1 :
名無しさん@明日があるさ:
「そもそもこんなのんびりした休日に、誰も製造業の会社に用なんてないんだ」
僕は鳴らない電話を眺めながらつぶやいた。
「製造業の会社に用なんてないんだ」
もう一度声に出して言ってみた。しんとした部屋で、僕の声だけがやけに大きく響いた。
2 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 11:49
2
3 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 12:02
つまりあなたが会社の中にいるとき、あなたはすきまなく
会社の一部になる。あなたが部長の前にいるとき、あなたは
すきまなく部長の一部になる。そういうこと。簡単に言って
しまえば。
5 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 12:08
僕にひとつだけ自慢できることがあるとしたら、サンドイッチをおいしく
作ることができることだ。
そう、僕の作るサンドイッチはほんとうにおいしい。
一流ホテルのラウンジで銀のお皿にのって出てくるものよりもおいしいと
僕は思っている。
みんながどういうかはわからないけど。
おいしいサンドイッチを作るのはちょっとしたコツが必要なだけだ。
僕はそれを忠実に守って作るそれだけなのだ。
7 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 14:26
誰か村上春樹の新作読んだ〜?
8 :
しがない30代サラリーマンソ:02/10/20 14:28
僕は冷蔵庫からハイネケンを取り出して
飲んだ。
9 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 14:50
やれやれ
10 :
チーフエグゼクティブ店長様 ◆qvJcxeCAsI :02/10/20 14:54
あーん、このスレ好き
11 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 20:42
課長への完全な媚売りなんて存在しないんだよ。
完全な絶望が存在しないようにね。
12 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 20:49
直子は死を含んだままそこで行き続けていた。
直子は僕にこう言った。「大丈夫よ、ワタナベ君それはただの死よ。気にしないで」
僕は25歳で、その時東海道線のシートに座っていた。その長大な
電車は冷ややかな10月の雨のなかを通り抜け、品川駅に滑り込もう
としているところだった。10月の冷ややかな雨が大地を暗く染め、
雨合羽を着た駅員やのっぺりとしたホームに垂れ下がる看板や
消費者金融の看板や、そんな何もかもをフランドル派の陰鬱な絵の
背景のように見せていた。やれやれ。また会社か。僕は思った。
15 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 22:27
そう考えると僕はたまらなく悲しい。
なぜなら会社は僕のことを愛してさえいなかったからだ。
16 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 23:11
僕が毎日残業が辛くて会社を辞めたいと永沢さんに言った時、こう言い返された。
「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」
17 :
ウーロン茶 ◆SuyhxxQZmU :02/10/20 23:53
夜が明けて明るくなれば、僕はいつもと同じように会社へ向かうのだろう。
とにかく今は眠ろう。ただ眠ろう。そして夢がやってくるのを待つのだ。
おやすみ、僕は言った。
かっこうとメイが答えた。
19 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/20 23:58
それは記念碑的に暇な火曜の午後だった。
20 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/21 00:39
ある種の完全さは、不完全さの限りない集積によってしか具現できないのだよ。
君の仕事もそうだ。言ってることはわかるね?
21 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/21 00:47
「こんな会社辞めてやる!!!」
あらためてかたちある言葉にしてしまうと、僕の心の中に大きな空洞の
ような感覚が生まれた。その架空の空洞の中で、僕の心臓は金属的な、
うつろな音をたてていた。
22 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/21 00:54
人が会社を選ぶのではなく、会社が人を選ぶ。
それがギリシャ悲劇の根本にある世界観だ。
23 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/21 17:43
オーケー認めよう。
僕は窓際リーマソだ。
24 :
GTA3好き ◆GTA3.2SKT. :02/10/21 17:55
「ねえ、どうしてそんなにぼんやりしてるの? もう一度訊くけど」
「たぶん窓際にまだうまく馴染めてないんだよ」と僕は少し考えてから言った。
25 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/21 18:16
「働くんだよ」上司は目の前のグラスを飲み干して言った。
「仕事がある間はとにかく働き続けるんだ。俺の言ってることはわかるかい?働くんだ。
なぜ働くかなんてことは考えちゃいけない。意味なんてないんだ。」
花瓶の中に住んだ方がマシだわ
28 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/22 00:22
「坊やだからさ」
うっかり僕はいつもの口癖でこう答えてしまった。
すまない。板を間違えてしまった。
改めて出直すとするよ。パチン OFF
29 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/22 00:22
30 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/22 22:48
age
31 :
名無しさん@明日があるさ :02/10/22 22:52
相手にするなアフォ
33 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 00:09
age
34 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 01:00
「うちの会社のこともっと知りたい?」
「興味はあるね、いささか」
「ねえ、私は「私の会社のこともっと知りたいって質問したのよ。
そんな答えっていくら何でもひどいと思わない?」
「もっと知りたいよ、君の会社のことを」と僕は言った。
「本当に?」
「本当に」
「もうすぐ会社更生法適用だとしても?」
「そんなにひどいの?」
「ある意味ではね」と彼女は言って顔をしかめた。
35 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 01:26
こんなスレを読んでもうんざりするだけなのだけれど。
そもそも村上春樹なんか十代で卒業するべきなのだけれど。
36 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 02:04
それでも全部読んだんだろ?
