短篇【続リーマン物語】長編

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533名無しさん@明日があるさ:2006/09/13(水) 16:40:18
誘導plz
534名無しさん@明日があるさ:2006/09/13(水) 18:43:44
>>533
どうも創作文芸板はそういう板では無いようで落ち着き先はまだ流動的な模様。
535名無しさん@明日があるさ:2006/09/14(木) 06:38:06
毎朝、チェックしてから一日の準備をするのが日課だったのに…
楽しみが無くなりました…orz
どこかで続編期待します!!
536名無しさん@明日があるさ:2006/09/14(木) 08:29:10
(´・ω・`)落ち着き先が決まったら教えてくださいな・・・
いつも楽しみにしていたので・・・
537名無しさん@明日があるさ:2006/09/14(木) 11:28:55
538名無しさん@明日があるさ:2006/09/14(木) 15:15:05
ありがとう>>536さん!いってきます(・∀・)ノ
539名無しさん@明日があるさ:2006/09/15(金) 12:45:10
でココに誰もいなくなっちゃうのか?
とりあえず>>520あたりが次の話だせよ
540名無しさん@明日があるさ:2006/09/15(金) 16:36:13
ここに誰もこなくなったら笑うなw
まぁ、まずは>>520がんがれ。
541名無しさん@明日があるさ:2006/09/15(金) 16:38:33
520じゃないけど、漏らし小説に戻る前に
>>406-409で話題になった作者さんの性別の続き。
おそらく30代後半のお見合い経験が豊富な女性だろう。
「それにしても独身の40男っていうのはどうして…」
という思いを執筆で昇華。作者さんに幸あれ。
・・・かやくごはん食べたい。
542名無しさん@明日があるさ:2006/09/19(火) 00:06:39
愛のシルエット作者さんいなくなっても誰かが違う作品をupすればいだろage
543名無しさん@明日があるさ:2006/09/20(水) 15:19:09
寂れちゃったねw
544名無しさん@明日があるさ:2006/09/20(水) 15:44:41
いなくたってどうせうpするやつなんかいないのに
545太郎:2006/09/21(木) 07:19:27
あの、クオリティは落ちますけどうんこ漏らしなら私書きます。
愛のシルエットさんが書きはじめた時そろそろ止めたくなっていたので
『よしキタ!』とばかりにそのまま書くのを止めましたが・・・
しかしこのスレはもううんこではなくなってしまったのですね。
私はうんこが大好きです。さようなら。
546名無しさん@明日があるさ:2006/09/21(木) 09:43:03
太郎、戻って来い。うんこの原点に戻ろうよ。
547名無しさん@明日があるさ:2006/09/21(木) 10:25:14
うんこはうんこで、なかなか読み応えあったぜ?w
548名無しさん@明日があるさ:2006/09/21(木) 13:42:20
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!
549名無しさん@明日があるさ:2006/09/21(木) 16:06:27
終わったな・・・
550名無しさん@明日があるさ:2006/09/22(金) 20:54:04
さようなら・・・
5511:2006/09/23(土) 03:04:34
見ない間に(笑)


過敏性腸症候群の私がうんこ漏らしスレで
篠田小説を読み
作者をこのまま埋もれさせるのはもったいないと感じ
立てたスレなんです。
皆さんが好きな題材で小説を書いたり
それを読み楽しんだり出来たらと思って、、、
私もグッジョブうんこ女として書いてましたが、
文才がなく皆さんを楽しませる事が出来ないと感じ
足が遠ざかってしまいました。

