秋篠宮家資料庫5

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週刊新潮 2012年2月16日号
■特集 「天皇陛下」心臓にメスが入る日

【葉山での異変】 @

朝の柔らかい陽光がキラキラと海面を煌かせている。波頭をわたってくる風が優しく頬を撫でる。
三浦半島の西部にある葉山の一色海岸。

静かな湾に浮かぶ一艘の小さな和船に、高齢の男性と孫と思しき男の子、その母親らしき
女性の姿があった。男の子は波間を覗き込み、嬉しそうにしている。
その姿を見て、老人も微笑をたたえながら、懸命に櫓を漕いでいた。

家族三代が揃うほほえましい光景。この櫓を漕ぐ男性こそ、今上陛下、その人であった。
2010年9月、陛下は秋篠宮家の紀子妃と孫の悠仁さまとともに、1時間ほどの
船遊びを楽しまれたのである。

陸に上がり、海岸でお待ちになっていた美智子皇后と葉山御用邸に歩き始めた天皇陛下。
異変が起きたのはその時だった。

陛下が突然、座り込まれ、まったく動けなくなってしまわれたのである。
「前かがみになり、とてもお苦しそうでした。20分もの間、その場から立てなかったのです。
 どう見ても、狭心症を疑うような症状でした。 お付の侍医らが飛んできて、陛下の脈を
 とったり、血圧を測ったりしていました。」(宮内庁関係者)

あまり知られていない話だが、陛下にはこのような自覚症状をご経験された過去があったのだ。

「しかも陛下は08年末にも胸の不快感を訴えられ、不整脈の一種の”上室性期外収縮”と
 発表されたことがありました。これは通常心臓の右心房近くにある洞結節という部分が
 発信する電気信号が、心室より上の部分の所から出され、脈が飛ぶものです。
 冠動脈の問題以外でも、心臓に負荷がかかっていたのです」 (神田秀一)

(略)果たして、陛下をここまで苦しめる心疾患の原因は何なのか。