37 :
?1/4?3?μ?\:02/10/23 05:00
いつものようにレコードをかけながら
僕はパスタを茹でる作業に集中することにした。
ロッシーニの「泥棒かささぎ」を、
クラウデイオ/ロぺスに指揮されたベルリンフィルが演奏している。
電話が鳴ったのはーあるいは以前にも鳴っていたのかも知れないがー
ロぺスがア−リークロスを上げた、正にそのときだった。
「ワタナベ君、君は出社もしないで何してるのかね?」
38 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 06:48
領スレだな
>23,24、及び37 なかなかかっこよくて、かつおもしろいです。みんなうまいねー。(´▽`)はぁぁ・・♪(うっとり)
40 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/23 10:18
41 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/24 23:57
まむこ
42 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 00:13
まむこ
43 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 00:14
ちむこ
44 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 00:15
ちむぽ
45 :
GTA3好き ◆GTA3.2SKT. :02/10/25 20:59
土曜日の夜だというのに、デートする相手もおらず、
残業をする。
僕はたまらなく孤独を感じていた。
「結局、君はそういうのが好きなんだろうね」と男が言った。
「多分、デートをする相手がいても君は有給を取らない。そういうものさ」
「そうかもしれない」と誰かは思った。
46 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 20:59
47 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 21:11
ガルビーとゴッホが違うように自分と課長が違う
本当はこれだけなんだけどね。
48 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/25 23:46
sex
49 :
名無しさん@明日があるさ :02/10/26 19:45
sex。初めてのセックスは、思いでにはなる。
いいか悪いかは別として。
では、最後のセックスは?
これは難しい質問だ。僕は少し疲れているのかもしれない。
やれやれ。
50 :
2tロング平ボディ運転手:02/10/26 20:04
僕はペペロンチーノを作りハイネケンを飲んだ。
51 :
しがない30代サラリーマンソ:02/10/27 18:35
誰かミコノスのソマスバーに逝った香具師いる?
52 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 20:31
penis
53 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 23:09
セックス、煙草、禁煙、サンドウィッチ、缶ビール、コーヒー
セイラム、60年代、猫、孤独
このほかに、春樹本のキーワード知ってるヤシがいたら書け。
54 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 23:12
セックス、煙草、禁煙、サンドウィッチ、缶ビール、コーヒー
セイラム、60年代、猫、孤独 、井戸
55 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 23:17
中古のスバル いるかホテル いわし 鼠 ピンボール 死 羊
>>53 どうでしょう?
セックス、煙草、禁煙、サンドウィッチ、缶ビール、コーヒー
セイラム、60年代、猫、孤独 、井戸,
羊、女の子、水族館
くじらのペニス
58 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 23:21
59 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/27 23:37
双子 100パーセント レゾンデートゥル メタファー 森
60 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/28 07:58
セックス、煙草、禁煙、サンドウィッチ、缶ビール、コーヒー
セイラム、60年代、猫、孤独 、井戸,
羊、女の子、水族館、パスタ、サラダ、ジャズ
61 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/30 21:11
緑たんハァハァ
62 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/31 21:44
オーケー、僕は今
会社で干されている
63 :
名無しさん@明日があるさ:02/10/31 22:25
オー人事オー人事。
64 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/01 01:00
やれやれ
65 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/01 01:13
ち、ち、ち、地図。
やれやれと僕は思った。
66 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/01 21:15
その話しをするとナオコはくすくすと笑った
ハイホー!
69 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 10:18
69ゲト
70ゲト
71 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 20:50
はっきり言って、リーマンなんてくだらないよ。
そう言って、うまそうにビールを飲み干した。
72 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 21:30
とてもうらぶれたビルだ
うらぶれた人々がその中でうらぶれた仕事をして
うらぶれた日々を送っているうらぶれた建物だ
73 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 22:02
君はリーマンなんだろ?
