係長になってすぐの頃。
なかなか後輩達をまとめることが出来ず、予定した成果が
上がらない。上司からも叱られてばかり。
毎日会社に行くのが憂鬱で、残業続きで胃の痛い毎日だった。
ある日、隣のグループから俺のグループに、別に人手が足りない訳でも
ないのに、最年少係長候補の香具師が異動してきた。
そいつは頭が切れて、顔も良くて、人望もある。
俺は焦った。きっと俺はもうすぐ更迭されて、こいつが俺のポストに
おさまるに違いない。
21 :
名無しさん@明日があるさ:03/12/14 23:27
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社内のお茶飲み場に立ち寄った時、俺のグループの後輩らが
係長候補の香具師を誉めているのが聞こえた。気分が萎えた。
その日の夜、残業をしてたら後輩(女)がコーヒーを入れてくれた。
もう遅い時間で、職場には彼女と俺だけ。
彼女は、係長候補の隣の座席だったので、俺は何の気なしに
「男前が隣の席でよかったね」と言ったら
「うちのグループの男前は○○さん(俺のこと)だけで十分です」
と言われた。お世辞でも嬉しかった。
その後、予想していた通り俺は更迭され、別のグループのヒラになった。
俺のポストには例の香具師がおさまった。
俺のグループは、一応俺の壮行会を開いてくれた。
その帰り、例の彼女が「○○さん(俺)と一緒に働けて楽しかった」
と言ってくれた。
俺の異動後、思い切って彼女を食事に誘ってみた。
OKしてくれた。嬉しかった。
仕事は出来ないけど、この会社に勤めて良かったと初めて思った。
で、その彼女が今のかみさんだったりする。
相変わらず仕事のほうはパッとしないが、頑張って行きたいと思う。
以上、俺だけのささやかないい話でした。
長文カキコすまそ。終わりです。