ですからきっかけは、うんこでしたが、
楽しければうんこじゃなくてもいいと思ってます。
リーマン物語2が立てられたら嬉しいです。



552太郎:2006/09/23(土) 07:53:39
200の続き

『君だったのか』50前後であろうか?風貌も太郎が老けただけといった感じである。
話かけたのはいいが太郎は次に何を喋っていいのか途方に暮れてしまった。
ただどこか落ち着き払った目の前の男に尊敬の念を感じているのある。
『ちょっと待ってくれ』男はそういうと手にしたオムツをビニール袋に入れ
トイレのゴミ箱に捨てた。
『慣れている』太郎は男の行動が非常にスムーズに、どこか堂々としている
ところに見入っていた。
処理が済み、手を洗った所で男は言った。
『なんだか腹が減ったな、飯でも食いに行かないか?』
太郎はこの後会社に行かなければならないのである。
しかもただでさえ遅刻が確定しているのにこれ以上遅れると
厄介な事になりかねない。
しかしこの時の太郎は普段ならそう考えるところを目の前の男の
不思議な魅力であろうか?あるいは同胞意識であろうか?
『行きます!』即答だった。
553太郎:2006/09/23(土) 08:20:18
見ず知らずの男と並んで歩く。
凡俗太郎にとってそれは初めての経験だったがしかし周囲の人間には
まるで親子のような関係に見えたであろう。
喫茶店に着くまでの間話ははずんだ。
先の電車事件を筆頭に、仕事の事、会社の事、人生の事、果てはオムツのブランド
まで次から次へと互いの共通点が見出される。
会話に夢中になっているうちにいつの間にか喫茶店に到着していた。
『今日は私のおごりだ。存分に語り合おう』『ゴチになります!』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『いつもあの電車なんですか?』
『いや今日だけ特別にこっちに来ている、普段は東京の地下鉄だ。
しかし危なかったよ。嫌な予感がしたんでオムツをしていたん
だがやはり別の土地で過ごすというのはわずかの期間でもストレスになるらしい。』
『そうですか』太郎は残念だった。せっかく気の合う通勤仲間が出来たと
思ったのにもうこの人と会う機会はないのだ。
554太郎:2006/09/23(土) 08:42:03
『ピピピピピピピピピピピ』オーソドックスな携帯の着信音がなり男は電話に出た。
『ん?どうした?夕方には家に着くよ、食べる。プレゼント?用意してるよ。それじゃ。』
『すまないね、妻からだ』
太郎は思った。
『この人は一人前の大人なんだ、僕との共通点も多いけど家庭を、子供を
守っている、その点で同じ社会人であるはずの僕とは歴然と違う。』
そんな太郎の心情を見抜いて男は言う。
『君は今の仕事に不満があるのかい?』
『それが・・・わからないんです。淡々と仕事をこなしていますし、
今の所大きな問題もなく生きてこれました。それで良いとも思っていませんが
悪いとも思っていません、ただ何か足りないんです。』
『君は私の若い頃にとても似ている、その通り、良くもなければ悪くもないよ。
大事なのは君が納得するかどうかだ。その点で君はわからないと感じたり
何か足りないと感じているんだよ。』
『しかし僕は自分がどうあればいいのかわからないんです、
さっきもあなたのように直接痴漢行為を阻止しようとせずに
どこか傍観していました。』
555太郎:2006/09/23(土) 09:30:02
『かもしれないね。君は傍観者だった。しかし私が阻止したのは痴漢行為
ではない。怒りという私の感情なんだ』
『えっ?それはどういう?』
『端的に言うならムカついたんだ、あの若造に
だからあの男が暴れ出した時ここぞとばかりに取り押さえてやった
捜査員に感謝されちゃったよ、個人的感情で行動しただけなのに
しかもよそ者の私が、その上その後激臭を放つ私が』
『wwww』
『わかったかい?私はただその時の気持ちに従っているだけなんだ。
君が思っているほど立派ではない。しかし感情に任せすぎるのは良くない
人生で何を選択するかは自分の意志と相談しなければならない。
君が私に話しかけたようにね。』
『僕は自分の意志がわからないんです。』
『そう言うところも私と似ているね。いいだろう、ひとまず意志は置いといて
向上心という物について考えてみようじゃないか?君は向上心
が2種類ある事を知っているかい?』