「リーマンである前に僕は僕だ」
声に出して言うと、まるでそれは土の中から滲みだしてくる
泥水のように僕にまとわりついた。
僕は僕だ、泥水なんかじゃない。
75 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 23:36
オーケー、僕は今
会社で干されている
君の周りに犬がやってきたらこう言うのかい?
たいていの犬はバターが好きなものだよって。
あらゆるものごとに意味なんてないんだ。
認識できるものごとにだけ意味があたえられるんだ。
君の意識の底でね。
僕は急激に酔ったような気がした。
79 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/02 23:44
その瞬間世界は色を失った。
黒衣の陰陽師は呟くように云った。
「この会社には―――不思議なものなど何ひとつないのだよ。関口君」
もう暫く会社にいようと、私は思った。
80 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/03 00:00
女性は怒りたいことがあるから怒るのではなくて、怒りたいから怒っているのだ。そして
怒りたいときにちゃんと怒らせておかないと、先にいってもっとひどいことになるのだ。
僕がまだ世間でいうところの普通のサラリーマンだった頃の
話だ。そしてそれは恐ろしく今の僕とはかけ離れている。
先カンブリア期とエステサロンみたいに。
僕はカオルの働いているサロンを思い浮かべた。
見たことのないサロンの中で彼女は
客の顔に蒸しタオルをかけ、オイルを塗り、マッサージしながら
他愛無い話をし、きっかり一時間かけて何枚かの札をレジにしまいこむ。
オーケー、彼女は生産的だ、あらゆる意味で、僕よりもずっと。
僕は携帯のバッテリーを取り出して「○○株式会社 生産管理マニュアル」
の隣に並べてみた。僕は明日からこのマニュアルを読みながら
煙草の匂いのする作業着を着たコジマさんにコンデンサーの種類や
チップのサイズなんかを教えてもらうのだ。
これから僕と外界をつなごうとするものと、さっきまでつないでいたもの。
バッテリーは何故自分が生産管理マニュアルなんかの隣に
並べられるのか、わからないというように、しんとしている。
それはそうだ、バッテリーなんて僕は今まで外したことがない。
バッテリーがあるべきところはテーブルの上じゃない。
生産管理マニュアルの隣でもない。
「携帯の腹の中が一番居心地がいいんだ」
携 帯 の 腹 の 中 が 一 番 居 心 地 が い い ん だ
口に出して言ってみると、床の上で寝転がっていた
犬が不機嫌そうに起き上がった。
カオルに電話して今日の約束を中止したいと言うために、
バッテリーを元に戻そうとしたとき、裏側に何かの紙切れが
貼ってあるのに気づいた。
元が何なのか、最初はわからないくらいの、
2センチ四方くらいの小さな紙切れだった。
細かい花のような模様がついていて、端の方に
何か字が印刷されている。「・・・・族館」。
僕は唐突にカオルと付き合いだした頃、僕と一緒に仕事を
していた女の子を思い出した。
彼女はエンジョウさんと言って、まるきり目立たない地味な女の子だった。
カオルがときどき買ってくる、無添加の犬用クッキーのパッケージくらい
地味な女の子だ。
85 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/03 12:25
僕はたしかに本を読んでものを考えるのは好きだったが、
あえて小説家を志すほどの文章の才能があるとは思えなかったし、
かといって編集者や批評家になるには好みが激しすぎた。
結局のところ学者向きの人間でもなかった。
そんなわけで僕は、いわば消去法的なプロセスを経て
リーマンになることを選んだ。
僕はもともとリーマンになりたいと思っていたわけではなかった。
でも実際にリーマンになってみると、この仕事に対して
予想していた以上に深い敬意と愛情を抱くようになった。
いや、それよりはむしろ、深い敬意と愛情を抱いている自分を
たまたま発見することになった、という方が
表現としては正しいかもしれない。
86 :
犬用クッキー:02/11/03 13:16
エンジョウさんはいつも朝早く会社に来ていた。
「誰もいない会社の机に座って、コーヒーを飲んで、新聞を読んだり
昨日の回覧を片付けたり、メールの整理をしたりするんです。」
たまたま仕上げなければならない書類があって、いつもより
一時間早く出社した僕にそう言うと、シャーッシャーッと音を
たててブラインドを上げた。
「日中やっても構わないのに」と僕が言うと、彼女は少し困った顔をした。
エンジョウさんは困った顔をすると、眉がハの字になって本当に
泣いてしまいそうに見える。
「日中は空けておきたいんです。空けておいても、何かしら用事が入って
収拾がつかなくなるから。」
確かに彼女は毎日来客の応対をしながら銀行へ振込みに行き、
僕が頼んだ資料を手際よくタイプしコピーして製本し、取引先から
来るメールを丁寧にさばき、他の部からの「何年前のあの資料の
数字はいくらだったか教えて欲しい」という照会に答えたりしていた。
87 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/03 16:29
エンジョウさんはいわば縁の下の力持ちといったところであろう。
しかし、こういった事は日常生活を繰り返しているだけでは気がつかない。
定期的あげ
89 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/06 02:47
どうしてリーマンなんかしてる?
