・・??」
獣はその体を砂に変えて消え、そこには光輝く何かがあった。ラッドは、思わずそれを手に取った。

「な、なんだこりゃあ・・・ 剣??」ラッドの手には、光輝く剣があった。

すかさず、2匹目がラッドの背後から襲いかかる。
しかし、ラッドにはそれが遅く感じた。
「…なんだ?遅ぇぞ、てめぇ!」

ラッドが思い切り剣を横に振ると、大きな光の波動が残った獣3匹を一気になぎ払った。
「…ギャアアアァァァ…」「ぅおっ?! なんだこりゃ?!!危ねぇこの野郎!」

獣は、斬撃を受けた箇所から全身にかけ砂と化していき、かき消えた。
ラッドが手にした剣は、まだ光を失っていない。

「なんだ一体・・・この剣は? こいつらも・・・一体、何者なんだ??」

暗かった空は、気付けば真っ赤に染め上がっていた。


0.9.
/13 To Be Continue...
109名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:23:45 0
なんか不思議な展開になって… キターーー(゚Д゚;)---------!!
110名無しさん@明日があるさ:2008/07/24(木) 23:25:29 0
まるでゲームの世界だな

ヲタめ
111名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 00:11:40 0
ラッドみたいなキャラってどのゲームにもいるよな
112名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 00:24:25 0
>>2
>>105
ありがとう
がんばる
113名無しさん@明日があるさ:2008/07/25(金) 22:21:16 0
0.10.「こいつら、どっから湧いてやがる?元を断たないとキリがねぇ…」
/13


辺りを見回すラッド。頭上には、赤黒く染まった空が、今にも落ちてきそうに広がっている。

―あの後、数刻が経った。
もう何匹倒したか分からない。倒れたゴローを守っての、たった一人の防戦が続いていた。

「ラッ・・ド・・・す・・げぇ・・・な、それ・・・。オレ・・にくれ・・・よ・・・」
「・・・バカヤロウ!分かったから喋らず黙ってろ!!それに…」ラッドの後ろから、獣が飛び掛かる。

振り向きざま、空に向かって振るったラッドの剣が、獣の体を引き裂く。
「結構疲れんだよ!次から次へと・・・さすがの俺でも、体力もたねぇ!!」

・・・辺りは、さらに暗くなっていた。
獣はどこからともなく現れ、ひっきり無しにラッド達に襲いかかってくる。

他の人達はどうなったか、誰か一人でも生き延びているだろうか、
いつまで自分もこうしていられるのか、これは悪い夢ではないのか・・・

・・・そのとき、ラッドの視線の先に、ふいに小さな人影が見えた。
「おぃ・・・!あぶね・・・」そう言い掛けたが、その人影は何も臆することなくこちらへ駆けて来る。
獣の攻撃がなぜか、当たっていない。・・・いや、正確には、『何か』に『弾かれて』いるようだ。

…ラッドの近くまで来たその少年は、まだ若い、どこにでもいる普通の少年だった。「お前、いったい・・・」ラッドはたずねた。

「僕はフィル、隣町シーマストから来ました。こいつらを倒すの、僕も手伝います」


0.10.
/13 To Be Continue...
114名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 22:05:56 0
・・・ごめん、さっきのちょっと
も1回やらして。
115名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 22:27:49 0
0.10(再).「こいつら、どっから湧いてやがる?元を断たないとキリがねぇ…」
/13


―あの後、数刻が経った。
もう何匹倒したか分からない。倒れたゴローを守っての、たった一人の防戦が続いていた。

ラッドの後ろから、獣が飛び掛かる。
「・・・んのゃろ・・・」
振り向きざま、空に向かって振るったラッドの剣が、獣の体を引き裂く。
「次から次へと・・・!さすがの俺でも、体力もたねぇっつぅんだよ!!」

