君主制廃止の必要性について
国家の組織形態・統治形態としての君主制を認めると言う事は、「人間
は生れながらにして、その身分には上下がある。」と言う事を肯定する
事になり、その事は取りも直さず、人種の差別、身分の差別、職業の貴
賎、等の非人道的な差別概念を生み出す制度を容認する事になる。「人
の上に人なく、人の下に人なし。」とする民主政治の平等主義は、本来
君主制とはなじまないものである事を、吾人は認識する必要がある。
因みに、現在の日本の国家組織形態は、象徴天皇制という独特の機構も
認められているから、立憲君主制と議会共和制の妥協形態と捉えるのが
妥当である。
それではここで、日本に於ける君主制廃止つまり天皇制廃止の必要性を
要約すると次のとおり。
1.人は生まれながらにして、その身分には上下があることを肯定するこ
とは、民主主義の理念に反することになり、人権差別の元凶となる。
2. 天皇制を温存していると、天皇は権力者の傀儡として利用されて、
思想統一の道具とされる。
3.特定宗教である神道の祭主である天皇が、日本国の象徴であり国民統
合の象徴とされるのは、日本国憲法が定める政教分離の原則に反する。
4.宮内庁関係予算、毎年約190億円は、税金の無駄使いである。
5.21世紀に於ける天皇制は、天皇・皇族の人権〈自由権)の侵害を醸
成する。
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