どうしてビールなんか飲む?
90 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/07 20:33
そうだ、京都へ行こう。
「いいですかレディー、人がクビになったら金は流れるものなんです。」
このスレ、寮スレにつき・・・
定期的あげ
93 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/08 04:43
94 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/08 17:49
∧∧
/⌒ヽ) 俺は学生のときセックスマシーンと呼ばれてた・・・
i三 ∪ 今じゃ、オナニーマシーンだよ
〜三 |
(/~∪
三三
三三
三三
三三
三三
>>94
漏れもオナニストだよ・・・
96 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/09 03:20
スパゲティーを茹でながらするオナニーは
かなりスリリングだと思う。
97 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/09 21:37
オーケー認めよう。
僕は社内で浮いている。
「心配ない、僕はリーマンに関してはアンダー・パーなんだ。」
「アンダー・パー?」
「四回クビになったくらいがちょうど普通になるんだよ。だから何の心配もない。
大丈夫。」
「やれやれ」
99 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/09 22:29
やれやれでしゅよ。
100 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/09 22:36
やれやれ
ねえ
102 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/09 22:42
全くだ
103 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/10 11:41
エンジョウさんの続き希望age
104 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/10 16:31
エンジョウさんか。
彼女については個人的に思うところが多々ありすぎる。
なんせ僕は大学に7年も通ったのだから。
105 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/10 17:22
一体それがなんだっていうんだ?
どうでもいいことじゃないか。
そう、どうでもいい・・・
106 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/10 20:09
まつというかわいい妻がいながら、
それでも利家はよそに女を作った。
107 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/11 20:55
それは素敵な辞表だった。
108 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/11 22:41
いつでもどこでも?
そんなフレーズはもちろん君には似合わない。
そう、事務職でも何でもいいから君は一つ所にとどまるべきだ。
いいかい?
「坊やだからさ。やれやれ。」
110 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/12 13:18
かっこう。age
111 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/12 16:02
残業なんて簡単よ、そう思わない?
それは的を得てるよ、ただしその前に
「サービス」という言葉が付与されないという前提のもとではね。
112 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/12 16:39
村上春樹頭良いね、引用文みて思った
113 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/12 16:45
114 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/13 02:09
頭がいいかどうかなんて考えてみたこともなかった。
115 :
age against the machine:02/11/13 02:51
鼠の長大なペニスは、一瞬たわんで蛇のように反動をつけると、
そのままずぶりとハーリティーの「第三の穴」の中へ突入したのである。
116 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/13 03:05
117 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/13 13:40
コギャルって....そんな時代遅れのはやり言葉にまだ可能性を感じてるなんて....やれやれ。
118 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/13 23:46