556太郎:2006/09/23(土) 09:49:33
『向上心は向上心でしょう?2種類もあるんですか?』
『いや、ないよw』
『あると言ったりないと言ったりどういう意味ですか?』
『君の言うとおり向上心は向上心なんだ。ただよほど自分の心
に注意を払っている人でないと向上心を他の感情とごちゃ混ぜに
しちゃってるんだ。』
『その感情とは何なんですか?』
『恐れだよ。』
『恐れ?向上心と何の関係もないじゃないですか?
僕は恐れの事を向上心だと思ったことはないですよ。』
『では君は向上心とはどんな気持ちか知っているのかい?』
『知ってますよ。あの気持ちは、とにかく上達したい、うまくなりたい
って気持ちでしょう?』
『では君はそれをどんな時に感じたんだい?』
『えーっと大学受験とか就職試験とかかな?とにかく成績上げないと
いけないから貪欲に勉強しまくりましたよ。もう随分昔の話ですけど。』
『それ、向上心じゃなくて恐れなんだよ。』
557太郎:2006/09/23(土) 10:25:48
『君は今まで、こうなったらやばいから努力する、大学に行けないとまずいので
勉強する、とか働かなくちゃいけないから就職する、など全ての行動の出発点
が恐れだったんだよ。だから例え大学に受かっても、就職できても、
君にとっては危険回避をしたに過ぎないんだ。だから嬉しくもないし
納得もしないし努力も苦痛になる。』
『本当の向上心はそうなったら楽しいから努力するってだけで
いやいやするわけでもなく苦痛にもならない。ダイエットだって
太ってるとやばいから仕方なくするって人は大抵苦痛の末に失敗するけど
痩せたら良い事があるって思ってる人は楽しく成功するんだよ。
向上心と恐れって似てるし、起こすアクションも同じかもしれない。
でも結果に物凄い差が生まれるんだ。』
『さあそこで質問だ。君は向上心から行動したことがあるかい?』
『ないと思う。それにそんなの僕だけじゃない、殆どの人間が
恐れで行動してるんじゃないかと思う。』
『だからこそ君がそれをやってみたときに価値が生まれるんだ。』
太郎は心を揺さぶられた。男は続けて言った。
『みんなが本当の向上心から動いていたら君がどんなに立派になっても
目立たないよ。でも今はまだ殆どの人間が恐れで行動してる。
そのうちにこっそり君だけレベルアップしてしまえば良いと思わない?』
『それは、その・・・はい、僕は自分さえよければいい人間です。』
558太郎:2006/09/23(土) 10:51:55
『www、それに君にはやりたいことも、それをするだけの貯えもあるね?』
『???どうしてそれを知っているのですか?私は今日始めてあなたと出会ったのですが?』
『よし、じゃあこんなところにするか。意志ってのはそのうちわかるよ。』
男は太郎の話を打ち切った。また太郎も敢えて聞こうとはしなかった。
勘定を終えいよいよこの男と分かれる事になった。
太郎にとってはかけがえのない教えの塊であったこの男と別れる事は
どこか悲しく、最後に名前だけでも知りたいと思い、名刺を差し出そう
とした途端男は言った。
『さっきから私は君とこうやって長い間お話しているけれども私は一度も名前を
聞かないね?あなたにとって私とは今ここにいる人間以上ではないからです、
私にとってもそうです、お互いに今日の日の事は胸にしまっておけばよろしい。
そしてまた長い月日の間、再び会う機会あれば大いに語り合おうではないか。
それまで元気でな。さようなら。』
559太郎:2006/09/23(土) 11:19:13
太郎は喫茶店の前でしばらく立ち尽くすと、再び電車に乗り
会社に向かった。とっくに正午を過ぎ無断欠勤なのか大遅刻
なのかなどとネチネチとしぼられたが全く意に介さなかった。

一月経ち、太郎は変わっていた。会社での仕事への集中力は凄まじく
職場では彼のあまりの変貌振りに毎日噂の的だった。
ある日彼はネチネチ上司に辞表を提出した。
上司は言った
『なぜ辞めるのか説明したまえ。第一辞めてどうするんだ?
他に当てはあるのか?最近は妙に仕事っぷりがいいが世の中そんなに
甘くないぞ。見なかった事にしてやるからさっさと仕事しろ。』
太郎はまっすぐに上司の目を見つめて言った。
『申し訳ない、もう恐くないんです。』
上司はあまりの太郎の大きさに声が出なくなった。
会社を離れようとするときある女が立ちはだかった。
それは太郎が好意を抱いていた女性である。
しかしここ一月、仕事に打ち込む太郎はすっかり彼女の事を忘れ
自分の道を邁進していた。
『そういえば、彼女の事も恐れていたなぁ。』
改めて自分の変化に嬉しさがこみ上げる。
女が言わんとすることが太郎にはわかったので一言だけ言った
『一緒に居たかったらついて来いよ、俺は君の事恐くないよ。』
女は太郎に抱きついた。
                                 完
560名無しさん@明日があるさ:2006/09/23(土) 15:42:36
純文学としても「太郎物語」は面白い。しばらく間を置いて、続編で続けてくれませんか?
561太郎:2006/09/24(日) 04:53:00
今からまたうんこです。僕には何が純文学なのかわかりません。
太郎はもう書けませんし、別のストーリーを書きます。
このスレはのんびり埋めていきたいと思っています。
たとえどれだけ過疎になろうが一人になろうが1000までは・・・
562高村:2006/09/24(日) 04:55:27
とかく日本という国柄は排泄に対しての国民の認識レベルが低い。
それゆえしばしば平坦な人生に、各々の汚点を突如刻み付けられる事になる。
その数は計り知れない、人知れず屈辱で涙した者も多いだろう。
それが人間の機能なので、そこで生まれた物語は文化である。
これは信念の高校教師高村の敗戦教育である。
563名無しさん@明日があるさ:2006/09/24(日) 05:37:07
男40歳、公立高校教師、担当は数学。未婚。
実直な人柄だが性格は適当。特技はTVゲームを20時間以上ぶっ続けで出来る事。
頭がいいのか悪いのかわからない。受け持ちのクラスの成績は頗るよい。
が、本人は授業中チョークをほとんど握らない。
黒板に書く必要性を感じていないわけではなく指が汚れるのが嫌なのである。
生徒の事を真剣に考えるが真剣に女生徒の尻を観察する時間の方が多い。
その事でしばしば問題になり教頭に注意を受けたり生徒に倫理を説かれたり
する事もしょっちゅうであるが基本的には周囲に好かれている。
しかし昨今の過敏な社会情勢で高村のいやらしい目つきがしばしば
問題になり、さすがに自粛しなければならなくなっている。
しかしそれで止める高村ではなくすぐまた問題が発生するのである。

『んんっ?』月曜朝8時、高村起床。
高村は目覚まし時計を持っていないので朝は適当に起きる。
学校が目の前のボロアパートに住んでいるのでHRには間に合う。
もちろん教師としては立派に遅刻である。
『今日はまだ日曜日?』などと自分に甘い考えをしてみるが
そういう時に限ってしっかり月曜日なのを高村は認めたくないが
時間が時間なのでさっさと仕度しなければならず嫌々起きた。
『高村誠、今から尊いお勤めを果たしてきます・・・あー面倒クセェ!!!!』
高村は家を出た。
564高村:2006/09/26(火) 11:27:18
age
565名無しさん@明日があるさ:2006/09/26(火) 13:23:10
GJ!
566高村:2006/09/26(火) 14:21:20
漆原麻美24歳、国語教師、美人(篠原涼子似)、未婚。
理屈っぽい性格で高村の存在が何かと気に食わない。
基本的に仕事には真面目であるが自分の是認できないもの
は徹底的に排除しなくては気がすまない性格で生徒とも
よく口論する。反面自分を慕ってくれる人間に対しては
非常に献身的でややおせっかいですらある。
だが度量が狭いためか土壇場に追い詰められると伝家の宝刀、
感情的に泣き出すという事もある。
高村より年下の彼女だが住んでいる1Kのマンションは
高村のそれと比べるとまさに月とスッポンで勝ち組の女性
を彷彿とさせる。朝7時彼女も一生懸命働くため学校へと向かうのである。
567高村:2006/09/26(火) 14:36:10
『先生オハヨー』女生徒の元気な声が高村の耳に届く。
『おはよう』寝起きの不機嫌な、投げやりな挨拶で一応の礼儀
を全うする高村だがいつものことである。
これが高村の以外な魅力で教師の中には挨拶を返さない人間もたまにいる。
これは最悪であるがかといって教師の方から元気よく『おはよう!』などと言われては
こちらも大きな声で挨拶しなければいけないかのような一種の脅迫観念に
囚われるので声は小さいが必ず返してくれる高村は朝から非常に楽な相手なのである。
『おはようございます。』言われるたびに高村は『おはよう、おはよう』と
まるで呪文のように挨拶を返す、そしてそれが彼にとって最も自然なのであり
生徒もそういうものであるとしっかり認識しているので何の違和感もない。
校門をくぐり校舎に入ると高村は職員室にも立ち寄らずにそのままHRへ
向かうのである。
568高村:2006/09/26(火) 15:16:09
『ガララッ』ドアを開けて手ぶらで入室。
高村は挨拶を省いているのでいきなり用件から入るのである。
『欠席は?いないな。提出物は・・・なし・・と。』
『何か連絡あるか?・・・なし。』
『せんせー?』一番前の席に座る事情通である。
女というものは、いや人間というものはどうしてこうも野次馬根性があるのか。
また高村という男はどうしてこうも口が軽く生徒に情報をねだられるのか。
とにかく基本的に生徒は学校に刺激を求めているのである。
『なんだ?』薄々感づいてはいたが高村は敢えて聞いてみる。
『土曜日に漆原先生がマジギレしてるの見たんだけどどうしたの?』
『俺にもよくわからん。いきなり因縁つけられて気が付いたら1時間
ぐらい説教されてた。どうも気に入らないらしい。』
『えっ?超ウケルんだけどw相当嫌われてるよね。現国
の時とかボロカス言われてるしwww』
『イエーイ!』なんとも形容しがたいひょうきんな声と表情で
ガッツポーズをとる高村。そのまま退出、職員室へ向かう。
569高村:2006/09/26(火) 15:50:13
『高村君、また遅刻か。』教頭がぼやく。
『クビにしてくださいこんな人』教頭に懇願するように高村に敵意をむき出し
にするのは国語教師漆原。
『第一生徒に示しがつかないじゃありませんか、この人よりは生徒の方が
よっぽど早く学校に登校してますよ。』
『いや、しかし彼は教師としては優秀だよ。生徒の信頼も厚いし
経験の浅い君にはわからないかも知れないが彼は誰よりも大人だよ。
もちろんルールとしての遅刻には厳しく対応させてもらうがね。
それ以上の事はいくら君が美人だからといって関与できるもんじゃない。』
『教頭、そういう言い方は火に油を注ぐようなもんです。』
『なんですって、もう一度言ってみなさい!』
『あなたは美人です。ウヘァw』あらん限りのあほ面で
高村はこの場を乗り切ろうとする。
『パン!』爽快な効果音とともに高村の顔が揺れた。
『その馬鹿な顔を近づけないで下さい。』漆原はそう言うと
さっさと授業に出かけた。
『あんなに気の強い女見たことない。』
『私は君のような軽い人間を見たことがないよ。
彼女の指導しっかり頼むよ。近いうちに必ず挫折するんだから。』
『随分嫌われたみたいですがね。まぁなんとかやってみますよ。』


570高村:2006/09/29(金) 15:43:42
『キーンコーンカーンコーン』一時間目の授業が始まった。
高村は職員室を出、教室に向かう。
国語教師漆原が既に授業を開始しているのが横目で見えた。
『ええケツしとるわ』
きつい性格の女の体ほどエロく見えるのはなぜなのか?
手の届かない存在ほどかえって想像力が働き、本能を掻き立てる
のではないか?手の届く存在になったとき大抵その物の価値は落ちる。
などと考えながら高村は教室に入った。

『テスト返すぞー相川ー・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・渡辺
平均点は78、100点は無し。かなり難しめに作ったからまぁまぁかな。』
クラスはわぁわぁきゃあきゃあ盛り上がっている。
それが落ち着いたところを見計らって高村は言う。
『一人ぐらい100点取る奴おると思ってたんやけどなー
お前ら数学好きな奴おるか?』高村が挙手を求めるが誰も反応がない。
『じゃ嫌いな奴は?』ほぼ全員が手を挙げた。
『なるほどなぁ、でも付焼刃の数学力なんか受験では通用せんぞ。
かといってお前らはがり勉するタイプでもないしな。
かといって数学が好きな人間とそうでない人間の数学力っつぅのは
像と蟻ぐらいの差があるからなぁ。』
『お前らがむしゃらに勉強してても力付かん、
数学の前にまず物事を好きになる方法を知っとけ。
自分の意志で好き嫌いを決める方法が世の中にはあるんや。
好きになればお前ら全員どんな分野だろうが大成できるやろ。』
高村がそれを話始めたとき
『ガシャーン!しばくぞボケェ!』
『ちょっと行ってくる、見に来たい奴は来てもかまわんが少人数で来いよ』
クラスがざわつき、高村は隣の漆原の授業に向かう。


571高村:2006/09/29(金) 16:20:13
高村が教室に着いたとき漆原は頭を抱え込んで地面にへたりこんでいた。
廊下にガラスが飛び散り体の大きな男子生徒がどうやら主犯のようであった。不良だ。
『どうしたぁぁぁああああ』けが人がいない事がわかると高村は
わざと大げさなリアクションでクラスに呼びかけた。
『こいつが俺の事カス扱いしたから。』男は高村に言った。
『そうなんですか漆原先生?下を向いていないで答えてください。』
高村が促すが反応はない。
『漆原先生?漆原麻美?麻美?マミ?おーいマミたーん?』
教室の雰囲気が一転するがそれでも漆原に変化はない。
『駄目だこりゃ。あっちの世界に行っとるわ。おい、お前
なんでまたカス扱いされたんだ?』
高村が聞くと男はヘラヘラ笑いながら『俺が平均点を下げてるから、8点だったんだ。
でも馬鹿にされるのは我慢ならなかった。それだけじゃない、俺が不良だから
いつも露骨に態度で表されてムカついてたんだ。ま、こいつだけじゃないけどな、
どいつもこいつも俺を避ける。体も大きいしみんな俺が怖いんだ。先生も俺が怖いだろ?』
『いや全然。』高村はそう言うと生徒と一緒にタンカでさっさと漆原を保健室へ運んでしまった。
『重すぎるぞこの女ぁ』精一杯重そうな振りをしてしっかり笑いを確保しておく高村。
『お前らは自習しとけ、どうせ次は俺の授業や』
572名無しさん@明日があるさ:2006/10/12(木) 18:52:45
つづきがみたい
573高村:2006/10/18(水) 12:30:34
あげ
574高村:2006/10/18(水) 12:57:17
『フー、スマンな手伝わせて。お礼にパンツでも見とけ』
『え?い、いいんですか?』
『いいわけないだろ。でもばれなきゃ良いかもしれない。』
『せっ先生!』
『どうした何色だった?』
『あっ、そっその、黒です』
『高校生にもなって何うろたえてやがる、どれどれちょっと失礼って
おわっ!ば、馬鹿これはいわゆるノーパソじゃねーか!』
『と、とにかくもうさっさと教室に戻るぞ。自分の胸にだけしまっておけ。』
『は、はぁ。』
575高村:2006/10/18(水) 13:21:26
二時間目が始まった。高村は先ほど事件のあったクラスでまた授業である。
『とりあえずテストかえすぞー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『漆原先生だが、保健室で休んでおられる。すぐに復帰できると思うが
その時は大変殺伐とした雰囲気になるので覚悟しておくように。
特に垣内君は今後彼女とどう接していいか非常に困難を感ずると思いますが
彼女は子供なので君のほうからどんどん話かけていくように。』
淡々と話を進めていく高村だが、事件の首謀者垣内は考えていた。
『高村はなぜ俺を恐れないのだ?俺の方が体もでかいし
いきなり殴りかかるかもしれない。あれはやせ我慢とかそういうレベルじゃない。
今まで何人もの人間、クラスの奴でさえよそよそしい態度を取るから
俺には人間の汚さがわかる。漆原は露骨だったが、それは他の人間でも変わらない。』
授業が終わり。垣内は高村に問いただした。
『先生は俺の事が恐くないと言いましたね?なぜだ?』
『それがわからんのか?案外お前は馬鹿だな。』
しかし垣内は腹を立てずに続ける。
『しかし俺は体もでかいし力も強い、先生が恐くないはずないんだが?』
高村はため息をついて言う。
『お前がどれだけ強くても、俺が恐がる必要はないだろう?なぜそれがわからん?』
『どうしてですか?それが俺には不可解だ。』
高村はじーと垣内の顔を見て、言った。
『目の前の人間が悪人ではないからだ。』

576太郎36歳:2006/10/18(水) 13:32:51
とかく日本という国柄は排泄に対しての国民の認識レベルが低い。
それゆえしばしば平坦な人生に、各々の汚点を突如刻み付けられる事になる。
その数は計り知れない、人知れず屈辱で涙した者も多いだろう。
それが人間の機能なので、そこで生まれた物語は文化である。
これは脂の乗った男、太郎が久々に敗戦してしまう話である。
577名無しさん@明日があるさ:2006/11/02(木) 13:54:08
高村作者さん調子はどー?
578太郎36歳:2006/11/03(金) 16:48:19
もう、駄目かもしれない。
長いことうんこ書いてなかったからうんこに結び付けられない。
また私自身がうんこに満足したのかとにかくうんこに滑稽味を見出せない。
うんこを面白いと思っていない人がうんこ話を書けるわけない。
うんこってどこが面白いの?
579名無しさん@明日があるさ:2006/11/03(金) 19:07:21
それは君が排便の辛さから遠ざかっているからじゃないのかね。
もう一度経験せよ。
あの、極限まで我慢せねばならない排便に耐える苦しみの境地を。

極限の苦しみ、悲しみの中からドラマは生まれる。
580名無しさん@明日があるさ:2006/11/17(金) 02:19:27
愛のシルエットさん、追い出さなきゃよかったのに…
581名無しさん@明日があるさ:2006/12/05(火) 01:16:20
優しく微笑む陽光 朝露を含んだ薔薇
憂いを含んだその眼差し 上気した頬
582名無しさん@明日があるさ
みんなで少しずつ作れば?