ザッケローニジャパン PARTE136

このエントリーをはてなブックマークに追加
727

ザック監督ニンマリ? 南米選手権辞退は思惑通り

 日本サッカー協会の小倉純二会長(72)は17日、招待を受けていた南米選手権(7月、アルゼンチン)の出場辞退を南米サッカー連盟に正式に通達した。東日本大震災の影響により出場と辞退で二転三転したが、ようやく決着。
日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)はさぞ落胆しているかと思いきや、実は思惑通りだという。これはどういうことなのか。

 出場の条件だった欧州組を12人以上招集できず無念のギブアップ。小倉会長も「震災の大きさを我々は超えられなかった。1人でも多くの日本人選手に大会を経験してほしかった」と無念の表情で話した。
南米サッカー連盟側の思惑や選手招集に応じない欧州クラブの姿勢に振り回されて迷走したが、最後はW杯アジア3次予選(9月開幕)に向けた貴重な強化の場を失う結果になった。

 ところが、現場を預かるザック監督にとっては「狙い通り」のシナリオだった。指揮官は今回の辞退を受けて「日本協会の決断を尊重している。
我々は前を向いていかないといけない」とコメントしたが、出場問題が二転三転する中、なんとザック監督は一貫して「辞退」を主張していたというのだ。

 日本協会側は欧州組の招集にこだわったが、ザック監督は関係者に「疲労蓄積の著しい欧州組中心の編成では強化となる試合ができない」と訴えたという。ベスト布陣が組めずに惨敗を喫するようなら、せっかく13位まで上げたFIFAランクが下がることも懸念。
さらに欧州組の勤続疲労≠助長するような起用をすれば、肝心のW杯予選でチームがガタガタになりかねない。東日本大震災の影響で国内組の招集が難しくなった時点から、指揮官の腹は決まっていたという。

 選手サイドにも不安の声があった。DF吉田麻也(22=VVV)は「試合に負けた後にどんなダメージが出るのかが、このチームではまだわかっていない。だったら負けないまま(予選に)いったほうがいい」と主張する。

 ザックジャパンは昨年10月の発足以来、6勝2分けと無敗。若い選手が多いこともあり、アルゼンチン、コロンビアなど強豪揃いの南米選手権で惨敗すれば、尾を引く可能性もあった。それらをすべて回避できたザック監督にとって、今回の決定はむしろプラスに映っている。

東スポ芸能 [2011/05/18]
http://g.tospo.jp/v/entame/ArticleTop.asp/jskycmi/Ad2je7UjstONQtKg3P6jd+Rqhgx2595diZInEj1nKtfTYztyKaXTtdNyInIvFdMV03ItciUV00XTciqgMDAwMDAw/ArticleTop.asp?Cornerid=004&Entid=0000031335
2011年05月19日(木)付の東スポ
http://www.tokyo-sports.co.jp/touspo.php?tid=470
南米選手権辞退正式決定はザックの狙い通り