ヴァギナ萌え〜★
119 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/14 01:12
僕は上司から用事を頼まれオフィスに残った。
机の上にちらばっていたクリップを片付け、書類の山を机の上に優先度の
高い順に並べなおし、鉛筆を半ダースきれいに削りなおし、最後に少し
考えた末にカティーサークとグラスを上司の書庫から引っ張り出してそれも
机の上に並べるとようやく落ち着いた気分になってきた。
小一時間ほど書類の処理に集中すると、1つの大きな山が均等な高さの
処理済の山と未処理の山の2つに分裂した。
このような事務処理的宇宙にあっては僕は常に優秀な独裁者であり、
未処理の書類は明日の処刑を井戸の底で待つ囚人のようであった。
僕は満足してカティーサークをグラスに2センチほど注ぎゆっくり時間を
かけて飲み干した。
誰も残っていないオフィスではいくつものサーバのファンの音が低く
うなり続けていて、それはまるでアウシュビッツで虐殺の後に充満した
ガスを強制的に廃棄させる音のようだった。
120 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/14 01:13
僕は彼女との約束を思い出し電話をかけた。
「ねぇ本当に約束を忘れたわけじゃないんだ。クライアントのちょっと
した手違いがあってどうしても今日中にやらないといけない仕事が
できてしまったんだ。」
彼女はしばらく黙っていたが、ばかみたい、とつぶやいた後
「どんなの仕事?」と聞いた。
「簡単な仕事さ。書類のとおりにコンピュータにデータを投入して、
最後に印鑑を押す。事務処理的雪かき」
彼女は黙っていたので説明を続けた。
「書類は秋に消毒を待つ羊の群れのように消毒槽の前で待っている。
もう冬はすぐそこで時間がない。そこで僕が登場してひとつひとつ
消毒してそれをノートに記録しておく。」
今度は彼女ははっきりと声に出して
「ばかみたい。本当にばかみたい。」
と言って電話をガチャンと切った。
僕も「やれやれ」と声にだしてつぶやいてみたが、それは本当に僕の
声なのか受話器がしゃべった声なのか区別が付かなかった。
女の子と寝ると言うのは非常に重大なことのように思えるし、逆にまるでたいしたことじゃないようにも思える。
つまり自己療養行為としてのセックスがあり、ヒマつぶしとしてのセックスがある。
受話器の向こうで「ばかみたい」とつぶやいたカオルは僕にそのどちらを求めているんだろう。
もう一度電話をして聞いてみようとも思ったが返ってくる答えは決まっているのでやめにした。
僕はデスクの上に整然と並んだ事務的な羊たちの群れに一頭一頭事務的な消毒を施しながら、
オイル・サーディン的僕の人生を呪ってみようとしたがうまくいかなかった。つまるところ僕にはまだ
オイル・サーディンほどのレーゾンデートルもないのだ。
<オイル・サーディンのレーゾンデートル>
まず最初に冷蔵庫で冷やした缶ビールを冷凍庫に静かに寝かせる。
ジョン・レノンのスモールヘルプを受けながらレモンを八等分の櫛型に切り、
オイル・サーディンの缶を開ける。
缶のままオイル・サーディンにレモンをしぼり、しょう油をワンセンテンス振り掛ける。
余熱で温めておいたオーブンに放り込み、ジョンのピアノに合わせて口笛を吹きながら髭を剃る。
ジョンとのセッションが3曲終了したら台所に戻り、オイル・サーディンを取り出す。
缶ビールのプルトップを引き、完璧な鰯の死体を眺める。
絶え間なく、完全に、どこまでも、死んでいる。
それがオイル・サーディンのレーゾン・デートルなのだ。
僕はビールのかわりに上司のカティサークをもう2センチ注ぎ足し、口に含んだ。
今度は事務的消毒の味がした。
ある主婦向け掲示板で頭にくるスレを見た。
公務員の旦那をだまして結婚したと豪語するオンナのスレだ。
みんな、こんなハイエナオンナにはつかまるな!
給料日まであと5日あるの。(苦!)
かぐや姫(ご存じ?)の歌に♪キャベツばかりを〜かじってた〜というのが
あるけど、南こうせつのかっこして食卓にキャベツだけ出したら
やっぱり怒られるかなあ〜 冗談通じないからな〜敵(旦那)は・・
一応向上心を持って料理の本とか見ますが、
♪さ〜んぽすすんでにほさがる〜 忘れた頃にドジはやってきます。
料理の才能より先に、失敗して落ち込んでも1秒で立ち直る!才能が開花
したかもしれませんわ。
夫は私にだまされて幸せな男なのさっ。私は、そうでもないけどね〜〜
(やっぱりコワい女っっ!!??)
123 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/14 17:17
「ねえ」とエンジョウさんは言った。
空は湖のように晴れ上がり、太陽は僕の退屈な人生を退屈そうに照らしているようなそんな日だった。
「ねえ、私がこんなこと好きでやってると思ってる?」
エンジョウさんはエンジョウさん的微笑みを横顔に浮かべながらブラインドを上げて言った。
それはまるでギリシャ時代の詩人が何かを予言している時のような致命的な響きを含んでいるように聞こえた。
「好きでやると思う?」僕が黙ったままでいるのを見てエンジョウさんは真正面のデスクに座り、
僕の目を覗き込んでそう繰り返した。
「よくわからないな」
「ワタナベ君は好きでやってるの?」「好きとか嫌いとかじゃないんだ」
「いつから?」 「なにが?」
「そういう、何ていうか諦めたような考え方」
