ザッケローニジャパン PARTE269

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次に海を渡るのは遠藤、今野、中村憲、清武と日本代表がズラリ
いずれ代表全員が欧州組に

 その国の代表チームの実力を推し量るモノに、「代表チームの何人が欧州リーグでプレーしているか?」がある。

 10月11日、ブラジルW杯予選タジキスタン戦で先発11人の中で欧州組が6人(ベンチ4人)。体調不良などで招集が見送られたDF内田、FW本田圭、森本、MF松井らを加えると日本代表は「サッカー先進国」なのだ。

「ここ1、2年で代表全員が欧州組になっても不思議ではない」と話すのはサッカー専門誌記者。

「先月のタジキスタン戦に先発したDF今野は、ザッケローニ代表監督が大のお気に入り。母国イタリアでプレーさせたいと思っている。この試合で本田圭の代役を務めたMF中村憲も、タイミング次第では欧州移籍の可能性が高い。
1トップのFWハーフナー・マイクは両親の生まれ故郷オランダから熱視線を浴び、タジキスタン戦の4日前に行われたベトナム戦で1トップとして先発したFW李は、ドイツの中堅クラブ移籍が有力視されている」

 欧州の移籍マーケットは一度、シーズン開幕前に閉ざされるが、年明け1月の間は「冬の移籍期間」として解禁される。日本代表組で年明け早々に欧州に渡ると噂されている選手がいる。

 8月に代表デビューを果たしたMF清武弘嗣(21)は、プレースタイルが似ていることからドイツ国内で「香川2世」と呼ばれている。FW岡崎が所属しているドイツ1部・シュツットガルト移籍が秒読み段階といわれている。

 さらにもう一人、「最後の大物Jリーガー」が海を渡ろうとしている。日本代表の主軸中の主軸、守備的MFの遠藤保仁(31)である。

「遠藤自身はスペインサッカーが大好き。南アW杯後にイタリアの中堅クラブから非公式ながらオファーが届いたが、本人は“守備的なイタリアには行きたくない”と拒絶した。現時点では、多くの日本人選手がプレーするドイツ移籍が有力となっている。
遠藤の代理人N氏は、G大阪でチームメートだったFW宇佐美をドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンに送り込んだ人物です。遠藤のバイエルン移籍もあり得ない話ではない」(サッカー記者)

 ドイツ1部で首位のバイエルンを追い掛ける2位のシャルケ、3位のドルトムントも遠藤に興味津々。シャルケにはDF内田が、ドルトムントには香川が在籍している。初の海外移籍となる遠藤にとって、代表チームメートの存在は心強い。この他に、古豪ボルシア・メンヘングラッドバッハも遠藤に触手を伸ばしているという。

日刊ゲンダイ 2011/11/2
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=248678&p=1