なでしこリーグ決起「男子代表なみ金銭補償を」
なでしこリーグの各クラブが日本サッカー協会に反発した。空前のなでしこジャパンブームの中、女子サッカーを支えたきたなでしこリーグが「なでしこ手当て」の支給を協会側に要請していたことが判明。大きな波紋を広げている。
日本サッカー協会関係者らによると、25日に行われたなでしこリーグの強化担当者会議で、クラブ関係者からこんな声が上がったという。「男子と違って選手を代表に送り出しても、クラブには一銭も入ってこない。女子サッカー界を苦しい状況でも支えてきたクラブなんだから、金銭補償してほしい」
日本協会では男子の日本代表に選出されると、クラブ側に選手1人に付き、1日5万円×拘束日数が支給される。これはクラブから選手を借りる対価とともに、育成したクラブに対する補償の意味合いが強い。
ところがなでしこリーグには、この仕組みがないのだ。「女子の場合は合宿も長い。ドイツ女子W杯の時は約2か月も選手を拘束されたけど、クラブ側には何もない。
協会側はきちんと選手に金銭的なサポートをしている≠ニ言っていたけど、クラブにはない。今のなでしこブームの中で(制度を)整備していかないといけない」(クラブ関係者)
実際に、MF沢穂希(33)、MF川澄奈穂美(26)らが所属するINAC神戸のように大量の選手を代表に供給した場合、その間のクラブの活動は停滞してしまう。なでしこ関係者には「代表に協力するのは当然だけど、クラブが困れば、なでしこリーグも代表も困るもの。
代表の根幹はリーグで、支えているのはクラブでしょ」と不満は大きく、男子と待遇を同じにするため金銭補償を求めているわけだ。
7月の女子W杯優勝による大フィーバーでなでしこリーグのクラブにもスポンサーが付くなど恩恵を受けたが、それでも「今きちんとやらないとまた女子サッカーが衰退した時に困る」(同なでしこ関係者)。クラブ側は協会に対し、正式回答を求めていく方針だ。
東スポ芸能 2011/10/30
http://g.tospo.jp/v/entame/ArticleTop.asp?uid=1&sid=BWT7&Cornerid=004&Entid=0000034841 なでしこリーグにも男子代表並みの金銭補償を
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