「諦めているわけじゃないさ。ドーナツの穴と同じことだ。
ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、
それでドーナツの味が少しなりとも変わるわけじゃないからね」
「変わってるわ」
「変わってるんだ」
その日の帰り、エンジョウさんが僕を食事に誘い、「どこか知ってる?」と聞いたので
「簡単な食事のできるバーなら」と、たまにひとりで行く海岸近くの店に連れて行った。
「いいお店ね」エンジョウさんは素早く店内を見回すとエンジョウさん的微笑みで言い、
僕はそれに満足した。
エンジョウさんがチンザノの赤のロックを注文し、僕がウォッカダイキリを注文した。
「何がおいしいのかしら?」
「オムレツとサンドウィッチ」「なぜオムレツとサンドウィッチなの?」
「良いバーはうまいオムレツとサンドウィッチを出すものなんだ」
「ふうん」と彼女は言った。「変わった人ね」
「変わってないよ」と僕は言った。
125 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/14 19:39
エンジョウさんはオイルを手にとり、僕の体をマッサージしてくれた。
それはちょうど雪がとけ始めた春先の山で小熊があくびをしているような
ちょっと不器用な心地よさだった。
そう。酔った勢いで彼女を僕の部屋へ連れ込んでしまったのだ。
「エンジョウさんは今まで何人と交尾したの?」
「交尾?」
彼女は僕の固くなったペニスを掴んだままの格好で、少し顔を赤くしていた。
その瞬間
僕の長大なペニスは、一瞬たわんで蛇のように反動をつけると、
そのままずぶりとエンジョウさんの「第三の穴」の中へ突入したのである。
「むああああーれろれろれろォォー」
エンジョウさんはこの世のものとは思えない
リアクションをした。
128 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/15 21:42
あげます
129 :
Mrマラカモ:02/11/16 02:06
土曜日の朝、目が覚めると体中に充満していた薄靄はすっかり晴れ、昨日の残業の疲れも
アルコールもすっかりどこかに行ってしまったようだ。
熱いシャワーを浴びて、新しくおろしたシェービングクリームをたっぷりつけて髭を丁寧に
剃り、鏡に向かい全裸の自分の体を隅々まで点検した。多少のつきあいでやや贅肉はついて
きたものの週に一度ジムに通いハードなトレーニングを行っているため年齢の割には引き
締まった体だと思っていた。接待が増えたことや自分の両親の遺伝を考えると近い将来には
更に贅肉が増えるだろう。しかしそれはその時に考えればよい。ジムに通う回数を増やしても
良いし、以前から興味があった水泳を本格的に始めても良い。いずれにせよ今のこの状況は
満足すべきものであった。
手近なもので遅めの朝食あるいは早めの昼食をすませ、たまっていたYシャツにアイロンを
一つ一つかけ、部屋の掃除をしてしまうと、もうすべきことは何も思いつかなかった。
パソコンを起動し2ちゃんねるを開いてみた。誰かが誰かに「なぜ働くかなんてことは
考えちゃいけない。意味なんてないんだ。」と言っていた。それについてしばらく考えて
みたがそれはなかなか素敵な意見だった。
130 :
Mrマラカモ:02/11/16 02:06
夕方カオルに電話をする。10コール鳴らしたところであきらめて、彼女の勤めている
場所に行ってみることにした。僕は三つボタンのブルックスブラザースのスーツに袖を通した。
オーケー、悪くない。僕にだってまだ少しはセックスアピールが残っているのだ。おそらく
クレオパトラを魅了するほどでないにしても。
地下鉄を乗り継ぎ青山でおりて彼女の職場を外から見ると彼女は誰かと電話していた。
おそらくお客さんなのだろう。しかし誰かに微笑みながら電話している彼女をずっと見つめて
いるうちに、知らず知らずのうちに自分の手を固く握り締めている自分に気付いた。
カオルが電話を切るのを見届けてから近くの公衆電話から彼女の職場に電話をした。直接
彼女が電話に出たが僕だと気付くとあわてて小さな声で
「どうして突然電話してきたの?」と聞いた。
「昨日のお詫びさ。どうしても謝りたくて自宅に電話した。でも君は出ない。」
「今日は出勤のシフトだってこの間話したじゃない。」
「電話の途中で気付いてこっちに来た。」
すると彼女はびっくりしてあたりを見回した。
「こっちに来た?もしかしてそばにいるの?」
「ああ、そして僕は君の電話の相手に激しく嫉妬している」
彼女は「本当にばかなんだから」と言うと、
「でもそういうの好きよ。あなたは私を求めているのね」と言った。
「ああ、僕は君を心から求めている。僕の残り少ないセックスアピールを全て譲ってもいい。
ジャンヌ・ダルクを振り向かせるほどでないにしても。」
「でもあなたは私を振り向かせることはできるわ。」
「この近くにおいしいオイル・サーディンを出すバーを発見したんだ。君の仕事が終わったら
一緒に食べに行こう」
「分かったわ。でもあせらないで。私はどこにも行かないから。」
待ち合わせをして電話を切ると、一足先に待ち合わせ場所の公園にむかった。
131 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/16 02:07
http://www.media-0.com/user/gotosex/ モロ見えワッショイ!!