・・・辺りは、さらに暗くなっていた。
獣はどこからともなく現れ、ひっきり無しにラッドを襲ってくる。

他の人達はどうなったか、誰か一人でも生き延びただろうか、
いつまで自分もこうしていられるか、これは悪い夢ではないのか・・・

そのときだった。

ラッドの視界に、小さな人影が写った。
「・・・ん?あれ人じゃ・・・?!おぃ…」
そう呼び掛けようとしたところで、その人影目掛けて、獣が飛び掛った。

・・・が、獣の攻撃は当たっていない・・・いや。正確には、何かに弾かれているようだ。

「な、なんだ?一体・・・何が起きてやがる??」
人影は、少しずつラッドとの距離を縮め、近付いて来る。


0.10.
/13 To Be Continue...
116名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:15:32 0
★CASTステータスB

ラッド Lv 7
大学生
Exp. 18/100
Hp: 23/28
Cp: 0/ 0
STR 11 SKL 5
SPD 7 LUC 8
CRT 0 DEF 9

攻撃 20 命中 106
回避 21

E ランドスケープ
剣★ 威力 9 命中 95
敵の相対速度を下げる不思議な剣
別名"光の剣" ラッド専用 回避+10
117名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:33:58 0
よし、次いってみよう!
118名無しさん@明日があるさ:2008/07/29(火) 23:39:33 0
読んでクレ厨
感想キボン
119名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 00:29:24 0
☆☆☆騙された人専用テンプレ☆☆☆
【From】
【2ch歴】
【釣られた回数】
【釣られた時の餌】
【コメント】
120名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 10:38:52 0
なんだここは
121名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 12:52:43 0
0.10.「…こらっ!起きんか、リートルード!!」
/17


僕は、机の上で目を覚ました。

「新学期早々、居眠りとは感心せんなぁ。しっかり聞いとくんだぞ。」
「ご、ごめんなさい・・・」

僕は、自分の顔が赤くなっていくのが分かった。
隣の席から、レイが小声で声を掛ける。

「ごめんねフィル、いちおう僕も起こそうとしたんだけど。」

…昨晩は、結局ほとんど眠れなかった。
不思議な声、繰り返す時間…。

これから、何が起こるというのだろう。
僕は、何処へゆくというのだろう。

「どうしたの、フィル?朝からボーッとしてるよ。何かあったの?」
レイが、心配そうに僕のほうを見ている。

「あ、ごめんごめん。いや、昨日ちょっと色々あって…」
「ふぅん。それにしても、明日の実力テストがヤバいなぁ。フィルは勉強した?」

僕は、心ここに在らず、といった様子そのものだったと思う。
…今日の天気は快晴。教室の時計は、12時3分を指していた。


0.10.
/17 To Be Continue...
122名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 13:11:12 0
★CAST図鑑E

レイ 15才 フィルの幼馴染み


フィルの家の、3軒先の家に住む少年。
誕生日の関係でレイのほうが1つ年上だが、
フィルとは小さい頃から一緒によく遊んだ幼馴染みの仲。

人見知りをする性格で遠慮がちだが、優しい心を持った少年。

S.E.S.脇役の中では、ゴローに近いポジションだが、
雰囲気は全く相容れない別のものを持っている。…という設定。
123名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 18:38:20 0
0.11.「キャァアアアアーー!」
/17


昼休みの穏やかな時間は、一瞬にして消え去った。

僕は、レイと顔を見合わせた。
「な、なんだ?!今の…?」
「…1階からだ!行ってみよう、フィル!」

教室の外に出ると、悲鳴を聞いた隣のクラスのトモが、同じ様に教室から飛び出して来た。
「フィル!今の下からか?行ってみようぜ!!」

3人は、様子を見に行こうとする他の生徒達に揉まれながら、1階を目指した。

「…ぉいっ!誰か先生を呼んで… 早く保健室へ!」
「今の、確か7組のバカムラの声だぜ!てことは…」
トモは階段を一番に駆け下り、角を曲がって廊下に入った。
僕も、トモのすぐ後ろに続く。

