話にならない男は合コンくるな!美人OLの5講目

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448実話時代
俺(26歳)の乏しい合コン経験から抜粋します。

うん、俺が合コンで会った秘書は確かにキレイだった。テキパキしていたな。
全体に張りがあるというか、キレイオーラがあったな。ここで話題となっている
281と同じで、丸の内に勤務しているとのことだった。

俺は決して、有名企業のリーマンではない。精一杯いって準大手企業。
鉄鋼商社のリーマンだ。
顔は中の上くらいだと思う。TBSの安住系。

某広告代理店(田町堂)に勤める学生時代の一つ上の先輩(以下、田町先輩)に誘われて、
恵比寿から歩いて数分の創作料理屋(?、店に詳しくないので、はっきりとはわからん、すまん)
に出向いた。男女ともに2人2人でスタートした。
449実話時代:05/02/06 07:54:46
合コン最中、話はいたって普通だったと思う。仕事の話や休日の過ごし方(俺は学生時代から
続けているラグビーをやっているなどと話した)が中心だった。
その秘書(27)は米倉涼子を上品にした感じだったので、「米倉の上品バージョンですね」
なんて言ったら、「なんか追加で(料理を)頼みましょ」と言って、机のはじに立て掛けてあった
メニューを俺の前に差し出しくれた。で、メニューを開いて一緒に見た。

その最中に、体が自然とくっついて俺は少し緊張した。
結局、その秘書が「○○くん(←俺の名前、くん付けで呼ばれた)、アボガド大丈夫?」
などと聞きながら、数品オーダーした。正直、俺は「アボガド」がどんなものであるか、分からなかったが、
「何それ?」と言うのも気が引けたので、「おう、大丈夫」と答えた記憶がある。

秘書は人に話しかけるとき、相手の目をじっと見る、しかも、やや下から覗き込みようにして見る癖があった。
一方で俺は彼女を直視できず、目が合うとそらしてしまうの連続だった。
450実話時代:05/02/06 07:57:48
二人でメニューを見ている最中、田町先輩は
「あそこ、いい感じみたい、どうする?」と、隣に座っていた女の子(その秘書さんの会社の後輩)
に話しかけながら俺たちをからかった。
「そんな、何言ってんですか」と小声で返す俺を尻目に、
秘書は「そう、もうここはラブラブ、テッパンなの」と、自分の腕を俺のそれにからませた。
たしか薄茶色のスーツをまとった腕だった。
上品な顔と「テッパン」との言葉がミスマッチで、妙に心に残っている。

で、そんなこんなで会計となった。
合コンとはこんなに楽しいものなのか、と思った。いや〜楽しかったな、と今でも思う。
それはひとえに、秘書の気遣いや、醸し出す雰囲気のおかげであろう。
その時点で、俺の中では「秘書は美人だし、優しいし、気が利くし、最高」となっていた。
秘書との合コンなんて一生に一度あるかないかだ。俺はそれを経験したってことで
ひとまず満足感を感じていた。
451実話時代:05/02/06 08:00:27
しかし、会計の間中、俺は落ちつかなかった。迷っていたことがあった。
それは秘書の連絡先を聞くかどうかだ。
この気持ち、中流リーマンの諸兄になら分かってもらえるだろうか?
つまり、こんな考えが頭の中を巡りめぐった。
「彼女は俺より明らかに格上だろう、俺なんかがメアド聞いても、相手にしてくれるだろうか?
それこそ、田町のオシャレ君たちや、汐留のイケメンたちでないと、ダメなんでは・・・」
「いや、でも、俺だって一応、(キャバクラでなら)安住君みたいって言われるし、
物産とかに転職狙ってるってうそぶいておいたし、メアドくらいは・・・」
「でも、メアド聞いてどうすんだ? 付き合いたいのか? ブルブルブル、いいえ、
とんでもない、俺にそんな勇気ないよ」
「じゃあ、食事にでも? いや〜、そうは言ってもオシャレな店なんて知らないしな・・・」
「このまま綺麗に終わった方がいいか・・・、いや、勇気出せ!、自己評価、中の上だろ!」
「でも、やっぱ先輩もいるし、はずかしくてとても聞けないな・・・」
有名企業のイケメンにはわかるまい。しかし、これが中流男の本音なのだ。
452実話時代:05/02/06 08:06:55
と、さすがは田町先輩だった。
マーケティングと称して日夜、大学生から人妻との合コンを
繰り返す先輩にとって、メアド交換は、なんのハードルでもないらしい。
会計を済ませ、サービスの緑茶を飲んでいる時に、さりげなく、本当に自然に、
「○○ちゃんさ(秘書の後輩の子)、メアド打ってよ」と、自分の携帯をその子
に渡したのだった(自分で打ちもしない、この横柄さ)。
で、返す刀で、俺に向かって「お前は、○○子(秘書のこと、先輩とは2人で食事をしたり、
映画を見に行ったりする仲らしく既に呼びつけにしている)のメアド聞いとけよ」と。
俺は先輩に助けられる格好で、秘書のメアドをゲットしたのだった。