\\ モロ見えワッショイ!! //
+ + \\ モロ見えワッショイ!!/+
+
. + / ̄\ / ̄\ / ̄\ +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
132 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/17 00:26
僕のささやかな性生活はざっとこんな感じだ。
133 :
?1/4?3??E^?\:02/11/18 07:32
月曜日の朝
ーもう一度声に出して言ってみたー
134 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/18 20:49
つまんねー長文のせてんじゃねーよ
低能サルが
135 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/18 22:42
136 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/19 00:19
137 :
?1/4?3??E^?\:02/11/19 07:11
世界中の人々がとっくに冬眠の準備を済ましたというのに、
僕は雀荘にいた。
場にはノッペリとした静けさー柔らかいシーツをスッポリ被されたようなー
が充満しており、オーラスがそっと潜り込んで来るのを待つのみだった。
しかしながら僅か1600点差とはいえ、僕がトップ目で有ることは
ジョンやヨーコにだって否定出来ないだろう。
オーケー、悪く無い。
此処はジャングルに潜む兵隊に鉢合せした、
毛むくじゃらのサルのように慎重かつ狡猾にやり過ごそう。
僕は未だ見たことのないマレー半島の森に思いを馳せた。
その時だった。
対面のサル、じゃなかった2着の男
ー彼がどもる癖があるのはこの時初めて知ったー
がいきなり牌を綺麗な直角に曲げてきた。「リ、リ、リーチ!」
ーやれやれ
138 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/19 23:40
ガソリンはエッソに限る。
139 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/19 23:58
パソコンはDELLに限る。
140 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/22 18:53
保全
141 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/22 18:53
あげ
保善高校
144 :
spanpanpaaaan!:02/11/25 23:33
恥ずかしいんだけど学生ながら僕、このスレッドが・・・好き。
春樹が好きでよく理解してるんだけど、照れ屋のため真剣になれなくて
ギャグにはしってしまう・・・
そんなサラリーマンのみなさんの書きこみが楽しみです。
145 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/25 23:35
____
/∵∴∵∴\
/∵∴∵∴∵∴\
/∵∴∴,(・)(・)∴|
|∵∵/ ○ \|
|∵ / 三 | 三 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|∵ | __|__ | < 村上ハルキのくそなげぇ有名になった小説。いるかか?
\| \_/ / \_____ なにがオモシレェんだよクソが。
\____/
146 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/26 03:51
恥ずかしくはないが、昔春樹ヲタだった。(むしろ自慢)
春樹が好きでよく理解してるんだけど、夢みがちな現実逃避型なので
のめり込んでしまい、生きてるってなんだろうと真剣にヒキってしまいがち。
そんなリーマソのみなさんの書きこみが楽しみれす。
147 :
通りすがり:02/11/26 04:14
自分もどちらかと言うと、夢みがちな現実逃避型でのめり込みやすいタイプなので、
本屋でぺらぺらとめくった段階で「そういう匂い」を感じたら、速攻で逃げてしまいます。
生きてるってなんだろうと思うと、真剣にヒキりたくなるので。
従って、自分は読んでません。春樹。(笑
148 :
spanpanpaaaan!:02/11/26 21:39
村上春樹と梶井基次郎が好きで、
街を歩いていて昭和40年か50年代の過去にワープする錯覚におちいって
現実の自分自身を見失うのを楽しむ僕は、立派な春樹的リーマンになれますか?
149 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/27 11:58
なれると思う>148
それプラス、太宰治の陰鬱かつ独りよがりを真剣にマンセーし
死に対してアクティヴな姿勢ならなお良し。
150 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/27 22:30
僕は彼女に対して嘘をついた。
151 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/27 23:32
パチン OFF
152 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/28 00:39
オーケー。悪くはない。
生き長らえろ
154 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/29 02:29
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155 :
名無しさん@明日があるさ:02/11/29 20:33
マムコの中は気持ちがよい。
156 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/03 12:19
>村上春樹的出逢い系サイトか?