「わっ、ちょっと待ってよ二人共…」レイが、遅れて7組の教室に入ってきた。

教室内には、女子生徒がひとり床に倒れ、隣ではもう1人の女子生徒が、震えている。
「バカムラ!何があったんだ?!」
「おぅ、トモ!それがなんか… メグちゃんがいきなり、左肩を何かに掴まれたように後ろへ吹っ飛んだらしくって、
 今、血がどんどん出てきてやべぇんだよ!!どの先生か早く呼んで来てくれ!!」

そのとき、廊下のほうからまた悲鳴が聞こえた。


0.11.
/17 To Be Continue...
124名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 18:57:52 0
0.12.「うぁぁぁああああ!」
/17


「?!! なんだ今度は?!」トモが、廊下のほうへ視線をやり、身構えた。
「フィル!危ないよ、気を付けて…」レイは僕の心配をしている。

僕は廊下へ飛び出し、悲鳴の聞こえたほうを見た。
「…ぐぁぁあああ、痛ぇ!なんだチクショォオオオー!!」
同じように肩を押さえ、血を流しながら男子生徒が倒れている。

「なっ、なんだ?!! 何かが・・・いる!!」
フィルは、直感的にそう口走った。

「…なっ!!なんだこれは、おぃ!大丈夫か!!しっかりしろ!!」
騒ぎを聞き付けた先生がやって来た。先生のあんなに驚いた顔は、見た事が無い。
「…ギャァァアアアアア!」

駄目だ、また悲鳴が聞こえる。今度は下足場のほうから…

…そう思ったとき、フィルは、不思議と一瞬、自分の体が温かくなったように感じた。
「…??? なんだ?今の…。」

そのときだった。

『 ・・・ フィル… 聞こえますね? 行きなさい… あなたが止めるのです ・・・ 』
「…なっ、昨日の…!! 一体これは…」
その瞬間、フィルは自分の中に何か大きな鼓動が波打つのを感じた。


0.12.
/17 To Be Continue...
125名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 19:14:31 0
0.13.「フィル!一体何が起こってるの?!!早く逃げようよ、ねぇフィルったら!!」
/17


教室から出て来たレイが、僕にしがみつくように叫ぶ。
僕は、何か…不思議な使命感に追われていた。
「行かなくちゃ…」
「…え?」

僕は、レイの手を振り払い、下足場のほうへ駆け出した。
「…おぃ、どうした?!!」
「あっトモ!フィルを…、フィルを止めて!早く…!!」

下足場は、驚くほど静まりかえっていた。
1年生が一人、真っ赤に染まった素板の上に倒れている。「くそっ…!!」

僕は、耳を澄ました。
「 …なにか …いる…!」
次の瞬間、何かに激しく突撃されたような衝撃が走った。

「…!!」
僕は、無言ですぐに体勢を立て直し、周囲を見回した。

すぐ、僕は気付いた。
「?!! 血が… 浮いてる?!」
何もない空中から、血が出て、床に滴り落ちている。
しかし、フィルは次の瞬間、確かに聴いた。
「グルルル・・・」


0.13.
/17 To Be Continue...
126名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 20:00:58 0
0.14.「お前か…?!!みんなをやったのは!!」
/17


注意してよく見ると、血が出ているそれは、牙が付いており、何かの口のようだ。
「…ァゥヴァアアア!!」

口は、僕の喉笛目掛けて噛み付いて来たが、僕も意識せず、何かがそれを瞬間的に弾いた。
「ァォオン!グルル…」
跳ね飛ばされた"見えない何か"は、先程とは違い、不安めいたうなり声でフィルの方を睨み付けている。
「な、なんだ?さっき助かったのも、これのお陰か…?!何か見えない壁みたいのが僕を…」

次の瞬間、"見えない何か"は、僕めがけて再び飛び掛ってきた!
「!! このっ…」
僕は引き下がりそうな気持ちを踏み留まり、タイミングを合わせ思い切り拳を前に振った。

ボフン!と不思議な音がしたかと思うと、何か白い靄のようなモノを纏い、"見えない何か"が後ろに吹っ飛んだ。
「な、なんだ?!!今の… それにコイツ、砂…?!」
ぶつかった壁にはヒビが入り、"見えない何か"はササーッと砂を落としているように見える。
身構えたが、もう何も襲ってくる気配は無い。うなり声も、聞こえては来ない。

フィルには、目前に広がる光景を到底理解など出来なかった。

ハッとなってフィルは、すぐさま倒れている1年生徒の元へ駆け寄った。
喉元に指を当てたが、既に息が無いようだった。

「そ…、そんな…。」
フィルは、愕然と肩を落とした。


0.14.
/17 To Be Continue...
127名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:20:39 0
0.15.「…おーぃ、フィルー!無事かー?!!」
/17


トモが、下足場に入って来た。
「向こうから、見えてたぞ。すげぇな、お前!!どうやって倒したんだよ、今?!!」

僕は、ただ下足場の素板の上に力無く座り、そこにある亡骸から目を背けられなかった。

「・・・。お前のせいじゃ、ねぇぞ。フィル・・・」
「・・・初めて・・・」「・・・ぅん?」
僕とトモが話し始めると、後ろからレイもやって来た。

「初めて・・・ 人が死んでるのを見た。」
「・・・あぁ、俺もだよ。」「…えっ、死んじゃったの?!そのコ…」
レイが、柱の影に隠れ、震えている。

「あいつは… 一体… 」僕がそう言い掛けたときだった。
「な、なぁに、あれ・・・」
レイが指した方向の先には、赤黒く染まり、今にも落ちてきそうな空があった。

「なんじゃ、ありゃあ・・・。校内の騒動で気付かなかったな、いつからだ」
僕は無言のまま立ち上がり、下足場から外に出た。
「…フィル?! どこに行くんだい?危ないよ!!」

レイの問い掛けに、僕は答えた。
「…分からない。でも、何故か僕が…行かないといけないような気がするんだ。…ごめん!!」
僕は、赤黒く染まった空の下を目指し、駆け出していた・・・。


0.15.
/17 To Be Continue...
128名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:52:26 0
★CAST図鑑F

トモ 14才 フィルの友達


自分にとっても案外、予想外のキャラだったので、あまり語りたくはない。
フィルの中1の時のクラスメイト。2年に上がる時のクラス替えで、離れ離れに。

ちなみにレイは1年時もフィルと同クラスだったので、レイともそれなりには仲良し。
背の低い小柄な、熱血サッカー部員。

筆者の大学時代のゼミ仲間がモデル。
129名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:55:48 0
★CAST図鑑F

バカムラ(本名 タカムラ) 14才 トモの友達


フィル、トモ、レイの、中1時のクラスメイト。
かつてのクラスではムードメーカー的存在だった。

バスケ部所属。
メグちゃんとは、別にどーこー言う程の仲ではない。
130名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 21:56:37 0
あっ間違えた・・・

F ⇒ G ね
131名無しさん@明日があるさ:2008/07/30(水) 22:14:42 0
★CASTステータスC

フィル Lv 2
選ばれし者
Exp. 0/100
Hp: 19/19
Cp: 5/ 7
STR 3 SKL 5
SPD 6 LUC 6
CRT 5 DEF 3

攻撃 11 命中 119
回避 19

E クラウドパレット
空★ 威力 6 命中 110
雲を変幻自在に操る
フィル専用 回避+10
132名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 12:14:49 0
0.16.僕は、隣町の大学構内へと入った。
/17


既にあれから数十分、走りっぱなしだ。さすがに少し疲れてきた。
空はさらに暗くなってきている。僕は、その中心部を目指していた。

学園通りの坂には、何人もの学生が血まみれで倒れている。
「ハァ、ハァ…。くそっ、ここにも…。僕がもう少し早く来れてたら…!!」

坂を上りきり、大学の看板前で息をきらしているときだった。
「…ギャァァアア!!」

「…?!! ロータリーの方からだ!行ってみよう!!」
僕は、大学会館横の角を曲がると、何かの群れを見付けた。
獣のような生き物数匹に囲まれているが、その中心部には人影が見える!!

「…くっ!この距離… 間に合うか?!」
僕は、全速力で駆け出した。こんなに本気で走るのは、1学期の体育の授業以来だ。

フィルは瞬間、すぐ側の殺気を感じ取った。脚を踏み留まり、拳を構えるフィル。
「…っの、これでも… くらえっ!!」
振り向きざま放ったフィルの拳は、白い霧を纏い獣を吹き飛ばした。

「グルルルゥ… ギャアアァウ!」「…まただ。砂になってく…」
気が付けば、目の前に、大きな光り輝く剣を持った大学生が立っていた。


0.16.
/17 To Be Continue...
133名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 12:49:31 0
0.11.「お前、一体・・・」
/13


ラッドの問い掛けに、少年は口を開いた。
「フィルと言います。隣町も、ここと同じ獣に襲われて…。あなたは?」
「俺はラッドってんだ。ここの学生だが… それにしてもお前、面白い特技持ってんな。まぁ…オレも他人のこと言えねぇが。」
「…さっき、学校が襲われたとき急に使えるようになって… この力が無かったら、ここまで来れてないです。」
「不思議なもんだな。オレもついさっきだ、この剣が急に降ってきてな。それより・・・」

ラッドは、上空を見上げた。
「僕も、あの赤黒い空に胸騒ぎを感じて、ここまで来たんです。あれは一体…」
「さぁな、分かんねぇ。限り無く怪しいこた違いねぇんだが・・・」

そのときだった。
「! ラッドさん、あれ…!!」
「!! なんだありゃぁ、空が…開いてく…?!!」

赤黒く染まった空の一部がきれ、大きな口のように開いていく。
「なっ、なんだ!おぃ!何か壁や道路が歪んでんぞ!!!」
「!ラッドさん!!ダメだ… なにか強い引力が… 吸い込まれる!!」
「ぁん?!!あの空のガマ口か!!!ぉいやべぇぞ、足が地面から… うおぉぉっ?!!」

フィルとラッドの体は宙に浮き上がり、大きく開いた空の穴へ、急激に吸い寄せられていく。
「!! なっ、なんだあれ!地面が捻れて… グニャグニャになって… た、高い!落ちるよっラッドさん!!」
「だからさっきからゆってんだろーが!ていうか… ぅぉおおおっ何とかしろお前!」
「ムッ、ムリだよ!そんな… わああぁぁぁっ!」
二人は上空高く舞い上げられ、赤黒く染まった空の口の闇へと、消えた…。


0.11.
/13 To Be Continue...
134名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:00:39 0
0.17.「フィルと言います。隣町も、ここと同じ獣に襲われて…。あなたは?」
/17


「俺はラッドってんだ。ここの学生だが… それにしてもお前、面白い特技持ってんな。まぁ…オレも他人のこと言えねぇが。」
「…さっき、学校が襲われたとき急に使えるようになって…」
僕はふと、学校に残してきたレイのことが気になった。
「…この力が無かったら、ここまで来れてないです。」

「…不思議なもんだな。オレもついさっきだ、この剣が急に降ってきてな。それより・・・」

僕は、彼の視線に合わせて、赤黒く染まった空を見上げた。
「…僕も、あの赤黒い空に胸騒ぎを感じて、ここまで来たんです。あれは一体…?」
「さぁな、分かんねぇ。限り無く怪しいこた違いねぇんだが・・・」

「! ラッドさん、あれ…!!」僕は、声を張り上げた。
「!! なんだありゃぁ、空が…開いてく…?!!」

真っ暗に空を覆った雲が切れ、口のように開いていく。
「なっ、なんだ!おぃ!何か壁や道路が歪んでんぞ!!!」
「!ラッドさん!!ダメだ… なにか強い引力が… 吸い込まれる!!」
「ぁん?!!あの空のガマ口か!!!ぉいやべぇぞ、足が地面から… うおぉぉっ?!!」

僕の脚はフッと地面を離れ、雲の切れめに向かって、周囲の色んな物も巻き込み引き寄せられていく。
「!! なっ、なんだあれ!地面が捻れて… グニャグニャになって… た、高い!落ちるよっラッドさん!!」
「だからさっきからゆってんだろーが!ていうか… ぅぉおおおっ何とかしろお前!」
「ムッ、ムリだよ!そんな… わああぁぁぁっ!」
一瞬の出来事だった。僕は、あっという間に、暗闇の中へ吸い込まれてしまった。


0.17.
/17 To Be Continue...
135名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:12:36 0
0.12.
/13


―突然、現れた"空の切れ目"に、為す術も無く吸い込まれてしまったフィルとラッド。


何の変哲も無い、普通の1日だと思った。
また、退屈な1日が始まり、終わってくんだろうと思った。

気付けば昼が来て、友達と一緒に昼食を採り、
気付けば夕方になっていて、不思議な寂しさに駆られながら、家路に就く。

そうなるはずだった。

僕らは、何処へ向かうのか?

これから、何が起きるのか?

…そう、昨日も同じことを考えていた。でも、事は起きてしまった。夢ではない。

どうなるんだろう、これから…
どう、するんだろう、これから…。


―僕らは静寂の闇の中、静かな波の音を、確かに聴いた。

『 ・・・。 ここは・・・?』


0.12.
/13 To Be Continue...
136名無しさん@明日があるさ:2008/08/01(金) 13:45:09 0
0.13.『次回予告』
/13


―フィルは遂に、冒険の舞台「スカイガーデン」へ!!!


「記憶の海」に囲まれたスカイガーデンの最南端「静けさの浜辺」でフィルは一人、目を覚ます。

『 スカイガーデンへようこそ・・・ 』
彼を出迎えたのは、不思議な服装を纏う、まだ幼い少女。

フィルは、ラッドの事を問い質すが、自分一人だけが、浜辺に流れ着いたことを知る。

そして彼女は、フィルに驚きの事実を告げる・・・!!


記憶の海、エデンの園、白の遺跡・・・
まだ見ぬ未知の世界で、フィルを待ち受けるものは一体何なのか?
フィルの住む元の世界は、一体どこへ行ってしまったのか??
そしてラッドは・・・。


『 ・・・今は耐え、偏ることなく経験を積みなさい。それがあなたの今の「務め」なのです・・・。 』


― S.E.S第1話『冒険の舞台スカイガーデンへ…』
 …乞うご期待!!


0.13.
/13 Continue To Episode-1.
137名無しさん@明日があるさ:2008/08/02(土) 16:23:14 0
第1話スレまだかな

ワクワク(゚∀゚ )♪
138名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 01:11:12 0
ファンレター

1通目
139名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 01:11:58 0

http://changi.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1208927078/571

痴漢でっちあげって怖いよね
140名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 11:51:51 O
続きキボン
141名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 13:30:35 O
じゃあ…
142名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 13:31:37 O
あっ間違えた…

じゃあファレタ2通目
143名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 15:03:17 O
>>27
結局、このスレ価値は?
144名無しさん@明日があるさ:2008/08/04(月) 15:05:55 O
ネット小説専門板ってあるのか?
145名無しさん@明日があるさ:2008/08/05(火) 00:13:14 0
早く第1話をクレ
146名無しさん@明日があるさ:2008/08/05(火) 14:25:39 O
まだかなまだかな〜

学研の、オバチャンまだかな〜♪
147名無しさん@明日があるさ:2008/08/12(火) 21:30:28 O
感想キボン
148名無しさん@明日があるさ:2008/08/17(日) 20:49:33 0
次が来るお!|´ω`)

|ω`)
149名無しさん@明日があるさ:2008/08/20(水) 22:28:34 0
来るお!

こいよ早く
150名無しさん@明日があるさ:2008/08/21(木) 00:52:01 0
次が来たお! |´ω`)

|ω`)
151名無しさん@明日があるさ:2008/08/28(木) 08:30:31 O
SESって何の略だ?
152名無しさん@明日があるさ:2008/09/01(月) 00:11:57 O
何気な名作age
153名無しさん@明日があるさ:2008/09/01(月) 12:29:17 O
ゲーム化期待
154名無しさん@明日があるさ
期待age