俺は帰りの電車の中で、秘書のメアドを見つめていた。ただ誇らしかった。
帰宅後、「今日は楽しかったです。また機会があればよろしく」との主旨のメールを
送った。
秘書から返信が着たのは、翌日の昼休み、昨日の「過去最高の合コン/恵比寿バージョン」
の余韻に浸っているときだった。
453実話時代 「ロングバージョン」:05/02/06 08:10:15
しかし、ここまでは、これから始まる「ロングバージョン」の序章に過ぎなかった。
秘書からの返信メールで、俺と秘書の、恋とも遊びともつかない、
何とも名状しがたい関係が始まるのだった。
会計の時、「秘書は美人で最高」などと思っていた自分はウブイものでしかなかった。
俺と二人で会うようになったとき既に、素の彼女は疲れきっていたのだった。
秘書は病んでいた。
(続)

1みただけだがカキコする












うぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよ女
















455ノンフィクション 「ロングバージョン」A:05/02/06 08:16:33
その日は銀座で会うことになった。
銀座で個室のあるおいしい店がイイな、と言われたが、
俺はそんな店知らなかったので(新宿や渋谷なら知っているが、俺は銀座など、
特別な用がなければ、踏み入れない土地だ)、
「○○子さんに任すよ」と言ったら、彼女が夕方のうちに、知っている店を予約してくれた。

たしか11時ごろに店を出た。
彼女は酔っ払っていた。今にして思えば、あれが初めて俺にみせる乱れた姿だった。

「お前の家に連れて行け!」
並木通り(?)で、結構、人出もある中で、いきなり彼女がわめいた。
しかし俺はこのときはまだ
「あ〜あ、飲みすぎちゃって。いろいろストレスもあるんでしょうね〜、かわいいところもあるんですね」
くらいにしか思わなかった(彼女がその後、徐々にあらわにする素の姿など、この時知る由もなかった)。
だから俺は、彼女の戯言に付き合わず、
「○○さん、どうやって帰ります? もうタクっちゃいます?」と聞いた。
そうしたら、彼女は
「お前さ、答えになってないの。お前の家に行くってんだよ」
「お前、あたしに恥かかせるの?」
と、お前、お前と連呼した。
456ノンフィクション 「ロングバージョン」A:05/02/06 08:19:39
その日は、彼女と二人で会うようになって丁度2ヶ月目だったと記憶している。
けれど、これまでに会ったのは、たったの2回だけだ。
しかも、その2回ですら、俺にとっては「情けない時間」でしかなかった。

初めて二人で会ったのは
彼女からの「緊急メール」(と題されてあった)がきっかけだ。
ある月曜日、少々の残業を終えて社を出たところで、メールが着信していることに気付いた。
見てみると、彼女からのメールで、もう1時間も前に着信していた。
「今、大手町のスタバにいるんだけど、ちょっとだけ再会しませんか?」

俺は、嬉しくて嬉しくて、本当に嬉しくて、タクシーで大手町に向かった。
中流リーマンの俺は普通なら、日本橋から大手町に行くのに、
タクシーなど乗らないはずなのに。
それくらい、嬉しかったのだ。
誘おうかどうしようか、迷っていたら、彼女からお誘いのメールが来たのだ。
体中に喜びが充満した。世の中っていいなと思った。

けれど再会は、本当にちょっとだけだった。ものの40分程度だったと思う。
そのまま、スタバでたわいもない話をして終わった。彼女ペースだった。
「本当にごめんね、なんか、呼びつけちゃったみたいで」
「う〜ん、なんかこんな再会もいいかなって思ったんだけど」
「今度はゆっくりしようね」
と言って、彼女が場を切り上げた。
「軽く一杯くらい」と言えなかった自分の意気地のなさを恥じた。
もう少し早くメールに気が付けば、とも思ったものだ。

2度目も同じ、大手町のスタバ。同じように彼女が誘い、彼女が切り上げ、
俺は踏み込めなかった自分を恨んだ。
457ノンフィクション 「ロングバージョン」A:05/02/06 08:21:38
タクシーの中で、俺は、なんて不思議な日になったんだ、と思っていた。
彼女の首は俺の肩にある。過去に2度、スタバで会っただけの、
こんな綺麗な人を自分の家に連れて帰ることになるなんて。

勇気を出した自分への神様のプレゼントか、と思った。
勇気――。
そう、前日、俺は、勇気を出して、彼女へメールしたのだった。
「明日、都合よければ、メシでもどうですか? 大手町近辺に行きます」
短いメールを打って、実際に送信ボタンを押すのに、30分ほど躊躇した。
トイレに行って呼吸を整えてから、目をつぶって、ようやく送信したのだ。

踏み込んだ俺へのプレゼントか。
しかし、それにしては、過ぎたるプレゼントだぜ、神様・・・
(賢明な諸兄は、もうお分かりですね。そうです。2回のスタバは
彼女の「誘い水」だったのです。いまいち押しが弱い俺からは
誘いのメールが来ないだろうと踏んだ彼女の優しい作戦だったのです)

タクシーは京王線沿線某駅の俺の家に向かっている。
@運転手と、A本当にこんな綺麗な人とセックスしていいのかと考えている俺と、
B「お前ん家、まだ〜?」と何度もつぶやく秘書――俺の経験ではありえない空間だった。

で、この後、その、あり得ないことが、俺の目の前でたくさん起こるのだった。
458ノンフィクション 「ロングバージョン」A:05/02/06 08:30:37
「アナタの奥さんに刺される夢を見た」
彼女が寝言とも、呟きともつかないことを言った。
運転手はそしらぬフリしている。
「アナタって誰?」
俺に奥さんはいない。俺は試しに聞いてみた。
「○○専務」
彼女は色々問題を抱えているのではないか、と一抹の不安を覚えた瞬間だった・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼女が仕える上司(専務だった)、神経戦を繰り広げる同僚、出来の悪い後輩、
専務の奥さん、加齢とともに忍び寄る衰え、衰えることに対する罪悪感・・・・
それらが彼女のこころを、着実に蝕んでいった。

懇願され、辞めたくても、退職できない境遇で、サプリメント依存にエステ狂い。
経営全般に関する知識の吸収にも追われ・・・・。

俺の前で姿をあらわす彼女の「素の姿」は、日に日に、酷くなった。
会社で見せる「上品な米倉涼子」と、俺の前で発露するあの狂態。
彼女の狂態を見るにしのびなく、俺は出会ってから1年、
ついに彼女からの連絡を無視するようになる。
正確には、手に負えなくなったのだ。
しかし、俺は俺なりに、出来る限りのことはしてやったのだ。
手は尽くしたつもりだ。むしろ、「俺」という存在が彼女の狂態を
引き出してしまっていたのかもしれない。
そんな思いもあり、断腸の思いで彼女との通信を絶った。
田町先輩がそうしたのと同じように・・・・
459ノンフィクション 「ロングバージョン」A:05/02/06 08:32:56
タクシーを降りると彼女はフラフラであった。「お前の家、着いた〜」と嬌声を発す。
マンションの入り口では「オッパイ触るな、この馬鹿〜」と俺をブツ。
けど、俺は触っていない。
「もう遅いから、静かにね」

バカバカしくも真剣であった「あの1年」が始まろうとしていた。(続)

PS. 281さんへ、きっと色々苦労されているんでしょうね。
2CHで大いに発散して行って下さい。