うん、そういうのも悪くない。
157 :
nezumi:02/12/06 02:01
「働くってことは大変なことなのよ」緑は言った。
「ビールのプルタブを開けるようには行かないのよ。」
僕は目の前の雑誌に目を向けつぶやいた。例えばここにビーイングがある、この中には何千もの膨大な企業が詰まっている。
ただまともな会社はたった一つもないかもしれない。非生産的だがこれしかないんだ。僕は言ったあといやな気分になった。
「ゆっくり探せば良いじゃない」
やれやれ失業給付は今月までだというのに。
158 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/06 22:24
「ちょっとコピー頼んでもいいかしら?」
と社内のお局様の一人がやってきて言う。
声のトーンは硬くこわばっていて、戸棚の
奥に忘れられていたパンを連想させる。
159 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/09 02:53
だからageるんだ。みんなが感心するくらい上手にagaり続けるんだ。さもないと、たちまち暗闇に飲み込まれちまう。
と、羊男は言った。
やれやれ、また保守か・・・
それでもageないよりはいくらかマシ、と言った程度ではあるけれど。
そして、僕の中のドイツ兵のような忍耐強さがいくらか増すと言った程度ではあるけれど。
オーケー、断言しよう。
希望はある、と。
「かっこう」
ランゲルハンス島のどこかで鳥が鳴いた。
161 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/09 08:17
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162 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/10 00:21
ageてるだけで腹がいっぱいになるものかい。
と、そのくもざるは言った。
でもageる事以外に僕に出来ることと言ったら、
3フリッパーのスペースシップで十六万五千点を叩き出す事と、
革靴をシミひとつなく磨き上げる事ぐらいだった。
確かに腹がふくれる種類のものじゃない。
だからと言ってハイヒールの踵ほどの希望を持っちゃいけないなんて誰が言える?
164 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/11 01:06
このスレいい!!
お願いがあります。
>>81-84 >>86-87 >>119-121 >>124 >>129-130 は続き物として読もうと思えば読めるんだけど、
是非この路線で続きが読みたいです。
私は才能が全くないので書けませんが・・・。
で、続き物を面白くするためにはいくつかの条件が必要かと思うんです。
1.1レス五行以上
2.登場人物、設定の踏襲
3.多大なる春樹テイストの中に稀に登場する2ちゃんねる臭
4.たまには本気になって部分的な原本トレース
・・・ってマジに言ってもどうせ無理なんでしょうけれど。
「純粋理性批判」をバッグに詰めて逝きます・・・。
166 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/11 09:10
>>165 君の言うことなんて僕には届かない。
いや、「届く」という概念がなんなのかすら僕にはわからない。
明日になれば何が変わるというんだろう?
何も変わりはしない。
ただ、めくってない日めくりカレンダーをめくる億劫さが少し増すだけだ。
167 :
名無しさん:02/12/11 09:44
僕は会社にとどまるしかないんだ。
そうだね?
そうだよ。
ユミヨシさんはにっこり笑った。
もうじき太陽がのぼる時間だ。
168 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/11 11:19
169 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/11 19:48
毒男の部屋の中は、まるで火星の運河の底ように、孤独で親密な空気が満ち溢れていた。
孤独だ。言葉に出すまでもない。
僕は再び、12月の冷たい雨に打たれる迷子の子犬のような惨めな気分になった。
170 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/13 13:21
age
171 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/13 14:11
さて。
さてさてさてさてさてさてさてさてさて。
172 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/16 02:23
ageます
173 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/17 20:52
「今日は少し遅くなるよ」
と主人からメールが来た。文章だとなんだかとても平坦で無表情すぎる。
しかし私にはわかっている。彼は「少し」残業した後、
「残業のお疲れさん会」と称して「だいぶ」遅くなる。
別にそんなことはどうでもいい、と私は思う。
それよりこのまま彼が帰ってこなかったら?
死んでしまうかとか私の知らない誰かと一緒にどこかへ消えてしまうとか。
そのことについて少し考えてみたが、あまりに現実離れしすぎている気がして
上手くいかなかった。
しかし本当にそれが現実離れしていることなんだろうか?
人はいつか必ず死ぬし、愛は永遠じゃない。
現実に、そして今日にでもじゅうぶん起こりうることだ。
174 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/18 21:49
たま〜に村上春樹でも何でもない奴がいるな・・・
う〜む・・・。
176 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/20 10:39
8時40分。
僕は受話器を取り、会社に電話をかけた。
「今日体調が悪いので休ませていただきたいんですが」
とくに体調が悪いわけではないのだが。わざと具合が悪いさまを装う。
先輩と話終え、受話器を置いた後、
脱力感、そしてなんともいえない罪悪感と不安に襲われる。
冷え切って寒そうなベランダの桟に
能天気な雀が一匹。
まるで、すぐ傍にいる窓ガラス越しの僕が
存在しないものであるかのように
177 :
名無しさん@明日があるさ:02/12/20 23:56
妻のことは心から愛していた。
でもそれとはまったく別の感情が僕を奮い立たせ、会社の同期の子と寝てしまった。
ここ、そろそろ落ちるのも時間の問題だね・・・。
やれやれ。
また保守だ。
カッコー!
180 :
名無しさん@明日があるさ: